JPS6158373B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種々の幅のシートを送出すシート送出
装置に関する。

〔背景技法〕

封筒処理装置は従来周知である。例えば
IBM6640文書プリンタはカツトシートの供給及び
排出能力の他に封筒処理能力を有する。この様な
能力を有する他の技法は1980年12月24日出願の米
国特許第4371157号＝特公昭61−42696に開示され
ている。文書を文書分離ステーシヨンに向つて押
圧する後壁を有するホツパも周知であり、例えば
米国特許第3572691号に開示されている。

米国特許第4078672号＝特公昭60−6258は物品
を供給ステーシヨンに供給する斜面支持体を開示
している。その傾斜角は供給イレイの底面から測
つて105゜乃至110゜の間にあると述べられてい
る。

実開昭56−107742号公報には、紙幣等のシート
の斜行送出しを防ぐため、送出しローラ側にシー
ト群を押圧する押え板の中間位置を枢着し、押え
板の左右がシートを均等に押圧する構成が開示さ
れている。しかし種々のサイズのシート特に幅の
異なるシートを処理することは一切示唆せず、シ
ートの左右の中心位置と紙幣の中心位置とを一致
させた構成しか開示していない。

〔本発明の開示〕

本発明の目的は、種々の幅のシートを、簡単な
構成で斜行せずに送出せるシート送出装置を提供
することにある。

そのために本発明は、種々の幅のシートを収容
して押圧できるような圧力板７０を左右の側壁１
４，１６間で送出ローラ３２，３４に向つて弾性
的に偏倚するとともに、上記圧力板には上記左右
の側壁の一方へ偏つた位置に開孔１１０を設け
て、その開孔中にピボツト板１１４を設け、該に
弾性パツド１２４，１２６を設け複数個の対応す
る送出ローラと対向させる。尚、弾性パツドはピ
ボツト板全面に覆つても良いが、送出しローラと
同じ数だけ設けても良い。

この構成により、幅の広いシート群に対しては
一方のシート側縁の方へ偏つた位置にピボツト板
１１４が存在することになるが、そのシート群の
重量の大半は圧力板で押圧することになるので、
ピボツト板と複数個の送出ローラとの間のシート
の狭持部分には、シートの幅や大きさに関係なく
均等な押圧を与え、真直ぐにシートを送出さる。

〔好ましい実施例の説明〕

第１図を参照するに、本発明のシート、特に封
筒の総括的に２で示され、想像線４で示されたカ
ツトシート処理装置の上部に位置付けられてい
て、各々参照番号を図示されていないプリンタの
プラテン６に至る供給通路に供給している。

封筒処理装置２はベース１０、固定された後壁
１２、溝孔を有する側壁１４，１６より成る封筒
のスタツク８を保持するホツパを含む、側壁１４
は以下明らかにされる如き目的を有する溝孔１８
及び２０を有する。同様に側壁１６は側壁１４の
各溝孔１８，２０と対応している平行な溝孔２２
及び２４を有する。軸３０が回転可能に側壁１４
及び１６中に取付けられている。軸３０と一緒に
回転する為に軸３０上に送出ローラとして働らく
フエリス車型のシングラ・ローラ（封筒を瓦ぶき
状に展開するローラ）３２及び３４が固定して取
付けられている。このシングラ・ローラはシート
や封筒に左接されてそれらに凹みを与え、その凹
みの移動が隣接するシートをずらすロール・ウエ
ーブ作用を与える。DCモータ（図示されず）が
軸３０を駆動する為に与えられている。

同様に封筒処理装置２にまたがつて側壁１４及
び１６には棒４０が存在する。棒４０にはアイド
ラ・ローラ４２が回転可能に取付けられている。
ローラ４２は封筒スタツク８を制限するために与
えられており、封筒が前方に瓦ぶき状に展開され
る時にスタツク８中の最前部の封筒が凹状になる
のを助長している。側壁１４及び１６中には棒４
０の下流に軸４３が回転可能能に取付けられてい
る。軸４８上に固定されている供給ローラ５０及
び５２はプラテン６によつてベルト及び滑車連鎖
（図示されず）を介して駆動される。

封筒処理装置２内の封筒貯蔵領域の実際のサイ
ズは供給されるべき封筒のスタツク８の幅及び深
さに従つて調節可能である。貯蔵領域の幅は側方
案内板６０によつて調節可能である。側方案内板
６０の位置を解放しロツクするために与えられた
バー６２については第３図で詳細に説明される。
側方案内板６０は軸３０及び４０上にスライド可
能に取付けられている。

スタツク８の後方を支持する自己調節可動圧力
板７０は封筒処理装置２の後壁１２の方向から測
つて水平ベース１０に対して55゜に傾いている。
２，３の封筒はすでに分離しているのでこの位置
は機械的分離サイクルの開始前に最前部の２，３
の封筒の分離を補強する。この様な角度にスタツ
ク８を保持する事は同様に最初の封筒と第２の封
筒の間により府別を与える事によつて分離動作を
増強する。

圧力板７０は両側に２個ずつ、即ち左側に７２
及び７４で並びに右側に７６及び７８で示された
４個のスタツドを含む。このスタツドの上に軟か
いころがり表面を有する４個のローラが取付けら
れている。ローラ８０及び８２がスタツド７２及
び７４上に存在し、ローラ８４及び８６がスタツ
ド７６及び７８上に存在する。スタツド７２，７
４，７６及び７８は夫々封筒処理装置２の側壁１
４及び１６中に存在する４つの平行な溝孔１８，
２０，２２、及び２４を通して延びている。

スタツド７２及び７６の各々には、圧力板７０
が矢印８８の方向に強制される時に圧力板７０の
位置を制御するのに使用されるケーブルを繋ぐ為
の２個のコネクタ・クリツプが更に与えられてい
る。スタツド７２はクリツプ９０及び９２を有
し、他方スタツド７６はクリツプ９４及び９６を
有する。ケーブル９８は側壁１４上に取付けられ
た滑車１００を介してクリツプ９２及び９４に接
続されている。ケーブル１０２は側壁１６上に取
付けられた滑車１０４を介してクリツプ９６に接
続されている。ケーブル９８及び１０２は滑車系
上に張られており、適切なばね装置と共に圧力板
７０を分離用シングラ・ローラ３２及び３４に向
つて押しやるために与えられている。この構造は
第２図を参照して説明される。

ブラケツト１１６及び１１８によつて圧力板７
０に枢支可能に取付けられたピボツト板１１４を
収納するために、圧力板７０は寸法及び形状がピ
ボツト板１１４に対応した開孔１１０を含んでい
る。ピボツト板１１４を棒１２０の中心を通る軸
１２１のまわりを運動する。開孔１１０及びその
中に存在するピボツト板１１４は圧力板７０内に
位置付けられ、ピボツト板１１４と分離用シング
ラ・ローラ３２及び３４と整列する様になつてい
る。特に、ピボツト板１１４に両端に存在する弾
性パツド１２４及び１２６は夫々シングラ・ロー
ラ３２及び３４と整列されている。

供給ローラ５０及び５２の直下にはバツクアツ
プローラ１３０及び１３４が存在する。バツクア
ツプローラ１３０及び１３４はブラケツト１４０
の両端に存在するスタツド１３６及び１３８上に
回転可能に取付けられている。ブラケツト１４０
の両側にバツクアツプローラ１３０及び１３４に
隣接して２つの鋸歯状制止エツジ１４４及び１４
６が一体に取付けられている。スタツク８から出
される封筒を整列及び感知する為の２つのマイク
ロ・スイツチ１５０及び１５２がベース１０中の
適切な形状の開孔１５６及び１５８中に与えられ
ている。開孔１５６及び１５８は以下第５図を参
照して詳細に説明される２重機能を遂行するマイ
クロ・スイツチ１５０及び１５２、鋸歯状制止エ
ツジ１４４及び１４６並びにバツクアツプローラ
１３０及び１３４を収納している。なお、この点
については別途出願した米国特許第4541623号＝
特公昭61−32219に詳細に記載されている。

第２図はどの様にして圧力板７０がスキユー斜
行及び束縛のない並進運動によつて封筒分離ステ
ーシヨンに向つて押しやられるかを詳細に示した
図である。上述の如くスタツド７２にはクリツプ
９０及び９２が与えられている。同様にスタツド
７６にはクリツプ９４及び９６が取付けられてい
る。その上にケーブル９８及び１０２が掛けわた
されている滑車システムはさりに部材１７４に取
付けられた滑車１７０及び１７２並びに部材１８
０に取付けられた滑車１７６及び１７８を含んで
いる。部材１７４及び１８０は夫々側壁１４及び
１６に接続されている。

ケーブル９８はスプール１８４上に巻かれた固
定力ばね１８２及び伸張ばね１８６に平行に取付
けられている。ばね１８６の他端は側壁１４に取
付けられている。固定力ばね１８２負荷は伸張ば
ね１８６の負荷よりはるかに大きい。圧力板７０
の負荷は圧力板７０が分離用シングラ・ローラ３
２及び３４に向つて移動する時に減少され、従つ
てシングラ・ローラ及び封筒のスタツク８間には
実質上一定の負荷が存在する様になつている。

上述のケーブル／滑車ばねシステムによつてス
タツド７２及び７６に加えられる力が等しいため
に、圧力板７０の全体がシングラ・ローラの方に
押しやられる。シングラ・ローラ３２及び３４は
圧力板７０の中心に関して対称でないので、シン
グラ・ローラ３２及び３４に対して加えられる力
が等しくない。ピボツト板１１４がこの問題を解
決する。圧力板７０上に加えられる前方への強制
力はピボツト板１１４の中心にあるピボツト棒１
２０介して伝達される。この様にして弾性パツド
１２４及び１２６は実質上等しい力で夫々シング
ラ・ローラ３２及び３４に対して封筒のスタツク
８を押し付ける。

圧力板７０をその最も後方の位置にラツチする
ためにロツキング・レバー１９０が与えられる。
スタツド７６は同様にロツキング・レバー１９０
と協働するための戻り止め部材として働きをす
る。１９０で示されたレバーの位置が圧力板７０
がその最後部位置にある時のロツク位置である。
圧力板７０は後方に移動する時にスタツド７６は
一時的にレバー１９０を想像線１９２で示された
位置に（カム動作によつて）もたらす。圧力板７
０はレバー１９０を一時的に位置１９２に移動さ
せる事によつて解放される。

第２図は同様に封筒のスタツク８（第１図）の
ための調節可能な側方案内板６０を詳細に示して
いる。側方案内板６０は軸３０及び棒４０上にス
ライド可能に取付けられれている。レバー６２は
特定の封筒の幅に対応する所定に側方案内板６０
をロツクする様に与えられる。レバー６２は軸３
０上にスライド可能に取付けられ、点６６のまわ
りに枢支されていて、レバー６２の最上部が左方
に締めつけられる時には、最下部６４が棒４０の
粗い表面との係合から解放される。レバー６２は
ロツク動作を与える様にレバーの最上部を右方に
ばねで付勢する一体になつた指である。

スタツク８中の封筒の信頼性ある分離及び供給
は第２図の説明から明らかにされる如く本発明の
改良された圧力板によつて増強される。第３図は
第１図の封筒処理装置２の断面図である。圧力板
７０が矢印８８の方向に向つてシングラ・ローラ
３２の方向に押される時、弾性パツド１２４はシ
ングラ・ローラ３２と整列している。スタツク８
中の一番前の２，３の封筒は図では瓦ぶき状にず
らされている。一番前の封筒が供給ローラ５２の
中点に到達する時、これはマイクロ・スイツチの
レバー１５０と接触し且つこれを付勢し、スイツ
チ１５０（第１図及び第４図）を閉じる。供給サ
イクルのこの時点で、バツクアツプローラ１３０
が取付けられたスタツド１３６を有するブラケツ
ト１４０（第１図及び第４図）は矢印１７１（第
３図）で示された如く上方向に移動し一番前の封
筒を供給ローラ５２及びそのバツクアツプローラ
１３０間にクランプする。棒４０上のアイドラ・
ローラ４２は封筒のスタツク８を制約し、封筒が
シングラ・ローラ３２によつて瓦状にずらされる
時に一番前の封筒に凹形の形状を与える働きをす
る。

第４図は第１図に示された供給ローラ５２の下
の整列抑制ステーシヨンの一側の拡大図である。
ブラケツト１４０はバツクアツプローラ１３０及
び１３４を保持するスタツド並びに、両端に鋸歯
状制止エツジ１４４及び１４６並びに封筒昇降部
１６０および１６２を含む一体構造体である。図
示されない装置がブラケツト１４０及び上述の関
連部分をホツパのベース１０の平面上に上昇させ
るために与えられる。一度封筒がスタツク８（第
１図及び第３図）から分離されると、封筒によつ
てマイクロ・スイツチ１５０及び他端にある対応
スイツチ（第１図）が閉ざされる。ブラケツト１
４０が上昇されると昇降部１６０によつて封筒は
マイクロ・スイツチの突出レバー１５０を越えて
給送される。

本発明の動作条件は次の説明から容易に明らか
であろう。封筒供給サイクルのタイミング図が第
５図を参照して説明される。時刻ｔ１において、
使用されているシステムの供給信号要求が降下す
る。同様に、軸３０を駆動するモータを付勢する
ための電圧が上昇され、これによつてシングラ・
ローラ３２，３４が回転される。これと同様に使
用中のプリンタのプラテン６のインデツクス信号
がプラテン・インデツクスをオンに転ずる。封筒
が感知位置及び供給位置に適切に整列された事を
本発明の封筒処理装置２が感知する時、即ちマイ
クロ・スイツチ１５０及び１５２がこの事を示す
時にシングラ・ローラのモータ電圧が降下する。
これと同時、即ち時刻ｔ２にバツクアツプローラ
１３０及び１３４を有するブラケツト１４０を上
昇させる信号が生ずる。短時間の遅延の後に、感
知位置信号は時刻ｔ３で降下する。さらに約400
ミリ秒の遅延後、時刻ｔ４をプラテン・インデツ
クス信号が上昇し供給ローラ５２及び５４を付勢
して、供給ステーシヨンを通して封筒を輸送させ
る。この第２の遅延はブラケツト１４０がその供
給経路への上昇移動を完了させるのに必要な時間
である。時刻ｔ４及びｔ５間の間隔は封筒が本発
明の装置の供給ステーシヨンを完全にあけて使用
中のプリンタの輸送経路へ導入させる様に選択さ
れている。

本発明はワードプロセツシングシステム等の如
き高速度プリンタで使用される封筒処理能力を与
える。適切な修正によつて本発明の装置は直接プ
リンタと共に使用され得るが、本明細書ではジヨ
ブの途中で文書処理装置を切換えなくてすむ様
に、プリンタに接続されたカツトシート処理装置
に関連して使用されるものとして説明された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の封筒処理装置の透視図であ
る。第２図は圧力板７０（第１図）の位置を制御
する装置の詳細な図である。第３図は封筒供給ス
テーシヨンの部分的断面図である。第４図は整
列／抑制ステーシヨンの１側の拡大図である。第
５図は封筒供給サイクルのタイミング図である。 ２……封筒処理装置、４……カツトシート処理
装置、６……プラテン、８……封筒スタツク、１
２……後壁、３０……回転軸、３２，３４……シ
ングラ・ローラ、４８……回転軸、５２，５４…
……供給ローラ、７０……圧力板、１１４……ピ
ボツト板、１２０……ピボツト棒、１２４，１２
６……弾性パツド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 種々の幅のシートを処理できるホツパの前面
   を横切る軸３０上に複数個配設された送出ローラ
   ３２，３４と、 縁部を下にして立つた状態で重ねられたシート
   を、上記送出ローラに向つて押しつけるよう弾性
   的に偏倚され、且つ左右の側壁１４，１６間に配
   設された圧力板７０と、 上記圧力板の、上記側壁の一方に偏つた位置に
   配設された開孔１１０中に設けられ、該開孔の上
   下に結合されたピボツト棒１２０に中央部が結合
   され、その廻りに回転できるよう支持されたピボ
   ツト板１１４と、 上記中央部の両側で上記複数個の送出ローラと
   対向するよう配設され、上記送出ローラに向つて
   上記シートを押しつけるための上記ピボツト板上
   の弾性パツド１２４，１２６とを具備し、 上記送出ローラの回転によつて種々の幅のシー
   トを斜行させずに送出せるシート送出装置。 ２ 上記送出ローラがシングラ・ローラ３２，３
   ４であることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載のシート送出装置。