JPS6158558B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6158558B2
JPS6158558B2 JP7402778A JP7402778A JPS6158558B2 JP S6158558 B2 JPS6158558 B2 JP S6158558B2 JP 7402778 A JP7402778 A JP 7402778A JP 7402778 A JP7402778 A JP 7402778A JP S6158558 B2 JPS6158558 B2 JP S6158558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
tin
outer cutter
cobalt
plating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7402778A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55147A (en
Inventor
Tatsuo Shigematsu
Tadayuki Sakami
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
Priority to JP7402778A priority Critical patent/JPS55147A/ja
Publication of JPS55147A publication Critical patent/JPS55147A/ja
Publication of JPS6158558B2 publication Critical patent/JPS6158558B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Dry Shavers And Clippers (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は電気かみそりの外刃およびその製造
方法に関するものである。 周知のように、電気かみそりの外刃は切刃孔の
パターン形状が任意に選択でき、しかも孔径の寸
法が高精度になるといつた理由から、電着法で製
作されている。 一般には、ニツケルを基材としたものが広く使
用されているが、この外刃は光沢剤として硫黄が
添加されているから、この硫黄が皮膚の分泌物に
接したり、あるいは大気に触れることにより、経
時的に酸化され比較的短期間のうちに、変色した
り腐蝕し易い。 このため、上記外刃基体の表面にパラジウムや
ロジウムなどの貴金属メツキを施こすことが提案
されているが、このような貴金属メツキを施こす
ことは、コスト高になるばかりか、貴金属の無駄
な使用を避けなければならず、積極的に実施化し
にくい欠点がある。特に上記パラジウムやロジウ
ムなどは、ニツケルとの間の電位差が大きく、外
刃とメツキ部との境界面近傍が局部電池となり、
ニツケル部分すなわち、外刃基体の腐蝕が促進さ
れてしまうという欠点もあつた。 そこで、従来、比較的安価なメツキ材であるニ
ツケルとコバルトやリンとの合金メツキあるいは
これらの3元メツキを外刃基体の表面に施こした
ものが知られている。 しかるに、上記構成のものは、メツキ浴液の管
理が困難な欠点がある。つまり、電気メツキする
際の液濃の変化が激しく析出された物の組成比の
ばらつきが大きくなる傾向にあり、このため、機
械的強度、歪変形、光沢色調および耐蝕性の点に
おいて不安定なものとなる。また硬化処理として
熱処理も必要とされている。 発明者等は種々の実験を繰り返した結果、電着
法による外刃基体の表面に比較的安価で安定性が
良く、しかも高耐蝕性の錫・コバルトメツキを施
こすことにより、上記の欠点を解消できることを
見い出した。 すなわち、この発明の1つの目的は電着法によ
る外刃基体の表面に錫・コバルトメツキ層を形成
することにより、光沢が長期間にわたつて維持で
きる電気かみそりの外刃を提供することにある。 さらに、この発明の他の目的は、電着母型に最
終電着を施こしてこの母型上に形成された外刃基
体を上記母型とともに錫・コバルトメツキ浴に浸
漬し、上記基体の表面に錫・コバルトメツキ層を
析出形成したのち、上記基体を母型から剥離する
ことにより、製造条件が簡易で、しかもメツキ層
の析出分布を均等させることができる電気かみそ
りの外刃の製造方法を提供することにある。 以下、この発明の実施例を図面にしたがつて説
明する。 第1図はこの発明の製造方法で得られた電気か
みそりの外刃を示す断面図で、同図において、1
は電着法で形成されたニツケルからなる外刃基
体、2は外刃基体1に所定のパターンで形成され
た多数の切刃孔、3は外刃基体1の表面に0.5〜
2.5μ程度の厚さに形成されたメツキ層で、この
メツキ層3は錫・コバルトからなる。4は凹溝部
である。 つぎに、上記外刃の製造方法を工程順に説明す
る。 まず、第2図に示すように所定形状の導電部5
を形成した絶縁性の母型6を用意し、この母型6
の表面に第3図のように外刃のカウンタシンク形
成用の第1次電着層7を形成する。ついで、第4
図のように第2次電着によつてニツケルの外刃基
体1を厚さ60〜74μ程度に形成する。この基体1
の硬度はHV500〜600程度と比較的高硬度にして
ある。この外刃基体1を形成したのち、この基体
1を上記母型6に形成したままの状態でこの母型
6とともに、第5図に示す錫・コバルトメツキ浴
8に浸漬する。上記基体1を母型6とともにメツ
キ浴8に浸漬することが、この発明の最も重要な
点である。メツキ液の組成はつぎの表の通りであ
る。
【表】 上記メツキ浴において外刃基体1の表面に硬度
HV300程度の錫・コバルトメツキ層3を厚さ0.5
〜2.5μ程度になるまで析出形成させる。上記メ
ツキ層3を形成後、第6図のように外刃基体1を
第1次電着層7から剥離すれば、第1図の外刃が
得られる。 この外刃に対して折曲試験を行なつた結果、
錫・コバルトメツキ層3の剥離の兆候はなく、ニ
ツケルの外刃基体1との密着性が優れていること
が確認された。 さらに、大気暴露試験ならびに人工汗液および
塩水噴霧試験を行なつても、変色や腐蝕などは殆
んど認められず、また錫・コバルトメツキ層3に
よつて外刃基体1に対して物性的な悪影響も全く
認められなかつた。 上記各種試験結果からも明らかなように、外刃
基体1に錫・コバルトメツキ層3を施こすことに
より、外刃の耐変色性、耐腐蝕性を向上させるこ
とができる。 また、メツキ層3が錫・コバルトであるため、
ニツケル・コバルト・リンメツキを施こす場合の
焼入処理も不要となり、しかも上記錫とコバルト
の組成安定性が優れているから、これらの錫とコ
バルトが均等的に分布した状態に析出される。さ
らに錫・コバルトは外刃の材質であるニツケルと
の電位差が極めて小さいため、両者の間で電池が
発生することはなく、ニツケル部分の腐蝕が促進
されるという現象も生じないものである。 とくに、外刃基体1に錫・コバルトメツキ層3
を形成するにあたり、母型6から上記基体1を剥
離した後に、この基体1をメツキ浴8に浸漬させ
るのが一般的であり、その場合上記基体1をメツ
キ浴8に浸漬させるための特殊な治具を必要と
し、しかも母型6から基体1を剥離する間に上記
基体1が酸化されてメツキが施こしにくく、また
内刃との摺接面である外刃基体1の裏面側も、
HV300程度と比較的軟度な錫・コバルトメツキ層
3で被われるため、剪断機能が減失されるおそれ
がある。しかるに、上記製造方法では、外刃基体
1を母型6に付着したままメツキ浴8に浸漬させ
るから、上記母型6がメツキ浴8中での外刃基体
1の保持合として作用するため、特殊な保持治具
も不要であり、さらに上記メツキ浴8に浸漬する
までに外刃基体1が酸化されるおそれもなく、と
くに外刃基体1の表面だけに錫・コバルトメツキ
層3が形成されるため、剪断機能に悪影響を及ぼ
すことはない。 以上のように、この発明によれば、ニツケル電
着法による外刃基体の表面に錫・コバルトメツキ
層を施こすことにより光沢が良く耐久性耐蝕性に
優れた外刃が得られ、さらに上記外刃基体に上記
メツキ層を形成する際の製造条件が簡易な電気か
みそりの外刃の製造方法に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の製造方法で得られた電気か
みそりの外刃を示す断面図、第2図〜第6図は同
電気かみそりの外刃の製造方法を工程順に示す断
面図である。 1……外刃基体、3……錫・コバルトメツキ
層、6……母型、7……錫・コバルトメツキ浴。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ニツケル電着法で形成された外刃基体1の表
    面に錫・コバルトメツキ層3を形成した電気かみ
    そりの外刃。 2 母型6に最終電着を施してこの母型6の表面
    に形成された外刃基体1を、上記母型6とともに
    錫・コバルトメツキ浴8に浸漬して、上記外刃基
    体1の表面に錫・コバルトメツキ層3を析出した
    のち、上記基体1を母型6から剥離してなる電気
    かみそりの外刃の製造方法。
JP7402778A 1978-06-19 1978-06-19 Outer edge of electric razor and its preparation Granted JPS55147A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7402778A JPS55147A (en) 1978-06-19 1978-06-19 Outer edge of electric razor and its preparation

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JP7402778A JPS55147A (en) 1978-06-19 1978-06-19 Outer edge of electric razor and its preparation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55147A JPS55147A (en) 1980-01-05
JPS6158558B2 true JPS6158558B2 (ja) 1986-12-12

Family

ID=13535229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7402778A Granted JPS55147A (en) 1978-06-19 1978-06-19 Outer edge of electric razor and its preparation

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6164871A (ja) * 1984-09-03 1986-04-03 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそりの外刃
JPS6164872A (ja) * 1984-09-03 1986-04-03 Kyushu Hitachi Maxell Ltd 電気かみそりの外刃

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Publication number Publication date
JPS55147A (en) 1980-01-05

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