JPS6176494A - シラトラン化合物 - Google Patents

シラトラン化合物

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JPS6176494A
JPS6176494A JP19681384A JP19681384A JPS6176494A JP S6176494 A JPS6176494 A JP S6176494A JP 19681384 A JP19681384 A JP 19681384A JP 19681384 A JP19681384 A JP 19681384A JP S6176494 A JPS6176494 A JP S6176494A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は一般式 (但し、Xは、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、アル
キルチオ基、アルコキシカルボニル基又はビス(ハロア
ルキル)アミノ基であり、Rは水素原子又はアルキル基
であり、nは1以上の整数である。)で示されるシラト
ラン化合物及び該シラトラン化合物を有効成分とする制
癌剤を提供するものである。
(従来の技術) 有機ケイ素化合物については、合成や生理活性について
研究が重ねられており、特定の有機ケイ棄化合物群が制
癌活性や抗菌活性等の優れた生理活性を有することが知
られている。
有機ケイ素化合物のうち、下記式で示されるシラトラン
と呼ばれる化合物は、抗菌・抗カビ作用、殺虫作用、殺
鼠作用1発毛促進作用、抗腫腸作用等の種々の生理活性
を有することが見い出されている (但し、Rは置換又は非置換のアルキル基。
アルコキシ基、フェニル基を示す。)さらにルケヴイツ
チらは、下記式で示されるシラトラン誘導体を合成し、
数種のマウス癌細胞に対する制癌活性を測定した結果、
エールリッヒ癌に対してのみ若千の効果を示すことを報
告している( Izv 、  Akad、 #auk、
 Latv、 5SL338 (197B))。
(但し、XはC1、OB + OCH3r #02+N
(C2H5)2を示す。) (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの化合物の制癌剤としての効果は
、未だ不十分であり、さらに優れた制癌効果を有する化
合物の探索が望まれている。
(問題点を解決するための手段及び効果)本発明者は長
年に渡り、数多くの新規な有機ケイ素化合物を合成し、
該有機ケイ素化合物に関する種々の生理活性作用に関す
る研究を続けて来た。
その結果、本発明者は、芳香環に特定の置換基を有する
一群のシラトラン化合物を合成することに成功し、該化
合物群が比類のない顕著な制癌活性を発現することを見
出し、本発明を完成し、ここに提案するに至った。
即ち、本発明は、下記一般式(1) (但し、Xは、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、アル
キルチオ基、アルコキシカルボニル基又はビス(ハロア
ルキル)アミノ基であり、Rは水素原子又はアルキル基
であり、nは1以上の整数である。)で示されるシラト
ラン化合物及び該シラトラン化合物を有効成分とする制
癌剤である。
本発明に於いては、シラトラン化合物のベンゼン環に置
換した基の種類は、上記したように、臭素原子、ヨウ素
原子、シアノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニ
ル基又はビス(ハロアルキル)アミノ基であることが重
要である。上記の臭素原子やヨウ素原子と同じハロゲン
原子である塩素原子やフッ素原子では本発明の効果を得
ることができない。
例えば、後述する比較例からも明らかなとおり塩素原子
を置換基とする化合物の制癌効果は、臭素原子やヨウ素
原子を置換基とする本発明のシラトラン化合物の制癌効
果に比べて極めて劣ったものとなっている。
このような事実から、本発明のシラトラン化合物の制癌
効果は、そのベンゼン環に置換した基の種類に大きく基
因しているものと思われる。
上記一般式(1)中、Xで示されるアルキルチオ基の炭
素数は特に限定されないが、後述する制癌効果の面から
は、炭素数が1〜4のものが好ましい。このような基を
具体的に例示すると、例えば、メチルチオ基、エチルチ
オ基、プロピルチオ基、ブチルチオ基等が挙げられる。
また、上記一般式(1)中、Xで示されるアルコキシカ
ルボニル基の炭素数゛も特に制限されないが、やはり、
制癌効果の面から、炭素数が1〜4のものが好ましい。
このような基を例示すると、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基。
ブトキシカルボニル基等が挙げられる。
さらに、一般式(1)中、Xで示されるビス(ハロアル
キル)アミノ基のハロアルキル基としては、炭素数には
特に制限されないが、この場合もやはり制癌効果の面か
ら炭素数が1〜4のものが好ましい。また、アルキル基
の置換基であるハロゲン原子としては、フッ素。
塩素、臭素、ヨウ素の各原子が使用し得る。
また、一般式(1)中、Rで示されるアルキル基として
は、炭素数には特に制限されないが、原料の入手の容易
さから、炭素数は1〜4であることが好ましい。このよ
うなアルキル基は、具体的に例示するとメチル基、エチ
ル基。
プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
さらに、前記一般式(1)中、nは1以上の整数であれ
ば良い。しかし、原料の入手の容易さから、nは1〜4
の整数、特に1.3又は4であることが好ましい。
本発明のシラトラン化合物は、はとんどの場合常温常圧
に於いては一定の融点を有する結晶状の固体であり、ま
れに粘稠物である。
該シラトラン化合物が前記一般式(1)で示される化学
構造であることは一般に次の(イ)〜に)の手段によっ
て確認、固定することが出来る。
(イ)赤外吸収スペクトルCIA)を測定することによ
りシラトラン化合物分子内に存在する特徴的な化学結合
ならびに官能基の種類を確認することが出来る。例えば
該シラトラン化合物は3000〜2800cm71付近
にCH結合に基づく吸収、1650′〜1620cIL
−1にCR=N結合に基づく吸収を示す。さらに該シラ
トラン化合物中の置換基Xがアルコキシカルボニル基の
場合には1710cm−”付近にエステル基のカルボニ
ル結合に基づく強い吸収を示す。
(ロ)質量スペクトル(MS>を測定し、観察される各
ピーク(一般にはイオンの分子量mを荷電数eで割った
m / eで表わされる′@)に相当する組成式を算出
することにより、測定に供した試料の結合様式さらに終
局的にはその分子量を推定することが出来る。即ち、測
定に供した試(但し、Xは、臭素原子、ヨウ素原子、シ
アノ基、アルキルチオ基、アルコキシカルボニル基又は
ビス(ハロアルキル)アミノ基であり、Rは水素原子又
はアルキル基であり、nは1以上の整数である。)で表
わした場合、一般に分子量に相当する分子イオンピーク
(J/e) 、分子イオンピークからC6H,Xが脱離
したMe−C6H4Xに相当するピーク、およびm /
 a 174にN(CH2CH20)3S1eに相当す
る強いピークが現われる。
(1) 13(?−核磁気共鳴スベクトル(13C−N
MR)を測定することにより、測定に供したシラトラン
化合物中の炭素原子の個数、炭素鎖の配列様式、炭素原
子の結合様式を知ることが出来る。即ち13C−NMR
<テトラメチルシラン基準)に於いて、上記一般式中の
置換基Xにかかわらず、6個の特有なピークが観察され
、一般的にそれぞれのピークの化学シフトの概値(δ+
ppm)は、n=3の場合以下の様に帰属することが出
来る。
又、上記一般式中の芳香環を構成する6個の炭素原子の
各ピークのシフト値は置換基Xの種類によって変動する
・が一般に110〜150 ppm  に観察される。
さらに置換基Xが炭素原子を含む基であるアルキルチオ
基、アルコキシカルボニル基、ビス(ハロアルキル)ア
ミノ基である場合にはそれぞれの炭素原子に対応するピ
ークが特定の位置に観察されることは当然である。
に)元素分析によって炭素、水素、窒素、+イ素(さら
にへロゲン、イオウを含む場合にはハロゲンならびにイ
オウ)の各重量%を求め、次いで認知された各元素の重
量%の和を100から減じることにより、酸素の重量%
を算出することが出来、従って該シラトラン化合物の組
成式を決定することが出来る。
本発明のシラトラン化合物は前記一般式中の置換基Xの
種類によってその性状が多少異なるが、一般には常温常
圧に於いては白色。
淡黄色、淡褐色、黄色、橙黄色、橙色、赤色。
深赤色の結晶状固体であるが、粘稠物である場合もある
。該シラトラン化合物はクロロホルム、メチレンクロリ
ド等の塩素系溶剤、メタノール、エタノール等のアルコ
ール系溶剤。
N、N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の極性非水溶媒等には比較的よく溶け、ベンゼン、ト
ルエン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等には可溶で
あり、ヘキサン、エーテル、リグロインには難溶であり
、水には不溶である。
本発明のシラトラン化合物の製造方法は特に限定されず
、如何なる方法によってもよい。
一般に好適に採用される代表的な製造方法を以下に説明
する。即ち、一般式 (但し、Xは、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、アル
キルチオ基、アルコキシカルボニル基又はビス(ハロア
ルキル)アミノ基であり、Rは水素原子又はアルキル基
であり、nは1以上の整数であり、Rはアルキル基であ
る。)で示されるトリアルコキシシランとトリエタノー
ルとを反応させることによって好収率で目的とする本発
明のシラトラン化合物を得ることが出来る。上記反応式
を示せば下記の通りである。
上記式で示されるトリアルフキジシランは、その製法に
限定されず、公知の製法で得られるものが特に制限され
ず使用出来る。一般式中のにで示されるアルキル基の具
体例とじてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、1
8゜−プ四ビル基、n−ブチル基等が挙げられる。
また、上記の反応には触媒を用いることが好ましい。触
媒としては、ケイ素に結合したアルコキシ基を切断して
トリアターノールアミンとの交換反応を行なわせるもの
であれば特に限定されず使用することが出来るが、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム等のア
ルカリ金属の水酸化物で代表される塩基性化合物が少量
でしかも効果的である場合が多いので好適である。上記
反応の代表例は後述する実施例で詳述する。該反応は無
溶媒に於いても実施することが出来るが、通常溶媒の存
在下に実施するのが一般的である。
該溶媒としては、原料、生成物あるいは触媒と反応しな
い溶媒であれば特に限定きれず使用することが出来、一
般にはエタノール、メタノール、イソプルピルアルコー
ル等のアルコール系溶媒、ジメトキシエタン、ジオキサ
ン、アセトニトリル等が好適に使用される。
また前記反応条件は特に限定されるものではないが、一
般には0〜200℃、好ましくは20〜150℃の温度
下に数分〜数日、通常5分〜50時間の範囲で選べば充
分である。
また反応圧力は大気圧下に充分反応が進行するので通常
は常圧で実施すれば良く、必要に応じて加圧下あるいは
減圧下で実施することも′出来るみ また、本発明のシラトラン化合物はアミノアルキルシラ
トランと置換ベンゾイル化合物とを反応させることによ
っても好収率で得ることが出来る。該反応式を示せば下
記の通りである。
上記反応の代表例は後述する実施例で詳述するが、該反
応は通常溶媒の存在下に実施するのが一般的である。該
溶媒としては原料又は生成物と反応しない溶媒であれば
特に限定されず使用することが出来、一般にはベンゼン
トルエン、エタノール、プロパツール、アセトニトリル
、N、N−ジメチルホルムアミド。
クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン等が好適に使用される。また前記反応条件
は特に限定されるものではないが、一般には0〜200
℃、好ましくは20〜150℃の温度下に数分〜数日、
通常10分〜50時間の範囲で選べば充分である。また
該反応はいわゆる脱水反応であり、反応の進行と共に水
が生成するので、溶媒として水と共沸する性質を有する
ベンゼン、クロロホルム、エタノール等を用い、反応液
ヲ加熱還流をさせ、生成した水を共沸させて系外に除去
する手段を用いたり、必要に応じて脱水剤や脱水触媒を
用いることは、該反応を効率的に進行させる上で好都合
である。
本発明のシラトラン化合物は、通常上述のいずれの反応
式に従っても、各原料を等モル比で用いて好収率で得ら
れる。該シラトラン化合物が、反応終了後、結晶として
析出する場合には、結晶を濾過することによって極めて
純品で得ることが出来る。また、該シラトラン化合物が
反応終了後に於いても溶液中に溶解している場合には溶
媒等の揮発成分を、常圧蒸留、減圧蒸留、真空蒸留等の
手段によって除くことにより得られる。このようにして
得られたシラトラン化合物は一般に純品であるが、さら
に高純度のシラトラン化合物を得る必要がある場合には
、再結晶、再沈澱等の精製手段を用いることも出来る。
本発明のシラトラン化合物は著しく生理活性にすぐれて
いて、特に制癌活性にすぐれた効果を発揮する。例えば
マウスにおけるエールリッヒ腹水癌、ラットにおけるウ
ォーカーカルジノサルコーマ256腹水癌、およびマウ
スにおけるP388白血病に対して極めて強力な制癌効
果を発揮する。これらの効果から本発明のシラトラン化
合物は各種癌の予防。
治療または処理の目的に好適に使用することができる。
本発明のシラトラン化合物は、後述する比較例からも明
らかなとおり、先に述べたルケヴイツチらの合成したシ
ラトラン誘導体に比して著しく高い制癌活性を有してい
る。このように高い制癌活性はシラトラン化合物のシラ
トラン構造にも起因しているが、芳香環に置換した置換
基の種類にも大きく起因しているものと考えられる。
本発明のシラトラン化合物な制癌剤として使用する場合
の使用形態は公知の如何なる形態でも使用することがで
きる。該使用形態の代表的なものを例示すると、経口、
非経口(例えば筋注、静注、皮下、腹腔内、直腸内)ま
たは局所投与のいずれによっても患者に投与することが
できる。その際の有効成分であるシラトラン化合物の有
効投与量は、投与すべき患者の年令9体重、症状の軽重
、癌の種類等に応じて異なるが、一般には、200〜0
.002my/ky/日、好ましくはs o 〜0.0
2 my/’q7日とすることができる。該1日の投与
量は1日1回のみ又は1日数回(3〜5回)に分けて投
与することができる。tた、上記の投与量は単なる指針
であり、処置を行なう医師の判断により、上記範囲を越
えて投与することも可能であることはいうまでもない。
上記有効成分の投与にあたって、上記シラトラン化合物
は、希望とする投与方法(経口。
非経口又は局所)に応じて、種々の剤形に製剤すること
ができる。
例えば、経口投与に際しては、錠剤、丸薬。
摺衣錠、散薬包、顆粒、シロップ、カプセル剤等の剤形
に製剤することができ、また、非経口投与に際しては、
溶液又は懸濁液、゛生薬゛等の剤形に製剤することがで
き、さらに局所投与に際しては、軟膏、硬膏、クリーム
等の”剤形に製剤することができる。
これら製剤中における有効成分の濃度は特に制限゛され
るものではなく、剤形に応じて広範に変えることができ
るが、一般には0.05〜90重量%、好ましくは1〜
60重量%程度の濃度とすることができる。
上記製剤に使用しうる賦形剤としては当該分野で常用さ
れているものはいずれも使用可能であり、固体形態の製
剤に対しては、例えば、乳糖、しよ糖、でん粉、グリシ
ン、結晶セルロース、マンニット、ステアリン酸マグネ
シウム、流動パラフィン、炭酸カルシウム。
炭酸水素ナトリウム等が挙げられ、また、液体形態の製
剤に対しては、例えば生理食塩水。
界面活性剤液、ぶどう糖液、アルコール、エステル類等
が挙げられる。
かかる製剤の具体例を示せば次のとおりである。
製剤例1:注射剤 シラトラン化合物の所定量を含有するようにバイアルに
無菌的に分配し、密封して水分およびバクテリアを除法
する。使用前にリドカイン0.5%を含む生理食塩水の
所定量を添加して注射剤とすればよい。
製剤例2:カプセル剤 ステアリン酸マグネシウム0.6重量部に乳糖4.5重
量部を加えて攪拌混合することにより均一とし、さらに
乳糖5重量部と結晶セルロース10重量部を加えて混合
する。この混合物に予め微粉末化した前記シラトラン化
合物20重量部加えて、再度混合することにより調製粉
末を得る。この粉末をカプセル充填機を用いゼラチンカ
プセルに充填することによりカプセル剤を製造すればよ
い。
製剤例3:軟こう剤 ステアリルアルコール10重量s、流動パラフィン20
重量部およびワセリン160重量部を80℃に加温溶解
した後、コレステロール0.5重量部ならびに予め微粉
末化した前記シラトラン化合物10重量部をよく攪拌し
ながら加え、さらによく攪拌を行った後、室温に放置し
、適当な硬さにして軟こう剤を得るとよい。
製剤例4:錠剤 シラトラン化合物25重量部とマンニット20重量部を
よく混合粉砕した後、でんぷん糊として馬鈴署でんぷん
4.7重量部を加えて粒状化する。この粒子を60メツ
シユふるいを通し、乾燥して所定の重量とし16メツシ
ユふるいにかける。次に、この粒子をステアリン酸マグ
ネシウム0.3重量部と混合して、なめらかにし、通常
の方法により錠剤成型機により圧縮して適当な大きさの
錠剤とすればよい。
以下に本発明の制癌剤において有効成分として使用され
るシラトラン化合物及びその製造例並びに薬理活性試験
法及びその結果を示す。しかしながら、本発明はこれら
に限定されるものではない。
実施例I N−CP−エトキシカルボニルフェニルメチリてン)−
γ−アミツブpピルトリエトキシシラン(9,751,
)リエタノールアミン(3,8111)、水酸化カリウ
ム(0,301り射よびエタノール(30m)の混合物
を3時間加熱還流した後、実施例1と同様に後処理を施
し、エタノールから再結晶することによって融点131
.5〜133.5℃の白色結晶(5,09F)を得た。
該生成物について赤外吸収スペクトルを測定したところ
、第1図に示すようなスペクトルが得られ、1710ニ
ー1にC00C2E5基のカルボニル結合に基づ<吸収
、1640CILL”””にCH=N結合に基づく吸収
を示した。
その元素分析値は(?56.93%、H7,1B弧。
H7,00%であって、C1,H28N205S1(3
92−52)なる組成式に対する計算値であるC 5 
B、 13%、H7,19俤、H7,14%に一致した
。また、質量スペクトルを測定したところ、m / e
 391にMΦ−Hに対応するピーク 、!II/θ2
43にMΦ−C6H4COOC2H5に対応するピーク
、 m / e 174 #(CH2CH20)3Si
eに対応するピークを示した。さらに13C−NMRを
測定した結果、観察される各ピークは次の様に帰属され
た(化学シフト値以上の結果から、得られた白色結晶が
N−(P−エトキシカルボニルフェニルメチリデン)−
γ−アミノプロピルシラトランであることが明らかとな
った。収率は507%であった。
実施例2 N −CP−ビス(β−クロロエチル)アミノフェニル
メチリデン〕−γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
(7,041,、)リエタノールアミン(26s El
 )、水酸化カリウム(o、sol、エタノール(2n
d)の混合物を40分間加熱還流した彼、冷所に一日放
置したところ融点146.5〜148.5℃の淡黄色結
晶(6,04#)  が得られた。該生成物について赤
外吸収スペクトルを測定したところ、第2図に示すよう
なスペクトルが得られ、1625m−’にCH=N結合
に基づく吸収を示した。その元素分析値はC51,95
%、H6,66%、H8,86%であって、C2J31
N303C12S1(460,47)なる組成式に対す
る計算値であるC 5116%、H6,79%、#9.
13%によく一致した。また、質量スペクトルを測定し
たところ、m/e 461と459にMeに対応−りを
示した。さらに13C−NMRを測定した結果、観察さ
れるピークは次の様に帰属された(化学シフト値δ+p
pm)。
以上の結果から、得られた淡黄色結晶がN−〔P−ビス
(β−クロロエチル)アミノフェニルメチリデン〕−γ
−アミノプロピルシラトランであることが明らかとなっ
た。収率は79.5%であった。
実施例′3 γ−アミノプロピルシラトラン(465#)。
P−エトキシカルボニルベンズアルデヒド(3,56,
9)、ベンゼン(79d)の混合物を3時間加熱還流さ
せ、生成する水を共沸させることにより除去しながら反
応させることにより実施例1で得られた生成物と同じy
 −<p−エトキシ力ルポニルフェニルメチリデン)−
γ−アミノプロピルシラトラン(3,081を得た。
実施例4 N−(P−ビス(β−クロロエチル)アミノフェニルメ
チリデン〕−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(
5,03Ji’)、  )リエタノールアミン(184
,9)、水酸化リチウム(0,3,9)、メタノール(
20ゴ)の混合物を実施例2と同様に反応させることに
より、実施例2で得られた生成物と同じN−(P−ビス
(β−り0四エチル)アミノフェニルメチリデン〕−γ
−アミノプロピルシラトラン(4,56g>  を得た
実施例5 実施例1又は3に記載したのと同様な方法によって下記
一般式で示されるシラトラン化合物を合成した。シラト
ラン化合物の構造。
物性値1機器分析結果、収量(収率)ならびに反応混合
物組成を併せて第1表に示した。
なお、第1表に示した化合物の質量スペクトルを測定し
たところ、全ての化合物について分子量に相当する分子
イオンピーク(Me)とm/θ174にシラトラニル基
、すなわちNCCH2CH20)3S1eに対応するビ
ー)pが1℃察された。
実施例6 実施例1〜5で得られた下記一般式で示されるシラトラ
ン化合物を、界面活性剤ツイーン80を含む生理食塩水
に加えて規定量の試料を含む懸濁液を作成し、この試料
溶液を用いて、マウスのエールリッヒ腹水癌に対する制
癌活性を試験した。
即ち、該試料溶液を、エールリッヒ癌細胞数5X106
 個を有するスイスマウス(雄)6匹の腹腔内に0.5
111jずつ9日間連続注射投与した。その60日又は
55日間にわたる延命効果の結果から、平均生存日@(
MST)を求め、対照群(30匹)の平均生存日数と比
較することによりT/C(%)を算出した。
即ち、平均生存日数な験体(イ)と対照体CC)につい
て求め、T/CX100(支))で算出した。概値は6
匹の験体中4匹目が死亡した日数を平均生存日数とし、
これを対照体かも同様に求めた平均生存日数で除した値
に100を掛けることにより求められる。結果を第2表
に示す。ただし、対照群としてはマウス30匹を使用し
たが表には6匹としての平均値を記載した。
以下余白 実施例7 実施例1〜5で得られた下記一般式で示されるシラトラ
ン化合物の規定量を、界面活性剤ツイーン80を含も生
理食塩水辷懸濁させて試料溶液を調製した。
この試料溶液を、腹腔内にウォーカ−カルジノサルコー
マ256癌細u数1xxo5個を有するスブラグドーレ
イ系ラット(雌)6匹に対して、腹腔内注射を5日間連
続して施し2ケ月間にわたって延命効果を調べた。その
結果を第3表に示した。
実施例8 実施例2で合成したy−〔P−ビス(β−クpロエチル
)アミノフェニルメチリデン〕−γ−アミツブpビルシ
ラトランを界面活性剤ツイーン80を含も生理食塩水に
加えて規定量の試料を含も試料溶液を作成した。該試料
溶液を、P 3881Jンパ白血病癌細胞1x106個
を有するCDF1系マウス(雄)6匹の腹腔内にQ、5
Il/づつ9日間連続注射投与した。
30日間にわたる延命効果試験を調べたところ、投与量
50璽g/kgに於いてTiC(%)は128.投与量
25Q/に9に於いてはTiC(%)157なる値を示
した。
実施例9 実施例1.に記載したのと同様な方法によって下記一般
式で示されるシラトラン化合物を合成し、実施例6と同
学にしてマウスのエールリッヒ腹水癌に対する制癌−活
性を試験した。
該化合物の組成式および元素分析値、ならびに制癌活性
試験結果を併せて第4表に記載した。なお、第4表に記
、載した化合物の質量スペクトルを測定した、と、ころ
、全ての化合物について分子量に相当する分子イオンピ
ーク(Me)とm/@17.4にシラトラニル基、すな
りちN(CH2cx20)3s1eに対応−rるピーク
が観察され、さらに赤外吸収スペクトクを測定したとこ
ろ、全ての化合物について1680〜1630cm−”
にCH=N結合に基づく吸収が観察された。
比較例 下記一般式で示されるシラトラン化合物について、実施
例6と全く同様にして、マウスのエールリッヒ腹水癌に
対する制癌活性を試験した。その結果を第5表に示した
以下余白
【図面の簡単な説明】
添付図面第1図は実施例1で得られた化合物の赤外吸収
スペクトルの測定結果で、同第2図は実施例2で得られ
た化合物の赤外吸収スペクトルの測定結果である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Xは、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、アル
    キルチオ基、アルコキシカルボニル基又はビス(ハロア
    ルキル)アミノ基であり、Rは水素原子又はアルキル基
    であり、nは1以上の整数である。)で示されるシラト
    ラン化合物。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し、Xは臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、アルキ
    ルチオ基3アルコキシカルボニル基又はビス(ハロアル
    キル)アミノ基であり、Rは水素原子又はアルキル基で
    あり、nは1以上の整数である。)で示されるシラトラ
    ン化合物を有効成分とする制癌剤。
JP19681384A 1984-09-21 1984-09-21 シラトラン化合物 Granted JPS6176494A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997009990A1 (de) * 1995-09-15 1997-03-20 Lts Lohmann Therapie-Systeme Gmbh Transdermales therapeutisches system für silatranverbindungen
EP0768313A3 (en) * 1995-09-14 1998-04-29 Dow Corning Toray Silicone Company Limited A surface treating agent for glass fiber substrates

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WO1997009990A1 (de) * 1995-09-15 1997-03-20 Lts Lohmann Therapie-Systeme Gmbh Transdermales therapeutisches system für silatranverbindungen

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