JPS6211165B2 - - Google Patents
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- JPS6211165B2 JPS6211165B2 JP54061450A JP6145079A JPS6211165B2 JP S6211165 B2 JPS6211165 B2 JP S6211165B2 JP 54061450 A JP54061450 A JP 54061450A JP 6145079 A JP6145079 A JP 6145079A JP S6211165 B2 JPS6211165 B2 JP S6211165B2
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Landscapes
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
〔発明の利用分野〕
本発明は火力発電プラントの変圧運転方法に係
り、特に、負荷レベルに応じて主蒸気圧力設定値
を大きく変化させるに好適な火力発電プラントの
変圧運転方法に関する。 〔発明の背景〕 近年の系統容量の増大および原子力発電容量の
増大に伴ない、従来はベース・ロード運転を行う
のみであつた大容量火力発電プラントが中間負荷
運転を強いられるようになつてきている。このた
め、中間負荷レベルにおける効率の向上及び負荷
追従性の向上の2つが特に重要な課題となるに到
り、解決策として主蒸気圧力を負荷レベルに応じ
て変化させる変圧運転方法が導入されるようにな
つた。以下、変圧運転方法について詳述する。 従来の大容量火力発電プラントは、ベース・ロ
ード運転用であつたため、定格負荷での効率の向
上が主目的であり、主蒸気圧力一定で運転するよ
うに設計されていた。このため、低負荷レベルで
も主蒸気圧力を一定に保つために給水ポンプの動
力損失が大きく、低負荷レベルでプラント効率が
低下するという問題があつた。また、主蒸気圧力
を一定に保つために低負荷レベルでの主蒸気流量
が小さくなり、プラント特性の非線形性が大きか
つた。このため、負荷追従性が悪くなると共に安
定な低負荷運転が困難になるという問題があつ
た。これらの問題を解決するために、主蒸気圧力
を負荷レベルに応じて変化させる変圧運転が導入
されるようになつて来た。 変圧運転の特徴は、 (1) 低負荷レベルで効率が良い。すなわち、低負
荷レベルで主蒸気圧力を低くするため必要なポ
ンプ動力が減少し、その分だけプラント効率が
向上する。 (2) 低負荷レベルで負荷追従性が良く、最低負荷
の低減と起動停止時間の短縮ができる。すなわ
ち、低負荷レベルで主蒸気圧力を低くするた
め、負荷が減少しても、主蒸気流量の減少を小
さくできる。このため、定圧運転時と比較して
非線形性が小さくなり、負荷制御が容易となり
負荷追従性が向上する。 (3) タービン・メタルの熱応力の緩和が期待でき
る。すなわち、変圧運転によつて、高負荷およ
び低負荷レベルでの蒸気流量の変化幅が小さく
なるので、タービン第1段後の蒸気温度の変化
が小さくなり、メタルに熱応力が発生し難くな
る。 以上の理由から、最近の中間負荷運転用火力発
電プラントには、変圧運転が採用されるようにな
つて来ている。 第1図は従来のボイラ制御システムを示すブロ
ツク図である。 第1図に示すように、ボイラ制御システムは、 (1) 負荷デマンド設定システム、 (2) 負荷制御システム、 (3) 圧力デマンド設定システム、 (4) 主蒸気圧力補償システム、 (5) 主蒸気温度補償システム、 (6) 給水流量制御システム、 (7) 燃料量制御システム、 (8) 空気流量制御システム等のサブシステムから
構成されている。 以下、各サブシステムについて詳述する。 (1) 負荷デマンド設定システム200 第2図は負荷デマンド設定システム200を
示すブロツク図である。第2図において、中央
給電指令所から送られてきたELD(経済負荷
配分)信号およびAFG(自動周波数制御)信
号、ならびに負荷要求信号Ldを加算器500
で加算する。ついで負荷変化率制限器501で
変化率上限値設定器502と変化率下限値設定
器503に設定されている上下限値と比較さ
れ、加算器500の結果が上限値以上であれば
上限値が、下限値以下であれば下限値が、上下
限値内であれば加算器500の結果そのものが
積分器504に印加される。積分器504で
は、入力に応じてその値を積分し負荷要求信号
Ldを決定する。実際のプラントに適用される
場合は、急速負荷しや断時の機能が付加される
が、ここでは本発明と直接関係がないので省略
している。 (2) 負荷制御システム (1)で示した該負荷要求信号Ldと負荷検出器
100からの信号の差(減算器300)をと
り、その偏差を基に加減弁コントローラ301
で比例・積分などの制御演算を施し、加減弁4
00を操作する。 (3) 圧力デマンド設定システム (1)で求めた該負荷要求信号Ldを用い、主蒸
気圧力設定器204で主蒸気圧力設定値Pdを
決定する。この主蒸気圧力設定値Pdは第3図
に示すように、負荷要求信号の関数で記憶する
ことによつて実現する。 (4) 主蒸気圧力補償システム 該主蒸気圧力設定値Pdと主蒸気圧力検出器
102の信号を用い、加算器206でその偏差
を取り、主蒸気圧力コントローラ208で比
例・積分制御を実施する。この主蒸気圧力コン
トローラ208の出力信号Pcは、後に説明す
る給水流量制御システム、燃料流量制御システ
ム、空気流量制御システムの各設定信号の補正
に用いられる。 (5) 主蒸気温度補償システム 先ず、主蒸気温度設定器209の出力信号と
主蒸気温度検出器103の出力信号を用い、減
算器201でその偏差を取り、次に、主蒸気温
度コントローラ211で比例・積分制御が実施
される。この主蒸気温度減算器201の出力は
後に説明する1次、2次スプレ制御システムの
デマンド信号の補正に、また、主蒸気温度コン
トローラ211の出力信号Tcは、後で説明す
る給水流量制御システムの設定信号の補正に用
いられる。 (6) 給水流量制御システム 先ず、第5図に示すような関数を持つ給水流
量設定器302で、負荷要求信号Ldに応じた
給水流量設定値を求め、これに主蒸気圧力コン
トローラ208の出力Pcと主蒸気温度コント
ローラ211の出力Tcとを加え、給水量要求
信号Fdを決定する。さらに、このようにして
決定された給水量要求信号Fdと主給水量検出
器104の出力を用い減算機304でその偏差
を取り、給水量コントローラ305で比例・積
分などの制御を実施する。また、この給水量コ
ントローラ305の出力は、給水ポンプが複数
個ある場合(図では2台の例を図示)、それぞ
れの給水量の要求信号となり、それぞれの給水
量検出器111,112の出力信号との偏差が
減算器306,308で取られ、給水ポンプ加
減弁コントローラ307,309で比例・積分
制御が実施され、給水ポンプ加減弁401,4
02の操作により給水量制御が実現される。 (7) 燃料量制御システム 先ず、第6図に示す関数を持つ燃料量設定器
212で、負荷要求信号Ldに応じた燃料量要
求信号を求め、これと燃料量検出器105の出
力の偏差を取り、さらに、主蒸気圧力コントロ
ーラ208の出力Pcに係数器225で係数を
掛けた値で加算器310によつて補正する。次
に、この補正された偏差を用い、燃料流量調整
弁コントローラ311で比例・積分制御を実施
し、燃料調整弁403を操作する。 (8) 空気流量制御システム 先ず、第7図に示す関数を持つ空気量設定器
214で、負荷要求信号Ldに応じた空気量要
求信号を求め、この要求信号と空気量検出器1
06の出力との偏差を減算器215で取り、さ
らに、その偏差を、主蒸気圧力コントローラ2
08の出力Pcに係数器226で係数を掛けた
信号で加算器312において補正する。次に、
この加算器312で補正された偏差を用い、空
気量調節ダンパ・コントローラ313で比例・
積分制御を実施し、ダンパ404を操作する。 ところで、従来の変圧運転においては、上述の
ように主蒸気圧力の設定値Pdは負荷要求信号の
関数として与えられていた。負荷要求信号は第2
図に示すように中央給電指令所からのELD信号
にAFC信号を加えたものである。ELD信号は第
8図aに示すように変化幅は大きいものの変化速
度の小さい信号である。また、AFC信号は第8
図bに示すように変化幅は小さいが変化速度の大
きい信号である。負荷要求信号はELD信号と
AFC信号を加えたものであるから第9図のよう
になる。 ここで、主蒸気圧力の設定値Pdを負荷要求信
号の関数として与える場合、第9図のよにELD
信号により、負荷のレベルを大きくゆつくり変え
る途中において、AFC信号により負荷を小刻み
に変化させるので、主蒸気圧力の設定値もゆつく
り大きく変化する成分と速く小刻みに変化する部
分との和から成る。このため、主蒸気圧力は設定
値に応じて小刻みに変化すると共に、負荷要求信
号と主蒸気圧力設定値の両方の変化による相乗効
果で給水流量、燃料量、空気量等の操作量の動き
が必要以上に大きくなるという問題がある。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、主蒸気圧力を安定に制御しう
る火力発電プラントの変圧運転方法を提供するに
ある。 〔発明の概要〕 上記目的を達成するため本発明は、発電プラン
トの出力を負荷要求信号に追従させて運転する場
合、安定かつ良好に主蒸気圧力を制御すると共
に、操作量のふらつきを抑えるために主蒸気圧力
の設定値を負荷指令のうち変化幅が大で且つ変化
速度の小さい成分の関数により与えるようにし、
操作量はELD信号とAFC信号を加えた負荷要求
信号により変化させるようにしたものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。 第10図は本発明の実施例のブロツク図であ
る。 中央給電指令から送られてきたELD信号及び
AFC信号から負荷デマンド設定システム200
で負荷要求信号Ldを決定し、この負荷要求信号
Ldにより上述した各サブシステムに与える。一
方、基底負荷デマンド設定システム210で
ELD信号から基底負荷要求信号L′dを決定し、圧
力デマンド設定システムに与え、圧力デマンド設
定システムは、基底負荷要求信号L′dに基づいて
主蒸気圧力設定値を決定し、この主蒸気圧力設定
値を主蒸気圧力補償システムに与える。主蒸気圧
力補償システムは、主蒸気圧力設定値に基づいて
主蒸気圧力補償演算を行なう。 第11図は負荷デマンド設定システム200と
基底負荷デマンド設定システム210の構成を示
すブロツク図である。負荷デマンド設定システム
200は、先ず中央給電指令所から送られて来た
ELD信号およびAFC信号と負荷要求信号Ldを加
算器500で加算する。次に変化率制限器501
で変化率上限値設定器502と変化率下限値設定
器503に設定されている上下限値と比較され、
加算器500の結果が上限値以上であれば上限値
が、下限値以下であれば下限値が、上下限値内で
あれば加算器500の結果そのものが積分器50
4に印加される。積分器504では、入力に応じ
てその値を積分し負荷要求信号Ldを決定する。
この負荷要求信号Ldは、上述した各サブシステ
ムに与えられる。これらのサブシステムの詳細は
第1図の例と同一であるので省略する。 一方、基底負荷デマンド設定システム210
は、先ず中央給電指令所から送られて来たELD
信号と基底負荷要求信号L′dを加算器510で加
算する。次に、変化率制限器511で変化率上限
値設定器512と変化率下限値設定器513に設
定されている上下限値と比較され、加算器510
の結果が上限値以上であれば上限値が、下限値以
下であれば下限値が、上下限値以上であれば加算
器510の結果そのものが積分器514に印加さ
れる。積分器514では、入力に応じてその値を
積分し、基底負荷要求信号L′dを決定する。この
基底負荷要求信号L′dは、圧力デマンド設定シス
テムに与えられる。 圧力デマンド設定システムは、この基底負荷要
求信号L′dを用い、主蒸気圧力設定器204で主
圧力設定値Pdを決定する。この主蒸気圧力設定
値Pdは第3図に示すように、基底負荷要求信号
L′dの関数で記憶することによつて実現する。主
蒸気圧力設定値Pdは、主蒸気圧力補償システム
に与えられる。主蒸気圧力補償システムは、主蒸
気圧力設定値Pdと主蒸気圧力検出器102の信
号を用い、加算器206でその偏差を取り、主蒸
気圧力コントローラ208で比例・積分制御を実
施する。この主蒸気圧力コントローラ208の出
力信号Pcは、給水流量制御システム、燃料流量
制御システム、空気流量制御システムの各設定信
号の補正に用いられる。 以上に述べたように、本発明の実施例によれ
ば、負荷レベルに応じて主蒸気圧力を変化させる
変圧運転方法において、発電プラントの出力を負
荷要求信号に追従させて運転する場合、主蒸気圧
力の設定値を大きくゆつくり変化するELD信号
のみにより決定される基底負荷要求信号L′dの関
数により与えるようにし、給水流量、燃料量、空
気量などの操作量をELD信号と小きざみに速く
変化するAFC信号を加えた信号により決定され
る負荷要求信号により変化させるので、主蒸気圧
力を大きくゆつくり変化させ、小きざみにふらふ
ら変化させるのを抑えることができると共に、負
荷要求の小きざみにふらふら変化する成分に対し
て負荷要求信号と主蒸気圧力設定値の両方の変化
による相乗効果を抑え、給水流量、燃料量、空気
量などの操作量の動きが必要以上に大きくなるの
を抑えることができる。 第12図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の他の構成例を示すブロツク図
である。第12図の構成例は第11図の例のよう
に上下限設定器512,513を基底負荷デマン
ド設定システム210に設けることなく、負荷デ
マンド設定システム200より供給するようにし
たものである。 第13図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第3の構成例を示すブロツク
図である。第10図の構成例では、基底負荷要求
信号L′dをELD信号に変化率制限を施して決定す
るようにしたが、第13図に示すようにELD信
号とAFC信号を加算した信号に変化率制限を施
して決定した負荷要求信号L′dを1次遅れ要素5
20により、平滑化した信号を基底負荷要求信号
L′dとするようにしてもよい。また、平滑化には
1次遅れ要素でなくても、ローパスフイルターで
あれば何でもよい。 第14図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第4の例を示すブロツク図で
ある。第14図の構成例はELD信号に変化率を
施した後、1次遅れ要素520を付加し、これに
より平滑化した信号を基底負荷要求信号L′dとし
たものである。なお、平滑化は一次遅れ要素を用
いる代りにローパスフイルタの機能を有するもの
ならどのようなものでも良い。 第15図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第5の構成を示すブロツク図
である。この構成例は、ELD信号とAFC信号を
加算した信号を負荷要求信号Ldとし、ELD信号
を基底負荷要求信号L′dとしたものである。 第16図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第6の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号とAFC信号
とを加算した信号を負荷要求信号Ldとし、更
に、ELD信号を1次遅れ要素520により平滑
化した信号を基底負荷要求信号L′dとしたもので
ある。平滑化は1次遅れ要素に限らず、平滑機能
を有するものならどのようなものでも良い。 第17図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第7の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号とAFC信号
とを加算した信号を負荷要求信号Ld、この負荷
要求信号Ldを1次遅れ要素520により平滑し
た信号を基底負荷要求信号L′dとしたものであ
る。 第18図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第8の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号に変化率制
限を施した(第11図の基底負荷デマンド設定シ
ステム210と同一構成)信号を基底負荷要求信
号L′dとし、この基底負荷要求信号L′dとAFC信
号とを加算器521で加算し負荷要求信号Ldと
したものである。 第19図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第9の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は第18図において、
AFC信号を加算器521に印加する途中に基底
負荷デマンド設定システム210と同一構成のも
のを設け、AFC信号を前記構成のシステム21
0′を通して加算器521に印加し、負荷要求信
号Ldを得るものである。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、負荷レベル
に応じて主蒸気圧力を変化させる変圧運転方法に
おいて、発電プラントの出力を負荷要求信号に追
従させて運転する場合、主蒸気圧力を大きくゆつ
くり変化させ、小きざみにふらふら変化するのを
抑えることができるので、安定かつ良好な主蒸気
圧力特性を得ることができると共に、負荷要求の
小きざみにふらふら変化する成分に対して負荷要
求信号と主蒸気圧力設定値の両方の変化による相
乗効果を抑え、給水流量、燃料量、空気量などの
操作量の動きが必要以上に大きくなるのを抑える
ことができるという効果がある。したがつて、本
発明によれば、発電プラントの出力を負荷要求信
号に追従させて運転する場合、安定な主蒸気圧力
特性が得られる。
り、特に、負荷レベルに応じて主蒸気圧力設定値
を大きく変化させるに好適な火力発電プラントの
変圧運転方法に関する。 〔発明の背景〕 近年の系統容量の増大および原子力発電容量の
増大に伴ない、従来はベース・ロード運転を行う
のみであつた大容量火力発電プラントが中間負荷
運転を強いられるようになつてきている。このた
め、中間負荷レベルにおける効率の向上及び負荷
追従性の向上の2つが特に重要な課題となるに到
り、解決策として主蒸気圧力を負荷レベルに応じ
て変化させる変圧運転方法が導入されるようにな
つた。以下、変圧運転方法について詳述する。 従来の大容量火力発電プラントは、ベース・ロ
ード運転用であつたため、定格負荷での効率の向
上が主目的であり、主蒸気圧力一定で運転するよ
うに設計されていた。このため、低負荷レベルで
も主蒸気圧力を一定に保つために給水ポンプの動
力損失が大きく、低負荷レベルでプラント効率が
低下するという問題があつた。また、主蒸気圧力
を一定に保つために低負荷レベルでの主蒸気流量
が小さくなり、プラント特性の非線形性が大きか
つた。このため、負荷追従性が悪くなると共に安
定な低負荷運転が困難になるという問題があつ
た。これらの問題を解決するために、主蒸気圧力
を負荷レベルに応じて変化させる変圧運転が導入
されるようになつて来た。 変圧運転の特徴は、 (1) 低負荷レベルで効率が良い。すなわち、低負
荷レベルで主蒸気圧力を低くするため必要なポ
ンプ動力が減少し、その分だけプラント効率が
向上する。 (2) 低負荷レベルで負荷追従性が良く、最低負荷
の低減と起動停止時間の短縮ができる。すなわ
ち、低負荷レベルで主蒸気圧力を低くするた
め、負荷が減少しても、主蒸気流量の減少を小
さくできる。このため、定圧運転時と比較して
非線形性が小さくなり、負荷制御が容易となり
負荷追従性が向上する。 (3) タービン・メタルの熱応力の緩和が期待でき
る。すなわち、変圧運転によつて、高負荷およ
び低負荷レベルでの蒸気流量の変化幅が小さく
なるので、タービン第1段後の蒸気温度の変化
が小さくなり、メタルに熱応力が発生し難くな
る。 以上の理由から、最近の中間負荷運転用火力発
電プラントには、変圧運転が採用されるようにな
つて来ている。 第1図は従来のボイラ制御システムを示すブロ
ツク図である。 第1図に示すように、ボイラ制御システムは、 (1) 負荷デマンド設定システム、 (2) 負荷制御システム、 (3) 圧力デマンド設定システム、 (4) 主蒸気圧力補償システム、 (5) 主蒸気温度補償システム、 (6) 給水流量制御システム、 (7) 燃料量制御システム、 (8) 空気流量制御システム等のサブシステムから
構成されている。 以下、各サブシステムについて詳述する。 (1) 負荷デマンド設定システム200 第2図は負荷デマンド設定システム200を
示すブロツク図である。第2図において、中央
給電指令所から送られてきたELD(経済負荷
配分)信号およびAFG(自動周波数制御)信
号、ならびに負荷要求信号Ldを加算器500
で加算する。ついで負荷変化率制限器501で
変化率上限値設定器502と変化率下限値設定
器503に設定されている上下限値と比較さ
れ、加算器500の結果が上限値以上であれば
上限値が、下限値以下であれば下限値が、上下
限値内であれば加算器500の結果そのものが
積分器504に印加される。積分器504で
は、入力に応じてその値を積分し負荷要求信号
Ldを決定する。実際のプラントに適用される
場合は、急速負荷しや断時の機能が付加される
が、ここでは本発明と直接関係がないので省略
している。 (2) 負荷制御システム (1)で示した該負荷要求信号Ldと負荷検出器
100からの信号の差(減算器300)をと
り、その偏差を基に加減弁コントローラ301
で比例・積分などの制御演算を施し、加減弁4
00を操作する。 (3) 圧力デマンド設定システム (1)で求めた該負荷要求信号Ldを用い、主蒸
気圧力設定器204で主蒸気圧力設定値Pdを
決定する。この主蒸気圧力設定値Pdは第3図
に示すように、負荷要求信号の関数で記憶する
ことによつて実現する。 (4) 主蒸気圧力補償システム 該主蒸気圧力設定値Pdと主蒸気圧力検出器
102の信号を用い、加算器206でその偏差
を取り、主蒸気圧力コントローラ208で比
例・積分制御を実施する。この主蒸気圧力コン
トローラ208の出力信号Pcは、後に説明す
る給水流量制御システム、燃料流量制御システ
ム、空気流量制御システムの各設定信号の補正
に用いられる。 (5) 主蒸気温度補償システム 先ず、主蒸気温度設定器209の出力信号と
主蒸気温度検出器103の出力信号を用い、減
算器201でその偏差を取り、次に、主蒸気温
度コントローラ211で比例・積分制御が実施
される。この主蒸気温度減算器201の出力は
後に説明する1次、2次スプレ制御システムの
デマンド信号の補正に、また、主蒸気温度コン
トローラ211の出力信号Tcは、後で説明す
る給水流量制御システムの設定信号の補正に用
いられる。 (6) 給水流量制御システム 先ず、第5図に示すような関数を持つ給水流
量設定器302で、負荷要求信号Ldに応じた
給水流量設定値を求め、これに主蒸気圧力コン
トローラ208の出力Pcと主蒸気温度コント
ローラ211の出力Tcとを加え、給水量要求
信号Fdを決定する。さらに、このようにして
決定された給水量要求信号Fdと主給水量検出
器104の出力を用い減算機304でその偏差
を取り、給水量コントローラ305で比例・積
分などの制御を実施する。また、この給水量コ
ントローラ305の出力は、給水ポンプが複数
個ある場合(図では2台の例を図示)、それぞ
れの給水量の要求信号となり、それぞれの給水
量検出器111,112の出力信号との偏差が
減算器306,308で取られ、給水ポンプ加
減弁コントローラ307,309で比例・積分
制御が実施され、給水ポンプ加減弁401,4
02の操作により給水量制御が実現される。 (7) 燃料量制御システム 先ず、第6図に示す関数を持つ燃料量設定器
212で、負荷要求信号Ldに応じた燃料量要
求信号を求め、これと燃料量検出器105の出
力の偏差を取り、さらに、主蒸気圧力コントロ
ーラ208の出力Pcに係数器225で係数を
掛けた値で加算器310によつて補正する。次
に、この補正された偏差を用い、燃料流量調整
弁コントローラ311で比例・積分制御を実施
し、燃料調整弁403を操作する。 (8) 空気流量制御システム 先ず、第7図に示す関数を持つ空気量設定器
214で、負荷要求信号Ldに応じた空気量要
求信号を求め、この要求信号と空気量検出器1
06の出力との偏差を減算器215で取り、さ
らに、その偏差を、主蒸気圧力コントローラ2
08の出力Pcに係数器226で係数を掛けた
信号で加算器312において補正する。次に、
この加算器312で補正された偏差を用い、空
気量調節ダンパ・コントローラ313で比例・
積分制御を実施し、ダンパ404を操作する。 ところで、従来の変圧運転においては、上述の
ように主蒸気圧力の設定値Pdは負荷要求信号の
関数として与えられていた。負荷要求信号は第2
図に示すように中央給電指令所からのELD信号
にAFC信号を加えたものである。ELD信号は第
8図aに示すように変化幅は大きいものの変化速
度の小さい信号である。また、AFC信号は第8
図bに示すように変化幅は小さいが変化速度の大
きい信号である。負荷要求信号はELD信号と
AFC信号を加えたものであるから第9図のよう
になる。 ここで、主蒸気圧力の設定値Pdを負荷要求信
号の関数として与える場合、第9図のよにELD
信号により、負荷のレベルを大きくゆつくり変え
る途中において、AFC信号により負荷を小刻み
に変化させるので、主蒸気圧力の設定値もゆつく
り大きく変化する成分と速く小刻みに変化する部
分との和から成る。このため、主蒸気圧力は設定
値に応じて小刻みに変化すると共に、負荷要求信
号と主蒸気圧力設定値の両方の変化による相乗効
果で給水流量、燃料量、空気量等の操作量の動き
が必要以上に大きくなるという問題がある。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、主蒸気圧力を安定に制御しう
る火力発電プラントの変圧運転方法を提供するに
ある。 〔発明の概要〕 上記目的を達成するため本発明は、発電プラン
トの出力を負荷要求信号に追従させて運転する場
合、安定かつ良好に主蒸気圧力を制御すると共
に、操作量のふらつきを抑えるために主蒸気圧力
の設定値を負荷指令のうち変化幅が大で且つ変化
速度の小さい成分の関数により与えるようにし、
操作量はELD信号とAFC信号を加えた負荷要求
信号により変化させるようにしたものである。 〔発明の実施例〕 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。 第10図は本発明の実施例のブロツク図であ
る。 中央給電指令から送られてきたELD信号及び
AFC信号から負荷デマンド設定システム200
で負荷要求信号Ldを決定し、この負荷要求信号
Ldにより上述した各サブシステムに与える。一
方、基底負荷デマンド設定システム210で
ELD信号から基底負荷要求信号L′dを決定し、圧
力デマンド設定システムに与え、圧力デマンド設
定システムは、基底負荷要求信号L′dに基づいて
主蒸気圧力設定値を決定し、この主蒸気圧力設定
値を主蒸気圧力補償システムに与える。主蒸気圧
力補償システムは、主蒸気圧力設定値に基づいて
主蒸気圧力補償演算を行なう。 第11図は負荷デマンド設定システム200と
基底負荷デマンド設定システム210の構成を示
すブロツク図である。負荷デマンド設定システム
200は、先ず中央給電指令所から送られて来た
ELD信号およびAFC信号と負荷要求信号Ldを加
算器500で加算する。次に変化率制限器501
で変化率上限値設定器502と変化率下限値設定
器503に設定されている上下限値と比較され、
加算器500の結果が上限値以上であれば上限値
が、下限値以下であれば下限値が、上下限値内で
あれば加算器500の結果そのものが積分器50
4に印加される。積分器504では、入力に応じ
てその値を積分し負荷要求信号Ldを決定する。
この負荷要求信号Ldは、上述した各サブシステ
ムに与えられる。これらのサブシステムの詳細は
第1図の例と同一であるので省略する。 一方、基底負荷デマンド設定システム210
は、先ず中央給電指令所から送られて来たELD
信号と基底負荷要求信号L′dを加算器510で加
算する。次に、変化率制限器511で変化率上限
値設定器512と変化率下限値設定器513に設
定されている上下限値と比較され、加算器510
の結果が上限値以上であれば上限値が、下限値以
下であれば下限値が、上下限値以上であれば加算
器510の結果そのものが積分器514に印加さ
れる。積分器514では、入力に応じてその値を
積分し、基底負荷要求信号L′dを決定する。この
基底負荷要求信号L′dは、圧力デマンド設定シス
テムに与えられる。 圧力デマンド設定システムは、この基底負荷要
求信号L′dを用い、主蒸気圧力設定器204で主
圧力設定値Pdを決定する。この主蒸気圧力設定
値Pdは第3図に示すように、基底負荷要求信号
L′dの関数で記憶することによつて実現する。主
蒸気圧力設定値Pdは、主蒸気圧力補償システム
に与えられる。主蒸気圧力補償システムは、主蒸
気圧力設定値Pdと主蒸気圧力検出器102の信
号を用い、加算器206でその偏差を取り、主蒸
気圧力コントローラ208で比例・積分制御を実
施する。この主蒸気圧力コントローラ208の出
力信号Pcは、給水流量制御システム、燃料流量
制御システム、空気流量制御システムの各設定信
号の補正に用いられる。 以上に述べたように、本発明の実施例によれ
ば、負荷レベルに応じて主蒸気圧力を変化させる
変圧運転方法において、発電プラントの出力を負
荷要求信号に追従させて運転する場合、主蒸気圧
力の設定値を大きくゆつくり変化するELD信号
のみにより決定される基底負荷要求信号L′dの関
数により与えるようにし、給水流量、燃料量、空
気量などの操作量をELD信号と小きざみに速く
変化するAFC信号を加えた信号により決定され
る負荷要求信号により変化させるので、主蒸気圧
力を大きくゆつくり変化させ、小きざみにふらふ
ら変化させるのを抑えることができると共に、負
荷要求の小きざみにふらふら変化する成分に対し
て負荷要求信号と主蒸気圧力設定値の両方の変化
による相乗効果を抑え、給水流量、燃料量、空気
量などの操作量の動きが必要以上に大きくなるの
を抑えることができる。 第12図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の他の構成例を示すブロツク図
である。第12図の構成例は第11図の例のよう
に上下限設定器512,513を基底負荷デマン
ド設定システム210に設けることなく、負荷デ
マンド設定システム200より供給するようにし
たものである。 第13図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第3の構成例を示すブロツク
図である。第10図の構成例では、基底負荷要求
信号L′dをELD信号に変化率制限を施して決定す
るようにしたが、第13図に示すようにELD信
号とAFC信号を加算した信号に変化率制限を施
して決定した負荷要求信号L′dを1次遅れ要素5
20により、平滑化した信号を基底負荷要求信号
L′dとするようにしてもよい。また、平滑化には
1次遅れ要素でなくても、ローパスフイルターで
あれば何でもよい。 第14図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第4の例を示すブロツク図で
ある。第14図の構成例はELD信号に変化率を
施した後、1次遅れ要素520を付加し、これに
より平滑化した信号を基底負荷要求信号L′dとし
たものである。なお、平滑化は一次遅れ要素を用
いる代りにローパスフイルタの機能を有するもの
ならどのようなものでも良い。 第15図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第5の構成を示すブロツク図
である。この構成例は、ELD信号とAFC信号を
加算した信号を負荷要求信号Ldとし、ELD信号
を基底負荷要求信号L′dとしたものである。 第16図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第6の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号とAFC信号
とを加算した信号を負荷要求信号Ldとし、更
に、ELD信号を1次遅れ要素520により平滑
化した信号を基底負荷要求信号L′dとしたもので
ある。平滑化は1次遅れ要素に限らず、平滑機能
を有するものならどのようなものでも良い。 第17図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第7の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号とAFC信号
とを加算した信号を負荷要求信号Ld、この負荷
要求信号Ldを1次遅れ要素520により平滑し
た信号を基底負荷要求信号L′dとしたものであ
る。 第18図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第8の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は、ELD信号に変化率制
限を施した(第11図の基底負荷デマンド設定シ
ステム210と同一構成)信号を基底負荷要求信
号L′dとし、この基底負荷要求信号L′dとAFC信
号とを加算器521で加算し負荷要求信号Ldと
したものである。 第19図は本発明に用いる基底負荷デマンド設
定システム210の第9の構成例を示すブロツク
図である。この構成例は第18図において、
AFC信号を加算器521に印加する途中に基底
負荷デマンド設定システム210と同一構成のも
のを設け、AFC信号を前記構成のシステム21
0′を通して加算器521に印加し、負荷要求信
号Ldを得るものである。 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明によれば、負荷レベル
に応じて主蒸気圧力を変化させる変圧運転方法に
おいて、発電プラントの出力を負荷要求信号に追
従させて運転する場合、主蒸気圧力を大きくゆつ
くり変化させ、小きざみにふらふら変化するのを
抑えることができるので、安定かつ良好な主蒸気
圧力特性を得ることができると共に、負荷要求の
小きざみにふらふら変化する成分に対して負荷要
求信号と主蒸気圧力設定値の両方の変化による相
乗効果を抑え、給水流量、燃料量、空気量などの
操作量の動きが必要以上に大きくなるのを抑える
ことができるという効果がある。したがつて、本
発明によれば、発電プラントの出力を負荷要求信
号に追従させて運転する場合、安定な主蒸気圧力
特性が得られる。
第1図は従来のボイラ制御システムの一例を示
すブロツク図、第2図は第1図のシステムの負荷
デマンド設定システムのブロツク図、第3図は主
蒸気圧力設定値特性図、第4図はタービン負荷デ
マンドに対する加減弁開度設定値特性図、第5図
は負荷要求に対する給水量設定値特性図、第6図
は負荷要求に対する燃料量設定値特性図、第7図
は負荷要求に対する空気量設定値特性図、第8図
aはELD信号波形図、第8図bはAFC信号波形
図、第9図は負荷指令波形図、第10図は本発明
の実施例を実現するための全体ブロツク図、第1
1図は本発明の実施例に用いる基底負荷デマンド
設定システムの構成例を示すブロツク図、第12
図、第13図、第14図、第15図、第16図、
第17図、第18図、第19図の各々は本発明の
実施例に用いる基底負荷デマンド設定システムの
構成例を示すブロツク図である。 100……負荷検出器、102……主蒸気圧力
検出器、103……主蒸気温度検出器、104…
…主給水量検出器、105……燃料量検出器、1
06……空気量検出器、200……負荷デマンド
設定システム、204……主蒸気圧力設定器、2
06……加算器、208……主蒸気コントロー
ラ、209……主蒸気温度設定器、201,20
6,213,215,300,303,304,
306,308,310,312,500,51
0,521……加算器または減算器、210……
基底負荷デマンド設定システム、212……燃料
量設定器、214……空気量設定器、301……
加減弁コントローラ、302……給水量設定器、
305……給水量コントローラ、307,309
……給水ポンプタービン加減弁コントローラ、3
11……燃料調節弁コントローラ、313……空
気量調節ダンパコントローラ、400……加減
弁、401,402……給水ポンプタービン加減
弁、403……燃料調節弁、404……空気量調
節ダンパ、501,511……変化率制限器、5
02,512……変化率上限値設定器、503,
513……変化率下限値設定器、504,514
……積分器、520……1次遅れ要素。
すブロツク図、第2図は第1図のシステムの負荷
デマンド設定システムのブロツク図、第3図は主
蒸気圧力設定値特性図、第4図はタービン負荷デ
マンドに対する加減弁開度設定値特性図、第5図
は負荷要求に対する給水量設定値特性図、第6図
は負荷要求に対する燃料量設定値特性図、第7図
は負荷要求に対する空気量設定値特性図、第8図
aはELD信号波形図、第8図bはAFC信号波形
図、第9図は負荷指令波形図、第10図は本発明
の実施例を実現するための全体ブロツク図、第1
1図は本発明の実施例に用いる基底負荷デマンド
設定システムの構成例を示すブロツク図、第12
図、第13図、第14図、第15図、第16図、
第17図、第18図、第19図の各々は本発明の
実施例に用いる基底負荷デマンド設定システムの
構成例を示すブロツク図である。 100……負荷検出器、102……主蒸気圧力
検出器、103……主蒸気温度検出器、104…
…主給水量検出器、105……燃料量検出器、1
06……空気量検出器、200……負荷デマンド
設定システム、204……主蒸気圧力設定器、2
06……加算器、208……主蒸気コントロー
ラ、209……主蒸気温度設定器、201,20
6,213,215,300,303,304,
306,308,310,312,500,51
0,521……加算器または減算器、210……
基底負荷デマンド設定システム、212……燃料
量設定器、214……空気量設定器、301……
加減弁コントローラ、302……給水量設定器、
305……給水量コントローラ、307,309
……給水ポンプタービン加減弁コントローラ、3
11……燃料調節弁コントローラ、313……空
気量調節ダンパコントローラ、400……加減
弁、401,402……給水ポンプタービン加減
弁、403……燃料調節弁、404……空気量調
節ダンパ、501,511……変化率制限器、5
02,512……変化率上限値設定器、503,
513……変化率下限値設定器、504,514
……積分器、520……1次遅れ要素。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 主蒸気圧力の変化により負荷を制御するボイ
ラを備えた火力発電プラントの変圧運転方法にお
いて、電力需要に応じて発せられる経済負荷配分
信号及び自動周波数制御信号を含む負荷指令に基
づいて負荷要求信号を得るとともに、上記主蒸気
圧力の設定値を前記負荷指令のうち変化幅が大で
且つ変化速度の小さい成分の関数として決定する
ことを特徴とする火力発電プラントの変圧運転方
法。 2 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令の
うちの経済負荷配分信号に変化率制限を施した信
号に基づいて関数発生器により決定されるととも
に、負荷要求信号は、上記負荷指令に変化率制限
を施して得ることを特徴とする特許請求の範囲第
1項記載の火力発電プラントの変圧運転方法。 3 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令に
変化率制限を施して得た負荷要求信号に1次遅れ
要求を施した信号に基づいて関数発生器により決
定されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
記載の火力発電プラントの変圧運転方法。 4 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令の
うちの経済負荷配分信号に変化率制限ならびに1
次遅れ要素を施した信号に基づいて関数発生器に
より決定されることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の火力発電プラントの変圧運転方法。 5 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令の
うちの経済負荷配分信号に基づいて関数発生器に
より決定されることを特徴とする特許請求の範囲
第1項記載の火力発電プラントの変圧運転方法。 6 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令の
うちの経済負荷配分信号に1次遅れ要素を施した
信号に基づいて関数発生器により決定されること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の火力発
電プラントの変圧運転方法。 7 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令を
形成する経済負荷配分信号及び自動周波数制御信
号に基づいて得た負荷要求信号に1次遅れ要素を
施して得た信号に基づいて関数発生器により決定
されることを特徴とする特許請求の範囲第1項記
載の火力発電プラントの変圧運転方法。 8 上記主蒸気圧力の設定値は、上記負荷指令の
うちの経済負荷配分信号に変化率制限を施した基
底負荷要求信号に基づいて関数発生器により決定
されるとともに、上記基底負荷要求信号に上記負
荷指令を形成する自動周波数制御信号を加算して
負荷要求信号を得ることを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載の火力発電プラントの変圧運転方
法。 9 経済負荷配分信号と自動周波数制御信号によ
り形成される上記負荷指令のうち経済負荷配分信
号に変化率制限を施した基底負荷要求信号に基づ
いて関数発生器により上記主蒸気圧力の設定値を
決定するとともに、上記自動周波数制御信号に変
化率制限を施した信号に上記基底負荷要求信号を
加算して負荷要求信号を得ることを特徴とする特
許請求の範囲第1項記載の火力発電プラントの変
圧運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6145079A JPS55153807A (en) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | Voltage transformation type operation for thermal power plant |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6145079A JPS55153807A (en) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | Voltage transformation type operation for thermal power plant |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55153807A JPS55153807A (en) | 1980-12-01 |
JPS6211165B2 true JPS6211165B2 (ja) | 1987-03-11 |
Family
ID=13171391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6145079A Granted JPS55153807A (en) | 1979-05-21 | 1979-05-21 | Voltage transformation type operation for thermal power plant |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55153807A (ja) |
-
1979
- 1979-05-21 JP JP6145079A patent/JPS55153807A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55153807A (en) | 1980-12-01 |
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