JPS62113799A - 炭化ケイ素ウイスカ−の製造方法 - Google Patents

炭化ケイ素ウイスカ−の製造方法

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JPS62113799A
JPS62113799A JP60253327A JP25332785A JPS62113799A JP S62113799 A JPS62113799 A JP S62113799A JP 60253327 A JP60253327 A JP 60253327A JP 25332785 A JP25332785 A JP 25332785A JP S62113799 A JPS62113799 A JP S62113799A
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silicon carbide
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silicon
reaction
silicon dioxide
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JP60253327A
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Yoshiro Kaji
梶 吉郎
Katsunori Shimazaki
嶋崎 勝乗
Masakazu Yamamoto
正和 山本
Keita Yura
由良 慶太
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Kanebo Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B25/00Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
    • C30B25/005Growth of whiskers or needles
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/36Carbides

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、炭化ケイ素ウィスカーの製造方法に関し、詳
しくは、高純度であって、且つ、直線性にすぐれる炭化
ケイ素ウィスカーを高収率にて製造する方法に関する。
(従来の技術) 炭化ケイ素ウィスカーは、軽量、高強度、高弾性を有し
、近年、複合材料の強化材として注目されているのみな
らず、酸に対する耐食性及び耐酸化性がすぐれるところ
から、例えば、リン酸型燃料電池用材料としても注目さ
れるに至っている。
このような炭化ケイ素ウィスカーの製造方法は、従来、
炭素を含む原料及びケイ素を含む原料の一方又は両方を
気相にて反応炉内の所定の高温の反応域に供給する気相
合成法と、炭素を含む原料及びケイ素を含む原料として
共に固体を用いる固相合成法とに大別される。気相合成
法は、例えば、特公昭50−18480号公報、特公昭
52−28757号公報、特公昭52−28759号公
報等に記載されており、また、固相合成法は、例えば、
特開昭58−20799号公報、特開昭58〜4591
8号公報、特開昭58−145700号公報等に記載さ
れている。
上記のような従来の気相合成法は、−aに、針状結晶を
得るには有利であるが、反面、気相原料の利用率が著し
く低い、気相原料が反応炉内で分解し、反応炉がこれら
分解物によって汚染される、更に、生成した炭化ケイ素
ウィスカー中にこれら分解物が混入する等の問題を有し
ているので、炭化ケイ素ウィスカーの大量生産には不適
当であり、一方、従来の固相合成法によれば、ケイ素を
含む原料粉末と炭素を含む原料粉末とを混合し、これを
加熱して、主としてこれら粉末間の固相反応にて直接に
炭化ケイ素を生成させるので、粉状乃至屈曲状の炭化ケ
イ素を多く生成し、直線性にすぐれる炭化ケイ素ウィス
カーを得ることが困難であるほか、得られた炭化ケイ素
ウィスカーから上記のような粉状乃至屈曲状の炭化ケイ
素を分離除去することが容易ではない。
(発明の目的) 本発明者らは、従来の炭化ケイ素ウィスカーの製造にお
ける上記した問題を解決するために鋭意研究した結果、
二酸化ケイ素を含むケイ素原料を予め成形し、これを限
られた反応空間内において固体炭素原料と共に水素を含
む雰囲気下に所定の温度に加熱することによって、直線
性にすぐれた炭化ケイ素ウィスカーを得ることができる
ことを見出し、更に、かかる二酸化ケイ素含有成形体を
用いる炭化ケイ素ウィスカーの製造について鋭意研究し
た結果、上記二酸化ケイ素含有成形体において、その二
酸化ケイ素の含有量と、限られた反応空間内において曝
露されるそあ表面積とが得られる炭化ケイ素ウィスカー
の形状、特に、直線性と、収率に大きい影響を及ぼし、
上記成形体における二酸化ケイ素含有量を30重量%以
上とし、且つ、上記反応空間内において曝露される部分
の表面積1 cut当りの反応空間容積を0.3〜5.
 Oclとすることによって、直線性及び純度にすぐれ
た炭化ケイ素ウィスカーを高収率にて得ることができる
ことを見出して、本発明に至ったものである。
(発明の構成) 本発明は、二酸化ケイ素を含む固体ケイ素原料と炭素を
含む固体炭素原料とを限られた反応空間内で加熱して炭
化ケイ素ウィスカーを製造する方法において、二酸化ケ
イ素を含むケイ素原料を予め所定形状に成形してなる二
酸化ケイ素含有量30重量%以上であって、且つ、上記
反応空間において曝露される部分の表面積1 ctにつ
いて0.3〜5、 Oclの反応空間容積を有する成形
体と、固体炭素原料とを水素を含む雰囲気下に1400
’cJlI上の温度に加熱することを特徴とする。
本発明の方法において、二酸化ケイ素を含むケイ素原料
としては、例えば、ケイ石粉、粉状シリカゲル、各種の
非晶質シリカ、沈降性シリカ、粘土等が用いられる。本
発明において、これら二酸化ケイ素含有原料の成形体(
以下、二酸化ケイ素成形体ということがある。)とは、
この原料を適宜の手段、例えば、押出成形、プレス成形
、造粒等の手段によって成形し、仮、棒、管、粒乃至球
、容器や箱、線状又はこれらの組み合わせとしての形状
を与えた立体的な固体をいう。
本発明においては、この二酸化ケイ素成形体は、後述す
るように、これを還元性雰囲気下で加熱して、−酸化ケ
イ素ガスを生成させ、固体炭素原料と反応させて、炭化
ケイ素ウィスカーを生成させる際に、この−酸化ケイ素
ガスの生成量が成形体中の二酸化ケイ素含有量にほぼ比
例するので、高イ収率にて炭化ケイ素ウィスカーを得る
ためには、二酸化ケイ素成形体は、二酸化ケイ素を30
重量%以上含有することが必要であり、特に、40重量
%以上含有することが好ましい。尚、成形体が例えば、
管状や箱型の容器等のような成形体であるとき、原料を
充填するための反応容器を兼ねさせることができる。
炭素を含む固体炭素原料としては、カーボンブラックや
粉末活性炭、或いはタールやピッチの熱処理によって得
られる炭素等を用いることができる。本発明においては
、これら固体炭素原料は粉末であることが好ましい。
本発明の方法においては、これら二酸化ケイ素成形体と
固体炭素原料を水素を含む還元性雰囲気に保持された反
応系において加熱する。
従来、二酸化ケイ素を含む固体ケイ素原料と固体炭素原
料とを反応させるとき、一般に、次のような反応によっ
て、炭化ケイ素ウィスカーが生成するとされている。
SiO□(固)十C(固)→5in(気”)  + C
o(気)(1)Sin(気)+ 2C(固) = Si
C+ Co(気)(2)従って、総括反応は、 SiO□ + 3C→ SiC+  2COf3)で表
わされるとされている。
従って、本発明の方法においては、上記反応(11は、
ケイ素含有成形体の固体表面の二酸化ケイ素と固体炭素
原料の接触部分においてのみ起こる反応であり、この反
応によって生成した一酸化ケイ素ガスが固体炭素原料と
反応して、反応(2)によって針状炭化ケイ素を生成す
る。この反応(2)の反応速度は反応(1)の反応速度
よりも小さい。
以上のように、二酸化ケイ素含有成形体と固体炭素原料
を用いる炭化ケイ素の生成反応が2段階反応であるので
、高収率にて炭化ケイ素を得るには、反応(1)を十分
に進行させる必要がある。即ち、二酸化ケイ素含を成形
体と固体炭素原料の接触部分を多くする必要がある。
本発明によれば、二酸化ケイ素含有成形体が反応空間に
おいて曝露される部分の表面積1cnl当りの反応空間
容積(以下、担持容積という。)を5゜Q cnl /
 ctA以下とすることによって、高収率にて炭化ケイ
素を得ることができる。上記担持容積が5゜Q cn!
 / csAを越えるときは、二酸化ケイ素含有成形体
と固体炭素原料の接触部分が少なすぎるので、上記反応
(11が十分に進行せず、その結果、炭化ケイ素の収率
が低い。同様に、二酸化ケイ素含有成形体における二酸
化ケイ素含有量が30重量%より少ないときも、二酸化
ケイ素と固体炭素原料との接触部分が少ないので炭化ケ
イ素ウィスカーを高収率で得ることが困難である。
本発明において、担持容積は、二酸化ケイ素含有成形体
と固体炭素原料との反応が行なわれる限られた反応空間
(以下、空間部という。)の体積を、この空間部に曝露
されている当該成形体の表面積で除することによって得
られる成形体の単位表面積当りの反応空間容積をいう。
本発明において、上記反応は、通常、反応炉内にて行わ
れるが、担持容積は以下のように規定される。
先ず、反応炉内において、不活性の反応容器、例えば、
一端を閉じたアルミナ製容器内に二酸化ケイ素含有成形
体と固体炭素原料とを充填して反応を行なう場合は、上
記反応容器の内容積から二酸化ケイ素含有成形体の体積
を減じた反応空間が空間部であり、この空間部の体積を
二酸化ケイ素含有成形体の全表面積にて除した値が担持
容積である。但し、二酸化ケイ素含有成形体及び固体炭
素原料は共に反応容器内に収容されており、且つ、成形
体は反応容器内壁に接触していないものとする。また、
反応炉内において、一端を閉じた二酸化ケイ素含有成形
体自体からなる容器を反応容器とし、この反応容器内に
固体炭素原料を充填して反応を行なう場、合は、反応容
器の内容積が空間部体積であるので、この空間部体積を
反応容器の内表面積にて除した値が担持容積である。但
し、固体炭素原料は反応容器内に収容されているものと
する。本発明においては、炭化ケイ素ウィスカーは、反
応容器においてのみ生成する。
更に、本発明者らは、上記反応について詳細に研究した
結果、上記の2段階反応以外に、SiO□(固’)  
+ 3C(固) −5iC(固)  + 2GO(気)
(4)で表わされる直接固相反応によっても炭化ケイ素
が生成することを見出した。
この反応も、二酸化ケイ素含存成形体と固体炭素原料の
接触部分でのみ起こるが、この固相反応は炭化ケイ素の
針状結晶と共に種々の形状、例えば、粉末状や屈曲状の
炭化ケイ素を生成させる。
従来のケイ素含有原料、例えば、二酸化ケイ素粉末と、
炭素微粉末を用いる方法によるときは、固体二酸化ケイ
素含有原料と固体炭素原料の接触部分が極めて多く、従
って、前記2段階反応よりも上記直接固相反応を優先的
に起こさせるので、生成炭化ケイ素ウィスカー中には屈
曲状及び粉状のものが多く混入する。
本発明によれば、前記担持容積0.3 cn1以上とし
て、上記直接固相反応を抑制することによって、針状性
にすぐれた炭化ケイ素を得ることができる。
上記担持容積が0.3 cfl!よりも小さいときは、
二酸化ケイ素含有成形体と固体炭素原料の接触部分が多
すぎるので、上記反応(4)が優先的に進行し、その結
果、屈曲状及び粉状の炭化ケイ素が多く生成し、得られ
る炭化ケイ素ウィスカーの針状性を劣化させる。
更に、本発明者らは、水素を含む雰囲気下での上記反応
について詳細に研究した結果、上記の反応以外に、 C(固)+ 211□→CH4,(気)(5)c++4
(気)  + SiO□(固) −5in(気)  +
 Co(気)+2Hz(気)(6) Sin(気)  + 2CI、、(気)→5iC(固)
  + Co(気)+ 4)12(気)(7) 等の反応が起こり、炭化ケイ素ウィスカーの生成に対し
て、これらの反応の寄与も大きいことを見出した。即ち
、水素ガスを含まない雰囲気下、例えば、アルゴン、窒
素、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気下、又は水素ガスが
体積%で20%よりも少ない雰囲気下では、同じ温度に
加熱しても、炭化ケイ素ウィスカーの生成量が少ないう
えに、その直線性も劣る。しかし、本発明の方法によれ
ば、水素の存在下に固体炭素原料を加熱することによっ
て、二酸化ケイ素成形体からの一酸化ケイ素の発生が促
進されると共に、前記(2)式の反応に加えて、上記−
酸化ケイ素と炭化水素ガスとの気相反応(7)によって
、直線性にすぐれた炭化ケイ素ウィスカーを生成するの
である。
上述したところは、従来、一般に直線性の良好な炭化ケ
イ素ウィスカーを得るには、気相での反応が適している
とされている点と一致する。
本発明の方法による炭化ケイ素ウィスカーの製造におい
ては、好ましくは反応触媒が用いられる。
反応触媒としては、鉄、ニッケル、コバルト又はこれら
の化合物、例えば、酸化物、硝酸塩、炭酸塩、硫酸塩等
が用いられる。これら化合物は、粉末、水溶液その他適
宜の形態で二酸化ケイ素成形体及び固体炭素原料と共に
使用される。例えば、水溶液を二酸化ケイ素含有成形体
に噴霧し、乾燥させてもよい。かかる触媒のうち、化合
物を用いる場合も、本発明の方法による反応条件下では
すべて金属に還元されている。これら触媒は、前記(2
)式及び(7)式の反応を促進して、直線状で高純度の
炭化ケイ素ウィスカーの生成速度を早めると共に、その
結果として、併発的に生じる望ましくない反応を抑制す
る作用がある。
本発明の方法において、上記触媒は、金属換算にて、好
ましくは、二酸化ケイ素成形体の単位表面積(clll
)当り、通常、I X 10−5〜5 X 10−′J
gの範囲で用いられる。触媒量が二酸化ケイ素成形体の
単位表面積(crA)当I/)lX10−’gよりも少
ないときは、その触媒作用が不十分である結果、前記反
応(8)や(5)によって炭素成形体上に生成する非ウ
ィスカー状の炭化ケイ素が増加し、炭化ケイ素ウィスカ
ーの収量が低下する。他方、5X10−3gよりも多い
ときは、反応の過程で触媒の微粒子が凝集粗大化し、生
成する炭化ケイ素ウィスカーの径が過度に大きくなる傾
向が強い。
本発明の方法において、二酸化ケイ素含有成形体と固体
炭素原料とを水素を含む雰囲気下で加熱する温度は、1
400℃以上が好適であり、特に、1450℃以上が好
ましい。1400℃よりも低い温度では、炭化ケイ素ウ
ィスカーの生成が極めて遅く、実用上好ましくないから
である。一方、余りに高温であるときは、反応条件が過
激にすぎて、ウィスカー径が肥大化し、また、ウイスカ
ーに分岐や折れ曲がり等の乱れが発生するようになる。
従って、反応温度は、通常、17000℃以下がよい。
また、加熱時間は、特に制限されるものではないが、通
常、0.5〜30時間が適当である。
反応時間が余りに短いときは、未反応原料が多量に残留
し、一方、余りに長時間反応させても、炭化ケイ素ウィ
スカーの収量の増加が僅かであるので、生産性及び熱エ
ネルギー費用の観点からみて、何ら利点がないからであ
る。
上記のように、二酸化ケイ素成形体と固体炭素原料とを
所定の水素雰囲気下に所定の温度に加熱した後、これを
徐冷若しくは放冷し、好ましくは、反応生成物に含まれ
る余剰の炭素を酸化焼却することによって、通常、綿状
の炭化ケイ素ウィスカーを得ることができる。
(発明の効果) 以上のように、本発明の方法によれば、所定量の二酸化
ケイ素を含有し、且つ、限られた反応空間において曝露
される表面積が所定の範囲にある二酸化ケイ素含有成形
体を二酸化ケイ素含有原料として用い、これを固体炭素
原料と共に水素を含む雰囲気下に加熱することによって
、粉状乃至屈曲状の炭化ケイ素の生成を抑えると共に、
針状の炭化ケイ素の生成を促進するように固体二酸化ケ
イ素と固体炭素との接触面積を最適化したものであり、
従って、前述したように、上記成形体表面層の二酸化ケ
イ素と固体炭素原料との反応が円滑に進行して、−酸化
ケイ素ガスが速やかに生成し、これが固体炭素原料と反
応して、針状性にすぐれた炭化ケイ素ウィスカーを高収
率にて与えるのである。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例によって何ら限定されるものではない。
実施例1 外径25龍、内径20111、長さ100龍の一端を閉
じたほぼ円筒状のムライト製反応容器(内表面積62.
8 cn!、内容積30.4 al、 Sin□含有!
t49重量%、担持容積=内容積/内表面積= 0.4
8 ci/Cm1)を二酸化ケイ素含有成形体として用
い、この容器内にカーボンブラック、酸化第二鉄及び塩
化ナトリウムの混合粉末(重量比24:0.1:8)2
、65 gを充填し、電気炉内に装入し、水素雰囲気下
に1500℃の温度に4時間保持した後、焼成物を電気
炉から取出した。次に、この焼成物をマツフル炉に装入
し、残存炭素を燃焼除去して、淡緑色綿状物1.48 
gを得た。
この綿状物質は、二酸化ケイ素10.8重量%を含有し
、また、フッ酸による洗浄後、X線回折の結果、β−炭
化ケイ素であることが確認された。
更に、第1図に走査型電子顕微鏡写真を示すように、粉
状乃至屈曲状炭化ケイ素が少なく、直線性にすぐれた高
アスペクト比の炭化ケイ素ウィスカーであることが確認
された。
また、反応に関与した炭素量から推算される炭化ケイ素
の理論収量に対する生成炭化ケイ素の収量の割合にて表
わした炭化ケイ素の収率は83.3%、反応容器の内表
面積1 ct当りの炭化ケイ素の収量は21■であった
実施例2 外径50龍、内径45tm、長さ内法(深さ)180鶴
の一端を閉じた高純度アルミナ製円筒状反応容器に直方
体状のニケイ素含有成形体(10nX I Q龍x 1
50mm、体積L5.Ocm’、全表面積62、Oc+
J)を充填し、更に、容器内に実施例1と同じカーボン
ブラック、酸化第二鉄及び塩化ナトリウムの混合粉末2
6.5 gを充填した。この場合は、担持容積は、(反
応容器の内容積−二酸化ケイ素成形体の体積)/二酸化
ケイ素含有成形体の全表面積(= 271/62.0)
で与えられるので、4、4 cl / ctである。
この後、実施例1と同じ条件下に同じ手順によって焼成
と残存炭素除去を行なって、淡緑色綿状物2.62 g
を得た。
この綿状物質は、二酸化ケイ素10.1重量%を含有し
、また、フッ酸による洗浄後、X線回折の結果、β−炭
化ケイ素であることが確認された。
更に、第2図に走査型電子顕微鏡写真を示すように、粉
状乃至屈曲状炭化ケイ素が少なく、直線性にすぐれた高
アスペクト比の炭化ケイ素ウィスカーであることが確認
された。
また、炭化ケイ素の収率は76.5%、二酸化ケイ素含
有成形体の表面積l a+を当りの炭化ケイ素の収量は
38mgであった。
実施例3 外径25龍、内径201■、長さ内法(深さ)100龍
の一端を閉じた高純度アルミナ製円筒状反応容器に、外
径15龍、内径11M@、長さ90鰭のムライトi中空
円筒(全表面積75.1 c++1、体積7、3 am
’ 、Sin、含有!!41重量%)を挿入し、空間部
(24,1crl)に実施例1と同じカーボンブラック
、酸化第二鉄及び塩化ナトリウムの混合粉末1.58g
を充填した。ここに、二酸化ケイ素含有成形体の担持容
積は0.32co(/cnlである。
この後、実施例1と同じ条件下に同じ手順によって焼成
と残存炭素除去を行なって、淡緑色綿状物0.97 g
を得た。
この綿状物質は、二酸化ケイ素9.8重量%を含有し、
また、フッ酸による洗浄後、X線回折の結果、β−炭化
ケイ素であることが確認された。更に、第3図に示すよ
うに、走査型電子顕微鏡写真による観察の結果、粉状乃
至屈曲状炭化ケイ素が少なく、直線性にすぐれた高アス
ペクト比の炭化ケイ素ウィスカーであることが石室J忍
された。
また、炭化ケイ素の収率は78.9%、二酸化ケイ素含
有成形体の表面積1cn当りの炭化ケイ素の収量は12
■であった。
比較例1 実施例3において用いたのと同じ高純度アルミナ製反応
容器に粒径1龍のシリカゲル5000粒(全表面積15
7cal、体積2.6.ff1)を充填し、空間部(2
8,8cf11)に実施例1と同じカーボンブラック、
酸化第二鉄及び塩化ナトリウムの混合粉末1、03 g
を充填した。ここに、二酸化ケイ素含有成形体の担持容
積は0.18 CA/cntである。
この後、実施例1と同じ条件下に同じ手順によって焼成
と残存炭素除去を行なって、淡緑色綿状物1.27 g
を得た。
この綿状物質における二酸化ケイ素の含有量は高く、7
4重量%であった。また、フッ酸による洗浄後、X線回
折の結果、β−炭化ケイ素であることが確認された。ま
た、第4図に示すように、走査型電子顕微鏡写真による
観察の結果、屈曲状炭化ケイ素が多く認められた。
また、炭化ケイ素の収率は84%、二酸化ケイ素含有成
形体の表面積lcd当りの炭化ケイ素の収量は6■であ
った。
比較例2 実施例2において用いたのと同じ高純度アルミナ製反応
容器に直方体状の二酸化ケイ素含有成形体(10n+x
 l QmmX 5 Qu+、表面積22cIIl、S
in、含有量97重量%)を充填し、空間部(281e
nt)に実施例1と同じカーボンブラック、酸化第二鉄
及び塩化ナトリウムの混合粉末26.7 gを充填した
。ここに、二酸化ケイ素含有成形体の担持容積は12.
8 cn!/cn+である。
この後、実施例1と同じ条件下に同じ手順によって焼成
と残存炭素除去を行なって、淡緑色綿状物0.96 g
を得た。
この綿状物質における二酸化ケイ素の含有量は41.1
重量%であった。また、フッ酸による洗浄後、X線回折
の結果、β−炭化ケイ素であることが確認された。また
、第5図に示すように、走査型電子顕微鏡写真による観
察の結果、粉状乃至屈曲状炭化ケイ素が少なく、直線性
にすぐれた高アスペクト比の炭化ケイ素ウィスカーであ
ることが確認された。
しかし、殆どの炭素が未反応のままであり、炭化ケイ素
の収率も低く、62.6%であった。尚、二酸化ケイ素
含有成形体の表面積1 c+A当りの炭化ケイ素の収量
は39■であった。
実施例4 本実施例は、担持容積に対する炭化ケイ素ウィスカー収
量、収率、混入5ioz量及び直線性の関係を示すもの
である。
(11炭化ケイ素ウィスカーの直線性 得られた炭化ケイ素ウィスカー試料を分散させ、走査型
電子w4微鏡で観察して、一般的状態を示ず5視野(倍
率2000倍)を写真撮影した後、それぞれの写真上に
5 cm四方の領域を設定した。次に、この領域内にお
いて、全試料の占める全面積に対する直線状の試料の占
める面積の百分率を求め、5視野についての平均値を「
直線指標」とした。
その結果、実施例1.2.3及び比較例1及び2の順序
に、直線指標は76%、82%、71%、23%及び7
9%であった。
(2)担持容積の影響 第6図に担持容積に対する炭化ケイ素つ・イスカーの収
量及び収率の関係を示す。また、第7図に担持容積に対
する炭化ケイ素ウィスカーの直線指標及び混入SiO□
量の関係を示す。
本発明に従って担持容積を0.3〜5.0cポ/cml
の範囲とすることによって、高純度で且つ直線性の高い
炭化ゲイ素ウィスカーを高収率にて得ることができるこ
とが明らかある。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、本発明の実施例12.2
及び3によってそれぞれ得られた炭化ケイ素つ・イスカ
ーの粒子構造を示す走査型電子顕微鏡写真、第4図及び
第5図は、比較例1及び2によってそれぞれ得られた炭
化ケ・イ素ウィスカーの粒子構造を示す走査型電子顕微
鏡写真である。 第6図は、二酸化ケイ素含有成形体の担持容積と得られ
る炭化ケイ素ウィスカーの収量及び収率との関係を示す
グラフ、第7図は同様に担持容積と得られる炭化ケイ素
ウィスカーの直線性及び混入5ioz量との関係を示す
グラフである。 特許出願人  株式会社神戸製鋼所 第3図 第6図 担埼巷饋((−/。2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)二酸化ケイ素を含む固体ケイ素原料と炭素を含む
    固体炭素原料とを限られた反応空間内で加熱して炭化ケ
    イ素ウイスカーを製造する方法において、二酸化ケイ素
    を含むケイ素原料を予め所定形状に成形してなる二酸化
    ケイ素含有量30重量%以上であつて、且つ、上記反応
    空間において曝露される部分の表面積1cm^2につい
    て0.3〜5.0cm^3の反応空間容積を有する成形
    体と、固体炭素原料とを水素を含む雰囲気下に1400
    ℃以上の温度に加熱することを特徴とする炭化ケイ素ウ
    イスカーの製造方法。
  2. (2)二酸化ケイ素を含むケイ素原料を予め所定形状に
    成形してなる成形体と固体炭素原料とを触媒の存在下に
    加熱することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    炭化ケイ素ウイスカーの製造方法。
  3. (3)触媒が鉄、コバルト、ニツケル又はこれらの化合
    物であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    炭化ケイ素ウイスカーの製造方法。
  4. (4)水素を含む雰囲気が20体積%以上の水素を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の炭化ケイ
    素ウイスカーの製造方法。
  5. (5)反応温度が1400〜17000℃の温度である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の炭化ケイ
    素ウイスカーの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02137799A (ja) * 1988-11-18 1990-05-28 Shin Etsu Chem Co Ltd 炭化珪素ウィスカーの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02137799A (ja) * 1988-11-18 1990-05-28 Shin Etsu Chem Co Ltd 炭化珪素ウィスカーの製造方法
JPH0476359B2 (ja) * 1988-11-18 1992-12-03 Shinetsu Chem Ind Co

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