JPS62126239A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンのクランキング時に供給する始動燃
料量を制御するようにした燃料制御装置に関するもので
ある。

（従来技術） 従来より、エンジンの燃料制御装置として、例えば、特
開昭５２−１３９８３０号に見られるように、エンジン
のクランキング時における始動燃料量をエンジン温度に
応じて補正するようにした技術は知られている。

しかして、エンジンの始動性はエンジン温度のほかに、
クランキング回転数によっても大きな影響を受けるもの
である。すなわら、スタータモータの充分な起動により
クランキング回転数が高い場合には、着火可能性が高く
良好な始動性が確保でき、着火に必要な燃料を供給すれ
ばよいものである。しかし、クランキング開始時の立上
がりの時もしくはバッテリの充電量が少ないことによる
ウランキング回転数が低い状態では、着火のチャンスが
少なくなるとともに、圧縮による温度上昇も小さくなっ
て着火性能が低く、良好な始動性を確保するためには、
供給燃料量を増加する必要があるものである。

そして、常に良好な始動性を得るために多量の始動燃料
量を供給するようにした場合には、燃料消費ｍが増大し
て燃費性能が低下するとともに、未燃焼成分の排出が増
大してエミッション性の確保が困難となる恐れがあるも
のである。

（発明の目的） 本発明は上記事情に鑑み、良好な始動性を確保するとと
もにクランキング時の燃料消費量およびエミッション性
を改善するようにしたエンジンの燃料制御装置を提供す
ることを目的とするものである。

（発明の構成〉 本発明の燃料制御装置は、エンジンのクランキング時に
は、このクランキング回転数に応じて始動燃料量を補正
し、クランキング回転数が高いときに始動燃料量を低減
するように始動燃料量を制御するようにしたことを特徴
とするものである。

（発明の効果） 本発明によれば、クランキング回転数に応じて始動燃料
量を補正し、クランキング回転数が低い時には始動燃料
量を増加して良好な始動性を確保する一方、クランキン
グ回転数が高い場合にはそれだけで良好な始動性が確保
できることから、始動燃料量を低減してクランキング時
の燃料消費量およびエミッション性を改善することがで
きるものである。

（実施例） 以下、図面により本発明の詳細な説明する。

第１図は燃料噴射装置を備えたエンジンの全体構成を示
している。

エンジン本体１は第１ないし第４の４つの気筒１ａ〜１
ｄを有し、各気筒１ａ〜１ｄに対して吸気通路２および
排気通路３が接続されている。上記吸気通路２には、上
流側から吸入空気量を計測する吸気Φセンサ４、吸気量
を制御するスロットル弁５が介装されている。上記吸気
通路２はこのスロットル弁５下流で各気筒１ａ〜１ｄに
対して分岐され、スロットル弁５上流の集合した吸気通
路２に、各気筒共通の燃料噴射弁６が配設されている。

一方、各気筒１ａ〜１ｄに接続された排気通路３は集合
され排気浄化装＠７に接続されている。

上記燃料噴射弁６による燃料噴射時期および噴ｅＡ但は
、制御手段８（コントロールユニット）からの制御信号
すなわち燃料噴射パルスによって行われる。燃料噴射弁
６は、エンジン回転に同期して所定の時期に燃料噴射を
行うように燃料噴射パルスが出力されるものである。

上記制御手段８には、前記吸気量センサ４からの吸入空
気量信号が入力されるとともに、エンジンのクランキン
グ時を検出するためのスタータスイッチ９からのスター
タ信号、冷却水温度からエンジン温度を検出する水温セ
ンサ１０からの水温信号、およびエンジンのクランク角
とエンジン回転数とを検出するクランク角センサ１１か
らのクランク角信号とがそれぞれ入力されるものである
。

上記制御手段８は、エンジン回転数と吸入空気量とに応
じて基本燃料噴射量を求めるとともに、エンジン冷間時
、加速時にはこの基本燃料噴射量を増伍して実際燃料噴
射温を求める。ざらに、エンジンのクランキング時（始
動時）には、水温に応じて始動燃料量を決定するととも
に、クランキング回転数（エンジン回転数）に応じて始
動燃料量を、クランキング回転数の上昇に応じて燃料量
が低減するように補正するものである。

次に、制御手段８の作動を第２図のフローチャートによ
って説明する。スタート後、ステップＳ１でクランク角
センサ１１、吸気量センサ４、水温センサ１０の各信号
を読み込んで、その多値をレジスタＴ、Ｑ、Ｗｔに記憶
する。続いて、ステップＳ２で、レジスタＴ内のクラン
ク角を用いてエンジン回転数を演算してそれをレジスタ
Ｒに記憶する。

ステップＳ３は、スタータスイッチ９からのスタータ信
号がＯＮか否かによってエンジンのクランキング時（始
動時）を判定するものである。この判定がＹＥＳでエン
ジンのクランキング時にはステップ＄４に進み、そこで
レジスタＷ１の水温より始動燃料の基本噴射量を演算し
てレジスタ■に記憶する。この水温Ｗ１に対する始動燃
料の基本噴射量の演算特性は、第３図に示すように、水
温Ｗ１が低い状態では燃料噴射量１が多く、水温Ｗ１が
高くなるほど塁本噴射帰Ｉが低減するように設定されて
いる。

そして、ステップＳ５でレジスタＲのエンジン回転数（
クランキング回転数）より補正係数ＫＷを演算し、この
補正係数ＫＷにより前記レジスタＩの基本噴射量に基づ
いて始動燃料の実際噴射口を演算し、レジスタＩに記憶
する。上記クランキング回転数Ｒに対する補正係数ＫＷ
の演算特性は、第４図に示すように、クランキング回転
数Ｒが低い状態では補正係数）（Ｗが大きくすなわち始
動燃料噴射量が多くなり、クランキング回転数Ｒが高く
なるほど補正係数ＫＷが小さくなって燃料噴射５ｔＩが
低減するように設定されるものである。

次に、上記始動燃料の実際噴射沿の演算が終わるとステ
ップ８１５に進んで、前記レジスタＩ内の実際噴１ｆｆ
ｉから噴射角θを決定してそれをレジスタθに記憶し、
ステップＳ１６で噴射開始時期を所定値θ１に設定して
レジスタθ１に記憶する。

そして、上記のように設定したレジスタθ１内の燃料噴
射開始時期に対して、ステップ８１７で前記ステップ８
１５で求めた始動燃料の実際噴射口に対応するレジスタ
θ内の噴射角θを加算して噴射終了時期θ２を演算し、
レジスタθ２に記憶するものである。

このようにして、始動時における噴射開始時期θ１およ
び噴射終了時期θ２が決定されると、噴射開始時期θ！
になるまでステップ８１８に待機し、噴射開始時期θ１
になると、ステップ８１９で所定の燃料噴射弁６に駆動
信号を加えて燃料噴射を開始し、該燃料噴射弁６を駆動
し続ける間ステップＳ２０に待機して燃料噴射を行い、
噴射終了時期θ２になるとステップ３２１で駆動信号の
出力を停止して燃料噴射を終了し、次の気筒の燃料噴射
を行うものである。

上記のようにして、エンジンが始動するとスタータスイ
ッチ９がＯＦＦとなって、前記ステップＳ３のＮＯ判定
によりステップ＄７に進み、そこでレジスタＲ，Ｑ内の
エンジン回転数と吸入空気量とでもって基本燃料噴射量
を演算してそれをレジスタＩに記憶する。

ステップＳ８は、レジスタＶの記憶内容から加速度ｄＶ
／ｄｔを求め、これが設定値αより大きいか否か、すな
わち加速時か否かを判定するものである。この判定がＹ
ＥＳで加速時の場合は、ステップＳ９でレジスタＣ２に
加速補正口として設定値β１を記憶する一方、上記判定
がＮｏで非加速時の場合は、ステップ８１０でレジスタ
Ｃ２の加速補正口をＯとする。ここで、上記設定値β工
は一定値でも良く、また加速度に応じて異なる値として
もよい。

また、ステップ３１１は、レジスタＷ＋内のエンジン冷
却水温を設定値Ｗｏ、例えば６０℃と比較して暖機中か
否か判定するものである。冷却水温が設定値ＷＯ以下の
冷間時（Ｎｏ）であれば、ステップ８１２で燃料噴射量
を増大すべく、両者の温度差（Ｗｏ−Ｗｌ）と補正係数
にとを乗算して温度補正量を求め、レジスタＣ１に記憶
プる。

一方、上記ステップＳ１１の判定がＹＥＳで暖機完了後
は、ステップＳ１３でレジスタＣ１の温度補正量をＯと
する。

そして、ステップ８１４で前記レジスタＣ１の温度補正
量とレジスタＣ２の加速補正量とを、レジスタＩ内の基
本燃料噴射量に加算して実際燃料噴射量を求め、その値
Ｉ＋ＣＩ　＋０２をレジスタＩに記憶し、ステップ８１
５に進んで該レジスタＩ内の実際燃料噴射口から噴射角
θを決定してそれをレジスタθに記憶する。続いて、ス
テップ８１６およびＳ１７で噴射開始時期θｌの設定、
およびレジスタθ内の噴射角θを加算して噴射終了時期
θ２を演算するものである。

このように通常運転時の噴射開始時期θＬおよび噴射終
了時期θ２が決定されると、前記始動時と同様に噴射開
始時期θ１になるまでステップ８１８に待機し、噴射開
始時期θ１になると、ステツブＳ１９で所定の燃料噴射
弁６に駆動信号を加えて燃料噴射を開始し、該燃料噴射
弁６を駆動し続ける間ステップＳ２０に待機して燃料噴
射を行い、噴射終了時期θ２になるとステップ８２１で
駆動信号の出力を停止して燃料噴射を終了し、次の気筒
の燃料噴射を行うものである。

以上のような実施例によれば、クランキング時にはクラ
ンキング回転数が低いときおよび水温の低い状態での始
動燃料口の増大による始動性を確保するとともに、クラ
ンキング回転数の上昇および水温の上昇に応じて始動燃
料口を低減するように制御して、良好な燃費性能および
エミッション性を得ることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における燃料制御装置を備え
たエンジンの全体構成図、 第２図は制御手段の処理を示すフローチャート図、 第３図はクランキング時の水温に対する始動燃料用の演
算特性を示す特性図、 第４図はクランキング回転数に対する補正係数の演算特
性を示す特性図である。 １・・・・・・エンジン本体　　　２・・・・・・吸気
通路４・・・・・・吸気量センサ　　　６・・・・・・
燃料噴射弁８・・・・・・制御手段 ９・・・・・・スタータスイッチ　１０・・・・・・水
温センサ１１・・・・・・クランク角センサ 第　１　図 第３図 クランキ〉ブ゛廚重ムｔＲ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）運転状態に応じてエンジンに供給する燃料量を制
   御するようにしたエンジンの燃料制御装置において、エ
   ンジンのクランキング時、クランキング回転数を検出し
   、クランキング回転数の上昇に応じて始動燃料量を低減
   するように該始動燃料量を補正する制御手段を備えたこ
   とを特徴とするエンジンの燃料制御装置。