JPS6188073A - ４輪駆動用トランスフア装置の潤滑油供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、区隔されたリンク機構室を備える４輪駆動用
トランスファ装置の潤滑油供給装置に関する。

［従来技術］ 従来の４輪駆動用トランスファ装置の潤滑は、４輪駆動
用トランスファ装置に油ポンプを設けたり、あるいは第
１出力軸と第２出力軸の間の連結方法として用いられて
いるギアまたはチェーンによってリンク機構室内に設番
プられた第１出力軸を固定部材に回転自在に支持するよ
う介在されたベアリングにリンク機構室のケース内の潤
滑油をかき混ぜて、散布する方法、主変速機、変速機構
、２輪４輪切換門構、リンク機構のｆ１滑油を供給する
ため隣接する冬空を連結する施策が考えられる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに油ポンプをトランスファ装置に設けると、コス
トが畠くなり、機構も複雑となり、またトランスファ装
置の伝動効率も悪くなって機関の燃焼効率が悪くなる等
の欠点があり、ギアまたはチェーンによる方法であると
、潤滑が充分行なわれず、ベアリング等の焼き付ぎ、摩
耗が起る恐れがある。またリンク機構室が分離されてい
ないため、リンク機構室内のオイルレベルが高くなりオ
イル撹拌による油温上昇、伝動効率の低下が生ずる恐れ
があった。

本発明は、機構も簡単で、潤滑も充分に行なうことがで
き、スリーブと第２出力軸とを伝動するリンク機構の潤
滑油■を適正に保つ４輪駆動用トランスファ装置の潤滑
油供給装置の提供を目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の４輪駆動用トランスファ装置の潤滑油供給装置
は、トランスミッションケースと、該トランスミフシ１
ンケースに収納された主変速機と、該トランスミッショ
ンケースに連結され、切換機構室、該切換機構室の出力
側に設けられた延長室、前記切換機構室と延長室の間に
設けられ、これらと区隔されたリンク機構室を有するト
ランスフ１ケースと、前記切換機構室に収納された２輪
駆動と４輪駆動との切換機構、前記主変速機の出力軸と
同軸的に配され、前記リンク機構室の前壁および後壁に
軸受を介して回転自在に支持されたスリーブ、該スリー
ブ内を挿通して配された第１出力軸、前記スリーブとリ
ンク機構を介して連結する第２出力軸とを備えた４輪駆
動用トランスファ装置とからなり、前記４輪駆動用トラ
ンスファ装置は、潤滑油圧を発生する潤滑油圧発生機構
と、前記スリーブ内または第１出力軸内に設けられ、前
記潤滑油圧発生ＩＮ横から潤滑油が供給されている油路
から前記スリーブまたは第１出力軸に形成されｌζ穴を
通して前記軸受を潤滑する軸受潤滑手段と、前記軸受の
リンク機構室がわに配され、ｉ１１滑油がリンク機構室
に漏れ込むことを防止するオイルシールとを備えたこと
を構成とする。

［作用および発明の効果］ 上記構成により本発明の４輪駆動用トランスフ１装置の
潤滑油供給装置は次の作用および効果を秦づる。

イ）変速機構室とリンクｍ横室およびリンク機構室と後
部室との間にオイルシールを設けてリンク（幾構室を隔
離することによりリンク機構室の潤滑油量を確実に確保
でき潤滑油の漏洩を防止できるため伝動機構の作動中に
お（プるオイルの撹拌による潤滑油の油温Ｆ昇、伝動機
構の伝！ｌ！ｌＪ効率の低下を防止できる。

口）　ｆ、！Ｉ潤滑油節約できる。

ハ）主変速機内の潤滑油を主変速機の出力軸内の第１軸
方向潤滑油路から４輪駆動用トランスファ装置の第１出
力軸内の第２軸方向潤滑油路に導き、この油路から、各
ベアリング等へ導いて潤滑を行なうため、トランスファ
装置に油圧ポンプを備える必要がなく、低コストである
。

二）油圧ポンプを駆動する動力を必要としないため機関
の燃費効率も損うことなく、構造も簡単であり、潤滑の
効果も充分に得ることができて軸受等の燃え付き、摩耗
を防止できる。

［実施例］ つぎに本発明の４輪駆動用トランスファ装置の潤滑油供
給装置を図に示す一実施例に基づき説明する。

本発明の４輪駆動用トランスファ装置の潤滑油供給装置
１は、潤滑油圧を発生する潤滑油圧発生機構である油圧
制御装置（図示せず）を内蔵するオイルパン５０を有す
る主変速機である自動変速機の歯車変速装置Ｔと、直結
走行状態と減速走行状態の２段式変速機構ＵＤおよび前
記歯車変速装置Ｔの出力軸であるトランスファ装＠Ａの
入力軸２の後部を収納値る変速機構室７１．２輪駆動と
４輪駆動との切換機構ＴＦ、前記入力軸２と同軸的に配
された第１出力軸１１の前部、該第１出力軸１１の外が
わにＴＬＩ！され、トランス７７ケース３０に第１情受
であるボールベアリング３３を介して回転自在に支持さ
れた中空のスリーブ３６の前部を収納する切換機構室７
２と、第１出力軸１１の後部をトランスファケース３１
に第２軸受であるベアリング３４を介して回転自在に支
持された後部室７３と、前記切換機構室７２と後部室１
３との間に設けられ、両者と潤滑油が室内に漏れ込むこ
とを防止するオイルシール７４．１５により区隔され、
前記スリーブ３６とチェーン式リンク機構４２を介して
連結する第２出力軸４１を収納するリンク機構室７６と
を備えた４輪駆動用トランスファ装置Ａと、該トランス
ファ装置Ａに潤滑油を供給する１ＩｉＯＷｉ油供給油路
６４とからなる。

入力軸２は、中心に潤滑油を導き、オイルパン５０と連
絡した第１軸方向潤滑油路３が貫通されており、所定の
位置に半径方向に半径方向油路４および５が貫通され、
出力軸２の外周にガバナ弁６を固着している。

変速機構ＵＤは入力軸２にスプライン嵌合されたサンギ
ア８、該サンギア８と噛合うプラネタリピニオン９、該
プラネタリピニオン９ど噛合うリングギア１０、プラネ
タリピニオン９を回転自在に保持すると共にトランスフ
ァ装＠Ａの第１出力軸１１に連結されたキャリア１２、
サンギア８と噛合うキャリア１２を回転自在に連結する
スラストベアリング１４、およびキャリヤ１２とリング
ギア１０を回転自在に連結するスラストベアリング１４
、サンギア８とトランスファケース１５との間に設けら
れたスラストベアリング１６からなる遊星歯車変速装置
７と、トランスファケース１５内に形成され、リングギ
ア１０との間にスラストワッシャ２２が装着されたシリ
ンダ２０と該シリンダ２０内に装着されたピストン２１
とで構成されるブレーキ１７の油圧サーボ１９により作
動され、リングギア１０をトランスファケース１８に係
合するための摩擦ブレーキ１７と、キャリア１２の連結
されたシリンダ２４とシリンダ２４内に装着されたピス
トン２５とで構成される油圧サーボ２６により作動され
ると共に遊星歯車変速装置７の歯車変速、装置Ｔ側に配
置されサンギア８とキ１７リア１２との連結を行なうも
のであって、シリンダ２４はトランスファケース１５と
の間にスラストワッシャ２７とブッシング２８を備えた
摩擦クラッチ２３とからなる。

切換１ｍＴＦは、トランスファケース３０および３１内
に回転自在にスラストワッシャ３２、ボールベアリング
３３、ベアリング３４、ブッシング３５によって保持さ
れたスリーブ３６に溶接されたシリンダ３７とシリンダ
３７内に装着されたピストン３８とで構成される油圧サ
ーボ２９により作動され、キャリア１２に連結した第１
出力軸１１とを後記するトランスファ装置Ａの第２出力
軸４１を駆動するためのリンク機構４２の一方のスプロ
ケット４０に連結し１．スリーブ３６とを連結するため
の摩擦クラッチを備える。

リンク機構４２はスリーブ３６とスプライン嵌合された
スプロケット４０、出力軸４１にスプライン嵌合された
スプロケット４３およびこれらスプロケット間に張設さ
れたチェーン４４からなる。またリングギア１０と出力
軸１１の間にはブッシング４５、シリンダ２０と出力軸
１１の間にはブッシング４６、入力軸２と出力軸１１の
間にはブッシング４７が備えられている。

摩擦クラッチ２３の油圧シリンダ２４には、パーキング
ギア４８が形成されており、自動変速懇のシフトレバ−
をパーキング位置に選択したとき歯止め４９がパーキン
グギア４８に噛み合い出力軸１１を固定する。

５１は４輪駆動用トランスファ装置のクラッチ２３．３
９およびブレーキ１７の油圧サーボ２６．２９および１
９に油圧を給排する油圧制御装置、５２は油圧制御装置
５１のオイルパンである。クラッチ２３．３９およびブ
レーキ１７の油圧サーボ２６．２９および１９に供給さ
れる油圧は、オイルパン５０より自動変速機のケース５
３とトランスファケース５４に取付けられたパイプ５５
を介して油圧制御装置５１を通して導かれる。

またトランスファ装置に潤滑油を供給する潤滑油供♀ａ
油路６４は、自動変速機のオイルパン５０より汲み上げ
られ、一定圧に調整されて、入力軸２の中心に設けられ
た第１軸方向潤滑油路３および、それに連結されている
出力軸１１の中心に設けられた第２軸方向潤滑油路５６
に供給され、これらの第１軸方向潤滑油路３および第２
軸方向潤滑油路５６に連結している半径方向油路４．５
．５７．５８．６０と、トランスファケース１５に設け
られた油路６２を経て、各スラストベアリング１６．１
３．１４、各スラス］・ワッシ１１２１．２２．３２、
各ブッシング２８．４５．４６．３５、および遊星歯車
装置７、および摩擦ブレーキ１７、摩擦クラッチ２３．
３９に供給され潤滑が行なわれ、さらに軸受潤滑手段で
ある第１半径方向油路５９およびスリーブ３６に設けら
れた油路６３を経て、ボールベアリング３３、第２半径
方向油路６１を経てベアリング３４に供給され、潤滑が
行なわれる。

このトランスファ装置は第２図に示すＡのごとく車両の
機関Ｅに装着された歯車変速装置Ｔに取付けられ、第１
出力軸１１は後輪駆動用プロペラシャツｌ−Ｃに連結さ
れ、第２出力軸４１は前輪駆動用プロペラシャフトＢに
連結されて使用される。通常走行時には油圧サーボ２６
に自動変速機の油圧制御装置に供給されるライン圧を供
給してクラッチ２３を係合せしめ、油圧サーボ１９およ
び２９を排圧してブレーキ１７およびクラッチ３９を解
放せしめる。

これにより遊星歯車装置７のサンギア８とキャリア１２
とは連結され、動力は入力軸２から後輪駆動用出力軸１
１に減速比１で伝達され後輪２輪駆動走行が得られる。

このとき入力軸２からの動力は、サンギア８、プラネタ
リビニオン９、リングギア１０を介さずに、クラッチ２
３を介してキャリア１２より出力軸１１に伝達されるの
で、各ギアの南面に負荷がかからず、ギアの寿命が増加
する。この２輪駆動走行中４輪駆動走行が必要となった
ときは運転席等に設けたシフトレバ−またはシフトスイ
ッチを操作し、トランスファ装置Ａの油圧サーボへの油
圧給排制御弁（図示せず）を作用せしめ、油圧サーボ２
９にライン圧を徐々に供給しクラッチ３９を円滑に係合
せしめると出力軸１１とスリーブ３６とが連結され、リ
ンク機構４２、出力軸４１およびプロペラシャフトＢを
経て前輪にも動力が伝達され入力ｌ１１１２から前輪お
よび後輪駆動用出力軸４１および１１に減速比１で動力
伝達がなされる４輪駆動走行が得られる。この４輪駆動
走行中急坂路など出力トルクの増大が必要なときは、油
圧サーボへの油圧給排制御弁を作用ｕしめ油圧サーボ１
９ヘライン圧を徐々に供給すると共に適切なタイミング
で油圧サーボ２６の油圧を排圧し、ブレーキ１７を徐々
に係合せしめると共にクラッチ２３を円滑に解放させる
。これによりサンギア８とキャリア１２とは解放される
と共にリングギア１０は固定され、動力は入力軸２から
サンギア８、プラネタリピニオン９、キャリア１２を介
して減速され出力軸１１および４１に伝達され、トルク
の大きな４輪駆動走行状態が得られる。表１にブレーキ
１７、クラッチ２３および３９の係合および解放と車両
の走行状態を示ず。

表１ 表１においてＱは摩擦係合要素の係合状態を示し、×は
解放状態を示す。減速比のλは、遊星歯車機構のサンギ
ア８とリングギア１０との歯数比であり、減速比の値は
λを０．５とした場合のものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の４輪駆動用トランスファ装置の潤滑油
供給装置の断面図、第２図は車両の動力伝達系を示Ｊ概
略図である。 図中　Ａ・・・トランスファ装＠　Ｔ・・・歯車変速装
置　１・・・４輪駆動用トランスファ装置の潤滑油供給
装置　２・・・トランスファ装置の入力軸　３・・・第
１軸方向潤滑油路　４．５．５７．５８．６０・・・半
径方向油路　７・・・遊足歯車装置　１１・・・トラン
スファ装置の第１出力軸　１３．１４．１６・・・スラ
ストベアリング　２２．２７．３２・・・スラストワッ
シャ　２８．３５．４５．４６・・・ブッシング　３３
・・・ボールベアリング（第１軸受）３４・・・ベアリ
ング（第２軸受）５０・・・自動変速義のオイルパン　
５６・・・第２＠方向潤滑油路　５９・・・第１半径方
向油路　６１・・・第２半径方向油路　６２．６３・・
・油路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）トランスミッションケースと、該トランスミッショ
   ンケースに収納された主変速機と、該トランスミッショ
   ンケースに連結され、切換機構室、該切換機構室の出力
   側に設けられた延長室、前記切換機構室と延長室の間に
   設けられ、これらと区隔されたリンク機構室を有するト
   ランスファケースと、前記切換機構室に収納された２輪
   駆動と４輪駆動との切換機構、前記主変速機の出力軸と
   同軸的に配され、前記リンク機構室の前壁および後壁に
   軸受を介して回転自在に支持されたスリーブ、該スリー
   ブ内を挿通して配された第１出力軸、前記スリーブとリ
   ンク機構を介して連結する第２出力軸とを備えた４輪駆
   動用トランスファ装置とからなり、前記４輪駆動用トラ
   ンスファ装置は、潤滑油圧を発生する潤滑油圧発生機構
   と、前記スリーブ内または第１出力軸内に設けられ、前
   記潤滑油圧発生機構から潤滑油が供給されている油路か
   ら前記スリーブまたは第１出力軸に形成された穴を通し
   て前記軸受を潤滑する軸受潤滑手段と、前記軸受のリン
   ク機構室がわに配され、潤滑油がリンク機構室に漏れ込
   むことを防止するオイルシールとを備えた４輪駆動用ト
   ランスファ装置の潤滑油供給装置。