JPS6161067B2 - - Google Patents

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JPS6161067B2
JPS6161067B2 JP10667379A JP10667379A JPS6161067B2 JP S6161067 B2 JPS6161067 B2 JP S6161067B2 JP 10667379 A JP10667379 A JP 10667379A JP 10667379 A JP10667379 A JP 10667379A JP S6161067 B2 JPS6161067 B2 JP S6161067B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
mumps virus
antigen
sensitized
reaction
Prior art date
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Expired
Application number
JP10667379A
Other languages
English (en)
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JPS5631645A (en
Inventor
Tetsuo Tomyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Rebio Kk
Original Assignee
Fuji Rebio Kk
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Rebio Kk filed Critical Fuji Rebio Kk
Priority to JP10667379A priority Critical patent/JPS5631645A/ja
Publication of JPS5631645A publication Critical patent/JPS5631645A/ja
Publication of JPS6161067B2 publication Critical patent/JPS6161067B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ムンプスウイルス感染症の診断用ラ
テツクスに関するものであり、さらに詳しくは、
ラテツクス粒子にムンプスウイルス抗原を結合さ
せて成るムンプスウイルス受身ラテツクス凝集反
応用感作ラテツクスに関するものである。 ムンプスウイルスは人から人に感染して、耳下
腺炎、顎下腺炎、睾丸炎、卵巣炎、〓炎、髄膜脳
炎、神経炎などをおこすウイルスとしてよく知ら
れている。このウイルスの感染症は、定型的な耳
下腺炎などを除けば、特有の臨床症状や所見がみ
られない為に、ムンプスウイルス感染症を臨床的
に診断することが困難であることも周知の通りで
ある。したがつてムンプスウイルス感染症の診断
は、現在、補体結合反応(Complement
Fixation Test、以下CFと略記する)または赤血
球凝集抑制試験(Hemagglutination Inhibition
Test、以下HIと略記する)によつて行われてい
るが、CFは煩雑な操作と労力を要し、しかも感
度が十分でない。HIは感度の点ではCFよりも優
れているが、血清中の非特異的赤血球凝集阻止因
子を除去する為にKIO4、NaIO4またはレセプタ
ー破壊酵素などで処理しなければならず、煩雑な
手段を要する。 本発明は、上記のような欠点を排除し、ムンプ
スウイルスによる感染症を簡単かつ短時間に高感
度で診断する方法として受身ラテツクス凝集反応
を利用するために、これに用いるムンプスウイル
ス診断用感作ラテツクスを提供することを目的と
するものである。 上記の受身ラテツクス凝集反応とは、担体であ
るラテツクスに抗原を吸着せしめた、いわゆる感
作ラテツクスが、血清中に含有される抗体によつ
て凝集する現象であり、このような凝集が起こる
ことによつて血清中に抗体の存在することが判
り、したがつて感染症の有無を診断することがで
きる。 本発明者は、上記した従来のムンプスウイルス
診断法における欠点を克服すべく鋭意研究を行な
つた結果、ポリスチレンラテツクス粒子にムンプ
スウイルスS抗原を結合させたラテツクスを用
い、受身ラテツクス凝集反応により、高感度でし
かも特異的にムンプスウイルス感染症を鑑別診断
することができることを見出し本発明を完成し
た。 本発明の目的は、ラテツクス粒子にムンプスウ
イルス抗原を結合してなるムンプスウイルス診断
用感作ラテツクスを提供することである。 ムンプスウイルス抗原は例えば次のようにして
調製することができる。 ふ化鶏卵(7〜8日卵)の尿膜腔内にムンプス
ウイルスを接種し、36℃のふ卵器で4〜5日培養
する。卵黄、卵白を除去してから尿膜を採取し、
大量の生理食塩液で十分に洗浄し、紙の間には
さんで脱水し、秤量してから乳鉢の中で金剛砂と
ともによくすりつぶす。 PH7.2のリン酸塩緩衝食塩液(以下PBSとい
う)で10%乳剤とし、これに10%ニワトリ赤血球
浮遊液を1/10容量加える。室温に1時間おいてか
ら低速遠心して赤血球を除去する。これを
20000rpm60分遠心して上清を採ればラテツクス
感作用のS抗原となる。対照として用いる正常抗
原は、ウイルスを接種しないふ化鶏卵から全く同
様の操作によつて調製する。 本発明の感作ラテツクスは次のようにして製造
する。すなわち、高比重のポリスチレンラテツク
ス浮遊液にムンプスウイルス抗原を含む液を接触
させて抗原感作ラテツクスを得る。このようにし
て得た本発明の感作ラテツクスを長期にわたつて
保存するには、保存液中に懸濁させて4〜6℃の
温度に保持するか、あるいは保護剤を含む媒体と
ともに凍結乾燥して、凍結乾燥品として保存して
もよい。凍結乾燥した場合には、使用に際して感
作ラテツクスに希釈剤を加えて診断液を調製す
る。 本発明の感作ラテツクスが、ムンプスウイルス
抗体に対し特異的に反応して凝集をおこし、一方
正常抗原感作ラテツクスは、この抗血清に全く反
応しないことから本発明の感作ラテツクスは、ラ
テツクス粒子にムンプスウイルス抗原が結合した
ものであると言える。本発明に用いる高比重ポリ
スチレンラテツクスは、比重1.1好ましくは比重
1.2のポリスチレンラテツクスを言う。ポリスチ
レンラテツクスの比重が小さいと感作ラテツクス
の凝集による沈降に時間がかかり診断に長時間を
要することになつて好ましくない。 本発明において用いられるラテツクスとして
は、上記の高比重ポリスチレンが最も好適なもの
であるが、この他に、カルボキシ化ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−
ジビニルベンゼン共重合体、アクリロニトリル−
ブタジエン−スチレン共重合体なども用いること
ができる。 本発明の感作ラテツクスを用いたムンプスウイ
ルスの診断は、本発明の感作ラテツクス浮遊液を
ヒトまたは動物の血清もしくはその希釈液と接触
させ、受身ラテツクス凝集反応に基づく管底凝集
像を観察することにより行なうが、手法として
は、マイクロタイター法によるのが最も好まし
く、本発明の感作ラテツクスを用いたマイクロタ
イター法によれば、(イ)手技が極めて簡単であり(ロ)
約10時間で判定が可能であり、(ハ)感度が極めて高
く(CFの約100倍)、しかも以上詳記したところ
より明らかなように、本発明のムンプスウイルス
感染症診断用感作ラテツクスは、CF抗原とほぼ
同一の低コストで製造することができる上、生血
球、補体、溶血素などを使用しないので全体とし
て診断に要する費用は、CF法に比較してかなり
低いものになる。すなわち本発明は、従来ムンプ
スウイルス感染症の診断に用いられたことのない
受身ラテツクス凝集反応用感作ラテツクスを提供
し、本発明の感作ラテツクスを用いた診断法によ
つてムンプスウイルスの抗体を高感度迅速に検出
し、患者の診断を容易にしたのはもちろんのこと
さらに、ヒトの抗体測定によるムンプスウイルス
の流行予測など公衆衛生上、疫学上の要請に応え
ることができる他、期限切れの輸血用血液から特
異的血清療法用のガンマーグロブリン製剤を調製
する時の抗体スクリーニングにも有用である。現
在までにラテツクス粒子にムンプスウイルス抗原
を感作した例は文献に全く未載であり、マイクロ
タイター法による受身ラテツクス凝集反応は全く
新規なものである。以下、調製例および実施例を
示して本発明をさらに詳しく説明する。 実施例 感作ラテツクスの調製 ポリスチレンラテツクスSDL59(武田薬品工業
製)をPH7.2のPBSで0.25%浮遊液とし、これに
等量の、前記調製法によつて得たムンプス抗原液
を加え、室温で2〜4時間処理した後、PBSで1
回、PH7.2のPBSに牛血清アルブミン1%、
NaN30.1%を加えた希釈液で1回洗浄し、原量の
1/10量の凍結乾燥媒〔上記希釈液にグリシン0.5
%、デキストランT10(フアルマシア社製)0.7
%を加えたもの〕に懸濁し凍結乾燥する。 実験例 受身ラテツクス凝集反応 凍結乾燥感作ラテツクスに前記希釈液を原量の
10倍量加える。反応はマイクロタイター法により
行ない、先ずプレートにドロツパーで希釈液を
0.025mlずつ分注する。第1穴目に適当に希釈し
た患者血清(例えば1:10)を0.025ml加える。
ダイリユーターで倍数希釈する。感作ラテツクス
を0.025mlずつ滴下し、ミキサーをかけ、室温に
10時間以上静置した後、判定を行なう。陽性を示
す最大希釈倍数の逆数を抗体価とする。 本発明の感作ラテツクスと患者血清のボツク
ス・タイトレーシヨンの結果を第1表に示す。
【表】 第1表中、Mはムンプス抗原、Nは正常抗原を
示す。 比較例 補体結合反応 CFは抗体減量法であるコルマー(Kolmer)法
に準拠し、マイクロタイター法で実施した。すな
わち、0.025ml、2n希釈非働化血清系列に抗原
0.025mlを加え、これに2単位の補体0.05mlを加
え、混合して4℃で1夜反応させる。この第1段
反応終了後、37℃に加温した後、3単位溶血素感
作した溶血系統0.05mlを加え、37℃で30分間反応
させた後、1000rpmで3分間遠心して溶血を判定
した。結果を第2表に示す。
【表】
【表】 ここに用いた抗体は、ラテツクス凝集反応と同
一のものである。 上記したラテツクス凝集反応ボツクス・タイト
レーシヨンにみられるように、この感作ラテツク
スはCF抗体価128の患者血清に対して、ラテツク
ス凝集抗体価16000と100倍以上の感度を示し、希
釈液に対しては完全な陰性を示している。また、
この血清は正常抗原感作ラテツクスに対しては全
く陽性を示さず、この反応が感作した抗原に対す
る特異反応であることを示している。このラテツ
クス凝集反応において、抗原感作量は1:10〜
1:40の間で同一の抗体価を示し、抗原感作量の
変動にともなう抗体価の影響がみられない。 本反応を用いて、ペア血清の場合、2管以上の
抗体価の上昇がみられた場合とシングルサンプル
の場合、有意の高値を示した場合に、ムンプス感
染症の疑いが強い。 この反応の特徴は、検査法として極めて容易で
あり、かつ短時間で結果が得られる他、臨床面で
次の利点を有する。 1 感度が高い。 本反応は、現在常用されている補体結合反応
より通常100倍以上の高い感度を示す。 2 早期に診断できる。 次にラテツクス凝集法によれば、CF法より
も早期に診断することができる。ラテツクス凝
集抗体はCFよりも早期に上昇し、発病初期に
診断することが可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 比重が1.1以上のポリスチレンラテツクスに
    ムンプスウイルス抗原を結合させてなるムンプス
    ウイルス感染症診断用感作ラテツクス。
JP10667379A 1979-08-23 1979-08-23 Sensitized latex for mumps virus infection diagnosis Granted JPS5631645A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10667379A JPS5631645A (en) 1979-08-23 1979-08-23 Sensitized latex for mumps virus infection diagnosis

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10667379A JPS5631645A (en) 1979-08-23 1979-08-23 Sensitized latex for mumps virus infection diagnosis

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5631645A JPS5631645A (en) 1981-03-31
JPS6161067B2 true JPS6161067B2 (ja) 1986-12-24

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ID=14439583

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10667379A Granted JPS5631645A (en) 1979-08-23 1979-08-23 Sensitized latex for mumps virus infection diagnosis

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5883264A (ja) * 1981-11-13 1983-05-19 Nisshin Flour Milling Co Ltd 診断用抗原の製法
JP2664471B2 (ja) * 1989-04-26 1997-10-15 鎬汪 李 腎症候性出血熱の診断用試薬
CN103185792B (zh) * 2011-12-30 2015-01-07 深圳市亚辉龙生物科技有限公司 一种检测腮腺炎病毒抗体的试剂装置及其方法

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JPS5631645A (en) 1981-03-31

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