JPS6211633Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 とかく職場に於ける事務担当者や受験勉強に励
む学生など運動不足になりがちである。そこで、
本考案は事務担当者や学生用として使用される椅
子に僅かの改良を加え、これを健康増進の為の運
動用としても使用出来るようにしたものである。

次に、この考案による実施例を図面により説明
すると、図面の椅子は普通事務所等で使用されて
いる型の椅子で、第１図は背面図、第２図は同側
面図である。

しかして、椅子の背もたれ１は背受け板支持杆
４の上部に背受け板１_１が取付けられ構成されて
いる。

そして、上記背もたれ１の背受け板１_１の背面
左右には、背受け板１_１に固着された支持金具７
にはめ挿され、左右に移動して背もたれの側方に
突出する把手３が設けられている。又、背もたれ
１は背受け板支持杆４の基部４_１を座盤後部の軸
受８に取付軸５により軸着されている。

又、取付軸５にはめられ、一端を背受け板支持
杆４に他端を軸受８に係止する弾性部材６により
背受け板支持杆４は椅子後方に付勢され背もたれ
１の椅子前方への傾倒が抑制されている。

又、座盤下面には、先端部に圧縮ばね１１を下
向きに取りつけ、他端を折り曲げて指かけ部９_１
とした移動板９が支持金具１０により装着され、
先端の圧縮ばね１１は上記支持杆４の先端に接し
ている。又、脚部１２内を摺動して椅子の前方へ
突出する安定脚１３が設けられている。

この考案による実施例は以上述べたような構造
であつて、これを普通の椅子として使用する場合
外見も使用方法も普通の椅子と少しも変らない。
而して、これを運動用として使用する場合は、ま
づ、安定脚１３を前方に引き出し、背もたれ下部
より足を椅子の後方につき出して後向きで腰か
け、座盤２下の移動板９を側方に引いて背もたれ
１をやゝ後方に倒し、しかる後把手３を両手で持
つて体を大きく後方へ倒しながら把手を引く運動
を行う。この場合安定脚１３が椅子前方へ突出し
ているので転倒の心配は無く思いきつた運動を行
えるものである。そして上記のような運動を繰返
し行うことにより腕や胸部は勿論上半身全体の極
めて有効な鍛練を行う事ができる。

尚、圧縮ばね１１は普通使用の際の背もたれ謡
動ばねとなる。

又、第３図及第４図は別の実施例を示したもの
で、背もたれ１の周縁部に把手部３を設け、背も
たれの前方への傾倒を抑制するばね６は支持杆４
の先端部４_２と座盤下面とを繋いでいる。

又、背もたれ１と支持杆４との結合部が脆弱な
構造である場合等に於ては、支持杆４に直接把手
部３を設けてもよい。

この考案は、以上詳細に述べたように一般に使
用される椅子に僅かの改良を加えたものであり、
特に事務担当者や学生が仕事や勉学の合い間に自
分で使用している椅子でその場で運動を行うこと
ができ、又家庭に於ても老若男女を問はづ手軽に
運動を行うことのできる実用的効果の高い椅子で
ある。

【図面の簡単な説明】

図は、この考案の実施例を示すもので、第１図
は背面図、第２図は側面図であり、第３図は別の
実施例を示す側面図、第４図は同じく背もたれ部
分の正面図である。 Ａ……椅子本体、１……背もたれ、１_１……背
受板、２……座盤、３……把手、４……背受け支
持杆、６……弾性部材、６_１……弾性部材、９…
…移動板、１１……圧縮ばね、１３……安定脚。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 背受け板支持杆４の上部に背受け板１_１を取付
   け構成されている背もたれ１を有する椅子の、背
   もたれ１を座版２の後部に回動自在に軸着する。 上記の背もたれ１の上部左右に対象状に把手３
   を設ける。 又、背もたれ１の座盤２への軸着部に弾性部材
   ６を取付けるか、又は背受け板支持杆４の下端部
   ４_２と座盤下部とを繋ぐ弾性部材６_１を取付けて
   背もたれ１の椅子前方への回動を抑制する。 上記のように構成した運動具兼用椅子。