JPS6156133A - 発熱物質の除去方法 - Google Patents

発熱物質の除去方法

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JPS6156133A
JPS6156133A JP59177349A JP17734984A JPS6156133A JP S6156133 A JPS6156133 A JP S6156133A JP 59177349 A JP59177349 A JP 59177349A JP 17734984 A JP17734984 A JP 17734984A JP S6156133 A JPS6156133 A JP S6156133A
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pyrogen
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Tetsuo Kawahara
川原 哲夫
Kyosuke Mizuno
水野 喬介
Sadao Shin
進 貞夫
Hiroshi Mizogami
寛 溝上
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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Chemo Sero Therapeutic Research Institute Kaketsuken
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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は発熱物質の除去方法、さらに詳しくは、発熱物
質含有溶液を、セルロースまたは架橋ポリサッカライド
を硫酸エステル化して得られるセルロース硫酸エステル
または架橋ポリサンカライド硫酸エステルを用いて、ア
フィニティクロマトグラフィ1こ付すことに11)発熱
物質を除去する方法に関する。
一発明の1★術的萱匙ζ産又上の41jJf1分−野一
般に注射用薬剤などでは、その原料中または製造工程中
に、発熱物質が混入し、その除去に多大の労力を要する
ことかある。
このような発熱物質とは、微量でも恒温動物に対して体
温の異常上昇を起す物質の総称であり、内因性のものと
外因性のものに分類される。しかし発熱物質と通称され
ているものはそのほとんどが外因性の微生物由来とくに
細菌性発熱物質で、ことにグラム陰性杆菌の夾膜構成成
分である燐脂質多糖体(リポポリサッカライド)が元凶
とされ、注射用薬剤中におけるその存在はきわめて望ま
しくない。すなわち、リポポリサッカライYと呼ば1 
        れる物質は、主としてグラム陰性杆菌
の菌体成分または代謝産物であって、分子量は約6,0
00から数百万に達する。このようなりボポリサッカラ
イには通常の液状医薬品またはその基材もしくは緩衝溶
液やそれらの製造用器材に応用されている滅菌方法では
分解されず、しかも、例えば分子量6 、 OO(l 
以」−の高分子物質を含む溶液からがかるリポポリサッ
カライドを除去するのは極めて困難である。
従来技術 従来、分子量約6 、0 (l 0以上の高分子物質を
含む注射用薬剤の製造には、蒸留法、逆浸透法または限
外シ濾過法などによって発熱物質を除〕ぐした精製水を
用いたり、乾熱滅菌、酸またはアルカリ処理などによっ
て発熱物質を分解した(幾器を用いて発熱物質の混入を
防ぐ技術が汎用されているが、薬剤から積極的に発熱物
質を除去することは通常知られていない。なお、ペプチ
ド性抗生物質であるポリミキシンBの微量添加によって
発熱物質を不活化する方法が知られているが、この場合
ポリミキシンBが最後まで残留するという好ましくない
事態は避けられない。発熱物質の混入を避けるためには
工程管理上細心の注意を要し、そのための気づかいや苦
労は大ぎく、しかも製造コストの増大ともなる。しかも
、万一、何らかの理由で、注射用薬剤などにリポポリサ
ッカライドのごとき発熱物質が混入した場合には、その
薬剤は廃棄処分するしかなく、きわめて不経済であった
2班Δ(1)的 本発明は、このような不利益を克服し、注射用薬剤など
から可及的に発熱物質を除去し、医療の安全性を高める
とともに、きわめて経済的に薬剤を製造する方法を提供
するものである。なお、発熱物質としては外部から混入
したもののみならず、製剤の素材となる微生物菌体や培
養物に含まれる原因物質の除去が可能となった。
すなわち、本発明者らは、上記のような好ましくない発
熱物質を含有する溶液より、簡単にかつ効率よく発熱物
質を除去する方法を見い出すべく種々研究を重ねた結果
、セルロースまたは架橋ポリサッカライドを硫酸エステ
ル化して得られるセルロース硫酸エステルゲルまたは架
橋ポリサッカライド硫酸エステルゲルをアフィニテイク
ロマトグラフィ用ゲルとして用い、発熱物質含有溶液を
処理することにより発熱物質を特異的に分離除去し得る
ことを知り、本発明を完成するに至った。
発明の構成および効果 本発明は、例えば各種血液製剤、ワクチン類などの、と
くに分子量約6,000 以上の物質を有効成分として
含有する製剤の製造において、発熱物質を含有する溶液
からアフィニティクロマトグラフイにより発熱物質のみ
を特異的に除去するに際し、アフィニティクロマトグラ
フィ用ゲルとして一度重合度を有するセルロースまたは
架橋ポリサッカライドを硫酸エステル化して得られるセ
ルロース硫酸エステルゲルまたは架橋ポリサッカライド
硫酸エステルゲルを用いることを特徴とし、該ゲルが特
定の血漿蛋白質、凝固系蛋白質、補体、酵素、あるいは
各種ウィルス抗原、細菌抗原などの有用な活性成分を特
異的に吸着するが、リポポリサッカライドなどの発熱物
質は吸着しない特性を有するとの新しい知見にもとづい
て、発熱物質のみを特異的に除去するものである。
本発明方法の対象となる発熱物質含有溶液としては、ア
ンチトロンビン1.IL m液凝固因子、血小板第4因
子リボ蛋白リパーゼ、補体成分などの血液由来製剤、B
型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワ
クチン、狂犬病ワクチンなどの各種ウィルス由来製剤、
形質転換動物細胞由来または形質転換微生物に由来する
抗原活性、生理活性産生物、百日せき菌等の培養物に由
来するコンポーネントワクチンや抗原活性、生理活性画
分そのII!!、酵素製剤など、各種注射用薬剤、とく
に分子量約6 、 OOO以上の高分子物質を有効成分
とする薬剤が含まれるが、これらに限定されず、′リポ
ポリサッカライドなどの発熱物質を含む多くの薬剤が適
用される。
本発明で用いられるセルロース硫酸エステルとは、セル
ロースを硫酸エステル化して得られるのであるが、好ま
しくは結晶セルロースあるいは、結晶領域および非結晶
領域からなるセルロースを硫酸エステル化したものが良
い。この場合、得られたセルロース硫酸エステルは原料
の形状を保持し、物理的安定性にすぐれ、アフィニティ
クロマトグラフィ用ゲルとして好適である。これらの原
料セルロース類はすで(こ市販されてお1)、例えばセ
ルロファインGC−15、同GH−25、同GC−10
0、同GC−200(チッソ社製)、アビセル(旭化成
工業社製)などがある。これらのゲルを例えばピリジン
などの有機溶媒の存在下クロルスルホン酸、無水硫酸な
どを作用させ水酸化ナトリウム等のアルカリ溶液で中和
することにより所望のセルロース硫酸エステルが得られ
る。
架橋ポリサッカライド硫酸エステルとは、デキストラン
、セルロース類、アガロースなどのポリサッカライドを
、例えばエピクロルヒドリン、ジクロルヒドリン、ジブ
ロムヒドリン、エチレングリコールビスエポキシプロビ
ルエーテル等の架橋剤で架橋して得られる架橋ポリサッ
カライドを硫酸工人チル化して得られるものである。架
橋ポリサッカライドはすでに市販されており、例えば架
          I橋デキストランとしてセファデ
ックスG−10、G−25、G−50、G−100(フ
ァルマシア−7= 社製)などがあり、架橋アガロースとしてセファローズ
CL−28,CL−4B、CL  6B(ファルマシア
社製)などがあり、架橋セルロースとしてセルロファイ
ンGCL−25、GCL−90(チッソ社製)などがあ
る。これらのゲルを例えばピリジンなどの有(幾溶媒の
存在下クロルスルホン酸、無水硫酸などを作用させるこ
とにより所望の架橋ポリサッカライド硫酸エステルが得
られる。
これらのセルロース硫酸エステルまたは架橋ポリサッカ
ライド硫酸エステルを用いてカラムクロマトグラフィに
よって発熱物質を除去するには通常のカラムクロマトグ
ラフィで採用される操作が適用される。例えばカラムに
該セルロース硫酸エステルまたは架橋ポリサッカライド
硫酸エステル(好ましくは球状粒子に成形したゲル)を
充填し、これをp115〜8、イオン強度が0.001
〜1゜0程度である適当な緩衝液、例えば0.1M食塩
添加Q、f)1Mリン酸緩衝液(pH7,2)などで平
衡化したのち、カラムに発熱物質含有液を通し、−に記
平衡化に用いた緩衝液を通液試料の5〜10倍量通して
カラムを洗浄する。このあと、イオン強度が平衡化に用
いた緩衝液のイオン強度上りも大である発熱物質を含ま
ない適当な緩衝液、例えば0.6M食塩を含む0,01
.Mリン酸緩衝液(pH6〜9)などにて溶出すること
により、発熱物質を含まない目的物質の溶液が得られる
なお、上記の操作において、緩衝液にT ween80
、NP−40、Triton  X −100などの適
当な界面活性剤を添加してクロマトグラフィーを行なう
こともできる。
本発明の方法はカラムクロマトグラフィのみならずバッ
チ法にも同様に適用でき、工業的規模においても簡単な
操作で行ないうるうえ、特別の高価な試薬も必要とせず
、外わめて安価に発熱物質を分離除去することができる
実施例 つぎに調製例および実施例を挙げて本発明をさらに具体
的に説明する。
調製例1 0°C以下の温度にてピリジン600m1にクロルスル
ホン酸117gを滴下し混合する。滴下終了後、混液を
加熱し、65〜70℃に昇温する。この中に結晶セルロ
ースであるクロマト用アビセル(旭化成社製)8f−1
gを加え、撹拌下65〜7f)’Cにて4時間保持する
。反応終了後、冷却し、1()%水酸化ナトリウム水溶
液を加えて中和する。ゲルを濾過分離し、0.01MI
Jン酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エス
テルゲルを得る。
調製例2 0℃以下の温度にてピリジン600m1にクロルスルホ
ン酸117gを滴下し混合する。滴下終了後、混液を加
熱し、65〜70℃に昇温する。この中にセルロファイ
ンGH−25(チッソ社製)808を加え、撹拌下65
〜70℃にて3時間保持する。反応終了後、冷却し、1
0%水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和する。ゲルを
濾過分離し1、         0・OI M ’)
 >酸緩衝食塩液で充分に洗浄してセルロース硫酸エス
テルデルを得る。
調製例3 (1’C以下の温度にてピリジン20(1mlにクロル
スルホン酸111111を滴下し、混合する。滴下終了
後、混液を加熱し、65〜70°Cに昇温する。この中
にエピクロルヒドリン架橋デキストランであるセファデ
ックスG−50(ファルマシア社製)7゜58を加え、
撹拌下65〜70℃にて4時間保持する。反応終了後、
冷却し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和する。ゲ
ルをシ濾過分離し、0゜01 M +)ン酸緩衝食塩液
で充分に洗浄して架橋デキストラン硫酸エステルを得る
調製例4 前記調製例3と同様にして調製したビリノン−クロルス
ルホン酸混液210mlに、架橋セルロースデルである
セルロファインGCL−25(チッソ社製)の乾燥物7
.58を加え、65〜70℃にて4時間反応させる。反
応終了後、冷却し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて中
和する。ゲルを濾過分離し、0.OIMIJン酸緩衝食
塩液で充分に洗浄して架橋セルロース硫酸エステル7.
2gを得る。
調製例5 前記調製例3と同様にして調製したピリジン−クロルス
ルホン酸混液210m1に、架橋アガロースデルである
セファロースCL−6B(ファルマシア社製)のピリノ
ン包含体30n+Iを加え、65〜70°Cにて4時間
反応させる。反応終了後、冷却し、水酸化ナトリウム水
溶液を加えて中和する。
ゲルを濾過分離し、0.OIMリン酸緩衝食塩液で充分
に洗浄して架橋アガロース硫酸エステル23m1を得る
実施例1 前記調製例5と同様にして得られた架橋アガロース硫酸
エステルゲルをカラム(26,41111Ilφ×b滅
菌後、0.1M食塩を含む0,01Mリン酸緩衝液(p
i−17,2)を通液して平衡する。このカラムに、精
製したHBs抗原の0.OIMリン酸緩衝食塩液[HB
s抗原1.0Jg/J、ウサギ発熱試験2羽合計1.8
℃、プレゲルエンドトキシンテスト(帝国臓器社製) 
10’160 m、f2を通液する。ついで、カラム体
積の10倍量の0.OIMリン酸緩衝食塩液(プレゲル
エンドトキシンテスト:マイナス)で洗浄したのち、発
熱物質を含まない0.6M食塩添加0,01Mリン酸緩
衝液(プレゲルエンドトキシンテスト:マイナス)で溶
出して溶出画分18.0Jを得る。
この溶出画分には、HBs抗原が3.27 μ8/1I
ll含まれ、回収率は98.1%であった。この両分を
発熱物質を含まない0,01Mリン酸緩衝食塩液でHB
s抗原量1.0Jg/−1に調整したところ、ウサギ発
熱試験では2羽合計0.7℃で、プレデルエンドトキシ
ンテストではマイナスとなり、発熱物質はほとんど完全
に除去されていた。
実施例2 前記調製例2と同様にして調製したセルロース硫酸エス
テルゲルを高圧滅菌したのち、ガラスフィルター上にて
発熱物質を含まない1/75Mリン酸緩衝食塩液(pH
7,2)で充分に洗浄、平衡化する。これに、百日ぜぎ
菌培養上清(HA価512、ウサギ発熱試験2羽合計3
 、 (1’C、プレゲルエンドトキシンテスト:10
’S以上)1000m、eを加え、十分撹拌したのち、
溶液を吸引する。
次に発熱物質を含まない1/75Mリン酸緩衝食塩液で
充分に撹拌したのち吸引する。この洗浄操作を4回繰返
する。最後に発熱物質を含まない1゜5M食塩を添加し
たのち0.05M’Jン酸緩衝液(+)H7,0)を加
え、充分撹拌懸濁させたのち、溶液を吸引して溶出液1
201nf!、を得る。
これより百日せぎ菌HA (hemagg l u t
 i n i n )はほぼ100%回収され、またこ
の溶出液はHA価5120、プレゲルエンドトキシンテ
スト: 102、ウサギ発熱試験2羽合計0,6°Cで
あって、発熱物質はほとんど除去されていた。上記ウサ
ギ発熱試験およびプレゲルエンドトキシンテストは溶出
液を上記緩衝液にて12.5μg蛋白質/、nlに調整
しで行なった。
なお、実施例1および2における発熱試験はいずれも生
物学的製剤基準の発熱試験の項目にしたがって行なった
一15= 07一

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発熱物質含有溶液をアフィニティクロマトグラフ
    ィにかけて発熱物質を除去する方法において、クロマト
    グラフィ用ゲルとしてセルロース硫酸エステルまたは架
    橋ポリサッカライド硫酸エステルを用いることを特徴と
    する発熱物質の除去方法。
  2. (2)発熱物質含有溶液が注射用薬剤である前記第(1
    )項記載の方法。
  3. (3)発熱物質含有溶液をアフィニティクロマトグラフ
    ィ用ゲルに通液して発熱物質を吸着させることなく洗浄
    除去する前記第(1)項記載の方法。
  4. (4)セルロース硫酸エステルが、結晶セルロースまた
    は結晶領域および非結晶領域からなるセルロースの硫酸
    エステル体である前記第(1)項記載の方法。
  5. (5)架橋ポリサッカライド硫酸エステルが架橋セルロ
    ース硫酸エステルおよび架橋アガロース硫酸エステルお
    よび架橋デキストラン硫酸エステルから選ばれる1種で
    ある前記第(1)項記載の方法。
  6. (6)架橋セルロース硫酸エステルがエピクロルヒドリ
    ン架橋セルロース硫酸エステルである前記第(5)項記
    載の方法。
  7. (7)架橋アガロース硫酸エステルがエピクロルヒドリ
    ン架橋アガロース硫酸エステルである前記第(5)項記
    載の方法。
  8. (8)架橋デキストラン硫酸エステルがエピクロルヒド
    リン架橋デキストラン硫酸エステルである前記第(5)
    項記載の方法。
  9. (9)アフィニティクロマトグラフィ法がカラムクロマ
    トグラフィまたはバッチ法である前記第(1)項記載の
    方法。
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Cited By (4)

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