JPS6158229B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ うず巻状で接近する冷却水を軸線方向に導入
するために環状室を形成するように円筒状ハウジ
ングの中に定置配置されるふるいドラム、接線的
に円筒状ハウジングに固定される冷却水の流出
管、およびふるいドラムの内部空間に連結され弁
を備える汚れ粒子の吐出管からなる、発電所など
のため冷却水から固体の汚れ粒子を分離するため
の装置において、環状室３の中で冷却水の流出開
口９の前方に案内板１０が配置され、この案内板
が１縁１１でふるいドラム２の外面に同軸線に接
し、かつふるいドラム２との間隔が流れ方向に増
大するようにしてふるいドラム２の部分周に渉つ
て延長することを特徴とする装置。

２ 案内板１０がふるいドラム２の周の約1/3か
ら2/3に渉つて延長することを特徴とする請求の
範囲第１項に記載の装置。

３ 案内板１０がふるいドラム２の周の約半分に
渉つて延長することを特徴とする請求の範囲第２
項に記載の装置。

４ 案内板１０とふるいドラム２の外面の間の角
度αがふるいドラム２の内面における冷却水の接
近角度βにほぼ１致することを特徴とする請求の
範囲第１項から第３項のいずれかに記載の装置。

５ ふるいドラム２が円筒状ハウジング１の中に
偏心的に配置され、両部分の間の最小半径方向間
隔が案内板１０の自由縁１２の位置する側に存す
ることを特徴とする請求の範囲第１項から第４項
のいずれかに記載の装置。

明細書 この発明は、うず巻状で接近する冷却水を軸線
方向に導入するために環状室を形成するように円
筒状ハウジングの中に定置配置されるふるいドラ
ム、接線的に円筒状ハウジングに固定される冷却
水の流出管、およびふるいドラムの内部空間に連
結され弁を備える汚れ粒子の吐出管からなる、発
電所などのための冷却水から固体の汚れ粒子を分
離するための装置に関する。

蒸気発電所またはその他の発電装置における熱
交換器を冷却するためには多量の冷却水が必要で
あり、冷却水は例えば、木片，合成樹脂部分，
葉，茎，貝がらなどのような固体の汚れ粒子によ
る装置部分の損傷および目詰りを避けるために浄
化しなければならない。この種の粗大な汚れ粒子
は前置の格子によつて引留めできるが、細かい汚
れ粒子の分離のためには、冷却水が円筒状ハウジ
ングの中に定置されたふるいドラムを外方から内
方へまたは内方から外方へ流過するような装置が
使用される。この種の知られている装置では冷却
水が渦動機構例えば渦動弁によつてまたは接線的
に流れが接近する前室によつてうず巻状に加速さ
れかつ軸線方向でふるいドラムに導入される。汚
れ粒子はふるいドラムの中に引留められ、冷却水
はふるいドラムを外向きに通過して環状室に流入
し、これから接線取付けの流出管を通つて流出す
る。ふるいドラムの中に集積した汚れ粒子は一定
の時間間隔で洗い流しによつて吐出され、そのた
めふるいドラムの内部空間に連結された吐出管が
弁によつて短時間開かれる。かかる分離装置の機
能の達成のためにはふるいドラムの内面に冷却水
が鋭角で接近しなければならず、これによつて汚
れ粒子は接線力によつて内面から中央のうず溜り
へ洗い流されるふるいの目が詰ることはない。し
かしながら実際にはふるいドラムが流出開口の区
域でその他の周区域よりも実質上強く汚れ粒子で
おおわれまたは目詰りする。この部分的なおおい
および目詰りによつてふるい面の効率が著しく低
減するばかりでなく、ふるいドラムのかなり頻繁
な洗い流しが必要になる。

よつてこの発明は、効率が実質上改善されかつ
流出開口の区域における汚れ粒子の沈積および目
詰りが回避されるような上述した種類の装置を構
成することを基本的な課題とする。

この課題はこの発明によれば、環状室の中で冷
却水の流出開口の前方に案内板が配置され、この
案内板が１縁でふるいドラムの外面に同軸線に接
し、かつふるいドラムとの間隔が流れ向に増大す
るようにしてふるいドラムの部分周に渉つて延長
することを特徴にすることによつて解決される。

環状室の中に案内板を配置したことによる実質
的な利点は、流出開口とふるいドラムの内部空間
との間の圧力差がふるいドラムの全周に一様に分
布されて流出開口に対面するふるいドラムの面に
特に作用することはないということに存する。こ
れによれば一様な回転流れが達成され、従つて冷
却水がふるいドラムを通つて直接に流出口へ流出
することが防止される。

案内板の構成および配置は作動条件および流れ
条件に従つて変化でき、これはふるいドラムの周
の約1/3から2/3に渉つて延長でき、望ましくはふ
るいドラムの周の約半分に渉つて延長できる。特
に望ましい流れ条件および効率を得るためには、
案内板とふるいドラムの外面との間の角度がふる
いドラムの内面への冷却水の接近角度にほぼ一致
することが有利である。

さらに圧力状態の望ましい分布は、ふるいドラ
ムを円筒状ハウジングの中に偏心的に配置し、両
部分の間の最小半径方向間隔を案内板の自由縁の
位置する側に位置させることによつて最適にな
る。

図面にはこの発明の１実施例が図示される、こ
れにおいて、 第１図は冷却水から固体の汚れ粒子を分離する
ための装置を平面図で示し、 第２図は第１図の対象を側面図でまた部分的に
断面図で示し、 第３図は第２図の対象をふるいドラム流出管の
区域で中央横断面で示し、また、 第４図は第１図から第３図に図示の装置を備え
た冷却水設備をブロツク線図で示す。

第１図から第３図に図示される冷却水から固体
の汚れ粒子を分離するための装置の実施例は実質
的に円筒状ハウジング１からなり、これの中でふ
るいドラム２が２つの構成部分の間に環状室３を
形成するように軸線向きに配置される。ふるいド
ラムは例えば40％の有孔率を有することができ
る。流出管４は中央軸線から横方向に食違つて接
線的な流出を達成できるように円筒状ハウジング
に取付けられる。ふるいドラム２の入口端には円
筒形のドーム５が取付けられ、これは接線的に走
る流入管６を備える。図示の実施例では冷却水は
送入管６を通つてドーム５へ流入し、ここでうず
巻状回転運動をなし、それでうず巻状でふるいド
ラム２の内部空間へ流入する。円筒状ハウジング
１の底７には吐出管８が取付けられ、これは後段
に詳説される弁１５を装備する。

この発明によれば流出管４の流出開口９の前方
には半円形に形成された案内板１０が配置され、
これは１縁11でふるいドラム２の外面に接し、他
縁１２は流れ方向にふるいドラムからの距離が増
大するようになる。案内板１０とふるいドラム２
の間の角度αは望ましくは冷却水がふるいドラム
２の内面に接近するときの接近角度βに一致す
る。この実施例で案内板１０は半円形の横断面を
有しふるいドラム２の周の半分に渉つて延長す
る。流れ方向に位置する自由縁１２はふるいドラ
ム２から距離ａだけ離れ、これは望ましくはふる
いドラム２と円筒状ハウジング１の間隔ｂの半分
に一致する。

図示の実施例の変型において、案内板１０はふ
るいドラム２のより大きなまたはより小さな区域
を包囲できる。本質的な点は案内板１０がふるい
ドラム２を流出開口９から遮蔽し前述の望ましい
流れ特性を備えることである。

汚れ粒子を含む冷却水は正規の浄化作動の際に
流入管６を通つてドーム５の中に達し、ここで回
転運動をなしかつうず巻状で軸線方向にふるいド
ラム２の中に流入する。ここでこれは角度βでふ
るいドラム２の内面に向つて流れる。水がふるい
ドラム２を通つて流れる際に、汚れ粒子は引留め
られ回転流動の結果として内面から軸線上のうず
溜りへ流れる。案内板１０を配置したことによつ
て、流出開口９の低圧はふるいドラムの対向面に
直接は作用できない。むしろこの区域で冷却水は
平面図で鎌形状の中間空間１３の中へ達する。

汚れ粒子で充たされたふるいドラム２の内部空
間をからにするため吐出管８に付属する弁１５
（第４図をも参照）が開かれ、短時間の洗い作業
が遂行される。

この弁１５を閉じたのちに正規の分離作業が行
なわれる。

第４図には冷却水設備がブロツク線図で示され
る。このブロツク線図から明らかなように、流出
管４から出る冷却水は熱発電所などの熱交換器１
４を通る。流出通路は１７で示される。吐出管８
に付属する弁１５はサーボモータ１６によつて制
御され、ここでこのサーボモータ１６は例えば流
入管６と流出管４の間の差圧測定によつて制御さ
れる。弁１５からの汚れ粒子を洗い流した水は熱
交換器１４を通ることなく流出通路１７に直接導
かれる。

第１図から第３図に示した実施例の変型におい
て、案内板はふるいドラムの周の1/3または2/3だ
け延長することもできる。対応して距離ａも適当
に調節される。装置の大きさおよび位置に依存し
て吐出管８は円筒状ハウジング１の側方に配置し
てふるいドラム２に接線的に連結させることがで
きる。