JP2006515212A

JP2006515212A - ペン型液体分注装置

Info

Publication number: JP2006515212A
Application number: JP2006501002A
Authority: JP
Inventors: アール．スキッフ，デヴィッド，; フォート，タッカー
Original assignee: Dentsply International Inc
Current assignee: Dentsply Sirona Inc
Priority date: 2003-01-17
Filing date: 2004-01-16
Publication date: 2006-05-25
Also published as: CA2513757C; EP1587562B1; US20060247580A1; EP1587562A1; CA2513757A1; DE602004005962T2; US20080039799A1; WO2004064900A9; DE602004005962D1; US20040162524A1; US20100137812A1; WO2004064900A1

Abstract

液体材料を分注するのに有用な携帯型装置（１０）は、分注すべき材料を収容するとともに、分注ノズル（１２）、および付勢ピストン（３０）に動作可能に接続されるリセット可能なラチェット（１３、５０）を有する筐体（１１）を備える。当該ラチェット機構（１３、５０）は、解放されるまでピストン（３０）の移動を通常防止する解放レバー（１３）を有する。レバー（１３）が解放されると、ピストン（３０）は分注ノズル（１２）の方に付勢され、或る量の材料がノズル（１２）の方に流れるように付勢されるようになっており、筐体（１１）は、ペン型になるように構成される。

Description

本発明は、ゲルを含む液体材料を分注するのに有用な携帯型装置である。本発明は、リセット可能なラチェット機構と、解放されたときにピストンが分配（分注）ノズルに向かって付勢され、或る量の材料がノズルに向かって流れて最終的にノズルから出るように付勢されるようになっている、解放レバーとを有する。ラチェット機構は、ピストンの付勢された移動を選択的に停止するのに用いられる。当該装置は、ペン等の型に構成され把持される。

［発明の背景］
薬剤等の注入にペン型装置を用いることは既知である。また、上記装置から出る或る量の材料が、ピストンを移動させるラチェットの動作により制御されるようにラチェット機構を用いることも既知である。多くの場合、単一服用量を作り出すのに操作者によるいくつかの物理的な所作が必要とされる。このため、操作者側に躊躇的で不安定な所作またはぎこちない所作が生じ、患者に不快感を与える。選択的に一定流量を与える携帯型流体分配（分注）装置の必要性がある。

［発明の概要］
本発明は、ゲルを含む液体材料を分注するのに有用な携帯型装置を提供する。したがって、「液体」とは、粘度に関係なく流動の材料を意味するが、本発明は、歯科用修復物、予防薬、薬剤、および医薬物質に特に適用される。本発明は、リセット可能なラチェット機構と、解放されたときにピストンが分配ノズルに向かって付勢され、或る量の材料がノズルに向かって流れて最終的にノズルから出るように付勢されるようになっている、解放レバーとを有する。ラチェット機構は、ピストンの付勢された移動を選択的に停止するのに用いられる。当該装置は、ペン等の型に構成され把持される。

［発明を実施する好適な実施の形態］
図１は、本発明による液体分配装置１０の外観を示す。液体分配装置１０は、好ましくは、ペン型筐体１１、分配先端部１２、解放レバー１３、およびリセットハンドル１４を備える。筐体１１は、装置１０内に収容されている材料の量を操作者が視覚的に分かることができるようにサイト窓（site window）１５を備え得る。

図２は、本発明による装置１０の好ましい一実施形態の分解図を示す。筐体１１は、２つの部分１１ａおよび１１ｂで構成され得る。分配先端部１２は、任意の従来の先端部であってもよく、また、いかなる流体材料も分配するように構成されていてもよい。分配先端部１２はハブ２０および導管２１を有し、導管２１は皮下注射針であってもよい。必須ではないが、導管２１は屈曲可能な金属またはプラスチック材料から形成され得る。ハブ２０は、任意の従来の手段によりアンプル２２に分配先端部１２を取り付けるのに用いられる。アンプル２２もまた、好ましくは、従来の構造を有し、歯科用材料等の任意の流体材料を収容し得る。既知のように、アンプル２２は、好ましくは、内部にフォロア２３を有する。筐体１１（筐体部１１ａおよび１１ｂを含む）は、アンプル２２および分配先端部１２を収納するように構成される。

ピストン３０もまた、アンプル２２の端のうち分配先端部１２に対し遠位にある一端と軸方向に並列するように筐体１１内に収容される。ばね３１等の付勢装置がアンプル２２の方にピストン３０を付勢して、ピストン３０とフォロア２３の物理的な接触により、フォロア２３にばね３１が及ぼす同じ力を受けさせることで、アンプル２２の端のうち分配先端部１２に対し近位にある端の方へフォロア２３を移動させるようにする。したがって、アンプル２２内に収容されている材料を、分配先端部１２の方へ流し、その分配先端部１２から分配させる。

ラチェットレバー４０は、一端４１が筐体１１内に少なくとも部分的に嵌まるように、かつ、他端４２が筐体１１の外表面に露呈するように設けられる。また、レバー４０の嵌め端４１は、好ましくは、ピストン３０の外表面にある複数の歯５０の表面と相補的な表面を有して設けられる。レバー４０の端４１は、そのように相補的であることにより、複数の歯５０の１つと物理的に係合するため、かかる物理的な係合がなされると、ピストン３０の移動を停止させるようになっている。ピストン３０の移動が望まれる場合、レバー４０の端４２を筐体１１側に押下することで、１つまたは複数の歯５０との物理的な接触から端４１を外し、それにより、フォロア２３へのピストン３０の実質的に自由な移動が可能になる。ピストン３０は、アンプル２２が空になりフォロアがアンプル２２の近位端と係合するまで、または操作者がレバー４０の端４２を解放するまで、かかる移動を続けるため、レバー４０の端４１を歯５０と再び物理的に接触させ係合させて、かかる移動を停止するようにすることができる。このようにして、操作者は、レバー４０を一回押下することで、選択的に材料を分注することができるとともに、かかる分配を停止および開始することができる。しかしながら、分配の際、材料は、それ以上いかなるレバーまたは解放機構も押下する必要なくばね３１の付勢力により流れ出る。

レバー４０は、好ましくは、枢支点５１を有して構成されるが、ピボットピン等を有してもよい。さらに、筐体１１とレバー４０の端４２との間に配置されるレバーばね５２を用いることが好ましく、それにより、分配の際に端４２を押下しない限り、端４２は筐体１１から離れるように付勢されるため、レバー４０の端４１を少なくとも１つの歯５０と物理的に係合させるようになっている。

リセットハンドル１４は、ピストン３０に固定または動作可能に固定されるように設けれ、操作ハンドル１４が、分配先端部１２から離すようにピストンを引くことにより、ピストンを分配先端部１２から離れるように移動させ、また、ばね３１を圧縮させるようになっている。充填されたアンプル２２が筐体１１内に配置されている場合、装置１０はアンプル２２内に収容されている材料を分配する所定位置にある。

説明した流体分配装置が本発明の機能を果たすことは明白であろう。当該装置は、本発明の範囲内の変形および実施形態のすべてを示すことは意図せずに、本明細書および添付の図面により例説した。

本発明による流体分配装置の斜視図である。図１の装置の好ましい形態の内部部材を示す分解図である。図１の装置の側面断面斜視図であり、内部に収容された流体を分配する前の装置を示す。図１の装置の側面断面斜視図であり、内部に収容された流体の分配中に、かかる分配の中間地点で停止した装置を示す。図１の装置の側面断面斜視図であり、材料を分配した後での停止位置にある装置を示す。

Claims

液体材料を分注するのに有用な携帯型装置であって、
分注すべき材料を収容するとともに、分注ノズルと、付勢ピストンに動作可能に接続されるリセット可能なラチェットとを有する筐体であって、該ラチェット機構は、解放されるまで前記ピストンの移動を通常防止する解放レバーを有する、筐体を備え、
前記レバーが解放されると、前記ピストンは前記分注ノズルに向かって付勢され、或る量の材料が前記ノズルに向かって流れるように付勢されるようになっており、前記ハウジングは、ペン型になるように構成される、液体材料を分注するのに有用な携帯型装置。
前記筐体は、分注すべき材料を収容するアンプルを収納するように構成される、請求項１に記載の分注装置。
前記ピストンは、前記レバーと動作可能に相互作用する複数のラチェット歯を有する、請求項１に記載の分注装置。
前記レバーは、枢着されるとともに、手動で枢動されて物理的な接触から外されるまで、通常は前記複数のラチェット歯の少なくとも１つと物理的に接触するように付勢される、請求項３に記載の分注装置。