JPS6211954Y2 - - Google Patents

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JPS6211954Y2
JPS6211954Y2 JP10541783U JP10541783U JPS6211954Y2 JP S6211954 Y2 JPS6211954 Y2 JP S6211954Y2 JP 10541783 U JP10541783 U JP 10541783U JP 10541783 U JP10541783 U JP 10541783U JP S6211954 Y2 JPS6211954 Y2 JP S6211954Y2
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slag
cover
slag cover
deflection
steel shell
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JP10541783U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は転炉鉄皮の防滓カバーの変形を防止す
る構造に関する。
第1図〜第3図に従来の転炉防滓カバーを示
す。第1図は転炉鉄皮の縦断面図、第2図、第3
図はそれぞれ第1図のA−A矢視図、B−B矢視
図である。
従来の防滓カバーの構造は、転炉の鉄皮1に支
持板4を取り付け、これに防滓カバー3をボルト
5で取り付けるものが一般的で、防滓カバーの背
後には水冷配管2が配設されている。
スロツピング時に流出したスラグ、出鋼時の溶
鋼からの輻射熱、あるいは転炉ガス回収装置から
噴出する火炎等によつて、防滓カバー3は、その
表面が1000℃以上の高温にさらされるため、熱応
力により変形し、第2図に示すように、鉄皮に向
つて3aのようにたわむ。
防滓カバー3のたわみが一定以上に大きくなつ
た時、鉄皮1側に配設されている水冷配管2等が
防滓カバー3の変形によつて押しつぶされるおそ
れがあるため、防滓カバー3を取りかえる必要が
ある。防滓カバー3のたわみを少なくするために
は、支持板4を増設し、防滓カバー3を小さくす
ればよいが、取付費が高価になる。
本考案は支持板を増設することなく、簡易な部
材を鉄皮に固設することによつて防滓カバーの変
形を防止し、その寿命の延長を図ることを目的と
する。
防滓カバーの大きさとその熱応力によるたわみ
との関係を第4図、第5図のようにモデル化して
考察する。第4図は防滓カバーの板厚方向の温度
分布および熱応力分布線図であつて、これらが第
4図に示すようになると考えれば、防滓カバー3
は第5図に示す梁10でモデル化することができ
る。第5図に示すように防滓カバーの変形量に相
当する曲げモーメントM0を梁10の両端に加え
れば梁の縦弾性係数をE、梁の断面2次モーメン
トをI、梁のスパンをlとしたとき、梁のたわみ
δ(x)は δ(x)=−(1/EI)∫∫M0dxdx +C1x+C2 =−(M0x2/2EI) +C1x+C2 となる。第5図中にBMDで示したのは曲げモー
メント線図であつて、梁10には一様な曲げモー
メントM0が分布していることを示している。
x=0およびx=lにおいてδ(x)=0であ
るから、これを上式に代入すれば δ(x)=−M0(x2−lx)/2EI となり、δ(x)の最大値δmは、 d(δ(x))/dx=0 とおけば δm=M0l2/8EI となる。
上記計算は真直梁の弾性域における理論式であ
るが、変形後の繰返し熱応力変形に対しても近似
的に成立する。
すなわち、たわみは熱応力による曲げモーメン
トM0と梁のスパンすなわち防滓カバーの支持板
間の距離lの2乗とに比例する。
そこで本考案は、支持板を増加することなく支
持板間の距離lを縮少することによつて効果的に
防滓カバーのたわみを著減させようとするもの
で、各支持板の間に、防滓カバーの熱変形による
たわみを支持する受台を鉄皮側に固設したことを
特徴とする防滓カバーの変形防止構造である。
第6図〜第8図は本考案の一実施例を示すもの
で、第6図は転炉の鉄皮の部分縦断面図、第7
図、第8図はそれぞれ第6図のC−C矢視図、D
−D矢視図である。
転炉鉄皮1に支持板4を取り付け、防滓カバー
3がボルト5で支持板4に固定されている。防滓
カバー3と鉄皮1との間には、防滓カバー3の熱
変形によるたわみを支持する受台6を1個以上取
り付ける。
受台6は、水冷配管2との間の距離を充分に取
り、かつ防滓カバー3が変形したときに防滓カバ
ー3のたわみを支持し、防滓カバー3によつて水
冷配管2が押しつぶされないような十分な圧縮強
度を保有する。また、鉄皮1から受台6上端まで
の高さは、支持板4の高さより低くなるようにす
る。なお、2aは、半円形断面の冷却管(水冷配
管)であり、鉄皮1に溶接して冷却水通路を形成
しており、水冷配管2から供給される冷却水を鉄
皮1に直接接触させて炉口部の鉄皮全体を冷却す
るものである。
第6図〜第8図の実施例では受台6を防滓カバ
ー3の背後にその長手方向に3個配設した例を示
しているが、防滓カバーの長手方向全長に亘る1
個の受台とすることもできる。
防滓カバー3は、第7図に示す3aの状態に変
形するまでは、受台6を設けていない従来と同じ
ように変形すると考えてよいが、3aに示す状態
以上に変形が進む場合は、受台6が3点支持の連
続梁の中間の支点と同じ作用をなす。従つて防滓
カバー3のたわみとその支持点の取り付け間隔と
の関係は、熱応力に相当する曲げモーメントM0
が働く連続梁としてモデル化して考えることがで
きる。
三モーメントの式を用いてこのような連続梁の
曲げモーメント分布M(x)を求めると次式のよ
うになる。
M(x)=M0(1−3x/2l) 但しlは各支点間スパンである。上記曲げモー
メントM(x)によるたわみδ(x)を求めると δ(x)=−(M0/EI)(x2/2 −x3/4l)+C1x+C2 となる。この式に境界条件を代入し、さらに d(δ(x))/dx=0 とおいて、たわみの最大値δmを求めると δm=M0l2/27EI となり、防滓カバーのたわみを著しく小さくする
ことができる。
本考案の利点をまとめると次の通りである。
本考案の構造により防滓カバーのたわみ量
は、上記試算に見られるように、熱負荷が同じ
すなわち熱応力が同等の場合に、支点スパンが
同等すなわち受台6の位置に支持板を設けたと
仮定した場合に比し、8/27になる。従つて支
持板を増設するよりもたわみが減少し防滓カバ
ーの寿命が長くなる。
また受台6がない時の防滓カバーのたわみと
比較すると、受台6を設けることによつてたわ
みは2/27となり、寿命が極めて長くなること
が明らかである。
防滓カバー3の支持板4を増設する必要がな
いので、製作費、取り付け工事費が安くなる。
冷却水管などが押しつぶされるおそれが全く
ない。
防滓カバー3の寿命が到来した場合防滓カバ
ーは第7図に示す3bのような変形となり、外
観検査で容易に寿命を判定することができ、保
守管理が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の防滓カバーを示す転炉鉄皮の縦
断面図、第2図、第3図はそれぞれ第1図のA−
A矢視図およびB−B矢視図、第4図、第5図は
防滓カバーの板厚方向の熱応力分布と熱応力によ
るたわみを求めるためのモデルを示す説明図、第
6図〜第8図は本考案の実施例を示し、第6図は
鉄皮の部分縦断面、第7図、第8図はそれぞれ第
6図のC−C矢視図、D−D矢視図である。 1……転炉鉄皮、2,2a……水冷配管、3…
…防滓カバー、4……支持板、5……防滓カバー
取付ボルト、6……受台、10……モデル化され
た梁、M0……熱応力に相当する曲げモーメン
ト、l……スパン、δ……たわみ、BMD……曲
げモーメント線図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 転炉炉口周辺の鉄皮に固着した複数個の支持板
    に鉄皮と間隙を介して炉口周辺の全面を覆う防滓
    カバーを取付けたものにおいて、前記各支持板の
    間に前記防滓カバーの熱変形によるたわみを支持
    する受台を鉄皮に固設したことを特徴とする転炉
    鉄皮の防滓カバーの変形防止構造。
JP10541783U 1983-07-08 1983-07-08 転炉鉄皮防滓カバ−の変形防止構造 Granted JPS6013955U (ja)

Priority Applications (1)

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JP10541783U JPS6013955U (ja) 1983-07-08 1983-07-08 転炉鉄皮防滓カバ−の変形防止構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10541783U JPS6013955U (ja) 1983-07-08 1983-07-08 転炉鉄皮防滓カバ−の変形防止構造

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Publication Number Publication Date
JPS6013955U JPS6013955U (ja) 1985-01-30
JPS6211954Y2 true JPS6211954Y2 (ja) 1987-03-24

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ID=30247098

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JP10541783U Granted JPS6013955U (ja) 1983-07-08 1983-07-08 転炉鉄皮防滓カバ−の変形防止構造

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JPS6013955U (ja) 1985-01-30

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