JPS6160759A - 制振用樹脂組成物 - Google Patents

制振用樹脂組成物

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JPS6160759A
JPS6160759A JP18312284A JP18312284A JPS6160759A JP S6160759 A JPS6160759 A JP S6160759A JP 18312284 A JP18312284 A JP 18312284A JP 18312284 A JP18312284 A JP 18312284A JP S6160759 A JPS6160759 A JP S6160759A
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polymer
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vibration
temperature
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JP18312284A
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English (en)
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Masahide Ochiumi
落海 雅英
Shinji Horie
真司 堀江
Yukichi Watanabe
渡辺 裕吉
Norihiro Sekizuka
関塚 典弘
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L25/00Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L25/02Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
    • C08L25/04Homopolymers or copolymers of styrene
    • C08L25/08Copolymers of styrene
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分骨〕 本発明は振動減衰性にすぐれた樹脂組成物に関し、特に
制振用複合金属板の制振層として有用な制振用樹脂組成
物に関するものである。
近年、交通機関の発達や工場と住居との近接に伴ない、
各種の機械、装置より発生する騒音、振動が保健上ある
いは地域社会の環境保全上から問題となっており、その
対策が急務となっている。
特に自動車のエンジン音を遮断するオイルパンやエンジ
ンカバー、家電機器や金属加工機械等の騒音低減が強く
望まれている。
〔従来の技術〕
この様な対策の1つとして制振用複合金属板の使用があ
り、これは複合金属板の中間層の粘弾性物質の剪断変形
による内部摩擦によって振動を減衰させるものであって
、上記騒音発生源を囲む形で使用される。従って制振用
複合金属板は、板状で用いられる他、曲げ加工、紋り加
工等により所望の形状に成形される。
制振用複合金属板の中間層に用いられる物質としては、
酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂等の各Ni重合体や、
酢酸ビニル・エチレン共重合体、アクリロニトリル・ス
チレン共重合体等の熱可塑性樹脂およびそれらと可塑剤
との組成物、またはウレタン系樹脂やエポキシ系樹脂等
の熱硬化性樹脂が用いられてきた。また2種類以上の樹
脂をブレンドした樹脂組成物も提案されており、例えば
特開昭59−80454号公報には不飽和カルボン酸ま
たはその無水物で変性された結晶性ポリオレフィンに無
定形重合体を配合した組成物が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 従来、割振性鋼板に制振性を与える中間層として用いら
れてきた粘弾性物質は、それ自体損失正接tanδの最
大値を示す温度は、その物質のガラス転移点よりも高い
温度のところにあり、その温度において用いた粘弾性物
質の剛性率の急激な低下がおこり、制振性鋼板としての
制振性ηは必ずしも充分に発揮されておらず、特に高温
になると急激に制振性が低下するという問題があった。
また、前記したような2種以上の樹脂をブレンドして用
いる場合も、その樹脂間に相溶性があるため、組成物の
ガラス転移点はむしろ低下し、制振性を高温側へ拡大す
ることは必ずしも成功していない。
結晶性熱可塑性樹脂と非晶性熱可塑性重合体の単純ブレ
ンド物は、制振性には優れるものの、接着性や機械的強
度に劣るものであり、制振用樹脂組成物としては充分な
ものではなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、割振性中間層として、従来用いられてき
た粘弾性物質に対し、非相溶な結晶性の熱可塑性樹脂を
加えた組成物を用いると、組成物としてのtanδは低
下するにも拘らず、制振性複合鋼板としての制振性が高
温側でより有効に発揮され、粘弾性物質のtanδ最大
値を示す温度で剛性率を高く保つことが有効であること
を見出した。
即ち本発明は、下記(1)の非晶性熱可塑性重合体(a
)5〜90重量%および該重合体(a)と互いに相溶し
ない下記(ii)の結晶性熱可塑性樹脂(b) 95〜
10重量%からなり、前記重合体(a)の0.5%以上
が前記樹脂(b)に共重合されていることを特徴とする
制振用樹脂組成物である。
(1)  非晶性熱可塑性重合体(a):下記の結晶性
熱可塑性樹脂(1))とは相対的に低いガラス転移点を
有し、かつ、−50〜150℃の温度で、周波数0.1
〜20000 H,・の範囲内に0.5以上のtanδ
最大値を有する非晶性重合体 (1)結晶性熱可塑性樹脂(b):上記非晶性熱可塑性
重合体(a)のガラス転移点より高い融点を有し、かつ
、該非晶性熱可塑性重合体がtanδ最大値を示す温度
および周波数において1Xlo8dynθ/c++1以
上の剛性率を有する結晶性重合体 本発明の制振用樹脂組成物を用いた制振用複合・金属板
は、騒音発生源の環境湿度O〜150℃および騒音の周
波数20〜20000 H2において、ηが0.05以
上、好ましくは0,1以上を示すことが要求される。そ
のためには、本発明に用いられる非晶性熱可塑性重合体
(a)〔以下単に重合体(a)という〕は、温度−50
〜150℃1周波数0.1〜20000 H2において
少なくとも0.5、好ましくはの高い重合体または共重
合体として特公昭56−42069号公報等に記載され
ている各種の重合体が使用でき、例えばポリ酢酸ビニル
等のビニルエステル系重合体、ポリビニルブチラール、
ボ(以下余白) リスチレン等のスチレン系重合体、ポリイソブチレン等
の熱可塑性ゴム、ポリ塩化ビニル等のハロゲン化ビニル
系重合体、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系重
合体が挙げられる。中でもビニルエステル系、スチレン
系、アクリル系の重合体または共重合体が好ましく用い
られる。
本発明での重合体(a)としては、これらの非晶性重合
体を2種以上組合わせてもよく、必要なtanδを与え
るものであれば、これらの組合わせた重合体間で相溶性
の有無は問わない。
この重合体(a)には、前記の非晶性熱可塑性重合体単
独のほか、この非晶性熱可塑性重合体を構成するビニル
単量体と同種のビニル単量体が本発明において配合され
る結晶性熱可塑性樹脂(b)〔以下単に樹脂(b)とい
う〕の少なくとも一部の重合体にグラフトまたはブロッ
ク共重合した共重合体部分も含まれる。
本発明の制振用樹脂組成物中の重合体(&)の含有量は
5〜90重量%、好ましくは20〜70重量%であり、
特に好ましくは30〜60重量%である。本発明の樹脂
組成物を中間層に用いた制振用複合金属板のりは振動減
衰効果の点から0,05以上、好ましくは0.1以上が
必要であり、重合体(a)の配合量が少なすぎる場合、
重合体(a)に起因する組成物のtanδが低くなり、
その結果、これを用いた複合金属板のηも低くなって充
分な制振性能が得られないおそれがあり、また加工性も
悪くなる。
本発明において前記重合体(a)と共に配合される樹脂
(b)は、重合体(、)と非相溶であり、かつ、重合体
(a)がtanδ最大値を示す温度および周波数におけ
る樹脂(b)の剛性率G′がI X 10” dyne
 / c++1以上、好ましくは5 X I 08dy
ne /c++J以上であり、特に好ましくは6 X 
I Odyne / C111以上であるものが用いら
れる。
本発明において非相溶とは、重合体(&)および樹脂(
1))が、組成物の状態で動的粘弾性を測定した場合、
それぞれ単独にtanδ最大値を示すことを意味する。
重合体(a)と樹脂(b)が相溶する場合には、組成物
は単一の温度でtanδ最大値を示し、その温度で組成
物の剛性率が著しく低下し、それを用いた複合金属板の
ηは低くなるので好ましくない。
本発明の組成物において非晶性の重合体(a)がtan
δ最大値を示す温度で、組成物の剛性率を高く保つため
には、結晶性の樹脂(b)が、その温度で高い剛性率を
有していることが必要で、このためには樹脂(b)が重
合体(&)と非相溶で、かつ、その融点が重合体(a)
のガラス転移点より高いことが必要である。複合金属板
にした場合のηの最大値は、中間層に用いられた樹脂の
tanJ最大値を示T濡度よりも高い温度で現われるか
ら、樹脂(b)の融点が重合体(&)のガラス転移点に
近接していると、重合体(a)に起因する組成物のta
nδにより複合金属板のηが発現される温度で、組成物
中の樹脂(b)が軟化もしくは溶融して組成物の剛性が
著しく低下し、制振用複合金属板の制振性ηが充分発揮
されないおそれがある。従って、樹脂(b)の融点は重
合体(a)のガラス転移点よりも、好ましくは30℃以
上、特に好ましくは50℃以上高いことが必要である。
本発明で配合される樹脂Cb)は複数種の樹脂の併用で
もよい。その配合量は前記重合体(、)の配合量に応じ
て95〜10重量%、好ましくは80〜3゜重f1%、
特に好ましくは70〜40重量%である。
樹脂(b)の配合量が少ない場合には組成物の剛性が不
足して制振用複合金属板のηが低下する他、加工性も低
下する。また、樹脂(b)の配合量が多い場合は、重合
体(a)に帰因するtanδ最大値が低下し、制振用金
属板のηが低下する。
本発明で用いられる樹脂(b)としては、例えばポリエ
チレン、ポリプロピレン等の結晶性α−オレフィン系樹
脂、ポリアミド、ポリエステル等の結晶性縮重合系樹脂
等が挙げられる。中でも結晶性α−オレフィン系樹脂が
好ましく、特に高融点であることからポリプロピレン以
上の高級α−オレフィン重合体が好ましい。
本発明の制振用樹脂組成物として特に好ましい組合わせ
は、重合体(、)としてビニルエステル系、スチレイ系
またはアクリル系の重合体もしくは共重合体を用い、樹
脂(b)として結晶性のエチレン系またはプロピレン系
樹脂を用いた場合である。
なお、本発明で用いる樹脂(b)は2種以上の樹脂を併
用しても差支えないが、その少なくとも一部に、重合体
(a)がグラフトまたはブロック共重合したものである
ことは前述したとおりであり、その共重合量は、重合体
(&)全量の0.5重fi%以上、好ましくは1重量%
以上、特に好ましくは3重量%以上である必要がある。
この量を下回ると、所望の機械的強度、例えば引張り伸
びが得られず、成形加工性が劣る。
本発明の組成物は、非晶性の重合体(&)と結晶性の樹
脂(b)とを溶融混練または溶液ブレンドする方法で作
ることができるが、重合体(a)と樹脂(b)とをブロ
ック共重合またはグラフト共重合の形で得ることが好ま
しい。このような共重合体形としては、例文ばエチレン
−酢酸ビニルブロック共重合体、ポリプロピレン−酢酸
ビニルグラフト共重合体がある。
ブロックまたはグラフト共重合の手法としては、例えば
特開昭59−27934号公報に記載されているような
非晶性重合体(&)のポリマーパーオキサイドを用いて
樹脂(a)を結晶性樹脂(b)に共重合する方法、特開
昭58−198529号公報に記載されているような重
合体(a)および樹脂(b)に導入された官能基を互い
に反応させ共重合体を製造する方法、また、特公昭58
−5300!1号公報に記載されているような樹脂とビ
ニル単量体との水性懸濁グラフト共重合の方法等、各種
のブロックまたはグラフト共重合の手法を用いることが
できる。
特に制振用複合金属板の曲げ加工、紋り加工等の点から
は、共重合体を用いる方が好ましい。共重合体形と単純
混線の手法とを複合して用いることもできる。
本発明に用いられる重合体(a)またはけ脂(1))は
金属板との接着性を改良するために、カルボキシル基、
エポキシ基、水酸基等で変性することが好ましく、組成
物を架橋して用いることもできる。
また、本発明の組成物には、本発明の目的を損わない範
囲で、各種の添加剤、可塑剤、フィラー等を配合するこ
とができる。可塑剤は組成物のtanδ最大値温度を低
温側に移行させ、制振用複合金属板の制振温度範囲を調
節する効果を有すると共に、組成物に粘着性を与えて金
属板との密着性を改良し、組成物を柔軟にして脆さを改
良する点で有用である。また、フィラーは組成物のta
nδ最大値を示す温度における剛性率を高く保つ効果を
有し、その点でηの改善効果を有する。また、本発明の
組成物には、物性改良を目的として、スチレン・ブタジ
ェン共重合体またはその水添物、エチレン・プロピレン
ゴム等のエラストマーヲ配合することは好・−ましい。
さらに、本発明の組成物には、制振用複合金属板の溶液
性、塗装性の改良を目的として導電性を付与するため、
カーボンブラック、金属繊維等各種の導電性フィラーを
配合することは有用である。
また、難燃性の改良を目的として、二酸化アンチモン、
水酸化アルミニウム等各種の難燃化剤を配合することも
できる。
本発明の組成物は、重合体(a)がtanδ最大値を示
す湿度において、組成物としての剛性率は8×10’ 
dyn e / c+J以上であることが好ましく、特
にl X I O’ dyne / c++1以上であ
ることが好ましい。
〔作用および効果〕
本発明の制振用樹脂組成物は、それを金属板、特に鋼板
と積層して用いた場合、得られる制振用複合鋼板は、本
発明で用いられる重合体(a)を単独で中間層に用いた
場合に比し、より高温まで良好な割振性能が発揮される
。また、重合体(a)単独の方がtanδが高いのにも
拘らず、そのtanδ最大値を示す温度で剛性率σの急
激な低下を生じて、複合鋼板として充分な制振性ηが得
られないのに対し、本発明の組成物は、重合体(a)に
帰因するt&nδ最大値を示す温度で剛性率σの低下が
少ないので、組成物としてのtanδは若干低下しても
複合鋼板の割振性ηに有効に働き、場合によっては重合
体(&)を単独で用いた複合鋼板より高い制振性りが得
られる。更に、本発明で用いられる樹脂(b)は結晶性
のものが用いられるので、その融点の高いものを選択す
ることができ、重合体(a)としてtanδ最大値が高
温にあるものを用いて、より高温域で制振性を発揮する
制振用樹脂組成物を得ることができる。
本発明の樹脂組成物は、複合鋼板に用いて制振性を発揮
する温度において剛性率が高いので、構造材として強度
上有利であると共に、常温における剛性率も高いので、
本発明の組成物を用いた複合鋼板の曲げ加工、紋り加工
等の成形性も良好であり、かつ、重合体(&)と樹脂(
1))が共重合体を介して良好な分散をしているため機
械的強度にも優れている。
結局、本発明の組成物は制振性、接着性、機械的強度の
高度なバランスを達成し得たものであり、従って、本発
明の樹脂組成物を用いた制振用複合鋼板は、制振性、紋
り、曲げ加工性のバランスに著しく優れるものである。
本発明の組成物を用いて制振用複合金属板を製造するに
は各種の公知の手法が採用し得る。例えば組成物を溶液
にして金属板の間に塗布し、乾燥した後、熱圧着する方
法、組成物をフィルム状に成形した後、金属板の間に挾
んでプレスまたはホットロールで積層する方法、あるい
は組成物を金属板の間に溶融状態でフィルム状に押出し
て積層する方法等がある。また、金属板との積層に際し
て、不飽和カルボン酸またはその無水物で変性された変
性ポリオレフィンを介して、または、フィルム状の組成
物をコロナ処理、火炎処理等の表面処理を行って、接着
剤を用いて金属板と貼合わせてもよく、金属板の表面を
予め化成処理等の各種表面処理を施すこともできる。本
発明の組成物は溶融状態でフィルム状に成形可能である
ので、従来の制振用材料に比して、制振用複合金属板の
製造工程の簡略化が可能である。
なお、制振用複合鋼板の鋼板の厚みは0.2mm〜3 
、2111ff1 %本発明の組成物層の厚みは0.0
3〜0.5mmが好適である。
〔実施例〕
以下実施例によって本発明を説明するが、重合体または
その組成物の損失正接tanδおよび剛性率(貯蔵弾性
率) 0/は、検体の動的粘弾性測定より得られ、その
数値は測定法により異なる。本発明でいうtanδおよ
びG′は、強制ねじり振動法により10H2にて測定し
た。tanδの温度依存性を調べ、その最大値をtan
δmaxとした。また制振用複合鋼板は制振用組成物を
フィルムに成形した後、厚さ0.8mmの2枚の鋼板に
挾んで圧縮成形法により積層したもので、制振層の厚さ
は0.1〜0.2mm  である。この制振用複合鋼板
のりは、機械インピーダンスによる共振応答法を用い、
l OOOH2で測定した損失係数(η)である。
また、引張伸びはJ工S−に−6’758に従って、組
成物のJ5mm厚ダンベルを試験速度50 mm /分
で測定した。
更に樹脂(b)に共重合している重合体(a)含量の測
定法は、得られた改質共重合体を沸騰メチルエチルケト
ンにて抽出し、メチルエチルケトンにて抽出されなかっ
たものを真空乾燥し、赤外分析法にて含量を定量する方
法で行った。
共重合体1の製造 50を容量のオートクレーブに純水20に9、懸閤剤の
第三リン酸カルシウム0.6kgおよびドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムJ06に9を混入して水性媒質
とし、これに粒径3〜4mmの無水マレイン酸変性プロ
ピレン・エチレン共重合体(VFR15g/10分、エ
チレン含f15重ffi%、無水マレイン酸含量0.4
重量%)5kgを加え、攪拌して懸濁させた。別にベン
ゾイルパーオキサイド15gを酢酸ビニル5時に溶解し
、これを先の懸濁系に添加し、更にオートクレーブ内を
60℃に昇温し、この温度で攪拌しながら5時間放置し
て重合R始剤等を含む酢酸ビニルをプロピレン・エチレ
ン共重合体粒子中に含浸させた。
次にこの懸濁液を80℃に昇温し、この温度で攪拌しな
がら5時間放置して重合を行い、更に9゜℃に昇温して
5時間維持して重合を完結した。
冷却後、内容固形物を取出して水洗し、酢酸ビニル改質
プロピレン・エチレン共重合体粒子(共重合体1)10
kgを得た。得られた改質プロピレン・エチレン共重合
体中の酢酸ビニル含量は50重量%であった。また、酢
酸ビニルのグラフト量は15重1rL%であった。この
共重合体1の引張伸びは360%を示し、これに対応す
るポリ酢Oビニルと無水マレイン酸変性ホ゛リプロピレ
ンとの等重量組成物の引張伸びは20%にすぎなかった
共重合体2の製造 共重合体1の酢酸ビニルの代わりに、スチレンを用いる
外は共重合体1の製造と同様にしてスチレン改質プロピ
レン・エチレン共重合体(共重合体2)を得た。得られ
た改質プロピレン・エチレン共重合体のスチレン含量は
50重量%であった。
マタ、スチレンのグラフト量は10重量%であった。こ
の共重合体2の引張伸びは90%であり、これに対応す
るポリスチレンと無水マレイン酸変性ポリプロピレンと
の単純組成物の引張伸びは10%であった。
共重合体1の酢酸ビニルの代わりにメタクリル酔n−ブ
チルを用いる外は共重合体1の製造と同様にしてメタク
リル酸n−ブチル改質プロピレン・エチレン共重合体(
共重合体3)を得た。得られた改質プロピレン・エチレ
ン共重合体のメタクリル酸n−ブチル含量は50重量%
であった。また、メタクリル酸n−ブチルのグラフトf
(は10重ffi%であった。共重合体3の引張伸びは
200%を示し、対応するポリメタクリル酸n−ブチル
と無水マレイン酸変性ポリプロピレンの単純組成物の引
張伸びは10%であった。
実施例1 共重合体1、共重合体1の製造で用いた無水マレイン酸
変性ポリプロピレン(pp)およびポリ酢酸ビニル(P
VAQ)を種々の割合で配合し、さらに酸化防止剤を配
合したものを混練して得られた組成物を厚さ0.8mm
の鋼板2枚の間に挾んで制振用複合鋼板とした。中間層
の組成物の厚さは0.1〜Ojmmであった。
得られた各種の複合鋼板の制振性能の100OHにおけ
る最大値ymaxおよびその湿度、組成物のtanδが
最大値を示す温度Ttanδmaxにおける組成物の剛
性率G′を第1表に示す。
PVAcの10Hにおけるtanδ最大値およびそ第1
表 実施例2 共重合体2または共重合体6をそれぞれ単独で用い、実
施例1と同様にして複合鋼板を作成した。
得られた複合鋼板のl OOOH2における制振性能の
最大値りmaxおよびその温度、組成物のtanδが最
大値を示す温度T tanδmaxにおける組成物の剛
性率σを第2表に示す。
なお、ポリスチレンのtanδ最大値は、110℃にお
いて3.4であり、その温度におけるppのG′はJ8
X I 08dyne / crtl であり、また、
ポリメタクリル酸n−ブチルのtanδ最大値は50℃
において1.6であり、その温度におけるppのG′は
1.5X1o  ayne/c+dであった。
第2表 出廟人 三菱油化株式会社 日本鋼管株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記(i)の非晶性熱可塑性重合体(a)5〜9
    0重量%および該重合体(a)と互いに相溶しない下記
    (ii)の結晶性熱可塑性樹脂(b)95〜10重量%
    からなり、前記重合体(a)の0.5%以上が前記樹脂
    (b)に共重合されていることを特徴とする制振用樹脂
    組成物。 (i)非晶性熱可塑性重合体(a):下記の結晶性熱可
    塑性樹脂(b)とは相対的に低いガラス転移点を有し、
    かつ、−50〜150℃の温度で、周波数0.1〜20
    000Hzの範囲内に0.5以上のtanδ最大値を有
    する非晶性重合体 (ii)結晶性熱可塑性樹脂(b):上記非晶性熱可塑
    性重合体(a)のガラス転移点より高い融点を有し、か
    つ、該非晶性熱可塑性重合体がtanδ最大値を示す温
    度および周波数において1×10^8dyne/cm^
    2以上の剛性率を有する結晶性重合体
  2. (2)結晶性熱可塑性樹脂(b)が非晶性熱可塑性重合
    体(a)のガラス転移点より30℃以上高い融点を有す
    る、特許請求の範囲第(1)項に記載の組成物。
JP18312284A 1984-06-11 1984-09-01 制振用樹脂組成物 Pending JPS6160759A (ja)

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EP19850107194 EP0164728B1 (en) 1984-06-11 1985-06-11 Vibration-damping laminate
DE19853587555 DE3587555T2 (de) 1984-06-11 1985-06-11 Schwingungdämpfendes Laminat.
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0288653A (ja) * 1988-09-27 1990-03-28 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd 難燃性制振材組成物

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