JPS6157986B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷房サイクルに冷房加熱器を設け、熱
搬送する冷暖房装置において、その屋外に対する
放熱ロスをなくすことを目的とするものである。

第１図は従来の実施例を示すものであり、構成
を説明すると、１は圧縮機、２は冷暖房装置の冷
媒回路を構成する冷媒配管、３は室外熱交換器
（冷房用凝縮器）、４は室外熱交換器送風用の室外
フアン、５は冷房サイクルを構成するための絞り
抵抗部（膨張弁、もしくはキヤピラリー）６は暖
房運転時（冷媒加熱暖房）のバイパス電磁弁、矢
印７は冷房時の冷媒流れ、矢印８は暖房運転時の
冷媒流れを示し、９は室内熱交換器、１０は室内
対流送風用の室内フアン、１１は冷媒加熱器、１
２は冷媒加熱バーハーで、以上のもので冷房サイ
クル及び冷媒加熱による暖房サイクルを構成して
いる。

以上の構成において、冷房時は圧縮機１により
冷媒は図中実線の矢印７で示すように流れて冷房
が行われる。

一方冷媒加熱による暖房時は、冷媒加熱器１１
で完全に冷媒は蒸発し、これは圧縮機１により高
圧、高温ガスに圧縮されて室外熱交換器３を通過
し、開に動作したバイパス電磁弁６を通り、破線
矢印８で示すように室内熱交換器９に送られ室内
へ熱を放出して凝縮し、液化する。液化した冷媒
は再度冷媒加熱器１１で加熱されることにより上
記したように蒸発し、熱搬送する暖房サイクルと
して動作する。ところで、以上の構成では高温、
高圧に圧縮された冷媒ガスは、室外熱交換器３を
通過する際、外気に熱をとれら、冷媒循環系より
熱を放出する。特に外風のある時はその影響は大
であり、室内への熱搬送量がダウンし、室内熱交
換器９の暖房能力が著しく損われるといつた欠点
があつた。

この発明はかかる従来の欠点を解消すべく成さ
れたもので、圧縮機と室外熱交換器との間に締め
切り電磁弁を挿入し、また室外熱交換器の出口側
に逆止弁もしくは締め切り電磁弁を設け、さらに
上記締め切り電磁弁、室外熱交換器、逆止弁より
なる直列冷媒回路と並列に、バイパス電磁弁を有
するバイパス回路を設けたことを特徴とするもの
であり、とくにその締め切り電磁弁のスローリー
クによる室外熱交換器における液溜り防止方法を
提案しようとするものである。

以下この発明を詳細に説明する。

第２図において第１図の従来例と同一または相
当部分は同一符号を付してあるので説明は省略す
る。

１４は圧縮機１と室外熱交換器３との間の冷媒
配管２中に挿入された締め切り電磁弁、１５は室
外熱交換器３の出口側に設けた逆止弁、１６は中
途にバイパス電磁弁１３を有するバイパス回路
で、上記締め切り電磁弁１４と室外熱交換器３と
逆止弁１５とからなる直列冷媒回路と並列に接続
されている。１７は冷媒加熱バーナー１２の点火
時点を基準に締め切り電磁弁１４とバイパス電磁
弁１３を所定のタイミングで開閉させる連動運転
装置である。次に動作を説明する。

冷房サイクルは、バイパス電磁弁６閉、バイパ
ス電磁弁１３閉、締め切り電磁弁１４開の状態で
あり、冷房サイクルは従来のものと全く同様であ
る。暖房サイクルでの放熱ロス対策を説明する
と、冷媒加熱バーナー１２の着火により、冷媒加
熱器１１で蒸発ガス化された冷媒が、圧縮機１に
より高温高圧にガス化され、開状態の締め切り電
磁弁１４を通過して、室外熱交換器３内を高温、
高圧ガスで満し、冷媒の残留量を最少限に抑えた
後、バイパス電磁弁を開にし締め切り電磁弁１４
を閉して、室外熱交換器３への冷媒流入を防ぎ、
冷媒加熱運転時はバイパス電磁弁１３を冷媒が流
れるようにする。これにより室外熱交換器３より
の放熱量は基本的にはなくなるが、一般には締め
切り電磁弁１４にはスローリークが有り時間と共
に、室外熱交換器３内に冷媒が液として除々に溜
り込み、循環冷媒量が減少し、冷媒加熱器１１
で、スーパーヒートを起す結果となる。

しかるにこの発明ではその点を改善すべく、冷
媒加熱バーナー１２の点火時に同期して、室外熱
交換器３内のスローリークによる冷媒溜りの追い
出しを行なうように構成されている。

すなわちこの発明ではまず冷媒加熱バーナー１
２の点火時点では、締め切り電磁弁１４とバイパ
ス電磁弁１３の両方が連続運転装置により開放状
態に設定され、この状態が10秒〜５分間継続され
る。このため、室外熱交換器３内に溜つた冷媒を
追い出す。そしてその後締め切り電磁弁１４が閉
められるように構成されている。

以上のように本発明は従来の冷房サイクルと冷
媒を加熱することによる暖房サイクルとによつて
冷暖房が行なえるようにした冷暖房装置におい
て、冷媒を加熱してこれを循環させることにより
暖房を行なう際の室外熱交換器から室外に対する
放熱ロスを最小限に抑えられるから、暖房能力を
損うこともなく、さらに室外熱交換器内の冷媒の
溜りを解消するようにしたから、冷媒の加熱器に
おいて過熱状態を招いたりする不具合もなく、所
期の性能を発揮させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の実施例を示す冷媒回路図、第２
図は本発明の一実施例を示す冷媒回路図である。 １……圧縮機、２……冷媒配管、３……室外熱
交換器、４……室外フアン、５……絞り抵抗部、
６……バイパス電磁弁、７……冷媒流れ、８……
冷媒流れ、９……室内熱交換器、１０……室内フ
アン、１１……冷媒加熱器、１２……冷媒加熱バ
ーナー、１３……バイパス電磁弁、１４……締め
切り電磁弁、１５……逆止弁、１６……バイパス
回路、１７……連続運転装置、なお、図中同一符
号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 冷房サイクルにおける室内熱交換器９と圧縮
   機１の間に冷媒加熱器１１を、圧縮機１と室外熱
   交換器３の間に締め切り電磁弁１４を挿入し、室
   外熱交換器３の出口側に逆上弁１５を設け、締め
   切り電磁弁１４、室外熱交換器３、逆止弁１５よ
   りなる直列冷媒回路に並列にバイバス電磁弁１３
   を、さらに絞り抵抗部５と並列にバイパス電磁弁
   ６を有するバイパス回路を設けた構成において、
   冷媒加熱バーナー１２の点火時締め切り電磁弁１
   ４及びバイパス電磁弁１３を所定時間開放した後
   締め切り電磁弁１４を閉じる連動運転装置１７を
   有することを特徴とする冷暖房装置。