JPS6160818B2 - - Google Patents

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JPS6160818B2
JPS6160818B2 JP54121713A JP12171379A JPS6160818B2 JP S6160818 B2 JPS6160818 B2 JP S6160818B2 JP 54121713 A JP54121713 A JP 54121713A JP 12171379 A JP12171379 A JP 12171379A JP S6160818 B2 JPS6160818 B2 JP S6160818B2
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JP
Japan
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reaction
butadiene
formula
group
palladium
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JP54121713A
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JPS5645434A (en
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Zenichi Yoshida
Yoshinao Tamaru
Akihide Suzuki
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DAISERU KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
DAISERU KAGAKU KOGYO KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は新規な有機化合物の製法に関する。
更に詳しくはヒドロキシル基とカルボニル基とを
もつ有機化合物を触媒の存在下にブタジエンと反
応させ、α−位の炭素上に2,7−オクタジエニ
ル基が導入された新規化合物を製造する方法に関
する。 本発明により製造される目的物は一般式 (こゝでR1,R2はそれぞれ水素又は炭化水素
基を示し、R1とR2とで環を形成していてもよ
い)で表わされるα−ヒドロキシ−α−(2,7
−オクタジエニル)カルボニル化合物であり、カ
ルボニル基、ヒドロキシル基、不飽和結合などを
あわせもつ新規化合物で、これらの官能基による
種々の公知反応に供すことができ、また長い炭素
鎖は生成物に所望の物性を与えることができる。
それ故にこの化合物は医薬、農業、香料など各種
の機能性化合物の合成中間体として有用である。
例えば生理活性物質として注目されているプロス
タグランデイン類の合成は非常に多くの反応工程
を経てなされているが、本発明の方法を5員環の
ヒドロキシケトン類に利用することにより、一挙
にC−8の炭素骨核が導入でき、大巾に工程が短
縮されうる。このように本発明は炭素鎖伸長反応
を伴う化合物の合成に広く適用することができ
る。 本発明は、パラジウム−スルフイン酸系の触媒
の存在下で、一般式 R1CO−CH(OH)R2 () (こゝでR1,R2は一般式()と同じ)で表
わされるα−ヒドロキシカルボニル化合物をブタ
ジエンと反応させることにより、ヒドロキシル基
のついているα−炭素上に2,7−オクタジエニ
ル基を導入し、前記目的物を得る方法である。 従来、パラジウム触媒を用いるブタジエンの2
量化反応は、パラジウムの助触媒としてトリフエ
ニルホスフイン等の有毒性ホスフイン類を用いる
ことが必須条件であり、これを用いることによる
公害の問題及びコスト的に高価なホスフイン類を
用いる経済的な問題点を有していた。これらの問
題点を解決すべく、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、ホスフイン類に代る助触媒として、毒性
のない、しかも安価に入手可能な無臭性イオウ化
合物であるスルフイン酸を用いる方法を見出し
た。そして、このスルフイン酸を助触媒とするパ
ラジウムによるブタジエンの2量化反応に関連し
て、ヒドロキシル基と同じ炭素上に水素原子をも
つα−ヒドロキシカルボニル化合物の存在下にブ
タジエンの2量化反応を行なうことにより、新規
α−ヒドロキシ−α−(2,7−オクタジエニ
ル)カルボニル化合物を収率よく簡便に製造する
本発明に到達した。 アルコール類、フエノール類、アミン類、カル
ボン酸類などO−H又はN−H型の活性水素を有
する化合物の存在下に、パラジウム触媒によるブ
タジエンの2量化反応を行い、活性水素残基がブ
タジエン2量体に結合したO−又はN−オクタジ
エニル系化合物を得ることは公知である〔S.
Takahashi他、Tetrahedron Lett.,2451
(1967)及び同著者、Bull.Chem.Soc.Jap.,41
454(1968)〕。例えばアルコール類及びフエノー
ル類からは2,7−オクタジエニルエーテル類が
得られ、カルボン酸類からは2,7−オクタジエ
ニルエステル類が生成する。 また、マロン酸エステル類、アセト酢酸エステ
ル類、β−ジケトン類等の1,3−ジカルボニル
化合物或いはシアン酢酸エステル類、スルホニル
酢酸エステル類、ニトロアルカン類等々の非常に
活性化された化合物においてはC−H型の活性水
素化合物即ち活性メチル、活性メチレン、活性メ
チル化合物もパラジウム系触媒(塩化パラジウ
ム・トリフエニルホスフイン)の存在下、ブタジ
エンと反応し、活性部位がブタジエン2量体と炭
素−炭素結合したC−オクタジエニル系化合物を
与えることが報告されている〔G.Hata他、
Chem.Ind(London),1836(1969)及び同著
者、J.Org.Chem.,362116(1971)〕。しかし、こ
の反応に適用できる活性水素化合物は上記のよう
な特別に活性度の高い化合物のみは限定されてお
り、ケトンやアルデヒドにおける単独の(β−位
に他の活性基をもたない)カルボニル基のα−位
にある普通のC−H型活性水素をもつ化合物には
適用されていない。さらにこの反応は、アルカリ
金属アルコラート或いはフエノラート等の塩基を
同時に使用しており、活性部位のアニオンが生成
する条件下で反応を行なつている。 オクタジエニル化反応に関するこのような公知
事実に基き、本発明におけるα−ヒドロキシカル
ボニル化合物のオクタジエニル化の可能性を考察
すると、まずα−ヒドロキシカルボニル化合物が
2級アルコールとしてブタジエンとの反応に関与
する可能性が推定されるが、通常の2級アルコー
ル類はブタジエンとの反応にはほとんど不活性で
あるとの文献もあり、反応は進行しにくいと推定
される。仮に反応するとした場合でも、酸素−炭
素結合反応によるα−(2,7−オクタジエニル
オキシ)カルボニル化合物の生成が予想されうる
のみであり、本発明の如き炭素−炭素結合反応が
進行することは全く予期されない事である。事
実、下記比較例1にも記載した通り、従来のホス
フイン系助触媒を用いるパラジウムによるブタジ
エンの2量化反応を例として、テトラキストリフ
エニルホスフインパラジウムを用いてα−ヒドロ
キシケトンの存在下にブタジエンの2量化反応を
行なつたところ、ブタジエンオリゴマーの他に、
α−(2,7−オクタジエニルオキシ)カルボニ
ル化合物の生成が主に認められ、本発明目的物の
生成は極く少量認められたにすぎなかつた。 しかるに、パラジウムの助触媒としてスルフイ
ン酸を用いることを特徴とする本発明の方法を用
いることにより、ブタジエンがα−ヒドロキシカ
ルボニル化合物と円滑に反応し、選択的に、しか
も高収率にてα−ヒドロキシ−α−(2,7−オ
クタジエニル)カルボニル化合物を与えた。しか
も、本発明の方法は、従来の方法と異なり全くの
中性条件下での反応であり、室温下で反応が進行
して目的生成物を与えるため、反応に用いられる
α−ヒドロキシカルボニル化合物が、酸、塩基或
いは熱に不安定な化合物であつても十分に適用が
可能である。 また、本発明に用いられる助触媒のスルフイン
酸類はホスフイン類と異なり毒性がなく、イオウ
化合物に特有の悪臭も全く認められず、工業薬品
として容易に、安価に入手可能な物質である。さ
らに、本反応系は水の存在による反応阻害は全く
なく、空気の存在も反応に及ぼす影響はほとんど
認められず、従来のホスフイン系触媒に比べ、許
容反応条件範囲がかなり広い。以上の如く、本発
明の目的物が有用な新規化合物であるだけでな
く、その製造法自体も従来の技術水準からは全く
予期できない発明であり、パラジウム毒と従来考
えられているイオウ化合物を助触媒とした工業的
にも十分適用可能な、非常に有用な発明を提供す
るものである。 次に本発明の方法を構成要件に分けて説明す
る。 触媒として用いられるパラジウムは、反応機構
的に確認されてはいないが、反応系中に於ては零
価で活性を示していると考えられる。反応に仕込
むパラジウムとしては、塩化パラジウム、臭化パ
ラジウム、硝酸パラジウム、酢酸パラジウム、塩
化パラジウムナトリウム(Na2PdCl4)、塩化パラ
ジウムリチウム、パラジウムアセチルアセトネー
ト等の2価のパラジウム類が普通に用いられる。
特に、塩化パラジウム、酢酸パラジウムが好んで
用いられる。これらは、反応系中で零価に還元さ
れて触媒活性を示していると考えられ、最初に零
価のパラジウムを仕込んでも同様の結果が得られ
る。 スルフイン酸としては、ベンゼンスルフイン
酸、パラトルエンスルフイン酸、オルトトルエン
スルフイン酸、パラクロルベンゼンスルフイン
酸、オルトクロルベンゼンスルフイン酸、パラア
セトアミノベンゼンスルフイン酸、パラメトキシ
ベンゼンスルフイン酸、β−ナフタリンスルフイ
ン酸、α−ナフタリンスルフイン酸等の芳香族ス
ルフイン酸類及び、n−ブチルスルフイン酸、t
−ブチルスルフイン酸、ネオフイルスルフイン酸
等の脂肪族スルフイン酸類のいずれでもよいが特
に、芳香族スルフイン酸としては、パラトルエン
スルフイン酸及びベンゼンスルフイン酸がよく用
いられ、脂肪族スルフイン酸としてはt−ブチル
スルフイン酸及びネオフイルスルフイン酸がよく
用いられる。そして通常、これらのスルフイン酸
は、ナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカ
リ金属塩として、中性の状態で反応系に供され
る。アルカリ金属以外の金属塩或いは有機アンモ
ニウム塩等でも、特にパラジウムの錯体形成を妨
げない形態の塩であればどのようなものでも差支
つかえない。 パラジウムの使用量は触媒量で十分に進行し、
通常ブタジエンに対して0.0005〜2モル%が用い
られる。特に0.005〜1モル%が好ましく、普通
に用いられる。 パラジウムとスルフイン酸の使用割合は、モル
比で1対3以上(スルフイン酸過剰)用いられる
が、通常1対4〜1対10が好んで用いられる。こ
れ以上の割合のスルフイン酸でもかまわないが、
副生物の増大及び使用率増大をひきおこす。 本発明の原料として用いられるα−ヒドロキシ
カルボニル化合物は、α−炭素上に少なくとも1
個の水素原子をもつもので一般式R1CO・CH
(OH)R2で表わされる。R2は水素でも炭化水素
基でもよく、従つてこの化合物は隣接するカルボ
ニル基をもつ第1アルコール又は第2アルコール
である。R1が炭化水素基の場合α−ヒドロキシ
ケトンであり、R1が水素の場合はα−ヒドロキ
シアルデヒドであり、鎖式化合物、脂環式化合
物、芳香族化合物のいずれも用いることができ
る。 これらα−ヒドロキシカルボニル化合物の具体
例を挙げると鎖式化合物としてアセトイン(R1
=R2=CH3)、2−ヒドロキシ−3−ペンタノン
(R1=C2H5,R2=CH3)、脂環式化合物としてα
−ヒドロキシシクロペンタノン(R1+R2=−
(CH23−)、α−ヒドロキシシクロヘキサノン
(R1+R2=−(CH24−)、α−ヒドロキシシクロ
オクタノン(R1+R2=−(CH26−)、α−ヒドロ
キシシクロドデカノン(R1+R2=−(CH210
−)、芳香族化合物としてフエナシルアルコール
(R1=Ph,R2=H)、ベンゾイン(R1=R2
Ph)、α−ヒドロキシエチルフエニルケトン(R1
=Ph,R2=CH3)等があり、それぞれ本発明の方
法により、α−炭素上に2,7−オクタジエニル
基が導入された目的物を選択的に製造することが
できる。 その他の例を示すと下記のようで、それぞれの
式でQが水素原子である化合物から、本発明の方
法でQが2,7−オクタジエニル基である化合物
を得る。 CH3CO・CQ(OH)C2H5,CH3COCHQ・
OH,
【式】n−C3H7CO−CQ (OH)・nC3H7,n−C4H9CO−CQ(OH)・
nC4H9,C6H5CQ(OH)CHO,
【式】(
【式】はシ クロヘキシル基を表わす)、C6H5CH2CO・CQ
(OH)CH2CH2C6H5,n−C5H11CO・CQ
(OH)(CH23CH=CH2,CH2=CH
(CH28CO・CQ(OH)(CH28CH=CH2
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】 上記のようにR1,R2がともに炭化水素基の場
合それらは互いに結合していてもよく、また炭化
水素基はその水素原子が不活性な置換基で置換さ
れていてもよい。不活性置換基としては、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、ハロゲノ基、アルコキシ基、フエノキシ基、
スルホニル基、アミド基、アシロキシ基、ジアル
キルアミノ基、ジアリールアミノ基、カルボアル
コキシ基、シアノ基、ホルミル基等の基をあげら
れるが、環状エーテル(−O−)、環状アミン
【式】等も置換基の中に含んでいてもよい。 このようにR1又はR2の炭化水素基の水素原子の
一部を置換する基としては例えばアルコキシ基の
ような不活性置換基を適用することもできるが、
このような非炭化水素を直接にR1又はR2として
適用することはできない。例えば乳酸エステル、
マルデン酸エステルの如くR1がアルコキシ基の
場合は、カルボニル基に直接結合する炭素原子が
ないので本発明でいうR1が炭化水素基の場合に
該当しない。このような化合物では本発明と同様
の触媒存在下にブタジエンを反応させてもヒドロ
キシル基のついたα−炭素上にオクタジエニル基
を導入することができない。また、式R1CO・
CH(OAc)R2
【式】CN・CH (OH)R2(但し、R1,R2は前記と同じ、R3は炭
化水素基を示す)で表わされる化合物などは本発
明の出発物と比較的近い化学構造をもつが、これ
らの化合物を用いて本発明と類似のC−オクタジ
エニル化反応は起らず、本発明は特定の出発物と
特定の触媒との組合せに限つて起る新規な反応を
用いたものであることが確認された。 本発明の反応は通常の場合例えば、ジメチルス
ルホキシド、ベンゼン、アセトン、t−ブタノー
ル等の如き溶解力を有する適当な不活性溶媒の存
在下におこなう。反応系に不活性な他の溶媒を用
いることもできるし、α−ヒドロキシカルボニル
化合物が液体の場合は、溶媒を使わなくてもよ
い。 反応温度は、室温付近で十分に進行するか、室
温以下でも或いは加熱下でも特に支障はない。触
媒の濃度及び反応試剤の種類等との組み合わせに
より反応速度が変化するが、これらの条件を総合
して経済的な製造条件の見地から一義的に定める
ことができる。 以上の如くして行なわれる反応により得られた
生成物は蒸溜など通常の単離方法により分離する
ことができる。 次に本発明を実施及び比較例により説明する。 実施例 1 塩化パラジウム18.5重量部(以下単に部と記
す)、パラトルエンスルフイン酸ソーダ・4水塩
126部、水800部を室温下で撹拌し、これにアセト
イン1396部とブタジエン650部を加えて室温下20
時間撹拌し反応を完結させた。反応後は未反応ブ
タジエンは全く回収されなかつた。反応液に飽和
食塩水を加えてベンゼン抽出し、乾燥後溶媒留去
したのちに減圧蒸留することにより〜110℃(浴
温)/3.5〜4mmHgの無色液体留分1060.5部を得
た。このものはGC分析(Silicon DC550)により
2成分(A及びBとする)よりなり、それぞれの
純度はA=11.0%、B=85.0%であつた。A及び
BをGC分取し各種データをとり構造を決定した
ところ下記表に示す如く、Aはアセトインの水
酸基がブタジエンと反応した化合物3−(トラン
ス−2′,7′−オクタジエニルオキシ)−2−ブタ
ノン(O−オクタジエニル化物)であり、Bはア
セトインの水酸基が結合している炭素にブタジエ
ンが反応した化合物3−メチル−3−ヒドロキシ
ウンデカ−トランス−5,10−ジエン−2−オン
即ち本発明の目的物たるα−ヒドロキシ−α−
(2,7−オクタジエニル)カルボニル化合物
(C−オクタジエニル化物)であつた。
【表】
【表】 比較例 1 テトラキストリフエニルホスフインパラジウム
114.2部、アセトイン1400部、ブタジエン780部を
窒素雰囲気下に室温で20時間反応させた。反応後
ブタジエンを留去したところ20部あつた。反応液
を実施例1と同様に処理して蒸留したところブタ
ジエンテトラマーを主とする留分396部、高沸オ
リゴマー蒸留残211部の他にブタジエン2量体留
分442部を得た。これは、GC分析により実施例1
で示したAとBの2成分からなつており、それぞ
れの純度はA=83.8%、B=2.1%であつた。す
なわち、本方法では収率が低いながらアセトイン
の水酸基がブタジエンと反応した生成物(O−オ
クタジエニル化物)を選択的に与えた。本反応で
得た成分Aは実施例1で得た成分Aとスペクトル
データ、物性値が全く同一であつた。 実施例 2〜6 実施例1と同様にして表の第2欄の式でQが
水素原子である各種α−ヒドロキシケトンとブタ
ジエンとの反応を塩化パラジウム(18部)−パラ
トルエンスルフイン酸ソーダ・4水塩(125部)
の触媒系を用いて反応させ、同様の処理により第
2欄の式でQが2,7−オクタジエニル基である
α−ヒドロキシ−α−(2,7−オクタジエニ
ル)ケトン(実施例1における化合物Bと同じタ
イプの化合物)を単離した。反応仕込条件及び結
果を表に示した。
【表】
【表】 生成ケトン(C−オクタジエニル化物)の物生
を表に示した。
【表】 比較例 2〜7 表に示すような類似原料について実施例1と
同じ触媒を用いてブタジエンとの反応を試みた。
いずれの場合もブタジエンの反応率は低く、かつ
本発明のC−オクタジエニル化物の生成は認めら
れなかつた。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラジウム−スルフイン酸系の触媒の存在下
    で、ヒドロキシル基と同じ炭素上に水素原子をも
    つα−ヒドロキシカルボニル化合物とブタジエン
    とを反応させることを特徴とするα−ヒドロキシ
    −α−(2,7−オクタジエニル)カルボニル化
    合物の製法。
JP12171379A 1979-09-21 1979-09-21 Preparation of alpha-hydroxy-alpha- 2,7-octadienyl carbonyl compound Granted JPS5645434A (en)

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