JPS6211762Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子部品のテーピング構造に関し、特
に板状電極端子を有する小型電子部品のテーピン
グ構造に関する。

従来、板状電極端子を有する電子部品特にハイ
ブリツトIC用、高周波用等超小型のものは基板
に実装する際、取り扱いが非常に不便であつた。
例えば、非外装型固体電解コンデンサを例にとつ
て図面を参照して説明すると、第１図ａは通常の
非外装型固体電解コンデンサの平面図、第１図ｂ
は第１図ａの側面図であり、１は板状電極端子、
２は電極引出し線、３は素子部、４は電極引出し
部分の保護用樹脂である。第１図ａからわかるよ
うに、板状電極端子１の板幅は素子部３の幅とほ
ぼ同等であり、その一端が素子部３から引き出さ
れた電極引出し線２と接続されている。板状電極
端子１は途中で折曲げられて他端が実装部となる
ように設計されたきわめて小型化された電子部品
である。しかし、このように実装端子部が非常に
小型化された電子部品は従来の長いリード線を有
する電子部品に比べて、その実装時の取り扱い
や、実装自動化に対して非常に不利となつてい
た。

本考案の目的は、このような従来の欠点を解消
することにある。

即ち、本考案は素子部とほぼ同一幅の板状電極
端子を有する電子部品の同一極側電極端子を延長
してその延長部を接着性テープにより固着、整列
したことを特徴とし、極性を画一化し自動実装置
での実装を可能としたものである。

以下、第２図〜第３図を参照して本考案を説明
する。

第２図は本考案を適用してテーピングした一実
施例であり、素子部３とほぼ同じ幅の板状電極端
子１の延長部１ａを接着性テープ５により固着し
整列せしめた状態を示す平面図である。すなわ
ち、本考案によれば、接着性テープ５に固着され
る板状電極端子１の延長部も素子部３とほぼ同一
の幅を有しているので、一本であるにもかかわら
ず接着面積が広くて、その固着力は広い面接触の
ため強固となり、従来の細いリード線１本を接着
性テープに固着させる場合に比べて整列性がきわ
めて確実となり、自動実装などに非常に有利とな
る利点がある。

実装時には、板状電極端子１とその延長部１ａ
との境界部を切断して切離すが、そのための切り
欠き溝をその境界部へ設けておくとより実用的で
ある。

第３図ａ，ｂは本考案によるそのような実施例
であり、第３図ａは延長部１ａを含む板状電極性
端子１の部分的側面図であり板状電極端子１の厚
み方向に切り欠き溝６ａもしくは６ｂを設けたも
のである。

また、第３図ｂは同様に板状電極端子１の部分
的平面図であり板状電極端子１の幅方向に切り欠
き溝６ｃもしくは６ｄを設けたものである。すな
わち第３図ａ，ｂは、テーピングされた非外装型
固体電解コンデンサを実装する際、切りはなしが
容易になる様に切り欠き溝６ａ〜６ｄを設けた例
である。

以上説明したように非外装型固体電解コンデン
サの同一極端子をテーピングすることにより極性
方向が画一化され整列されているので自動実装装
置の利用が可能となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは通常の非外装型固体電解コンデンサ
の平面図、第１図ｂは第１図ａ側面図である。第
２図は本考案を適用してテーピングされた非外装
型固体電解コンデンサの平面図、第３図ａは板状
電極端子の部分的側面図、第３図ｂは板状電極端
子の部分平面図である。 １……板状電極端子、１ａ……板状電極端子延
長部、２……電極引き出し線、３……素子部、４
……電極保護用樹脂、５……テープ、６ａ〜６ｄ
……板状電極端子に設けた切り欠き溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子部品の素子部からの電極引き出し線に前記
   素子部とほぼ同等の幅を有する板状電極端子の一
   端を接続し、他端を実装部とする複数の小型電子
   部品の同一極性の前記板状電極端子の他端を延長
   して該延長部を前記接着性テープに面接触させて
   固着整列し、かつ前記他端と延長部との境界部に
   切り欠き部を設けたことを特徴とする小型電子部
   品のテーピング構造。