JPS6172651A - 低軟化点半乳白ホ−ロ−フリツト - Google Patents

低軟化点半乳白ホ−ロ−フリツト

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JPS6172651A
JPS6172651A JP19604084A JP19604084A JPS6172651A JP S6172651 A JPS6172651 A JP S6172651A JP 19604084 A JP19604084 A JP 19604084A JP 19604084 A JP19604084 A JP 19604084A JP S6172651 A JPS6172651 A JP S6172651A
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low softening
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修三 徳満
Yoshiyasu Nobuto
吉保 延藤
Yukinobu Hoshida
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、低温焼成可能なホーローフリットに関するも
のであり、ホーロー加工の省資源、省エネルギーをもた
らすと共に、ホーロー加工部品の設計の自由度を広げる
ものである。
従来の技術 ホーロー器物の欠点の一つば、焼成による素地鋼板の歪
みによる変形がある。この歪へは、鋼板の板厚が厚い程
、焼成温度が低い程小さい。そして、鋼板のA1変態点
である723℃以下では、この歪はほとんど生じないこ
とが知られている。
したがってA1変態点以下で焼成可能なホーローフリッ
トを使えば、薄い板厚の鋼板で設計できる。
また、低温で焼成することは、泡、ピンホール。
爪飛び等のガスによるホーロー器物の欠点も減少するこ
とが知られている。さらに、近年、石油価格高騰の中で
、ホーロー器物の燃料費の占める割合は大きく、省資源
、省エネルギーの観点からも低温で焼成するホーローが
望まれている。こうした状況の中で、低融ホーローの試
みは、国内外でなされてきだが、現状の高温ホーローに
取って代る程の特性を有していす、未だ不充分なもので
ある。
本発明者らはこれまでに透明フリット、密着性に優れた
暗色系のフリットおよび乳白フリットを開発した。これ
らのホーローフリットにより広範囲の色調が発色可能と
なった。
′        発明が解決しようとする問題点とこ
ろが近年白を基調とした明るいパステル調が特に好まれ
ている。比較的乳白の強いパステル色は先に開発した乳
白フリット(特開昭58−64242号公報)で可能で
あるが、乳白度の弱いパステル色は不可能であった。
本発明は、乳白度の弱いパステル色を可能とし、鉄鋼の
A1 変態点以下の温度で焼成可能で、光沢。
隠蔽力、耐酸性、耐水性においても高温ホーローに比べ
班色のない半乳白ホーローフリットを提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の低軟化黒牛乳白ホーローフリットは、少なくと
も必須成分として、S t02 、 B2O3゜Na2
O,に2o、TiO2,ZrO2,F2を含有するもの
である。これらの成分の含有量は重量比でS iO23
3−41%、B20316〜22%、Na2O4〜10
%、に209〜15%、TiO225.6〜10%。
ZrO26〜13.5%、F22−10%である(以下
含有量は全て重量比のものであり、単に係で示す)。
作用 乳白系ホーローには、後入れ型と先入れ型がある。後入
れ型はミル添加時に顔料としてT iO2を添加するも
ので、先入れ型はガラス成分とじてTiO2,ZrO2
,5b2Q3を用い、焼成時に乳白の結晶を析出させる
もので、再結晶析出型とも呼ばれ、各々一長一短がある
が、光沢、隠蔽力、白さでは先入れ型が優っている。中
でもT iO2の先入れ型が最も優れている。
チタン釉の色調や乳濁は、基礎組成の変化で大きく影響
され、同様の成分であっても、組成比が変化することに
より、大きく変わる。一般的にいわれティることは、(
1)  B2O3/Na2Oの比を大きくしなければ、
充分な乳濁が得られない。(2)S iO2を減じたり
、N a 20を増したりすると色が褐色をおびる。(
3)少量のAl2O3の添加はフリットの乳濁を増す。
(4)  CaO,ZnO,SrO,MgOなどを6%
添加する場合、MqOは乳濁を高めるのに多少効果はあ
るが、他は何ら影響を与えない、などである。
上述した従来の乳白系ホーローの経験則からも明らかな
ように、用いる原材料に特別なものはないにしても、そ
の組み合わせの方法により、生成する7リツトは違った
ものとなり、多少異なると本来の美しい白さは得られな
い。したがって、7リツトの特性を論じる場合、単に組
成が類似しているだけで、同一の特性を有した7リツト
であるということはできない。
ここでいう半乳白ホーローフリットとは、C,1,E表
示による色刺激値x、y、zより求めた乳白度が70〜
80付近であり、乳白フリットの乳白度86以上に比べ
て小さい。したがって、顔料無添加でのホーロー膜は乳
白ホーローに比べ隠蔽力に劣るものとなる。しかし、パ
ステル色を濁らせてはならないので、半乳白フリットは
黄色味、灰色味あるいは青味を帯びないように注意しな
ければならない。
また、半乳白ホーローフリットは完全な乳白ではないが
、酸化チタンは高価な原料であり、酸化チタンの含量が
7リフトの価格を左右するので、乳白フリットと同様、
なるべく少量の酸化チタンで効果的に乳白および隠蔽力
を促進させるようにフリット組成を決定した。
次に、濃いパステル調の可能な本発明の半乳白ホーロー
フリットの各成分の組成限定理由について述べる。
S l 02とB2O3はガラス形成酸化物として重要
な酸化物で、S i 02およびB2O3の占める割合
はガラスの熱膨張係数、軟化点、耐水性に大きく影響を
与える。高温ホーローは、このS i02が46チ以上
でB2O3が15多前後である。
ガラスの低融化を図る場合、Sio2を減少させること
が必要であるが、単にSio2のみを減少させると、上
述したような問題点が生じてくる。従来の低融ホーロー
は、S sO2を減少させる代りに、B2O6,Pb0
2Sb203で低融化を図ったものが多く、特開昭53
−82826号公報によればB2O6の含有量を20〜
SO%にしている。
一本発明のフリットでは、5102 33〜41%。
B2O316〜22%である。高温ホーローの概A  
   念からすれば、S i O2が46多以下であれ
ば、失火や失透を生じ、美しいホーロー面が得られない
が、本発明では、低融化の成分として、Z r 02を
含有しているので、33〜41%でよい。またB2O3
は5i02と同様に、フリットの表面光沢や耐食性に大
きく影響を及ぼす因子で、高温ホーローでは、16%前
後であるが、本発明では16〜22俤である。ココテS
io2トB2o3ノ比〔5i02/B2o3〕は1.6
〜2.5の範囲が適切である。、この範囲を外れてSi
Oが少なく、B2O3が多くなると、ホーロー表面は発
泡し、黒ずんだ乳白色になり、また耐水性が悪くなる。
逆に3102が多くB2O3が少ない場合は、723℃
以下ではホーロー焼成ができなく、光沢が失われる。
次にアルカリ成分について述べる。
本発明のフリットにおけるアルカリの必須成分は、Na
2Oとに2oである。Na2oもに2oも低融化する上
では重要なアルカリ成分ではあるが、このいずれの成分
にも適切な組成範囲がある。再結晶析出型チタン釉薬の
乳濁化の過程は、フリスト時にはイオンの形でガラス成
分として取り込まれているTi4+が焼成により、アナ
ターゼ型の酸化チタンの粒子に結晶成長することによシ
隠蔽力を有する。この酸化チタンの結晶粒子の大きさが
0.2μm程度の時最も優れた乳濁度を示す。この雪化
チタンの結晶形態はアナターゼ型が主で、一部ルチル型
である。酸化チタン粒子は、種々の物質の中では屈折率
か大きく(アナターゼが2.52゜ルチルが2.76)
、このためジルコン釉や、アンチモン釉よりも優れた隠
蔽力を呈する。
したがって、なるべく少量の酸化チタンで、効率的に乳
濁化を促進するためには、まず第一に、フリットが溶融
して酸化チタン本来の屈折率が発揮されるように平滑で
あること、第二に結晶析出した酸化チタンがフリット中
で安定に存在していることが必要である。
再結晶斬出型チタン釉は、以上の必要条件を満足するこ
とが重要で、アルカリ成分の適正な組成範囲はこの条件
を満たす上で限定される。つまりアルカリ分が少ないと
、フヘリットが溶融せず。
酸化チタンで屈折されず、7リツトで乱反射されるので
、美しい白色が得られない。また、アルカリ分が多すぎ
ると、析出した酸化チタン粒子と過剰のアルカリ分とが
反応し、チタン化合物を形成し、酸化チタン本来の屈折
率の大きな隠蔽力が発揮されない。以上のような理由か
ら、本発明の低軟化黒牛乳白ホーローフリットにおける
N a 20量は4〜10%で、K2Oは9〜16チで
ある。このN a 20量は、高温ホーローフリットに
比較して、多いものではない。低融ホーローの一般的概
念からすれば少ないが、N a 20量が多くなると、
黄色味を帯びること、光沢が低下すること、耐酸性が劣
ることなどよシ、適正な範囲は4〜10チであ    
−る。
K2O量の適正な範囲は9〜16チである。K2゜は・
N a 20よりも易溶性に対する寄与は少ないが、白
の発色に対して必須成分である。しかしKOも前記の範
囲以上入れすぎると、白の発色がでなくなる。N a 
20もに2oもある程度まで各々に置換が可能であるが
、N a 20が4〜10 % 、 K2Oカ9〜15
俤の範囲内で行うことが必要で、両者の和〔Na2Q+
に20〕が15〜20%で、かつ両者の比〔Na2O/
に2o〕が0.4〜0.9であることが好ましい。
さらに、本発明においては、外記成分のアルカリ酸化物
として、Li2Oを含有させることも可能である。Li
2Oは、フリットの易溶性に対してN a 20.に2
oよりも効果が大きいが、3チを超えて添加すると急激
に光沢が低下する。またL120の3%を超えての添加
は、白の発色にも悪影響を与える。
次にT x O2について述べる。
T iO2は、フリット中において乳白を与える化合物
で、この量は生成するホーローの乳白度と密接な関係が
ある。T iO2の含量は、後で述べるが70未満とな
り、白味が不充分であったりすけたりする。1o%を超
えると、乳白度が80を超え、白の強いパステル色トな
る。
1       次にZ r O2について述べる。
Z r 02は通常、熱的に安定な化合物であるが、ガ
ラス7リツト成分中においては、フリットの溶融温度(
1200〜1300℃)で溶解する。また、フリット中
にある適量のZrO2は、フリットの軟化温度を上昇さ
せず、アルカリ成分を固定する。
このため、ZrO2の添加効果は、過剰のアルカリと析
出したTiO2との反応を抑制させることにある。本発
明において、TiO2の含量が高温ホーローに比較して
少量であっても満足する乳白、度が得られるのは、この
ZrO2によるところが大きい。
しかも、適量のZ r 02は、軟化温度を上昇させず
に、光沢、耐水性を向上させる。
本発明におけるZrOの含量は5〜13.5%である。
6チ未満では、フリット中のアルカリ成分が固定化され
ずに遊離するため、耐水性が悪く、またTiO2との反
応を抑制できないので満足する乳白が得られない。逆に
13.5%を超えると、ZrOの結晶析出が生じ光沢、
乳白度の侵れたものが得られなくなる。またTiOとZ
rO2との和と、比が重要で(Ti○+Zr○2〕は1
2〜18%。
(TiO/Zr○2〕は0.6〜1.3が望ましい。
次に代表的な酸性成分であるF について述べる。
F2 はフリット中の酸性成分として重要な成分で、特
にチタン釉においては欠くことのできないものである。
先にものべた様に、T F02は酸性成分よりもアルカ
リ成分と反応しやすいので、他の高温ホーローよりも余
分に酸性成分を必要とする。F2は強力な酸性成分であ
り、本発明においては必須成分で、最適範囲は2〜1o
q6である。
F2は最終的なフリット成分として残存する割合が60
〜7oチで、後はフリット製造時に飛散してしまう。こ
の飛散するF2 は、フリットの攪拌効果と、製造時に
フリット内を酸性雰囲気に維持する効果とを有していて
、重要ではあるが、本発明におけるF2 の範囲は、生
成したフリット内に含まれているF2の量である。なお
、フリット内でF2の状態で含有されているかどうかは
明らかではないが、慣例に従いF2で表わすものとする
。F2量が2チ未満では、アルカリ成分と中和すること
ができないので、満足する乳白が得られない。逆に10
チを超えるとフリット内が酸性側に寄り過ぎ、焼き付け
たホーロー面に発泡・亀裂が生じ、良好な表面状態が得
られなくなる。したがって、F2の量の適切な範囲は2
〜1o%である。
さらに、本発明においては、外記成分の酸性酸化物とし
て、P2O6を含有させることも可能である。T 10
2を多く含有する完全な乳白フリット如おいては、P2
O6は酸化チタンの安定剤としての効果が大きい。しか
し、本発明のTiO2の含有量の範囲においては、大き
な効果はないが、他の成分の含量と微妙に関連して、乳
白の色味や隠蔽力の微調整に用うろことができる。P2
O5は1.5チを超えると、黄味が強くなるとともに光
沢の優れたものが得られなくなる。
本発明の他の外記成分として、CaO,Zn○。
MgO,BaO,SrO及びAt203を含むこともで
きる。これらの酸化物は添加量が少量であれば、上記成
分の組成比で構成されたフリットを本質的に変化させな
いが、多量に用いた場合は色調9表面状態、光沢とも低
下させる。しかし、これらの成分は使用方法によってフ
リットの粘度、熱膨張の調整、#f水性の向上2表面状
態の改良にも寄与する。したがって添加する場合は5チ
を超えない範囲で使用することが必要である。
次1テ、本発明のフリットを構成する原材料について述
べる。
SiO2の原料は硅石粉、長石などの使用が可能である
が、不純物としてのFe2O3はフリットを赤茶系に着
色させるので注意する必要がある。
B2O3としてはH3BO4,Na2B4O7,Na2
B4O7・1QH20で示される硼酸、硼砂がちるが、
フリット溶融時に雰囲気を酸性に維持する上では硼酸の
方が望ましい。
N a 20は、N a 2 CO3やN a No3
のように単独の成分から持ってくることもできるが、硼
砂、珪弗化ソーダ、水晶石からとることもできる。
同HK K 20 ハx No 3 、 K 2 CO
3ノ他、珪弗化力・4     リウムがある。
Li OはL 12 CO3の他天然鉱石のスポジュウ
/ンを使用する。
ZrOは天然産のものはFe2o3の不純物を含み、ま
た精製したものは高価であるため、Z r O2と51
02との化合物であるジ/l/ ニア 7 (ZrO2
*n5io2)を用いるのがよい。このジルコンは単に
価格が安いばかりでなく、フリット溶解時にZ r 0
2単独よりも溶解しやすい。
T i02は、アナターゼ型とルチル型があるが、原材
料として用いる場合はどちらでも良い。
F2は化合物の形態としてLiF、NaF、KF。
CaF2.Na25tF6.Na5AtF6.に2Si
F、などがあり、どれを用いても良いが、陽イオンの量
を考慮した上で原材料を決定する。
B2O6はCa3(PO4)2.Na2HPO4,Na
H2PO4より組成比に応じて適宜選択する。
その他、CaOはCa Co  Ca (OH)2 、
 Ca F2 +3+ Ca3(PO4)2やドロマ、イト、ZnOは亜鉛華、
ZnCO3,MgOはMgCO2,MgOやドO? イ
ト。
BaOはBaC0Ba(No3)2.BaF2、SrO
は3ア S r Co 3、At203はアルミナ、At(OH
)3や水晶石、長石などを原料として使う。
上述した原材料は、それぞれの組成比に応じて調合する
。充分乾式混合された原材料は、1100〜13oO℃
で加熱溶融する。加熱温度9時間は最終的なフリット成
分の組成比を変化させるので、良く管理することが必要
である。原料の溶解後、20〜40分間ガラス化を進行
させ、必要に応じて攪拌することが重要である。長い間
保持した場合は、アルカリ成分が昇華してしまうので、
余り長くしないようにする。溶融後、ガラスは水中に投
入し急冷する。これを乾燥し目的とする低軟化黒牛乳白
ホーローフリットが得られる。
実施例 実施例1 F28%、Na2Oγ% 、に2012 % 、 Ca
01 % 、 T i02  T % 、Z r028
 % f残部67%がS i02とB2O3になるよう
に原料を調合し、溶融した。溶融温度は1200℃で、
原料溶融後、同温度に30分間保持した。なお、SiO
2とB2O3は第2表に示しだ組成となるように調合し
た。
第2表鵬4の調合例は、珪石粉137f、硼砂(Na2
B407) 1osy、硼酸272.ジルコン(ZrO
□−8iO2)562.アナターゼ型T 10232t
、KNO342f!、螢石7 t 、 K2SiF67
01である。
生成したフリットにミル添加物を加え、ボールミルで粉
砕混合してスリップを作成した。
スリップは第1表の配合により、顔料を添加しないもの
と、黄色および緑色の顔料を添加したものの2種類を作
成した。
第1表 施釉はスプレーガンで、膜厚が100〜150μmにな
るように、あらかじめ酸洗、ニッケル処理を施した大き
さ100mX100m、厚さ0.6mのホーロー用鋼板
(spp材)の上に行なった。乾燥後、710℃で5分
間焼成し、試料とした。
スリップ1の試料で乳白度と黄色度の目安を得、顔料を
添加したスリップ2の試料で、高温ホーローの標準色と
の色差、光沢1表面状態、耐水性を確認した。評価方法
は以下に従った。
(1)乳白度 C,1,E表示による色刺激値x、y、zよシ求めたり
、a、bを色差計を用いて測定し、乳白度(W)t−下
に示す式によって算出した。
W−100−E;都7π[V W値は、値が大きい程白味をおびる。通常、隠蔽力があ
って、かつ目に白く感じるのは85以上□4     
 で、濃いパステル調には顔料無添加の条件ではややす
けた感じのW値70〜80になるフリットが好ましい。
(2)  黄色度 黄色度(N)は色差計で測定した色刺激値X、Y。
Zより下に示す式によって算出した。
工 N値は、値が+側に大きければ黄色味が強くなり、−側
に大きければ青味を帯びる。
赤、黄、緑、青、紫、茶系と多くの・くステル調があり
、しかも明るい色が好まれるが、これらに対応するため
には、顔料を添加しない条件でのホーローの色は、黄色
側にも背合側にも寄らない色が好ましい。
(3)色差 標準色とスリップ2を使ったホーロー試料のり。
a、bを色差計を用いて測定し、色差(JE)を下に示
す式によって算出した。
L、a、b:試料の明度2色度指数 LI r ”B Hbs :標準色の明度1色度指数高
温ホーローで作製した標準色のL s r a s +
 b sは64.ア、−16,2,21,7であり、や
や黄味を帯びた縁糸のパステル色である。
もちろん色差(JE)は小さい方が良く、5以下が好ま
しい。
(4)光沢 ホーロー表面の光沢は、クロスメーター(日本電色工業
製VG−107)を用いて測定した。通常ホーロー面の
光沢は、90以上が好ましい。
(6)表面状態 ホーロー表面の表面状態を観察し、表面に亀裂。
発泡、ユズ肌、凹凸が発生した場合を、その程度に応じ
て、×、Δ、○で表現する。×は発生が多い場合、Oは
発生がない場合、Δは少し認められたことを表す。
(6)耐水性 ホーローの耐水性は、試験板を98℃熱水中に1時間浸
漬し1前後の重量差が10 my/d m”未満のもの
をQ 、10〜30 iy/dmiのものをΔ、30I
IIP/d、、”以上のものを×で示した。
以上の評価方法によって得られた結果を第2表に示す。
第   2   表 」 第2表から明らかなように3102の適正値は33〜4
1%、B2O3の適正値は16〜22%であるが、Si
o2/B2o3の比が1.6〜2.5であルコとが好ま
しい。
実施例2 フリットの構成成分として、Sio2が37〜39%、
B2O3が18〜20%、F2が6〜8%。
Li2Oが1.1−1.3%、 CaOが1.1〜1.
3%。
ZrO2が7.5〜8%、TlO2がe、s−y%の範
囲内で、〔Na2o+に20〕を19チとして、N a
 20とに20を変化させて、W位地を測定した。試料
の調整は実施例1と同様である。
得られた結果を第3表に示す。
第3表 第3表から明らかなようにN a 20の適正値は4〜
10%、K2Oの適正値は9〜16チであるが、Na2
O/に20は0.4〜0.9が望ましい。
実施例3 7リツトの構成成分として、SiO2が37〜39%、
 B Oが18〜20%、F2が6〜8%。
L F20が1.1−1.3%、 Na2Oが7〜8%
、に2゜が11〜12%、 CaOが1−1〜1−3 
% 、 Z ro2が7.5〜8%の範囲内にしてT 
F02を変化させた場合のスリップ1でのW値を第1図
に、スリップ2でのΔEを第2図に示す。
図から明らかなように1.T F02は5.5チ未満の
場合は、W値は70未満で白さが弱く、ΔEも5以上に
なり、10%を超えるとW値は80を超え白の強いパス
テル色のためΔEは6以上になる。
したがって、T i 02の最適範囲は6.5〜10%
である・ 実施例4 フリットの構成成分として、S F02が37〜39%
1B205が18〜2o1.F2が6〜8チ。
L1□0が1.1〜1.3%、Na2Oが7−8%、に
20が11−12%、 CaOが1.1〜1.3% 、
 TlO26,6〜了チの範囲にしてZrO2を変化さ
せた場合のW値を第3図に示す。
図から明らかなように、Z r O2の増大につれW値
が上昇するが、8.5俤を超えるとガラスが溶けにくく
なシ、W値は低下する。また13.5%を超えた場合は
光沢が60以下となり、表面状態も不良である。6%未
満では共存したアルカリとT F02が反応を起こして
しまうのでW値は低い。
実施例6 実施例4のフリットの構成成分において、Z r 02
を7.5〜8%にして、L 120を変化させた場合の
L 120の量とW値の関係を第4図に示す。
L 120は1.6チ前後が最もW値は高い。また、光
沢は2%までは100チ前後であるが、3チを超えると
90以下となり、4チ近くになると表面状態はユズ肌と
なる。したがって、L 120の適切は3チ以下である
実施例6 実施例4の7リフトの構成成分において、Z ro2を
7.5〜8%にして、P2O5を変化させた場合のW値
を第6図に示す。
図から明らかなように、P2O5の量はW値に大きな影
響は与えない。しかし、P2O5の量が増加すると黄味
を帯びてくると同時に、光沢も低下する。顔料を低下し
たスリップでは、P2O5が2チ以下で光沢は80以下
になる。したがって、P2O5の最適範囲は1.6チ以
下である。
実施例ア 実施例4のフリットの構成成分において、ZrO2を7
.6〜8%にして、F2を変化させた場合のW値を第6
図に示す。
図から明らかなように、F2の最適範囲でW値に極大値
を有しており、4〜13%でW値は70以上である。こ
のF2の量は、添加時の理論値としての値であり、この
フリットを化学分析によってF2量を求めると、2〜1
0%であった。
したがって最適な範囲は2〜10%である。2チ上り少
ないと、W値は低く、逆に1Q%(理論値として13チ
)を超えると、表面に発泡がみられた。
実施例8 フリットの構成として、S i 02 s 7%、B2
0゜19量%、F27%、L120 1%、  Na2
O7%yK2011%、Ca0 1 %、TlO27%
、ZrO3%をベースとし、これにZnOを2%添加し
た。
このフリットを用いて、実施例1にしたがって試料を作
成し、W値を測定したところ78であり、N値−1,6
、ΔE3.6、光沢1oO1表面状態耐水性とも○であ
った。
実施例9 実施例8において、ZnOを同量のMgoに置き換えて
、同様にして作成した試料のW値は77、N値−0,6
、ΔE3.3、光沢97、表面状態。
耐水性とも○であった。
実施例1゜ 実施例8において、ZnOを同量のBaOに置き□゛ 
     換えて、同様にして作成した試料のW値はγ
ア、N値−0,8、ΔE3.5、光沢98、表面状態。
耐水性とも○であった。
実施例11 実施例8において、ZnOを同量のSrOに置き換えて
、同様にして作成した試料のW値は77、N値−066
、ΔE3.6、光沢98、表面状態、耐2   水性と
も○であった。
実施例12 実施例8において、ZnOを同量の”2o3に置き換え
て、同様にして作成した試料のW値はア7、N値0.3
、ΔE3.4、光沢e4、表面状態、耐水性とも○であ
った。
発明の効果 以上の実施例からも明らかなように、本発明によれば、
比較的白味の弱いパステル調の低融ポーローを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
図面はフリットの構成成分の量と得られるポーローのW
値あるいはΔEとの関係を示すもので、第1図はT i
 O2の量とW値の関係を示す図、第2図はT i02
量とΔEの関係を示す図、第3図はZ r 02量とW
値の関係を示す図、第4図はL iP量とW値の関係を
示す図、第5図はP2O3量とW値の関係を示す図、第
6図はF2量とW値の関係を示す図である。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 ほか1名第 
1 図 bρ2 ((i41jai杓 第2図 1jθ2  (wt%2 第3図 Zとθ2 (wtうも〕 第4図 θ        /         2     
    、?l!、θ(wt’/、) 第5図 P2θ5(wt’h)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくともSiO_2、B_2O_3、Na_2
    O、K_2O、TiO_2、ZrO_2、F_2必須成
    分とし、これらの含量が重量比で、SiO_233〜4
    1%、B_2O_316〜22%、Na_2O4〜10
    %、K_2O9〜15%、TiO_25.5〜10%、
    ZrO_25〜13.5%、F_22〜10%である低
    軟化点半乳白ホーローフリット。
  2. (2)重量比で換算した含量の和〔Na_2O+K_2
    O〕が15〜20%、〔TiO_2+ZrO_2〕が1
    2〜18%で、含量の比〔Na_2O/K_2O〕が0
    .4〜0.9、〔SiO_2/B_2O_3〕が1.6
    〜2.5、〔TiO_2/ZrO_2〕が0.6〜1.
    3である特許請求の範囲第1項記載の低軟化点半乳白ホ
    ーローフリット。
  3. (3)Li_2Oを3重量%以下含む特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の低軟化点半乳白ホーローフリット
  4. (4)P_2O_5を1.5重量%以下含む特許請求の
    範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の低軟化点半乳白
    ホーローフリット。
  5. (5)CaO、ZnO、MgO、BaO、SrO及びA
    l_2O_3よりなる群から選んだ少なくとも1種を総
    量で5重量%以下の範囲で含む特許請求の範囲第1項〜
    第4項のいずれかに記載の低軟化点半乳白ホーローフリ
    ット。
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