JPS6210234Y2 - - Google Patents

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JPS6210234Y2
JPS6210234Y2 JP2265482U JP2265482U JPS6210234Y2 JP S6210234 Y2 JPS6210234 Y2 JP S6210234Y2 JP 2265482 U JP2265482 U JP 2265482U JP 2265482 U JP2265482 U JP 2265482U JP S6210234 Y2 JPS6210234 Y2 JP S6210234Y2
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JP
Japan
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propeller
fins
boss
strut
fin
Prior art date
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Expired
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JP2265482U
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English (en)
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JPS58126297U (ja
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  • Braking Arrangements (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、船舶の推進性能を向上させる装置に
関する。
従来のリアクシヨンフインの第1の例として
は、プロペラ軸心を中心とする円弧状のストラツ
トがスターンフレーム及びシユーピースに固着さ
れ、その内面に放射状にフインが複数本設けてあ
る。及び、第2の例としては、特公昭50−390
(昭和50年1月8日公告)に記載の通り、スクリ
ユープロペラの前方に、プロペラ軸を囲むボスか
ら放射状に突出する複数個のフインのうち、上記
プロペラの翼先端が上昇する側のフインは、プロ
ペラ径とほぼ等しい長さであり、上記プロペラの
翼先端が下降する側のフインは、上記上昇側フイ
ンのほぼ1/2位の長さとなつている。そして各々の 上記フイン、左右舷それぞれ、プロペラ回転方向
と逆向きに水の流れを変えられるようにひねられ
ている。
このリアクシヨンフインが設置される位置の水
の流れをリアクシヨンフインを設けてない模型船
により調査してみると、第3図に示すようにフイ
ンボスに近い域においては、下向きの流れ、第1
の従来例としてのストラツトに近い域においては
上向き流れとなつている。
その流れの、プロペラ回転方向成分は、プロペ
ラが右回りの場合、左舷側においては、フインボ
スに近い域では、プロペラ回転方向と逆方向、第
1の従来例としてのストラツトに近い域ではプロ
ペラ回転と同一方向となつている。また右舷側に
おいては、左舷側の場合と逆である。
この様な流れの中に設置された従来のリアクシ
ヨンフインにおいては、フインの作用が、推進性
能向上にすべて有効に働いていない。
すなわち、左舷側においては、フインボスに近
い部分のフインによつては、水の流れの向きを変
えることなく、フインの抗力による船体抵抗の増
加を来たすのみである、また、第1の従来例とし
ての右舷側のストラツトに近い部分のフインにつ
いても同様のことが言える。
このように、従来のリアクシヨンフインの性能
は、船型によつては必ずしも、良いものとは言え
ない。
以下図面によつて第1の従来例(右回りプロペ
ラの場合)について詳述する。
第1図は右舷側から見た船尾部の側面図、第2
図は第1図の−矢視図である。図中、1はス
ターンフレーム、2はプロペラ軸で、フインボス
3を回転可能に貫通し、後端はプロペラボス7a
に固着され、前端は船内の主機(図示省略)に連
結されている。3はフインボス、4a,4b,4
c,4d,4e,4fはフインで、ストラツト5
の内面に放射状に設置される。その際、水の流れ
がプロペラ7の回転方向と逆向きに変えられるよ
うに、ひねられている。5はストラツトで、プロ
ペラ軸2の軸心を中心とした円弧又はそれに類す
る形状で上下端はスターンフレーム1に固着され
ている。6はシユーピースでスターンフレーム1
の船底部に設けられている。7はプロペラで、プ
ロペラボス7aに固着されている。
第3図は、フイン取付位置断面の流速分布図で
あり、8は船長方向の船体中心面、9はプロペラ
7の先端の回転軌跡を示す。なお、流場は左右対
称のため、右舷側は省略している。矢印は、船
幅、深さ方向の流速と、流向を示し、矢印の長い
方が速度が高い。
従つて、船内に設置された主機によつて、プロ
ペラ軸2が回転するとプロペラボス7a、プロペ
ラ7が回されて、プロペラ7より推力が発生して
船体が航走する。その場合、船尾部の水の流れは
フイン4a〜4fによつてプロペラ7の回転方向
と逆向きに変えられて、プロペラ7に流入する。
そのためプロペラ7の後方に発生する同一方向
の回転流が減少してその分だけ、推進効率が向上
する。
しかし船型によつては、フイン4a〜4fの取
付位置の流れは第3図に示すとおりであるため、
右回りプロペラの場合、左舷側においては、フイ
ンボス3に近い部分は、プロペラ回転方向と逆向
きであり、右舷側ではストラツト5に近い部分
は、プロペラ回転方向と逆向きである。
したがつて、このような流場の中に設置された
フイン4a〜4fの働きは左舷側のフイン4a,
4b,4cではストラツト5と、フインボス3と
の中間よりも外側の部分が、プロペラ7の回転方
向と逆向きに水の流れを変えるために有効に働
き、フインボス3寄りの部分は、水の流れの向き
を変えることなく、その抗力によつて、船体抵抗
が増加される。
また、右舷側のフイン4d,4e,4fの場合
は、左舷側のフイン4a,4b,4cの場合とは
逆で、フインボス3寄りの部分が、水の流れの向
きを変えるのに有効な働きをする訳であるが、そ
の部分が非常に短いため、プロペラ7と逆向きに
変えられた流れはほとんど発生しない。また、ス
トラツト5寄りの部分では水の流れはほとんど変
えられず、その抗力により船体抵抗が増加され
る。
以上述べたとおり、従来のリアクシヨンフイン
においては左舷側のフイン4a,4b,4cによ
つて、プロペラ7の回転方向と逆向きに水の流れ
が変えられて、推進性能を向上させ、右舷側のフ
イン4d,4e,4fによつては、その抗力で船
体抵抗を増加させ、推進性能を低下させる働きを
しているものと言える。
本考案は上記事情に鑑みなされたもので、プロ
ペラ回転と同一方向の流れの位置のみにフインを
設けることによつて、推進効率を向上させるよう
図つたリアクシヨンフインを提供することを目的
とする。
このため本考案のリアクシヨンフインは、船尾
のスクリユープロペラ軸を囲むように船体に形成
されたボスの周囲に、プロペラへ流入する流れの
向きを上記プロペラの回転方向と反対方向に変換
するように形成されたリアクシヨンフインにおい
て、船舶を前進させる方向に回転する上記プロペ
ラの翼が上方へ移動する側にあつては、上記プロ
ペラ軸の軸心を中心とする半円弧状のストラツト
の内周面から上記ストラツトと上記ボスとの間隔
の約1/2程度の長さのフインを放射状に設け、上記 プロペラ翼の下方へ移動する側にあつては、上記
ボスから上記ストラツトの内周面に設けられたフ
インと同程度の長さのフインを放射状に設けたこ
とを特徴としている。
以下図面によつて本考案の一実施例(右回りプ
ロペラの場合)について説明すると、第4図は右
舷側から見た船尾部の側面図、第5図は左舷側か
ら見た船尾部の側面図、第6図は第4図の−
矢視図である。図中、第1〜2図と同じものにつ
いては同一符号を付した。10a,10b,10
cは左舷側のフインで、長さが、ストラツト5と
フインボス3との間隔の約半分であり、ストラツ
ト5の内面に放射状に設置されると共にプロペラ
回転方向と逆向きに水の流れが変わるようにひね
られている。11a,11b,11cは右舷側の
フインで、フインの長さはストラツト5とフイン
ボス3との間隔から左舷フイン10a〜10cの
長さを差引いた長さであり、フインボス3の表面
に放射状に設置されると共にプロペラ回転方向と
逆向きに水の流れが変えられるように、ひねられ
ている。
従つて、船内に設置された主機(図示省略)に
よりプロペラ軸2が回されプロペラボス7a、プ
ロペラ7が回され、上記プロペラ7より推力が発
生して船体が航走すると、船尾部の水の流れは左
舷側のフイン10a〜10c及び右舷側のフイン
11a〜11cによつて、プロペラ回転と逆方向
に変えられてプロペラ7に流入するのでプロペラ
7後方に発生する回転流が減少する。
本実施例の場合、水の流れがプロペラ7の回転
と同一方向の回転流成分がある域のみに左舷側の
フイン10a〜10c、右舷側のフイン11a〜
11cが設けてあり、プロペラ7の回転と逆向き
の回転流成分のある水の流れの域には、フインを
設置していないので、必要以上の抵抗増加を来た
すことなく、プロペラ回転と逆向きの回転流を発
生させ、プロペラ7に送り込むことができる。
なお、本考案は上記実施例に限られるものでは
なく、例えば第7図に示す如く右舷側のストラツ
トを省略する等適宜設計変更が可能である。
以上述べたように本考案のリアクシヨンフイン
によれば、従来のリアクシヨンフインに比べ抵抗
増加を少なくして、推進効率を向上させることが
出来るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のリアクシヨンフインを備えた船
の右舷側から見た船尾部側面図、第2図は第1図
の−矢射図、第3図はフイン取付位置の流速
分布図、第4〜6図は本考案の一実施例としての
リアクシヨンフインを備えた船の船尾部を示すも
ので、第4図は右舷側から見た側面図、第5図は
左舷側から見た側面図、第6図は第4図の−
矢視図、第7図は他の実施例を示す第6図に対応
する図である。 1……スターンフレーム、2……プロペラ軸、
3……フインボス、5……ストラツト、6……シ
ユーピース、7……プロペラ、7a……プロペラ
ボス、10a〜10c……左舷側のフイン、11
a〜11c……右舷側のフイン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 船尾のスクリユープロペラ軸を囲むように船体
    に形成されたボスの周囲に、プロペラへ流入する
    流れの向きを上記プロペラの回転方向と反対方向
    に変換するように形成されたリアクシヨンフイン
    において、船舶を前進させる方向に回転する上記
    プロペラの翼が上方へ移動する側にあつては、上
    記プロペラ軸の軸心を中心とする半円弧状のスト
    ラツトの内周面から上記ストラツトと上記ボスと
    の間隔の約1/2程度の長さのフインを放射状に設 け、上記プロペラ翼が下方へ移動する側にあつて
    は、上記ボスから上記ストラツトの内周面に設け
    られたフインと同程度の長さのフインを放射状に
    設けたことを特徴とするリアクシヨンフイン。
JP2265482U 1982-02-19 1982-02-19 リアクシヨンフイン Granted JPS58126297U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2265482U JPS58126297U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 リアクシヨンフイン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2265482U JPS58126297U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 リアクシヨンフイン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58126297U JPS58126297U (ja) 1983-08-27
JPS6210234Y2 true JPS6210234Y2 (ja) 1987-03-10

Family

ID=30034720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2265482U Granted JPS58126297U (ja) 1982-02-19 1982-02-19 リアクシヨンフイン

Country Status (1)

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JP (1) JPS58126297U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58126297U (ja) 1983-08-27

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