JPS6158695B2 - - Google Patents

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JPS6158695B2
JPS6158695B2 JP57123716A JP12371682A JPS6158695B2 JP S6158695 B2 JPS6158695 B2 JP S6158695B2 JP 57123716 A JP57123716 A JP 57123716A JP 12371682 A JP12371682 A JP 12371682A JP S6158695 B2 JPS6158695 B2 JP S6158695B2
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JP
Japan
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clutch
gear
speed
oil passage
engine
Prior art date
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JP57123716A
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JPS5913159A (ja
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Mitsuru Nagaoka
Shizuo Tsunoda
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Matsuda KK
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Matsuda KK
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車用の変速機、特にエンジン出
力軸と入力軸の間のクラツチ断接操作、及び該入
力軸と出力軸の間の変速歯車の切換操作を油圧に
より走行状態に応じて自動制御するようにした変
速機における上記クラツチの接続速度を適切に制
御する装置に関する。
一般に、入力軸と出力軸の間に歯車選択部材に
よつて選択的に伝動状態に設定される複数組の変
速歯車群を介設し、且つ上記入力軸とエンジン出
力軸の間にクラツチを備えた変速機においては、
上記変速歯車の切換操作はクラツチ切断状態の下
で行われ、該切換操作が完了した後に再びクラツ
チが接続される。然して、上記の変速歯車の切換
操作及びクラツチの断接操作が油圧により、自動
車の走行状態に応じて自動的に行われる油圧制御
変速機にあつては、上記クラツチの接続速度の遅
速が自動車の運転性に著しい影響を及びす。例え
ば、該クラツチの接続速度が早過ぎる場合は、特
にエンジンが高速回転している場合にシヨツクが
発生して乗心地を著しく悪くし、またエンジンが
低速回転の場合は急激な負荷の作用によるエンス
トを招起する。更にクラツチ接続速度が遅過ぎる
場合は、特にアクセル開度が大きい場合に所謂空
吹き現象を来たす。
このような問題に対しては、エンジン回転速度
やアクセル開度等のエンジンの作動状態を示す制
御量を導入し、これらの制御量によつてクラツチ
アクチユエータへの油圧の供給速度をコントロー
ルして、上記クラツチの接続速度をエンジンの各
作動状態に応じて予め設定された最適の速度に制
御することが考えられる。しかし、このような制
御手段だけでは、作動オイルの粘度が温度によつ
て変化した場合に、アクチユエータへのオイルの
供給速度ないし該アクチユエータの動作速度が変
化するため、必ずしも予め設定されたエンジンの
作動状態に対応した最適のクラツチ接続速度が得
られず、上記したクラツチ接続時の問題を完全に
解消することができない。
ところで、クラツチの断接操作を油圧によりア
クチユエータを介して自動制御する場合における
クラツチ接続速度の制御に関しては、例えば特公
昭49−48694号公報に記載された発明が存在す
る。これは、エンジン回転速度に応答して調圧さ
れた流体圧をクラツチアクチユエータに供給する
構成において、エンジンの減加速度を検出して、
上記エンジン回転速度の変化に応答する流体圧の
変化を位相進みさせることにより、上記アクチユ
エータの作動遅れを解消したものである。しか
し、この発明においても、作動オイルの粘度が変
化すれば制御の目標値に対する作動値のずれを生
じ、上記したクラツチ接続時の問題を来たす惧れ
がある。
本発明は、上記のような問題点に着目し、これ
を解消することを目的とするもので、エンジン出
力軸と入力軸の間に油圧式のクラツチアクチユエ
ータを介して断接操作が行われるクラツチが介設
されている油圧制御変速機において、上記アクチ
ユエータによるクラツチの接続速度をエンジンの
作動状態に応じて制御すると共に、別途作動オイ
ルの粘度による影響を検出して、上記の制御に際
してその影響を取り除くように補正する。これに
より、オイル粘度の変化に拘らず、クラツチの接
続速度を常にエンジンの作動状態に対応した最適
の速度に制御し、クラツチ接続時におけるシヨツ
クの発生やエンスト、或は空吹き等を防止する。
即ち、本発明においては、入力軸と出力軸の間
に歯車選択部材によつて選択的にトルク伝達状態
とされる複数組の変速歯車が介設され、且つ上記
入力軸とエンジン出力軸の間にクラツチが備えら
れた変速機であつて、上記歯車選択部材による変
速歯車の切換操作と上記クラツチの断接操作が
夫々油圧式のアクチユエータにより自動操作され
る油圧制御変速機において、アクセル開度がエン
ジン回転速度等のエンジンの作動状態を示す制御
量に基いて上記アクチユエータによるクラツチの
接続速度をコントロールするクラツチ速度制御手
段と共に、オイル粘度の影響を上記歯車選択部材
の動作速度によつて検出して、上記クラツチ速度
制御手段に補正信号を出力するオイル粘度補正手
段とを備えたのである。これによりクラツチ接続
速度が、オイル粘度の変化に拘らず、常にエンジ
ンの作動状態に対応した最適の速度に制御される
ことになる。
以下、本発明を図面に示す複合クラツチ式変速
機についての実施例に基いて説明する。
第1図は変速機の主として機械的部分の構成を
示すもので、エンジンAの出力軸B上に該エンジ
ンA側から第1入力軸1及び第2入力軸2が遊嵌
合され、且つ第1入力軸1と上記エンジン出力軸
Bとの間、及び第2入力軸2と同じくエンジン出
力軸Bとの間には夫々第1クラツチ3及び第2ク
ラツチ4が備えられている。
上記第1入力軸1とこれに平行な出力軸5との
間には、入力軸1上に遊嵌合された駆動側歯車と
出力軸5に一体の被動側歯車により構成される変
速段において互いに隣り合わない第1速歯車6及
び第3速歯車7、並びに駆動側歯車と被動側歯車
が中間歯車を介して噛合する後退歯車8が介設さ
れている。同様に、第2入力軸2と出力軸5との
間には、同じく変速段において互いに隣り合わな
い第2速歯車9及び第4速歯車10が介設されて
いる。
また、第1入力軸1上における第1速歯車6と
第3速歯車7との間、及び第2入力軸2上におけ
る第2速歯車9と第4速歯車10との間には、1
−3歯車選択部材11及び2−4歯車選択部材1
2が夫々スライド可能にスプライン嵌合されてお
り、更に第1入力軸1上における後退歯車8の側
方には後退歯車選択部材13がスプライン嵌合さ
れている。そして、これらの歯車選択部材11,
12,13は油圧式の歯車切換アクチユエータ1
4,15,16の作動によつて第1又は第2入力
軸1,2上をスライドさせられ、そのスライドし
た側方に位置する変速歯車と結合して、当該歯車
を第1入力軸1又は第2入力軸2に対して伝動状
態とする。つまり、1−3歯車切換アクチユエー
タ14が1速用油路17から導入される油圧によ
つて作動すると、1−3歯車選択部材11が第1
速歯車6を伝動状態とし、同様に同アクチユエー
タ14が3速用油路18から導入される油圧によ
つて作動すれば第3速歯車7が伝動状態となる。
また、2−4歯車切換アクチユエータ15が2速
用油路19から導入される油圧によつて作動する
と、2−4歯車選択部材12が第2速歯車9を伝
動状態とし、同アクチユエータ15が4速用油路
20から導入される油圧によつて作動すれば第4
速歯車10が伝動状態となる。更に後退歯車切換
アクチユエータ16に後退用油路21から油圧が
導入されると、後退歯車選択部材13を介して後
退歯車8が伝動状態とされる。ここで、上記各ア
クチユエータ14,15,16における歯車選択
部材11,12,13を夫々スライドさせるシフ
トロツド14a,15a,16aには、アクチユ
エータへの油圧の非導入時に対応する歯車選択部
材を中立位置、即ち、いずれの変速歯車とも結合
しない位置に保持する一対又は一本のスプリング
部材14b,15b,16bが夫々装着されてい
る。
また、上記エンジン出力軸Bと第1入力軸1と
の間に備えられた第1クラツチ3は、第1クラツ
チアクチユエータ22に第1クラツチ用油路23
から油圧が導入された時にレバー24を介して接
続され、同様にエンジン出力軸Bと第2入力軸2
との間に備えられた第2クラツチ4は、第2クラ
ツチアクチユエータ25に第2クラツチ用油路2
6から油圧が導入された際にレバー27を介して
接続される。そして、これらのクラツチ3,4
は、対応するアクチユエータ22,25に油圧が
導入されていない場合は、レバー24,27が
夫々装着されたリターンスプリグ28,29によ
り切断状態に保持されている。
更に、上記エンジン出力軸Bはオイルポンプ3
0を駆動し、該ポンプ30から吐出された作動オ
イルが調圧弁31により一定圧とされた上でメイ
ン油路32に送り出されるよう構成されている。
また、上記出力軸5は出力歯車33を介して差動
装置Cを駆動し、該装置Cの出力によつて図示し
ない左右一対の前輪(又は後輪)を駆動する。
ここで、図示の実施例においては、上記1−3
歯車切換アクチユエータ14のピストンロツド1
4cにオイル粘度センサ34が具備され、該ロツ
ド14cが図示の中立位置から図面上右方に移動
して1−3歯車選択部材11を第1速歯車6に結
合させた際に、上記センサ34における突子34
aがロツド14cの周面に形成された凹部14d
に係合して、切換動作完了信号Qaが発せられる
ように構成されている。
次に、第2図により上記機械的構成部分に対す
る制御部分の構成について説明すると、オイルポ
ンプ30から吐出され、調圧弁31によつて一定
圧とされた作動オイルは、メイン油路32を通つ
てシフト弁35に導入される。該シフト弁35は
シフトレバー36による手動操作によつてシフト
位置が選択され、これに伴うスプール35aの移
動により、P(駐車)レンヂ及びN(中立)レン
ヂにおいては上記メイン油路32を遮断し、D
(1〜4速間の自動変速)レンヂ、3(1〜3速
間の自動変速)レンヂ及び2(1,2速間の自動
変速)レンヂにおいては、上記メイン油路32を
前進用油路37に連通させ、更にR(後退)レン
ヂにおいてはメイン油路32を後退用油路38に
連通させる。また、上記スプール35aの移動に
よりシフトスイツチ39における可動接点39a
が移動する。このスイツチ39は固定接点R′,
N′,D′,3′,2′を有し、その一つに上記可動
接点39aが接触することにより、シフト弁35
ないしシフトレバー36の位置を示すシフト位置
信号Qbを出力する。
上記前進用油路37は1−3速用油路40と2
−4速用油路41とに分岐されており、前者の油
路40は1−3切換電磁弁42に導かれて、該弁
42の切換動作により前述の1速用油路17又は
3速用油路18に選択的に連通され、また後者の
油路41は2−4切換電磁弁43に導かれて、該
弁43の切換動作により前述の2速用油路19又
は4速用油路20に選択的に連通される。また、
上記後退用油路38は一方向絞り弁44を介して
前述の後退用油路21となる。
更に、上記前進用油路37及び後退用油路38
から夫々逆止弁45,46を介して分岐されたク
ラツチ用油路47は、クラツチ制御電磁弁48を
経て二本の油路に分岐され、その一方は第1クラ
ツチ電磁弁49を介して前述の第1クラツチ用油
路23となり、他方は第2クラツチ電磁弁50を
介して前述の第2クラツチ用油路26となる。
然して上記1−3切換電磁弁42、2−4切換
電磁弁43、第1クラツチ電磁弁49及び第2ク
ラツチ電磁弁50は、上記シフトスイツチ39か
ら入力されるシフト位置信号Qb、車速センサ5
1から入力される車速信号Qc及びアクセル開度
センサ52から入力されるアクセル開度信号Qd
に基いて制御装置53から出力される歯車切換信
号Q1〜Q4及びクラツチ接続信号Q1′,Q2′により
動作する。つまり、歯車切換信号Q1又はQ3によ
り、1−3切換電磁弁42が1−3速用油路40
を1速用油路17又は3速用油路18に連通さ
せ、歯車切換信号Q2又はQ4により、2−4切換
電磁弁43が2−4変速用油路41を2速用油路
19又は4速用油路20に連通させる。また、第
1クラツチ接続信号Q1′により第1クラツチ電磁
弁49が開いて第1クラツチ用油路23を開通さ
せ、同様に第2クラツチ接続信号Q2′により第2
クラツチ電磁弁50が開いて第2クラツチ用油路
26を開通させる。
また、上記制御装置53には前述のオイル粘度
センサ34からの切換動作完了信号Qaが入力さ
れ、該信号Qaと上記アクセル開度信号Qdとに基
いてクラツチ制御信号Qoが出力される。この信
号Qoはクラツチ制御電磁弁48に入力され、該
電磁弁48をデユーテイ制御、即ち、断続的な
ON,OFFによる作動オイルの通過速度の制御を
行う。
次に第3〜5図に基いて具体的な制御手段を説
明する。
先づ、停車時においてシフトレバー36がNレ
ンヂに位置する場合は、オイルポンプ30から作
動オイルを供給されるメイン油路32がシフト弁
35において遮断されているから、各歯車切換ア
クチユエータ14,15,16及び各クラツチア
クチユエータ22,25にはいずれも油圧が導入
されない。従つて各歯車選択部材11,12,1
3は夫々スプリング部材14b,15b,16b
によりいずれの変速歯車とも結合しない中立位置
に保持され、且つ第1クラツチ3及び第2クラツ
チ4はともに切断された状態にある。
この状態から上記シフトレバー36を例えばD
レンヂに入れると、シフト弁35においてメイン
油路32が前進用油路37に連通すると同時に、
シフトスイツチ39からのDレンヂに入つたこと
を示すシフト位置信号Qbに基いて制御装置53
から1−3切換電磁弁42が歯車切換信号Q1
出力され、該電磁弁42が1−3速用油路40を
1速用油路17に連通させる。そのため、上記メ
イン油路32から前進用油路37及び1−3速用
油路40を経て、1速用油路17から1−3歯車
切換アクチユエータ14に油圧が導入され、1−
3歯車選択部材11が第1速歯車6に結合して、
該歯車6が伝動状態となる。その場合に、上記ア
クチユエータ14におけるピストンロツド14c
に具備されたオイル粘度センサ34が作動し、上
記歯車選択部材11が第1速歯車6に結合した際
に発信される切換動作完了信号Qaが制御装置5
3に入力される。そして、該制御装置53におい
て、第5図aに示すフローチヤートに従つて上記
歯車切換信号(第1歯車接続指令)Q1の発信時
から動作完了信号Qaの受信時までの時間が計測
されると共に、その計測値xと予め設定されてい
る標準値xoの比較によりオイル粘度補正係数X
(=x/xo)が算出される。
然る後、自動車を発進させるべくアクセルペダ
ルを踏み込むと、アクセル開度センサ52からの
信号Qdに基いて制御装置53が第1クラツチ接
続信号Q1′を出力する。該信号Q1′によつて第1ク
ラツチ電磁弁49が開き、上記前進用油路37か
らクラツチ用油路47及び第1クラツチ用油路2
3を経て第1クラツチアクチユエータ22に油圧
が導入され、第1クラツチ3が接続される。これ
により、エンジンAの出力がエンジン出力軸Bか
ら第1クラツチ3を介して第1入力軸1に伝達さ
れ、更に上記のようにして既に伝動状態とされて
いる第1速歯車6を介して出力軸5に至り、差動
装置Cを介して駆動輪を回転させる。
然して上記制御装置53からの第1クラツチ接
続信号Q1′の発信時には、該装置53からクラツ
チ制御電磁弁48に第5図bに示すフローチヤー
トに従つてクラツチ制御信号Qoが出力される。
該信号Qoはアクセル開度センサ52からの信号
Qdに基いて、アクセル開度が大きい程クラツチ
制御電磁弁48のデユーテイON時間Tが長くな
るように、即ち、作動オイルの通過速度を早くし
て速かに第1クラツチアクチユエータ22に油圧
が導入されるように制御する。その場合に、該ク
ラツチ制御信号Qoは上記歯車選択部材11の動
作時に算出されたオイル粘度補正係数Xにより補
正され、例えばオイル粘度が大きいため歯車選択
部材11の動作速度が標準状態より遅い場合(X
>1の場合)には、クラツチ制御電磁弁48のデ
ユーテイON時間Tを長くしてオイル粘度が大き
いことによる第1クラツチアクチユエータ22の
作動遅れを防止し、逆にオイル粘度が小さい場合
(X<1の場合)には、上記電磁弁48のデユー
テイON時間Tを短かくして、上記アクチユエー
タ22の動作が早くなり過ぎることを防止する。
これにより第1クラツチ3の接続速度が、作動オ
イルの粘度に拘らず、その時のアクセル開度に対
応した最適の速度に制御される。
このようにして自動車が1速状態で発進した
後、車速が次第に上昇すると、変速機は予め設定
された変速パターンに従つて、先づ制御装置53
から出力される歯車切換信号Q2により、2−4
切換電磁弁43、2−4歯車切換アクチユエータ
15及び2−4歯車選択部材12が順次作動して
第2速歯車9の伝導状態とされる。然る後上記第
1クラツチ接続信号Q1′が消滅して第1クラツチ
3が切断されると同時に、第2クラツチ接続信号
Q2′が出力されて、第2クラツチ電磁弁50及び
第2クラツチアクチユエータ25を介して第2ク
ラツチ4が接続され、エンジン出力軸Bから第2
クラツチ4、第2入力軸2及び第2速歯車9を経
て出力軸5に動力が伝達される2速状態に変速さ
れる。
以下、同様にして第3,第4速歯車7,10が
オーバラツプしながら順次伝動状態とされ、且つ
第1、第2クラツチ3,4が交互に断接されるこ
とになり、第3速から第4速状態に自動変速され
るのであるが、各変速時におけるクラツチ接続速
度は、上記のようにしてオイル粘度補正係数Xに
よつてオイル粘度の影響を除去するように調整さ
れたクラツチ制御信号Qoにより、その時のアク
セル開度に適合した最適の速度とされる。
尚、以上の実施例においては、オイル粘度補正
係数Xの算出を、発進時における1−3歯車選択
部材が中立位置から第1速歯車6に結合されるま
での動作速度によつて行い、その値により、以下
の全ての変速時におけるクラツチ接続速度を調整
する構成としたが、1−3歯車選択部材11及び
2−4歯車選択部材12が中立位置から各変速歯
車と結合する各切換動作毎にオイル粘度補正係数
Xを算出し直し、その新たに算出された係数によ
つて直後の変速時におけるクラツチ接続速度を調
整すれば、該クラツチ接続速度が一層適切に制御
されることになる。
また、以上の実施例においては、クラツチ接続
速度の基本制御量としてアクセル開度信号のみを
用いたが、更にエンジン回転速度やその他のエン
ジンの作動状態を示す制御量を導入し、これらを
適宜組み合せて用いてもよい。
以上のように本発明によれば、変速歯車の切換
操作とクラツチの断接操作が油圧によつて行われ
る変速機において、上記クラツチの接続速度がそ
の時のエンジンの作動状態に対応した速度に制御
されると共に、その制御に際してオイル粘度の影
響が取り除かれるように調整される。これによ
り、オイル粘度の変化に拘らず、上記クラツチの
接続速度が常にエンジンの作動状態に対して適切
に且つ精度良く適合され、もつて該クラツチの接
続速度が早過ぎ或は遅過ぎることによるシヨツク
の発生、エンスト或は空吹き等の問題が解消さ
れ、運転性の向上が実現されることになる。
尚、本発明は実施例に示す複合クラツチ式変速
機に限らず、同様の油圧制御を行う単クラツチ式
変速機についても適用し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は変速機
の主として機械的部分の構成図、第2図は主とし
て制御部分の構成図、第3図は作動タイミング
図、第4図は全体の作動を示すフローチヤート
図、第5図は要部の作動を示すフローチヤート図
である。 A……エンジン、B……エンジン出力軸、1,
2……入力軸、3,4……クラツチ、5……出力
軸、6,7,8,9,10……変速歯車、11,
12,13……歯車選択部材、14,15,16
……歯車切換アクチユエータ、22,25……ク
ラツチアクチユエータ、34……オイル粘度補正
手段(オイル粘度センサ)、42,43,49,
50……電磁弁、48……クラツチ速度制御手
段、(クラツチ制御電磁弁)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 入力軸と、該入力軸をエンジン出力軸に連結
    するためのクラツチと、上記入力軸を出力軸に連
    結するための複数組の変速歯車群と、これらの変
    速歯車を選択してトルク伝達経路を切換える歯車
    選択部材と、上記クラツチを断接操作する油圧式
    クラツチアクチユエータと、上記歯車選択部材を
    切換操作する油圧式歯車切換アクチユエータと、
    これらのアクチユエータへの油圧供給を制御する
    電磁弁群とを有する油圧制御変速機において、エ
    ンジンの作動状態を示す制御量に応じて上記クラ
    ツチアクチユエータによるクラツチの接続速度を
    コントロールするクラツチ速度制御手段と、オイ
    ル粘度の影響を上記歯車選択部材の動作速度によ
    つて検出し、上記クラツチ速度制御手段に補正信
    号を出力するオイル粘度補正手段とを備えたこと
    を特徴とする油圧制御変速機のクラツチ制御装
    置。
JP57123716A 1982-07-14 1982-07-14 油圧制御変速機のクラツチ制御装置 Granted JPS5913159A (ja)

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