JPS61682A - たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の処理方法 - Google Patents

たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の処理方法

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JPS61682A
JPS61682A JP11870284A JP11870284A JPS61682A JP S61682 A JPS61682 A JP S61682A JP 11870284 A JP11870284 A JP 11870284A JP 11870284 A JP11870284 A JP 11870284A JP S61682 A JPS61682 A JP S61682A
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fibers
protein
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はたんぽ(繊維の加工法、詳しくは布、糸状、綿
状、紙状のたんぱく繊維Jこエポキシ化合物を反応させ
る方法に係わるものである。更に詳細には、たんぱく繊
維、またはたんぱく繊維を含む糸または綿状、紙状、布
を、中性塩(1規定濃度水溶液のpHが5,5〜8.5
の範囲にあるもの)と、エポキシ化合物とを含む霧ある
いは泡状組成物を含浸させた後、マイクロ波処理をして
、エポキシドをたんぱく繊維構造中のアミノ基、イミノ
基、カルボキシル基、ヒドロキシル基に反応させ、たん
ぱく繊維を損傷することな(乾、混紡しわ性、防縮性、
耐光性、耐薬品性、防カビ性などの性質を恒久的に附与
するたんぱく繊維の改質方法に関する。
従来たんぱく質にエポキシ化合物を反応させて防しわ性
、防縮性、耐光性、耐薬品性を附与しうろことは公知で
あるが、それらは苛性アルカリ、炭酸アルカリなどの強
アルカリや、四塩化錫、三フッ化ホウ素などの強酸性物
質を触媒とする方法であり、常に繊維の劣化を伴い、満
足すべき方法ではなかった。また有機アミンを使用する
方法も提案されているが(特公昭38−25198)、
改質の効果は余り高くない。
本発明者らは先に中性塩触媒によってたんぽ(繊維のエ
ポキシ化が容易に進むことを見出したが(特公昭47−
24199.52−38131)、これらの方法ではい
ずれも加熱溶液中でたんぱく繊維を長時間処理せねばな
らないなど実用上不充分な点があった。即ち被加工たん
ぱく繊維重量に対する水もしくは有機溶媒の重量(即ち
浴比)は糸状、バラ毛状繊維の場合には少(とも溶媒量
が10倍以上(浴比1:10以上)を要し、布状の場合
には少くとも浴比1:20〜25を必要とした。又エポ
キシ化合物濃度も最低10%、したがって被加工たんぱ
く繊維重量と同量のエポキシ化合物を必要とした。その
上、上述のような浴比の溶液を70〜80°Cまで加温
するのに40〜60分、更にこの温度に1〜2時間保持
することが必要であり、その間の所要エネルギーは所要
時間と共に極めて大きいものである。本発明者らはこの
問題点を解消するために鋭意研究を重ねて本発明を完成
した。即ち本発明は、所要エネルギーを少な(し、作業
性よ(、しかも高い効率で均一な加工を行うたんぼ(繊
維の加工法を提供するものである。その要旨は、たんぱ
く繊維に、反応触媒及びエポキシ化合物を含む溶液を噴
霧または発泡付着させた後、マイクロ波照射処理を行う
ものであるが、本発明の方法によれば、被加工たんぱく
繊維重量に対する溶媒の重量を最大2倍以下にする事が
できるばかりか、エポキシ化合物量もT以下でよく、原
料ロスを大巾に防ぐ事が可能である。更に被加工繊維重
量のたかだか3倍程度の物質を加熱すれば良いなど、既
知法(特公昭47−24199.52−38131)に
比較して20/3〜30/3倍もエネルギー効率を高め
る事ができる。
すなわち本発明に従えば、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属の中性塩または弱塩基性塩と、一般式 %式% (たゾし、RI、 R2、RsおよびR4は水素原子ま
たは、式化合物を安定に存在せしめ、かつたんぱく繊維
との反応を妨げない任意の有機残基で、相互に連結して
環を形成することもできる基である。それら有機残基と
してはニトロ基、シアノ基、ハロゲン基、カルボキシル
基、カルボニル基、ヒドロキシル基、アミノ基、アルコ
キシル基、エポキシ基や、それらの基を置換したあるい
は置換しないアルキル、アルケニル、アルキニル、アラ
リキル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アリ
ルなどの基である。゛)で表わされるエポキシ化合物と
を含む水溶液、水性乳濁液、含水有機溶媒溶液、または
水と混和しうる有機溶媒と水との混合溶液を噴霧または
発泡させた霧または泡状組成物を該たんぽ(繊維及びた
んぱく繊維を含む構造物中に含浸させたのちマイクロ波
照射を妨げない密閉容器内に入れ、マイクロ波照射処理
することにより、たんぱく繊維の長所をそこなわずにエ
ポキシ化合物による加工を行うことができる。
本発明において用いられる触媒は公知のもの、即ち金属
塩はリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、オ
スミウムのようなアルカリ金属や、ベリリウム、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムのよう
なアルカリ土類金属の水溶性中性塩ないしは弱塩基性塩
で、1規定水溶液のpHが5.5〜9.0の範囲内にあ
るものが望ましい。アルカリ金属の塩としては、たとえ
ば、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウ
ム、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、酢酸ナトリウム
、亜硝酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、チオ硫
酸ナトリウム及び相当するリチウム塩、カリウム塩、オ
スミウム塩、ルビジウム塩がある。また、アルカリ土類
金属の中性塩としては、チオシアン酸バリウム、チオシ
アン酸カルシウム、ヨウ化カルシウム、塩化バリウム、
塩化カルシウム、ヨウ化カルシウム、塩化ストロンチウ
ム、塩化マグネシウムなどがある。
これらの塩をエポキシ化合物を含む処理液に添加溶解さ
せるが、その濃度は一般に0.1〜3規定でよく、低す
ぎると反応促進効果が得られず、高すぎるとマイクロ波
処理条件、処理繊維の違いによって、繊維が部分的に溶
解する危険があるので、これら塩の濃度調整には充分な
注意が必要である。
一般に羊毛や兎毛など獣毛繊維の場合で0.1〜0.5
規定、絹繊維の場合で0.5〜1.5規定の範囲が望ま
しい。
本発明に使用しつるエポキシドは公知のとと(一般式 (但し式中、RI 、 R2、RsおよびR4は水素原
子または式化合物を安定に存在せしめ、かつたんぽ(繊
維との反応を妨げない任意の有機残基で、相互に連結し
て環を形成することもできる基である。
それら有機残基としてはニトロ基、シアノ基、ハロゲン
基、カルボキシル基、カルボニル基、ヒドロキシル基、
アミノ基、アルコキシル基、エポキシ基や、それらの基
を置換した、あるいは置換しないアルキル、アルケニル
、アルキニル、アラリキル、アリール、アルコキシ、ア
リールオキシ、アリルなどの基である。)で表わされる
。例えばプロピレンオキシド、ブタジェンモノオキシド
、スチレンオキシド、ビニルシクロヘキサンオキシドの
ようなアルキレンオキシド類、フェニルグリシジルエー
テル、ブチルグリシジルエーテル、ビスフェノールAの
ジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエ
ーテルなどのグリシジルエーテル類、安息香酸グリシジ
ル、グリシジルメタクリレートのようなグリシジルエス
テル類、10.11−エポキシウンデカン酸エチルのよ
うなエポキシ酸のエステルやアミド類、アルキルグリシ
ジルウレタン類、グリシジルメチルスルホネートやジメ
チルアルキル2.3−エポキシアルキルオキシシランの
ようなスルホン酸グリシジルエステル類やエポキシシラ
ン類、グリシドールのようなエポキシアルコール類、グ
リシジルアニリンのようなエポキシアミン類、グリシジ
ル安息香酸のようなエポキシ酸類、エピクロルヒドリン
やエピブロモヒドリンなどのハロゲン化エポキシド類、
グリシジルアルデヒドのようなカルボニルエポキシド類
などが包含される。
これらのエポキシ化合物は一種または2種以上混合して
使用する事ができるが、該エポキシ化合物分子中のエポ
キシ基の数、反応性、エポキシ化合物の相互作用を考慮
し、かつ加工タンバク繊維の種類と使途に適応するごと
く選択して、適宜反応する処理条件を決定する事が肝要
である。
か\るエポキシ化合物はそのま\使用できるが、適当な
溶媒に溶解しても良い、即ち水溶性の場合は、そのま\
水溶液として使用されるが、水不溶性のものは、メタノ
ール、エタノール、イソプロパツール、アセトン、ジオ
キサンなどの水溶性溶剤と水との混合溶媒に溶解するか
、または適当な方法で乳化分散液として、又適当な非水
溶媒に溶解して使用できる。使用するエポキシ化合物の
量は、タンパク繊維の種類、組織などの他、エポキシ化
合物の種類によっても異なるが、タンパク繊維の重量に
対して2〜3096、好ましくは6〜2096である。
なお本発明における処理工程は、タンパク繊維に塩と工
′ボキシ化合物とを含む霧または泡状組成物を包含させ
て圧搾消泡し、マイクロ波照射処理後洗浄するものであ
るが、マイクロ波照射時間は、タンパク繊維の種類や組
織、使途及びエポキシ化合物の反応性、加工処理液に含
まれる非水溶媒や添加物の種類や量によっても異なる。
又当然の事ながらマイクロ波の出力(通常使用できるの
は、2450 M Hz 〜25kw及び900MHz
〜25kwである)や加熱方式の差異(箱型オーブンや
導波管オーブンなど)によっても異なるが、10秒〜1
0分好ましくは30秒〜5分である。このような条件で
の処理では触媒が中性塩もしくは弱塩基性塩であり、且
つ単時間での処理のためタンパク繊維の黄変は起らない
本発明で採用した霧または泡加工法、即ち霧または泡を
形成しうる少量の処理液に繊維状及び他の多孔性基質を
接触させて均一な仕上品を得る方 法は公知であるが、
噴霧剤または起泡剤の存在下、0.25:1〜5:1 
(重量)の処理液の材料に対する比率で繊維材料に触媒
とエポキシ化合物とを接触させ、該触媒とエポキシ化合
物とが繊維材料全体に均一に分配されるような工程であ
る。処理液の材料に対する比率は好ましくは0.5:1
〜3:1(重量)であり、更に好ましくは1:1〜1.
5=1(重量)である。本工程はパッディングまたは浸
漬加工し得るすべての種類の多孔性、特に繊維状、織物
状材料たとえばバラ毛、フィラメント、篠、糸、編物、
織物またはタフテッド製品、不織布、ピロアト、カーペ
ット及びフェルトなどに適用できる。
噴霧剤または起泡剤は公知のもの、即ちアニオン性、カ
チオン性、両性または非イオン性剤が用いられるが、本
発明で使用するエポキシ化合物と相溶性でなければなら
ないが、処理工程中少しも反応してはならないので、一
般には非イオン性噴霧または起泡剤が好ましい。使用す
る噴霧または起泡剤の種類は処理液のpH,用いる触媒
、エポキシ化合物の他に、後述のような染料を併用する
場合には、染料または他の添加剤との相溶性や相互作用
の有無によって選択される。
起泡剤としては、部分カルボキシメチル化アルキル−、
アリール−、アルキルアリール−またはアリールアルキ
ル−ポリグリコールエーテル、アルカン−、アルキルベ
ンゼン−及びアルキルナフタリンスルホネート、第1ま
たは第2アルキルサルフエート、アルキルポリグリコー
ル−、アルキル−フェニルポリグリコール−およびジア
ルキルフェニルホリグリコールエーテルサルフエート、
スルホン化または硫酸化油、脂肪酸タウリド、および脂
肪酸サルフェートエテルアミドなどのアニオン性剤があ
る。適当な非イオン性起泡剤としてはエチレンオキシド
8〜50モルと脂肪酸アルコール、脂肪酸、脂肪酸アミ
ド、アルキルメルカプタンまたはアルキルフェノールと
を反応させた水溶襲付加物がある。エチレンオキシド8
〜100モルと脂肪族アルキルアミンまたは脂肪族アル
キルポリアミドとの反応により得られる付加物及びそれ
ら4級化誘導体などのカチオン性起泡剤や、脂肪酸サル
フェート−エチルアミノエチルアミド、脂肪酸γ−スル
ホーβ−ヒドロキシ−プロピルアミノエチルアミドなど
の両性起泡剤がある。
本発明に用いる霧または泡状組成物は、上記触媒塩、エ
ポキシ化合物、噴霧または起泡剤及び水や有機溶媒の他
に、必要ならば加工助剤たとえば乳化剤、ノリ剤、他の
塩類、キャリヤーなどを加えてもよい。霧または泡状組
成物は通常市販の噴霧または発泡装置によって、空気も
しくは任意の不活性ガスを使用して得られる。即ち一般
的に計量された量の不活性ガスと、繊維に塗布すべき処
理剤を含有する処理液とを混合し、該混合物を霧または
泡に変えることのできる機器ならすべて用いられる。
霧または泡を製造するのに用いられる組成物は噴霧助剤
または起泡剤を0.2〜5重量%、好ましくは0.4〜
2重ff196の濃度で、濃度にして0.1〜3規定の
触媒塩と、エポキシ化合物を5〜80重量%、好ましく
は10〜60重量%、有機溶剤1〜5重量%を含有し、
水が全組成の残余重量を補充している。随意成分として
0.001〜2重量%、好ましくは約0.01〜1.0
重量%の湿潤剤を加えることもできるが、噴霧または発
泡剤が十分に湿潤作用を提供する場合には全く加える必
要はない。噴霧または起泡性のあるエポキシ化合物を用
いる場合には噴霧または起泡剤の量を減らすか、全く添
加する必要のない場合もある。霧または泡の密度はIC
当り0.005〜0.3g、好ましくは1 cc当り0
.01〜0.2gにわたって変動する事ができるし、泡
の平均径は0.05〜0.5 mm、好ましくは径0.
08〜0.45mmである。
このようにしてエポキシ化合物と反応させた、たんぱく
繊維は常法に従ってソーピング、水洗したのち乾燥させ
る。本発明方法により処理されたたんぱく繊維は耐アル
カリ性、耐酸性、耐変色性、防しわ性、防縮性が著しく
改善されている。なお獣類と同時に、たんぱく繊維を染
色し得る染料を同時に添加したエポキシド含有処理霧ま
たは泡組成物をたんぽ(繊維に包含させた後、マイクロ
波照射処理をすれば、前記たんぱく繊維の恒久的改質の
他に染色をも同時に実施することができる。
使用できる染料としてはプロシオンスカーレツ)HR,
プロジオンブルーH5R3,プロジオンブリリアントオ
レンジGSなどプロジオン系、ミカシオンスカーレット
2G1 ミカシオンレッドBナトミカシオン系しマゾー
ルゴールデンエロ−Gなどレマゾール系、ダイヤミラブ
リリアントレッドBB、ダイヤミラブリリアントオレン
ジGGDなとダイヤミラ系などをあげることができる。
次に実施例によって本発明の詳細な説明する。
実施例1゜ ビニルシクロヘキセンジオキシド10部(以下すべて重
量部)、2量化リノール酸ジグリシジルエステル20部
、フェニルグリシジルエーテル10部、炭素数11〜1
5の鎖状第2アルコールのエチレンオ8aシト20モル
付加物からなる起泡剤1.3部、n−オクタン5部、炭
素数11〜15の鎖状第2アルコールのエチレンオキシ
ド9モル付加物からなる安定剤0.5部、低分子量ポリ
エチレンと非イオン性界面活性剤とを含む乳濁液15部
、シリコーン系湿潤剤0.2部に、濃度がINになるよ
うにNa!S+Oa水溶液を加えた処理液を市販のオー
クス型混合機中で発泡させた。該泡状組成物を、精練漂
白した16匁付絹羽二重にアプリケーターを用いて塗布
し150%に圧搾含浸させた。該処理液含浸繊維を予備
乾燥することなくそのま\ガラス容器内に密閉し、24
50 M Hz箱型オーブンに入れ、600Wで3分マ
イクロ波処理をした。処理液洗剤を含む80℃の熱水で
洗浄、水洗して乾燥した。処理織物の重量増加率は13
96、センサンド法による防しわ度(たて方向)は乾燥
時で7196、湿潤時69%であり、未処理織物の夫々
59%、5596に比して大巾に増加していた。また、
1規定Na OH溶液による65℃、1時間のアルカリ
溶解度試験の結果は未処理試料5796に対して119
6.3規定NC1溶液による65℃、%に対して6.4
%で大Illな耐薬品性の向上かえられた。収縮率は未
処理の2.5%に対して1.4%であった。
実施例2〜13 実施例1のNa2S20sの代りに種々の塩(濃度0.
8N)を触媒として添加した、実施例1と同様の組成か
らなる泡状組成物を用いて、実施例1と同様に処理をし
た絹織物の重量増加率と耐アルカリ性とを使用した塩の
種類、マイクロ波処理条件に対して示すと表1のように
なる。これらはいずれも未処理のものと白皮、風合は変
らず、アルカリ溶解度はもとより、酸溶解度、防しゎ性
共に未処理織物よりもすぐれていた。
表  1 i施例14 2.2−ビスC4−(2,3−エポキシプロポキシ)フ
ェニル〕プロパン10部、レゾルシンジグリシジルエー
テル30部、パークレン3部、脂肪酸アミド系起泡剤1
.5部、炭素数11〜II5の鎖状第2アルコールのエ
チレンオキシド7モル付加物からなる湿潤安定剤0,6
部の他実施例1と同様な乳濁液、界面活性剤とからなる
処理液に、濃度が0.4NになるようにKCI水溶液を
添加した組成物を実施例1と同様な市販の発泡機で発泡
させた。該泡状組成物を精練した羊毛フランネルに塗布
180%に圧搾含浸させ、予備乾燥することなく、その
ま\ガラス容器内に密閉、2450MHz導波管オーブ
ンに入れ400Wで2分マイクロ波処理をした。処理後
洗剤を含む60℃の熱水で洗浄、水洗して乾燥した。処
理布の風合、色調は未処理布と殆んど変らず、重量増加
は1096であった。処理布を0. I N NaOH
水溶液に65℃1時間処理した時の重量減少率、及びI
 N HCI水溶液に1時間浸漬した時の重量減少率は
共番こ05N5であった。又処理布を石鹸による繰返し
10回の洗濯後もその風合は変化しなかった。
実施例15゜ エチレングリコールジグ〜ジルエーテル20部、4゜ グリセリントリグリシジルエーテル10部、  l−ル
エン3部の他に、実施例1と同様な起泡剤、乳濁液、湿
潤剤、安定剤を含む組成物に0.3NになるようにNa
5CN水溶液を添加した処理液を実施例1と同様に発泡
させた。該泡状組成物を、精練した兎毛に塗布1509
6に圧搾含浸させ、予備乾燥することなくそのま\ガラ
ス容器に入れ密閉、2450MHz導波管オーブンに入
れ600Wで80秒マイクロ波処理をした。処理後洗剤
を含む60℃の熱水で洗浄、水洗して乾燥した。処理繊
維の風合、色調は未処理布と殆んど変らず重量増加は1
1%であった。処理繊維をQ、 l N NaOH水溶
液に65℃で1時間処理した時の重量減少率、及びl 
N HCI水溶液に1時間浸漬した時の重量減少率は共
に096であった。
エピクロルヒドリン5部、グリシドール5部、フェニル
グリシジルエーテル10部、グリセリントリグリシジル
エーテル10部、トルエン2部、イソプロパツール1部
、Mikacion Br1lliant Blue 
R31部の他に実施例1と同様な起泡剤、安定剤、乳濁
液とからなる組成物に0.5NになるようにNaHCO
3水溶液を加えた処理液を実施例1と同様に発泡させた
該泡状組成物を精練した羊毛フランネルに塗布し160
96に圧搾含浸、そのま\密閉容器に入れ2450MH
z導波管オーブンに入れた。800Wで55秒マイクロ
波処理をした。処理後洗剤を含む60℃の熱水で洗浄、
水洗をして乾燥した。処理織物は鮮明な青色に染色され
フェルト化は全く起らなかった。処理繊維の重量増加率
は約8.3%であり、耐アルカリ、耐酸性共に顕著に向
上した。洗濯堅ろう度、変退色ともに5級であり、未処
理布に比較して非常にすぐれていた。
実施例17 ジグリシジルテレフタレート10部、フェニルグリシジ
ルエーテル20部、キシレン2部、ミツイブリリアント
ミリングレッドBLQ、5部の他に、実施例15と同様
の起泡剤、実施例1と同様の安定剤、乳濁液、湿潤剤と
からなる組成物に0.3Nになるようにに2S203水
溶液を加えた処理液を発泡させて、精練した兎毛布に塗
布、15096に圧搾含浸した。
予備乾燥せずそのま″>245QMHz箱型オーブンに
入れ、600Wで150秒マイクロ波処理をした。処理
後沸騰アセトンで洗浄、石鹸水と水で更に洗浄後乾燥し
た。重量増加率996、濃色に均染された処理布が得ら
れたが、洗濯堅ろう度、変退色ともに5級で非常にすぐ
れた結果を示した。
実施例18.〜24゜ エチレングリコールジグリシジルエーテル20部、1.
2−エポキシ−2,3−ジクロロプロパン5部、ビニル
シクロヘキセンジオキシド5部、インプロパツール2部
、0.7部の種々染料を含む他、実施例1と同様な起泡
剤、安定剤、湿潤剤、0,3NKSCN水溶液とからな
る処理液を発泡させて、精練したたんぱく繊維に塗布1
50%に圧搾含浸させた。次いでそのま\2450MH
2導波管オーブンに入れ600Wで90秒マイクロ波処
理をした。処理後実施例16.と同様に処理し乾燥した
。結果を表2にまとめた。処理絹繊維の場合、モンサン
トしわ回復角は130〜140度、収縮率1.5〜1,
996、アルカリ溶解度14〜19%、酸溶解度10〜
1596と未処理布の各々122度、2.596.53
915.20%の値を比較して性質が著しく改善された
。又処理羊毛布の耐アルカリ溶解度は10〜1296と
未処理布の2996と比較して著しく向上した。
表2 実施例25 エチレングリコールジグリシジルエーテル20部、グリ
セリントリグリシジルエーテル10部、トルエン3部、
炭素数11〜15の鎖状第2アルコールのエチレンオキ
シド10モル付加物からなる噴霧安定剤1部、低分子量
ポリエチレンと非イオン性界面活性剤とを含む乳濁液1
5部に、濃度が0.8NになるようにKg S203水
溶液を加えた処理液を、市販のノズル振動式噴霧機で噴
霧させた。該霧状組成物を精練漂白した16匁付絹羽二
重に塗布し160%に圧搾含浸させた。以下実施例1と
同様に該処理液含浸繊維を処理し、実施例1と同様、風
合及び光択に優れた加工絹繊維を得た。重量増加率は1
4%、防しわ性、耐光性、耐薬品性共に未処理織物より
すぐれていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、たんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物に、ア
    ルカリ金属またはアルカリ土金属の中から選ばれた金属
    の中性塩ないし弱塩基性塩の一種またはそれ以上とエポ
    キシ化合物とを含有する霧あるいは泡状組成物を含浸し
    、予備乾燥することなくマイクロ波照射処理することを
    特徴とするたんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物
    の処理方法。 2、特許請求の範囲第1項記載の「アルカリ金属塩」と
    して、Li、Na、K、Rb、Csから選ばれたカチオ
    ンと、F、Cl、Br、I、SO_4、NO_3、NO
    _2、SCN、S_2O_3、HCO_3、CH_3C
    O_2から選ばれたアニオンとの組合せよりなる塩を用
    いる上記第1項記載のたんぱく繊維及びたんぱく繊維を
    含む構造物の処理方法。 3、特許請求の範囲第1項記載の「アルカリ土金属塩」
    として、Be、Mg、Ca、Br、Baから選ばれたカ
    チオンと、特許請求の範囲第2項記載のアニオン群から
    選ばれたアニオンとの組合せよりなる塩を用いる上記第
    1項記載のたんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物
    の処理方法。 4、特許請求の範囲第1項記載の「たんぱく繊維」が絹
    繊維よりなる上記第1項記載のたんぱく繊維及びたんぱ
    く繊維を含む構造物の処理方法。 5、特許請求の範囲第1項記載の「たんぱく繊維」が羊
    毛およびモヘヤ、カシミヤ、兎毛などの獣毛繊維よりな
    る上記第1項記載のたんぱく繊維及びたんぱく繊維を含
    む構造物の処理方法。 6、特許請求の範囲第1項記載の「中性塩ないし弱塩基
    性塩の濃度が0.1〜3規定である上記第1項記載のた
    んぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の処理方法。 7、特許請求の範囲第1項記載のエポキシ化合物が、一
    般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中、R_1、R_2、R_3およびR_4は水
    素原子又は式化合物を安定に存在せしめ、かつたんぱく
    繊維との反応を妨げない任意の有機残基で、相互に連結
    して環を形成することもできる基である。それら有機残
    基としてはニトロ基、シアノ基、ハロゲン基、カルボキ
    シル基、カルボニル基、ヒドロキシル基、アミノ基、ア
    ルコキシル基、エポキシ基や、それらの基を置換した、
    あるいは置換しないアルキル、アルキニル、アラリキル
    、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、アリルなど
    の基である)で表わされるエポキシ化合の中から選ばれ
    た一種または、それ以上からなる、上記第1項記載のた
    んぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の処理方法。 8、特許請求の範囲第1項記載の「霧あるいは泡組成物
    」が、エポキシ化合物5〜80重量%、噴霧あるいは起
    泡剤0.2〜5重量%、湿潤剤0〜2重量%、有機溶剤
    1〜5重量%、界面活性剤0.5〜5重量%およびその
    残部を構成する水とからなる、上記第1項記載のたんぱ
    く繊維及びたんぱく繊維を含む構造物の処理方法。 9、特許請求の範囲第1項記載の「霧あるいは泡状組成
    物」は泡密度が0.005〜0.3g/ccである、上
    記第1項記載のたんぱく繊維及びたんぱく繊維を含む構
    造物の処理方法。 10、特許請求の範囲第1項記載の、霧あるいは泡状組
    成物中にたんぱく繊維と親和性のある染料を溶解せしめ
    た、上記第1項記載の、たんぱく繊維及びたんぱく繊維
    を含む構造物に染色と同時に実用的性能を付与する処理
    方法。 11、特許請求の範囲第10項記載のたんぱく繊維が絹
    繊維よりなる上記第10項記載のたんぱく繊維及びたん
    ぱく繊維を含む構造物に染色と同時に実用的性能を付与
    する処理方法。 12、特許請求の範囲第10項記載のたんぱく繊維が羊
    毛およびモヘヤ、カシミヤ、兎毛などの獣毛繊維よりな
    る上記第10項記載のたんぱく繊維及びたんぱく繊維を
    含む構造物に染色と同時に実用的性能を付与する処理方
    法。
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