JPS6210263A - 溶融金属めつき方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は連続溶融金属めっき関する技術の分野に属し、
特に表面、裏面とのめっき付着量を均一なものとする技
術であって、いわゆる既に付着させためっき層をガスワ
イピングによって調整する方法の提案ではなく、浴中段
階における付着挙動を制御することによって均一付着を
実現しようとするものである。

（従来の技術） 従来、めっき付着量制御の方法としては、溶融金属めっ
き浴から引き上げられたストリップの表面へ加圧気体を
噴射することにより溶融金属の付着量を制御するガスワ
イピング方式が一般的である。めっきに際しての付着量
制御としては、例えば長手方向や幅方向での均一性があ
るが、その他ストリップの表面と裏面との付着量の均一
性も品質に強く影響するので重要である。

ところが、近年に至って連続溶融亜鉛めっきのように高
速ライン速度を採用している現状では、溶融めっき金属
の攪拌の影響を受けて、被めっき通板材（ストリップ）
の表面と裏面あるいはストリップの長手方向、幅方向で
、付着量の差異が顕著に顕ねれ、製品の品質上無視でき
なくなってきた。かかる問題を解決するために前記加圧
気体の噴射方法の改善等が試みられているが、いずれも
十分な効果が得られているとは言えない。

これに対し最近、めっき金属浴の攪拌を制御することに
よってめっき付着量の均一化を図るための方法が特開昭
５５−３４６１０号として提案されている。゛この方法
は溶融金属浴中に被めっき材であるストリップの片面に
補助ローラを設けて付着量を調整し均一化の要請に応え
ようとするものである。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した従来改善技術であっても、例え
ば表・裏面の付着量差は低減できることがあっても、ス
トリップの振動に起因する長手方向、幅方向の付着量の
バラツキおよびライン速度や板厚が変化するケースでは
均一化効果の制御が不十分であるという欠点を有してい
た。

そこで本発明は、ストリップに付着する溶融めっき金属
の量を、表・裏面およびストリップ長手方向・幅方向で
均一にする手段の提供を目指するものである。

（問題点を解決するための手段） 上述したような従来技術が抱える問題点に対して本発明
は、めっき浴中を通板させる被めっきストリップに、一
定の溶融めっき金属流を噴射することにより、ストリッ
プの振動を抑制するとともに溶融めっき金属浴面近傍に
おける溶融めっき金属の流動（供給）を一定にして付着
量の均一化を図るようにしたのである。

すなわち、本発明は、被めっき材を溶融金属浴に導入し
通板させることにより所定の厚みのめっきを施すにあた
り、第１図に代表的な実施の態様を示すように、溶融め
っき金属流を、下記の条件に従い浴中を上昇しつつある
該めっき通板材の両面に対し、その液面近くの位置にお
ける溶融金属浴中に開口を設けた噴出ノズルを通じて向
流で噴射することを特徴とする溶融金属めっき方法であ
る。

噴射の条件としては、 ■　噴射ノズル浸漬深さ：２０〜１５０　ｍｍ（液面よ
り）■　噴射ノズルと通板材とのなす角：１２ｏ〜１７
ｏ。

■　噴射圧カニ　０．１〜２　ｋｇ／　ｃｍ”が好適で
ある。

（作　用） 以下本発明方法を説明するに当り、まずめっき浴の一般
な現象を明らかにし、次いで本発明の作用について第１
図、第２図にもとすき言及する。

第２図は一般的な溶融めっき装置を示すものであるが、
ストリップｌは上方より傾斜して溶融めっき金属浴２の
中に進入し、浴中でストリップ１を反転させるジンクロ
ール３に案内され、さらにサポートロール４を介して浴
面より垂直に立ち上る。従ってストリップ１は、溶融め
っき金属浴２をＶ字形に仕切り、ストリップ１が進行す
ると浴のＶ字形に囲まれれた部分の溶融めっき金属は、
矢印の方向に攪拌されて渦をつくる。一方■字形に囲ま
れてない外側の溶融めっき金属浴２は、内側のものと比
べ量が多く、また溶融めっき金属が接する壁は移動する
壁であるストリップ１と固定壁であるボット８の内面に
囲まれているので浴の撹拌は少ない。したがって溶融め
っき金属浴２がら引きあげられる時、ストリップ表面に
付着しながら浴中から持ち上げられる付着めっき金属の
量を、Ｖ字形内側をａＩ　、Ｖ字形外側をａ２とする・
と、攪拌が激しいＶ字形内側では渦の方向とストリップ
の立上り方向が一致しているため、付着めっき金属ａｌ
＋　　ａ２が下から押し上げられ、ａ。

〉ａｔとなる。またジンクロール３の揺動や、ストリッ
プ張力の変動により、ストリップ１が振動するため、溶
融金属の流動が時々変化し、前記付着めっき金属はａｔ
およびａ２の量が一定とはならず、付着量の不均一を生
ずる原因となる。なお、図示の５はガスワイピングダイ
ス、６はワイピングガスを示す。

これに対し、第１図に示すような本発明の実施例では、
溶融めっき金属浴２より、ポンプ７を介して吸い揚げら
れた溶融めっき金属の一部をストリップの両面に、ノズ
ル９より噴射衝突させる。

それにより溶融めっき金属浴中の浴の流動は、図中に示
した矢印の如くに変化し、ストリップ１が溶融めっき金
属から立ち上る浴面近傍の浴の流動はストリップ１両面
で等しくなり、また、ポンプ７より供給される溶融めっ
き金属流を一定のライン速度に対し、一定に保つことに
より、常時、安定した流動状態となる。したがって、ス
トリップ（ｉ板）が持ち上げる（帯同する）めっき金属
量ａｌ＋　　ａＺ　も等しくかつ変動が少なくなりまた
浴の流動に起因するストリップの振動が抑制され、一定
の付着量が得られる。

この際、上記噴射ノズル９の浸漬深さが、２０ｍｍ以下
となると、浴面が乱れてスプラッシュを生じ、また１５
０　ｍｍ以上となるとストリップが立ち上る浴面近傍の
浴の流動を一定にすることが困難となる。

ストリップ１の進行方向に対し、該噴射ノズル９のなす
角度を１７０°以上とすると不めっきを生じるおそれが
あり、１２０°以下とすると浴の流動が乱流となり却っ
て付着量の不均一を生じる。またストリップに衝突させ
る溶融めっき金属流の圧力が０．１　ｋｇ／ｃｍ”以下
では浴流の制御には不十分で、２ｋｇ／ｃｍｚ以上とな
ると浴流が乱流となる。

（実施例） 以下に実施例について説明する。第１図に示すような装
置を用い、板厚０．５　ｍｍ、巾１０００ｍｍのコイル
に１８０　ｇ／ｍ”、２５０　ｇ／ｍ”の付着量を目標
にめっきした時、めっき製品の状況を、ノズルからの溶
融Ｚｎ噴射条件とともに第１表に示す。目付は量の偏差
は次式による。

式中：σ：目付は量偏差、Ｍ：実目付は量、ｍ：目標目
付は量、ｌ、：測定長さ、 溶融Ｚｎを噴射することにより、目付は量のバラツキが
いずれも小さくなった。しかし浸漬深さが浅い阻１では
、スプラッシュによるＺｎ粒の付着があり、逆に深すぎ
る隘８ではＺｎ噴射の効果が十分に現れていない。また
噴射角度の小さい患２では効果が十分ではなく、噴射角
度が大きすぎる患６では細かい筋状欠陥が現われた。さ
らに噴射圧力が小さいＮ１１３，１ｋｇでは硬化がなく
、大きすぎるＩｋ５，１１ｈ１２で板の振動が発生し、
細かい湯じわ状欠陥を発生した。

以上説明したように本発明によれば、ストリップ両面お
よび長手方向の溶融めっき金属の付着量を均一にするこ
とができ、製品品質の向上に寄与するところが大きい。

また合金化溶融Ｚｎめっき鋼板のごとくめっき後加熱処
理し合金化する場合、“バラツキ”に起因する合金化む
らがなくなり、均一な表面が得られるなど波及的効果も
大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例として、ポンプにより浴中の
溶融めっき金属を噴射ノズルを通じて噴射する例を示す
断面図、 第２図は一般的な溶融金属めっき装置を示す断面図であ
る。 １・・・ストリップ　　　　２・・・溶融めっき金属浴
３・・・ジンクロール　　　４・・・サポートロール５
・・・ワイピングダイス　６・・・ワイピングガス７・
・・ポンプ　　　　　　８・・・ポット９・・・噴射ノ
ズル 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、被めっき材を溶融金属浴に導入し通板させることに
   より所定の厚みのめっきを施すにあたり、溶融めっき金
   属流を、浴中を上昇しつつある該めっき通板材の両面に
   対し、その液面近くの位置における溶融金属浴中に開口
   を設けた噴出ノズルを通じて噴射することを特徴とする
   溶融金属めっき方法。