JP2000185885A - 自走式エレベータシステム - Google Patents

自走式エレベータシステム

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JP2000185885A
JP2000185885A JP10359904A JP35990498A JP2000185885A JP 2000185885 A JP2000185885 A JP 2000185885A JP 10359904 A JP10359904 A JP 10359904A JP 35990498 A JP35990498 A JP 35990498A JP 2000185885 A JP2000185885 A JP 2000185885A
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Japan
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moving body
self
elevator system
moving
propelled
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Yasuo Otsuki
康生 大築
Masataka Koyama
雅隆 小山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/021Guideways; Guides with a particular position in the shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B7/00Other common features of elevators
    • B66B7/02Guideways; Guides
    • B66B7/04Riding means, e.g. Shoes, Rollers, between car and guiding means, e.g. rails, ropes
    • B66B7/046Rollers

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  • Elevator Control (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい空間容積と低い設備コストで、高い輸
送能力を確保することができ、かつ乗客の利便性が良い
自走式エレベータシステムを提供する。 【解決手段】 昇降手段を有する複数の移動体1と、移
動体正面に対して左右に展開した複数の昇降筒2と、こ
れら昇降筒間を斜めに結ぶ連絡筒3と、各移動体への電
力供給装置および信号伝達装置と、各移動体の位置を検
出する手段と、移動体毎に設置された移動体制御装置と
を有し、昇降筒2および連絡筒3内には移動体1背面に
配した案内ローラ用のガイドレールが設置され、かつそ
の分岐部において移動体1の移動方向を選択しうる案内
機構を有する自走式エレベータを用い、移動体1の進路
上に他の移動体がある場合は迂回することができるよう
にした自走式エレベータシステム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の昇降筒内を
自力で昇降し、昇降筒間を接続する連絡筒内も自力で走
行する複数の移動体からなるエレベータシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベータは、1昇降筒内に1台
の昇降体を有し、これを昇降筒上端の巻き上げ機で昇降
させていた。そのため、高層の大型建造物では輸送能力
に問題があった。すなわち、1昇降筒あたりの輸送能力
が限定されるため、輸送能力を高めるには昇降筒数を増
加させる必要があり、業務に利用しうる有効床面積が減
少する。また、捲き上げ機の能力の制限や輸送効率の維
持のため、各昇降筒毎に利用の階数を制限することが必
要な場合も少なくない。これらの欠点を解消し、少ない
昇降筒数で効率よく高い輸送能力を確保する手段とし
て、自走式エレベータが提案されている。これはリニア
モータその他の駆動手段をエレベータの移動体に装備
し、昇降筒内で自由に移動できるようにしたものであ
る。これによって、一つの昇降筒に複数台の移動体が活
動でき、輸送能力の向上を図ることができる。
【0003】しかし、一昇降筒内で複数の移動体が昇降
するのでは、輸送能力の向上に限界がある。このため、
特開平6−16365号公報には、図9に示すように、
エレベータシャフト31内で複数のケージ32を昇降さ
せるに際して、その退避場所33と横移動用レール34
を配して、ケージ同士の追い越しを可能にした昇降シス
テムと昇降装置が提案されている。また、複数の昇降筒
間を移動できればエレベータの輸送能力が向上するとの
見地から、縦横移動型のエレベータシステムが提案され
ている。例えば、特開平6−156939号公報には、
図10に示すように、縦横に交差する複数本の縦、横移
動用シャフト内に、横移動専用台車35および縦移動専
用台車36を自走させ、両台車間でかご37を乗り移ら
せると共に、電力供給のためかご37側にパンタグラフ
38と接続コネクタ39を配した縦横移動エレベータが
開示されている。また、特開平5−132263号およ
び特開平5−310384号公報にも、昇降路および横
走行路をリニアモータで走行する自走式エレベータに関
する提案がなされている。
【0004】さらに、特開平6−80352号公報に
は、図11に示すように、乗りかご37の前後に出入口
装置を設け、乗場出入口装置40を互いに前後逆位置に
設けた上り用路41と下り用路42を前後方向に並列し
て備えると共に、上り用路と下り用路を斜めに連絡する
傾斜連絡路43を備え、乗りかごをリニアモータ駆動に
よって昇降させると共に、これを傾斜連絡路に沿って移
行案内せしめる案内機構を備えて構成された自走式エレ
ベータが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】昇降筒内に複数の移動
体を配し、かつ複数の昇降筒を並列に配設して、昇降筒
間を移動体が自由に移動できるようにすれば、高層建造
物におけるエレベータの輸送効率は大幅に向上する。し
かし、上記特開平6−156939号公報のような縦横
に移動する自走式エレベータでは、昇降動作と横行動作
に別々の駆動装置を設ける必要があって、設備の機構が
複雑になり、そのコストも増大する。
【0006】一方、上記特開平6−80352号公報の
ような自走式エレベータでは、移動体の前後に扉を設け
る必要があり、その重量増が避けられない。また、上り
用路と下り用路の位置が離れているため乗客の利便性が
損われ、かつエレベータ前後に乗場空間を必要とするた
め、空間の利用効率も低くなる。さらに、乗場正面に対
して奥行方向に昇降筒を並設したのでは、乗降に利用で
きるのは両端の2本の昇降筒のみで、輸送能力の向上に
限界がある。そこで本発明は、上記のような従来の自走
式エレベータの欠点を解消して、乗客の利便性が良く、
なるべく小さい空間容積と低い設備コストで、高い輸送
能力を確保しうる自走式エレベータシステムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自走式エレベータシステムは、昇降手段を
有し開閉する扉を正面に備えた複数の移動体と、移動体
の正面に対して左右に展開した複数の昇降筒と、これら
昇降筒を斜めに結びその内部を移動体が移動する連絡筒
と、移動体への電力供給装置および信号伝達装置と、移
動体の位置を検出する手段と、移動体毎に設置され外部
との情報伝達および各移動体の動作を制御する移動体制
御装置とを有し、かつ昇降筒および連絡筒内には移動体
背面に配した案内ローラ用のガイドレールが設置され、
さらに昇降筒と連絡筒の分岐部において移動体の移動方
向を選択しうる案内機構を有することを特徴とする。
【0008】上記案内機構は、案内ローラにその進行方
向を操作する手段を配した案内ローラの操向機構であっ
てもよいし、分岐部のガイドレールに可動部分を設けて
これを移動させる手段を配したガイドレールの切り換え
機構であってもよい。また、本発明の自走式エレベータ
システムは、移動体において、その負荷重量を計測し、
搭載余力を演算する機構を設けたものであってもよい。
【0009】本発明の自走式エレベータシステムにおい
ては、移動体の移動状況と移動要求に基いて各移動体に
動作指令を発する統括制御装置を配してもよい。この統
括制御装置においては、待ち時間最短、各移動体の負荷
の差の最小、輸送量最大等の評価関数を運転管理者の意
図に従って選択し又は組合せ、これらの評価関数を極値
にする条件を演算して、その結果から各移動体の動作指
令を作成し、これを各移動体に伝達する制御方式をとっ
てもよい。また、本発明の自走式エレベータシステムに
おいては、他の移動体からの情報および移動要求に基い
て各移動体が自己の動作を決定する制御方式をとっても
よい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例の図面に基いて本発
明を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例である自
走式エレベータシステムの構成と移動体の動作を説明す
る概念図である。図2は本実施例における移動体の構造
の概要を示す図で、図2(a)は移動体の断面図、図2
(b)は背面図である。
【0011】本実施例の自走式エレベータシステムは、
図1に示すように、複数の移動体1と複数の昇降筒2
と、昇降筒間を連結する連絡筒3を有している。移動体
1は各々独立に昇降する手段を有する自走式のものであ
る。昇降筒2は、移動体1の正面(乗降扉4のある面)
の左右に展開して、複数並設されている。連絡筒3は、
昇降筒2間を斜めに連結し、その内部を移動体1が移動
しうるように形成されている。連絡筒3の傾斜方向や設
置間隔は、輸送効率を考慮して適宜決定される。
【0012】移動体1には、図2に示すように、その正
面側および背面側の左右に駆動輪5と、これらに対向す
る昇降筒2および連絡筒3の壁面に駆動ラック6が配設
されている。駆動輪5は、移動体に搭載したモータ、減
速機等(図示していない)により、移動体1を昇降駆動
する。本実施例においては、移動体は駆動輪により駆動
されているが、他の駆動方式例えばリニアモータ駆動に
よってもよい。この場合は、駆動輪5に代えて1次コイ
ルを、駆動ラック6に代えて2次導体を配して駆動すれ
ばよい。また、本実施例ではラックを使用しているが、
駆動輪を適切な力で押付ける機構を採用することで、昇
降筒側を平面にすることも可能である。なお、駆動機構
の配置は図2の例に限られるものではない。
【0013】また、本実施例の自走式エレベータシステ
ムにおいては、各移動体1への電力供給装置および信号
伝達装置(ともに図示していない)が配設される。電力
供給装置は、例えば昇降筒および連絡筒壁面に配した電
力線から、移動体側のパンタグラフに給電するような方
式によることができる。また、信号伝達装置は無線方式
であってもよく、信号線から接触子を介して信号を送受
する有線方式であってもよい。
【0014】また、本実施例の自走式エレベータシステ
ムは、各移動体の位置を検出する手段(図示していな
い)を有する。位置検出手段は、例えば磁気方式等で連
続的に検出するものであってもよく、あるいは昇降筒お
よび連絡筒内部の必要な地点にマーカとなる機能を有す
る素子を配して、各移動体の移動状況に関する情報を得
るような方式であってもよい。また、本実施例の自走式
エレベータシステムは、各移動体に移動体制御装置(図
示していない)を有する。移動体制御装置は、移動体の
動作例えば昇降筒および連絡筒内での昇降や、昇降筒と
連絡筒の分岐部における移動方向の選択等の動作を制御
する機能と、外部との信号の送受を制御する機能を有す
る。
【0015】また、図2に示すように、移動体1の背面
には案内ローラ7とこれに対向する昇降筒2および連絡
筒3の壁面にガイドレール8が配設されている。本実施
例においては、案内ローラ7は移動体1の背面中央部付
近に、上下に所定の間隔で一対配置され、それぞれ移動
体背面に直角な軸の周りで回転する。また、昇降筒2お
よび連絡筒3の背部壁面中央に案内溝9が設けられ、一
対の平行なガイドレール8がこの案内溝9の両側面に取
り付けられている。案内ローラ7は、このガイドレール
8のいずれか一方の内側の面を転動面として回転する。
上下の案内ローラ7が同じガイドレール上で転動して
も、それぞれ別のガイドレール上で転動してもよい。な
お、本発明において、案内ローラの配置やガイドレール
の構造、取付け方法等はこの例に限定されるものではな
い。
【0016】また、本発明の自走式エレベータシステム
は、昇降筒と連絡筒の分岐部において、移動体の移動方
向を選択しうる案内機構を有する。図3は、本実施例に
おける案内機構を説明する概念図である。昇降筒2と連
絡筒3の分岐部10において、昇降筒の連絡筒側ガイド
レール8bの一部が切欠かれ、切欠き部の両端に連絡筒
ガイドレール8c、8dが接続されている。下降する移
動体1が分岐部10に接近すると、案内ローラ7がこれ
に配したその進行方向を操作する機構(操向機構)によ
り、連絡筒のガイドレール8c、8d間に導入され、移
動体1は隣の昇降筒に移動する。なお、移動体1が分岐
部10に接近した時点で減速又は停止し、確実に方向転
換させるようにしてもよい。
【0017】図4は図2(b)のA部の拡大図で、この図
に基いて本実施例における案内ローラの操向機構を説明
する。一対の案内ローラ7はそれぞれ支持部材11の一
端に配した軸受12により支持され、支持部材11は他
端を回転軸13により回転可能に枠体14に取付けられ
ている。支持部材11は、各案内ローラ7に対し、これ
を挟むようにそれぞれ一対の部材で構成してもよい。支
持部材11に設けたレバー15は、連結桿16を介して
切換えシリンダ17に連結されており、切換えシリンダ
17の前後動により、支持部材11は回転軸13の周り
に所定の角度範囲で回転しうる。上下一対の案内ローラ
7のそれぞれに上記の支持部材の回転機構が設けられて
おり、案内ローラ7はそれぞれ独立し、かつガイドレー
ルからの作用力と無関係に、その進行方向を操作するこ
とができる。
【0018】図5は、本実施例における案内ローラの動
作を説明する概念図である。まず、下側案内ローラ7a
が枠体14の右側に傾斜し、連絡筒ガイドレール8c、
8d間に進入する。下側ローラ7aが下降するに伴っ
て、上側ローラ7bも次第に枠体14の左側に傾斜させ
枠体14の直立を維持しながら、下側ローラ7bも連絡
筒ガイドレール8c、8d間に導入される。したがっ
て、図3の破線で示すように、移動体1も直立姿勢を維
持したまま、連絡筒3内を斜めに下降することができ
る。移動体1が連絡筒3から上昇して昇降筒2に入る場
合は、案内ローラは上記と逆に、まず上側ローラ7bを
先に直立方向に移動させ、次いで下側ローラ7aを直立
方向に移動させればよい。
【0019】本発明において、上記の案内機構は他の方
式、例えばガイドレールの切り換え方式によるものであ
ってもよい。図6は、本発明における案内機構の他の例
を説明する概念図である。分岐部10の一対のガイドレ
ールには、可動部分18が設けられており、この可動部
分18はそれぞれ連結桿20を介して、切換えシリンダ
21に連結されていて、支点19の下側の軸を中心にし
て、所定の角度だけ回転可能で、回転により可動部分1
8の先端が昇降筒と連絡筒のいずれかのガイドレール先
端に位置するように構成されている。支点19の位置に
連絡筒3の傾斜に応じた高低差を設ければ、可動部分の
ガイドレール18はその間隔を変えず移動するようにす
ることができる。分岐部のガイドレール18の切り換え
により、移動体の移動方向を選択する場合は、案内ロー
ラ7は一個であってもよく、またその操向機構は必ずし
も必要としない。
【0020】本発明の自走式エレベータシステムによれ
ば、1本の昇降筒2当たり複数の移動体1を使用するこ
とができ、しかも移動体1が1本の昇降筒2に制約され
ることなく、途中で他の移動体が通路を塞いでいる場合
でもそれを迂回して目的の階に直行することができるか
ら、運搬可能な量が大きく運搬能率の高いエレベータシ
ステムを構築することができる。
【0021】本発明において、前記の構成に加えて、各
移動体にその負荷重量を計測し、搭載余力を演算する機
構を設けてもよい。負荷重量の計測は例えばロードセル
等の通常の計測手段によればよく、搭載余力に関する情
報を得ことにより、一層のエレベータシステムの効率化
を図ることができる。
【0022】本発明の自走式エレベータシステムにおい
ては、上記の構成に加えて、各移動体の移動状況と移動
要求に基いて、各移動体に動作指令を発する統括制御装
置を配してもよい。各移動体が、通路を塞いだ移動体を
迂回し最も短時間で目的の階に移動するようにするため
には、エレベータシステムのマップを所持し、他の移動
体の位置とこれからの運動状態に関する情報を使って、
最適軌跡を算出する必要がある。このような判断は、シ
ステム全体を総括的に制御する比較的高度な制御装置に
より各移動体の状況を把握し、システム総体としての能
率を向上させるようにすることができる。
【0023】図7は、本発明の実施例である自走式エレ
ベータの制御システムの構成を示す図である。各移動体
1の位置検出装置23から、その移動状況(移動体の位
置、移動方向、移動速度等)が、また移動体制御装置2
2から停止階の要求等が統括制御装置24に伝達され
る。統括制御装置24はこれらの情報と各階の移動要求
に基いて、各移動体の動作指令を決定し、これを各移動
体1の移動体制御装置22に伝達して、その動作を制御
する。上記の動作指令は、各移動体が停止階までの走行
で衝突を起こさないように、かつ乗客の待ち時間をなる
べく短縮するように決定される。
【0024】上記の統括制御装置24においては、輸送
の効率化にかかわる評価関数を運転者の意図に従って選
択し又は組合せ、これらの評価関数を極値にする条件を
演算して、その結果から各移動体の動作指令を作成し、
これを各移動体に伝達する制御方式をとってもよい。例
えば、各移動体の配置をベクトルxで表示し、待ち時
間、乗車時間、エレベータの消費エネルギ、輸送効率等
の評価関数をf1(x),f2(x),f3(x),f4(x)…、
各々の重みをw1,w2,w3,w4…とする。運転管理者
はこれらの評価関数や重みの選択や組合せを決定する。
xの制約条件をCとして、x∈Cにおいて加重された評
価関数の和Σfi(x)・wi(i=1,2,…,n)が極
値となるxの解を、統括制御装置のコンピュータにより
演算し、その結果に基いて各動体の動作指令を決定する
ような方式によってもよい。
【0025】上記の演算は、fiがすべて線形関数なら
ば、シンプレックス法や内点法等を、fiが非線形関数
ならば、最小二乗法、最尤法、最急降下法、ニュートン
法、逐次2次計画法、遺伝的アルゴリズム(GA)等を
使って、オンラインで最適配置を計算することができ
る。このような制御方式をとることにより、全体システ
ムの最適化が図れるとともに、各移動体の制御装置を簡
略化することができる。
【0026】本発明においては、システム制御を上記の
ような集中制御方式によるのではなく、自律分散型の制
御方式によってもよい。図8は、本発明の自走式エレベ
ータシステムにおける制御システムの構成の他の例を示
す図である。この例においては、各移動体1は、他の移
動体の移動体制御装置22や位置検出装置23から伝達
されるそれぞれの移動状況や停止階要求等の情報、およ
び各階からの移動要求に基いて、自己の移動体制御装置
22において、その動作経路を算出する。
【0027】自律分散型の制御システムにおいては、全
体システムの最適運営は保証されないが、個々の移動体
が衝突防止や目的地への最適ルートの選択等の目標を実
現するための制御を行うことになり、制御システムのト
ラブルに対する対応性が改善される。すなわち、統括制
御装置の故障で全システムが停止する事態を免れること
ができ、仮に一部の移動体が故障しても、他の移動体を
運行を続けることが可能となり、全体システムの頑健性
が向上する。
【0028】
【発明の効果】本発明の自走式エレベータシステムは、
並列の昇降筒間を斜めの連絡筒で連結しているので、昇
降筒の昇降機構を連絡筒での移動にも使用することがで
き、昇降路と横走行路を設けた従来の縦横移動型エレベ
ータに比して、設備機構の簡略化と設備コストの低減を
図ることができる。また、本発明の自走式エレベータシ
ステムは、複数の昇降筒を移動体正面に対して左右に並
設するので、これを奥行方向に並設する従来の自走式エ
レベータよりも乗客の利便性が増し、かつ空間の利用効
率をより高めることができる。さらに、本発明の自走式
エレベータシステムは、容易に3本以上の昇降筒を並設
することができ、適切な制御システムで制御することに
より、きわめて高い輸送能力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である自走式エレベータシステ
ムの構成と移動体の動作を説明する概念図である。
【図2】本発明の実施例における移動体の構造の概要を
示す断面図および背面図である。
【図3】本発明の実施例における移動体の案内機構を説
明する概念図である。
【図4】図2(b)のA部の拡大図である。
【図5】本実施例における案内ローラの動作を説明する
概念図である。
【図6】本発明における案内機構の他の例を説明する概
念図である。
【図7】本発明の実施例である自走式エレベータの制御
システムの構成を示す図である。
【図8】本発明の自走式エレベータの制御システムの構
成の他の例を示す図である。
【図9】従来のケージの昇降システムの例を示す図であ
る。
【図10】従来の縦横移動エレベータの例を示す図であ
る。
【図11】従来の自走式エレベータの例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 移動体 2 昇降筒 3 連絡筒 4 乗降扉 5 駆動輪 6 駆動ラック 7,7a,7b 案内ローラ 8,8a,8b,8c,8d ガイドレール 9 案内溝 10 分岐部 11 支持部材 12 軸受 13 支持部材の回転軸 14 枠体 15 レバー 16 連結桿 17 切換えシリンダ 18 ガイドレールの可動部分 19 支点 20 連結桿 21 切換えシリンダ 22 移動体制御装置 23 位置検出装置 24 統括制御装置 31 エレベータシャフト 32 ケージ 33 退避場所 34 横移動用レール 35 横移動専用台車 36 縦移動専用台車 37 かご又は乗りかご 38 パンタグラフ 39 接続コネクタ 40 乗場出入口装置 41 上り用路 42 下り用路 43 傾斜連絡路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66B 9/02 B66B 9/02 Z 9/16 9/16 Fターム(参考) 3F002 AA10 BA08 CA02 CA03 CA08 3F301 BA08 BA16 BB05 BB11 DD12 3F305 AA13 AA17 BA01 BD01 BD02 BD21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式昇降手段を有し開閉扉を正面に備
    えた複数の移動体と、該移動体の正面に対して左右に並
    設した複数の昇降筒と、これら昇降筒を斜めに結びその
    内部を前記移動体が移動する連絡筒と、前記移動体への
    電力供給装置および信号伝達装置と、前記移動体の位置
    を検出する手段と、移動体毎に設置され外部との情報伝
    達および各移動体の動作を制御する移動体制御装置とを
    有し、前記昇降筒および前記連絡筒内には前記移動体背
    面に配した案内ローラ用のガイドレールが設置され、か
    つ昇降筒と連絡筒の分岐部において前記移動体の移動方
    向を選択しうる案内機構を有することを特徴とする自走
    式エレベータシステム。
  2. 【請求項2】 前記案内機構が、前記案内ローラにその
    進行方向を操作する手段を配した案内ローラの操向機構
    である請求項1記載の自走式エレベータシステム。
  3. 【請求項3】 前記案内機構が、前記分岐部のガイドレ
    ールに可動部分を設けてこれを移動させる手段を配した
    ガイドレールの切り換え機構である請求項1記載の自走
    式エレベータシステム。
  4. 【請求項4】 前記移動体において、その負荷重量を計
    測し、搭載余力を演算する機構を設けたことを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の自走式エレベータ
    システム。
  5. 【請求項5】 前記移動体の移動状況と移動要求に基い
    て各移動体に動作指令を発する統括制御装置を配したこ
    とを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自走
    式エレベータシステム。
  6. 【請求項6】 前記総括制御装置において、待ち時間最
    短、各移動体の負荷の差の最小、輸送量最大等の評価関
    数を運転管理者の意図に従って選択し又は組合せ、これ
    らの評価関数を極値にする条件を演算して、その結果か
    ら各移動体の動作指令を作成し、これを各移動体に伝達
    する制御方式をとることを特徴とする請求項5記載の自
    走式エレベータシステム。
  7. 【請求項7】 他の移動体からの情報および移動要求に
    基いて各移動体が自己の動作を決定する制御方式をとる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の自
    走式エレベータシステム。
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