JPS6153222A - インスリン作用増強剤 - Google Patents

インスリン作用増強剤

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JPS6153222A
JPS6153222A JP59173939A JP17393984A JPS6153222A JP S6153222 A JPS6153222 A JP S6153222A JP 59173939 A JP59173939 A JP 59173939A JP 17393984 A JP17393984 A JP 17393984A JP S6153222 A JPS6153222 A JP S6153222A
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Yoshiro Takeda
竹田 義朗
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新垣 尚捷
Akemichi Ueno
上野 明道
Yuzo Kawashima
川島 裕造
Tsutomu Uenoyama
上野山 勤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、インスリン作用増強剤、詳しくはインスリン
本来の血糖低下作用を増強し、抗糖尿病剤として利用で
きる新しいインスリン作用増強剤に関する。
技術的背飛 一般に糖尿病は、インスリン作用の不足による代謝異常
状態と定義され、その病型は大きく二つに分けられる。
即ち膵臓におけるインスリン分泌奇の絶対的不足に起因
する工型糖尿病(インスリン依存性糖尿病)と、主とし
てインスリンに対する感受性の低下による■型糖尿病(
インスリン非依存性糖尿病)とに分類される。
工型糖尿病は、インスリン量の欠乏によるものであるた
め、その療法としてはインスリンの投与が不可欠である
。一方、■型糖尿病においては、軽症患者に対しては食
事療法及び運動療法が、また重症度に応じて経口糖尿病
剤の投与やインスリン療法が行なわれている。しかして
上記経口糖尿病剤としては、現在スルホニル尿素系及び
ビグアナイド系の製剤がよく知られているが、いずれも
しばしば低血糖昏睡、アシド−シス、肝臓障害、胃腸障
害、発疹等の副作用を惹起するものであり、それらの使
用に際しては充分な注意が必要とされている。また、丁
型及び■型を問わず、インスリンの長期成いは大量療法
においては、製剤中に含まれる不純物により、或いは現
在多用されているインスリンがブタ、ウシ等の動物由来
のものであること等により、体内で抗体産生が惹起され
、インスリンショックの発現やインスリンの効果が著し
く損われることが知られている。
このように糖尿病の薬物療法、インスリン療法は、糖尿
病合併症の問題をも含め、未だ充分とは言い難い実情に
ある。
及旦coet良 本発明者らは、上記の現状に鑑み特に糖尿病患者の大多
数を占める■型砧尿病を対象として、その主たる病因で
あるインスリン感受性の低下を改善するという新しい作
用礪作を有する薬剤を得ることを目的として鋭意研究を
重ねた結果、先に動物の血清アルブミンを蛋白分界酵素
を用いて限定分解することにより得られる新規なペプチ
ドが上記目的に合致するインスリン作用促進活性を有す
ることを見出し、この知見に基づ〈発明を完成したく特
願昭58−148552号及び同58−148553号
)。
本発明者らはその後の研究において、ヒト血漿に含まれ
るHDL(高比重りボタンバク)の偶成蛋白質の一種で
あるアポリポタンパクA−n(’以下「アポA−I[J
という)が優れたインスリン作用促進活性を有し、イン
スリン作用増強剤として、惹いては抗糖尿病剤として有
用であることを見出し、ここに本発明を完成するに至っ
た。
明の信成及び効果 本発明は、アポA−IIを有効成分として含有すること
を特徴とするインスリン作用増強剤に係わる。
本発明インスリン作用増強剤における[インスリン作用
促進活性]とは、インスリンの作用、即ち生体内におい
て主として筋や脂肪組織へのグルコースやアミノ酸の取
り込み及びグルコースのグリコーゲン・脂肪への転換を
促進して血糖を低下させる働きを促進する生理作用を言
う。この作用の詳細については後述する。
本発明のインスリン作用増強剤は、インスリン作用促進
活性を有することにより、インスリンの感受性の改善を
図り得るものであり、従ってインスリン作用の不足によ
る代謝異常状態と定義される糖尿病、殊に前記■型糖尿
病の治療に有効である。また1型及び■型を問わず、イ
ンスリン療法に際して本発明のインスリン作用増強剤を
併用することにより、インスリン製剤の使用量を大巾に
節約できると同時に、インスリン療法に見られるインス
リン抗体の産生に起因するインスリンショックやインス
リン抵抗性の発現を予防することができる。
本発明において有効成分とするアポA−Ifは、HDL
を促成するアポリポタンパク質として知られ、下記の一
次購造を有している。尚、下記各7ミノ鼓の表記は、f
LIPAc−ILJBの略号による。
Gly−Thr−Gln−Pro−Ala=Thr−G
ln−COOHl 70              
             e。
Leu−G Iu−Vat −Phe−Tyr−5er
−Leu−Phe−Asn−Val −Leu−G I
uG Iu−Gln−Leu−Thr−Pro−Leu
−I Ie−Lys−Lys−A la−G Iy−T
hrIJS−8er−LJS−G 10− Phe−T
yr−5er−Lys−A la −G 1u−A I
a−G InLys−Asp−Leu−Met −G 
Iu −Lys−Vat −Lys−5er−Pro−
G Iu −LeuG Iy−Tyr−Asp−Thr
−Val −Thr−G In−Phe−Tyr−G 
In−5er−Vat]10 午 S            10 PCA−Ala −LVs−Qlu −pro−CVS
−Vat−Glu−3er −1euG ly−Tyr
−Asp−Thr−Vat −Thr−G In−Ph
e−Tyr−G In−5er−Vat+      
             30Lys−Asp−Le
u−Met−G Iu−Lys−Val −Lys −
5er−Pro−G Iu −LeuしVS −Ser
 −Lys −G ILI −Phe −Tyr −S
er −Lys−A Ia−G Iu−A Ia −G
 ln+         50 Glu−Gln−Leu−7hr−Pro−1eu−I
 le−Lys−Lys−A Ia−Gly−7hrL
eu−Glu−Val −Phe−Tyr−5er−L
eu−Phe−Asn−Val −Leu−G ILI Gly−Thr−Gln−Pro−Ala−Thr−G
ln−COOH即ちアポA−I[は、N末端がピロリド
ンカルボンa (PCA) 、C末端がGlnで、残基
c177個のポリペプチド鎖2個がその6位のCys、
においてジスルフィド結合した溝造を有する分子量約1
7400のポリペプチドである。
アポA−Iは、ヒト血清より通常の蛋白質分離将裂手段
により卓ニされる。好ましい単離手段としては、次の方
法を採用できる。即ち、まず原料とするヒト血清に、低
温下に、冷エタノール、冷アセトン、冷メタノール、冷
プロパツール等又は之等の混合溶媒を撹拌しながら加え
、遠心し、上滑を2縮して乾燥し、更にクロロホルム等
の有d溶媒で説脂処理し、次いで透析、乾燥することに
よりアポA−[を含む粗分直物を得ることができる。上
記粗分直物の粘製分雌は通常の手段により行なうことが
できる。その例としては、例えばセファデックスG−1
00(ファルマシア社製)、バイオ−ゲルP−10(バ
イオ−ラッド社製)等のゲル濾過担体を用いるゲル濾過
法、透析法、電気泳動法、SP−セファデックス(ファ
ルマシア社1)、DEAE−セルロース(ホワットマン
社製)等のイオン交換法、疎水又は吸着クロマトグラフ
ィー法、更にはこれらの高速液体カラムクロマトグラフ
ィー等及びこれら各方法を組合せた方法を例示できる。
アポA−Iの好ましいvIpi製手段の一個は、次の通
りである。即ち、上記粗分直物の凍結乾燥試料を0.0
5〜0.2Mのa塩を含ムトリスー塩酸、酢醒、クエン
酸等の緩衝液(1)86.5〜8.0、好ましくは7.
0〜7.5)に溶解させ、予め該緩衝液で平衡化させた
セファデックスG−100等によりゲル濾過し、蒸留水
に対して透析後、凍結乾燥する。次いで上記ゲル濾過て
得られた活性画分をTSK−C1ef 0DS−120
A (東洋曹達社[)、Hi −Pare RP304
 (バイオ−ラッド社製)等の逆相カラムを用いた高速
液体りOマドグラフィーにより精製し、更に必要に応じ
て繰返し高速液体りOマドグラフィーにかけることによ
り分離精製することができる。
本発明のインスリン作用増強剤は、上記のごとくして得
られるアポA−IIを有効成分として常法に従い製剤形
態に調製される。また該増強剤はこれを単独で或いはイ
ンスリンと併用することにより抗糖尿病剤として使用す
ることができる。上記有効成分を含む製剤は、通常の製
剤的担体を用いて調製されるが、中でも注射剤形態に調
製されるのが好ましい。注射剤として調製される場合、
得られる製剤は殺菌され且つ血液と等張であるのが好ま
しい。注射剤形態に成型するのに際しては、希釈剤とし
てこの分野において慣用されているものを使用できる。
個えば水、生理食塩水等を挙げることができる。なおこ
の場合等歪性の溶液を調製するに充分なmの食培或いは
グリセリンを注射剤の形態の製剤中に含有させてもよい
。また上記製剤には通常の緩箇剤、無痛化剤、保存剤等
や他の医桑品をも含有させることができる。また上記有
効成分は使用時に生理食塩水等に溶解し、同時溶解剤と
しても使用できる。
上記のごとくして調製される本発明製剤は、その形態に
応じた方法で投与される。注射剤の場合には単独で又は
アミノ酸等の通常の補液と混合して静脈内投与すること
ができる。有効成分の投与量は、使用目的、症状等によ
り適宜増減されるが、通常−人゛−日当り、1〜100
m0/ko程度の範囲とするのがよく、また−日に2〜
4回に分割して投与することができる。
xi」1 以下、本発明を更に詳しく説明するためアポA−■の製
造例を挙げ、次いで試験例を挙げる。尚、製造例及び試
験例1〜3における試呉のインスリン作用促進活性は、
以下の方法により測定した。
くインスリン作用促進活性〉 雄性ウィスター(WiStar )系ラット(体重15
0〜300(+)より副皐丸脂肪組織を摘出し、脂肪組
織間(E XEllant)を調製する。10個の脂肪
組織間(湿気母として7.5〜1010G)を単独で、
或いはこれに供試試料を添加して、D−(U−1ムC)
グルコース0.05μCi/讃、重曹1.5mO/IQ
、ペニシリン35tJ/d及びストレプトマイシン0 
、111IQ/mGを含むM−199培地(「医学のあ
ゆみ」第62巻、M6号、435頁、昭和42年8月5
日発行参照〕に浮かべたシリコン処理レンズペーパー上
に載せ(Topper 、 Y。
J、 、 et  al、 MethOdS  in 
 Enzymology 。
39.443 (1975))、3%炭鼠ガス含有気相
下に、37℃で20時間培養する。培養後、脂肪a 識
塊の湿重りを測定し、その全潰を2N−KOHの50%
エタノール溶液1鵬中で、io。
℃で2時間加水分解する。6N−硫醒0.5−で酸性化
した氷解物より3鵬の石油エーテルで脂肪耐を抽出し、
常法により放射能を測定し、グルコースの脂肪酸への転
換mを、培地中の比放射能より算出する。
試料のインスリン作用促進活性は、試料とインスリン(
0,2m U/mQ)とを培地に添加した場合に得られ
る上記比放射能算出値を、インスリンの単独添加により
得られる同算出値に対する百分率で表わす。
製造例1 4℃のヒト血清1Qに攪拌下、4℃に保ちつつ、−20
℃に冷即した冷エタノール2Qを徐々に加えた。冷エタ
ノールを添加後、更に4℃で3g分間撹拌を続け、その
後同温度下で10分間遠心し、(10000XIj )
上清と沈澱層を分離した。
次いで上滑に消泡剤であるA ntifoam −A 
F −E mulsion (牛丼化学工業社製)を少
量加え、全量を約300mf2にまで濃縮した。濃縮液
に等量のクロロホルムを加え、充分に混合した後、4℃
下で一晩放置した。その後、水層をクロロホルム層から
分離して、約200脱までi1!縮し、蒸留水に対して
透析した後、凍結乾燥して1.2gの粗分割物を得た。
該粗分割物にっきローリ−(L owry)法による蛋
白定量を行なったところ、3oomgであった。
上記で得られた粗分割物の凍結乾燥標品1.Ogを、0
.1Mの食塩を含む0.01Mのトリス−塩!!i暫H
(D 87.4)15mGに溶解し、予め同m衝液で平
衡化させたセファデックスG−100(ファルマシア社
製、4.4x90cm)のカラムを用いてゲルI濾過(
流速25mG/時間、B、7vA/フラクシヨン)して
、フラクションN0.63〜83の活性画分を集め、蒸
留水に対して透析した後、凍結乾燥して0.5gの粉末
ヲ得た。該粉末は、ローリ−法による蛋白定量の結果1
80111(+であった。
上記セファデックスG−100を用いたゲルt濾過にお
ける溶出活性パターンを第1図に示す。第1図において
、横軸はフラクションNO0を、縦軸は280 rvで
の吸光度及びインスリン作用促進活性(96)を示す。
また図において(1)は28Or+mでの吸光度曲線で
あり、(2)はインスリン作用促進活性(%)のグラフ
である。
上記で(ユた凍結乾燥標品3111111を下記条件下
に逆相カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーによ
り諸口して活性画分0.5mgを得た。
く高速液体クロマトグラフィー条件〉 機器;ウォーターズ社、ALC/GPCモデル244、
液体クロマトグラフィーシステム、M−660溶媒プロ
グラマ− カラム: TSK−gel 0DS−120A (東洋
曹達社製、7.8mm+x300vn) 流速:1鯨/分 温度:22〜25℃ チャートスヒート=30c飄/時間 注入量:3mM100μQ 溶出;48〜90%アセトニトリル(直線温度勾配) その結果を第2図に示す。第2図において横軸は保持時
間(分)を、縦軸は220nmでの吸光度、インスリン
作用促進活性(%)及びアセトニトリルの濃度勾配(%
)を示し、図中(1)は220nmでの吸光度曲線、(
2)はインスリン作用促進活性のグラフ及び(3)は濃
度勾配である。
上記活性画分0.1111(lを更に下記条件下に逆相
カラムを用いた高速液体クロマトグラフィーにかけ、0
.0651Gの活性画分を得た。同一条件下で再クロマ
トグラフィーを行ない最終精製両分(アポA−■)0.
045mσを得た。ヒト血清1Q当りに換算した最終精
製物の収旦は、16.8IIgであった。
〈高速液体クロマトグラフィー条件〉 は器;ウォーターズ社、A L C/G P Cモデル
244、n体りロマトグラフィーシステム、M−660
♂媒プログラマ− カーyム: Hi −Pore RP304 (バイオ
−ラッド社製、4.6mmx250mm> 流速;1脱/分 )3度;22〜25℃ チャートスヒート: 30 Cm1時間注入ffl:1
00μ!I+/100μQ溶出;0〜90%アセトニト
リル(直a濃度勾配)上記tM ’N tP、作におい
て再クロマトグラフィーに供した結果を第3図に示す。
第3図において横軸は保持時間(分)を、縦軸は220
nmでの吸光度、インスリン作用促進活性(%)及びア
セトニトリルの湿度勾配(%)を示し、図中(1)は2
20nnでの吸光変曲ね、(2)はインスリン作用促進
活性のグラフ及び(3)は湿度勾配である。
該図より、約48分に最大活性を示すピークが現われる
ことが判る。
かくして得られた最終精製物は、以下の理化学的性質を
有し、アポA−Itであると同定された。
(a )分子量 後述するアミノ醒配列自動分析観(アプライド バイオ
システム社製、470−A型)によるアミノ酸配列の一
茨構造から求めた分子nは、17382であった。
(b)2外線吸収スペクトル(LIV:nm)0.04
%水溶液を用いてUVスペクトルを測定した結果を第4
図に示す。該第4図より276nmに極大吸収を示し、
吸光係数(E、1%、1cm>は14.1であった。
(C)溶剤に対する溶解性 水、0.5%水酸化ナトリウム水溶液、食塩水及び酢酸
水溶液に溶解し、メタノール、エタノール、アセトン、
クロロホルム及びエーテルには不溶である。
(d )呈色反応 呈色反応試験結果は次の通りであった。
・ローリ−フォーリン反応(ペプチド結合)陽性 ・ニンヒドリン反応(アミノ酸)陽性 ・フェノール硫酸反応(E!り      陰性・エル
ソンモルガン反応(アミノ糖) 陰性(e)物質の色及
び性状 白色不定形である。
Cf>等電点 オファ−L//Ll (0−Farrell、 P、 
H,)の方法(J、Biol、Chem 、、250.
4007(1975))に準じて等電点電気泳動を行な
った結果、等電点(PI)は4.7±0.2であった・ (g)梧成アミノ酸 最終v4引物(乾燥品)を、4Nメタンスルホン(m(
0,2%の3−(2−アミノエチル)インドールを含有
)を用いてシンプソンら(Simpson  R,T、
、et  al)の方法(J。
Biol 、Chem、、251.193 (1976
))に従い、110℃で24R間、48時間及び72時
間加水分解した。各加水分解物を中和後、日立835型
アミノ酸自動分析計を用いて各々分析した。結果をその
平均値として下記第1表に示す。尚表中各アミノ酸は、
IUPAC−IUBの略号で示し、各アミノ酸組成は試
料12μg当りの各アミノ酸のnmo I mで表わす
また1/20VSはモノヨード酢酸で処理して、S−カ
ルボキシメチルシスティンとして測定した。
(h)アミノ醒配列 最終時製物(乾燥品)20μgをアプライドバイオシス
テム社%470−A型アミノ晟配列自動分析薇を用いて
分析した結果、前記したアポA−IIの一次倍造と一致
した。
試豚例1 !F!造例1で得た冷エタノール処理後の上清画分と沈
F1画分とについて、脂肪tfimにおける脂肪醒・合
成を指標として、前記方法によりインスリン作用促進活
性を測定した。結果を下記第2表に示す。
上記第2表より、沈n画分ではインスリンの添加の有焦
によらず、脂肪酸合成の先進は認められないのに対し、
上清画分においては単独では活性は認められないが、脂
肪酸合成の先進をほとんど示さないn度のインスリン共
存下で著明な脂肪酸合成の大通が見られ、インスリン作
用促進活性を有することが明らかである。
試験例2 製造例1で得た最終賞製物(アポA−II)のインスリ
ン作用促進活性を試験例1と同様にして測定した。その
結果を下記第3表に示す。
上記第3表よりffi柊’am物は、単独では作用をほ
とんど示さないが、脂肪酸合成の亢進をほとんど示さな
い3度のインスリンの共存下において著明な脂肪酸合成
の冗進が見られ、このことよりインスリン作用促進活性
を有することが明らかである。
試験例3 製造例1で得た最終精製物(アポA−IF)の各ff1
a[!!下におけるインスリン作用促進活性を、前記し
た脂肪相0の脂肪聞合成はを指標として測定した。その
結果を第5図に示す。
第5図において償軸は試料(アポA−II)添加9度を
、Fri軸は脂肪酸合成量を示す。また図において綜(
1)は0.2m U/−インスリン共存下での脂肪り合
成量を、ta (2)はアポA−I[単独の場合の脂肪
酸合成口をそれぞれ示す。
第5図より、アポA−II単独では、20μg/vQの
3度においても脂肪υ合成の大通は認められないが、イ
ンスリン共存下では2μg/戒の濃度において既に明確
な脂肪酸合成の大通が見られ、優れたインスリン作用促
進活性を有することが判る。しかもその活性は濃度に依
存して増加し、15μg/rpfJにてほぼ最大値とな
ることが判る。
試験例4 KKマウスに対するインスリン感受性増強作用試験 (1)実験方法 体重20g前後、10〜15週齢の雄退的Kマウス(実
験動物中央研究所より入手)を実験に使用した。
KKマウスのインスリン感受性の測定は、タケトミ(S
、 Taketomi )らの方法(HormonMe
tabolism Re5earch、工4.14 (
1982))に従って行なった。即ち、エビネフイリン
(メルク社’I)10μg/噌、プロプラノロール(住
友化学工業社1)0.5mMm及びグルコース0.3Q
/−を含む生理食塩液混液の12.5mQ/kQをマウ
スの背部皮下に投与し、定常高血糖状態を作成した。イ
ンスリン(結晶ブタインスリン、シグマ社製)の投与は
、0.25U/ko!を同じくマウス背部皮下より行な
った。
試料とし又は、製剤例1で得た最終蹟裂画分〈アポA−
U)を凍結乾燥し、これを生理食塩液に溶解して用いた
20時間絶食させた15匹のKKマウスを、無作為に1
群5匹よりなる3群に分け、第1群(定常高血糖群)及
び第2群(定常高血糖+インスリン投与群)にはそれぞ
れ5航/ kgffiの生理食塩液を、また第3群(定
常高血糖士インスリン+試料投与群)には200 ma
/ko量のアポA−I[を含む試料液を、いずれもマウ
スの腹腔内に投与した。
投与24時間後に、前記エビネフィリン、プロプラノロ
ール及びグルコースを含む生理f!im液混液を全群の
マウスに投与し、更に第2群及び第3群のマウスには、
前記の方法によりインスリンを同時投与した。生理食塩
液混液或いはインスリンの投与2時間後に全群のマウス
の尾動脈を切断し、出血させ、ヘパリン処理を行なった
毛細ガラス管を用いて血120μQを採取し血糖値の測
定に供した。
血糖値の測定は、全血20μQに0.3N−3a  (
OH)2液及び5%−ZrlSOt液を各々100uQ
加え除蛋白し、遠心分11ff(3000回転/分、1
0分間)を行なった後、その上清100μQにつき、グ
ルコースオキシダーゼ法によった。
(2)結果 自然発症糖尿病動物の一種であるKKマウスは、インス
リンの感受性が低下しており、ヒトの前糖尿病状態(p
rediabetes )の病態モデル動物として知ら
れている。
本発明インスリン作用増強剤有効成分とするアポA−I
Iを含む試料を腹腔内に投与して、KKマウスに対する
インスリン感受性増強作用を検討した結果を第6図に示
した。
第6図より、第1群のマウスではエビネフィリン、プロ
プラノロール及びグルコースの投与により、血糖は25
2±58ma/100mGと高値を示し定常高血糖状態
にある。これに0.25U/k。
mのインスリンを同時投与した第2群のマウスでは、第
1群に比べほとんど血糖値の低下はなく、KKマウスで
はインスリンの感受性が低下していることが判る。これ
に対し、予め24時間前に本発明試料を投与し、且つ第
2群と同様にインスリンを投与した第3群のマウスでは
、第2群に比べ著明な血t!!J値の低下(危険率1%
以下で有意)が見られ、本発明有効成分がインスリン感
受性増強作用を有することが判る。
試験例5 自然発症ね尿病マウスに対する血糖降下作用(1)莢肋
方法 体圧50o前後、15〜20週齢の0退的BL/KSJ
−dbm系の雌雄マウス(J ackson  L a
b。
より入手)を20時間絶食させて試験に供した。
試料としては、製造例1で得た最終N製画分(アポA−
I)を凍結乾燥して用いた。
上記試料を生理食塩液に溶解した後、その1001ff
!II/k(lをマウスの腹腔内に投与した。投与後一
定詩間毎に尾動脈をメスにて切断し、出血させ、ヘパリ
ン処理した毛細ガラス管を用いて点液20μQを採取し
、血糖値の定量に供した。対照群のマウスには、試料溶
液に代え生理食塩液を投与した。なお、実験中マウスは
給食下におき、水のみを与えた。血糖値の定量は、前記
試験例1と同様の方法によった。
(2)結果 本発明インスリン作用増強剤有効成分(アポA−I[)
を含む試料を、C57BL/KSJ−dbIl+系の自
然発症糖尿病マウスに1!!112内投与し、その血m
値の変化を調べた結果を下記第4表に示す。
第  4  表 C57BL/KSJ−bdm系自然発症糖尿病マウスに
おける血糖降下作用(Mean thsD、n −5) 尚、表中(1)はP<0.01%にて有意を示す。
第4表より、本発明試料の投与によれば、投与24時間
俵より血糖の低下が見られ、28時間及び32時間後に
は最も5苔に血糖は低下し、いずれも生理食3BP!i
投与群マウスの血e2I値に比較して有意(危険率1%
以下)に低値であることが判る。
なお投与48時間後には血糖は前値に復した。
以上の通り、アポA−IIは、肥満、高血糖及びインス
リン抵抗性を示し、ヒトの危篤な■型糖尿病に類似した
病態モデルとされる057BL“/に3 J −dbl
ll系マウスに対し、著明な血糖降下作用を示すと共に
、その効果は投与翌日において持続的に発現されること
が判る。
【図面の簡単な説明】
第1図は製造例1におけるゲルi濾過溶出活性パターン
を示し、M2図は同側1におけるTSK−gel 0D
S−120Aを用いた高速液体カラムクロマトグラフィ
ーでの溶出活性パターンを示し、第3図は第2図に示ず
活性画分を再クロマトグラフィーに供した結果を示し、
第4図は本発明有効成分のU■スペクトル分析図を示し
、第5図は本発明有効成分の各種濃度でのインスリン作
用促進活性を示すグラフであり、また第6図は本発明有
効成分のKKマウスにおけるインスリン作用促進活性を
示すグラフである。 (以 上) 第4図 製表(nm) 第5図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アポリボタンパクA−IIを有効成分として含有す
    ることを特徴とするインスリン作用増強剤。
JP59173939A 1984-08-21 1984-08-21 インスリン作用増強剤 Granted JPS6153222A (ja)

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JPH0436138B2 JPH0436138B2 (ja) 1992-06-15

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5089602A (en) * 1988-02-08 1992-02-18 Rotkreuzstiftung Zentrallaboratorium Blutspendedienst Srk Process for the manufacture of apolipoproteins from human blood plasma or serum

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5089602A (en) * 1988-02-08 1992-02-18 Rotkreuzstiftung Zentrallaboratorium Blutspendedienst Srk Process for the manufacture of apolipoproteins from human blood plasma or serum

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