JPS6210180B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 巻タバコブロツクを全面的に包む被覆箔と、箔
で包まれた巻タバコブロツクの端面をあけたまま
にし、他端において底折りたたみによつて閉鎖さ
れる紙製の印刷された外皮とから成る巻タバコ包
装体の製造方法に関する。

巻タバコブロツクを全面的に包む被覆箔と印刷
された外皮とから成り、巻タバコブロツクの端面
において底折りたたみによつて閉鎖される巻タバ
コ包装体は、いわゆる柔軟包装体として公知であ
る。この柔軟包装体は全面的にセロフアン外皮に
よつて包まれており、このセロフアン外皮は、巻
タバコ包装体を開く際、包装体がもつぱら被覆箔
から成る端面において取去られる。包装体内に残
つている巻タバコがあまり早く乾燥しすぎないよ
うに、巻タバコを取出すために被覆箔がこの端面
において一部だけ取去られる。

この柔軟包装体の製造方法として２つの方法が
公知である。一方の方法では、箔裁断片および外
皮裁断片が別々の折りたたみ装置によつて、一方
の端面が開いている外皮になるように折りたたま
れ、この外皮内へ巻タバコブロツクが押込まれ
る。他方の方法では、箔裁断片が側面折りたたみ
によつて巻タバコブロツクを囲んで折りたたま
れ、次いでこの巻タバコブロツクが、底折りたた
みによつて一端面で閉鎖された紙製の外皮内へ押
込められる。

したがつて両方の方法とも、箔裁断片または外
皮裁断片を折りたたむために、完全に互に分離さ
れた２つの折りたたみ装置が必要であり、さらに
これらの折りたたみ装置が、折りたたまれた箔裁
断片を外皮裁断片用折りたたみ装置へ送るために
運搬装置も必要とする。

本発明の課題は、装置の費用および使用場所を
節約するために箔裁断片も外皮裁断片も唯一の折
りたたみ装置によつて所望の巻タバコ包装体に加
工する、巻タバコブロツクを全面的に包む被覆箔
と印刷された外皮とから成る巻タバコブロツクの
製造方法を提供することである。

この課題は、箔裁断片において後の底折りたた
みの範囲で２つの切込みによつて少なくとも１つ
の舌片が作り出されかつほぼ直角に折曲げられ、
箔裁断片と外皮裁断片とが、両方の裁断片の縁が
３辺ではほぼ一致し、第４の辺では箔裁断片が外
皮裁断片から突き出るように互に組合わされ、互
に組合わされた裁断片が直方体の折りたたみ心型
に合わせられ、その際箔裁断片の折曲げられた舌
片が折りたたみ心型底の少なくとも一部をおお
い、互に組合わされた裁断片が折りたたみ心型の
細幅および広幅側面を囲んで折りたたまれ、少な
くとも１つの細幅あるいは広幅側面において重ね
られてはり合わされ、最終的に、細幅側面から突
出ている耳片、次いで広幅側面から突出ている耳
片を有箔、無箔の順序で、折りたたみ心型底に当
つている箔裁断片の舌片へ折曲げることにより底
折りたたみが行なわれてから、一方の端面が開い
ている包装体が折りたたみ心型から取去られるこ
とによつて解決される。

折りたたみ過程の前に箔裁断片と外皮裁断片と
を組合わせることにより、巻タバコ包装体を唯一
の折りたたみ装置により製造することができる
が、勿論そのためにはまず箔裁断片において本発
明による舌片を作り出すことが必要である。この
舌片は、底折りたたみの範囲においても巻タバコ
が箔にしか接触しないようにするのみならず、互
に組合わされた裁断片の長持ちする接着ができる
前提でもある。この舌片が箔裁断片において本発
明による方法で作り出されかつ折曲げられるので
なければ、この舌片は、内部の箔裁断片の一部を
その下に存在する外皮裁断片の外面とはり合わせ
ることによつてしか底折りたたみのはり合わせを
行なうことができない。箔はおもにアルミ箔であ
るから、このやり方では確実なはり合わせができ
ない。なぜならば接着剤が一方では金属上では非
常に持ちが悪く、他方では、高速の際には得られ
ない非常に長い凝結時間を必要とするからであ
る。前述の種類の巻タバコ包装体が毎分約200個
づつ作り出されるので、接着過程が極めて短い時
間内で行なわれなければならない。

本発明による方法では、底折りたたみの確実な
接着が行なえる。なぜならば箔裁断片の舌片をあ
らかじめ折曲げることにより箔のない耳片が、底
折りたたみの一番外側の層として、相対している
耳片の外面上へはり付けられるので、紙製の外皮
裁断片の部分の間の直接はり付けが行なわれ、こ
の直接はり付けが確実なはり付けを保証するのみ
ならず迅速な接着過程をも保証するからである。
他方において、底折りたたみにおける一番内側の
層として直接巻タバコと接触している箔裁断片の
折曲げられた舌片は、これらの巻タバコが外皮裁
断片の部分とも、接着剤とも接触し得ないように
する。したがつて、装置の費用および使用場所を
著しく節約するにもかかわらず、本発明による方
法は公知の方法の長所を持つている。

本発明の別の特徴は、箔裁断片の折曲げられた
舌片が、互に平行でかつ縁に対し直角になつてい
る２つの切込みによつて作り出されるので、比較
的大きな舌片が作り出され、この舌片が巻タバコ
ブロツクの端面の表面の大部分をおおう。

本発明の好ましい実施態様では、舌片が箔裁断
片の１個所で構成され、この個所が後に、底耳片
のうち折りたたみのない中央部分を形成し、この
底耳片が巻タバコ包装体の広幅側面で折曲げられ
ている。本発明による別の実施態様によれば、箔
裁断片において２つの舌片を構成することがで
き、これらの舌片が折りたたみ心型の底で重なり
合つており、その際これらの両方の舌片がなるべ
く互に向かい合つているのがよい。

一方では、できあがつた巻タバコ包装体の縁に
箔裁断片が目に見えるほど突出るのを防止するた
めに、他方では外皮裁断片の縦縁相互の確実なは
り合わせを行なうために、本発明による方法の別
の実施例として、細幅あるいは広幅側面上で、互
に組合わされた裁断片の後の重ね合わせを形成す
る縁において、内側層では箔裁断片が外皮裁断片
から突出ており、外側層では外皮裁断片が箔裁断
片から突出るように、箔裁断片と外皮裁断片とを
互に組合わせることを提案している。内側層で外
皮裁断片から突出ている箔裁断片が、巻タバコと
外皮裁断片との接触を確実に防止し、他方では外
側層で箔裁断片から突出ている外皮裁断片を内側
層の外皮裁断片と確実にはり合わせることがで
き、しかも箔裁断片の部分が見えない。

本発明による方法で製造された巻タバコ包装体
は、底折りたたみが、箔裁断片にあつて一番内側
の層を形成する少なくとも１つの舌片と細幅およ
び広幅側面の重なり合う耳片によつて形成されて
おり、折曲げられた舌片のため箔のない耳片が一
番外側の層として内面で相対している耳片の外面
とはり合わされていることを特徴としている。

図面に示した実施例については本発明を以下に
詳細に説明する。

第１図において、斜視図が箔裁断片１を示し、
この箔裁断片が、ほぼ直角に折曲げられた舌片２
以外は外皮裁断片３の内面に配置されかつこの外
皮裁断片となるべく接着によりはり合わされてい
る。たとえばアルミニウムで被覆された箔から成
る箔裁断片１が前縁１ａを有し、この前縁が外皮
裁断片３の前縁３ａから突出ており、他方では箔
裁断片１および３の後縁１ｂがほぼ一致してい
る。裁断片１および３の側縁１ｃと３ｃは一致し
てない。後の内側層を形成する箔裁断片１の側縁
１ｃが外皮裁断片３の対応する側縁３ｃから突出
ている一方、他方後の外側層を形成する外皮裁断
片３の側縁３ｃが、箔裁断片１の付属の側縁１ｃ
から突出ている。

裁断片１および３が組合わされかつ互にはり合
わされる前に、箔裁断片１の後縁１ｂにおいて２
つの切込み２ａによつて、第１図ではつきりわか
る舌片２が作られ、この舌片が箔裁断片１の面に
対しほぼ直角に下方へ折曲げられている。図示し
た実施例では両方の切込み２ａが互に平行でかつ
箔裁断片１の後縁１ｂに対し直角になつているの
で長方形の舌片２が得られる。

舌片２の折曲が縁が、広幅側面４ａ、細幅側面
４ｂ、底４ｃおよび図示してない頭部によつて形
成される長方体状の折りたたみ心型４の縁に対し
ほぼ平行であるように、互に組合わされた裁断片
１および３が、ほぼ直角に折曲げられた舌片２に
よつて、その他は図示されてない折りたたみ装置
の折りたたみ心型に合わされる。第１図ないし第
８図に示された実施例では、互に組合わされた裁
断片１および３が、まず第１図により折りたたみ
心型４の細幅側面４ｂへ近づけられてから、第２
図により裁断片１および３のうち舌片２を保持す
る部分が折りたたみ心型４の広幅側面４ａへ折曲
げられる。次いで第３図により箔裁断片１および
３のうち下方へ突出ている部分が、折りたたみ心
型４のうち下方にある細幅側面４ｂへ折曲げら
れ、その後に第４図により残りの部分が折りたた
み心型４の前部広幅側面４ａに当てられる。

互に組合わされた裁断片１および３のこの部分
において箔裁断片１の側縁１ｃが外皮裁断片３の
側縁３ｃから突出ているのが第３図および第４図
からわかる。このようにして、裁断片１および３
の他端の下方折曲げの際、外皮裁断片３のどの部
分も折りたたみ心型４の広幅側面４ａと接触しな
いようにできる。裁断片１および３のうち第５図
により重なり合う側縁１ｃまたは３ｃの良好な固
定を保証するために、外側層において、外皮裁断
片３の側縁３ｃが、箔裁断片１の平行している側
縁１ｃから突出ている。この種の重ね合わせは、
この側面折りたたみのはり合わせが直接外皮裁断
片３の部分の間で行なわれることを保証する。こ
の外皮裁断片３が紙でできているため、確実かつ
迅速なはり合わせが行なえる。

第１図ないし第５図による前述の折りたたみ過
程によれば、折りたたみ心型４が、互に組合わさ
れた裁断片１および３から成るホース状の外皮を
保持しており、第５図に示すように折りたたみ心
型４の頭部側において箔裁断片１が外皮裁断片３
から明らかに突出ている。この側は、巻タバコブ
ロツクにまとめられた巻タバコを詰込むために開
いたままであり、他方ホース状の外皮の他方の端
面が底折りたたみによつて閉鎖され、この折りた
たみが第６図ないし第８図に示されている。この
底折りたたみは、折りたたみ心型４の細幅側面４
ｂから突出ている耳片５と、第５図からわかるよ
うに折りたたみ心型４の広幅側面４ａから突出て
いる耳片６および７とを折曲げることによつて行
なわれる。

巻タバコ包装体の底折りたたみの範囲において
巻タバコが外皮裁断片３の部分と接触するのを防
止するために、底折りたたみの一番内側の層が、
既に第２図による折りたたみ過程において折りた
たみ心型４の底４ｃへ当てられている舌片２によ
り形成される。第６図により耳片５が折りたたみ
心型４の底４ｃへ折りたたまれてから、第７図に
より内面で箔裁断片１と組合わされている耳片６
が、折りたたみ心型４の前部の広幅側面４ａにお
いて折りたたまれる。最後に耳片７が折りたたま
れ、この耳片が、既に折曲げられた舌片２のため
に内面に箔裁断片１を含まない。このことによつ
て、耳片６の外面と耳片７の内面との間の底折り
たたみが、直接紙製の外皮裁断片３の部分の間で
はり合わされるので、底折りたたみも迅速かつ確
実にはり合わせることができる。第８図は、底折
りたたみが行なわれかつ端面が開いている折りた
たみ済みの巻タバコ包装体を示す。この端面は、
巻タバコが詰込まれた後はじめて、箔裁断片１の
うち外皮裁断片３から突出ている部分を折りたた
むことにより、たとえばいわゆる底折りたたみに
よつて閉鎖される。

外皮裁断片３のうち箔裁断片１が付いていない
部分が底折りたたみの範囲において直接巻タバコ
と接触することが、既に前述の実施例でほぼ防止
されているにもかかわらず、後縁１ｂおよび３ｂ
の範囲における裁断片１および３の合わせが正確
でないと、外皮裁断片３の細幅面が舌片２の範囲
外において底折りたたみの内側層を形成すること
がある。このことを回避するために、箔裁断片１
に第２の舌片８を付けることができ、この舌片が
第１の舌片２に対し平行に、後縁１ｂおよび側縁
１ｃによつて形成された箔裁断片１の角において
切込み８ａによつて構成され、第１の舌片２と同
様に箔裁断片１の面に対し直角に折曲げられる。

第４図ないし第９図に示した第２の実施例にお
いても、折りたたみ過程が、第１図ないし第４図
について既に述べた折りたたみ過程どおりに行な
われる。相違点は単に、第１２図により、互に組
合わされた裁断片１および３を折りたたみ心型４
の前部広幅側面４ａへ当てる際に第２の舌片８も
折りたたみ心型４の底４ｃへ当てられ、この第２
の舌片が第１の舌片２を一部おおうという点にす
ぎない。この第２の舌片８はこのことによつて、
裁断片１および３を合わせる際の何らかの不揃に
よつて外皮裁断片３の部分が底折りたたみの一番
内側の層を形成できる範囲が、折りたたみ心型４
の底４ｃに空いたままになつていないようにす
る。第１２図による折りたたみ過程に続く底折り
たたみを作るための折りたたみ過程が、第５図な
いし第８図に示した折りたたみ過程に相当するの
で、この折りたたみ過程の説明は繰返さない。

なお、巻タバコブロツクの端面において底折り
たたみによつて閉鎖されていて、巻タバコブロツ
クを全面的に包む被覆箔と印刷された紙外皮とか
ら成る特許請求の範囲第１項ないし第５項のうち
１つに記載の方法で製造された巻タバコ包装体
は、一番内側の層を形成する箔裁断片１の少なく
とも１つの舌片２と細幅および広幅側面の重なり
合う耳片５，６，７によつて底折りたたみが形成
され、折曲げられた舌片２のために箔のない耳片
７が、一番外側の層としてこの耳片の内面におい
て相対する耳片６の外面とはり合わされているこ
とを特徴とする。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第８図は、折りたたみ過程におけ
る巻タバコ包装体の斜視図、第９図ないし第１２
図は、他の実施例による折りたたみ過程における
巻タバコ包装体の斜視図である。 １……箔裁断片、２……舌片、２ａ……切込
み、３……外皮裁断片、４……折りたたみ心型、
４ａ……広幅側面、４ｂ……細幅側面、４ｃ……
折りたたみ心型底、５……細幅側面耳片、６……
広幅側面耳片、７……無箔の広幅側面耳片。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 箔裁断片１において後の底折りたたみの範囲
   で２つの切込み２ａによつて少なくとも１つの舌
   片２が作り出されかつほぼ直角に折曲げられ、箔
   裁断片１と外皮裁断片３とが、両方の裁断片１，
   ３の縁が３辺ではほぼ一致し、第４の辺では箔裁
   断片１が外皮裁断片３から突き出るように互に組
   合わされ、互に組合わされた裁断片１，３が直方
   体の折りたたみ心型４に合わせられ、その際箔裁
   断片１の折曲げられた舌片２が折りたたみ心型底
   ４ｃの少なくとも一部をおおい、互に組合わされ
   た裁断片１，３が折りたたみ心型４の細幅および
   広幅側面４ｂ，４ａを囲んで折りたたまれ、少な
   くとも１つの細幅あるいは広幅側面４ｂ，４ａに
   おいて重ねられてはり合わされ、最終的に、細幅
   側面４ｂから突出ている耳片５、次いで広幅側面
   ４ａから突出ている耳片６，７を有箔、無箔の順
   序で、折りたたみ心型底４ｃに当つている箔裁断
   片１の舌片２へ折曲げることにより底折りたたみ
   が行なわれてから、一方の端面が開いている包装
   体が折りたたみ心型４から取去られることを特徴
   とする、巻タバコブロツクを全面的に包む被覆箔
   と、箔で包まれた巻タバコブロツクの端面をあけ
   たままにし、他端において底折りたたみによつて
   閉鎖される紙製の印刷された外皮とから成る巻タ
   バコ包装体の製造方法。 ２ 箔裁断片１の折曲げられた舌片２が、互に平
   行でかつ縁１ｂに対し直角になつている２つの切
   込み２ａによつて作り出されることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の方法。 ３ 舌片２が箔裁断片１の１個所で構成され、こ
   の個所が後に、底耳片７のうち折りたたみのない
   中央部分を形成し、この底耳片が巻タバコ包装体
   の広幅側面４ａで折曲げられていることを特徴と
   する、特許請求の範囲第１項および第２項のうち
   １つに記載の方法。 ４ 箔裁断片１において２つの舌片２，８が構成
   され、これらの舌片が折りたたみ心型４の底４ｃ
   において一部重なり合うことを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項ないし第３項のうち１つに記載
   の方法。 ５ 細幅あるいは広幅側面上で、互に組合わされ
   た裁断片１，３の後の重なりを形成する縁１ｃ，
   ３ｃにおいて、内側層では箔裁断片１が外皮裁断
   片から突出ており、外側層では外皮裁断片３が箔
   裁断片１から突出ていることを特徴とする、特許
   請求の範囲第１項ないし第４項のうち１つに記載
   の方法。