JPS617462A - イオン選択電極 - Google Patents

イオン選択電極

Info

Publication number
JPS617462A
JPS617462A JP59128241A JP12824184A JPS617462A JP S617462 A JPS617462 A JP S617462A JP 59128241 A JP59128241 A JP 59128241A JP 12824184 A JP12824184 A JP 12824184A JP S617462 A JPS617462 A JP S617462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
ion
salt
electrolyte
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP59128241A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0352021B2 (ja
Inventor
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
Mitsuharu Nirasawa
光治 韮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP59128241A priority Critical patent/JPS617462A/ja
Priority to US06/746,985 priority patent/US4615788A/en
Priority to DE8585107625T priority patent/DE3585561D1/de
Priority to EP85107625A priority patent/EP0165607B1/en
Publication of JPS617462A publication Critical patent/JPS617462A/ja
Publication of JPH0352021B2 publication Critical patent/JPH0352021B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/333Ion-selective electrodes or membranes
    • G01N27/3335Ion-selective electrodes or membranes the membrane containing at least one organic component

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、イオン選択電極に関するものである。さらに
詳しくは本発明は、カリウムイオン、ハロゲンイオンあ
るいは炭酸イオンをボテンシオメトリカルに測定する分
析に使用するに適したイオン選択電極に関するものであ
る。
[発明の背景] イオン選択電極は、主として水性液、血液、血清なとの
体液中のイオン濃度をポテンシオメトリカルに測定する
ための測定具であり、その基本的構成については既に特
開昭52−142584号公報などに開示されている。
すなわち、イオン選択電極は、支持体、導電性金属層(
例、蒸着銀層)、該金属の水不溶性塩(例、塩化銀)を
含む層、該水不溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとカ
チオン(例、カリウムイオン、ナトリウムイオン)との
電解質塩(例、塩化カリウム、塩化ナトリウム)とバイ
ンダーとを含む電解質層、およびイオン選択層がこの順
に一体化された基本構成をイ1している。
」、記のような基本構成からなるイオン選択電極(半電
池)を更際のイオン濃度測定に使用するに際しては、二
個のイオン選択電極A、Bを一組とし、それぞれのイオ
ン選択層A、Bを水担持性のブリッジで接続し、イオン
選択層A、Bのそれぞれに標準液と試料液を点着したの
ち、−・定時間経過後の導電性金属層A、Hの間の電位
差を測定して、予め調製した検量線とこの電位差とから
試料液中に含まれていた電解質の濃度を算出する方法が
利用される。なお、特開昭58−156848号公報等
に開示のスクラッチ溝で電気的に絶縁されたイオン選択
電極対を用いて同様な測定を行なうこともできる。
イオン選択電極は上記のように基本的には単純な構成か
らなり微小なチップとして得られるため試料の必要量が
極めて少なく、従って体液などのように試料液の量に制
限がある場合の含有電解質量の測定に非常に有用である
。また、イオン選択電極は上記のような単純かつ微小な
構成からなるため、使い捨てにて使用できるとの利点も
ある。
しかし一方では、微小なイオン選択電極はそのIIl!
l定精1度が不充分となりやすいとの問題点を有してい
る。これは、イオン選択電極が測定中に電位の変動(電
位ドリフト)をおこしやすいことに起因している。電位
ドリフトを低減させるにはイオン選択電極の各機能層を
厚くするとの対策が考えられるが、この場合にはイオン
選択電極の単価が高くなるため使い捨て使用が困難にな
るとの問題が発生し、また感度も低下しやすい。
[記のような電位ドリフトの発生などの問題点を回避す
るための改良技術として、電解質層を電解質の蒸着ある
いは電解質水溶液の塗布乾燥により形成して実質的にバ
インダーを含むことのない電解質層とする発明、が既に
提案されている(#開閉57−17852号公報)。こ
の発明により。
従来知られているイオン選択電極の電位ドリフトの発生
の低減は可能となったが、イオン選択電極を用いる測定
の精度を高めるためには更に電位ドリフトを低減させる
ことが望ましい。すなわち、電解質層を電解質水溶液の
塗布乾燥により形成した場合には、生成する電解質塩結
晶が大きなものンなる傾向があるため、電解質層におけ
る電解質分布が不均一になりやすく、また電解質層の厚
みが大きくなりやすいとの問題が発生し、いずれも測定
精度の向上を妨げる要因となる。一方、電解質の蒸着に
より電解質層を形成する方法は、電解質の蒸気圧が低い
場合には利用が難しく、また高温下で分解しやすい電解
質については蒸着操作に特別な注意が必要となり、従っ
て蒸着効率が低くなるため、工業的操作としては有利と
いうことはできない。
木発明者は、導電性金属の水不溶性塩を含む層のLに、
実質的にバインダーを含むことがないカリウム塩水溶液
を塗布し、次いでこれを加熱気体流通下にて乾燥して、
平均結晶径が相対的に小さいカリウム増結晶からなる電
解質層を形成させることにより、得られるイオン選択電
極の電位ドリフトの低減を可能にした発明を既に完成し
、特許出願をしている。
木発明者は、上記の電解質層を結晶径の小さい電解質塩
から形成させることによって電位ドリフトの低減を図る
との技術的思想を更に発展させた結果、大トリウムイオ
ン以外のイオンの分析用のイオン選択電極であっても、
電解質層形成用の電解質塩としてナトリウム塩を用いる
ことは何ら分析精度等のイオン選択電極の性能に悪影響
を与えることがなく、一方では、ナトリウム塩はカリウ
ム塩に比較して結晶径の小さい結晶が容易に形成できる
ことも見い出した。そして、本発明者は。
このような現象を利用することによりカリウムイオン、
ハロゲンイオンあるいは炭酸イオンの分析用のイオン選
択電極の電位ドリフi・の更なる低減が可能になること
を見い出した。
[発明の要旨] 本発明は、電位ドリフトなどの測定誤差の原因となる現
象の発生か低減された体液中9カリウムイオンをポテン
シオメトリカルに測定する分析に使用するに適したイオ
ン選択電極を提供することを主な目的とするものである
また本発明は、測定時の応答時間が短縮されたイオン選
択電極を提供することもその目的とするものである。
本発明は、特に体液中のカリウムイオン、/\ログンイ
オン(0文−1Br−1■−)、あるいは炭酸イオン(
CO32LHCO3−)の分析に適したイオン選択電極
を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は、電位ドリフトなどの測定誤差の発生
原因となる現象の発生が低減され、かつ応答時間が短縮
されたイオン選択電極を提供することもその目的とする
ものである。
本発明が提供するイオン選択電極は、 (I)支持体、 (II)導電性金属層、 (III)該金属の水不溶性塩を含む層、(IV)該水
不溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとナトリウムイオ
ンとの平均結晶径8’p m以下(好ましくは平均結晶
径O11〜7gm)の電解質塩結晶が、上記水不溶性塩
を含む層の上に実質的にバインダーを含むことなく雀に
展開されてなる電解質層、および (V)カリウムイオン選択層、ハロケンイオン選択層お
よび炭酸イオン選択層からなる群より選ばれるイオン選
択層、 がこの順に一体化されてなることを特徴とするものであ
る。
上記のイオン選択電極は、該水不溶性塩を含む層の上に
電解質塩を含む水溶液を塗布した後、該塗布層を、流通
下にある40°C以上に加熱された気体に接触させるこ
とにより乾燥させ、これによって密に展開された平均結
晶径8uLI111以下の該電解質塩結晶からなるよう
に電解質層を該水不溶性塩を含む層の上に形成する方法
を利用して製造することができる。
[発明の詳細な説明] 本発明により提供されるイオン選択電極の基本構成、す
なわち支持体、導電性金属層、該金属の水不溶性塩を含
む層、該水不溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとアル
カリ金属イオンとの電解質塩からなり、実質的にバイン
ダーを含むことのない電解質層、およびイオン選択層が
、それぞれこの順に一体化されてなるイオン選択電極は
、前述のように既に公知である(特開昭57−1785
2号公報)。本発明のイオン選燃電極において、電解質
層以外の構成、およびそれぞれの層の材料については、
公知技術に従って選択することができる。なお、イオン
選択電極の構成、材料などを開示する刊行物の例として
は、上記の特開昭52、−142584号公報および同
57−17852号公報、そして同58−211648
号公報などを挙げることができる。
たとえば、支持体としてはポリエチレンテレフタレート
などのプラスチック材料からなるフィルム(または、シ
ート)を用いることができる。導電性金属層としては、
支持体表面に蒸着などの方法により積層された金属銀か
らなる層が代表的である。金属の水不溶性塩を含む層は
、たとえば、導電性金属層を金属銀層とした場合には、
銀層の表面部分を化学的に酸化・塩化し塩化銀層を形成
させるか、または塩化銀とバインダーとを含む分散液を
金属銀層表面に塗布乾燥させることにより形成すること
ができる。上記の水不溶性塩を含む層の上に設けられる
電解質層は本発明の特徴となる層、であり、後に述べる
ような方法により形成することができる。
本発明のイオン選択電極のイオン選択層は、たとえば、
カリウムイオンキャリヤーを含有する疎水性有機バイン
ダーからなるカリウムイオン選択層である。カリウムイ
オンキャリヤーの例としては、パリノマイシン、環状ポ
リエーテル、テトララクトン、マクロリドアクチン、エ
ンニナチン、カリウムテトラフェニルポレート、および
それらの誘導体などを挙げることができる。疎水性有機
パイングーとしては、薄膜を形成することができる天然
高分子物質、その誘導体もしくは合成高分子物質を用い
ることができ、その例としては、セルロースエステル、
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、
ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリウレ
タン、ポリカーボネートなどを挙げることができる。な
お、ハロゲンイオン選択層および炭酸イオン選択層も公
知であり、たとえば、前掲の公報に記載がある。
本発明のイオン選択電極の特徴的要(21=は、分析対
象のイオンが、カリウムイオン、ハロゲンイオンあるい
は炭酸イオンなとのナトリウムイオン以外のイオンであ
るにもかかわらす、電解質層がナトリウムイオンの塩を
含む電解質よりなり、該電解質層は、実質的にバインダ
ーを含むことなく、かつ導電性金属を構成する金属の水
不溶性塩を含む層(以下、水不溶性塩層と略す)の上に
密に展開された結晶粒子の平均径が特定の値以下(8I
Lm以下、好ましくは0.1〜7 ’p、 m、さらに
好まL<はo、2〜7’gm)の電解質塩結晶からなる
ことにある。
本発明において、電解質塩結晶が密に展開されていると
は、水不溶性塩層と電解質塩結晶とイオン選択層との間
に実質的に安定な界面電位が発生する程度に、電解質塩
結晶が水不溶性塩層の上に分布していることを意味して
おり、必ずしも全ての電解質塩結晶が互いに隣接して配
列されている必要はない。
また1本発明において電解質層は薄いほうが概して好ま
しいが、電解質塩結晶の粒子径が小さい場合には電解質
層を形成する電解質塩結晶はイオン選択電極の表面に垂
直な方向に重なり合っていてもさしつかえない。
すなわち本発明においては、このような結晶径の小さな
ナトリウムの電解質塩をバインダーを用いることなく水
不溶性層表面上に密に展開させることにより、電解質が
水不溶性層表面上に高密度で均一に分散配置され、かつ
層厚が薄い電解質層が形成される。このような電解質層
を有するイオン選択電極は応答速度が速く、電位ドリフ
トの発生も非常に抑制される。また、バインダーを用い
ない電解質層では問題となりやすい電解質層の剥離に起
因する層間分離などの現象も殆ど発生することがない。
この理由としては、電解質層の高密度化、均一化および
厚さの低減以外に、本発明で規定された小さな結晶の形
態にある電解質塩が部分的に水不溶性塩層と係合されて
いることに起因するものとが考えられる。特に水不溶性
塩層が塩化銀層である場合には、塩化銀層が比較的多孔
性な表面を示すため、電解質塩と水不溶性塩層(塩化銀
層)との保合が顕著に現われると推定される。
さらに、本発明の電解質層は適当な微小粒径を有する結
晶粒子からなるので、親水性バインダーを含有する電解
質層において少なからず発生する電解質層゛とイオン選
択層との密着不良、接着不良が改善され、これらの現象
の発生が実質的に見られない。
本発明者の検討によれば1本発明において規定したよう
な結晶径の小さなナトリウム電解質塩結晶は、これまで
に知られているような水不溶性塩層の表面に単に電解質
塩の水溶液を塗布し、これを風乾するような方法によっ
ては得ることができない。
すなわち、塩化ナトリウム、臭化ナトリウムなどのよう
なナトリウムの電解質塩の水溶液を水不溶性塩層の上に
塗布し、室温下に放置するような公知の方法では、析出
する結晶の結晶径(平均結晶径)は一般にioμm程度
以上の比較的大きな結晶となる。水不溶性塩層の上にこ
のような大きな結晶が展開されて構成されている電解質
層は、電解質の分布の均一さ、電解質層の厚みの均一さ
などの点で劣るため、電位ドリフトが発生しやすく、ま
た電解質層も必然的に厚くなるため、分析における応答
時間も長くなるという欠点が発生する。
これに対して、水不溶性塩層の上に電解質塩を含む水溶
液を塗布した後、該塗布層を、流通下にある40℃以上
(好ましくは80〜200℃)に加熱された気体に接触
させることにより乾燥させた場合には、密に展開された
平均結晶径8Bm以下(好ましくは、0.1〜7gm)
の該電解質塩結晶からなる電解質層が該水不溶性塩を含
む層のLに形成される。このような小さい径の結晶から
なる電解質層は、電解質の分布の均一さ、電解質層の厚
みの均一さなどが改良され、またイオン選択膜の厚さを
薄くしても電解質塩結晶が確実にイオン選択膜により被
覆されるため、電位ドリフトの発生が低減し、従って分
析の測定精度が向上するとともにイオン選択膜の薄膜化
により製造コストの低減が実現し経済的に有利となる。
本発明の電解質層を製造するために用いられる電解質塩
水溶液の濃度には特に制限はないが、通常は約0.5〜
約25重量%、好ましくは約0.5〜約15重量%、最
も好ましくは約0.5〜約lO重量%の範囲の電解質塩
水溶液が用いられる。製造上の効率を高めるためには高
濃度の溶液であることが望ましい。
本発明の電解質層を形成する電解質塩のナトリウムイオ
ンの相手側の陰イオンは水不溶性塩に含まれる塩の陰イ
オンと共通にする必要があるため、電解質塩はイオン選
択電極全体の構成を考慮して選ばれる。一般には、イオ
ン選択電極の導電性金属層は金属銀から構成ぎれること
が多く、また該金属の水不溶性塩を含む層は塩化銀を含
むことまたは塩化銀からなることが多いため、必然的に
電解質塩として塩化ナトリウムを用いる場合が多くなる
。ただし水不溶性塩層に含まれる水不溶性塩の陰イオン
が、臭素イオン、沃素イオン、スルホニウムイオン、カ
ルボン骸イオンなど塩素イオン以外の陰イオンである場
合には、電解質層に用いるナトリウム塩の陰イオンは当
然それに一致させるように選択する必要がある。
次に本発明の実施例および比較例を示す。
[実施例1] ポリエチレンテレフタレー) (PET)フィルム(厚
み:188ALm、寸法30mmX1000mm)上に
真空蒸着により、厚み約800nmの金属銀の層(蒸着
銀層)を形成させた。そして、この蒸着銀層の両端部を
特開昭58−102146号公報に開示のポリマー組成
物液状レジストで被覆することにより、それらの両端部
を保護し、また蒸着銀層の中央部分をバイトにより切削
除去し、断面が浅いU字型溝状の絶縁部分を設けた。
次に、上記積層体の蒸着銀層の非被覆部分を塩酸と重ク
ロム酸カリウムとを含む処理液(塩化水素および重クロ
ム酸カリウムをそれぞれ36ミリモル/文および16ミ
リモル/文含む水溶液)を用いて約60秒間接触処理し
た。この処理が終了したのち、この積層体を水洗、乾燥
してフィルム状の銀・塩化銀電極(支持体、導電性銀層
および塩化銀層からなる積層体)を得た。
上記の銀・塩化銀電極フィルム上に、塩化ナトリウム2
.975gを水性有機溶媒42.5g(アセトン2.5
g+エタノール20g+水20g)に溶解して調製した
溶液を塗布し、次いで塗布層に温度80°Cの空気流を
風速1.5m/秒にて3分間接触させて塗布層を乾燥さ
せた。乾燥後の塗布層の重量は2.2g/m’であった
。この乾燥後の塗布層(電解質層)を顕微鏡で観察した
ところ、結晶径が1〜2gmの多数の塩化ナトリウム微
細結晶が塩化銀層上に密に展開していた。
」二記の電解質層の上に下記の組成からなるカリウムイ
オン選択層を常法により層厚が25gmとなるように付
設してカリウムイオン分析用イオン選択電極を作成した
カリウムイオン゛    ゝ VYNS*           0.9gアジピン酸
ジオクチル      1.2gノへリノマイシン  
       44mgテトラキスパラクロロフェニル ホウ酸カリウム       18mgメチルエチルケ
トン        5g1%5H510(ポリシロキ
サン、 メチルエチルケトン溶液)     50mgd↑)V
YNS:ユニオンカーバイド社製の塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合体 [イオン選択電極の評価] 二個の液受は孔を備えたプラスチックフィルム製液受は
マスクをイオン選択電極の表面に接着付設し、次いでそ
の液受は孔を連絡するようにポリエステル紡績糸製ブリ
ッジを付設して、カリウムイオン分析用電極装置を調製
した。このカリウムイオン分析用電極装置の構成を示す
模式図を第1図に示す。
第1図において、11はポリエチレンテレフタレートフ
ィルム(支持体)を、12a、12bは蒸着銀層(#着
銀層は、図示のように支持体表面の一部に達する切断溝
で二つの領域に分離されている)を、13a、13bは
塩化銀層を、14は塩化ナトリウム層を、そして15は
カリウムイオン選択層を示す。液受はマスクは16、液
受は孔1は17a、17bそしてブリッジは18により
示されている。
一方の液受は孔17aにカリウムイオン含有標準液とし
てカリプレート2を点着し、そして他の液受は孔17b
に試料液としてカリプレート1.2、もしくは3を点着
し、常法に従ってその値の同時再現性を示差法により求
めた。その結果を第1表に示す。
第1表 表示値 実測値 カリプレート 1   2.20  2.82.7  152   2
.45  4.95.O1531,497,97,81
5 註、この測定におけるスロープ値は、61.2m V 
/ decadeであった。
に記の測定において、実施例1により製造した電極Iに
ついては50回の測定においても期待値±50mVから
はずれることがなかった。
[実施例2] フィルム状の銀/塩化銀電極(参照電極)と実施例1で
作成したカリウムイオン分析用イオン選択電極Iとをそ
れぞれ切削溝部分で切断し、それらを第1図に示すよう
な液受はマスクとブリッジを用いて接続した。
参照電極にカリウムイオン含有標準液としてカリプレー
ト2を点着し、そしてイオン選択電極Iに試料液として
カリプレート1.2.もしくは3を点着し、既知の直接
法に従ってその際の電位の時間変化を測定した。それら
の結果を第2図に示す。
第2図から明らかなように電位は極めて短い時間内に安
定した。
[実施例3] カリウムイオンとナトリウムイオンの双方をそれぞれ2
.8meq/!;Lと99 m e q / l含有す
る液を標準液とし、またカリウムイオンとナトリウムイ
オンの双方をそれぞれ2.8meq/Jlと179 m
 e q / 9.含有する液を被検液として実施例2
と同様にして電位差の測定を行なった。得られた電位差
は1.6mVであった。この値はカリウムイオン測定操
作におけるナトリムイオンの影響が約0.1〜O;’2
meq/uであることを示しており、従って、実際のカ
リウムイオン測定の上ではナトリウムイオンがかなりの
量で存在していても障害とならない。
[実施例4] 塩化ナトリウムの含有量が、0.5%、  1.0%、
2.0%、3.0%、5.0%、および10.0%の塗
布液を用いて実施例1と同様にしてフィルム状銀・塩化
銀電極上に電解質層を形成させ、カリウムイオン分析用
イオン選択電極を調製した。このカリウムイオン分析用
イオン選択電極について実施例1と同様にして示差法に
よる測定を行なったところ、いずれの場合もほぼ同様な
再現性を示した。
[実施例5] 塩化ナトリウム溶液の溶媒として水のみを用いた以外は
実施例1と同様にしてフィルム状銀参塩化銀電極」二に
電解質層を形成させたところ、結晶径が2〜371mの
多数の塩化ナトリウム微細結晶が塩化銀層上に密に展開
した電解質層が得られた。次いで、この電解質層の上に
実施例1と同様にしてカリウムイオン選択層を形成し、
カリウムイオン分析用イオン選択電極を作成、した。
−上記のカリウムイオン分析用イオン選択電極から実施
例1と同様にしてカリウムイオン分析用電極装置を作成
し、この電極装置を用いて同様にカリウムイオン分析を
行ないその値の同時再現性を常法に従い示差法により求
めた。その結果は実施例1により得られた結果とほぼ同
一であった。
[実施例6] カリウムイオン選択層の代りに下記の組成からなる炭酸
イオン選択層を何段した以外は実施例1と同様にして炭
酸イオン分析用イオン選択電極を作成した。
、 イオン  − VYNS            9  g4−オクチ
ルトリフルオロ アセトフェノン        5g ジドデシルフタレート      9g塩化トリオクチ
ルプロピル アンモニウム         O、,5g上記の炭酸
イオン分析用イオン選択電極から実施例1と同様シこし
て炭酸イオン分析用電極装置を作成し、この電極装置を
用いて同様に炭酸イオン分析を行ない、その値°の同時
再現性を常法に従い示差法により求めた。この分析にお
いて、Cvが3〜4%との良好な結果が得られた。
[実施例7] カリウムイオン選択層の代りに下記の組成からなる塩素
イオン(0文−)選択層を付設した以外は実施例1と同
様にして塩素イオン分析用イオン選択電極を作成した。
■−イオン VYNS             0.9gカブリコ
ート          1.3gジドデシルフタレー
ト     0.05g塩化トリオクチルプロピル アンモニウム        0.05g上記の塩素イ
オン分析用イオン選択電極から実施例1と同様にして塩
素イオン分析用電極装置を作成し、この電極装置を用い
て同様に塩素イオン分析を行ない、その値の同時再現性
を常法に従い示差法により求めた。この分析において、
Cvが0.5〜1.5%との極めて良好な結果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、示差法による評価の実施のためにブリッジを
付設したカリウムイオン選択電極を示すものである。 第2図は、実施例2において直接法で測定された本発明
のカリウムイオン分析用イオン選択電極の電位の時間変
化を示すグラフである。 11:支持体、12a、12b:蒸着銀層、13a、1
3b:塩化銀層、14二塩化ナトリウム層、15:カリ
ウムイオン選択層、16:液受はマスク、17a、17
b:液受は孔、18:’ブリッジ(撚り糸ブリクジ) 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代理人   弁
理士 柳 川 泰 男 第1図 (分) 手If、売補−r−E書 昭和59年11月 1 [J

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、( I )支持体、 (II)導電性金属層、 (III)該金属の水不溶性塩を含む層、 (IV)該水不溶性塩の陰イオンと共通の陰イオンとナト
    リウムイオンとの平均結晶径8μm以下の電解質塩結晶
    が、上記水不溶性塩を含む層の上に実質的にバインダー
    を含むことなく密に展開されてなる電解質層、および (V)カリウムイオン選択層、ハロゲンイオン選択層お
    よび炭酸イオン選択層からなる群より選ばれるイオン選
    択層、 がこの順に一体化されてなるカリウムイオン分析用イオ
    ン選択電極。 2、上記電解質塩の平均結晶径が0.1〜7μmの範囲
    にあることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のイ
    オン選択電極。 3、上記電解質層の平均厚みが該電解質の平均径と略同
    一であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    イオン選択電極。 4、上記電解質塩が塩化ナトリウムであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの項記
    載のイオン選択電極。 5、上記導電性金属層が金属銀層で、該金属の水不溶性
    塩を含む層が塩化銀層で、かつ上記電解質塩が塩化ナト
    リウムであることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第4項のいずれかの項記載のイオン選択電極。
JP59128241A 1984-06-20 1984-06-20 イオン選択電極 Granted JPS617462A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59128241A JPS617462A (ja) 1984-06-20 1984-06-20 イオン選択電極
US06/746,985 US4615788A (en) 1984-06-20 1985-06-19 Ion selective electrode and method of preparation thereof
DE8585107625T DE3585561D1 (de) 1984-06-20 1985-06-20 Ionenselektive elektrode.
EP85107625A EP0165607B1 (en) 1984-06-20 1985-06-20 Ion selective electrode

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59128241A JPS617462A (ja) 1984-06-20 1984-06-20 イオン選択電極

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS617462A true JPS617462A (ja) 1986-01-14
JPH0352021B2 JPH0352021B2 (ja) 1991-08-08

Family

ID=14979984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59128241A Granted JPS617462A (ja) 1984-06-20 1984-06-20 イオン選択電極

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS617462A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352021A (ja) * 1989-07-20 1991-03-06 Fujitsu Ltd 座標入力装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0352021A (ja) * 1989-07-20 1991-03-06 Fujitsu Ltd 座標入力装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0352021B2 (ja) 1991-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4263343A (en) Reference elements for ion-selective membrane electrodes
US4437970A (en) Device for determining ionic activity
JPS6020700B2 (ja) 電極の対を支持するフレ−ム
US4683048A (en) Method of manufacturing ion selective electrode pair
JPH0362227B2 (ja)
GB2121183A (en) Ion selective electrode and production thereof
TWI631329B (zh) 平面型溶氧感測電極及其製法
EP0160997B1 (en) Ion selective electrode
US4259164A (en) Silver/silver halide electrodes comprising chromium or nickel
US6197172B1 (en) Electrochemical sensor with gelled membrane and method of making
US4578173A (en) Ion selective electrode and method of making ion selective electrodes
US4902571A (en) Moisture sensitive resistive element
EP0230572B1 (en) A method of manufacturing ion-selective electrodes for analyzing selected ions in solution
JP2970534B2 (ja) 参照電極の製造方法
JPS617462A (ja) イオン選択電極
US4615788A (en) Ion selective electrode and method of preparation thereof
JPH0354789B2 (ja)
JPS60237351A (ja) イオン選択電極およびその製法
JP2948423B2 (ja) カリウムイオン分析用イオン選択電極
JPH0352824B2 (ja)
JPS60237352A (ja) イオン選択電極およびその製法
EP0230573B1 (en) Selectively ion-permeable dry electrodes for analyzing selected ions in aqueous solution
US5021140A (en) Ion-selective electrode
Sandifer Silver/silver chloride electrodes coated with cellulose acetate for the elimination of bromide and uric acid interferences
JPS5930055A (ja) イオン活量測定器具

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term