JPS62119388A

JPS62119388A - 炉蓋のシ−ル装置

Info

Publication number: JPS62119388A
Application number: JP25782285A
Authority: JP
Inventors: 博嗣久保; 田畑　太志; 有賀　勉; 高木　礼史; 幸男高橋
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1985-11-19
Filing date: 1985-11-19
Publication date: 1987-05-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コこの発明は、アーク加熱Ｖ装置等に使用される取鍋と、
この取鍋上に載置されて取鍋内を密閉する炉蓋との間に
配設されるシール装置に関する。

［従来の技術］アーク加ｐ！Ａ装置においては、転炉にて情諌した溶鋼
を取ｔｉ１に出鋼し、この取鋼に蓋をして取鍋内をアル
ゴン（Ａｒ）ガス雰囲気下にした後、炉蓋に形成した挿
通孔を介して電極を炉内に挿入し、溶鋼上のスラグに電
極の先端部を浸漬する。そして、電極と溶鋼との間にア
ークを形成して溶鋼及びスラグをアーク加熱する。この
場合に、炉内をＡｒガス雰囲気下にし、大気の炉内まき
ごみを防止するため、炉蓋と取鍋上縁との間に、シール
手段が設置されている。このシール手段においては、第
６図に示すように、内部水冷構造の炉蓋下部の端面に、
１対のシール押え３が溶接４により固定されており、シ
ール材５がこのシール押え３に挟持されている。

［発明が解決しようとする問題点コしかしながら、このシール押え３は高温の炉内装入物か
らの輻射熱を受けると共に、炉内の溶鋼及びスラグのス
プラッシュが付着するため、溶損しやすい。このシール
押え３が溶損すると、シール材を保持するという機能が
損われる外、水冷炉蓋の本体に亀裂が生じて水漏れが発
生するという不都合がある。このため、従来、２００チ
ヤージの操業（約１カ月）毎に炉蓋を交換する必要があ
ると共に、この使用期間中においても６回程度の水漏れ
が発生し、その都度、修理している。また、このシール
押え３は、炉蓋２に溶接固定されているため、シール押
えのみを交換することが困難であり、従って、このシー
ル押え３の溶損劣化が炉蓋の寿命を短縮させる要因にな
っている。

この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、その溶損を抑制してシール性を長期間保持すると共に
、容易に取替えることができる構造にして、水冷炉蓋の
寿命を延長することができる炉蓋のシール装置を提供す
ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］この発明に係る炉蓋のシール装置は、ＷＩ湯が貯留され
る炉本体と、この炉本体の上に設置される炉蓋との間に
設けられて両者間を密閉する炉蓋のシール装置において
、炉蓋と炉本体との間に配設されるシール材と、炉蓋の
縁部に脱着可能に設置されてシール材を係止する内部水
冷構造のシール押え部材とを有することを特徴とする。

［作用］このシール押え部材は、内部水冷構造であるから、炉内
熱を受けたり、溶鋼及びスラグのスプラッシュを受けて
も溶損しにくく、消耗が軽減される。このため、シール
押え部材は、長期間に亘ってシール性（気密性）を保持
することができる。

また、このシール押え部材は、脱着可能であり、取り替
えが容易であるから、万一シール押え部材が溶損した場
合にも、そのシール押え部材のみを交換すればよく、炉
蓋の寿命が延長される。

［実施例］以下、添附の図面を参照してこの発明の実施例について
、具体的に説明する。第１図は、この発明の実施例に係
るシール装置を示す縦断面図、第２図はこのシール装置
が取付けられた炉蓋を示す縦断面図、第３図はその平面
断面図である。炉蓋１ｏは、外壁と内壁とを有し、その
間の空間１１に冷却水が通流される構造になっており、
これにより、炉蓋１０が冷却される。なお、炉蓋１０の
略中央には、３個の電極挿通孔１３が形成されており、
この挿通孔を介して電極が炉内に挿入される。第３図に
示すように、炉蓋１０の下端縁は、円弧に沿って延長し
ており、第２図に示すように、この下端縁にシール装置
２０が配設されている。

炉蓋１０の下端には１円弧状に湾曲するバイブ１２が固
定されており、このバイブ１２内にも冷却水が通流する
ようになっていてこのバイブ１２が冷却されている。バ
イブ１２は、例えば、肉厚が１４．３１１、外形が１６
５ａのＳＴＰＧ３８ｍ（ＪＩＳ）等で形成されている。

バイブ１２には、炉蓋１０の周方向に沿って複数暇の位
置にアーム１４がバイブ１２から外側に且つ水平に突出
するように固定されている。シール押え２１の支持部材
２２はリング状の板材であり、コの字形の取付部材２３
を介してボルトナツト２４．２５によりアーム１４に固
定されている。

支持部材２２は、その面を水平にして配置され、その外
周部にて取付部材２３にボルトナツト２５で固定されて
いる。一方、支持部材２２の内周部はバイブ１２の直下
に位置し、バイブ１２との間に、リング板状の断熱シー
ル材３１を介装している。つまり、ボルト２４．２５を
締め付けることにより、支持部材２２はバイブ１２との
間で断熱シール材３１を挟持するようになっており、こ
れにより、炉内ガスがバイブ１２と支持部材２２との間
から漏出することを防止している。

シール押え２１の基部部材２６はバイブ状をなし、支持
部材２２の下面に溶接２８により固定されている。この
基部部材２６は、例えば、肉厚が８　ｍ　、外形が４２
．７ｍのＳＴＫＭ　（ＪＩｓ）鋼で形成されている。第
３図に示すように、基部部材２６は、夫々炉蓋１０の下
端縁の半周部分に配設された第１部材２６ａ及び第２部
材２６ｂを有する。第１部材２６ａ及び第２部材２６ｂ
は、炉１１０の下端縁に沿って半周だけ離隔した反対側
まで延長し、ここで折り返して半周だけ戻る。この基部
部材２６（第１部材２６ａ及び第２部材２６ｂ）には、
その一端から冷却水が注入されて基部部材２６内を通流
するようになっており、冷Ｗ水は基部部材２６の往路を
通流して折り返し点で折り返した後、復路を通流して他
端から排出される。基部部材２６は、夫々、その往路及
び復路が適長間隔をおいて配設されており、第１図に示
すように、基部部材２６の下部には、往路及び復路の中
間に若干臨むように、断面が方形の中実先端部材２７が
基部部材２６の延長方向に沿って固定されている。断熱
シール材３２は、断面が、例えば、方形をなし、炉蓋１
０の周縁に沿って配設される。この断熱シール材は、シ
ール押え２１の間隙に嵌め込まれ、先端部材２７により
挟持される。

この断熱シール材３２としては、セラミックファイバ等
を使用することができる。

次に、このように構成されるシール装置の動作について
説明する。断熱シール材３２をシール押え２１間に嵌め
込み、支持部材２２を取付部材２３を介してボルトナツ
ト２４．２５によりアーム１３に固定する。この場合に
、炉蓋１０のバイブ１２と支持部材２２との間に、断熱
シール材３１を介装し、バイブ１２と支持部材２２との
間で挟持する。次いで、炉蓋１０の外型及び内壁間の間
隙、バイブ１２並びに基部部材２６に冷却水を通流させ
つつ、炉蓋１０を取！＃Ｉ（図示せず）の縁部上にＩＩ
する。そうすると、炉蓋１０は、取鍋との間に、断熱シ
ール材３２、支持部材２２及び断熱シール材３１が介装
された状態で取鍋上に設置される。この場合に、炉蓋１
０と取鍋との間は、シール部材３１．３２によりシール
されているから、取鍋内は密閉されており、取鋼内ガス
が漏出したり、大気が炉内に巻き込まれることが防止さ
れる。

シール押え２１の基部部材２６には冷却水が通流されて
いて、シール押え２１が冷却されているから、シール押
え２１が炉内熱により加熱され、又はスプラッシュによ
り地金がシール押え２１に付着しても、シール押え２１
の溶損は軽減される。

また、基部部材２６が水冷却されているのに加え、炉蓋
１０のバイブ１２が水冷却されているので、支持部材２
２の溶損又は熱応力による支持部材２２の亀裂の発生等
も抑制される。また、シール押え２１と支持部材２２と
の間の連結部の溶損及び炉蓋１０からの水洩れ等が防止
される。これにより、シール装Ｗ１２０の寿命が延長さ
れる。

一方、シール装置２０が溶損してその寿命がつきた場合
には、ボルトナツト２４又は２５を外してシール装置２
０を炉１１０から取り外す。ぞして、新たなシール装置
２０を炉蓋１０に取り付ける。このように、シール装置
２０が損耗した場合には、シール装！２０のみを交換す
ることができるから、炉蓋１０はその内面の断熱キャス
タブルの損耗等、炉蓋自体の交換事由が発生するまで使
用することができる。このため、炉蓋の耐用期間を飛躍
的に延長することができる。ちなみに、従来のシールＶ
装置の場合には、炉蓋を２００チヤージ毎に交換してい
たのに対し、この発明に係るシール装置の場合は、その
寿命が５００チヤージにまで延長された。

なお、この発明は、上記実施例に限定されない。

上記実施例においては、シール押え２１は、先端部材２
７が中実であり、水冷構造でない。しかし、このシール
押え２１は、第４図に示すように、その先端部材３３を
基部部材２６と同様に水冷構造とすることも可能であり
、これによりシール装置の溶損を一層確実に防止するこ
とができる。また、第５図に示すように、シール押え３
４を偏平な筒状に形成し、基部部材と先端部材とを単体
で構成することも可能である。

［発明の効果］この発明によれば、シール押えを水冷構造としたから、
その寿命を延長しシール性を長期間に亘って保持するこ
とができる。また、シール装置のみの交換が容易である
から、炉蓋をシール装置の寿命に左右されずに、有効に
使用することができる。このため、炉蓋の寿命を従来に
比して飛躍的に延長させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係るシール装置を示す縦断
面図、第２図はそのシール装置を炉蓋に取り付けた状態
を示す縦断面図、第３図は同じくその平面断面図、第４
図及び第５図はシール押えの変形例を示す模式図、第６
図は従来のシール装置を示す縦断面図である。１０；炉蓋、１２；パイプ、２０；シール装置、２１．
３４；シール押え、２２；支持部材、２３；取付部材、
２６；基部部材、２６ａ：第１部材、２６ｂ；第２部材
、２７；先端部材、３１．３２；断熱シール材。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図６ｂ第３図第４図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

溶湯が貯留される炉本体と、この炉本体の上に設置され
る炉蓋との間に設けられて両者間を密閉する炉蓋のシー
ル装置において、炉蓋と炉本体との間に配設されるシー
ル材と、炉蓋の縁部に脱着可能に設置されてシール材を
係止する内部水冷構造のシール押え部材とを有すること
を特徴とする炉蓋のシール装置。