JPS6155065B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6155065B2
JPS6155065B2 JP57106852A JP10685282A JPS6155065B2 JP S6155065 B2 JPS6155065 B2 JP S6155065B2 JP 57106852 A JP57106852 A JP 57106852A JP 10685282 A JP10685282 A JP 10685282A JP S6155065 B2 JPS6155065 B2 JP S6155065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
particles
monomer
mol
moisture
sensitive material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57106852A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58223739A (ja
Inventor
Shuichi Oohara
Tokuyuki Kaneshiro
Tooru Sugawara
Shigeki Tsucha
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP57106852A priority Critical patent/JPS58223739A/ja
Publication of JPS58223739A publication Critical patent/JPS58223739A/ja
Publication of JPS6155065B2 publication Critical patent/JPS6155065B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
    • G01N27/04Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance
    • G01N27/12Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid
    • G01N27/121Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance by investigating resistance of a solid body in dependence upon absorption of a fluid; of a solid body in dependence upon reaction with a fluid, for detecting components in the fluid for determining moisture content, e.g. humidity, of the fluid

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、周囲の温度に対応して電気抵抗が変
化する湿度センサ用有機高分子化合物感湿材に係
り、特に長期安定性、耐水性に優れた湿度センサ
用有機高分子化合物感湿材に関する。 従来、電気抵抗値などの電気特性の変化により
湿度を検出する湿度センサ用感湿材として、塩化
リチウム等の電解質を用いたもの、金属酸化物を
用いたもの、有機高分子化合物を用いたものなど
が知られている。しかし、電解質系のものは計測
湿度範囲が狭く、又結露や水漏れで特性が変化し
耐水性が悪い。金属酸化物を用いたものは耐水性
は強いが感度が低く、又そのままでは長期安定性
が悪いため加熱クリーニング回路が必要で、その
ため運転コストが高い、センサ構造が複雑という
欠点を有している。他方、有機高分子化合物を用
いたものは電解質系より耐水性は優れているが、
金属酸化物系に比べると劣つている。又、有機高
分子化合物系のものは長期間使用したり、高温高
湿下に放置したり、温湿度の変化の激しい所に放
置したりすると特性が変化するという欠点があつ
た。(日経エレクトロニクス1980,8.18号74〜84
頁,電子技術第21巻第31頁以下(1979)参照) 本発明の目的は、温湿度変化の激しい所や高温
高湿下などの過酷な条件下に放置しても特性が変
化せず、長期間安定に動作し、かつ結露や水漏れ
などにも強く耐水性のある湿度センサ用有機高分
子化合物感湿材を提供することにある。 すなわち本発明を概説すれば、疎水性モノマー
と、カチオン基を有するモノマーとから成る有機
高分子化合物で、表面が親水性のラテツクス粒子
の集合体からなり、該ラテツクス粒子間が多官能
性有機化合物で架橋されていることを特徴とする
湿度センサ用感湿材に関する。 本発明者らは先に内部が疎水性で表面が親水性
(イオン性)であるような粒子の集合体皮膜から
なる感湿材の特許を出願した(特願昭55―172054
号)。この感湿材は長期間放置すると電気抵抗が
上昇し、特性が変化した。この問題を解決するた
め、鋭意研究した結果、粒子間を多官能性有機化
合物で架橋すると長期間安定に動作することが明
らかとなつた。この効果は、粒子内部の有機高分
子化合物を架橋するとより一層顕著になつた。 本発明の感湿材は、内部が疎水性で表面にカチ
オン基を有する有機高分子化合物のラテツクス粒
子間を多官能性有機化合物で架橋した粒子の集合
体であることを特徴としている。更には、その粒
子を構成する粒子内部の有機高分子化合物をも別
種の多官能性有機化合物で架橋することを特徴と
している。上記のようなラテツクス粒子の集合体
は、一般に次に示すような方法で作製される。ま
ず水媒体中に非イオン性単量体20〜99.8モル%、
カチオン性単量体0.1〜50モル%、アミノ基を有
する単量体0.1〜30モル%を分散させ、次いで水
溶性の重合開始剤を添加して共重合を行うと、カ
チオン性単量体が乳化重合における乳化剤の働き
をし、生成した共重合体はカチオン性単量体のカ
チオン基が表面に分布し、内部が疎水性の粒子が
多数水中に分散した形状となる。この共重合の際
に、更にジビニル型単量体1〜40モル%を共存さ
せれば、粒子内部が架橋された共重合体の粒子と
なる。この共重合体の粒子が分散した液に、別
途、カチオン性単量体あるいはアクリルアミド50
〜99モル%とエポキシ基を有する単量体1〜50モ
ル%を水媒体中で水溶性重合開始剤で共重合して
得られた共重合体の水溶液を添加し、適当な基板
上に塗布して、30〜60℃で乾燥すると粒子中の共
重合体に含まれるアミノ基と、添加した水溶液中
の共重合体に含まれるエポキシ基とが反応し、粒
子間がエポキシ基を有する共重合体で架橋された
粒子の集合体が生成する。あるいは、アミノ基を
有する単量体の代りにエポキシ基を有する単量体
0.1〜30モル%を用いて、前述の方法と同様にし
てカチオン基が表面に分布した内部が疎水性の共
重合体の粒子が多数水中に分散した液を合成し、
この液に、別途、カチオン性単量体あるいはアク
リルアミド50〜99モル%とアミノ基を有する単量
体1〜50モル%を水媒体中で水溶性重合開始剤を
用いて共重合して得られた水溶液を添加し、適当
な基板上に塗布して、30〜60℃で乾燥しても、粒
子中の共重合体に含まれるエポキシ基と添加した
水溶液中の共重合体に含まれるアミノ基とが反応
し、粒子間がアミノ基を有する共重合体で架橋さ
れた粒子の集合体皮膜が生成する。なお、この場
合にも、共重合体の粒子の分散液を合成する際に
ジビニル型単量体を共存させれば、粒子内部の共
重合体が架橋された粒子の集合体が形成される。 本発明の感湿材の合成に用いられるアミノ基を
有する単量体としてはアリルアミン、アクリル酸
アミノエチル、メタクリル酸アミノエチル、3―
メタクリルオキシ―2―ヒドロキシプロピルアミ
ン等の1級アミンの単量体類、N―アリルメチル
アミン、N―アリルエチルアミン、アクリル酸モ
ノメチルアミノエチル、メタクリル酸モノエチル
アミノエチル、N―モノ置換―3―メタクリルオ
キシ―2―ヒドロキシプロピルアミン等の2級ア
ミンの単量体類、N―アリルジメチルアミン、N
―アリルジエチルアミン、アクリル酸ジエチルア
ミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル
等の3級アミンの単量体類がある。ただし、3級
アミンの単量体類を用いた時には、粒子間の架橋
反応の際に副反応を抑え、架橋反応を促進させる
ために塩酸などの酸を添加する必要がある。 エポキシ基を有する単量体としてはアリルグリ
シジルエーテル、アクリル酸グリシジル、メタク
リル酸グリシジルが代表的なものである。 又、粒子内部の架橋に用いられるジビニル型単
量体としてはエチレングリコールジメタクリレー
ト、ジビニルベンゼン等の非イオン性のジビニル
型単量体の外に、(2―ヒドロキシ―3―メタク
リルオキシプロピル)(2―メタクリルオシエチ
ル)ジメチルアンモニウムクロライド、(2―ヒ
ドロキシ―3―アリルオキシプロピル)(2―ア
クリルオキシエチル)ジエチルアンモニウムクロ
ライドのような分子内にカチオン基を有するジビ
ニル型単量体であつてもよい。 更に、カチオン性単量体としては2―メタクリ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウム、2―メ
タクリルオキシエチルジメチルエチルアンモニウ
ム、2―メタクリルオキシエチルジメチルブチル
アンモニウム、2―メタクリルオキシエチルジメ
チルオクチルアンモニウム、2―メタクリルオキ
シエチルトリエチルアンモニウム、2―メタクリ
ルオキシエチルジエチルオクチルアンモニウム、
2―アクリルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ム、2―ヒドロキシ―3―メタクリルオキシプロ
ピルトリメチルアンモニウム、2―ヒドロキシ―
3―アクリルオキシプロピルトリメチルアンモニ
ウム、2―ヒドロキシ―3―アリルオキシプロピ
ルトリメチルアンモニウム、ビニルベンジルトリ
メチルアンモニウム等の第4級アンモニウム類の
塩又は水酸化物、N―メチル―4―ビニルピリジ
ニウム、N―エチル―2―ビニルピリジニウム等
のピリジニウム類の塩又は水酸化物、ビニルトリ
フエニルホスホニウム等のホスホニウム類の塩又
は水酸化物などがある。これらのカチオンと塩を
を形成するアニオンとしては塩素イオン、臭素イ
オン、ヨウ素イオン、フツ素イオン、酢酸イオ
ン、硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン等が
ある。これらのカチオン性単量体が前記の方法で
共重合されて、有機高分子鎖中に含まれることに
より、外界の湿度変化に対応してそれらのカチオ
ン基の対アニオンが解離し、その対アニオンが荷
電担体になることにより感湿材の電気抵抗が変化
する。 本発明の感湿材をを合成するに必要な非イオン
性単量体にも種々のものがある。例えば、メタク
リル酸メチル、2―ヒドロキシエチルメタクリレ
ート等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステル
類スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル及びアクリ
ロニトリルなどのビニル単量体、ブタジエン及び
イソプレンなどの炭化水素系単量体がある。これ
らの非イオン性単量体は先に述べた方法で他の単
量体類と共重合されると、生成した共重合体の粒
子中でこれらの非イオン性単量体は主に粒子内部
に存在し、疎水部を構成する役割を果している。
又、共重合の際、この非イオン性単量体の組成比
を変えることにより、生成する感湿材の電気抵抗
値をコントロールすることができる。 本発明の感湿材を合成する際に用いられる水溶
性の重合開始剤としてはアゾビスイソブチルアミ
ジン塩酸塩等のアゾ化合物、過硫酸カリウムのよ
うな過酸化物、更には過酸化水素と塩化第1鉄か
らなるフエントン試薬などがある。 以上のような各種単量体から前述した方法で合
成した共重合体の粒子が分散した液に、その粒子
を構成する共重合体中にアミノ基が含まれる時は
エポキシ基を含む共重合体の水溶液を、その粒子
を構成する共重合体中はエポキシ基が含まれる時
はアミノ基を含む共重合体の水溶液を添加し、混
合した後、その液を電極の付いた絶縁基板上に塗
布し、30〜60℃の温度で乾燥することによつて本
発明の感湿材の皮膜を得ることができる。 以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。 なお添付図面の第1図は本発明の感湿材の特性
評価に用いた湿度センサ素子の正面図、第2図は
第1図のA―A′線断面図である。図中符号1は
絶縁基板、2は接続端子、3は金電極、4は感湿
材層を示す。第3図は本発明の実施例1の相対湿
度(%)(横軸)と電気抵抗(Ω)(縦軸)との関
係を示すグラフである。 実施例 1 蒸留水500mlに非イオン性単量体としてメタク
リル酸メチル0.3モル、カチオン性単量体として
メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウム
クロライド0.1モル、アミノ基を有する単量体と
してアリルアミン0.05モルを添加し、次いで重合
開始剤としてアゾビスイソブチルアミジン塩酸塩
0.002モルを添加し、窒素雰囲気下、60℃の温度
で10時間高速かくはんしながら共重合反応を行つ
た。この共重合ではメタクリルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライドが乳化重合におけ
る乳化剤の働きをし、その結果、トリメチルアン
モニウム基が粒子の表面近傍に分布した共重合体
の粒子が多数水中に分散したラテツクス状の液が
得られた。この液を透析精製し、カチオン基濃度
を0.1Nに調整したものをA1液とする。 次に蒸留水300mlにカチオン性単量体としてメ
タクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムク
ロライド0.1モル、エポキシ基を有する単量体と
してグリシジルメタクリレート0.025モルを添加
し、次いで重合開始剤としてアゾビスイソブチル
アミジン塩酸塩0.0005モルを添加し、窒素雰囲気
下、60℃で10時間高速かくはんしながら共重合反
応を行つた。その結果、エポキシ基を有する共重
合体の透明な水溶液が得られた。この水溶液を透
析精製し、カチオン基濃度を0.2Nに調整した水
溶液をB1とする。 A1液とB1液を体積比で2対1の割合で混合
し、その混合液を第1図,第2図に示したような
櫛形電極の付いた絶縁基板上に、乾燥後の皮膜の
重量が約1mgになるように塗布し、40℃の恒温槽
中で乾燥し、内部が疎水性で、表面にカチオン基
を有する有機高分子化合物の粒子間を架橋した粒
子の集合体皮膜を得た。この皮膜が本発明の感湿
材である。 この有機高分子化合物感湿材の皮膜と電極と絶
縁基板からなる湿度センサ素子の相対湿度―電気
抵抗特性グラフを第3図に示した。 実施例 2 蒸留水500mlに非イオン性単量体としてメタク
リル酸メチル0.3モル、カチオン性単量体として
メタクリルオキシエチルトリメチルアンモニウム
クロライド0.1モル、アミノ基を有する単量体と
してアリルアミン0.05モル、ジビニル型単量体と
してエチレングリコールジメタクリレート0.02モ
ルを添加し、次いで重合開始剤としてアゾビスイ
ソブチルアミジン塩酸塩0.002モルを添加し、実
施例1と同様にして共重合反応を行つた。その結
果、トリメチルアンモニウム基が粒子の表面近傍
に分布し、粒子内部の共重合体が架橋された粒子
が多数水中に分散したラテツクス状の液が得られ
た。この液を透析精製し、カチオン基の濃度を
0.1Nに調整したものをA2液とする。 このA2液と実施例1で合成したB1液を体積比
で2対1の割合で混合した液を第1図,第2図に
示したような櫛形電極の付いた絶縁基板上に、乾
燥後の皮膜の重量が約1mgになるように塗布し、
40℃の恒温槽中で乾燥し、内部が疎水性で、表面
にカチオン基を有し、かつ粒子内部の有機高分子
化合物が架橋された粒子で、その粒子間を更に架
橋した粒子の集合体皮膜を得た。 比較例 1 蒸留水500mlに非イオン性単量体としてメタク
リル酸メチル0.3モル、カチオン性単量体として
メタクリルオキシトリメチルアンモニウムクロラ
イド0.1モルを添加し、次いで重合開始剤として
アゾビスイソブチルアミジン塩酸塩0.002モルを
添加し、実施例1と同様にして共重合反応を行つ
た。その結果、トリメチルアンモニウム基が粒子
の表面近傍に分布した共重合体の粒子が多数水中
に分散したラテツクス状の液が得られた。この液
を透析精製した後、第1図,第2図に示したよう
な櫛形電極の付いた絶縁基板上に、乾燥後の皮膜
の重量が約1mgになるように塗布し、40℃の恒温
槽中で乾燥し、内部が疎水性で、表面にカチオン
基を有する粒子の集合体皮膜を得た。 試験例 1 上記各例で得た感湿材素子を温度60℃、相対湿
度95%の高温高湿下に30日間放置する試験(試験
A)、温度60℃、相対湿度90%の雰囲気と0℃、
30%の雰囲気に交互にさらす温湿度サイクルを20
サイクル行う試験(試験B)及び蒸留水中に24時
間浸漬する試験(試験C)を行つた。それらの各
電気抵抗値を測定した。結果を第1表に示す。
【表】 第1表から明らかなように、本発明の実施例1
及び2の素子は、試験A及びBの前後で電気抵抗
値がほとんど変化せず、長期安定性に優れてい
る。又、試験Cの前後の電気抵抗値もほとんど変
化がなく耐水性が優れていることが分る。それに
対して、比較例の素子は、試験A,B,Cの前後
で電気抵抗値の変化が著しく、長期安定性及び耐
水性が劣つている。これは比較例の感湿皮膜は粒
子間が架橋されていないためである。 実施例 3 蒸留水500mlに非イオン性単量体としてアクリ
ル酸エチル0.2モル、カチオン性単量体としてア
クリルオキシエチルトリエチルアンモニウムブロ
マイド0.1モル、エポキシ基を有する単量体とし
てグリシジルアクリレート0.01モルを添加し、次
いで重合開始剤としてフエントン試薬(1%過酸
化水素水6.8mlと塩化第1鉄1モル/の水溶液
1.0ml)を添加し、実施例1と同様にして共重合
反応を行つた。この共重合ではアクリオキシエチ
ルトリエチルアンモニウムブロマイドが乳化重合
における乳化剤の働きをし、その結果、カチオン
基のトリエチルアンモニウム基が粒子の表面近傍
に分布した共重合体の粒子が多数水中に分散した
ラテツクス状の液が得られた。この液を透析精製
し、カチオン基濃度を0.1Nに調整したものをA3
液とする。 次に蒸留水300mlにアクリルアミド0.1モル、ア
ミノ基を有する単量体としてアクリルアミン0.02
モルを添加し、次いで重合開始剤としてフエント
ン試薬(1%過酸化水素水1.7mlと塩化第1鉄の
0.1モル/の水溶液2.5ml)を添加し、実施例1
と同様にして共重合反応を行つた。その結果、ア
ミノ基を有する共重合体の透明な水溶液が得られ
た。この水溶液を透析精製し、アミノ基濃度を
0.02Nに調整した水溶液をB3液とする。 A3液とB3液を体積比で4対1の割合で混合し
た液を第1図,第2図に示したような櫛形電極の
付いた絶縁基板上に、乾燥後の皮膜の重量が約1
mgになるように塗布し、40℃の恒温槽中で乾燥
し、本発明の感湿材皮膜を得た。 実施例 4 蒸留水50mlに非イオン性単量体としてスチレン
0.4モル、カチオン性単量体としてビニルベンジ
ルトリメチルアンモニウムクロライド0.1モル、
エポキシ基を有する単量体としてアクリルグリシ
ジルエーテル0.1モル、ジビニル型単量体として
ジビニルベンゼン0.04モルを添加し、次いで重合
開始剤としてフエントン試薬(2%過酸化水素水
6.8mlと塩化第1鉄1モル/の水溶液2.0ml)を
添加し、実施例1と同様にして共重合反応を行つ
た。この共重合ではビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライドが乳化重合における乳化剤
の働きをし、その結果、カチオン基のトリメチル
アンモニウム基が粒子の表面近傍に分布し、粒子
内部の共重合体が架橋された粒子が多数水中に分
散したラテツクス状の液が得られた。この液を透
析精製し、カチオン基の濃度を0.1Nに調整した
液をA4液とする。 次に蒸留水30mlにカチオン性単量体としてビニ
ルベンジルトリメチルアンモニウムクロライド
0.1モル、アミノ基を有する単量体としてアクリ
ル酸ジメチルアミノエチル0.05モルを添加し、重
合開始剤としてフエントン試薬(1%過酸化水素
水1.7mlと塩化第1鉄0.1モル/の水溶液2.5ml)
を加え、実施例1と同様にして共重合反応を行つ
た。その結果、アミノ基を有する共重合体の透明
な水溶液が得られた。この水溶液を透析精製し、
カチオン基濃度を0.2Nに調整した水溶液をB4
とする。 A4液とB4液と1N塩酸を体積比で4対1対0.1の
割合で混合した液を第1図,第2図に示したよう
な櫛形電極の付いた絶縁基板上に、乾燥後の皮膜
の重量が約1mgになるように塗布し、60℃の恒温
槽中で乾燥し、内部が疎水性で、表面にカチオン
基を有し、かつ粒子内部の共重合体が架橋され、
更に粒子間をも架橋した粒子の集合体皮膜を得
た。 実施例 5 蒸留水500mlに非イオン性単量体として2―ヒ
ドロキシエチルメタクリレート0.5モル、カチオ
ン性単量体としてメタクリルオキシジメチルオク
チルアンモニウムクロライド0.1モル、アミノ基
を有する単量体としてジメチルアミノエチルメタ
クリレート0.05モル、ジビニル型単量体として
(2―ヒドロキシ―3―メタクリルオキシプロピ
ル)(2―メタクリルオキシエチル)ジメチルア
ンモニウムクロライド0.07モルを添加し、次いで
重合開始剤としてアゾビスイソブチルアミジン塩
酸塩0.002モルを加え、実施例1と同様にして共
重合反応を行つた。その結果、カチオン基が粒子
の表面近傍に分布し、粒子内部の共重合体が架橋
された粒子が多数水中に分散したラテツクス状の
液が得られた。この液を透析精製し、カチオン基
の濃度を0.1Nに調整した液をA5液とする。 次に蒸留水300mlにカチオン性単量体としてメ
タクリルオキシエチルジメチルオクチルアンモニ
ウムクロライド0.1モル、エポキシ基を有する単
量体としてグリシジルメタクリレート0.033モル
を加え、重合開始剤としてアゾビスイソブチルア
ミジン塩酸塩0.0005モルを添加し、実施例1と同
様にして共重合反応を行つた。その結果、エポキ
シ基を有する共重合体の透明な水溶液が得られ
た。この水溶液を透析精製し、カチオン基濃度を
0.2Nに調整した水溶液をB5液とする。 A5液とB5液と1N塩酸を体積比で4対1対0.2の
割合で混合した液を第1図,第2図に示したよう
な櫛形電極の付いた絶縁基板上に、乾燥後の皮膜
の重量が約1mgになるように塗布し、50℃の恒温
槽中で乾燥し、内部が疎水性で、表面にカチオン
基を有し、かつ粒子内部の共重合体が架橋され、
更に粒子間をも架橋した粒子の集合体皮膜を得
た。 試験例 2 上記実施例3〜5で得た感湿材の皮膜と電極と
絶縁基板からなる湿度センサ素子に、試験例1と
同様、試験A,B,Cを行い、それらの各電気抵
抗値を測定した。結果を第2表に示す。
【表】 第2表から明らかなように、本発明の実施例3
〜5の素子は、試験A及びBの前後における電気
抵抗値がほとんど変らず、長期安定性に優れてい
る。又試験Cの前後における電気抵抗値もほぼ同
じで、耐水性にも優れていることが分る。 以上、本発明の有機高分子化合物のラテツクス
粒子の集合体からなる感湿材は、その粒子間が架
橋されることにより、長期安定性及び耐水性に優
れた顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感湿材の特性評価に用いた湿
度センサ素子の正面図、第2図は第1図のA―
A′線断面図である。又第3図は本発明の実施例
1の相対湿度と電気抵抗との関係を示すグラフで
ある。 1…絶縁基板、2…接続端子、3…金電極、4
…感湿材層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 疎水性モノマーと、カチオン基を有するモノ
    マーとから成る共重合体で、かつ表面が親水性の
    ラテツクス粒子の集合体から成る湿度センサ用感
    湿材において、該ラテツクス粒子間が多官能性有
    機化合物で架橋されていることを特徴とする湿度
    センサ用感湿材。 2 前記粒子が、粒子内部において疎水性モノマ
    ーとカチオン基を有するモノマーが多官能性有機
    化合物で架橋された有機高分子化合物のラテツク
    ス粒子であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の湿度センサ用感湿材。 3 前記ラテツクス粒子集合体の粒子表面がアミ
    ノ基を有し、該粒子間を架橋する多官能性有機化
    合物がエポキシ基を2個以上有する化合物で、前
    記アミノ基とエポキシ基との反応によつて上記粒
    子間が架橋されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の湿度センサ用感湿
    材。 4 前記ラテツクス粒子集合体の粒子表面がエポ
    キシ基を有し、該粒子間を架橋する多官能性有機
    化合物がアミノ基を2個以上有する化合物で、前
    記エポキシ基とアミノ基との反応によつて上記粒
    子間が架橋されていることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の湿度センサ用感湿
    材。
JP57106852A 1982-06-23 1982-06-23 湿度センサ用感湿材 Granted JPS58223739A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57106852A JPS58223739A (ja) 1982-06-23 1982-06-23 湿度センサ用感湿材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57106852A JPS58223739A (ja) 1982-06-23 1982-06-23 湿度センサ用感湿材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58223739A JPS58223739A (ja) 1983-12-26
JPS6155065B2 true JPS6155065B2 (ja) 1986-11-26

Family

ID=14444136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57106852A Granted JPS58223739A (ja) 1982-06-23 1982-06-23 湿度センサ用感湿材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58223739A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168362U (ja) * 1987-04-23 1988-11-02

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59171844A (ja) * 1983-03-19 1984-09-28 Shinei Kk 感湿素子
JPS60169565U (ja) * 1984-04-18 1985-11-11 旭化成株式会社 感湿素子
JPS61264244A (ja) * 1985-05-17 1986-11-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 湿度センサの製造方法
JPWO2023276772A1 (ja) * 2021-06-29 2023-01-05

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63168362U (ja) * 1987-04-23 1988-11-02

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58223739A (ja) 1983-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0643299B1 (en) Ion selective electrodes
US5312681A (en) Sheet or web material having antistatic properties
FI70233C (fi) Foerfarande foer framstaellning av nya akrylkopolymerer
CA1290893C (en) Adhesion promoting polymeric materials
US4473813A (en) Humidity sensor with improved protective layering
Fisher et al. Effect of Cross-linking on the Properties of Carboxylic Polymers. I. Apparent Dissociation Constants of Acrylic and Methacrylic Acid Polymers
US3703696A (en) Humidity sensor
WO2016141337A1 (en) Ion-selective electrode systems and methods utilizing same
US4434249A (en) Method of preparing acrylic ion-transfer membranes
JPS6155065B2 (ja)
Lee et al. Resistive humidity sensor using phosphonium salt-containing polyelectrolytes based on the mutually cross-linkable copolymers
Rocheleau et al. The application of quaternary ammonium ionic polymers to electroanalysis: Part 2. Voltammetric studies with quaternary ammonium functionalized polymer film‐coated electrodes
JPS6132613B2 (ja)
Lu et al. Dynamic light scattering studies on polyelectrolytic derivatives of poly (N-isopropylacrylamide)
JPS6158778B2 (ja)
EP0554588B1 (en) Sheet or web material having antistatic properties
JPS6319018B2 (ja)
KR100300675B1 (ko) 고분자막습도센서
JPS6319020B2 (ja)
JPS58193445A (ja) 湿度センサ
JPS6128700B2 (ja)
JPS6239939B2 (ja)
JP2004301766A (ja) 感湿材用組成物、感湿材料および湿度センサ素子
Henry et al. Chemically-bonded stationary phases for thin-layer chromatography of metal ions
JPH0640084B2 (ja) 感湿素子の製造方法