JPS6170906A - 種籾用コ−テイング粉剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、種籾を土中にて出芽させるために用いる種籾
用コーティング粉剤に関し、さらに詳述すると、種籾に
コーティングし、その種籾を土中に埋没しても短期間で
は崩壊せずに、極めて効果的な出芽作用を得ることがで
きるものである。

〈従来の技術〉 元来、種籾は水田に散布された状部であれば出芽するが
、土中に埋めると出芽しないため、育苗・田植という作
業が必要であった。このような作業を省いて、種籾を田
畑の土中にて出芽させるために、従来より、出芽促進剤
として過酸化カル７ウムを種籾にコーティングすること
が試みられていた。その方法の従来技術としては、例え
ば特開昭５２−６９７１１号公報、特開昭５２−１２７
８１１号公報、特開昭５２−１４５１１４号公報に示さ
れているように、バインダーとして焼石膏が用いられて
いるものである。

〈発明が解決しようとする問題点〉 従来のように、種籾に過酸化カルシウムをコーティング
する際に、バインダーとして安価で一般的なβ型焼石膏
を用いた場合には、硬度が不十分であり、また水田土壌
中のような高湿度下では崩壊しやすく、出芽の効率が悪
くなるという欠点があった。

β型焼石膏の代シにα型焼石膏を用いた場合には、硬度
も良好で、水田土壌中での崩壊も少なく、保存性もよい
が、α型焼石膏は高価であシ、この場合には大量に使用
するので現実には使用できない。また、β型焼石量にα
型焼石膏を混合して用いた場合には、ある程度の硬度は
得られるが、崩壊性、保存性の点で不十分である。さら
に、焼石膏の代シに安価な無水石膏を使用した場合には
、十分な硬度が得られずに、使用不可能である。

本発明はこのような問題点に鑑み、硬度、崩壊性、保存
性の面ですぐれ、かつ経済的な社籾用コーティング粉剤
を提供することを目的とする。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は、前記問題点を解決した種籾用コーティング粉
剤を提供するために、出芽促進剤に、無水石膏、超促硬
セメントまたは超促硬セメントクリンカーからなる群よ
り選ばれた硬化剤と、無機凝結硬化促進剤とを含有する
ことを特徴とする。

本発明において使用される出芽促進剤には、通常酸素供
給剤として働く過酸化カルシウムが用いられる。

本発明において硬化剤として用いられている無水石膏、
超促硬セメントおよび超促硬セメントクリンカーは、そ
れぞれ水和凝結性を持ち、主剤となる出芽促進剤に対し
安定であシ、また安価で、入手しやすいという条件を備
えたものである。

本発明において、無機凝結硬化促進剤とは、上述した硬
化剤に添加してコーティングした場合に、無添加でコー
ティングした場合に比して、硬度・崩壊性、保存性にお
いて良好な効果を生じるものであり、具体的には無機炭
酸塩、無機硫酸塩などが挙げられる。

このように、本発明においては、前記硬化剤を単独で用
いても、硬度、崩壊性、保存性において良好な効果は得
られず、硬化剤に無機凝結硬化促進剤を添加することに
よって、初めて、目的の効果が得られる。

また、この無機凝結硬化促進剤を例えば焼石膏に添加し
てコーティングしても、焼石膏単独でコーティングした
ものと比べて硬度、崩壊性、保存性に対して、特に効果
は得られない。

〈実施例〉 次に、実施例および比較例によって本発明をさらに詳細
に説明する。

（実施例１〜７） 表−１に示す量で混合したコーティング粉剤に、種籾２
００重量部を混合し、さらに水６７重量部を加えて、皿
型造粒機でコーティングし、−晩装置した。

（比較例１〜３） 表−２に示す量で混合したコーティング剤を用いた以外
は実施例と同様に操作した。

（硬度試験） 実施例１〜７、比較例１〜３の加工種籾の硬度を本屋式
硬度計で測定し、無水石膏単独コーティングの場合の硬
度を１００とした指数で表し、結果は表−１、表−２に
示した。

本発明に係る実施例１〜７の硬度は、無水石膏単独ある
いはβ型焼石膏単独のものよシ十分大きく、α型、β型
焼石膏混合のものよシなおすぐれている。

（水中安定度試験） 実施例１〜７、比較例１〜３の加工種籾をそれぞれ５ケ
づつ、ビーカー中の水に浸漬し、室温放置し、１時間後
、６時間後、１　Ｂ−後の殻割の数または崩壊の状態を
観察し、結果は同様に表−１、表−２に示した。

本発明に係る実施例１〜７はすべて１日後でも崩壊した
ものはなかったが、無水石膏単独、β型焼石膏単独、ま
たはα型焼石膏とβ型焼石膏の混合のものはすべて崩壊
してしまった。

（出芽試験） 催芽期の種籾（４日間水に浸漬したもの）を用いて実施
例１〜７と、比較例１〜３と同様にコーティングし、そ
れを試験サンプルとする。

３００　ｃｃビーカー中に、鴻の巣沖積土を入れて潅水
したものを用意し、１５Ｂの深さに加工程゛籾２０粒を
埋没させ、１０日間室＠（２０〜２５℃）放置後、その
出芽状況を観察し、その出芽数を表−１、表−２に合せ
て示した。

本試験においても、本発明に係る例では出芽軍拡はぼ１
００チであったが、無水石膏単独、β型焼石膏単独、あ
るいはα型、β型焼石膏混合のものの出芽率は低く、そ
れぞれ５０％。

〈発明の効果〉 本発明は、硬化剤として、安価で入手しやすいものの中
から無水石膏、超促硬セメント、超促硬セメントクリン
カーを選び、さらに、それに無機ｗｋ結硬化促進剤を添
加することによって、実施例における試験結果で示され
たように、硬度も水中安定性も良好なコーティング粉剤
を得ることができた〇 ここで、水中安定性が良好ということは、土中に埋めた
場合に崩簸しに＜＜、また保存性が良いということに通
じる。

また、コーティング剤として実際的性能は、出芽試験結
果に現れるが、本発明に係るコーティング粉剤の試験結
果では出芽率はほぼ１００チとなシ従来品と比べてかな
り優れている。

また経済的にも効果的でアシ、実際に使用できるもので
ある。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）出芽促進剤を主剤とし、無水石膏、超促硬セメン
   トまたは超促硬セメントクリンカーからなる群より選ば
   れた１種以上の硬化剤と、無機凝結硬化促進剤とを含有
   することを特徴とする種籾用コーティング粉剤。
2. （２）出芽促進剤として過酸化カルシウムを選び、過酸
   化カルシウム１００重量部に対し、硬化剤と無機凝結硬
   化促進剤との合計を５０〜 １２０重量部含有することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の種籾用コーティング粉剤。
3. （３）無水石膏１００重量部に対し、無機凝結硬化促進
   剤として無機硫酸塩を１〜１０重量部含有することを特
   徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の種籾
   用コーティング粉剤。
4. （４）超促硬セメントもしくは超促硬セメントクリンカ
   ー１００重量部に対し、無機凝結硬化促進剤として無機
   炭酸塩を１〜３０重量部含有することを特徴とする特許
   請求の範囲第１項または第２項記載の種籾用コーティン
   グ粉剤。