JPS6160292B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原動機駆動単位及び従動単位の間に
設けられ原動機駆動軸を、角度的方向の不整合又
は軸線方向の不整合を限度内で生じた不整合従動
軸に対し、これ等の軸に協働する駆動部品又は従
動軸部品に不当な応力を生じないで作動関係に保
つ軸継手に関する。

種種の軸継手及び整合装置が従来提案されてい
る。しかしこれ等には大体本発明補償装置で除き
又は改良するようにした若干の欠点がある。従来
の種種の軸継手は次の特許明細書すなわちベイカ
ー（Baker）を発明者とする米国特許第2403326
号とウイツト（Witt）を発明者とする米国特許第
3276556号とバーロン（Barron）を発明者とする
米国特許第3753522号との各明細書に記載してあ
る。

本発明補償装置は、不整合状態の駆動軸と従動
軸との軸線方向の移動又は角度的方向の移動が危
機的である場合に、駆動軸と従動軸とを整合させ
るのに利用される。本発明補償装置は、これに協
働する各部品に損傷を与えることなく、駆動軸と
従動軸とを、限度内でのいずれの危機的な場合に
も、正規の状態で作動させるようにする。駆動軸
６に固定された軸整合継手単位８の環状輪２２，
２６と直結する直結手段２８，３２を持つクラツ
チ摩擦部片３４が、従動軸４に固定された軸線方
向に伸張自在な空気チユーブクラツチ１４に係合
できることにより、この空気チユーブクラツチ１
４によつて駆動軸６と従動軸４との制限された量
の軸線方向の不整が補償される。又〔軸整合継手
単位８内に納めた管状部片３６，１３６，２３
６〕と、〔軸整合継手単位８と空気チユーブクラ
ツチ１４とに固定され或る１つの位置において駆
動軸６と従動軸４とに整合する１対のボス４８；
４８，４８；１４８，２３８，２５０，２５１；
２９８のうち一方４８，２４８〕との中間におい
て管状部片３６の軸受受け座内に位置させられた
少くとも１個の心合せ軸受４６，２４６を備え、
〔クラツチ摩擦部片３４の直結手段２８，３２の
係合離脱のための作用公差に基づく半径方向及び
軸線方向の制限した量の移動が許容されること〕
と、〔球面座を持つ心合せ軸受４６，２４６によ
る駆動軸６と従動軸４との相対的な角度的移動が
許容されること〕とのために、駆動軸６と従動軸
４との間に許容限度内での軸線方向及び角度的方
向の不整合が補償され、したがつてクラツチ摩擦
部片３４と管状部片３６，１３６，２３６とによ
つて、駆動軸６と従動軸４との間に製造公差範範
囲内の最少量の縦方向の動きすなわち縦移動だけ
しか許容しないで、実質的に縦移動させないで、
駆動軸と従動軸との間の軸線方向及び角度的方向
の不整合を補償するように、駆動軸と従動軸とが
相互に連結され、全トルクの伝達が可能となるの
である。

したがつて本発明の目的は、駆動軸と従動軸と
の間に所定限度内での角度的方向又は軸線方向或
いはこれ等の両方向の不整合状態があつても、駆
動軸と従動軸との間の不整合を補償して、駆動軸
から従動軸に全トルクを伝達できるようにする補
償装置を提供しようとするにある。

本発明の他の目的は、駆動軸及び従動軸を管状
部片により互に間隔を隔てた関係に保持し、この
管状部片の内部に潤滑剤を保持して各軸受を必要
な注意は最も少くして長時限にわたり潤滑した状
態に保つようにした駆動軸及び従動軸用の軸継手
を提供しようとするにある。

本発明の他の目的は、各クラツチ部片間に設け
られ両クラツチ部分が駆動軸及び従動軸を縦方向
にあまり動かさないで管状部片本体に関係的に限
度内で角度方向又は横方向に移動できるようにし
た自由浮動管状部片を提供しようとするにある。

さらに本発明の目的は、駆動軸及び従動軸の間
に設けられこれ等の駆動軸及び従動軸の間でわず
かな不整合はあつてもトルクを充分に伝えるよう
にした減摩装置を提供しようとするにある。

なお本発明の他の目的は、一方は貫通する縦方
向軸線に関係的に横移動しないように拘束され他
方は駆動軸及び従動軸の折れ角に関係的に自動調
節のできるようにした自由浮動部片を提供しよう
とするにある。

さらに本発明の目的は、各クラツチ部片間に設
けられ一方のクラツチ部片はその縦方向軸線に関
係的に動かないように拘束して１組の軸受の駆動
クラツチ部片及び従動クラツチ部片の間の整合作
用ができるようにし、アダプタを取りはずし自在
に連結してこれ等のアダプタを相互に交換し他の
軸受が一方のクラツチ部片を他方のクラツチ部片
に関係的に調節することができ、第２のクラツチ
部片を次で継手部片に縦方向に整合した状態に保
持するようにした自由浮動部片を提供しようとす
るにある。

なお本発明の他の目的は、円筒形の形状を持ち
潤滑剤室外側に又伸長の場合にはクラツチ摩擦部
片から離れた位置に潤滑剤を逃がすことができる
ように取付けた潤滑剤密封部片を持つ軸受用潤滑
剤室を提供しようとするにある。

さらに本発明の目的は、動力伝達装置の駆動軸
及び従動軸が軸線方向又は角度的方向に又はこれ
等の両方向に不整合の関係にあつても作動でき、
軸受により継手装置を支え弧状の軸受受け座内で
浮動して各軸を駆動装置及び従動装置の材料の損
傷を伴わないでこのように駆動できるようにし
た、弾性円板及び軸受の組合わせを提供しようと
するにある。

なお本発明の他の目的は、駆動軸及び従動軸間
に設けられ、原動機又はその他の動力伝達装置を
ヘリングボーン車、はすば歯車又はウオーム歯車
又は類似物を持つ源速装置に連結し、継手部片を
原動機又は歯車装置の損傷を防ぐのに充分なだけ
駆動軸又は従動軸の運動を縦方向に拘束するよう
な位置に保持する自由浮動継手を提供しようとす
るにある。

以下本発明補償装置の実施例を添付図面につい
て詳細に説明する。

添付各図面では同様な部品に同じ参照数字を使
つてある。第１図、第２図、第３図及び第４図に
は電動機１のような原動機と、ヘリングボーン歯
歯車、はすば歯車又はウオーム歯車の単位でよい
がこれだけには限らない減速機２のように任意の
従動装置とを示してある。従動軸４は電動機１の
駆動軸６に対し整合した駆動関係になることが必
要である。又はどのような不整合も、ハウジング
を形成する環状輪２２をまわりに持つ軸整合継手
単位８により補償する必要がある。

軸整合継手単位８はフランジ付き駆動軸継手部
分（以下単に継手部分と呼ぶ）１０を備えてい
る。継手部分１０は、キー１２により駆動軸６に
対し固定した関係にキー止めされ駆動軸６と一緒
に回転する。流体圧駆動のチユーブクラツチ（以
下単にクラツチと呼ぶ）１４は、押圧板１３とそ
の支持板１６との間に流体駆動の軸線方向に伸張
自在なチユーブ１５を備えている。クラツチ１４
の従動部分すなわち支持板１６は、従動軸４に連
結されこれにキー２０により固定してある。環状
輪２２は、ボルト２４により継手部分１０の外側
フランジ部分１１のまわりに取りはずし自在に連
結され継手部分１０と一緒に回転する。

軸整合継手単位８は、駆動軸６にキー止めされ
た継手部分１０の内側部分と、この継手部分１０
の外側部分である外側フランジ部分１１に固定さ
れた環状輪２２と、この環状輪に固定された他の
環状輪である内歯付き環２６とから成る。

歯２８を持つ環状の内歯付き環２６は環状輪２
２にボルト又は押えねじ３０により取りはずし自
在に連結してある。歯２８はクラツチ１４の摩擦
部片３４の歯３２とかみあい、従動軸４が回転す
るときに摩擦部片３４が駆動軸６と一緒に回転す
るようにしてある。内歯付き環２６の歯２８と摩
擦部片３４の歯３２とは、これ等の間に半径方向
及び軸線方向の制限した量の不整合に適応するよ
うに、正常な程度の作用公差を持ち、軸受４６
は、球面軸受であつて、図示するように球面座を
持つ心合せ軸受すなわち自在軸受であるから、駆
動軸６と、従動軸４との相対的な角度的移動を許
容するから、管状部片３６が軸線のまわりを横切
つて動き駆動軸６から従動軸４に全トルクを伝え
ることができると共に駆動軸６と従動軸４との間
に製造公差範囲内の最少量の縦方向の動きだけが
許容され、しかも許容限度内での軸線方向及び角
度的方向の不整合が補償されることにより、空気
チユーブクラツチ１４を係合させたときに、従動
軸４に全トルクを伝えることができるようにして
ある。

空気チユーブクラツチ１４は、駆動軸６と従動
軸４との制限された量の軸線方向の不整合だけを
補償することができる。

管状部片３６は各端部にフランジ３８を設けて
ある。各フランジ３８は穴を形成されこれ等の穴
を経てボルト４０を受入れ環状フランジ４２を管
状部片３６に締付けるようにしてある。各フラン
ジ４２は軸受４６を、管状部片３６の軸線方向に
溜めすなわち室４４から外向きに移動しないよう
に保持する。管状部片３６はその中に潤滑剤継手
４３をねじ込まれ潤滑剤を管状部片３６内に形成
した溜め４４内に差向けるようにしてある。逃が
し弁４５を管状片３６に設け溜め４４に連結しこ
れから余分な潤滑剤を運ぶようにしてある。溜め
４４には軸受４６の潤滑用の潤滑剤を満たしてあ
る。軸受４６は内向きに延びるボス４８に軸架し
た関係に取付けてある。内向きに延びる各ボス４
８はフランジ４９の一方に一体に形成してある。
各フランジ４９はその周辺の付近に円周方向に互
に間隔を隔てた穴５１を形成してある。各軸受４
６は内向きに縦移動しないようにクリツプ環５０
により保持してある。各クリツプ環５０は、内向
きに延びるボス４８に形成した環状みぞ５２には
めてある。各ボス４８は肩部５４を形成してあ
る。各軸受４６の外径５６は管状部片３６の内径
内にはめられ、クリツプ環５３の外径部を管状部
片３６の環状みぞ５８内にはめて軸受４６を肩部
６０に当てがい各フランジ４２に関係的に縦移動
しないようにしてある。各ボルト４０は、フラン
ジ４２及び外向きに曲げたフランジ３８を貫通し
環状フランジ４２の肩部６０を管状部片３６に関
係的に縦移動しないように保持する。各フランジ
４２には潤滑剤密封環６２を受入れるように中心
穴を形成してある。

環状輪６４は各フランジ４９の一方の各穴５１
に整合する位置に円周方向に互に間隔を隔てた穴
６６を形成して、ねじ付きボルト６８が各対の整
合穴を貫通しフランジ軸駆動軸継手部分１０にね
じ込んである。環状輪６４のまわりに外向きに曲
げたフランジ７０を形成してある。フランジ７０
は、フランジ付き駆動軸継手部分１０に形成した
環状みぞ７２に整合し連関する。環状輪６４はボ
ルト６８により保持してある。同様な輪７４は、
管状部片３６の反対側端部に取付けられ外向きに
曲げたフランジ部分７６を形成してある。輪７４
の外向きに曲げたフランジ部分７６は、環状みぞ
７８にはまりボルト７９により保持され環状輪７
４を他方のフランジ４９に固着して連関した状態
に保持しこのフランジ４９をクラツチ支持板８０
に対し固定した関係に保持する。

各環状輪６４，７４をボルト６８，９９により
ボルト締めすると、管状部片３６は軸整合継手単
位８をクラツチ支持板８０に関係的に相対縦移動
しないように保持する。しかし軸線方向に伸張自
在な流体駆動のクラツチ１４は各軸６，４の軸線
方向の不整合を制限した程度に許すが、なお軸整
合継手単位８を経て全トルクを加えることができ
る。球面ころ軸受４６は又電動機又は歯車に損傷
を及ぼさないで従動軸４に関係的な駆動軸６の角
度方向運動を許す。

軸線方向に伸張自在な流体駆動クラツチチユー
ブ１５はクラツチ押圧板１３及びクラツチ支持板
１６の間に位置しクラツチ板３３を、歯３２を持
つ摩擦部片３４に向い通常軸整合継手単位８の軸
線方向に動かすが、管状部片３６は機械に不当な
ひずみを与えないで又駆動軸４を各歯車に関係的
に動かし減速機２又は類似物に損傷を生じないで
角度方向及び軸線方向の各軸４，６の不整合を許
す。

加圧流体の源を軸線方向に伸張自在な流体駆動
チユーブ１５に差向けるのに種種の構造を使うこ
とができる。しかし本実施例では導管８２により
流体を加圧流体源（図示してない）から従動軸４
の長さの中間の流体密封継手８４に差向ける。従
動軸４は軸線方向に穴８６をあけられ外端部にせ
ん８７を挿入してある。従動軸４は又横穴８８，
８９を形成され加圧流体を導管９０に差向けるよ
うにしてある。導管９０は継手９２を経て流体駆
動の軸線方向に伸長自在なチユーブ１５に連結し
てある。流体密封継手８４は継手業界ではよく知
られているものである。しかし所望により回転流
体密封継手を従動軸４の端部に取付けてもよい。
ただしこれは本発明の一部ではなくて更に便宜上
機械的に選んだものである。

第１図に示すように減速機２は最終出力軸９４
を備えている。

次に第５図及び第６図に示した本発明の第２の
実施例では、第１図に示したような駆動構造及び
減速単位を考えると、第１図に示したような原動
機の駆動軸６は、第１図に示した軸整合継手単位
８と類似な構造を持ち本発明の前記した実施例に
対し述べたような継手単位１０８を介して駆動す
る。

反復を避けるようにフランジ付き駆動軸継手部
分１０の一部分と共に駆動軸６の一部分と支持板
８０の一部分と従動軸４の一部分とを取付管状部
片１３６と共に示してある。管状部片１３６は、
互に連結したフランジ付駆動軸継手部分１０及び
クラツチ支持板８０を保持し、クラツチ１４をは
ずしたときに駆動軸継手部分１０及びクラツチ支
持板８０を縦方向の相対運動はしないが相対回転
運動はする状態に保つ。フランジ付き駆動軸継手
部分１０は、これに外向きに曲げたフランジ７０
を持つ環状輪６４を締付けるボルト６８を備えて
いる。外向きに曲げたフランジ７０は環状みぞ７
２内にはまりフランジ４９をフランジ付き駆動軸
継手部分１０に整合した固着連関する状態に固定
して、フランジ４９及びボス４８が一緒に回転す
るようにしてある。ボス４８には環状みぞ５２を
形成し滑り環５０を受入れ軸受４６を肩部５４に
保持してある。クリツプ環５３は管状部片１３６
内の内側環状みぞ５８内にはめられ軸受４６を穴
あきのフランジ４２の肩部６０に保持してある。
外向きに曲げたフランジ３８は穴をあけこの穴を
経て又フランジ４２の穴を経てボルト４０を受入
れ軸受４６を外向きに縦移動しないように保持す
る。

フランジ４２は潤滑剤密封部片６２をはめた軸
線方向の穴を形成され潤滑剤を管状部片１３６に
形成した室４４内に保持するようにしてある。軸
受４６はその球面形受け座内のまわりで制限した
程度に動き駆動軸及び受動軸の角度的方向の不整
合を補償するようにしてある。しかし軸受１４６
は正規の作動条件のもとに内向きに延びるボス１
４８に設けてある。軸受１４６は、主として整合
部片として作用し、副次的にのみ軸受として作用
する。

穴あきの環状輪１６４は外向きに曲げた輪１７
６を備えている。輪１７６は環状みぞ１７８に整
合している。そして環状輪１６４は、環状輪１６
４、輪１４２及び輪１４９を貫通するボルト１６
８により締付け輪１４２を支持板８０に締付け環
状輪１６４を支持板８０に関係的に回転できない
ようにする。しかしクラツチ１４の連関をはずす
と、環状輪１６４及び管状部分１３６は、内向き
に延びるボス４８に軸架した関係に取付けた軸受
４６により一緒に回転する。このようにして本発
明のこの第２の実施例も又、クラツチ１４を連関
させたときに取付管状部片１３６内で駆動軸６及
び従動軸４の間に制限した角運動を生じさせて管
状部片１３６を経て全トルクを伝える。

フランジ４９に類似のフランジ１４９はボルト
１６８により環状輪１６４に又ククラツチ支持板
８０に固定関係に締付けてある。

軸受４６は、球面座を持つ心合せ軸受であるか
ら、クラツチ１４の作動時に、駆動軸と従動軸と
の相対的縦移動を実質的に許容することなく、装
置構成部品に不当なひずみを生じさせないで、駆
動軸と従動軸との間の制限された量の不整合を補
償できるのは明らかである。

本発明の第３の実施例では第１図及び第２図に
示した軸整合継手単位８のような継手単位内にハ
ウジング形管状部片２３６を利用する。第７図及
び第８図に示すように管状部片２３６の縦方向の
一部分は、管状部片２３６及び内向きに延びるボ
ス部分２４８の中間に軸架した球面軸受２４６を
備え、管状部片２３６及び内向きに延びるボス部
分２４８の間の制限した整合運動を許す。ボス部
分２４８は、円周方向に互に間隔を隔てた穴５１
を形成した外向きに曲げたフランジ部分４９を一
体に形成してある。各穴５１は、環状軸６４に形
成した円周方向に互に間隔を隔てた穴６６と、継
手部分１０に形成した円周方向に互に間隔を隔て
たねじ穴５５とに整合するようにしてある。そし
て各穴５１，６６，５５にボルト６８を貫通させ
継手部分１０にねじ込み、ボス部分２４８及び継
手部分１０が駆動軸６と一緒に回転するようにし
てある。

管状部片２３６には上向きに曲げたフランジ３
８を形成してある。フランジ３８は円周方向に互
に間隔を隔てた穴３９を形成してある。フランジ
４２は円周方向に互に間隔を隔てた穴４１を形成
してある。各穴４１は上向きに曲げたフランジ３
８の穴３９と整合するようにしてある。フランジ
３８の穴３９とフランジ４２の穴４１とは互に整
合しこれ等を経てボルト４０を受入れフランジ４
２を保持して、潤滑剤密封部片６２によりボス部
分２４８に対し密封し管状部片２３６内に潤滑剤
室４４を保持するようにしてある。

潤滑剤継手４３により潤滑剤を室４４に導入す
ることができる。逃がし弁４５により潤滑剤を室
４４内の圧力が逃がし弁４５の設定圧力を越える
と大気に逃がすことができる。

管状部片２３６の他の縦方向部分は上向きに曲
げたフランジ２４２を形成してある。フランジ２
４２は円周方向に互に等しい間隔を隔てた穴２４
４を形成してある。これ等の穴のうちの３個は互
に１２０゜の間隔を隔てるのがよい。複数個の各
弾性環部片２３８は複数組の穴２４０を形成して
ある。各穴２４０はフランジ２４２の若干の穴２
４４に補形的でかつこれ等の穴に整合する。外向
きに曲げたフランジ２４２と弾性環部片２３８と
の間に中空のスペーサ部片２５０を位置させてあ
る。各スペーサ部片２５０は穴２５２を形成して
ある。各穴２５２はボルト２５４より直径をわず
かに大きくしてある。各ボルト２５４は、弾性環
部片２３８の穴２４０とスペーサ部片２５９の穴
２５２と外向きに曲げたフランジ２４２の穴２４
４とを貫通し弾性環状部片２３８を上向きに曲げ
たフランジ２４２に固定する。

弾性環部片２３８の各穴２４０に対し同様な別
の組の穴２５６を互に等しい距離を隔て、各穴２
５６及び中空のスペーサ部片２５１を経てボルト
２５５を受入れるようにしてある。各ボルト２５
５はフランジ２４９の穴２４５を貫通する。各穴
２４５は、互に120゜の間隔を隔て弾性環部片２
３８の若干の穴２５６に整合させるのがよい。

各穴２４０，２５６は互に60゜の間隔を隔てこ
れ等の穴を各穴２４０の間で互に等しい距離に間
隔を隔てるのがよい。ボルト２５５により中空の
スペーサ部片２５１を弾性環部片２３８と、ボル
ト２６８により締付けたフランジ２４９との間に
締付ける。

ボルト２６８は環状輪２６４及びフランジ２４
９を支持板８０に締付け、弾性環部片２３８及び
管状部片２３６がクラツチの連関時に支持板８０
と共に回転するようにしてある。

弾性環部片２３８のたわみにより駆動軸６及び
従動軸４の回転時に角度的方向及び軸線方向の不
整合を許し、クラツチの連関時に制限した程度内
で適正な角度方向及び軸線方向の整合により、各
軸６，４間に角度方向、軸線方向又はこれ等の両
方向のわずかな不整合があつても各軸６，４を経
て全トルクを伝えることができるようにしてあ
る。

軸受２４６は第１の実施例に対し述べたのと同
じように挿入できる。軸受２４６は第１の実施例
に対し述べたのと同じようにクリツプ環により保
持する。この第３の実施例は第１図に示した軸整
合継手ハウジングすなわち環状輪２２内に納めて
ある。

以上本発明をその実施例について詳細に説明し
たが本発明はなおその精神を逸脱しないで種種の
変化変型を行うことができるのはもちろんであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は電動機及び歯車装置の駆動軸及び従動
軸間に本発明補償装置の第１の実施例を挿入して
示す側面図、第２図は第１図の補償装置のクラツ
チ継手単位を上半部を軸断面にして示す拡大側面
図、第３図は第２図の継手単位の自由浮動軸整合
装置を駆動軸及び従動軸と各クラツチ部分と共に
上半部を軸断面にして示す拡大側面図、第４図は
第３図の４−４線に沿う断面図である。第５図は
本補償装置の第２の実施例を第３図と同様に上半
部を軸断面にして示す側面図、第６図は第５図の
６−６線に沿う断面図である。第７図は本補償装
置の第３の実施例を第３図と同様に上半部を軸断
面にして示す側面図、第８図は第７図の８−８線
に沿う断面図である。 ４……従動軸、６……駆動軸、８……軸整合継
手単位、１４……クラツチ、１５……クラツチチ
ユーブ、３３……クラツチ板、３４……摩擦部
片、３６……管状部片、４６……軸受、４８……
ボス。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (イ)回転する駆動軸と、(ロ)この駆動軸に固定さ
   れた内側部分を持つフランジ付き駆動軸継手部分
   と、このフランジ付き駆動軸継手部分の外側部分
   に固定された環状輪とを備え、前記駆動軸に固定
   された軸整合継手単位と、(ハ)回転する従動軸と、
   (ニ)この従動軸に取付けられ、この従動軸と一緒に
   回転することができる流体駆動の軸線方向に伸張
   自在な空気チユーブクラツチと、(ホ)前記軸整合継
   手単位と、前記軸線方向に伸張自在な空気チユー
   ブクラツチとの間に挿入され、前記環状輪と直結
   する直結手段を持ち、前記空気チユーブクラツチ
   に選択的に係合するのに適するクラツチ摩擦部片
   と、(ヘ)少なくとも１つの軸受受け座を内側に形成
   され、前記軸整合継手単位内に納めた管状部片
   と、(ト)それぞれ前記軸整合継手単位と、前記空気
   チユーブクラツチとに固定され、或る１つの位置
   にあるときに、前記駆動軸と、前記従動軸とに実
   質的に整合した内向きに延びる１対のボスと、(チ)
   前記管状部片と前記ボスの一方との中間において
   前記管状部片の前記軸受受け座内に位置させられ
   た少くとも１個の心合せ軸受とを備え、前記クラ
   ツチ摩擦部片と、前記管状部片とにより、前記駆
   動軸及び前記従動軸の一方をその他方に対して縦
   移動させないで前記従動軸と前記駆動軸との間の
   制限された不整合を補償するように、前記従動軸
   と前記駆動軸とを相互に連結すると共に、前記駆
   動軸から前記従動軸に全トルクを伝えるようにし
   た、駆動軸と従動軸との間の不整合を補償する補
   償装置。 ２ 前記管状部片に少くとも２個の軸受受け座を
   形成し、前記駆動軸と前記従動軸との軸線方向の
   不整合及び角度的方向の不整合を限度内で許容す
   るように、前記ボスと前記管状部片との中間にお
   いて、前記管状部片内の前記各軸受受け座内に取
   付けられた心合せ軸受を備えた特許請求の範囲第
   １項記載の駆動軸と従動軸との間の不整合を補償
   する補償装置。 ３ (イ)円周方向に互いに間隔を置いて互いに整合
   する穴をそれぞれ形成され、前記駆動軸と前記従
   動軸との中間の前記軸整合継手単位内に取付けた
   複数個の弾性環部片と、(ロ)この弾性環部片の互い
   に間隔を置いた前記穴のうちの若干の穴に整合す
   るのに適する若干の穴を含む円周方向に互いに間
   隔を置いた穴を形成され、前記管状部片の少くと
   も一端部に形成した外向きに曲げたフランジと、
   (ハ)前記弾性環部片の円周方向に互いに間隔を置い
   た穴のうちの若干の穴と、前記外向きに曲げたフ
   ランジの円周方向に互いに間隔を置いた若干の穴
   とに整合した関係にある中空部分を持ち、前記弾
   性環部片と前記管状部片の外向きに曲げたフラン
   ジとの中間に位置させた中空スペーサ部片と、(ニ)
   クラツチ支持板と、(ホ)前記弾性環部片の若干の穴
   に整合するのに適する円周方向に互いに間隔を置
   いた若干の穴を含む円周方向に互いに間隔を置い
   た穴を持ち、前記クラツチ支持板に取付けたフラ
   ンジと、(ヘ)前記複数個の弾性環部片の若干の穴を
   貫通すると共に、前記弾性環部片と整合した前記
   外向きに曲げたフランジの若干の穴との間に挿入
   した若干の前記中空スペーサ部片とを貫通する締
   付部片と、(ト)前記弾性環部片と前記フランジとの
   若干の穴が前記始めに述べた穴に整合し中間にあ
   るように、前記弾性環部片と前記フランジとの中
   間に位置する別の中空スペーサ部片と、(チ)前記弾
   性環部片の最後に述べた穴と、前記各中空スペー
   サ部片と、前記フランジの穴とを貫通し、前記管
   状部片の前記外向きに曲げたフランジと前記クラ
   ツチ支持板に隣接するフランジとを、前記クラツ
   チ支持板に駆動関係に固定するようにした締付部
   片とを備えた、特許請求の範囲第１項記載の駆動
   軸と従動軸との間の不整合を補償する補償装置。 ４ (イ)回転する駆動軸と、(ロ)この駆動軸に固定さ
   れた内側部分を持つフランジ付き駆動軸継手部分
   と、このフランジ付き駆動軸継手部分の外側部分
   に固定された環状輪とを備え、前記駆動軸に固定
   された軸整合継手単位と、(ハ)回転する従動軸と、
   (ニ)この従動軸に取付けられ、この従動軸と一緒に
   回転することができる流体駆動の軸線方向に伸張
   自在な空気チユーブクラツチと、(ホ)前記軸整合継
   手単位と、前記軸線方向に伸張自在な空気チユー
   ブクラツチとの間に挿入され、前記環状輪と直結
   する直結手段を持ち、前記空気チユーブクラツチ
   に選択的に係合するのに適するクラツチ摩擦部片
   と、(ヘ)少なくとも１つの軸受受け座を内側に形成
   され、前記軸整合継手単位内に納めた管状部片
   と、(ト)それぞれ前記軸整合継手単位と、前記空気
   チユーブクラツチとに固定され、或る１つの位置
   にあるときに、前記駆動軸と、前記従動軸とに実
   質的に整合した内向きに延びる１対のボスと、(チ)
   前記管状部片と前記ボスの一方との中間において
   前記管状部片の前記軸受受け座内に位置させられ
   た少くとも１個の心合せ軸受とを備え、前記クラ
   ツチ摩擦部片と、前記管状部片とにより、前記駆
   動軸及び前記従動軸の一方をその他方に対して縦
   移動させないで前記従動軸と前記駆動軸との間の
   制限された不整合を補償するように、前記従動軸
   と前記駆動軸とを相互に連結すると共に、前記駆
   動軸から前記従動軸に全トルクを伝えるようにし
   た、駆動軸と従動軸との間の不整合を補償する補
   償装置において、 前記管状部片を前記心合せ軸受に流体連通状態
   にし、(i)前記管状部片の中空部分に連通する潤滑
   剤継手と、(ii)前記内向きに延びるボスを囲み、前
   記管状部片の一部用の閉鎖部片を形成するフラン
   ジと、(iii)前記内向きに延びるボスの少くとも一方
   を囲む潤滑剤密封部片とを備え、この潤滑剤密封
   部片により潤滑剤を正規の圧力のもとに前記管状
   部片内に保持し、前記潤滑剤密封部片に、一層高
   い圧力の潤滑剤を逃がせるように唇状密封片を設
   けた、駆動軸と従動軸との間の不整合を補償する
   補償装置。 ５ (イ)回転する駆動軸と、(ロ)この駆動軸に固定さ
   れた内側部分を持つフランジ付き駆動軸継手部分
   と、このフランジ付き駆動軸継手部分の外側部分
   に固定された環状輪とを備え、前記駆動軸に固定
   された軸整合継手単位と、(ハ)回転する従動軸と、
   (ニ)この従動軸に取付けられ、この従動軸と一緒に
   回転することができる流体駆動の軸線方向に伸張
   自在な空気チユーブクラツチと、(ホ)前記軸整合継
   手単位と、前記軸線方向に伸張自在な空気チユー
   ブクラツチとの間に挿入され、前記環状輪と直結
   する直結手段を持ち、前記空気チユーブクラツチ
   に選択的に係合するのに適するクラツチ摩擦部片
   と、(ヘ)少なくとも１つの軸受受け座を内側に形成
   され、前記軸整合継手単位内に納めた管状部片
   と、(ト)それぞれ前記軸整合継手単位と、前記空気
   チユーブクラツチとに固定され、或る１つの位置
   にあるときに、前記駆動軸と、前記従動軸とに実
   質的に整合した内向きに延びる１対のボスと、(チ)
   前記管状部片と前記ボスの一方との中間において
   前記管状部片の前記軸受受け座内に位置させられ
   た少くとも１個の心合せ軸受とを備え、前記クラ
   ツチ摩擦部片と、前記管状部片とにより、前記駆
   動軸及び前記従動軸の一方をその他方に対して縦
   移動させないで前記従動軸と前記駆動軸との間の
   制限された不整合を補償するように、前記従動軸
   と前記駆動軸とを相互に連結すると共に、前記駆
   動軸から前記従動軸に全トルクを伝えるようにし
   た、駆動軸と従動軸との間の不整合を補償する補
   償装置において、 前記管状部片を前記心合せ軸受に流体連通状態
   にし、(i)前記管状部片の中空部分に連通する潤滑
   剤継手と、(ii)前記内向きに延びるボスを囲み、前
   記管状部片の一部用の閉鎖部片を形成するフラン
   ジと、(iii)前記内向きに延びるボスの少くとも一方
   を囲み、通常前記管状部片内に形成した室と前記
   フランジとの間を密封する潤滑剤密封部片と、(iv)
   圧力が所定の逃がし弁設定値を越えるときに、前
   記管状部片の中空部分から潤滑剤を逃がせるよう
   に、前記管状部片の中空部分に流体連通状態に取
   付けられた逃がし弁とを備えた、駆動軸と従動軸
   との間の不整合を補償する補償装置。