JPS6176594A - 改質された成形品およびその製造法 - Google Patents
改質された成形品およびその製造法Info
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- JPS6176594A JPS6176594A JP19924184A JP19924184A JPS6176594A JP S6176594 A JPS6176594 A JP S6176594A JP 19924184 A JP19924184 A JP 19924184A JP 19924184 A JP19924184 A JP 19924184A JP S6176594 A JPS6176594 A JP S6176594A
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- aqueous
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、改質されたプラスチックス成形品、特に、回
転部品、摺動部品として好適なプラスチックス成形品、
および該成形品を製造する方法に関するものである。
転部品、摺動部品として好適なプラスチックス成形品、
および該成形品を製造する方法に関するものである。
従来の技術
近時、ギヤ、プーリ、リール、ローラなどの回転部品や
、カーテンレール、敷居、半導体装用マガジンラックな
ど摺動性−を要求される部品は、プラスチックス製品の
比重が一段と高くなりつつある。プラスチックス成形品
は、軽量であること、腐食を起さないこと、生産性が高
いことなど種々の利点を有する。
、カーテンレール、敷居、半導体装用マガジンラックな
ど摺動性−を要求される部品は、プラスチックス製品の
比重が一段と高くなりつつある。プラスチックス成形品
は、軽量であること、腐食を起さないこと、生産性が高
いことなど種々の利点を有する。
しかしながら、反面、プラスチックス成形品は、温湿度
変化に対し寸法変化を起しやすいこと、成形時には寸法
精度が高くても、荷重がかかった状態で使用すると摩耗
、変形を起しやすいこと、耐熱性が不十分であること、
はこりを吸着しやすいことなどの欠点があり、このよう
な欠点は、これらの成形品の寿命を短くし、またその応
用分野を制限し、さらにはこれらを組込んだ機械装置の
信頼性や寿命に悪影響を与えるものであった。
変化に対し寸法変化を起しやすいこと、成形時には寸法
精度が高くても、荷重がかかった状態で使用すると摩耗
、変形を起しやすいこと、耐熱性が不十分であること、
はこりを吸着しやすいことなどの欠点があり、このよう
な欠点は、これらの成形品の寿命を短くし、またその応
用分野を制限し、さらにはこれらを組込んだ機械装置の
信頼性や寿命に悪影響を与えるものであった。
そこで、たとえばギヤその他の回転部品の場合は、その
使用環境に応じ特殊な樹脂を選択したり、より高価な樹
脂を用いたりしなければならなかった。また、たとえば
摺動部品の場合は、これらの成形品の表面に二硫化モリ
ブデンの層を設けるというような特別の減摩加工を必要
とし、そのため摺動性は確保できても、成形品の外観が
悪くなり、寸法精度が低下し、さらには減摩材が摩擦に
より飛散して周囲を汚染することがあった。
使用環境に応じ特殊な樹脂を選択したり、より高価な樹
脂を用いたりしなければならなかった。また、たとえば
摺動部品の場合は、これらの成形品の表面に二硫化モリ
ブデンの層を設けるというような特別の減摩加工を必要
とし、そのため摺動性は確保できても、成形品の外観が
悪くなり、寸法精度が低下し、さらには減摩材が摩擦に
より飛散して周囲を汚染することがあった。
本発明は、このような従来の問題点を解決した成形品を
提供することを目的になされたものである。
提供することを目的になされたものである。
問題点を解決するための手段
本発明は、
プラスチックス成形品の表面側内部にレッ素系樹脂水性
分散液による少なくとも5展の浸透層が形成され、かつ
成形品表面に付着したフッ素系樹脂水性分散液が除去さ
れた構成を有する改質された成形品。
分散液による少なくとも5展の浸透層が形成され、かつ
成形品表面に付着したフッ素系樹脂水性分散液が除去さ
れた構成を有する改質された成形品。
および、
プラスチックス成形品にフッ素系樹脂水性分散液を接触
させて、成形品表面側内部に少なくとも5壓の浸透層を
形成させると共に、成形品表面に付着したフッ素系樹脂
分散液を洗浄または拭き取りにより除去することを特徴
とする改質された成形品の製造法。
させて、成形品表面側内部に少なくとも5壓の浸透層を
形成させると共に、成形品表面に付着したフッ素系樹脂
分散液を洗浄または拭き取りにより除去することを特徴
とする改質された成形品の製造法。
をその要旨とするものであり、これにより、上記のよう
な問題点を一挙に解決するに至った。
な問題点を一挙に解決するに至った。
第1図はフッ素系樹脂水性分散液による浸透層を形成す
る前の成形品の断面図、第2図は成形品にフッ素系樹脂
水性分散液を接触させて、成形品表面側内部に浸透層を
形成させたときの断面図、第3図は成形品表面に付着し
たフッ素系樹脂分散液を洗浄または拭き取りにより除去
したときの断面図であり、(1)が成形品、(2)が浸
透層、(3)が付着層である。
る前の成形品の断面図、第2図は成形品にフッ素系樹脂
水性分散液を接触させて、成形品表面側内部に浸透層を
形成させたときの断面図、第3図は成形品表面に付着し
たフッ素系樹脂分散液を洗浄または拭き取りにより除去
したときの断面図であり、(1)が成形品、(2)が浸
透層、(3)が付着層である。
本発明におけるプラスチックス成形品としては、ポリア
ミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリスルフォン、ポリフェニレ
ンオキサイド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ABSm脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸、ビニル共重合体、ポリプロピレン
、合成ゴム、エポキシ樹脂、フエ/ −ル樹脂、尿素樹
脂、グアナミン樹脂、メラミン樹脂、シアリフタレート
樹脂、などのプラスチックスから成形された硬質、軟質
または弾性を有する成形品があげられる。成形品の形状
は、各種の部品形状、ボード、シート、ロッド、パイプ
座と任意である。
ミド、ポリイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、
ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリスルフォン、ポリフェニレ
ンオキサイド、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ABSm脂、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸、ビニル共重合体、ポリプロピレン
、合成ゴム、エポキシ樹脂、フエ/ −ル樹脂、尿素樹
脂、グアナミン樹脂、メラミン樹脂、シアリフタレート
樹脂、などのプラスチックスから成形された硬質、軟質
または弾性を有する成形品があげられる。成形品の形状
は、各種の部品形状、ボード、シート、ロッド、パイプ
座と任意である。
本発明におけるフッ素系樹脂としては、テトラフルオロ
エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、フッ化ビニ
リデンのホモポリマーまたはコポリマー、クロロトリフ
ルオロエチレンのホモポリマーまたはコポリマーなどが
あげられ、特にテトラフルオロエチレンのホモポリマー
とコポリマーとを適当な比率、たとえば重量比で95:
5〜10:90の割合で混合して用いることが好ましい
。ここでコモノマーとしては、オレフィン、含フツ素オ
レフィン、パーフルオロオレフィン、フルオロアルキル
ビニルエーテルなどが例示される。
エチレンのホモポリマーまたはコポリマー、フッ化ビニ
リデンのホモポリマーまたはコポリマー、クロロトリフ
ルオロエチレンのホモポリマーまたはコポリマーなどが
あげられ、特にテトラフルオロエチレンのホモポリマー
とコポリマーとを適当な比率、たとえば重量比で95:
5〜10:90の割合で混合して用いることが好ましい
。ここでコモノマーとしては、オレフィン、含フツ素オ
レフィン、パーフルオロオレフィン、フルオロアルキル
ビニルエーテルなどが例示される。
これらのフッ素系樹脂は水性分散液として用いられるが
、この水性分散液にはさらにワックスまたは/およびシ
リコーンを含有させておくことが本発明の目的に特に好
ましい。これらを含有させると、フッ素系樹脂の成形物
内部への吸着に好影響を与える。
、この水性分散液にはさらにワックスまたは/およびシ
リコーンを含有させておくことが本発明の目的に特に好
ましい。これらを含有させると、フッ素系樹脂の成形物
内部への吸着に好影響を与える。
ここでワックスとしては、パラフィンワックス、マイク
ロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどが例示され
、シリコーンとしては、シリコーンオイル、シリコーン
グリス、オイルコンパウンド、シリコーンワニスなどが
例示される。
ロクリスタリンワックス、ペトロラタムなどが例示され
、シリコーンとしては、シリコーンオイル、シリコーン
グリス、オイルコンパウンド、シリコーンワニスなどが
例示される。
そのほかフッ素系樹脂水性分散液には、フッ素系界面活
性剤、その他のアニオン系、ノニオン系、カチオン系ま
たは両性界面活性剤、pH調節剤、溶剤、多価アルコー
ル、柔軟剤、粘度調節剤、光沢剤、安定剤などが含有さ
れていてもよい。
性剤、その他のアニオン系、ノニオン系、カチオン系ま
たは両性界面活性剤、pH調節剤、溶剤、多価アルコー
ル、柔軟剤、粘度調節剤、光沢剤、安定剤などが含有さ
れていてもよい。
本発明においては、上記のようなプラスチンクス成形品
の表面側内部にフッ素系樹脂水性分散液による少なくと
も5牌の浸透層を形成させる。この浸透層は104以上
、さらには20JL以上とすることが好ましい。浸透層
の形成が5鉢未満では、所期の改質効果が得られない。
の表面側内部にフッ素系樹脂水性分散液による少なくと
も5牌の浸透層を形成させる。この浸透層は104以上
、さらには20JL以上とすることが好ましい。浸透層
の形成が5鉢未満では、所期の改質効果が得られない。
浸透層の形成は、成形品をフッ素系樹脂水性分散液中に
浸漬することにより行うのが普通であり、その際浸漬を
特に減圧下、たとえば600torr以下、なかんず(
500tart以下、さらには400 torr以下の
条件下に行うことが望ましい。
浸漬することにより行うのが普通であり、その際浸漬を
特に減圧下、たとえば600torr以下、なかんず(
500tart以下、さらには400 torr以下の
条件下に行うことが望ましい。
また、浸透層の形成は、成形品にフッ素系樹脂水性分散
液をスプレーしたり、コーティングすることによっても
達成できる。
液をスプレーしたり、コーティングすることによっても
達成できる。
そして、本発明においては、これらの操作により成形品
の表面側内部にフッ素系樹脂水性分散液による浸透層を
形成させた後、成形品表面に付着したフッ素系樹脂水性
分散液を洗浄または拭き取りにより除去することが必要
である。単にフッ素系樹脂水性分散液を含浸またはコー
ティングしただけでは、成形品表面に付着したフッ素系
樹脂水性分散液を洗浄または拭き取りにより除去した場
合に比し、かえって改質効果が劣るようになる。
の表面側内部にフッ素系樹脂水性分散液による浸透層を
形成させた後、成形品表面に付着したフッ素系樹脂水性
分散液を洗浄または拭き取りにより除去することが必要
である。単にフッ素系樹脂水性分散液を含浸またはコー
ティングしただけでは、成形品表面に付着したフッ素系
樹脂水性分散液を洗浄または拭き取りにより除去した場
合に比し、かえって改質効果が劣るようになる。
洗浄または拭き取り後は、成形品を加熱下または室温下
に乾燥する。
に乾燥する。
上記のようにして取得された成形品は、産業用および民
生用の各種の用途、特に、回転部品および摺動部品とし
て有用である。
生用の各種の用途、特に、回転部品および摺動部品とし
て有用である。
次に実施例をあげて1本発明をさらに詳細に説明する。
実 施 例
実施例1
下記組成を有するフッ素系樹脂水性分散液を調製した。
)・・素糸1脂 組
テトラフルオロエチレンのホモポリマー 3%テトラフ
ルオロエチレレノヘキサフルオロプロピレンコボリマ−
3% シリコーンオイル 3%マイク
ロクリスタリンワックス 2%パラフィン系低
沸点溶剤 10%界面活性剤、安定剤
7%水
72%ポリアセタール製の
ギヤ(直径54mm、歯数87)多数を上記フッ素系樹
脂水性分散液中に投入すると共に系を355 torr
の減圧条件下に保ち、温度50℃で8分間浸漬処理した
。浸漬処理後のギヤを取出した後、まず40℃の水で1
回洗浄し、さらに常温の水で1回洗浄して、ギヤ表面に
付着しているフッ素系樹脂水性分散液を除去し、乾燥し
た。
ルオロエチレレノヘキサフルオロプロピレンコボリマ−
3% シリコーンオイル 3%マイク
ロクリスタリンワックス 2%パラフィン系低
沸点溶剤 10%界面活性剤、安定剤
7%水
72%ポリアセタール製の
ギヤ(直径54mm、歯数87)多数を上記フッ素系樹
脂水性分散液中に投入すると共に系を355 torr
の減圧条件下に保ち、温度50℃で8分間浸漬処理した
。浸漬処理後のギヤを取出した後、まず40℃の水で1
回洗浄し、さらに常温の水で1回洗浄して、ギヤ表面に
付着しているフッ素系樹脂水性分散液を除去し、乾燥し
た。
なお、浸透層の厚さを見るために、別個上記フッ素系樹
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にギヤを処理したところ、着色層の深さ、すなわ
ち浸透層の深さは、約60牌であった・ このようにして得られたギヤ2個を上下に位置させて噛
み合せ、上方のギヤの軸芯には荷重をかけると共にその
荷重を増加させていき、一方下方のギヤの軸芯はモータ
に連結して駆動させ、モータの回転が止まるまでに要し
た荷重を調べ、合せ回転音の大きさ、ギヤの歯の損傷の
有無を調べた。結果を第1表に示す。
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にギヤを処理したところ、着色層の深さ、すなわ
ち浸透層の深さは、約60牌であった・ このようにして得られたギヤ2個を上下に位置させて噛
み合せ、上方のギヤの軸芯には荷重をかけると共にその
荷重を増加させていき、一方下方のギヤの軸芯はモータ
に連結して駆動させ、モータの回転が止まるまでに要し
た荷重を調べ、合せ回転音の大きさ、ギヤの歯の損傷の
有無を調べた。結果を第1表に示す。
一方、比較例1として、上記処理を行わないポリアセタ
ール酸のギヤを用いて実施例1の場合と同様の試験を行
った。結果を第1表に合せて示す。
ール酸のギヤを用いて実施例1の場合と同様の試験を行
った。結果を第1表に合せて示す。
第1表
末 荷重は、モータが止まったときの荷重。
零 回転音は、モータAの場合は10kg負荷時、モー
タBの場合は30kg負荷時、モータCの場合は100
kg負荷時の回転音で判断した。
タBの場合は30kg負荷時、モータCの場合は100
kg負荷時の回転音で判断した。
本 損傷は、モータCの場合について、回転が止まった
ときにギヤの歯に肉眼で摩耗が認められるか否かで判断
した。
ときにギヤの歯に肉眼で摩耗が認められるか否かで判断
した。
実施例2
実施例1で用いたのと同じ組成の分散液を準備し、ポリ
アセタール酸の衣料用スライドファスナをこの分散液中
に投入すると共に系を260 torrの減圧条件下に
保ち、温度45℃で10分間浸漬処理した。浸漬処理後
のスライドファスナを取出した後、まず40°Cの水で
1回洗浄し、さらに常温の水で1回洗浄して、スライド
ファスナ表面に付着しているフッ素系樹脂水性分散液を
除去し、乾燥した。
アセタール酸の衣料用スライドファスナをこの分散液中
に投入すると共に系を260 torrの減圧条件下に
保ち、温度45℃で10分間浸漬処理した。浸漬処理後
のスライドファスナを取出した後、まず40°Cの水で
1回洗浄し、さらに常温の水で1回洗浄して、スライド
ファスナ表面に付着しているフッ素系樹脂水性分散液を
除去し、乾燥した。
なお、浸透層の厚さを見るために、別個上記フッ素系樹
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にスライドファスナを処理したところ、着色層の
深さ、すなわち浸透層の深ざは、約50ルであった。
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にスライドファスナを処理したところ、着色層の
深さ、すなわち浸透層の深ざは、約50ルであった。
この・ようにして得られたスライドファスナーの開閉性
は、次の第2表のように好ましいものであった・ 一方、比較例2として、上記処理を行わないポリアセタ
ール酸のスライドファスナを用いて実施例2の場合と同
様の試験を行った。結果を第2表に合せて示す。
は、次の第2表のように好ましいものであった・ 一方、比較例2として、上記処理を行わないポリアセタ
ール酸のスライドファスナを用いて実施例2の場合と同
様の試験を行った。結果を第2表に合せて示す。
第 2 表
実施例3
下記組成を有するフッ素系樹脂水性分散液を調製した。
フ・・李バ 脂 E 組成
テトラフルオロエチレンのホモポリマー 3%フッ素系
界面活性剤 2%パラフィンワック
ス 1%パラフィン系系中点溶剤
′ 6%エチレングリコール
3%界面活性剤、安定剤
5%水
80%ナイロン6製のギヤ(直径24mm、
歯数46)多数をこのフッ素系樹脂水性分散液中に投入
すると共に系を400 torrの減圧条件下に保ち、
温度60°Cで12分間浸漬処理した。浸漬処理後のギ
ヤを取出した後、常温の水で数回洗浄し、ギヤ表面に付
着しているフッ素系樹脂水性分散液を除去し、乾燥した
。
界面活性剤 2%パラフィンワック
ス 1%パラフィン系系中点溶剤
′ 6%エチレングリコール
3%界面活性剤、安定剤
5%水
80%ナイロン6製のギヤ(直径24mm、
歯数46)多数をこのフッ素系樹脂水性分散液中に投入
すると共に系を400 torrの減圧条件下に保ち、
温度60°Cで12分間浸漬処理した。浸漬処理後のギ
ヤを取出した後、常温の水で数回洗浄し、ギヤ表面に付
着しているフッ素系樹脂水性分散液を除去し、乾燥した
。
このようにして得られたギヤを用いて、実施例1と同様
の試験を行った。結果を第3表に示す。
の試験を行った。結果を第3表に示す。
なお、浸透層の厚さを見るために、別個上記フフ素系樹
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にギヤを処理したところ、着色層の深さ、すなわ
ち浸透層の深さは、約80展であった。
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にギヤを処理したところ、着色層の深さ、すなわ
ち浸透層の深さは、約80展であった。
一方、比較例3として、上記処理を行わないナイロン6
製のギヤを用いて実施例1の場合と同様の試験を行った
。結果を第3表に合せて示す。
製のギヤを用いて実施例1の場合と同様の試験を行った
。結果を第3表に合せて示す。
第 3 表
実施例4
ナイロン6/6製のカーテンレールおよび摺動子の双方
を実施例3で用いたフッ素系樹脂水性分散液中に投入す
ると共に系を400 tarrの減圧条件下に保ち、温
度45℃で15分間浸漬処理した。浸漬処理後のカーテ
ンレールおよび摺動子を取出した後、カーテンレールは
表面に付着している分散液を布でよく拭き取ってから自
然乾燥し、摺動子は常温の水で数回洗浄してから自然乾
燥した。
を実施例3で用いたフッ素系樹脂水性分散液中に投入す
ると共に系を400 tarrの減圧条件下に保ち、温
度45℃で15分間浸漬処理した。浸漬処理後のカーテ
ンレールおよび摺動子を取出した後、カーテンレールは
表面に付着している分散液を布でよく拭き取ってから自
然乾燥し、摺動子は常温の水で数回洗浄してから自然乾
燥した。
なお、浸透層の厚さを見るために、別個上記フッ素系樹
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にカーテンレールおよび摺動子を処理したところ
、着色層の深さ、すなわち浸透層の深さは、カーテンレ
ールが約45牌、摺動子が約40用であった。
脂水性分散液に染料を少量加えたものを準備し、同様の
条件下にカーテンレールおよび摺動子を処理したところ
、着色層の深さ、すなわち浸透層の深さは、カーテンレ
ールが約45牌、摺動子が約40用であった。
摺動子をカーテンレールに装着した後、3kgの荷重を
吊し、一定速度の初速を加えたところ、摺渕子は320
cm摺動して止まった。
吊し、一定速度の初速を加えたところ、摺渕子は320
cm摺動して止まった。
一方、フッ素系樹脂水性分散液で処理しなかった場合は
、同様の試験で、摺動距離は193cmであった拳 発明の効果 本発明においては次のようなすぐれた効果が奏される。
、同様の試験で、摺動距離は193cmであった拳 発明の効果 本発明においては次のようなすぐれた効果が奏される。
すなわち、成形品がギヤ、プーリ等の回転部品である場
合、荷重がかかった状態で使用しても摩耗、変形を起し
にくく、回転がなめらかでその駆動に要するエネルギー
が少なくてすみ(たとえばギヤの場合、電力が1〜3割
低減する)、回転時の回転音が小さく、特殊または高級
な樹脂に代えて安価な汎用のプラスチンクス素材を用い
ても前記樹脂と同等またはそれ以上の性能が得られ、耐
熱性、耐湿性、防汚性も好ましい。そして、このような
効果は単にフッ素系樹脂を成形品にコーティングした場
合よりもすぐれている。
合、荷重がかかった状態で使用しても摩耗、変形を起し
にくく、回転がなめらかでその駆動に要するエネルギー
が少なくてすみ(たとえばギヤの場合、電力が1〜3割
低減する)、回転時の回転音が小さく、特殊または高級
な樹脂に代えて安価な汎用のプラスチンクス素材を用い
ても前記樹脂と同等またはそれ以上の性能が得られ、耐
熱性、耐湿性、防汚性も好ましい。そして、このような
効果は単にフッ素系樹脂を成形品にコーティングした場
合よりもすぐれている。
また、成形品が摺動部品である場合、上記処理を行わな
い従来の摺動部品に比し摺動性が格段にすぐれており、
耐久性も著しく向上し、また、二硫化モリブデンの層を
設けるなど特殊な減摩加工をした場合のような外観の悪
化、寸法精度の低下、減摩材の飛散などがない6 従って、本発明の成形品を組込んだ機械装置の信頼性や
寿命に好影響を与え、工業的価値が大きい。
い従来の摺動部品に比し摺動性が格段にすぐれており、
耐久性も著しく向上し、また、二硫化モリブデンの層を
設けるなど特殊な減摩加工をした場合のような外観の悪
化、寸法精度の低下、減摩材の飛散などがない6 従って、本発明の成形品を組込んだ機械装置の信頼性や
寿命に好影響を与え、工業的価値が大きい。
第1図はフッ素系樹脂水性分散液による浸透層を形成す
る前の成形品の断面図、第2図は成形品にフッ素系樹脂
水性分散液を接触させて、成形品表面側内部に浸透層を
形成させたときの部分拡大断面図、第3図は成形品表面
に付着したフッ素系樹脂分散液を洗浄または拭き取りに
より除去したときの部分拡大断面図である。 (1)・・・成形品、(2a)・・・浸透層、(2b)
・・・付着層
る前の成形品の断面図、第2図は成形品にフッ素系樹脂
水性分散液を接触させて、成形品表面側内部に浸透層を
形成させたときの部分拡大断面図、第3図は成形品表面
に付着したフッ素系樹脂分散液を洗浄または拭き取りに
より除去したときの部分拡大断面図である。 (1)・・・成形品、(2a)・・・浸透層、(2b)
・・・付着層
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、プラスチックス成形品の表面側内部にフッ素系樹脂
水性分散液による少なくとも5μの浸透層が形成され、
かつ成形品表面に付着したフッ素系樹脂水性分散液が除
去された構成を有する改質された成形品。 2、成形品が、回転部品または摺動部品である特許請求
の範囲第1項記載の改質された成形品。 3、浸透層の厚さが少なくとも10μである特許請求の
範囲第1項記載の改質された成形品。 4、浸透層の厚さが少なくとも20μである特許請求の
範囲第1項記載の改質された成形品。 5、フッ素系樹脂水性分散液が、フッ素系樹脂と共に、
ワックスまたは/およびシリコーンを含有する水性分散
液である特許請求の範囲第1項記載の改質された成形品
。 6、プラスチックス成形品にフッ素系樹脂水性分散液を
接触させて、成形品表面側内部に少なくとも5μの浸透
層を形成させると共に、成形品表面に付着したフッ素系
樹脂分散液を洗浄または拭き取りにより除去することを
特徴とする改質された成形品の製造法。 7、プラスチックス成形品に対するフッ素系樹脂水性分
散液の接触を、減圧条件下に行うことを特徴とする特許
請求の範囲第6項記載の改質された成形品の製造法。 8、プラスチックス成形品に対するフッ素系樹脂水性分
散液の接触を、温度80℃以下の低温条件下に行うこと
を特徴とする特許請求の範囲第6項記載の改質された成
形品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19924184A JPS6176594A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 改質された成形品およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19924184A JPS6176594A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 改質された成形品およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6176594A true JPS6176594A (ja) | 1986-04-19 |
JPH0564199B2 JPH0564199B2 (ja) | 1993-09-14 |
Family
ID=16404508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19924184A Granted JPS6176594A (ja) | 1984-09-22 | 1984-09-22 | 改質された成形品およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6176594A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6383674U (ja) * | 1986-11-19 | 1988-06-01 | ||
EP0469421A2 (en) * | 1990-08-02 | 1992-02-05 | Rhein Chemie Rheinau GmbH | Aqueous slip and mould-release agent and process for the moulding and vulcanization of tyres and other rubber articles |
EP0596569A1 (en) * | 1992-11-02 | 1994-05-11 | Forest Group Nederland B.V. | Curtain rail and method of its manufacture |
-
1984
- 1984-09-22 JP JP19924184A patent/JPS6176594A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6383674U (ja) * | 1986-11-19 | 1988-06-01 | ||
EP0469421A2 (en) * | 1990-08-02 | 1992-02-05 | Rhein Chemie Rheinau GmbH | Aqueous slip and mould-release agent and process for the moulding and vulcanization of tyres and other rubber articles |
EP0596569A1 (en) * | 1992-11-02 | 1994-05-11 | Forest Group Nederland B.V. | Curtain rail and method of its manufacture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564199B2 (ja) | 1993-09-14 |
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