JPS6212421A - 四輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

四輪駆動車の動力伝達装置

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JPS6212421A
JPS6212421A JP15089785A JP15089785A JPS6212421A JP S6212421 A JPS6212421 A JP S6212421A JP 15089785 A JP15089785 A JP 15089785A JP 15089785 A JP15089785 A JP 15089785A JP S6212421 A JPS6212421 A JP S6212421A
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JP
Japan
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gear
case
torque
differential
shaft
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JP15089785A
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Nobuaki Katayama
片山 信昭
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K17/00Arrangement or mounting of transmissions in vehicles
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    • B60K17/344Arrangement or mounting of transmissions in vehicles for driving both front and rear wheels, e.g. four wheel drive vehicles having a transfer gear
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、変速機の出力トルクを前輪用差動装置並びに
後輪用差動装置に分配するトルク分配装置を備えた四輪
駆動車の動力伝達装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、常時四輪走行を目的とした四輪駆動車に於いて
は、エンジントルクをクラッチ、変速機を介して前輪用
差動装置並びに後輪用差動装置に分配するトルク分配装
置を備えている。このトルク分配装置は、旋回時等に於
ける前後輪の回転差を吸収する中央差動装置(センタ・
ディファレンシャル装置)として知られている。
中央差動装置の一形式として、変速機からの出力にて回
転駆動する差動ケースと、この差動ケース内にて同ケー
スにピニオンギヤシャフトにより回転可能に組み付けた
ピニオンギヤと、前記差動ケース内にて同ケースに回転
可能に組み付けられて前記ピニオンギヤに噛み合い、か
つ前輪用及び後輪用差動装置にそれぞれトルク伝達可能
に連結した一対のサイドギヤとを備えたベベルギヤ弐の
差動装置がある。
しかして、この種の中央差動装置に於いては、一般に差
動装置の両サイドギヤが同一径に形成されていて前後輪
へ伝達される駆動トルクが等しくなるようになっている
また、一部には良好な走行特性を得るために、前後輪へ
のトルク分配比を変えたもの、例えば、歯数の異なるサ
イドギヤを用いたベベルギヤユニットまたはプラネタリ
ギヤユニ・ノドを使い、前後輪へのトルク分配比を45
155とか32/68(前輪トルク配分/後輪トルク配
分)のように成る一定の分配比に固定したトルク分配装
置が提案されている(例えば、実開昭59−35119
号公報、特開昭59−130736号公報)。
ところで、乗用車系四輪駆動車に於いて、前後輪へのト
ルク分配比を変更すると当該車両の1m安定性が変化し
、オーバーステア傾向とかアンダーステア傾向になる。
さらに、路面とタイヤとの摩擦係数μの違い(例えば、
水路、雪路、舗装路、地道等)により、当該車両の運動
性能が変化する。
しかも、その路面状況は常に一定ではない。また、トラ
ック系四輪駆動車に於いては、車両の重量配分(積載状
態)によっても影響されるものであり、例えば積載時や
登板路を走行する場合には後輪IIiの駆動トルクを大
きくすることが好ましいことがある。
しかしながら、前述の従来技術ではいずれもトルク分配
比を固定しているため、路面状況や重量配分に応じてそ
の都度トルク分配比を選択することが出来ない。従って
、路面状況や重量配分によっては四輪駆動車としての性
能を十分に発揮することが出来ない(路面状況によって
は逆効果となる場合もある)。
そこで本出願人は、先に、一対のサイドギヤを互いに径
を異にする複数(3個)のギヤにて構成し、これら各ギ
ヤを同心的かつ相対回転可能に組み付けてピニオンギヤ
に常時噛み合わせると共に、これら各ギヤと前輪及び後
輪側の駆動軸のいずれか一方との連結を選択的に断続す
る切換機構を設けた四輪駆動車の動力伝達装置(,1ル
ク分配装置)を提案した(特願昭59−202442号
)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した先願構成の四輪駆動車の動力伝
達装置に於いては、前後輪へのトルク分配比を変更可能
(3段階)であるが、これはあくまで段階的な変更であ
ってその変更段数には限りがあるため、路面状況等に応
じて4つの車輪がすべて極限の性能を発揮する理想的な
作用に至っていない。
従って、運転者が最もコントロールし易く、かつ速く走
ることが出来るようにするには、路面状況等に合わせて
最適な前後輪へのトルク分配比に変更して走ることが必
要であり、前後輪へのトルク分配比を自由に変更可能な
機構の開発が望まれていたものである。
なお、前述の従来技術では、装置が大型化すると共に重
量が増大し、また装置の配置上の規制が大きくなる。
従って、本発明の技術的課題は、四輪駆動車に於いて路
面状況等に合わせて最適な前後輪へのトルク分配比を設
定可能とし、より速く走ること、より車両姿勢のコント
ロールがし易い車両とすること及びよりトルクロスがな
く最大の牽引力を得ることが出来るようにすることにあ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明は、上述の問題点を解決するための手段と
して、次のような構成を採用したものである。
すなわち、本発明は、トルク分配装置を備えた四輪駆動
車の動力伝達装置に於いて、トルク分配装置を改良して
前後輪へのトルク分配比を連続的に可変可能に構成した
ことを特徴とする。
具体的には、第1図及び第2図に示すように、変速機の
出力トルクを前輪用差動装置並びに後輪用差動装置に分
配するトルク分配装置(10)を備えた四輪駆動車の動
力伝達装置に於いて、トルク分配装置(10)は、変速
機からの出力にて回転駆動する差動ケース(11)と、
この差動ケース(11)内にて同ケースにピニオンギヤ
シャフト(12,13)により回転可能に組み付けたピ
ニオンギヤ(14.15)と、前記差動ケース(11)
内にて同ケースに回転可能に組み付けられて前記ピニオ
ンギヤ(14,15)に噛み合い、かつ前輪用及び後輪
用差動装置にそれぞれトルク伝達可能に連結した一対の
サイドギヤ(16,17)とを備えている。前記ピニオ
ンギヤ(14,15)はピニオンギヤシャフト(12,
13)に略直交する軸線(Z)を中心にして所望の範囲
で回動可能に構成されている。
なお、この構成に於ける実施態様としては、次のような
ものがある。
(1)前記トルク分配装置のピニオンギヤ並びに両サイ
ドギヤは、互いに傾斜可能なように前記ピニオンギヤシ
ャフトに略直交する軸線を中心とした円弧状の歯部を有
する。
(2)前記ピニオンギヤは、差動ケースに対して回転可
能に支持されたピニオンギヤケース内にピニオンギヤシ
ャフトによって保持されている。
(3)前記ピニオンギヤケースは、その両端部に一体的
に設けたシャフトにより差動、ケースに回転可能に支持
されており、そのシャフトの差動ケース外に延びる端部
に一体的に設けられたレバーを回動することによってシ
ャフトの軸線周りに微小角度の範囲で傾斜可能に構成さ
れている。
(4)前記ピニオンギヤケースは、その両端部のシャフ
トが2分割された差動ケースの合わせ面部分に挟持され
て回転可能に支持されている。
(5)前記ピニオンギヤ並びにピニオンギヤケースは、
180’対向して一対設けられている。
(6)前記ピニオンギヤケースの両端部に一体的に設け
られた一対のレバーはピンにて互いに連結されており、
このピンを回転軸線方向に移動させることによって前記
ピニオンギヤケースが対称的に傾斜するように構成され
ている。
(7)前記ピンは、差動ケース上に軸線方向に移動可能
に取付けられた分配比変更スリーブに連結されている。
(8)前記分配比変更スリーブは、固定ケースに回転軸
線方向に移動可能に支持されたフォークシャフトに固定
したフォークにより移動操作され、さらにフォークはイ
ンナレバー及びアウタレバーによって操作されるよう構
成されている。
(9)前記トルク分配装置は、中央差動装置の機能を有
する。
(10)前記トルク分配装置の差動ケースには、変速機
の出力ギヤと噛み合う最終減速ギヤがボルトによって固
定されている。
(11)前記変速機は、クランク軸が車体幅方向に延び
るように配置されたエンジンの一側に組み付けられ、前
記クランク軸と同軸的に配置された入力シャフトと、こ
の入力シャフトと平行に配置された出力シャフトとを備
えている。
(12)前記トルク分配装置は、エンジンの一例に組み
付けられたトランスアクスルケース内に収容されている
(13ン前記トルク分配装置は、前車軸及び後車軸のい
ずれか一方の車軸と同軸的に配置されている。
(14)前記トルク分配装置の一方のサイドギヤは、前
輪用差動装置の差動ケースにトルク伝達可能に連結され
ている。
(15)前記トルク分配装置の他方のサイドギヤは、後
輪駆動用方向変換ギヤユニットのマウントケースに動力
伝達可能に連結されている。
(16)前記トルク分配装置の両サイドギヤは、互いに
同軸的に配置された2重シャフトとして構成される中空
シャフト部を有しており、その中空シャフト部は前記ト
ランスアクスルケースを貫通して延びており、同ケース
の一端に取付けたトランスファケース内に収容されてい
る前輪用差動装置の差動ケース及び後輪駆動用方向変換
ギヤユニットのマウントケースにそれぞれトルク伝達可
能に連結されている。
(17)前記両サイドギヤにトルク伝達可能に連結され
た前輪用差動装置の差動ケースと、後輪駆動用方向変換
ギヤユニットのケースとは、ロック・フリー切換機構(
デフロック機構)によって互いに断続可能に構成されて
いる。
(18)前記前輪用差動装置は、後輪駆動用方向変換ギ
ヤユニットのマウントケース内に相対回転可能に収容さ
れている。
(19)前記変速機は、クランク軸が車体前後方向に延
びるように配置されたエンジンの前後方同一側に組み付
けられ、前記クランク軸と同軸的に配置された入力シャ
フトと、この人力シャフトと平行に配置された出力シャ
フトとを備えている。
(20)前記トルク分配装置は、変速機ケースの車体幅
方向−側に組み付けられたトランスファケース内に収容
されている。
(21)前記トルク分配装置の前後両サイドギヤは、そ
れぞれサイドギヤシャフトに連結され、さらに前輪駆動
用プロペラシャフト及び後輪駆動用プロペラシャフトに
トルク伝達可能に連結されている。
〔作 用〕
上述の手段によれば、ピニオンギヤ(14,15)を両
サイドギヤ(16,17)に噛み合った状態で、ピニオ
ンギヤシャフト(12,13)に略直交する軸線(Z)
を中心にして所望の範囲で回動させる。
すると、ピニオンギヤ(14,15)と両サイドギヤ(
16,17)との噛み合い位置が変化し、回転中心線(
X)からの距離に差が生ずる。従って、前後輪へのトル
ク分配比が変更される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第1図ないし第3図は本発明の一つの実施例に係る四輪
駆動車の動力伝達装置に装着されるトルク分配装置を示
しており、第1図はトルク分配装置の縦断面図、第2図
は第1図の■−■線に沿った断面図、第3図は第2図の
矢印■方向から見た一部側面図である。
10は、横置き式エンジンの一側に組み付けられた動力
伝達装置に装着されるトルク分配装置全体を示している
。トルク分配装置10は、変速機からの出力にて回転駆
動する差動ケース11と、この差動ケースll内にて同
ケースに回転軸線Xに対して180°対向する位置に於
いてピニオンギヤシャフト12及び13により回転可能
に組み付けた一対のピニオンギヤ14及び15と、前記
差動ケースll内にて同ケースに回転可能に組み付けら
れて前記ピニオンギヤ14及び15に噛み合い、かつ前
輪用差動装置及び後輪用差動装置にそれぞれトルク伝達
可能に連結した一対のサイドギヤ16.17とを備えて
いる。
ピニオンギヤ14及び15は、回転軸線Xに対して略直
交するように配置したピニオンギヤシャフト12及び1
3をスナップリング18にて抜は止めして取り付けたピ
ニオンギヤケース19及び20内に保持されており、ピ
ニオンギヤシャフト12及び13の軸線7周りに回転可
能に支持されている。ピニオンギヤケース19及び20
の両端部には上記ピニオンギヤシャフト12及び13と
略直交するシャフト21及び22が一体的に設けられて
おり、このシャフト21及び22により上記差動ケース
11に対してその軸線2周りに回転可能に支持されてい
る。
ピニオンギヤ14及び15と、前輪用差動装置にトルク
伝達可能に連結された前輪側サイドギヤ16及び後輪用
差動装置にトルク伝達可能に連結された後輪側サイドギ
ヤ17は、互いに噛み合いながら回動可能(傾斜可能)
なように軸線Zを中心とした円弧状の歯部14a、15
a、16a及び17aが形成されている。ピニオンギヤ
ケース19及び20の両端部の各シャフト21及び22
には、差動ケースll外に於いてレバー23及び24が
一体的に設けられており、このレバー23及び24を回
動させることによって軸線2周りにピニオンギヤケース
19及び20と共にピニオンギヤ14及び15を微小角
度の範囲で傾斜可能に構成されている。
左右のサイドギヤ16と17は、互いに同軸的に配置さ
れた2重シャフトとして構成される中空シャフト部16
b及び17bを有する。そして、両中空シャフト部16
b及び17bは、前輪用差動装置及び後輪駆動用方向変
換ギヤユニットにトルク伝達可能に連結すべく共に一側
(第1図に於いて右側)に延びており、前車軸及び後車
軸のいずれか一方の車軸と同軸的に配置されるものであ
る。“ 差動ケース11は、左側ケース(レフトハンドケース)
IILと右側ケース(ライトハンドケース)IIRとに
左右2分割されており、変速機の出力ギヤと噛み合う大
径のギヤ25 (最終減速ギヤ)と共にボルト26にて
一体的に結合されている。また、左右両ケースIILと
IIRとの合わせ面部分にて上記ピニオンギヤケース1
9及び20のシャフト21及び22を挟持している。右
側ケースIIRの外周には分配比変更スリーブ27が回
転軸線X方向に移動可能に取り付けられている。この分
配比変更スリーブ27は、特に第3図に示されているよ
うに一対の爪部27aが形成されている。そして、特に
第2図に示されているように分配比変更スリーブ27の
爪部27aに前記各レバー23及び24の先端部に形成
した長穴23a及び24aを整合させ、スナップリング
28にて抜は止めしたピン29によって互いに回動可能
に連結されている。
こうして、分配比変更スリーブ27を回転軸線X方向に
移動させることにより、一対のレバー23及び24が軸
線2周りに互いに逆方向に回動し、ピニオンギヤケース
19及び20.ピニオンギヤシャフト12及び13を介
して一対のピニオンギヤ14及び15が微小角度の範囲
で互いに対称的に傾斜するようになっている。
すなわち、分配比変更スリーブ27を第1図の左側へF
、の位置まで移動させると、第3図に示すように一方の
レバー23が軸線2周りに時計方向に回動すると共に、
他方のレバー24が軸線2周りに反時計方向に回動する
。すると、一方のピニオンギヤケース19が軸線2周り
に回動してピニオンギヤ14が第1図上方のR3で示し
た位置まで傾斜すると共に、他方のピニオンギヤケース
20も軸線2周りに回動して第1図下方のF、で示した
位置まで傾斜する。これにより、ピニオンギヤ14.1
5とサイドギヤ16.17との噛み合い位置が変化し、
回転軸線Xから噛み合い位置までの距離が前輪側サイド
ギヤ16の方が後輪側サイドギヤ17よりも長くなる。
よって、前輪用差動装置を経て前車輪へより大きなトル
クが分配される。
逆に分配変更用スリーブ27を第1図の右側へR7の位
置まで移動すると、第3図に示すように一方のレバー2
3が軸線2周りに反時計方向に回動すると共に、他方の
レバー24が軸線2周りに時計方向に回動する。すると
、一方のピニオンギヤケース19が軸線2周りに回動し
てピニオンギヤ14が第1図上方のR3で示した位置ま
で傾斜すると共に、他方のピニオンギヤケース20も軸
線2周りに回動して第1図下方のR3で示した位置まで
傾斜する。これにより、ピニオンギヤ14.15とサイ
ドギヤ16.17との噛み合い位置が変化し、回転軸線
Xから噛み合い位置までの距離が後輪側サイドギヤ17
の方が前輪側サイドギヤ16よりも長くなる。よって、
後輪用差動装置を経て後車輪へより大きなトルクが分配
されるようになる。なお、第1図及び第3図に於いて、
N2及びN、は前後輪のトルク分配比が等しい場合の分
配比変更スリーブ27、ピニオンギヤ14.15の位置
を示す。
第4図ないし第6図は横置き式エンジン前輪駆動車の動
力伝達装置をベースに前記トルク分配装置を装着した本
発明の一つの実施例に係る四輪駆動車の動力伝達装置を
示しており、第4図は四輪駆動車のパワートレインをス
ケルトンで示す概略図、第5図は変速機を示す断面図、
第6図は変速機を除く動力伝達装置の要部を示す断面図
である。
30は車両前方のエンジンルーム内にそのクランク軸3
1が車体幅方向(横方向)に延びるように配置された、
所謂横置き式エンジンである。32はエンジン30の一
例に組み付けられたトランスアクスルケース、33はト
ランスアクスルケース32のエンジン30と反対側に取
り付けられた変速機ケース、34はトランスアクスルケ
ース32のエンジン30側に取り付けられたトランスフ
ァケースである。
トランスアクスルケース32内にはクランク軸31と同
軸的に配置されたクラッチ40が配設さており、変速機
ケース33内には同じくクランク軸31と同軸的に配置
された入カシャフ)51及びこの入力シャフト51と平
行に配置された出力シャフト52を備えた変速機50が
配設されている。また、トランスアクスルケース32内
には変速成50の出力ギヤ53によって駆動される最終
減速ギヤ25が固定された前記のトルク分配装置10が
配設されている。さらに、トランスファケース34内に
はトルク分配装置10にトルク伝達可能に連結された前
輪用差動装置60及び後輪駆動用方向変換ギャユニッ)
70が配設されている。
l・ランスファケース34は、左側ケース(レフトハン
ドケース)34Lと右側ケース(ライトハンドケース)
34Rとに左右2分割されており、ボルトにて一体的に
結合されている。
そして、上記前輪用差動装置60とトルク伝達可能に連
結された左側の前車軸80Lが等速ジヨイント81L1
駆動軸82L、等速ジシイント83Lを介して左側の前
車輪84Lに連結されており、右側の前車軸80Rが等
速ジヨイント81R1駆動軸8・2R1等速ジヨイント
83Rを介して右側の前車軸84Rに連結されている。
また、後輪駆動用方向変換ギヤユニット70は、ユニバ
ーサルジヨイント85、プロペラシャフト86、ユニバ
ーサルジヨイント87を介して後輪駆動用最終減速ギヤ
88及び後輪用差動装置89に連結されている。さらに
、後輪用差動装置89の左側のサイドギヤシャフト90
Lが等速ジヨイント91L、後車軸92L1等速ジヨイ
ント93Lを介して左側の後車輪94Lに連結されてお
り、右側のサイドギヤシャフト90Rが等速ジヨイント
91R,後車軸92R1等速ジヨイント93Rを介して
右側の後車輪94Rに連結されている。
変速機50は、第5図に示すように変速機ケース33の
前部ケース33a部分と後部ケース33b部分から構成
されている。変速機前部ケース33aの内部には前進4
段、後進1段の変速機構が配設されており、変速機後部
ケース33bの内部には前進5速の変速機構が配設され
ている。互いに平行に配置された入力シャフト51と出
力シャフト52は、共に第5図で左方の後方部分がベア
リングB、、B、により変速機前部ケース33aに回転
可能に支承されており、右方の前方部分がベアリングB
1、B4によりトランスアクスルケース32に回転可能
に支承されている。入力シャフト51には、第1連用ド
ライブギヤ51a、第2連用ドライブギヤ51b及びリ
バースドライブギヤ51fが一体的に設けられており、
第3連用ドライブギヤ51C1第4連用ドライブギヤ5
1d及び第5連用ドライブギヤ51eが回転可能に支承
されている。一方、出力シャフト52には、上記入力シ
ャフト51上に設けた前進変速用の各ドライブギヤ51
a〜51eと噛み合う第1連用ドリブンギヤ52a〜第
5連用ドリブンギヤ52eが設けられている。出力シャ
フト52に対して第1連用ドリブンギヤ52a及び第2
連用ドリブンギヤ52bは回転可能に支承されており、
第3連用ドリブンギヤ52c、第4連用ドリブンギヤ5
2d及び第5連用ドリブンギヤ52eは一体的に設けら
れている。また、出力シャフト52上の第1連用ドリブ
ンギヤ52aと第2連用ドリブンギヤ52bとの間に第
1の同期装置54、入力シャフト51上の第3連用ドラ
イブギヤ51Cと第4連用ドライブギヤ51dとの間に
第2の同期装置55、第5連用ドライブギヤ51eの後
方に第3の同期装置56がそれぞれ配設さている。なお
、第1の同期装置54のスリーブにはリバースドリブン
ギヤ52fが一体成形されている。さらに、出力シャフ
ト52の前端部には出力ギヤ53が一体成形さている。
トルク分配装置lO1前輪用差動装置60及び後輪駆動
用方向変換ギャユニッ)70は、第6図に示すような構
成となっている。
トルク分配装置lOは、その差動ケース11の左側ケー
スllLがベアリングB5によって変速機前部ケース3
3aに回転可能に支承されており、右側ケースIIRが
ベアリングB6によってトランスアクスルケース32に
回転可能に支承されている。この差動ケース11には前
記変速機50の出力ギヤ53と噛み合う最終減速ギヤ2
5がボルト26にて固定さており、変速機50の出力ギ
ヤ53にて駆動されるようになっている。また、トルク
分配装置lOは前車軸80L、80Rと同軸的に配置さ
れている。そして、ピニオンギヤ14及び15は、前記
したとおり一対のサイドギヤ16及び17に噛み合った
状態でピニオンギヤシャフト12及び13と略直交する
軸線7周りに微小角度傾斜可能に構成さている。
また、トランスアクスルケース32には回転軸線X方向
に移動可能にフォークシャツ)41が支持されている。
このフォークシャフト41には前記分配比変更スリーブ
27と係合するフォーク42が一体的に固定さている。
フォーク42°はインナレバー43に係合されており、
トランスアクスルケース32外のアウタレバー44をシ
ャフト45を中心に回動操作することにより、インナレ
バー43、フォーク42を介して分配比変換スリーブ2
7を回転軸線X方向に移°動させるように構成されてい
る。なお、アウタレバー44は運転者によって図示しな
いプッシュプルケーブル及びリンケージにより機械的に
、または油圧シリンダ等のアクチュエータを電気的に制
御することによって作動される。
トルク分配装置10に於ける両サイドギヤの中空シャフ
ト部16b及び17bは、互いに同心上に2重シャフト
として構成され、トランスアクスルケース32を貫通し
てトランスファケース34内に延びている。一方の前輪
側サイドギヤ16の中空シャフト部16bは、その右端
外周部に於いて前輪用差動装置60の差動ケース61に
トルク伝達可能にスプライン嵌合されている。他方の後
輪用サイドギヤ17の中空シャフト部17bは、その右
端外周部に於いて後輪駆動用方向変換ギヤユニット70
のマウントケース71にトルク伝達可能にスプライン嵌
合されている。前輪用差動装置60の差動ケース61は
後輪駆動用方向変換ギヤユニット70のマウントケース
71内に相対回転可能に収容されており、後輪駆動用方
向変換ギヤユニット70のマウントケース71はベアリ
ングBT及びB8によってトランスファケース34に回
転可能に支承さている。前輪用差動装置6゜は入力され
るトルクを左右の前車軸80L、8゜Rへ出力するもの
で、その差動ケース61に固定したピニオンギヤシャフ
ト62には一対のピニオンギヤ64.65が回転可能に
支承されており、左右一対のサイドギヤ66.67が常
時噛み合っている。左側のサイドギヤ66には左側の前
車軸80Lがトルク伝達可能にスプライン嵌合されてお
り、同前車軸80Lはマウントケース71、トランスフ
ァケース34、トルク分配装置10の両サイドギヤ16
.17及びトランスアクスルケース32を回転可能に貫
通して突出しており・その左端部でオイルシールS、に
てシールさている。
また、右側のサイドギヤ67には右側の前車軸80Rが
トルク伝達可能にスプライン嵌合さており、同前車軸8
0Rはマウントケース71及びトランスファケース34
を回転可能に貫通して突出しており、その右端部でベア
リングB9にてトランスファケース34に回転可能に支
承されると共にオイルシールS、にてシールされている
後輪駆動用方向変換ギヤユニット70はトルク分配装置
lOから入力されるトルクを方向変換して後輪側へ出力
すべく機能するもので、そのマウントケース71は左側
ケース(レフトハンドヶ・−ス)71Lと右側ケース(
ライトハンドケース)71Rとに左右2分割されており
、がボルト72にてリングギヤ73と共に一体的に結合
されている。このリングギヤ73にはドライブギヤピニ
オンギヤ74が常時噛み合っており、そのドライブギヤ
ピニオンシャフト75がトランスファケース34の後方
に取り付けられたエクステンションハウジング35を貫
通して後方に延びている。そして、このドライブギヤビ
ニオンシャフト75はユニバーサルジヨイント85を介
して後輪を駆動するプロペラシャフト86にトルク伝達
可能に連結されている。
さらに、上記前輪用差動装置60の差動ケース61の右
端内周部にはスプライン61Cが形成されており、また
後輪駆動用方向変換ギヤユニット70のマウントケース
71の右端内周部にもスプライン71Cが形成されてい
る。そして、スプライン61cに常時嵌合すると共にス
プライン71Cに選択的に嵌合する切換スリーブ68が
回転軸線X方向に移動可能に設けられ、差動ケース61
とマウントケース71とを選択的に断続するロッり・フ
リー切換機構(デフロック機構)69を構成している。
なお、水平状態に於ける各シャフトの上下関係は、変速
機50の入力シャフト51、出力シャフト52、左右の
前車軸80L及び80R1後輪駆動用方向変換ギヤユニ
ット70のドライブギヤビニオンシャフト75の順に下
方にオフセントされて配置されており、第6図に於いて
は理解を容易にするために同一平面に展開して示してい
る。また、第6図に於いてはトルク分配装置10を第2
図のVI=VI線に沿った断面として示している。
次に、上記のように構成された四輪駆動車の動力伝達装
置に於ける作用を説明する。
エンジン30より出力されたトルクは、クラッチ40を
経て変速機50の大カシャフ1−51に入力され、変速
機50の変速ギヤ組で変速されて出力シャフト52より
出力され、出力ギヤ53にて最終減速ギヤ25を回転駆
動する。最終減速ギヤ25の回転はトルク分配装置10
の差動ケース11に伝達される。差動ケース11に伝達
されたトルクは、ピニオンギヤケース19及び20から
ピニオンギヤシャフト12及び13を介してピニオンギ
ヤ14及び15に伝達され、さらに左右のサイドギヤ1
6及び17に分配される。
左方のサイドギヤ16に伝わったトルクは、中空シャツ
l−16bから前輪用差動装置60に伝わり、前輪用差
動装置60にて両サイドギヤ66.67から左右の前車
軸80Lと8ORに2分され、等速ジヨイント81L・
81R,駆動軸82L・82R1等速ジヨイント83L
・83Rを経て左右の前車輪84L・84Rを駆動する
一方、右方のサイドギヤ17に伝わったトルクは、中空
シャフト17bから後輪駆動用方向変換ギヤユニット7
0のマウントケース71に伝達される。そして、マウン
トケース71からリングギヤ73とドライブギヤピニオ
ンギヤ74にて回転方向を直角に変換されて減速され、
ドライブギヤビニオンシャフト75からユニバーサルジ
ヨイント85、プロペラシャフト86、ユニバーサルジ
ヨイント87を経て後輪駆動用最終減速ギヤ88で再度
回転方向を直角に変換されて減速され、後輪用差動装置
89で2分されて左右のサイドギヤシャフト90L・9
0Rから等速ジヨイント91L・91R1後車軸92L
・92R1等速ジョイン)93L・93Rを経て左右の
後車輪94L・94Rを駆動する。
かかるトルク伝達時に於いて、ロック・フリー切換機構
(デフロック機構)69の切換スリーブ68が第6図上
半分にて示した如く前輪用差動装置60の差動ケース6
1と後輪駆動用方向変換ギヤユニット70のマウントケ
ース71との結合を開放している場合は、トルク分配装
置10の左右のサイドギヤ16.17が相対回転可能で
あり、前輪用差動装置60と後輪駆動用方向変換ギヤユ
ニット70のリングギヤ73にはそれぞれに加わる負荷
に応じた回転が伝えられる。また、切換スリーブ68が
第6図下半分にて示した如(前輪用差動装置60の差動
ケース61と後輪駆動用方向変換ギヤユニット70のマ
ウントケース71とを一体的に結合している場合は、ト
ルク分配装置10の左右のサイドギヤ16.17が相対
回転不能であり、前輪用差動装置60と後輪駆動用方向
変換ギヤユニット70のリングギヤ73には同一回転が
伝わる。
ところで、上記のように構成された四輪駆動車の動力伝
達装置に於いて、路面状況等に応じてアウタレバー44
を例えば第6図に示すNoからFoの位置に作動させる
と、インナレバー43がシャフト45周りに回動してフ
ォーク42及びフォークシャフト41がN1からF、の
位置まで左方に移動し、さらに分配比変更スリーブ27
が同じく左方にN2からF、まで左方に移動する。これ
に応じて、レバー23が時計方向に回動すると共にレバ
ー24が反時計方向に回動し、ピニオンギヤケース19
及び20が軸線2周りに対称的に回動してピニオンギヤ
14及び15がN、からF。
の位置まで傾斜する。これにより、後輪側に比・〈て前
輪側に大きなトルクが分配される。
逆に、アウタレバー44を第6図に示すNoからR8の
位置に作’E+させると、インナレバー43がシャフト
45周りに回動してフォーク42及びフォークシャフト
41がN1からR1の位置まで右方に移動し、さらに分
配比変更スリーブ27が同じ< r’r 2からR3の
位置まで右方に移動する。
これに応じて、レバー23が反時計方向に回動すると共
にレバー24が時計方向に回動し、ピニオンギヤケース
19及び20が軸線2周りに対称的に回動してピニオン
ギヤ14及び15がN、からR3の位置まで傾斜する。
これにより、前輪側に比べて後輪側に大きなトルクが伝
達されるようになる。
こうして、前後輪へのトルク分配比を連続的に変更する
ことが可能となり、路面状況等に応じてその都度適切な
前後トルク分配比に設定することが出来る。この結果、
走行時のトルクロスを無くし、エネルギーの損失を防ぐ
ことが出来、従来の車速以上で走行可能となる。また、
従来走破出来なかった所も走破出来るようになる。さら
に、トルク分配装比の不適合から来るオーバーステア傾
向ならびにアンダーステア傾向から来る車両偏向も無く
なり、操縦安定性が向上する。なお、分配比偏向スリー
ブ27を移動させるアウタレバー44を油圧シリンダ等
のアクチュエータを用いてコンピータコントロールすれ
ば、最も通した前後トルク分配比に設定することが可能
となる。
また、既存の中央差動装置を利用したものであるため、
特に装置が大型化することもなく、配置上も有利である
次に、第7図及び第8図は、本発明の他の一つの実施例
に係る四輪駆動車の動力伝達装置に装着されるトルク分
配装置及び四輪駆動車のパワートレインをスケルトンで
示す概略図である。
なお、第7図及び第8図に於いて前記第1図及び第4図
に対応する部分は、第1図及び第4図と同一の符号によ
り示されている。
この実施例は、縦置き式エンジンに適用したもので、エ
ンジン30はそのクランク軸31が車両前後方向に延び
るように配置されており、その後方に動力伝達装置が組
み付けられている。そして、クラッチ40及び変速機5
0も車両前後方向に配置されており、変速機ケース33
の一側(第8図に於いて左側)にトランスファケース3
4が組み付けられ、このトランスファケース34内にト
ルク分配装flooが収容されている。このトルク分配
装置100も車両前後方向に配置されている。
トルク分配装置100は、変速機50の出力ギヤ53に
噛み合う大径ギヤ25を一体的に固定した差動ケース1
1と、この差動ケースll内にてピニオンギヤシャフト
12及び13により回転可能に組み付けた一対のピニオ
ンギヤ14及び15と、前記差動ケース11内にて回転
可能に組み付けられて前記ピニオンギヤ14及び15に
噛み合うサイドギヤ160及び170とを備えている。
そして、ピニオンギヤ14及び15は、前記実施例と同
様に一対のサイドギヤ160及び170に噛み合った状
態でピニオンギヤシャフト12及び13と略直交する軸
線2周りにピニオンギヤケース19及び20と共に微小
角度傾斜可能に構成されている。
前方のサイドギヤ160はその内周部に於いて前輪側の
サイドギヤシャフト800Fにスプライン嵌合されてお
り、後方のサイドギヤ170は同様に後輪側のサイドギ
ヤシャフト800Rにスプライン嵌合されている。前輪
側サイドギヤシャフト800Fは、トランスファケース
34を貫通して前方に延びており、ユニバーサルジヨイ
ント85F、前輪駆動用プロペラシャフト86F、ユニ
バーサルジョインl−87Fを介して前輪駆動用最終減
速ギヤ88F及び前輪用差動装置60に連結されている
。後輪側サイドギヤシャフト800Rは、トランスファ
ケース34を貫通して後方に延びており、ユニバーサル
ジヨイント85R,t&輪駆動用プロペラシャフト86
R、ユニバーサルジョイン)87Rを介して後輪駆動用
最終減速ギヤ88R及び後輪用差動装置89に連結され
ている。
この実施例においては、エンジン30よす出力されたト
ルクは、クラッチ40を経て変速機50の大力シャフト
51に入力され、変速機50の変速ギヤ組で変速されて
出力シャフト52より出力され、出力ギヤ53にて大径
ギヤ25を回転駆動する。このギヤ25の回転はトルク
分配装置100の差動ケース11に伝達される。差動ケ
ース11に伝達されたトルクは、ピニオンギヤケース1
9及び20からピニオンギヤシャフト12及び13を介
してピニオンギヤ14及び15に伝達され、さらに前後
のサイドギヤ160と170に分配される。
そして、前方のサイドギヤ160に伝わったトルクは、
前輪側サイドギヤシャフト800Fからユニバーサルジ
ョインl−85F、前輪駆動用プロペラシャフト86F
1ユニバーサルジヨイント87Fを介して前輪駆動用最
終減速ギヤ88F及び前輪用差動装置60に伝わり、前
輪用差動装置60にて左右に2分されて等速ジヨイント
81L・81R,駆動軸82L・82R1等速ジヨイン
ト83L・83Rを経て左右の前車輪84L・84Rを
駆動する。
一方、後方のサイドギヤ170に伝わったトルクは、後
輪側サイドギヤシャフト800Rからユニバーサルジョ
イント85R1前輪駆動用プロペラシャフト86R、ユ
ニバーサルジヨイント87Rを介して後輪駆動用最終減
速ギヤ88R及び後輪用差動装置89に伝わり、後輪用
差動装置89にて左右に2分されて左右のサイドギヤシ
ャフト90L・90R1等速ジヨイント91L・91R
1後車軸92L・92R1等速ジョイン)93L・93
Rを経て左右の後車輪94L・94Rを駆動する。
以上、本発明を特定の実施例ついて詳細に説明したが、
本発明は、この実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載の範囲でさらに種々の実施態様が包含
されるものであり、例えば、エンジンを車両後方に配置
した車両にも、またエンジンを前車軸及び後車軸の間に
配置したミツドシップ車にも通用可能である。さらに、
前記第6図に示すトルク分配装置と前輪用差動装置とを
逆に配置することも可能である。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、四輪駆動車に於いて前後
輪へのトルク分配比を連続的に変更することが可能とな
り、路面状況等に応じてその都度最適な前後トルク分配
比に設定することが出来、従来の車速以上で走行可能と
なる。また、トルクロスがなく最大の牽引力を得ること
が出来る。さらに、トルク分配比の不適合から来るオー
バーステア傾向並びにアンダーステア傾向から来る車両
偏向も無くなり、操縦安定性が向上する。さらにまた・
構造簡単でコンパクトであり、車両への配置上も有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一つの実施例に係る四輪
駆動車の動力伝達装置に装着されるトルク分配装置を示
すものであり、 第1図はトルク分配装置の縦断面図、 第2図は第1図のn−n線に沿った断面図、第3図は第
2図の矢印■方向から見た一部側面図、 第4図ないし第6図は横置き式エンジン前輪駆動車の動
力伝達装置をベースに前記トルク分配装置を装着した本
発明の一つの実施例に係る四輪駆動車の動力伝達装置を
示すものであり、第4図は四輪駆動車のパワートレイン
をスケルトンで示す概略図、 第5図は変速機を示す断面図、 第6図は変速機を除く動力伝達装置の要部を示す断面図
、 第7図及び第8図は、本発明の他の一つの実施例に係る
四輪駆動車の動力伝達装置に装着されるトルク分配装置
及び縦置き式エンジン前輪駆動車をベースにトルク分配
装置を装置した四輪駆動車のパワートレインをスケルト
ンで示す概略図である。 符号の説明 10−・−−−一トルク分配装置 11−一−−・−差動ケース 12.13−−−−−−ピニオンギヤシャフト14.1
5−・−−−−ピニオンギヤ 16−−−−−−前輸側のサイドギヤ 17−・−後輪側のサイドギャ 19.20−−−−・・ピニオンギヤケース21,22
・−・・−シャフト 23.24−・・・レバー 25−・−・・−最終減速ギヤ(大径ギヤ)27−・−
・・・分配比変更スリーブ 29−−−−−・ピン 30−・・−エンジン 31−−−−・・クランク軸 32・−・・−・トランスアクスルケース33−・・・
変速機ケース 34−・・・・−トランスファケース 35・・・−・エクステンションハウジング40・・・
−・クラッチ 50・・−・−・変速機 51−・・−変速機の入力シャフト 52−−−−−−変速機の出力シャフト53−・−・−
変速機の出力ギヤ 60−・・−・−前輪用差動装置 61−・−・差動ケース 70−・−一一一後輪駆動用方向変換ギヤニニット71
−・・・・マウントケース 80L・80R・・・・・・左右の前車軸84L・84
R−・−左右の前車輪 88.88 R−−−−−一後輪駆動用最終減速ギャ8
9−・・・後輪用差動装置 92L・92R−・−・・左右の後車軸94L・94 
R−−−−−一左右の後車輪800F・−・−・前輪側
サイドギヤシャフト800R・−・・−・後輪側サイド
ギヤシャフトX・・−・・・回転軸線 Y・・・・・−ピニオンギヤシャフトの軸線Z−・−ピ
ニオンギヤシャフトに略直交した軸線出願人  トヨタ
自動車株式会社 第1図 二江 第2図 第3図 第4図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 変速機の出力トルクを前輪用差動装置並びに後輪用差動
    装置に分配するトルク分配装置を備えた四輪駆動車の動
    力伝達装置に於いて、 前記トルク分配装置は前記変速機からの出力にて回転駆
    動する差動ケースと、この差動ケース内にて同ケースに
    ピニオンギヤシャフトにより回転可能に組み付けたピニ
    オンギヤと、前記差動ケース内にて同ケースに回転可能
    に組み付けられて前記ピニオンギヤに噛み合い、かつ前
    輪用及び後輪用差動装置にそれぞれトルク伝達可能に連
    結した一対のサイドギヤとを備え、前記ピニオンギヤは
    前記ピニオンギヤシャフトに略直交する軸を中心にして
    所望の範囲で回動可能に構成されていることを特徴とす
    る四輪駆動車の動力伝達装置。
JP15089785A 1985-07-09 1985-07-09 四輪駆動車の動力伝達装置 Pending JPS6212421A (ja)

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