JPS62124004A

JPS62124004A - マンドレルミルにおけるマンドレル引抜法

Info

Publication number: JPS62124004A
Application number: JP26129385A
Authority: JP
Inventors: Kazuo Watanabe; 和夫渡辺; Ichiro Masuda; 一郎増田; Hide Uchida; 秀内田
Original assignee: Nippon Steel Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp
Priority date: 1985-11-22
Filing date: 1985-11-22
Publication date: 1987-06-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、その中空部にマンドレルを嵌装した状態で
金属管を圧延するに際し、マンドレルの軸方向速度を所
与の値に制御する状態下で圧延する、セミフローティン
グマンドレル方式のマンドレルミルにおける。圧延後の
金属管からマンドレルを引抜く方法に関する。

（従来の技術）マンドレルミルによる金属管の圧延にあっては、金属管
は、その中空部にマンドレルを嵌装した状態で圧延が行
なわれる。

圧延終了後、マンドレルは速かに金属管から抜取ること
が重要である。若し、これが行なわれないときは、熱間
状態の金属管は、冷却による熱収縮でマンドレルを締め
つけ、いわゆる焼ばめパ状態となり、金属管からマンド
レルを引抜くことが極めて困難、或は不可能となる。

第５図に従来の、金属管からマンドレルを抜取る方法の
幾つかを示す。

第５図（ａ）に示すのは、金属管の圧延後、圧延機列ｌ
の後段に設置されたエキストラクタ２、すなわち金属管
３の外径を拘束する複数台の孔型圧延機（エキストラク
タ）により、金属管３からマンドレル４を引抜く方法で
ある。金属管３からの引ｕｌ、マンドレル４は、マンド
レル４の軸端部を把持し速度を規制する装置５によって
圧延機列１の前段に戻される。

第５図（ｂ）に示すのは、金属管の圧延後、その中空部
の軸方向の一部にマンドレル９を金属管８が嵌装したま
まの状態で、圧延機列６における金属管の圧延の途中で
、マンドレル９が、マンドレル軸端を把持しその軸方向
速度を規制する装置ｌＯからリリースされ、その状態で
、金属管８が圧延機列６外に放出され、さらにライン外
に搬出され、マンドレル９の軸端を拘束装置１１で把持
し、一方ストリッパ７によって金属管８の軸方向の移動
を抑止した状態下で、拘束装置１１を金属管からマンド
レルを抜取る方向に変位せしめて、マンドレルを金属管
から引抜く方法である。

第５図（ａ）に示す方法の場合、金属管からのマンドレ
ルの抜取りは速かに行なわれるけれども、金属管から抜
取られたマンドレル４は、圧延機列ｌを通過して圧延機
列ｌの前段に戻るサイクルを採るから、圧延機列ｌの稼
働率を低下せしめ、生産性が低下するという欠点がある
。

一方、第５図（ｂ）に示す方法の場合、マンドレルを嵌
装した状態の金属管の、マンドレル抜取手段への移送に
１通常１士数秒の時間を要するため、金属管の降温によ
って、マンドレルの抜取りが困難になるのみならず、金
属管内面にマンドレル抜取りに伴なう引掻き疵の発生を
惹起する。

金属管からのマンドレルの引抜法に関しては。

たとえば、特開昭５８−７４２０８号公報に、フルフロ
ーティングマンドレルミル法、リテインドマンドレルミ
ル法およびリトラクトマンドレルミル法とを同一ライン
で実施できる、マンドレルの素管への貫入、金属管の圧
延、マンドレルの引抜きシステムを開示しているけれど
も、先に述べた問題は十分に解決されていない。

（発明が解決しようとする問題点）この発明は、金属管を、マンドレルの軸方向速度を所与
の値に制御する状態下で圧延し、圧延の中途で、前述の
マンドレルの速度制御を解除してマンドレルをリリース
し、フルフローティングマンドレルの状態に移行せしめ
て圧延する、マンドレルミルによる金属管の圧延におい
て、圧延後、極めて短時間に金属管からマンドレルを抜
取るとともに、金属管内面に引掻き疵を生起せしめない
マンドレル引抜法を得ることを技術的課題としている。

（課題を解決するための手段）この発明の要旨とする処は、その中空部にマンドレルを
嵌装した状態で、金属管を、直列に配列された各個駆動
方式の複数の圧延機からなる圧延機列によって、前記マ
ンドレルの軸方向速度が所定の値に制御される状態下で
圧延する、圧延装置の後段で、圧延後の金属管の軸方向
端部（先端）を、金属管の半径方向に作用する摩擦力に
よって把持した後、マンドレルと金属管とを、軸方向に
逆の相対的変位を生ぜしめて、オンラインで金属管から
マンドレルを抜取るようにしたことを特徴とするマンド
レルミルにおけるマンドレル引抜法にある。

以下に、この発明の詳細な説明する。

この発明は、金属管を、マンドレルミルの軸方向速度を
所与の値に制御する状態下で圧延し、圧延の中途でマン
ドレルをリリースし、フルフローティングマンドレルの
状態に移行せしめて圧延する。マンドレルミルによる金
属管の圧延にあっては、圧延後速かに金属管からのマン
ドレルの引抜き作業を開始すれば、一層引抜き力は小さ
く、また引抜きが容易になることを実験的、経験的に知
見したことに基礎を置いている。このとき、圧延ライン
内にマンドレル引抜装置を置くためコンパクトにする必
要があり、かつ確実に引抜けるようにすることが重要で
あり、そのため、金属管端を確実に把持することによっ
てマンドレルから全屈を引抜く方法を発明した。

即ち、圧延終了後、直ちにマンドレル後端を拘束すると
共に、金属管速度規制装置で金属管先端部を拘束し、そ
の拘束力による摩擦力を利用して引抜くことにした。こ
のときの拘束力による引抜力Ｔは、次のように計算され
る。

Ｔ　＝　πＤ　Ｌ　Ｘ　ｐ　Ｘ　ｐ。

Ｄ：拘束部管直径　　Ｌ：拘束部長さＰ：拘束圧力　　　　ｕＬ＝摩擦係数今、Ｄ　＝　２００ｍｍ　、　Ｌ　＝　２００＋ｍｍ　
、　ｐ　＝　１０Ｋｇ／禦ｌ、ｇ＝０．１　とすると、
Ｔ　＝　１２５．Ｅｔｔｏｎを得る０通常、従来法、例
えば、第５図（ｂ）に示す方法においては、その引抜力
は１ｏｏｔｏｎ以下であり、この方法によっては、圧延
後、直ちに引抜くことによって、その力は更に小さくな
るので、この条件で十分引抜けることが判る。

（実施例）第１図に示す、この発明の好ましい実施例に基いて、本
発明を更に詳細に説明する。

第１図しおいて、１２は直列に配置された各個駆動方式
の複数の圧延機からなる圧延機列、　１３は圧延中マン
ドレル後端を把持し、速度を規制する装置である。１４
は圧延終了後、引抜時においてマンドレル後端を固定す
る装置、１５は管を保持移動するローラ群、１６が金属
管先端部を拘束する装置で、この装置は台車１７の上に
載り、圧延方向の前後に移動可能である。

第２図は、引抜時の各装置と金属管の関係を示したもの
で、マンドレル１８と金属管２０は、その一部が嵌合さ
れており、マンドレル後端部１３は固定袋ｒ；！！１４
で固定されている。金属管先端部内部には拘束装置１Ｂ
が挿入されており、これによって管を半径方向に作用す
る摩擦力によって拘束している。この拘束法は、第３図
に詳細を示すように、断面にて複数に分割された治具２
２が、油圧シリンダ２４の油量の調整により長手方向に
移動する先端がコツター状のラム２３を介して、保持治
具２１に取付けられており、油圧力によって該拘束治具
２２の外径は径方向に拡大し、この拡縮によって金属管
の拘束が調整される。

次に、第４図に基いて、この発明を実施するときの手順
を詳細に説明する。

第４図（ａ）に示す段階：圧延後、マンドレル２８を嵌
合した金属管２７が、マンドレル固定装置２５をクリヤ
し、金属管先端部拘束装置２９、台車２８の前に停止し
た状態。

（ｂ）に示す段階：マンドレル固定装置２５が、マンド
レル後端を固定、同時に、台車２８が進行し、金属管先
端部拘束装置２８が、金属管先端部内部に進入し、摩擦
力によって拘束する。

（ｃ）に示す段階：台車２８が後退することによってマ
ンドレル２６より、金属管２７を引抜く。

（ｄ）に示す段階：拘束装置２３は、その拘束を解き、
台車２８は後退し、管を残し、マンドレル２Ｂも解放さ
れ、両方共、ライン上より外に搬出される。

なお、本実施例においては、金属管内部を拘束する例を
示したが、その外部を拘束してもよく、また内外面共に
拘束してもよい６しかしながら、設備上は、内面のみを
拘束する方がライン上の装置の移動に対して、より容易
となり望ましい。

（発明の効果）本発明は、以上述べたように構成しかつ作用せしめるよ
うにしたから、マンドレルは、金属管圧延後直ちに金属
管から抜取られ、ライン外へ搬出されるから、設備ｙＩ
働率を低下せしめすることがなく、また、金属管からの
マンドレル引抜きが円滑容易に行なわれるから金属管内
面に引掻き疵を発生させることがなく金属管品質を向上
せしめさらに、マンドレルと高温の金属管の接触による
熱負荷が減少することによってマンドレルの耐久性を向
上せしめる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施するときの設備列の一例を示す図
、第２図は本発明における引抜時の金属管と各装置の関
係、第３図は本発明の管先端部の拘束装置の一例を示す
図、第４図は本発明を実施するときの作業手順を示す図
、第５図はマンドレルミルにおける、従来の２つの引抜
法（ａ）、（ｂ）を示す図である。１．６．１２・・・マンドレルミル、２・・・エキスト
ラクタ、３　、８　、２０．２７・・・金属管、４，９
，１８．２８・・・マンドレル、５　、１０，１１．１
３・・・マンドレル速度規制装置、７・・・ストッパ、
１４．２５・・・マンドレル拘束装置、１５・・・ロー
ラ、１８．２１・・・管先端部拘束装置、１７・・・台
車、２２・・・拘束治具、２３・・・ラム、２４・・・
油圧シリンダ。第４図（（２’）

Claims

【特許請求の範囲】

その中空部にマンドレルを嵌装した状態で、金属管を、
直列に配列された各個駆動方式の複数の圧延機からなる
圧延機列によって、前記マンドレルの軸方向速度が所定
の値に制御される状態下で圧延する、圧延装置の後段で
、圧延後の金属管の軸方向端部（先端）を、金属管の半
径方向に作用する摩擦力によって把持した後、マンドレ
ルと金属管とを、軸方向に逆の相対的変位を生ぜしめて
、オンラインで金属管からマンドレルを抜取るようにし
たことを特徴とするマンドレルミルにおけるマンドレル
引抜法。