JPS62111686A - 安定なグアナ−ゼ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は安定なグアナーゼ（別名グアニンデアミナーゼ
）Ｍｉ成物に関するものである。

最近、臨床検査薬の分野で血清中のグアナーゼを測定す
ることにより肝障害を診断することが注目されており、
その測定試薬の開発が期待されている。

ここでいうグアナーゼは酵素番号（ＥＣ１３，５，４，
３）であって、動物の肝、腎、脳などに活性が認められ
、その他の臓器にも少ないが分布する。また酵母、細菌
にも存在する。

グアナーゼの反応は以下の通りである。

この酵素は正常血清、赤血球、白血球にはほとんど認め
られないが肝細胞障害をおこすと血液中に流出するので
、肝障害のきわめて敏感な１旨標になるということで測
定試薬の開発が期待されている。しかしグアナーゼは正
常人では血液中でほとんど活性が認められないので、測
定困難な上に各測定法により測定値が種々異なるため、
安定な標準酵素（グアナーゼ）を用いての測定法の開発
が期待されている。

（従来の技術） グアナーゼは血清中ではやや安定であるが、血清を凍結
させずに保存することは困難であり、また凍結させてし
まうと融解時に活性が低下する。

しかし酵素標品に精製してしまうと安定性が悪くなり、
標品を硫安！！濁液やグリセロール水溶液の状態で保存
しても１０℃以上の高温になると活性の低下が著しく、
また低温でも長期保存すると活性の低下が見られた。

（発明の解決しようとする問題点） このようにグアナーゼは単位容量当りの比活性の高い酵
素標品である硫安懸濁液であっても、室温以上では酵素
活性の失活が著しいので事実上、グアナーゼの保存は、
困難であった。

（問題点を解決するための手段） 本発明者等はグアナーゼの安定化剤について種々鋭意・
研究したところ本発明に到達した。すなわち本発明はグ
アナーゼにホウ酸、蛋白質、糖、糖アルコール、アミノ
酸及びその塩からなる群から選ばれた１種あるいは２種
以上の化合物を配合することを特徴とする安定なグアナ
ーゼ組成物である。

本発明のグアナーゼとは別名グアニンデアミナーゼ、グ
アニンアミノヒドロラーゼであり、動物の肝、腎、脳な
どに活性が認められ、その他の臓器にも少ないが分布し
、酵母、細菌にも存在する。グアナーゼ酵素標品は従来
は一番安定であるとされている硫安懸濁液の状態か又は
グリセロール水溶液に溶解した状態で保存されていた。

しかし本発明ではホウ酸、蛋白質、糖、糖アルコール、
アミノ酸又はその塩を添加した溶液又はその凍結乾燥品
を酵素標品とする。

本発明に用いるホウ酸の添加ｍは酵素組成物中濃度０．
０２Ｍ〜ＩＭである。ホウ酸はホウ酸カリウム、ホウ酸
ナトリウムあるいは有機物の塩であってもよい。

本発明に用いる蛋白質としては、牛血清アルブミン等が
あり、添加量は酵素組成物中濃度０．１％〜１０％、望
ましくは５〜１０％である。１０％を越λると溶解性が
悪くなり、０．１％未満では効果がみられない。

本発明に用いる糖としてはブドウ糖、ガラクトース、キ
シロース等の単糖類、乳糖、マルトース糖の二糖類があ
るが、特にブドウ糖、ガラクトースが好ましい。糖アル
コールとしてはキシリトール、マンニトール等であるが
、特にマンニトールが好ましい。糖、糖アルコールの添
加量は酵素組成物中濃度１％以上、好ましくは５〜ｌＯ
％である。上限はないが、溶解度により限定される。

１％未満では効果が期待できない。

アミノ酸又はその塩としてはグルタミン酸、アスパラギ
ン酸、グルタミン、アスパラギン、グリシン、アルギニ
ン、ヒスチジン等の親水性アミノ酸またはそのナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム等の塩または塩酸塩などが
ある。特にグルタミン酸、アスパラギン酸またはその塩
が好ましい。

アミノ酸またはその塩の添加量は酵素組成物中濃度１０
’−’Ｍ以上、好ましくは１０−’　Ｍ以上である。１
０−３Ｍ未満では効果は期待できない。また上限はない
が、アミノ酸の溶解度により限定される。

本発明の安定化剤の配合法は特に制限はない。

例えばグアナーゼを含む緩衝液に安定化剤を配合する方
法、安定化剤を含むＷ衝液にグアナーゼを配合する方法
、あるいはグアナーゼと安定化剤をｕｉ衝液に同時に配
合する方法などがある。緩衝液としてはリン酸緩衝液、
トリス緩衝液、その他生化学で用いられる緩衝液なら何
れでも良いが、ｐＨは６〜９、望ましくは７．５〜８．
５である。

また酵素組成物は安定化剤、緩衝液、グアナーゼの他に
他の酵素を含んでもよくまたこの他の酵素は１種でなく
多種混合してもよい。また酵素組成物の性状は液体でも
良いが、望ましくは凍結乾燥品にするとより安定性が向
上する。

（発明の効果） 本発明ではグアナーゼにホウ酸、蛋白質、糖、糖アルコ
ール、アミノ酸及びその塩からなる群から選ばれた１種
あるいは２種以上の化合物を配合することにより、従来
の硫安懸濁液に比較して、安定性を著しく改善した。こ
れによりグアナーゼの長期保存が可能になった。

（実施例） 以下本発明を実施例を用いて説明する。

実施例中、グアナーゼ活性測定は以下の方法に従った。

下記測定試薬３ｍ１２を３７°Ｃで５分間加温し、試料
（グアナーゼ酵素力価１〜Ｓ単位／１！程度）を５０μ
９加え、１分後より５７０ｎｍにおける１分間当りの吸
光度変化（ΔＯＤ／分）を測定し、下記式に従い算出す
る。

測定試薬 ５０ｍＭ　　リン酸緩衝液　　ｐＨ７，００，０２Ｕ／
ｍｆｆ１　　キサンチンオキシダーゼ０．３０／ｍｆｆ
１　　ウリカーゼ ０．１ｍＭ　　グアニン ０．１ｍＭ　　ＭＢＴＨ ｆｍＭ　　　ＡＤＰＳ ２Ｕ／ｍｅ　　ペルオキシダーゼ 実施例　１゜ 下記第１表に示される添加剤を溶解した水溶液に、グア
ナーゼを溶解し、凍結乾燥した。

得られた凍結乾燥品を３０℃、４ａ間保存した後、再溶
解して酵素活性を測定した。凍結乾燥前の酵素活性に対
する凍結乾燥後の酵素活性を残存活性（％）として第１
表に示す。

参考のために、本発明の添加剤を溶解した水溶液に代え
て、硫安間濁液、リン酸緩衝液、トリスアミノメタン−
塩酸緩衝液を溶解した場合を第１表に示す。

第　　　　１　　　　表 第１表から明らかなように、ホウ酸、蛋白質、糖、糖ア
ルコール、アミノ酸を単独で、あるいは併用すると、グ
アナーゼを安定化することができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. グアナーゼにホウ酸、蛋白質、糖、糖アルコール、アミ
   ノ酸およびその塩からなる群から選ばれた１種又は２種
   以上の化合物を配合することを特徴とする安定なグアナ
   ーゼ組成物。