JPS6192747A - ネジ転造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、平ダイスで雄ネジを転造成形する技術に係り
、より詳しくはネジ諸元の異る多種類のネジを一種類の
ネジ転造ダイスで転造する装置に関する。

（従来の技術） 従来、転造によりネジを成形するには、ネジ諸元に合せ
て製作したネジ転造ダイスをネジ転造盤に組込んで転造
を行い、ネジ諸元の異るネジを成形する場合は、その都
度ネジ転造ダイスを交換しかつ被加工物の外径に合せて
ネジ転造ダイスの相互間距離を調整して転造を行うよう
にしていた。

（発明が解決しようとする問題点） すなわち、多種類のネジを転造成形するには、ネジ諸元
に合せた多種類のネジ転造ダイスが必要であると共にそ
の面倒な交換作業が必要で、このため、工具費用が嵩み
かつダイス交換工数が増して、特に多種類のネジの製作
を余儀なくされる生産工場にあっては、ネジ製作費用が
高騰せざるを得ないこととなっていた。

本発明は、上記問題点を解決しようとするもので、特に
ピッチが等しく呼び径の異る多種類のネジを一種類のネ
ジ転造ダイスで転造し得る装置を提供することを目的と
する。

（問題点を解決するための手段） そして上記問題点は、被加工物にネジ転造ダイスと同期
した強制回転駆動力を与え、その強制転がり径に合せて
リード角が補正されかつ相互間距離を可変とした一対の
ネジ転造ダイスでネジの転造を行うようにした装置によ
り解決される。

（作用） 上記構成において、ネジ転造ダイスを駆動すると、その
駆動力が被加工物の支持手段に回転駆動力として伝達さ
れ、被加工物はその支持径（チャッ午ング径）で強制回
転せられる。転造に際しては、前記転がり径に対してネ
ジピッチをとり、その傾斜角からリード角を設定したネ
ジ転造ダイスが、被加工物に対してすべりを生じて製品
形状の諸元に合ったリード角に近づけるべく作用し、最
終的に正規形状のネジが仕上がる。しかして、ピッチが
等しく呼び径の異るネジに対しては、ネジ転造ダイスの
相互間距離を変えるだけで対処する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明する
。

第１図と第２図は本発明に係るネジ転造・装置を示した
ものである。これらの図において、１は左右一対に配設
されたコラムで、該コラム１の内側面に沿って一対の垂
直案内部材２．２が付設されている。３．３は前記垂直
案内部材２のそれぞれに昇降可能に装着された工具支持
台で、前記コラムｌの上端に橋架した架台４に固設され
たアクチュエータ５．５の出力軸５ａ、５ａに結び、そ
れぞれ垂直案内部材２に沿って昇降し得るようになって
いる。

工具支持台３にはくさび体６．６を介してネジ転造ダイ
ス７．７が取付けられている。すなわち、別途、工具支
持台３にポルト８により取付けられるクランプ部材９．
９が備えられており、前記ポルト８をくさび体６に挿通
せしめかつ工具支持台３に螺合せしめる間に、くさび体
６およびネジ転造ダイス７は工具支持台３とクランプ部
材９との間に固定される。こへで、工具支持台３に固定
するく、さび体６の位置を適宜選択することにより、ネ
ジ転造ダイス７．７の相互間距離が変化し、これによっ
て該ネジ転造ダイス７は後述する種々のネジ成形に利用
し得るものどなる。

また、前記左右一対のコラム１．１の中間に位置しかつ
ネジ転造ダイス７．７を結ぶ面に直行する方向に沿い、
後述する被加工物１０の支持手段である主軸ｉｔが配設
されている。主軸１１の先端部には同期ビニオン１２が
回転可能に取付けられており、該同期ビニオン１２には
、また被加工物ｌＯを把持するチャック機構１３が固設
されている。一方、前記工具支持台３．３には、前記同
期ピニオン１２に噛合可能に同期ラック１４．１４が固
設されている。これにより、いまアクチュエータ５の駆
動により工具支持台３．３が相対的に前進または後退、
する方向に昇降すると、その駆動力が同期ラック１４お
よび同期ピニオン１２を介してチャック機構１３に回転
駆動力として伝達され、被加工物ｌＯは強制回転せられ
るようになる。

なお、１５は主軸１１に回転自在に内装されたセンター
、１６は前記主軸１１に対向して進退可能に配設された
心押台で、両者は被加工物１０の支持手段を構成し協働
して被加工物ｌＯの位置決め作用をなす。

しかして上記ネジ転造ダイス７は、そのリード角が強制
転がり径に合せて補正されている。

すなわち、いま、ネジの下径をＤＩ、　Ｄ２．　Ｄ３と
しかつネジピッチをＰと一定にした場合、第３図に示す
ように、それぞれのネジのリード角はα、β、γとなる
。一方、被加工物ｌＯのチャッキング部の外径をＤｏと
して、その転がり径に対してネジピッチＰをとり、その
ときの傾斜角がθとなったとする。この場合、ネジ転造
ダイス７は、ネジの下枠（ネジの諸元）によらず、全て
リード角をθとして設定される。

か−る構成により、ネジの転造成形に際しては、先ず、
ネジ転造ダイス７．７の相互間距離をネジ諸元に合せる
べく、くさび体６の取付は位置を適宜選択する０次に被
加工物１０をセンター１５と心押台１６とで挟持し、続
いてチャック機構１３でチャッキングする。ネジ転造ダ
イス７．７は、始め第１図に示すように、相互に離間し
て位置決めされており、この状態のもと、アクチュエー
タ５を駆動すると、工具支持台３．３したがってネジ転
造ダイス７．７は相互にＡ、Ａ矢印のごとく前進し、被
加工物に対して転造成形を実行する。

一方、工具支持台３の相互前進により、その駆動力が同
期ラック１４と同期ピニオン１２を介してチャック機構
１３に回転駆動力として伝達され、被加工物１０は、チ
ャッキングされた外径に合せて強制回転せられる。すな
わち、ネジ転造ダイス７は、そのネジ下径（例えばＤ＋
）で被加工物１０を転がそうとするが、被加工物１０は
支持径（チャッキング径）で強制的に転がされるように
なる。

か覧る駆動態様により、ネジ転造ダイス７は被加工物１
０に対してすベリを生じて成形ネジのリード角を製品形
状の諸元に合ったリード角（例えばα）に近づけるべく
作用し、最終的に正規形状のネジが仕上がる。

このように、チャキング径で被加工物ｌＯを強制回転駆
動し、ネジ下径と無関係にリード角を決定しているため
、ピッチが等しく呼び径の異るネジすなわちネジ下径の
異る（例えばＤ２゜Ｄ３）ネジを転造成形するには、く
さび体６の工具支持台３に対する取付は位置を変えて、
ネジ転造ダイス７．７の相互間距離を変えるだけで良く
、これによって、多種類のネジを、同一のネジ転造ダイ
スにより成形できることとなる。

因みに、本ネジ転造装置で製作できるネジとしては、例
えばＭ１２ＸＰ１．５　、　Ｍ２０Ｘ　Ｐｌ、５　　。

Ｍ３０Ｘ　Ｐ　１．５等、種々のものが対象となる。

なお、上記実施例において、ネジ転造ダイス７．７の相
互間距離を可変とするためにくさび体６を用いたが、こ
れに代えて例えば単純形状のシムをネジ転造ダイス７の
裏面側に介在させて良い、またくさび体６とネジ転造ダ
イス７のクランプ手段も実施例におけるクランプ部材９
の使用に代え他の手段を用いて良い。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したように、本発明は、被加工物にネ
ジ転造ダイスと同期した強制回転駆動力を与え、その強
制転がり径に合せてリード角が補正されかつ相互間距離
を可変とした一対のネジ転造ダイスでネジの転造成形を
行うようにしたもので、ネジ転造ダイスの相互間距離を
変えるだけで、ピッチが等しく呼び径の異る多種類のネ
ジを一種類のネジ転造ダイスで転造成形することが可能
になり、その分、用意するネジ転造ダイスを削減しかつ
ダイス交換工数を削減することできて、ネジ製造コスト
は可及的に低減された。

【図面の簡単な説明】

７ｓ１図は本発明に係るネジ転造装置の構造を示す正面
図、第２図は第１図におけるＩＩ−■矢視線に沿う断面
図、第３図はネジ転造ダイスのリード角設定方式を示す
説明図である。 ｌ・・・コラム　　　　、２・・・垂直案内部材３・・
・工具支持台　　、５・・・アクチュエータ７・・・ネ
ジ転造ダイス、１０・・・被加工物１１・・・主軸　　
　　　、１２・・・同期ピニオン１３・・・チャック機
構　、　１４・・・同期ラック１５・・・センター　　
　、１６・・・心理台才１図 才　２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）左右一対のコラムに沿って一対の垂直案内部材を
   付設し、該垂直案内部材のそれぞれにアクチュエータに
   より昇降駆動される工具支持台を取付け、該工具支持台
   のそれぞれに相互間距離を可変とするネジ転造ダイスを
   取付け、前記ネジ転造ダイスの相互間を結ぶ面に直行す
   る方向に被加工物を支持・回動する支持手段を配設し、
   該支持手段と前記工具支持台とをラック・ピニオン機構
   を介して連結したことを特徴とするネジ転造装置。
2. （２）支持手段が、ネジ転造ダイスを結ぶ面を間に対向
   して配設された主軸と心押台とから成り、該主軸は被加
   工物を把持しかつラック。 ピニオン機構に結んで回転するチャック機構および前記
   心押台と協働して被加工物の位置決めを行うセンターを
   具備することを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ネジ転造装置。