JPS6164233A - 減圧採血管およびその製造方法 - Google Patents

減圧採血管およびその製造方法

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JPS6164233A
JPS6164233A JP59185417A JP18541784A JPS6164233A JP S6164233 A JPS6164233 A JP S6164233A JP 59185417 A JP59185417 A JP 59185417A JP 18541784 A JP18541784 A JP 18541784A JP S6164233 A JPS6164233 A JP S6164233A
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collection tube
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acetate copolymer
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JP59185417A
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正秋 笠井
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Terumo Corp
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [1発明の背景 (技術分野) 本発明は、減圧採血管およびその製造方法に関するもの
である。詳しり)ホベると、本発明は、ガスバリヤ−性
が極めて高く長期間にわたって高い減圧度を保持できる
減圧採血管およびその製造方法に関するものである。
(先行技術) 減圧採血方式は溶血や凝血が小さく、また汚染や水分蒸
散が少ない検体が(りられ、また効率面では採血準備や
器具の管理が単純化できるので広く使用されている。し
かして、このような減圧採血方式において使用される減
圧採血管は、管状容器と穿刺可能な密封用ゴム栓とから
なり、その密封容器内は減圧されており、採血針の一端
を血管に穿刺後、(l!!端を前記ゴム栓に穿刺して密
封容器内部と連通させることにより該容器内の負圧によ
り血液が流入して採血されるものである。このような減
圧採血管としては、従来、管状容器としてガス透過性が
なくかつ透明性の良好なものとしてガラス製管状容器、
また止栓としてガス透過性が低くかつ穿刺可能なものと
してブチルゴム製柱よりなるものが使用されていた。
しかしながら、ガラスI!!j管状容器は保存または運
搬中、もしくは使用中に破損しやすく、また重いという
欠点があった。このため、軽量で透明な合成樹脂製管状
容器の使用について種々の検討が行なわれているが、合
成樹脂はガス透過性が高いものが多く、採血管内の所・
定の減圧度を保持し得なかった。このようなガス透過性
の高い合成樹脂製の管状容器の場合、該管状容器に表面
処理を滴してガスバリヤ−性を高めることも一般的に行
なわれているが、十分な効果を得ているものは少ない。
さらに、ガスバリヤ−性の非常に高い合成樹脂としてエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の使用も提唱され
、多層ブロー成形等の手段により管状部材を作成する試
みも行なわれているが、多層ブロー成形品の場合、透明
性が劣る、肉厚品が作りにくい、再生利用できない、コ
ストが高い、成形サイクルが長い等の問題点が多く実用
化されていない現状にある。
■0発明の目的 従って、本発明は、上記のごとき従来品の有する欠点を
解消しようとするものである。
すなわら、本発明は、ガスバリヤ−性が極めで高(かつ
透明度が良好で長期間にわたって高い減圧度を保持でき
る減圧採血管およびその製造方法を提供することを目的
とする。本発明はさらに、肉厚、軽□□□、耐衝撃性、
耐水性、低コスト等の諸性能に優れかつガスバリヤ−性
および透明度が高い減圧採血管およびその製造方法を提
供することを目的とする。
■0発明の構成 上記諸口的は、一端がrI′I塞しかつ他端が間口した
合成樹脂製管状部材と、該間口端を密閉した穿刺可能な
栓部材とにより形成される空間を減圧状態に保ってなる
採血管において、該合成樹脂製管状部材の外面は、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜で被覆されて
いることを特徴とする減圧採血管により達成される。
本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のケ
ン化度が90%以上、好ましくは95〜99.8%のも
のである減圧採血管を示すものである。本発明はまた、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のエチレン比率
が20〜60モル%である減圧採血管を示すもので必る
。本発明はまた、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化
物の被膜が膜厚3〜30μmのちのである減圧採血管を
示すものである。本発明はざらに、合成樹脂製管状部材
がポリスチレンまたはポリプロピレン製のものである減
圧採血管を示すものである。本発明はざらに、エチレン
−酢酸ビニル共重合体ケン化1めの被膜は、実質的に凹
凸のない透明な被膜である減圧採血管を示すものである
上記諸口的は、さらに、一端が閉塞しかつ他端が開口し
た合成樹脂製管状部材と、該開口端を密閉した穿刺可能
な栓部材とよりなりかつ該管状部材と該栓部材とににり
形成される空間を減圧状態に保持してなる減圧採血管の
lFl造方味方法いて、該管状部材の外面に水−アルコ
ール混合溶媒に溶解したエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物をコーティングし、乾燥させることにより該管
状部材の外面にガスバリヤ−性の連続した被膜を形成す
ることを特徴とする減圧採血管の製造方法により達成さ
れる。
本発明は、エヂレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物のエ
チレン比率が20〜60モル%である減圧採血管の製造
方法を示すものである。本発明はまた、水−アルコール
混合溶媒におけるアルコールがn−プロピルアルコール
またはし一ブチルアルコールである減圧採血管の製造方
法を示すものである。本発明はまた、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物の水−アルコール溶液の濃度が5
〜20重M%である減圧採血管の製造方法を示すもので
ある。本発明はまた、合成樹脂製管状部材がポリスチレ
ンまたはポリプロピレン製である減圧採血管の製造方法
を示すらのである。本発明番よさらに、管状部材表面に
コーティングされたエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の乾燥は、アルコール蒸気温度が高い雰囲気中で行
なわれるものである減圧採血管の製造方法を示すもので
ある。
本発明は、管状部材として合成樹脂を用い、該管状部材
の外面にガスバリヤ−性が極めて高くかつ耐水性の良好
なエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜を形成
させることで、減圧状態にある採血管内部空間への周辺
雰囲気からのガスの透過を阻止し、長期間所定の減圧度
を維持し1qるものである。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物は、ガスバリヤ
−性が極めて高い素材として知られており、さらにこの
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物をn−プロピル
アルコール−水系またはt−ブチルアルコール−水系の
ン8煤に′fJ解し、該溶液を基材に塗布、乾燥するこ
とで透明な被膜を形成さぼる方法も提唱されている(特
公昭4つ一48489号参照)。しかしながら、このよ
うにして形成されるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の被膜を各種容器に適用した場合、容器内面におけ
る被膜は、収縮により被覆直後にすでにはがれやすい状
態にあるだけでなく耐水性が低いので水分の影響を受け
るので液体用容器としては使用不可能である等の問題が
あり、一方言器外面においては、通常容器を透過するガ
スが炭酸飲料容器の場合のように容器内部から外部へ透
過するため、ガス透過性の大きい容器自体とガス透過性
の小さい該被膜との間に容器自体を透過したガスがたま
り、該被膜が剥離してしまう等の問題が生じ、このよう
なエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜は実際
には適用されていない現状にあった。
ところが減圧採血管の場合、透過ガスは採血管の周辺雰
囲気から採血管内部空間へ透過するものであり、採血管
の管状部材の外面にエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の被膜を形成させた場合において、炭酸飲料容器等
の容器とは異なり、被膜と管状部材との間に透過ガスが
たまるという現象は見られず、好適なガスバリヤ−性液
膜となるものである。
また、このようなガスバリヤ−性被膜として、同様なガ
スバリヤ−性を有するポリビニールアルコールの被膜に
ついても検討を行なったが、ポリビニールアルコールは
吸湿性であるため該被膜を施した減圧採血管は厳重な包
装をする必要があるのみでな(、一般的な管状部材材質
である親油性のポリプロピレン等とのぬれ性が悪く、管
状部材と強固に接谷し得ないため、減圧採血管のガスバ
リヤ−性被膜として不適当であることも判明した。
以下、本発明をより具体的に説明する。第1図に示すよ
うに、本発明による減圧採血管1は、一端が閉塞しがっ
他端が間口した透明な合成樹脂製の管状部材2と、該管
状部材2の間口端3を密閉した穿刺可能な栓部材4とに
より形成される空間5を減圧状態に保ってなるものであ
る。しかして、この透明な合成樹脂製の管状部材2の外
表面には、第2図に示すようにエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物の透明な被膜6が形成されている。
本発明で使用される管状部材2を構成する合成樹脂は待
に限定されるものではないが、例えばポリエチレンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチル
メタクリレート、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポ
リプロピレンなどがあるが、中でも経済的見地がらポリ
スチレンおよびポリプロピレンが好ましい。管状部材2
は、これらの合成樹脂を所望形状に射出成形することで
得られろる。
栓部材4を構成づ°る材料としては、ブチルゴム以外に
後述するように、使用時に採血針の穿刺が可能でかつ該
採血針の穿刺により採血針と栓部材との間が緩まないだ
けの充分な弾性を有し、さらに、ガス透過性の低いもの
が望ましい。その代表的なものとしては、例えば熱可塑
性エラストマーとポリイソブチレンと部分架橋ブチルゴ
ムとの配合物がある。
該配合物における各成分の組成は、熱可塑性エラストマ
ー100重ffi部当りポリイソブチレン100〜20
0重量部、好ましくは12o〜15゜111部であり、
部分架橋ブチルゴム100〜2゜0重付部、好ましくは
120〜150重I!!を部である。
熱可塑性エラストマーとしては、エチレン−プロピレン
ゴム系、ポリエステルエラストマー、カイロンエラスト
マー系、スチレン−イソプロピレンブロック共重合体、
スチレン−ブタジェンブロック共重合体、ポリブタジェ
ン、熱可塑性ポリウレタン、水素添加スチレン−ブタジ
ェンブロック共重合体等がある。ポリイソブチレンは、
分子量15.000〜200,000、好まL < ハ
80 。
OoO〜150,000のものである。部分架橋ブチル
ゴムは、イソブチレンと少聞(例えば0゜3〜3.0モ
ル%)のイソプレンとを共重合させて得られるブチルゴ
ムを部分架橋してなるものである。
本発明で使用される被膜6を構成するエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物は、ポリビニルアルコールの有す
る優れたガスバリヤ−性を有する一方、ポリエチレンの
有する特性、特に耐水性、耐薬品性を享受している樹脂
である。エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のエチ
レン含mは、20〜60モル%、好ましくは25〜35
Tニル%であることが望ましい。ずなわら、20モル%
未満であると、ポリビニルアルコールのように耐水性が
悪くなり、このため高湿条件下におけるがスバリャー性
が低下し、また60モル%を越えると、ガスバリヤ−性
および透明度が低下し、また溶媒に対する溶解性が低下
し加工性が悪(なるためである。またエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物のケン化度は、90%以上、好ま
しくは95〜99.8%であることが望ましい。すなわ
ち、ケン化度が90%未満であると耐水性およびガスバ
リヤ−性が低下してしまうためである。
このようなエチレン−酢酸ビニル共屯合体ケン化物の被
膜6は、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を水−
アルコール混合溶媒に溶解し、i′?られた8液を管状
部材2の外面に塗布し、屹燥1゜ることで得られる。
水−アルコール混合溶媒に用いられるアルコールとして
は、例えばメヂルアルコール、エチルアルコール、n−
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、t−ブ
チルアルコールおよびその他のアルコールがあるがメチ
ルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコ
ールおよびt−ブチルアルコールが好ましく、特にn−
プロピルアルコールおよびt−ブチルアルコールが好ま
しい。n−プロピルアルコールおよび【−ブチルアルコ
ールが望まれるのは、溶媒が揮発する過程でコーティン
グ溶液の組成変化が大きくない方が透明度の高い良好な
被Hψを形成できるためで、メチルアルコール、エチル
アルコールは共沸により組成が変わる恐れがある。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の水−アルコー
ル溶液における濃度は、5〜2Q重徂%であることが望
ましい。すなわち、5重量%未満であると形成される被
膜の厚みが薄く、ガスバリヤ−性が十分に保たれ得ない
恐れがあり、一方、20重量%を越えると、外観的に美
しい被膜を作りに((また乾燥に時間がかかるなどの問
題が生じるためである。
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の本−アルコー
ル溶液の管状部材2の外表面への塗布は、浸漬、スプレ
ー、ローラ等いかなる手段によってもよく、また該溶液
の塗布は、減圧採血管1を組立てる前にあらかじめ管状
部材2に密栓しもしくは密栓せずに行なっても、あるい
は、管状部材、2と栓部材4で形成される内部空間5を
減圧状態に保ちつつ、管状部材2の聞口殖3を栓部材斗
で密栓した後に行なってら」;い。   ゛管状部材2
にコーティングされた該溶液の乾燥は50℃以上沸点以
下の温度で行なわれるが、さらに管状部材2の外表面上
に凹凸のない被膜を形成させるには、乾燥時の周辺雰囲
気中の溶媒濃度を高くすることが好ましい。その方法と
して乾燥気濃度が高い雰囲気中で行なうことができる。
さらに、乾燥工程中の管状部材2の周囲にアルコール蒸
気を導入させる方法でもよい。
このようにして形成されるエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物の被膜は、S厚3〜3011vt、好ましく
は5〜20μ雇の連続したガスバリヤ−性の被膜である
なお、管状部材2を溝或する合成樹脂と被膜6を構成す
るエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物との接合性を
増すため、例えば変性ポリオレフィン等の公知の接着性
樹脂をあらかじめ管状部材2に塗布する、または、コロ
ナ放電、プラズマ処理などの方法で管状部材1表面を活
性化させることも有効であり、このような処理を行なえ
ば、ざらに良質な減圧採血管が得られる。
管状部材2と栓部材4とにより形成される空間5内の減
圧度は、採取すべき血液の吊に相当するだけの減圧度に
設定される。
以上のようにして得られる減圧採血管は、必要により密
庁前あるいは密栓後に放射線滅菌に供される。使用され
る放射線としてはガンマ線、電子線等の電磁放射線があ
り、好ましくはガンマ線であり、その照射強度は0.1
〜4Mrad、好ましくは0.5〜2.5Mrad テ
ある。
以上のごとき構成を有する減圧採血管は、つぎのように
して使用される。すなわら、第3図に示すように、一端
が閉塞しかつ他端が間口し、該閉塞端11のねじ穴7内
に採血針8を螺着した採血管ホルダー9内に前記間口部
から嵌挿する。この採血針8は、例えば血讐刺通部8a
と栓穿刺部8bとよりなり、該栓穿刹部8bは合成樹脂
製のルアーアダプター10で包装されている。ついで、
採血針8の血管刺通部8aを血管、例えば静脈に刺通し
、さらに減圧裸面管ゴを採血管ポルグー9の閉塞部11
へ押圧挿入すると、第5図に示1′ように採血管8の栓
穿刺部8bがルアーアダプター10および栓部材4を穿
利してその先端部が採血管1の内部空間5に達するので
、血管と該内部空間5とが連通し、該内部空間5内の負
圧により血管内の血液は減圧度に相当づるだけ採血管1
の内部空間5内に流入する。ついで、採血針8の血管刺
通部8aを血管により外すことにより裸面が終了する。
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明ブ°る
実施例1 内径13.5mm、長さ100m1ll、内容ff11
3m1のポリスチレン製試験管をエチレン含ff132
モル%、ケン化度99.5%のエチレン−酢酸ビニル共
m合体ケン化物(EP−Flol、(a)クラレ製)を
水−日一プロバノール混合溶ts(水40重予%)に溶
解して11.0mm%のポリマー?S波としたものに浸
漬し、100℃の熱風乾燥オーブン中で5分間乾燥した
。乾燥においては試験管の回りにポリエチレンテレフタ
レートフィルムで覆いをした。
mm変化の測定結果から、被膜の平均膜厚は9゜9μi
t’必ると計算された。
1qられた管状部材と加硫ブチルゴム製の栓部材を粗合
わせ、内部空間を減圧に保ち、減圧採血管を作製した。
この減圧採血管の吸水量の変化を60℃の加速条件下で
検討した。結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いたポリスチレンラ“1試験管に被膜を施
すことなく、実施例1と同様に加硫ブチルゴム製栓部材
と組合わせ、内部空間を減圧に保ち減圧採血管を作製し
、実施例1と同様な試験を行なった。結果を第1表に示
す。
比較例2 ガラス製試験管を用いる以外は、比較例2と同様にして
減圧採血管を作製し、試験を行なつIこ。
結果を第1表に示す。
実施例2 実施例1と同様な形状を有するポリプロピレン製試験管
に、実施例1と同様に調製した7ド1ツマ−溶液を用い
て被膜を形成さけた。得られた被膜の平均膜厚は約10
.0μmであった。これを実施例1と同様に加硫ブチル
ゴム製栓部材と組合せ、減圧採血管を作製し、実施例1
と同様な試験を行なった。結果を第1表に示す。
比較例3 実施例2で用いたポリプロピレン製試験管に被膜を施す
ことな〈実施例2と同様に加硫ブチルコ゛ム製栓部材と
組合せ、減圧採血管を作製し、実施例1と同様な試験を
行なった。結果を第1表に示す。
第1表 吸水量の変化 <ml、 、 at6o℃)岨  38
  7一旦エ  30日 実施1列 1     10,50   10.20 
  10,11     9.65比較例11o、so
   9.75  9.2o  ’−比較例2  10
,50 10,45 10,41 10.35実施例2
  10.50 10.18 10,09  9,63
比較例3  10.50  9.45  8.80  
−■、発明の効果 以上述べたように、本発明は、一端が閉塞し他端が開口
した合成樹脂製管状部材と、該開口端を密閉した穿刺可
能な栓部材とにより形成される空間を減圧状態に保って
なる採血管において、該合成樹脂製管状部材の外面はエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜で波音され
ているものであるから、外部から減圧された管内へ透過
しようとするガス(例えば空気)は、前記?lQのはれ
たガスバリヤ−性により阻止され、長時間軒過1多にお
いても所定の減圧度を保持でき、このためI* j11
時に規定量の採血をなしうるちのである。さらにこの採
血管は合成樹脂製であるため、軽<、;pjれにくいた
め、取扱が容易である。また本発明のb9゜圧採血管は
その管状部材として寸法性が良く透明で肉厚のある射出
成形品を用いることん電でき、これらの特性を保持しつ
つ、ガスバリヤ−性をiff明な被膜で付与でき、さら
に該被膜は凹凸のな0らのとできるため、その商品性は
非常に高01ものである。さらに本発明の減圧法ll1
1管は、敢41線、1會又菌を行なっても何ら変質する
ことはなく、この点においても優れたものである。また
、これらの効果は、エチレン−酢酸ビニル#重合体ケン
化物のケン化度が90%以上、より望ましくは95〜つ
98%であり、またエチレン−酢酸ビニル几工合(7セ
ケン化物のエチレン比率が20〜60モル9もである場
合には、よりいっそう擾れたものとなる。さらに合成樹
脂製管状部材がポリスチレンまたはポリプロピレン製の
ものであると、経済的にも安1+lIiな製品が19ら
れるものである。
本発明はまた、一端が閉塞しかつ他端が開口した合成樹
脂lFl管状部材と、該開口端を密閉した穿や(1可能
な栓部材とよりなりかつ該管状部材と該栓部材とにより
形成される空間を減圧状態に保持してなる減圧採血管の
製造方法において、該管状部材の外面に、水−アルコー
ル混合溶媒に溶解したエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物をコーティングし、乾燥させることにより該管状
部材の外面にガスバリヤ−性の連続した被膜を形成する
ものであるから、ガスバリヤ−性に優れた減圧採血管を
、安価な合成樹脂製管状部材を用い、前処理も必要とせ
ず一回のコーティングで製造でき、またその製造コスト
においても濠れたものである。
ざらに被膜の乾燥段階においてアルコール蒸気濃度が高
い雰囲気中で行うことで凸凹のない透明な被膜を形成し
得るので、よりガスバリヤ−性の高い減圧採血管を提供
しうるちのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の減圧採血管の一例を示す断面図、第
2図は第1図に示す減圧採血管の部分拡大断面図、また
第3〜4図は減圧採血管の使用状態を示す断面図である
。 1・・・減圧採血管、   2・・・管状部材、3・・
・開口端、  4・・・栓部材、  6・・・被膜。 特許出願人     テ  ル  七  株  式  
会  社第3図 第4図 8(1(049sご

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端が閉塞しかつ他端が開口した合成樹脂製管状
    部材と、該間口端を密閉した穿刺可能な栓部材とにより
    形成される空間を減圧状態に保ってなる採血管において
    、該合成樹脂製管状部材の外面はエチレン−酢酸ビニル
    共重合体ケン化物の被膜で被覆されていることを特徴と
    する減圧採血管。
  2. (2)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のケン化
    度が90%以上である特許請求の範囲第1項に記載の減
    圧採血管。
  3. (3)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のエチレ
    ン比率が20〜60モル%である特許請求の範囲第1項
    または第2項に記載の減圧採血管。
  4. (4)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のケン化
    度が95〜99.8%である特許請求の範囲第1項〜第
    3項のいずれか1つに記載の減圧採血管。
  5. (5)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜が
    膜厚3〜30μmのものである特許請求の範囲第1項〜
    第4項のいずれか1つに記載の減圧採血管。
  6. (6)合成樹脂製管状部材が、ポリスチレンまたはポリ
    プロピレン製のものである特許請求の範囲第1項〜第5
    項のいずれか1つに記載の減圧採血管。
  7. (7)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の被膜は
    実質的に凹凸のない透明な被膜である特許請求の範囲第
    1項に記載の減圧採血管。
  8. (8)一端が閉塞しかつ他端が開口した合成樹脂製管状
    部材と、該開口端を密閉した穿刺可能な栓部材とよりな
    りかつ該管状部材と該栓部材とにより形成される空間を
    減圧状態に保持してなる減圧採血管の製造方法において
    、該管状部材の外面に水−アルコール混合溶媒に溶解し
    たエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物をコーティン
    グし、乾燥させることにより該管状部材の外面にガスバ
    リヤー性の連続した被膜を形成することを特徴とする減
    圧採血管の製造方法。
  9. (9)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物のエチレ
    ン比率が20〜60モル%である特許請求の範囲第8項
    に記載の減圧採血管の製造方法。
  10. (10)水−アルコール混合溶媒におけるアルコールが
    n−プロピルアルコールまたはt−ブチルアルコールで
    ある特許請求の範囲第8項または第9項に記載の減圧採
    血管の製造方法。
  11. (11)エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の水−
    アルコール溶液の濃度が5〜20重量%である特許請求
    の範囲第8項〜第10項のいずれか1つに記載の減圧採
    血管の製造方法。
  12. (12)合成樹脂製管状部材がポリスチレンまたはポリ
    プロピレン製である特許請求の範囲第8項〜第11項の
    いずれか1つに記載の減圧採血管の製造方法。
  13. (13)管状部材表面にコーティングされたエチレン−
    酢酸ビニル共重合体ケン化物の乾燥はアルコール蒸気濃
    度が高い雰囲気中で行なわれるものである特許請求の範
    囲第8項〜第12項のいずれか1つに記載の減圧採血管
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0650969A (ja) * 1992-05-13 1994-02-25 Becton Dickinson & Co 採血チューブアッセンブリー

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5711050A (en) * 1980-06-24 1982-01-20 Toppan Printing Co Ltd Multilayer vessel

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