JPS6171812A - 固液分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は固液分離装置に関し、さらに詳しくは、濾布
走行式脱水機、濾布走行式脱水機と呼ばれる固液分離装
置に関する。

従来の技術 一方向に走行、周回自在に設けたエンドレス濾布の表面
に固液を供給して固形成分と液成分とを分離する、いわ
ゆる濾布走行式の脱水機や濾過機においては、固液分離
を効率よく行うために、濾布の裏面側で、かつ固液供給
部に対向して減圧吸引槽を設け、濾布上に供給した固液
中の液成分を吸引してその通過を促進するようにしてい
る。しかるに、そのような減圧吸引１りは水柱で５００
ｍｍ以上といったかなり高い減圧状態に保たれるので、
ｉ１！布が吸引されて大きく撓む。そのため、たとえば
特開昭５０−８３８６２号公報に記載の装置においては
、減圧吸引槽の、濾布の走行方向において一定の幅を有
する減圧吸引口に多数の濾布案内ロールを並べて配置し
、濾布を案内してその撓みを防止するようにしている。

しかしながら、かかる従来の装置には、以下において説
明するような欠点がある。

すなわち、濾布は濾布案内ロールの端の部分において大
きく落ち込むが、一定幅の減圧吸引口に濾布案内ロール
を並べて配置すると、との濾布案内ロールの端も濾布の
同じ部位と線状に当接するようになる。また、減圧吸引
口の側壁も濾布の同じ部位を線状に擦過する。そのため
、濾布は、吸引による強い力を受けていることと相まっ
て、上記２つの部位、つまり濾布案内ロールの端が当接
する部位および減圧吸引口の側壁によって際過される部
位が線状に摩耗し、摺り切れてくる。著しい場合には濾
布が破れてしまう。したがって、上記従来の装置は濾布
の寿命が短い。

一方、この発明の発明者らは、先に、特願昭５８−１５
１６１５号明細書において、減圧吸引口を濾布の走行方
向に向かって末広がりとなし、かつその減圧吸引口に、
複数個の濾布案内ロールを上記末広がり形状に合わせて
配置してなる装置を提案した。このように減圧吸引口を
末広がりとし、かつその末広がり形状に合わせてｉｌ！
布案内ロールを配置すると、濾布案内ロールの端は、全
体としてみると末広がりの程度に応じた広がり幅で濾布
と当接することになり、上述した従来の装置のように、
ただひとつの部位のみで線状に当接することがない。ま
た、減圧吸引口の側壁が濾布を線状に擦過することも防
止できる。つまり、当接または擦過部位が分散される。

そのため、濾布の損傷をある程度抑えることができる。

しかしながら、そのようにしても、濾布がその落ち込み
部分で濾布案内ロールの端および吸引口の側壁と接触す
ることに変わりはなく、濾布の損傷を根本的に解決する
ことにはならない。

発明が解決しようとする問題点 この発明は、従来の装置の上記欠点を解決し、濾布案内
ロールの端や吸引口の側壁による濾布の損傷を防止する
ことができ、濾布の寿命を飛躍的に延ばすことができる
固液分ｍ装置を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 上記目的を達成するためのこの発明は、一定軌道上を一
方向に走行、周回自在に設けたエンドレス濾布と、前記
濾布の表面側に設けた固液供給部と、前記濾布の裏面側
で、かつ前記固液供給部に対向して設けた減圧吸引槽と
を有し、前記減圧吸引槽は、前記濾布の裏面と対向して
いる減圧吸引口を備え、前記減圧吸引口には、複数個の
濾布案内ロールが、その回転中心が前記濾布の幅方向で
あるように配置され、かつ前記減圧吸引口の、前記濾布
の走行、周回方向に関して左側および右側側壁ならびに
それら各側壁と対向する前記濾布案内ロールの端部が濾
布案内シートで覆われている固液分離装置を特徴とする
ものである。

この発明の固液分１！！装置の一実施態様を、いわゆる
濾イｈ走行式転写型脱水別について説明するに、第１図
において、駆動ロール２と、３個のガイドロール３．４
．５の間には、エンドレス濾布１が、上記駆動ロール２
およびガイドロール３．４．５などで規制される一定の
軌道上を矢印方向に走行、周回自在に張設されている。

上記濾布１は、ガイドロール３から４に向かって水平向
に対してやや上向きに張設されているが、その上向角度
は、後ｊボする固液供給槽の液深をできるだけ浅くし、
供給された固液と濾布との接触面積を大きくとることが
できるように、また固液の漏出を防止することができる
ように、５〜２０ｏであるのが好ましい。

上記濾布は、特開昭５９−１１５７２０号公報に記載さ
れているようなものである。すなわち、少なくとも濾布
の幅方向に配置される緯糸に単糸径０．１〜１０μｍの
合成繊維糸を使用した織物基材を用い、その基材の、主
として緯糸を長手方向く走行、周回方向）に起毛して表
面に太さ０゜１〜１０μｍの極柵繊帷の立毛瀘層を形成
したようなものである。また、特開昭５８−２０７９１
７号公報に記載されているような編物起毛濾布であって
もよい。そのような濾布においては、立毛が長手方向に
一様に横たわっているが、使用に際しては、第１図に示
すように立毛がｉ［［ｆｉｌの走行、周回方向に対して
逆方向を向くように張設する。

上記濾布１の表面側で、かつガイドロール３と４の間に
は、固液供給槽（固液供給部）６が設置されている。も
っとも、この発明においては、いわゆる固液供給部を槽
として構成する必要は必ずしもなく、固液を直接放流す
ることができる管や樋のようなものであってもよいもの
である。

濾布１の裏面側には、上記固液供給槽６と対向する位置
に、吸気管７を介して吸気手段（図示せず）に接続され
、上記裏面側を水柱で５００ｍｍ以上の減圧状態に維持
することができる減圧吸引槽８が設置されている。この
減圧吸引槽８は、液成分の排出管９を備えている。また
、濾布１の裏面と対向する減圧吸引口１０には、複数個
の濾布案内ロール１１が濾布１の走行、周回方向に並べ
て配置されている。この濾布案内ロール１１は、表面が
平滑なロールであってもよいが、円筒ロールに多数の孔
を穿設した、いわゆる孔付ロールや、円筒ロールまたは
中実ロールの表面に周方向溝またはら皮溝を切った、い
わゆる溝付ロールを使用すると、密に並べても減圧吸引
口１０の実質開口面積が大きく減少せず、少ない動力で
大きな減圧度を得ることができるようになるので好まし
い。

第２図を参照するに、上記減圧吸引口１０は濾布の走行
、周回方向（矢印方向）に向かって末広がりをしている
。そして、その減圧吸引口１０に、同様に末広がりをし
た架設枠１２が着脱自在に装着されている。したがって
、この実７７１！ｉ態様においては、架設枠１２が事実
上減圧吸引口１０を形成している。

１１１ｔ５案内ロール１１は、第２図に示すように、上
記架設枠１２に、濾布の幅方向において３群に分割され
て支持されている。また、３群に分割された濾布案内ロ
ール１１は、濾布の幅方向に列状をなす各３個づつが共
通の１本の軸１３に互に間隔をおいて支持されていると
ともに、その列の最も外側に位置する２個がいずれもや
や濾布走行方向外方に向けられ、濾布の走行、周回方向
に向かってハの字を形成している。また、架設枠１２の
、濾布の走行、周回方向に関して左側に位置する左側枠
２０および右側に位置する右側枠２１と、それら左側枠
２０および右側枠２１とそれぞれ対向する濾布案内ロー
ル１１の端部は、濾布案内シート１４．１５で覆われて
いる。これら濾布案内シート１４．１５は、濾布や濾布
案内ロール１１を傷付けにくく、また摩耗に強い、厚み
０．３〜２ｍｍ程度の、たとえばフッ素樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂などの樹脂
からなっている。濾布のとも布や、合成繊維の織物や編
物からなっていてもよい。そして、上記濾布案内シート
１４．１５の内縁１６．１７間士の間隔は、濾布の走行
、周回方向に向かって徐々に広かつていて、下流側はど
大きくなっている。

第２図および第３図を参照するに、濾布の幅方向に列状
をなず３個の濾布案内ロール１１は、各濾布案内ロール
１１の両端部に嵌着されたすべり軸受１８．１９を介し
て軸１３に支持されている。

そして、軸１３の両端部は上記外および右側枠２０１２
１に設けたＵ字形の開放孔２２　（２３）に嵌合し、ま
た各濾布案内ロール１１間の部分が架設枠１２に設けた
左および右補助枠２４．２５に設けたＵ字形の開放溝２
６．２７に嵌合している。

したがって、濾布案内シート１４．１５を取りはずし、
濾布案内ロール１１を持ち上げれば、それを軸１３ごと
架設枠１２から取りはずすことができる。なお、濾布案
内シート１４．１５は、減圧吸引槽８の槽壁に取り付け
られている。

再び第１図を参照するに、上記ガイドロール４と駆動ロ
ール２の間には、濾布１を挾んで転写ドラム２８と圧搾
ロール２つが対向配回されている。

また、上記転写ドラム２８の表面には、ゴムや合成樹脂
などの比較的やわらかい材料からなる樹状のスクレーパ
ー３０が当接されている。さらにまた、上記スクレーバ
ー３０の直下方で、かつ駆動ロール２よりも高い位置に
は、ケーク排出用のシュータ−３１が設置されている。

このシュータ−３１は、金属や合成樹脂などの板からな
り、水平面に対して３０〜６０’の角度で傾斜し、かつ
転写ドラム２８の表面から０．５〜２Ｑｍｍはど離れた
位ηに設置されている。

ガイドロール５と３の間には、−布１の表面に当接し、
かつその濾布１を上方に押し上げるように水切りロール
３２が設置されている。

濾布１の表面側で、かつ上記ガイドロール５と水切りロ
ール３２の間には、ｄ布洗浄ノズル３３が設置されてい
る。この濾布洗浄ノズル３３は、ステンレスｆ！４管、
アルミニウム管、塩化ビニール管などの耐食性を有する
管の長手方向に複数個のノズルを列状に取り付けたよう
なもので、その長手方向が濾布１の幅方向になるように
設置Ｉ？７されている。また、濾布１の裏面側には、上
記ｉｌａ布洗浄ノズル３３と対向する位置に濾布押え板
３４が設置されている。この１ｍ押え板３４は、ステン
レス鋼、塩化ごニール、アルミニウムなどの、耐食性や
剛性を有する材料からなり、全体として平板や多孔板な
どの形状に加工されているが、その両端縁は、走行中の
濾布１が当接してもそれを傷付けることがないよう、第
１図に示すようにやや上方に折り曲げられている。なお
、濾布押え板３４は、濾布１の裏面から０．５〜５０ｍ
ｍ程度の位置に設置されている。もっとも、このような
濾布押え板は必ずしも必要なものではない。

水切りロール３２とがイドロール３の間で、かつ濾布１
の裏面側には、上記濾布洗浄ノズル３３と同様の別の濾
布洗浄ノズル３５が設置されている。

上記ガイドロール３と固液供給槽６の間には、ブラシ状
の梳毛器３６が、固定して、かつその毛が濾布１の表面
に当接するように設置されている。

この梳毛器３６は、たとえば、プラスチックなどの棒状
基体にポリエステル繊維やポリアミド繊維などの合成繊
維を植毛したようなものである。

上記実施態様においては、減圧吸引口にそれと同形状の
架設枠を装着し、その架設枠に濾布案内ロールを支持し
た場合について説明したが、架設枠を使用しないで、減
圧吸引槽の槽壁を利用して濾布案内ロールを支持するよ
うにしてもよい。

また、減圧吸引口の形状は、実施態様に示したように濾
布の走行方向に向かって末広がり状であっても、あるい
は方形であってもいずれでもよいものである。

さらに、濾布案内ロールを３群に分ける必要は必ずしも
ない。実Ｍ態様に示したような、いりゆる３ＢＴ配置は
、濾布の幅が広い場合に有利であるか、真中の濾布案内
ロール群を設けないで、左右の２群のみとしてもよい。

また、２群配置とする場合、上述した特開昭５０−８３
８６２号公報に記載されているように、方形の架設枠に
濾布案内ロールをハの字形に配置する構成を採ってもよ
い。

さらに、ただ１群の濾布案内ロールをその回転中心が濾
布の幅方向であるように、かつ濾布の走行、周回方向に
並べて配置してもよいものである。

さらにまた、ａ布案内ロールの、いわゆるハの字配前は
、必ずしも必要でない。しかしながら、ハの字配前を採
ると濾布が幅方向に広げられるようになるので好ましい
。

また、上記実施態様においては、左右の濾布案内シート
を、それらの内縁同志の間隔が濾布の走行方向下流側は
ど大きくなるように配置した場合について説明したが、
同一間隔になるように配置することであってもよい。す
なわち、実施態様に示した配置は、濾布案内シートの内
縁と濾布どの擦過が、線状ではなく、幅をもって行われ
るという点て好ましいが、濾布案内シートは薄く、しか
も濾布をほとんど傷付けないような材料で作られている
から、上記擦過による濾布の損傷はそれほど問題にはな
らない。

以上においては、いわゆる濾布走行式転写型脱水機につ
いて説明したが、この発明の固液分離装置は、２枚の濾
布に挾んだ固液を圧搾ロールで圧搾する、いわゆる濾布
走行式ツインクロス型脱水別であってもよいし、圧搾機
構や転写機構を有しない、いわゆる濾布走行型濾過礪で
あってもよいものである。

江」し 上述した脱水機の作用を説明するに、駆動ロール２によ
って駆動され、矢印方向に走行、周回中の濾布１上に固
液供給ＭＪ　６から固形成分と液成分を含む固液を供給
する。供給された固液中の液成分は、重力により、また
減圧吸引槽８により与えられる減圧吸引作用によって濾
布１を通過し、減圧吸引４ｆｉ　８内に集められる。こ
のとき、政布１・は吸引による大きな力を受けるが、濾
布案内ロール１１と濾布案内シート１４．１５の作用に
よって安定して走行する。

減圧吸引槽８内に集められた液成分は、排出管９を介し
て脱水機外に排出される。一方、−布１を通過しなかっ
た成分は、濾布１の走行、周回に伴って転写ドラム２８
と圧搾ロール２９の間に運ばれ、圧搾されて液成分が絞
り取られ、いわゆるケークとなる。上記ケークは、次い
で濾布１から転写ドラム２８の表面に転写され、さらに
スクレーパー３０で掻き落されて脱水機外に排出される
。

掻き落されたケークはシュータ−３１で案内されるから
、それが濾布１上に落下、付着するようなことはない。

濾布１は、次いで濾布洗浄ノズル３３の位置に至り、そ
の濾布洗浄ノズル３３から噴射される洗浄水によってそ
の表面側から洗浄される。このとき、濾布押え板３４は
、濾布１が洗浄水の圧力によって撓んだり、捩れたり、
あるいは撮動するのを防止し、濾布１の安定した走行を
確保する。また、濾布１と濾布洗浄ノズル３３との距離
が太きく変わって洗浄効果が低下しないよう、濾布１の
走行経路を規制するよう作用する。

濾布１は、次いで洗浄による液成分が水切りロール３２
によって除去された後、濾布洗浄ノズル３５によって裏
面側から洗浄され、中に取り込まれている、いわゆる目
詰り物質が除去され、さらに梳毛器３６によって立毛の
方向が揃えられた後再び固液供給槽６の位置に至り、次
の脱水に供せられる。

この発明の装置は、いろいろな用途に使用することがで
きる。たとえば、湖水や河川水から固形成分を分離する
のに使用することができる。また、活性汚泥処理装置か
ら副生する余剰汚泥のように、いわゆる懸濁系の汚泥や
、生物膜処理装置から排出される、いわゆる固着系の汚
泥など、汚水処理によって生ずる汚泥、スカム、フロッ
ク、洗浄水、スラッジなどを濾過、ａ縮、脱水するよう
な場合に使用することができる。具体的には、たとえば
上下水処理によって生ずる汚泥、浄化槽から発生する余
剰汚泥、し尿処理場から発生する汚泥、加圧浮上操作か
ら生ずるスカム、産業廃水の処理によって生ずる凝集フ
ロックやその凝集沈澱フロック、砂濾過様などの各種濾
過截の逆洗水などの固液分離に使用することができる。

また、たとえば紙バルブ製造業、食品製造業、酒造業、
味噌などの１ｌＩｌ造業など、各種製造業における固液
分離や、たとえば化学プロセスにおける有価物の回収な
どに使用することができる。

発明の効果 この発明の固液分離装置は、減圧吸引口の左右側壁およ
びそれら各側壁と対向する濾布案内ロールの端部を濾布
案内シートで覆っているので、減圧吸引口の側壁や濾布
案内ロールの端部が濾布を傷付けるのを防止することが
でき、濾布の寿命が飛躍的に延びる。濾布の寿命は、左
右の濾布案内シートの内縁同士の間隔を濾布の走行、周
回方向下流側はど大きくした場合には一層延びる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の固液分離装置の一実施態様を濾布
走行式転写型脱水機について示す概略一部所面側面図、
第２図は減圧吸引槽の概略平面図、第３図は減圧吸引（
ａの要部を示す概略縦断面図である。 １：ａ！布 ２：駆動ロール ３．４．５ニガイドロール ６：固液供給槽（固液供給部） ７：吸気管 ８：減圧吸引槽 ９；排出管 １０：減圧吸引口 １１；濾布案内ロール １２：架設枠 １３：軸 １４：左側濾布案内シート １５：右側源イ１案内シート １６：左側濾布案内シートの内縁 １７：右側濾布案内シートの内縁 １８．１９ニスラスト軸受 ２０：左側枠 ２１：右側枠 ２２．２３．２６．２７：開放溝 ２４：左補助枠 ２５；右補助枠 ２８：転写ドラム ２９：圧搾ロール ３０ニスクレーパー ３１：シュータ− ３２：水切りロール ３３．３５　：ｉｌ！！布洗浄ノズル ３４　：１ｌｌａ布押え板 ３６：梳毛器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一定軌道上を一方向に走行、周回自在に設けたエンドレ
   ス濾布と、前記濾布の表面側に設けた固液供給部と、前
   記濾布の裏面側で、かつ前記固液供給部に対向して設け
   た減圧吸引槽とを有し、前記減圧吸引槽は、前記濾布の
   裏面と対向している減圧吸引口を備え、前記減圧吸引口
   には、複数個の濾布案内ロールが、その回転中心が前記
   濾布の幅方向であるように配置され、かつ前記減圧吸引
   口の、前記濾布の走行、周回方向に関して左側および右
   側側壁ならびにそれら各側壁と対向する前記濾布案内ロ
   ールの端部が濾布案内シートで覆われていることを特徴
   とする固液分離装置。