JPS6159838B2 - - Google Patents

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JPS6159838B2
JPS6159838B2 JP13935982A JP13935982A JPS6159838B2 JP S6159838 B2 JPS6159838 B2 JP S6159838B2 JP 13935982 A JP13935982 A JP 13935982A JP 13935982 A JP13935982 A JP 13935982A JP S6159838 B2 JPS6159838 B2 JP S6159838B2
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JP
Japan
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cylindrical body
pipe
manufacturing
waveguide
shaped
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JP13935982A
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JPS5930485A (ja
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Eiji Iri
Tsutomu Maeda
Tooru Uramoto
Junichi Sakomae
Kozo Nohara
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Dainichi Nippon Cables Ltd
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Dainichi Nippon Cables Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5930485A publication Critical patent/JPS5930485A/ja
Publication of JPS6159838B2 publication Critical patent/JPS6159838B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K31/00Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups
    • B23K31/02Processes relevant to this subclass, specially adapted for particular articles or purposes, but not covered by only one of the preceding main groups relating to soldering or welding
    • B23K31/027Making tubes with soldering or welding

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 この発明はパイプ状物体の製造方法に関する。
より特定的には、金属製の帯状体を筒状に成形し
てパイプ状物体を製造するための方法に関する。
先行技術の説明 一般に、マイクロ波帯無線通信または無線放送
などの回線におけるアンテナ給電線には、導波管
または同軸ケーブルが用いられている。このう
ち、導波管には、経済性、端末処理または布設作
業の簡略化、諸特性の安定化などの要望を満足す
るために、楕円導波管が提案されている。この楕
円導波管は、アルミテープなどの導電性金属の表
面に薄い熱可塑性樹脂フイルムを張り合せたラミ
ネートテープを楕円形に成形した後、ポリエチレ
ン外被を形成して構成される。このようなラミネ
ート楕円導波管は、電気的特性が既存の方形導波
管と同程度であり、可撓性に優れ、軽量であり、
端末処理または布設作業を簡略化でき、テープを
使用するため表面の耐蝕処理が容易に行なえるの
で塩水に対して耐蝕性に優れたものが安価に製作
できるなどの特徴を有する。
第1図はパイプ状物体の一例の楕円導波管の従
来の製造方法を説明するためのブロツク図であ
る。次に、第1図を参照して、従来の楕円導波管
の製造方法およびその装置の概略および帯状体ま
たはラミネートテープから楕円導波管を製造する
場合を簡単に説明する。テープサプライ用ドラム
11には、一定幅のラミネートテープ1aが巻か
れている。ラミネートテープ1aは円筒体成形装
置20によつて円筒形に成形される。すなわち、
円筒体成形装置20は、ラミネートテープ1aを
丸めて幅方向の一部で重なりをもたせながらラミ
ネートテープ1aを円筒体1bに成形する。円筒
体1bは、溶融接着装置30によつて加熱され
て、ラミネートテープの重なり部分を溶着させ
る。重なり部分の溶着された円筒体1bは、楕円
成形装置40によつて楕円形に成形される。楕円
形に成形された導波管1cは、保護被膜押出装置
50によつてその外周にポリエチレン外被が形成
される。外被の形成された楕円導波管1dは、冷
却水槽12によつて冷却され、その後引取り装置
13で引取られて、巻取用ドラム14に巻取られ
る。
第2A図および第2B図は楕円導波管の断面構
造および特性を説明するための図である。第1図
の製造装置によつて作られた導波管の断面構造
は、第2A図に示すように、長軸(図示のX軸)
方向の長さがAmmであり、短軸(図示のY軸)の
長さがBmmの楕円形である。ところで、導波管1
dは、ラミネートテープの重ね合せ部が熱可塑性
樹脂によつて熱融着されているので、導体間で電
気的接触がない。この不接触部分からは、電磁波
が外部へ漏洩するので、それをなくすために次の
ように設計する必要がある。すなわち、重なり部
のうちのテープの先端が楕円の短軸Y―Y上から
ずれる距離をδ(mm)、外側と内側のテープの間
隔をt(mm)とすれば、第2B図に示すように、
δ(mm)の位置に幅t(mm)のスリツトがあるも
のと仮定できる。さらに、基本波が伝搬すると
き、ラミネートテープの重ね合せ部分に、第2B
図に示すような壁面電流が流れ、スリツト(t)
を直角に横切る壁面電流の直流成分ITが生じ
る。このため、ダイポールが形成されて、電磁波
が外部へ放射される。このような電磁波の漏洩を
防止するためには、ラミネートテープの重ね合せ
部分の内周面のエツジ(すなわち導波管1dの長
手方向で見ればシーム)をY軸上にすればよいこ
とが各種の実験結果によりわかつた。しかし、第
1図に示すような従来の製造装置では、ラミネー
トテープの重ね合せ部分のエツジをY軸上に正確
に位置決めすることが困難であり、特に長尺の楕
円導波管の製造する場合には、不良品が発生しや
すいという問題点があつた。
また、従来のパイプ状物体の製造方法は、パイ
プ状物体として楕円導波管に限らず、鋼管を製造
する場合にも応用されている。鋼管を製造する場
合は、金属製の帯状体のエツジ部分を突合せて、
その突合せ部分をシーム方向に沿つて溶接するこ
とによつて行なわれる。この場合においても、帯
状体のエツジ部分の突合せ(すなわち鋼管の長手
方向のシーム)位置が、円周方向の所定位置とな
るように位置決めして、溶接装置のトーチの位置
へ供給する必要があつた。なぜならば、もしシー
ム位置がずれると帯状体のエツジの突合せ部分が
溶接されず、製造されたパイプ状物体が鋼管とし
ての機能を発揮できないからである。
発明の概要 この発明は、要約すれば、金属製の帯状体を供
給し、この帯状体を筒状体に成形し、筒状体に成
形したときに生じるシームの位置またはエツジ部
分を検出し、その検出出力に応じて筒状体のシー
ム位置または重ね合せ位置が円周方向の一定位置
となるように筒状体を回動させることによつて製
造するようにした方法である。
この発明によれば、筒状体のシーム位置または
重ね合せ位置が正確に円周方向の一定位置となる
ように筒状体を供給でき、高品質のパイプ状物体
を製造できるようなパイプ状物体の製造方法を実
現できる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、筒状体
のシーム位置または重ね合せ位置が円周方向の一
定位置となるように筒状体を供給でき、長尺のパ
イプ状物体であつても高品質のものを製造できる
ような、パイプ状物体の製造方法を提供すること
である。
この発明の他の目的は、パイプ状物体が導波管
の場合において、電気的特性が優れ、歩留りの優
れたものを製造できるような、パイプ状物体の製
造方法を提供することである。
この発明の上述の目的およびその他の目的と特
徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明か
ら一層明らかとなろう。
なお、以下の説明では、パイプ状物体の一例と
して、楕円導波管を製造する場合の方法を述べ
る。
好ましい実施例の説明 第3図はこの発明の一実施例の導波管の製造方
法を説明するためのブロツク図である。この実施
例の導波管の製造方法を達成するための装置は次
のごとく構成される。すなわち、テープサプライ
用ドラム11と巻取用ドラム14との間には、第
1の成形手段の一例の円筒体成形装置20、溶融
接着装置30、矯正手段の一例の矯正装置60、
エツジ検出手段の一例のラツプ位置検出器70、
第2の成形手段の一例の楕円成形装置40、保護
被膜押出装置50、冷却水槽12、条長計尺器1
5、マーキング装置16および引取り装置13が
ラミネートテープの移送方向に沿つて順次配置さ
れる。ラツプ位置検出器70の出力および条長計
尺器15の出力は、制御手段の一例のコントロー
ラ80に与えられる。矯正装置60には、コント
ローラ80から円筒体の重なり部分のエツジを矯
正するための信号が与えられる。マーキング装置
16には、コントローラ80から導波管1dの良
否、製造番号、特性などを表わすためのデータが
与えられる。コントローラ80には、プリンタ1
7が接続される。
第4図はこの発明の製造方法によつて楕円導波
管を成形する場合の原理を説明するための図解図
である。
次に、第3図および第4図を参照して、この発
明の導波管の製造方法によつて楕円導波管を製造
する場合の概略を説明する。ドラム11には、導
電性金属に樹脂層を形成した帯状体(たとえばラ
ミネートテープ)1aが巻かれている。ラミネー
トテープ1aは、導電性金属の少なくとも一方面
に熱可塑性樹脂層を張り合せて形成され、その厚
みがたとえば0.1〜0.4mmである。導電性金属に
は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金属の表面
にクロメート処理したものなどが用いられ、その
厚みがたとえば0.05〜0.35mmのものが用いられ
る。熱可塑性樹脂には、ポリオレフイン樹脂(た
とえばポリエチレン)が用いられ、その厚みが
0.05〜0.1mmに選ばれる。このラミネートテープ
1aは円筒体成形装置20によつて幅方向の両端
部分が一定の幅lを有するように重ね合せられ
て、円筒体となるように成形される。円筒形に成
形されたラミネートテープすなわち円筒体1b
は、溶融接着装置30によつて加熱されて、熱可
塑性樹脂層が溶融接着される。この円筒体1bは
矯正装置60によつて重ね合せ部分が円周方向の
一定の位置となるように矯正されて、ラツプ位置
検出器70を介して楕円成形装置40へ供給され
る。ラツプ位置検出装置70は、楕円形成装置4
0へ供給される円筒体1bの重なり部分(ラツプ
部分)の位置を検出して、その出力をコントロー
ラ80に与える。コントローラ80は、ラツプ位
置検出器70の出力に応じて矯正装置60を駆動
させる。楕円成形装置40は円筒体1bを短軸
(Y軸)方向すなわち第4図に示す矢印方向から
押しつぶすように力を加えて、円筒体1bを楕円
形に成形する。楕円形に成形された導波管1c
は、保護被膜押出装置50によつてその外周に被
膜が被覆されて、冷却水槽12で冷却され、条長
計尺器15およびマーキング装置16を介して引
取り装置13へ供給される。引取り装置13は、
被膜が被覆された導波管1dを一定速度で引張り
力を加えて引取り、巻取用ドラム14へそれを巻
取らせる。このとき、条長計尺器15が導波管1
dの通過長さに相当する信号を発生してコントロ
ーラ80に与える。マーキング装置16は、イン
クゼツトを含み、導波管1dにマークを付けるの
に用いられる。
次に、この発明の製造方法に用いられる各部の
具体的な構成を説明する。
第5図は円筒体成形装置20の詳細図である。
円筒体成形装置20は、ハの字成形ダイ21、オ
ーバラツプダイ22、固定ダイ23および伸縮ダ
イ24を含む。ハの字成形ダイ21は、ラミネー
トテープ1aを挟む両側に固定部21aをハの字
形に配置し、ラミネートテープ1aの幅よりやや
狭い間隔で2つの固定部21aの対向する部分に
ローラ21bを装着している。そして、ハの字成
形ダイ21は、ラミネートテープ1aの両端の一
部をローラ21bで巻込みつつ、ラミネートテー
プ1aをオーバラツプダイ22へ供給する。
オーバラツプダイ22は、ラミネートテープ1
aの供給方向に沿つて先細りした筒部22aを含
み、ラミネートテープ1aの供給される開口部分
に成形補助具22bを装着している。筒部22a
の軸方向の一部には、窓22cが形成される。窓
22cには、内縁押え爪22bが設けられる。そ
して、ラミネートテープ1aは成形補助具22b
の部分で丸められて、筒部22a内を移送される
際に重なり部分を徐々に増やして一定幅lの重な
り部分を有する状態で導出される。
オーバラツプダイ22で丸められたラミネート
テープは、固定ダイ23で重なり部分が固定され
て、伸縮ダイ24で圧縮されて、円筒体1bとし
て引出される。ここで、伸縮ダイ24は、ラミネ
ートテープの供給される部分に中子24aを形成
し、中子24aの周囲部分を囲みつつラミネート
テープを引出すようにされる。
第6図は溶融接着装置30の詳細図である。溶
融接着装置30は、円筒体1bに相対する部分に
開口部の形成された筐体31を含み、筐体31内
にヒータ32を設け、ヒータ32の上部のフアン
33を含んで構成される。そして、常時ヒータ3
2に電力を供給して発熱させるとともに、フアン
33を回転させて、約600度程度の熱風を円筒体
1bに吹付けて、円筒体1bの重なり部分の樹脂
を加熱融着させる。
第7A図および第7B図は楕円成形装置の一例
の詳細図であり、特に第7A図はその正面図、第
7B図はその右側面図を示す。図示の楕円成形装
置40は、2つの押圧プーリ41および42を含
む。押圧プーリ41は、その円周面に楕円の接線
に対応する円弧状の溝が形成され、その中心部分
に軸41bが形成される。押圧プーリ42は、そ
の円周面に円弧状の溝42aが形成されるととも
に、押圧プーリ41の溝41a以外の部分と当接
する段差部42cが形成され、その中心部分に軸
42bが形成される。これらの押圧プーリ41お
よび42の軸41b,42bが回転自在に軸支さ
れる。そして、押圧プーリ41の溝41aと押圧
プーリ42の溝42aとの間で挾まれる空間部分
に円筒体1bが挿入されて、円筒体1bの挿入方
向とは逆方向からそれを引出すことによつて、、
円筒体1bが楕円形の導波管1cに成形される。
第8A図および第8B図は楕円成形装置の他の
例の詳細図である。第8A図および第8B図に示
す楕円成形装置40′は、いわゆるキヤタピラ形
式のものであつて、プーリ43,43′にベルト
44をかけ、プーリ45,45′にベルト46を
かけ、これらを円筒体1bの移送方向に沿つて設
けて構成される。そして、ベルト44,46に
は、楕円の円弧に接する切欠き部の形成された押
圧具44a,46aがそれぞれ一定間隔ごとに形
成される。これによつて、円筒体1bは、ベルト
44に形成たれた複数の押圧具44aとベルト4
6に形成された複数の押圧具46aとの間の円弧
状の切欠き部で囲まれる空間部分を通過するとき
に、短軸方向に押圧力を受けて、楕円に形成され
る。
なお、楕円形成装置は第7A図〜第8B図に示
すものに代えて、その他各種のものを用いること
もできる。
第9図は保護被膜押出装置50の詳細な斜視図
である。保護被膜押出装置50は、タンク51の
下方を先細り状にしかつその下方部分に押出部5
2を形成している。押出部52は、先細り状の円
筒で構成され、円筒の外部から見て肉厚部分が中
空状にされてタンク51の連通するように形成さ
れ、導波管1cの供給方向先端部分に押出口が形
成される。そして、タンク51には、ポレオレフ
イン樹脂(たとえばポリエチレン樹脂)やPVC
などが蓄えられる。楕円形の導波管1cが貫通孔
53に貫通されて、前述の引取り装置13で引取
られるとき、押出部52の押出口から樹脂が徐々
に押出されて導波管1cの外周部分に付着する。
これによつて、ラミネートテープを楕円形に成形
した導波管1cは、ポリオレフイン樹脂で外周部
分が被覆される。外被の厚さは、たとえば1〜3
mmに選ばれる。
第10A図および第10B図は矯正装置60の
詳細図であり、特に第10A図は要部の正面図、
第10B図は導波管1cの供給方向から見た側面
図を示す。矯正装置60は、複数固のロール61
a〜61dを含む。各ロール61a〜61dは、
軸62a〜62dでそれぞれ回転自在に軸支され
る。各ロール61a〜61dの軸方向の周面が円
筒体1bの円弧に接する形状に削り加工される。
そして、各ロール61a〜61dは、4面から円
筒体1bを囲むように、井形に組合せられて、そ
れぞれの軸62a〜62dがリング状支持部材6
3の内周面で固定される。リング状支持部材63
は、その周囲部分にベルトをかけるための溝が形
成されるとともに、回転自在なように固定部材
(図示せず)に装着される。リング状支持部材6
3の溝には、ベルト64がかけられる。ベルト6
4は、モータ65の回転軸65aに固着されたプ
ーリ66にかけられる。
これによつて、モータ65の回転力がプーリ6
6およびベルト64を介してリング状支持部材6
3に伝達される。このとき、ローラ61a〜61
dで囲まれる空間部分に円筒体1bが貫通されて
いるので、リング状支持部材63が回転すると4
個のローラ61a〜61dで挟まれている円筒体
1bがリング状支持部材63の回動とともに回動
される。したがつて、モータ65の回転量および
回転方向を制御すれば、円筒体1bの重なり部分
の位置を円周方向に沿つて調整または矯正でき
る。
第11A図および第11B図はラツプ位置検出
器の原理を説明するための図である。第11A図
において、ラツプ位置検出器70は発振部71
と、発振部71の両側に設けられる受信部72,
73とを含む。このラツプ位置検出器70は、発
振部71から発せられた信号が両側の受信部7
2,73で受信されるときの磁気低抗のアンバラ
ンス(すなわち透磁率の変化)によつてδを検出
するものである。ここで、円筒体1bのラミネー
トテープの重なり部分は、一定の幅lであるの
で、ラミネートテープの内周面のエツジ部分から
発振部71の真下の位置までの距離δを予め定め
る一定値(δ)と定めたとき、δの変化分△δ
(このとき、内周面のエツジから発振部71の真
下までのの距離δはδ±△δ)の変化によつて
第11B図に示すような出力が得られる。但し、
△δの正(+)は内周面のエツジ部分が第11A
図から見て左方向へ移動した場合を示し、負
(−)はエツジ部分が右側へ移動した場合を示
す。
このように、この実施例のラツプ位値検出器7
0で円筒体1bの内周面のエツジを検出する場合
の原理は、内周面のエツジの位置によつて受信部
72と73で検出される磁気抵抗のバランスが異
なることを利用したものである。したがつて、円
筒体1bの内周面のエツジ部分を一定の位置(す
なわち一定の角度)となるように矯正装置60の
リング状支持部材63を回動させれば、楕円成形
する際のY軸を一定方向に位置決めできることが
明らかとなろう。
ところで、第11A図に示すラツプ位置検出器
70は、ラミネートテープの重なり部分を検出す
る場合を述べたが、円筒体の外周面のエツジを検
出してもよい。その場合は、重なり部分の幅lが
一定であるため、外周面のエツジを光学的に検出
してそのエツジの検出位置から距離lだけ離れた
位置が楕円成形装置の押圧方向すなわちY軸方向
となるように矯正装置60を駆動させればよい。
この場合は、エツジを光学的に検出するための具
体的手段として、CCDセンサなどを用いること
ができる。
第12図はこの発明の好ましい実施例のコント
ローラの動作原理を説明するためのブロツク線図
であり、特に制御系を極めて簡略化して記載した
ものであり、一種のフイードバツク制御ループを
形成している。
図において、ラツプ位置検出器70は、ずれ量
△δを検出して、ずれ量△δに相関する出力電圧
Eをコントローラ80に含まれるモータ制御信号
演算器80aに与える。コントローラ80は、ラ
ミネートテープの重なり部分のエツジを矯正する
目的で矯正装置60を回転させる際に、モータ6
5を最適な状態に制御するためのモータ制御信号
Vを演算するものである。
具体的には、モータ制御信号演算器80aは、
位置検出器70で検出された出力電圧Eに含まれ
るノイズ等の高周波成分を除去した後、その電圧
の変化に応答して応答性がよくかつ安定性の高い
制御を行なわせるための演算を行なう。この演算
出力が加算器80cの加算入力となる。一方、加
算器80cの減算入力には、電流制御演算器80
bの出力が与えられる。電流制御演算器80b
は、矯正装置60に含まれるモータ65の電流値
Iに相関する信号が与えられると、この信号に含
まれるノイズ等を除去した後、モータ電流を制御
するための演算を行なう。すなわち、電流制御演
算器80bは、モータ電流が予め定められた範囲
内に収束するように制御するための演算を行な
う。そして、加算器80cの出力がモータ制御信
号Vとして矯正装置60に与えられる。
次に、好ましい実施例の特徴となる制御を行な
うための具体的な手段または手法について説明す
る。以下に述べる実施例では、第12図に示すブ
ロツク線図の動作をサンプリング制御理論に基づ
くコンビユータの処理によつて行なつている。な
お、この実施例以外の手法、たとえばアナログ演
算器を用いる手法によつても、制御が可能である
ことはもちろんである。
第13図はコントローラおよびそれに関連する
回路のブロツク図である。コントローラ80は中
央処理装置(CPU)81を含む。CPU81に
は、プログラム記憶用メモリ(たとえばROM)
およびデータ記憶用メモリ(RAM)を含む。
CPU81にはインタフエース82が接続され
る。インタフエース82は、CPU81からの出
力を出力する場合に必要に応じてデイジタル―ア
ナログ(D/A)変換する機能、および関連する
各部の入力をCPU81へ与えるときにアナログ
―デイジタル(A/D)変換する機能を含む。イ
ンタフエース82には、変換回路83、印字・表
示駆動回路84、モータ駆動ユニツト85および
アイソレータ86が接続される。
変換回路83は、条長計尺器15から与えられ
る計尺パルスを所定のデータフオーマツトに変換
するとともに、ラツプ検出器70の出力を所定の
データフオーマツトに変換してインタフエース8
2に与える。
印字・表示駆動回路84はコントローラ80か
ら与えられる信号に基づいて、マーキング装置1
6に含まれるインクゼツトに所定のマークを印字
させるとともに、警報ランプ(図示せず)を表示
駆動させる。ここで、マーキング装置16によつ
て導波管1dにマークを付ける場合としては、切
断箇所を検出したときのその場所を示すマーク、
不良発生箇所を検出したときのその場所を示すマ
ーク、および不良終了箇所を検出したときにその
箇所を示すマークなどである。
モータ駆動ユニツト85は、過負荷検出器85
a、モータ駆動回路85bおよびモータ電流検出
器85cを含む。過負荷検出器85aは、矯正装
置60に含まれるモータ65の過負荷を検出し
て、インタフエース82に与える。これを受け
て、コントローラ80は直ちにモータ65を停止
させるとともに、異常信号を印字・表示駆動回路
84に与える。これは、モータ65が過負荷にな
つたとき、矯正装置60で円筒体1bの重なり部
分の位置を矯正できなくなるので、それを示すマ
ークを導波管1dに印字させるためである。モー
タ駆動回路85bは、CPU81の出力に基づい
てモータの回転量および回転方向を制御するもの
である。モータ電流検出器85cは、モータの電
流を検出して、アイソレータ86を介してインタ
フエース82へ与える。CPU81に接続される
プリンタ17は、次のデータを記録するのに利用
される。すなわち、プリンタ17は、導波管の品
名、製造年月日、管理者名、製品条長、製品ロツ
ド数および総押出条長および製品率などのデータ
を印字記録して、生産管理の資料を作成するのに
利用される。
第14図はこの発明の導波管の製造方法によつ
て製造された導波管の特性を説明するための実測
データを示す図である。図示では、縦軸を±△δ
(mm)とし、横軸を導波管の長さ(m)とする。
図示から明らかなように、この発明の製造装置を
用いれば、△δがほぼ±0.3(mm)の範囲とな
り、極めて正確にシーム位置を一定値にすること
ができる。
ところで、上述の実施例では、パイプ状物体の
一例として楕円導波管を製造する場合の方法を述
べたが、この発明の技術思想はこれに限らず各種
のパイプ状物体(たとえば鋼管)の製造にも適用
できる。この発明を鋼管の製造方法に適用する場
合は、ラミネートテープ1aに代えて肉厚の厚い
金属製の帯状体が用いられ、溶融接着装置30が
不要となり、楕円成形装置40に代えてシーム溶
接装置が用いられる。そして、矯正装置60によ
つてシームの位置が円周方向の所定位置に矯正さ
れた筒状体は、シーム溶接装置へ供給され、筒状
体のシームに沿つて溶接される。これによつて、
長尺の鋼管が形成でき、しかも正確にシーム位置
で溶接できる利点がある。
以上のように、この発明によれば、高品質のパ
イプ状物体を容易に製造できるなどの特有の効果
が奏される。
また、この発明は、パイプ状物体の一例として
楕円導波管の製造に適用すれば、楕円成形時に加
圧される内周面の重なり部分のシーム位置を正確
に一定位置にすることができ、電気的特性の優れ
た楕円導波管を製造できるなどの特有の効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はパイプ状物体の一例の楕円導波管の従
来の製造方法を説明するためのブロツク図であ
る。第2A図および第2B図はパイプ状物体の一
例の楕円導波管の断面構造および特性を説明する
ための図である。第3図はこの発明の一実施例の
パイプ状物体の製造方法を楕円導波管の製造に適
用した場合のブロツク図である。第4図は第3図
の実施例によつて円筒体から楕円形の導波管を製
造する原理を説明するための図である。第5図は
円筒体成形装置の詳細図である。第6図は溶融接
着装置の詳細図である。第7A図および第7B図
は楕円成形装置の詳細図である。第8A図および
第8B図は楕円成形装置の他の例の詳細図であ
る。第9図は保護膜被覆押出装置の詳細図であ
る。第10A図および第10B図は矯正装置の詳
細図である。第11A図はラツプ位置検出器の原
理を説明するための図であり、第11B図はその
出力特性を示す。第12図はこの発明の好ましい
実施例に用いられるコントローラのブロツク線図
である。第13図はコントローラおよび関連回路
のブロツク図である。第14図はこの発明の効果
を説明するための測定データを示す図である。 図において、1aはラミネートテープ、1bは
円筒体、1cは楕円成形された導波管、1dは外
被の形成された導波管、11はテープサプライ用
ドラム、12は冷却水槽、13は引取り装置、1
4は巻取用ドラム、20は円筒体成形装置、30
は溶融接着装置、40は楕円成形装置、50は保
護被膜押出装置、60は矯正装置、70はラツプ
位置検出器、80はコントローラを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属製の帯状体を筒状に成形してパイプ状物
    体を製造する方法であつて、 前記帯状体を供給する第1のステツプ、 前記帯状体を筒状体に成形する第2のステツ
    プ、 前記帯状体を筒状体に成形したときに生じるシ
    ームの位置または帯状体の重ね合せ位置を検出す
    る第3のステツプ、および 前記シーム位置の検出に応じて、前記筒状体の
    シーム位置が筒状体の円周方向の一定位置となる
    ように、筒状体を回動させる第4のステツプを含
    む、パイプ状物体の製造方法。 2 前記パイプ状物体は、円筒体であり、 前記第2のステツプは、前記帯状体を丸めてエ
    ツジ部分を突合わせた後接合するステツプを含
    む、特許請求の範囲第1項記載のパイプ状物体の
    製造方法。 3 前記パイプ状物体は、導波管であり、 前記帯状体は、金属テープに樹脂膜を形成した
    ものであり、 前記第2のステツプは、帯状体を丸めてエツジ
    部分を重ね合せ、重ね合せ部分を溶融接合するス
    テツプを含む、特許請求の範囲第1項記載のパイ
    プ状物体の製造方法。 4 前記筒状物体を加圧して楕円に成形する第5
    のステツプをさらに含む、特許請求の範囲第3項
    記載のパイプ状物体の製造方法。
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