JPS6189406A - 石油燃焼器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は灯芯式の石油燃焼器に関するものである。

従来の技術 灯芯式石油燃焼器は、石油ストーブ、コンロ等に広く用
いられているが、例えば特公昭５７−６５０８３　号公
報に示されているように第６図のような構成となってい
た。

即ち灯芯１を挾持する火皿部２上に、多数の空気孔３を
有する燃焼筒４が載置され、燃焼筒４の下端部と火皿部
２が線接触する構造となっていた。

発明が解決しようとする問題点 上記従来の構成によれば、火皿部′２と燃焼筒４は金属
面で線接触しており、わずかな変形や傷によって容易に
両者間に隙間を生ずるものであった。

ここに隙間を生ずれば、灯芯１近傍に過剰の空気が流入
して燃料気化量を増大させ、燃焼筒４内で完全燃焼しき
れずに未燃ガスやスス、臭気あるいは一酸化炭素（ＣＯ
）等を発生することになり、不快かつ有害であり、また
著しくは火災等を引きおこす危険性もあった。特に灯芯
１が平板状で燃焼筒４およびその周囲の外筒６が偏平形
状のいわゆるラインバーナにおいては、熱膨張や加工歪
あるいは外部衝撃による火皿部２や燃焼筒４の変形を生
じ易く、上記問題が多発し易いという欠点があった０ 本発明は上記従来の欠点を解消し、特に火皿部の熱変形
全防止すると共に、安定かつ完全な燃焼を維持し得る石
油燃焼器を提供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 本発明は上記目的金運する之めに、火皿部と燃焼筒の間
にパッキングを介在させて連接せしめるものである。

作用 上記手段により火皿部と燃焼筒の接触をなくし、高温の
燃焼筒からの伝熱によって生ずる火皿部の熱変形を防止
すると共に、燃焼筒下端と火皿部との隙間を完全に充填
することによって異常燃焼およびそれによって生ずる臭
気、スス、ＣＯ等の発生を防止し得るものである。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき説明する。

第１図、第２図において、灯芯１１！／′ｉ火皿部１２
に挾持されて上下動する。火皿部１２上には多数の空気
孔１３を有する燃焼筒１４が載置され、燃焼筒１４は外
筒１５に収納されている。

１６は外筒１５前面に配設されたガラス板、１７はタン
ク、１８は灯芯１１を上下動操作するツマミである。こ
こで火皿部１２と燃焼筒１４下縁部の間にはパッチング
１９が介在されている。このパッチング１９はシリカ（
Ｓ　ｉ０２　）およびアルミナ（Ａ１２０３）ｉ主原料
とする繊維をシリカ系バインダを用いてシート状に成型
し、弾力性と断熱性に富むものを用いている。

上記構成において、灯芯１１から気化した燃料は空気孔
１３．１３・・・・・より流入する空気と混合し燃焼し
つつ燃焼筒１４内を上昇し、その上方から排出される。

燃焼時には燃焼筒１４は加熱され６００〜８００℃の高
温となるが、その熱は従来の如く火皿部１２に直接伝わ
らず、パッキング１９によって断熱される。従って火皿
部１２の熱変形は防止され、水平度が保たれた状態で使
用できる。

また加工歪や傷等によって生じ得る火皿部１２と燃焼筒
１４の隙間もパッキング１９によって充填密閉され、こ
こから過剰の空気が流入して異常燃焼することも防止で
きる。

特に本実施例の如く平板状の灯芯１１を直線状の火皿部
１２で挾持し、偏平の燃焼筒１４を載置したいわゆるラ
インバーナにおいては火皿部１２あるいは燃焼筒１４下
縁部の水平度が保たれ難く、また熱変形によって湾曲し
易いものであり、パッキング１９による密閉効果は著し
く発揮される。

またこのラインバーナでは、燃焼筒１４の厚さ方向への
熱変形による湾曲を防止するために第３図に示す如く燃
焼筒１４の下縁部を内側または外ＩＩｌ：＋にＬ字状に
屈曲するのが効果的であるが、燃焼筒１４と火皿部１２
との接触面積が大となって火皿部１２の温度が上昇し、
灯芯１１かも異常に燃料が気化したり、あるいは灯芯１
１内の燃料が加熱されてタール状物質を形成し、灯芯１
１の燃料吸い上げ能力を損うという欠点もある。ここで
パッキング１９によって両者間を断熱すれば、上記の悪
影響なくかつ変形も防止でき、安定なラインバーナでの
燃焼を維持することができる。

一方バソキング１９によって断熱され、低温となった火
皿部１２に燃料ガスが接触した場合、結露を生じてター
ル状物質を生成する原因となることがあるが、この場合
に対応して第４図（で示す！、−く火皿部１２の一部に
火皿空気孔１２ａを設けておけば、上記結露現象は防止
され、長寿命の安定燃焼を維持することができる。

更に燃焼筒１２の下縁部を外方に向って屈曲せしめると
共に、この屈曲片と火皿部１２との間を第４図に示す如
く１乃至数カ所、固定具２０で固定することも可能で、
パッキング１９によって火皿部１２の昇温全防止された
状態で燃焼筒１４の傾斜、転倒も防止でき、特に本実施
例の如きラインバーナにおいては安全性維持に有効であ
る。

またパッキング１９は火皿部１２に水平に置くに限らず
、第５図に示す如く火皿部１２の縁部直立面に添装し、
燃焼筒１４下縁側面と接触させることによって密封接触
させてもよく、パッキング１９内て燃焼筒１４を嵌合す
ることによって圧着と固定の双方の効果が期待できる。

発明の効果 以上のように本発明の石油燃焼器は、火皿部と燃焼筒下
縁部の間にパッキングを介在させて密着せしめることに
より、特に火皿部の熱変形を防止すると共（で、火皿部
と燃焼筒の間に隙間を生じさせず、安定かつ安全な認暁
を維持し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例なる石油燃焼器の要部拡大縦
断面図、第２図は同石油燃焼器の一部欠截側面図、第３
図、第４図および第５図はそれぞれ本発明の他の実施例
の要部拡大縦断面図、第６図は従来の石油燃焼器の要部
縦断面図である。 １１・・・・・・灯芯、１２　・・火皿部、１２ａ・・
・・・・火皿空気孔、１４・・・・・・燃焼筒、１９・
・・・・・パッキング、２０・・・・固定具。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　はが１名第１
図 第　３　図 第４図 第５図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下動する灯芯を挾持する火皿部と、前記灯芯先
   端が臨む多孔板よりなる燃焼筒と、この燃焼筒を収納す
   る外筒とを有し、前記火皿部と前記燃焼筒下端部をパッ
   キングを介して連接した石油燃焼器。
2. （２）灯芯は平板状であると共に、燃焼筒は偏平形状で
   ある特許請求の範囲第１項記載の石油燃焼器。
3. （３）燃焼筒の下縁部を外側もしくは内側にＬ字状に屈
   曲した特許請求の範囲第２項記載の石油燃焼器。
4. （４）パッキングにはシリカ（ＳｉＯ＿２）、アルミナ
   （Ａｌ＿２Ｏ＿３）等を主原料とする耐熱性繊維によっ
   て構成される編組体もしくは不織体を用いた特許請求の
   範囲第１項、第２項または第３項記載の石油燃焼器。
5. （５）燃焼室に臨む火皿部上に、空気孔を開口した特許
   請求の範囲第１項乃至第４項のいずれかに記載の石油燃
   焼器。
6. （６）燃焼室下縁部を外方に屈曲すると共に、この屈曲
   部と火皿部をパッキングを挾んで固定具により固定した
   特許請求の範囲第２項、第４項または第５項記載の石油
   燃焼器。
7. （７）燃焼筒の下縁部外側面と火皿部端部の直立面との
   間にパッキングを介在させて連接した特許請求の範囲第
   １項乃至第４項のいずれかに記載の石油燃焼器。