JPS6192953A - 軌道走行搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明はオフィス内や配送センター・倉庫内或いは工
場等においてその天井空間を利用して比較的軽量物の搬
送を行なう軌道走行搬送装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

従来この種の軌道走行搬送装置では、天井等の高所空間
に軌道路を連続したガイドレール或いは連続支持ガイド
により構成して、その連続ガイドレール上に転勤する車
輪等を介して走行体が走行して荷物の搬送を行なうよう
になっている。

ところで、そうした従来の連続軌道路では、その軌道路
の構成並びに取付けが複雑で非常に面倒であったと共に
、軌道継目部などかなりの精度が要求され、また走行方
向を直角寺轡に曲げるようなことができず、更に他の軌
道路への乗移り即ち、分岐・合流部の軌道構成が非常に
複雑で、且つその走行駆動機構も複雑となり、設備コス
トが高いと共に、保守・点検に多くの手間が掛かり、各
種方向への自在な走行が困難であって、建屋内天井等の
スペース有効利用効率が悪いなど、どうしても大仕掛け
となって運用上簡便なものとは言いがたく、比較的軽量
物の搬送装置としてはあまり利用されていないのが実情
であった。

〔発明の目的〕

この発明は上記事情に鑑みなされたもので、軌道路構成
及び走行体の走行駆動が簡単で、且つ取付は精度も比較
的ラフで良（、設備コストが安く、保守・点検が容易で
あると共に、走行方向を直角に変更したり他の軌道路へ
の分岐及び合流が簡単で、建屋内等のスペース有効利用
が図れる上に、各種方向への自在なマトリックス走行が
可能となって、書類等の比較的軽量物の手軽な搬送手段
として非常に適した簡便な軌道走行搬送装置を提供する
ことを目的とする。

〔発明の概要〕

この発明の軌道走行搬送装置は、天井等の高所に構成し
た軌道路に沿って荷物搬送用走行体を走行させて荷物の
搬送を行なう軌道走行搬送装置において、上記軌道路を
、天井等の固定支持構造物から突設した支持体に支持さ
せて多数の不連続ガイド体を相互に間隔を存して空中に
配列することで構成し、且つ上記走行体を前記軌道路の
不連続ガイド体に対して常にその２つ以上の不連続ガイ
ド体上に跨がって該不連続ガイド体配列方向に移動可能
に案内されるソリの如き摺動体に支持させて設けると共
に、その摺動体を上記ガイド等に設けた駆動ローラの回
転成いはりニヤモータ等の駆動機構により移動走行せし
める構成としたものである。

〔発明の実施例〕

以下この発明の一実施例を第１図乃至第７図に従い説明
する。

まず、第１図において１は軌道路を示し、この軌道路１
は建屋内の天井等の高所支持構造物（図示せず）から多
数本相互に所定間隔を存して一列に垂下する状態に設け
た棒状の支持体２と、この各支持体２の下端部に一個ず
つ取付は固定された不連続ガイド体３とから構成されて
いる。つまり軌道路１は従来のものと異なり不連続構造
で、各不連続ガイド体３が相互にそれぞれ所定の間隔を
存して略同−レベルで配列支持されて構成されている。

なおその各不連続ガイド体３は上記支持体２を中心に左
右に張出す円盤状のものである。

また、図中４荷物搬送用走行体で、フレーム５と、この
フレーム５に対して吊り降ろし機構６により巻上チェー
ン（図示せず）を介して吊り降ろし可能に支持された搬
送箱７とからなり、その走行体４のフレーム５の上面部
に前後一対のＵ字状アーム８が突設され、その前後アー
ム８上端に左右一対互いに平行間隔を存してそれぞれ前
後方向に長く亘る摺動体９が設けられている。その左右
の摺動体９は雪の上を滑るソリやスキーの板の如き形状
のもので、その左右摺動体９は上記軌道路１の支持体２
を挟んだ状態で、不連続ガイド３上面左右部位にそれぞ
れ常に少なくとも２個以上の不連続ガイド３に跨がって
乗って、脱落することなく該不連続ガイド体３の配列方
向（軌道路１に沿う方向）に移動可能に案内されるよう
になって−〇− いる。

次に、第２図及び第３図に示す如く、上記走行体４を摺
動体９を介して移動走行せしめる駆動機構１０が設けら
れている。その駆動機構１０は上記各不連続ガイド休３
の上面板部上方に一部突出する状態で左右それぞれ前後
一対ずつ設けられた駆動ローラ１１と、その各駆動ロー
ラ１１を正逆回転せしめるべく各不連続ガイド体３内部
に装着されたモータ等の電動機１２とから構成され、そ
の前後駆動ローラ１１上に上記摺動体９が乗って、その
駆動ローラ１１の回転摩擦力により左右摺動体９が走行
体４全体を支持しながら前進或いは後退移動するように
なでいる。なおそのローラ駆動に適すべく上記左右摺動
体９の下面にはその長手方向全体に亘って防振・防音兼
用の硬質ゴム等の摩擦弾性部材９ａが張付けられている
。また第３図に示す如く各不連続ガイド体３の上部には
横ぶれ防止用の左右ガイドローラ１３が回転可能に軸支
されて、左右摺動体９に転接して左右方向の案内をする
ようになっている。

また、上述したローラ駆動機構１０だけでは勾配区間等
の斜面走行時に駆動ローラ１１の回転摩擦駆動力が摺動
体９に有効に伝えられないような場合に備えて、リニヤ
モータ方式で推進駆動力を得るように、第３図及び第４
図に示す如く軌道路１の各不連続ガイド体３上方に支持
体２に支持して左右それぞれリニヤモータ一次コイル１
４が取付けられ、それらと対向すべく左右摺動体９の上
面にアルミ板等のりニヤモータ二次板９ｂが重着されて
、各支持体２の左右リニヤモータ一次コイル１４の通電
による電磁力により左右摺動体９を推進移動せしめるこ
ともできるようになっている。

なお第３図中１５は各不連続ガイド体３上に左右一対ず
つ設けられた電源供給用接触集電機構で、固定側から移
動側である摺動体９に接触して上記走行体４の吊り降ろ
し機構６への給電を行なう。

また、上記各不連続ガイド体３上には第３図に示す如く
走行制御用位置検出器１６が設けられて、その上に移動
して来た摺動体９に応動して走行体４の走行位置を検出
して後述する制御システムに信号を送るようになってい
る。

而して、上述の軌道走行搬送装置では、後述する遠隔操
縦等の制御システムで走行体４の吊り降ろし機構６を動
作させて搬送箱７を下降し、その搬送箱７内に目的の荷
物（図示せず）を入れた後、再び吊り降ろし機構６を動
作させて搬送箱７をフレーム５まで吊上げ、その状態で
駆動機構１０を動作させて左右摺動体９を駆動して走行
体４を軌道路１に沿って走行させ、そしである目的のと
ころまで行ったら、駆動機構１０の動作を止めて走行体
４を停止し、そこで再度吊り降ろし機構６を動作させて
搬送箱７を降ろして、その中からの荷物の取出を行なう
。これにて目的の箇所への荷物の搬送が簡便にできるよ
うになる。

また、上述の軌道搬送装置での各種運用拡大を図るべく
、まず上記支持体２と不連続ガイド体３との配列により
構成される軌道路１が、第４図にＩＡ、ＩＢ、ＩＣにて
示す如く天井に縦横に配して設けられ、且つそれら軌道
路ＩＡ、１Ｂ、ＩＣの各交差部においては、互いの軌道
路に共通する不連続ガイド体３とそれを中心にそれぞれ
隣合う前後２個ずつ合計５個の不連続ガイド体３が各々
支持体２もろとも同一のターンテーブル１７に取付は支
持されて、該ターンテーブル１７の回転により相対的に
変位できるように構成されいる。これにて、例えば走行
体の左右摺動体９が軌道路１Ａに案内されて軌道路１Ｂ
との交差部に図示実線の如く移動して来た場合、そこで
−法停止させた状態で、ターンテーブル１７を適宜駆動
手段（図示せず）により９０度回転することで、左右摺
動体９が図示想像線で示す如く直角に向きを変えてその
まま軌道路１Ｂに乗り移って走行して行けるようになり
、更に同様にして軌道路１Ｂから軌道路１Ｃへ乗り移っ
たり、逆に戻って来たりできるようになると言った具合
に、縦横無尽に各種方向への自在なマトリック走行が可
能となる。

また、第５図に示す如く、建屋の状況により軌道路１の
途中に勾配区間１Ｄを必要とする場合があるが、この勾
配区間１Ｄにおいては、上述したりニヤモータ方式駆動
機構を併用して斜面走行を確実にすると共に、その勾配
区間１Ｄの出入り口部付近の縦曲線部での脱線を防止す
べく、その部分の不連続ガイド休３のピッチを狭め、且
つその部分にて左右摺動体９を不連続ガイド体３からや
や浮上させて通過させるように吸引機構１８を備えて構
成する。これにて走行体４の左右摺動体９は脱線するよ
うなことなく確実に勾配区間１Ｄを通過できて、建屋の
床面レベルの異なる場所や異階層への搬送が可能となる
。

更には、第６図に示す如く建屋の荷物用エレベータ等の
異層階昇降装置１９との相互乗入れが可能となるように
、軌道路１を該昇降装置１９の乗り場側出入口近傍まで
延長しておくと共に、それと同様の構成の軌道路１Ｅを
該昇降装置１９のかご等の昇降体２０内天井部に設置し
ておく。これにて該昇降体２０が当該階に停止してドア
が開くことで、その階の軌道路１を走行して来た走行体
４がそのまま昇降体２０内の軌道路１Ｅに移動できる。

ここでその軌道路１及び１Ｅは不連続ガイド体３を配列
した構成で連続していないことから、昇降体２０はドア
の開成が何等支障無くできて走行体４を内部に吊持した
まま目的の階に上昇或いは下降できて、その行先の階の
軌道路に走行体４を上記と逆に昇降体２０内がら送り出
せるようになる。なおその場合にも昇降体２ｏ内の軌道
路１Ｅをターンテーブルに支持して回転移動可能とすれ
ば、該昇降体２ｏ内への走行体４の侵入時と退出時の向
きが変更できて、各階毎に出入口の向きが異なっていて
も問題がない。

第７図は前述の如く天井に複数の軌道路ＩＡ。

ＩＢ、ＩＣ・・・を構成して、複数台の走行体４を走行
せしめる場合における総括的な制御システムを示すもの
で、各走行体４のそれぞれの目的の場所までの走行ルー
トをコンピュータを用いて選出制御する総括コントロー
ラ及び電源供給部２１と、各走行体４の総括制御・表示
用机盤２２とが遠隔制御室等に設けられ、また現場の所
定位置で搬送箱７の吊り降ろし及び吊上げを制御するロ
ーカルコントローラ２３が設けられている。

その制御システムにより複数の走行体４を同時に運転す
る制御方法をのべると、特定の走行体４を目的の場所へ
走行させたい場合、取扱え者はローカルコントローラ２
３を操作して送り先を総括制御コントローラ２１に支持
する。これにてその総括コントローラ２１ではコンピュ
ータにより最も距離の短い到着ルートを選び出して、そ
のルートに該当する軌道路の各不連続ガイド体３に設け
た位置検出器１６により走行位置検出しながら、駆動機
構１０に次々と給電して、走行体４の走行を目的の箇所
まで行なわせめる。なおその際その走行体４に対して他
の走行体４が位置的・時間的に衝突等を起こさないよう
に当該ルートを他のルートから閉塞する。また軌道路の
交差部で方向転換を要する場合は上記コントローラ２１
からターンテーブル１７に回転指示を与える。

以上の如く、軌道路とターンテーブルとを組合わせ配置
することで、天井空間に縦横無尽に搬送ルートを構成で
きて、その各ルートを走行体が荷物を搬送しながら複数
台同時に衝突等することなく自在に走行移動可能となる
。しかもそうした複＝１３− 雑な運用が可能であるにもかかわらず軌道構成が簡単で
設備費が安く、特に走行方向を直角に変更したり、他の
軌道路と交差したり、分岐・合流したりすることも、タ
ーンテーブルの活用が可能で非常に簡単となり、従来の
連′ＲＩＩ１１道路の場合のような複雑な装置が不要で
あって、更に軌道路の変更・延長や分岐路の増設等か容
易であると共に、荷物用エレベータ等の昇降装置との接
続も簡単でイＶ− より幅広い運用が可能となる。また装置が標準罵る。

次に、この発明の他の実施例を述べると、第８図及び第
９図の場合、支持体３下端部に逆Ｕ状をなすカバー兼不
連続ガイド体３３を設け、その不連続ガイド体３３内の
左右部に駆動機構４０の前後一対ずつの駆動ローラ４１
及びそれを回転駆動する電動機４２が設けられ、これに
対して走行体４のフレーム５上面中央部に前後一対のア
ーム３８が突設され、その前後アーム３８上端部に一本
の幅広ソリ状の摺動体３９が取付けられて、その４摺動
体３９が上記不連続ガイド体３３内中央に通って左右駆
動ローラ４１上に転勤支持されるようになっている。つ
まり一本の中央摺動体３３を用いた形式のものである。

この不連続ガイド体３３がカバーを兼ねて駆動機構４０
全体（駆動ローラ４２をも含めて）が覆われるので、屋
外や軒下にも設置できて、搬送ルートの拡大が図れると
共に、やはり不連続軌道であるので、前述の実施例と同
様に効果が得られる上に、屋外から軒下を介して建屋内
に軌道路を導き構成した場合でも、その建屋への導入窓
を走行体４０走行時以外は完全に開成できるシャッター
等を設けることが可能で、そのシャッターを本搬送装置
゛と連動させて自動開閉させることも容易である。

又、第１０図及び第１１図はいずれも横ぶれ防止機能を
持てせた構造で、第１０図では左右摺動体５９をアーム
５８に対して互いに内側が下がるように傾斜して取付け
と共に、その下側面に転接する駆動機構の左右駆動ロー
ラ６１も同様に傾斜させて軸支した構成であり、第１１
図の場合は中央一本の摺動体７９の下側面を略■字状に
傾斜させ、その下面に転接する駆動機構の左右駆動ロー
ラ８１も同様の向きに傾斜させて軸支した構成であり、
いずれも第３図に示した左右ガイドローラ１３が不要で
あって、摺動体５９及び７９の左右の横ぶれを防止でき
る。

〔発明の効果〕

この発明は上述した如くなしたから、軌道路構成及び走
行体の走行駆動が簡単で、且つ取付は精度も比較的ラフ
で良く、設備コストが安く、保守・点検が容易であると
共に、走行方向を直角に変更したり他の軌道路への分岐
及び合流が簡単で、建屋内等のスペース有効利用が図れ
る上に、各種方向への自在なマトリックス走行が可能と
なって、書類等の比較的軽量物の手軽な搬送手段として
非常に適した簡便な軌道走行搬送装置となる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第７図はこの発明の一実施例を示すもので、
第１図は軌道路と走行体との関係構成な概略的に示す斜
視図、第２図は駆動機構部の側面図、第３図は同正面図
、第４図は複数の軌道路の配置図、第５図は勾配区間を
有する軌道路の概略的構成図、第６図は異層階昇降装置
と組合わせた状態の概略的構成図、第７図は総括的制御
システムの説明図、第８図はこの発明の他の実施例を示
す軌道路と走行体との正面図、第９図は同側面図、第１
０図及び第１１図は更にこの発明のそれぞれ異なる他の
実施例を示す摺動体と駆動ローラとの正面図である。 １．１Ａ、ＩＢ、ＩＣ，ＩＤ・・・軌道路、２・・・支
持体、３．３３・・・不連続ガイド体、４・・・走行体
、９．３９．５９．７９・・・摺動体、１０．４０・・
・駆動機構、１１．４１．６１．８１・・・駆動ローラ
、１２．４２・・・電動機、１４・・・リニヤモータ一
次コイル、９ｂ・・・リニヤモータ二次板、１６・・・
走行制御用位置検出器、１７・・・ターンテーブル、２
０・・・異層階昇降装置。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第４図 第５図 第６図 第８図　　　　　　　　第 ９図

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）　天井等の高所に構成した軌道路に沿って荷物搬
   送用走行体を走行させて荷物の搬送を行なう軌道走行搬
   送装置において、上記軌道路を、天井等の固定支持構造
   物から突設した支持体に支持させて多数の不連続ガイド
   体を相互に間隔を存して空中に配列することで構成し、
   且つ上記走行体を前記軌道路の不連続ガイド体に対して
   常にその２つ以上の不連続ガイド体上に跨がって該不連
   続ガイド体配列方向に移動可能に案内される摺動体に支
   持させて設けると共に、その摺動体を移動走行せしめる
   駆動機構を設けて構成したことを特徴とする軌道走行搬
   送装置。
2. （２）　駆動機構は、軌道路の各ガイド体に設けられて
   摺動体に転接する駆動ローラと、その駆動ローラを回転
   することにより摺動体を移動させる電動機とから構成し
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の軌道走
   行搬送装置。
3. （３）　駆動機構は、軌道路の各ガイド体近傍に固定し
   て設けたリニヤモータ一次コイルと、摺動体に設けられ
   て上記リニヤモータ一次コイルの励磁により推進走行力
   を受けるリニヤモータ二次板とから構成したことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の軌道走行搬送装置。
4. （４）　軌道路は、複数交差或いは分岐して配され、且
   つその交差部或いは分岐部の複数個ずつの不連続ガイド
   体がターンテーブルにより回転して摺動体の移動方向を
   変更する構成としたことを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載の軌道走行搬送装置。
5. （５）　軌道路は、荷物用エレベータ等の異層階昇降装
   置と組合わせて構成されて、その両者間を走行体が乗移
   り可能としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の軌道走行搬送装置。
6. （６）　軌道路のガイド体は走行体の走行制御用位置検
   出器を有していることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の軌道走行搬送装置。