JPS6153150B2 - - Google Patents

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JPS6153150B2
JPS6153150B2 JP6849277A JP6849277A JPS6153150B2 JP S6153150 B2 JPS6153150 B2 JP S6153150B2 JP 6849277 A JP6849277 A JP 6849277A JP 6849277 A JP6849277 A JP 6849277A JP S6153150 B2 JPS6153150 B2 JP S6153150B2
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JP
Japan
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welding
signal
torch
torch position
arc
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JP6849277A
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Kikuo Terayama
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Daihen Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、溶接開始前及び溶接開始後の非消耗
性電極の先端と被溶接物の表面との間隔を予め定
めた値の正確、円滑且つ迅速に設定することがで
きる非消耗性電極アーク溶接装置に関するもので
ある。
通常、非消耗性電極アーク溶接においては、ア
ーク電圧が電極の先端と被溶接物の表面との間隔
(以下アーク長という)にほぼ比例することを利
用して電極の先端と被溶接物の表面間の間隔を一
定にするように被溶接物の表面に対して略垂直方
向にトーチを移動させてアーク電圧を一定に保持
する自動制御が行われている。また、非消耗性電
極と被溶接物間にアークを発生させるために、一
般に高周波火花が使用されている。このため、非
消耗性電極アーク溶接装置においては、まず第1
にアーク発生前において、電極の先端と被溶接物
の表面との間隔が小さくなるようにトーチの位置
を調整して、高周波火花に引き続いて容易にアー
クが発生するようにしなければならない。第2
に、非消耗性電極アーク溶接では、一般にアーク
の発生直後はアークが不安定であるので、すぐに
アーク長制御をしないでアークが安定した後にア
ーク長制御を開始しなければならないが、このア
ークが不安定な期間においてはアーク長を短くす
ることによつてアークを安定にしなければならな
い。第3にアークが安定した後はアーク長制御の
開始前に、アーク長を大にして適正なアーク電圧
になるようにトーチの位置を調整することによつ
てアーク長制御の開始が円滑に行なわれるように
しなければならない。したがつて、非消耗性電極
アーク溶接においてはアークが発生している溶接
中はもちろんアーク長制御をしていない溶接開始
前におけるトーチ位置の調整をも正確、円滑且つ
迅速に行なわなければならない。
つぎに、本発明の装置について説明する前に従
来の非消耗性電極アーク溶接装置について第1図
を参照して説明する。同図において1は溶接電
源、2はトーチ、3は非消耗性電極、4は被溶接
物、5はトーチ支持棒、10は被溶接物4の表面
と略垂直方向にトーチの位置すなわち被溶接物4
の表面に対する電極3の先端の位置を調整する駆
動機構であつて、例えばラツク歯車6、ウオーム
歯車7、軸棒8及び電動機9より成る。11及び
12はトーチ上下移動用の押しボタンスイツチ、
13は切換スイツチであつて、手動又は自動で溶
接休止期間又は溶接中の任意の期間において図示
の「A」端子に接続され、溶接期間中は図示の
「B」端子に接続される。14及び15は、互に
極性の異なる制御電源、16はアーク電圧又はア
ーク電圧に対応した信号Eaを出力するアーク電
圧検出器である。17は制御電源、18はアーク
電圧設定器であつて、この設定器は例えば可変抵
抗器の摺動端子18aと接地端子eとの間に信号
Ebを出力する19は加算器であつてこの加算器
にはアーク電圧検出器16の出力信号Eaとアー
ク電圧設定器18の出力信号Ebとが互に逆極性
で入力され、これらの比較信号Eb−Eaが増幅器
Ampに入力される。
上記第1図に示す装置において溶接開始前には
切換スイツチ13が「A」側に接続されている。
従つて押ボタンスイツチ11を押すと制御電源1
4が電動機9に接続され、トーチ2は被溶接物4
より離れる。また押ボタンスイツチ12を押すと
制御電源15が電動機9に接続され、トーチ2は
被溶接物4に近づく、これらの押ボタンスイツチ
11及び12の操作により溶接開始前に高周波に
よるアークスタートが容易になるようにトーチ2
の位置を調整する。このようにトーチの位置を調
整してアークを発生させた後、適切なアーク電圧
になるように再度押ボタンスイツチ11または1
2を押すことによりトーチ2を上下させて電極3
の先端と被溶接物4の表面との間隔を調整する。
その後、切換スイツチ13を手動又は自動で
「B」側に接続するとアーク長の自動制御が開始
され、加算器19にはアーク電圧検出器16の出
力信号Eaとアーク電圧設定器18の出力信号Eb
とが逆極性で加わり、加算器19の出力信号Eb
−Eaは増幅器Ampで増幅されて電動機9に供給
される。以後、被溶接物の表面の凹凸によつて電
極3の先端と被溶接物4の表面との間隔が変化し
てもアーク電圧は自動的に一定値になるように制
御される。すなわち、電極3の先端と被溶接物4
との間隔が小さくなつて出力信号Ebが出力信号
Eaよりも大きくなると電極3の先端と被溶接物
4の表面との間隔を増加させ、逆に間隔が大きく
なつて出力信号Eaが出力信号Ebよりも大きくな
ると電極3の先端を被溶接物4の表面に近づけ
る。その結果、電極3の先端と被溶接物4の表面
との間隔はアーク電圧検出器16の出力信号Ea
とアーク電圧設定器18の出力信号Ebとがほぼ
等しくなつたときに一定値になる。
このような従来の非消耗性電極アーク溶接装置
においては、切換スイツチ13が「A」側に接続
されている場合には、電極の先端と被溶接物の表
面との間隔は、押ボタンスイツチ11または12
を押している時間の長短又はスナツプスイツチの
切りかえ時期等によつて定まる。したがつて、こ
の間隔を適切な値にするためには駆動機構10の
慣性も考慮して押ボタンスイツチ11または12
を離す時期又はスナツプスイツチの切りかえ時期
を非常に慎重に選択しなければならない。特にア
ーク発生後においてはアークのもえ上がりや母材
への突つ込みを生じる欠点があり、これらの間隔
の調整を正確に、円滑、迅速に行うことができな
かつた。
本発明の目的は、上記問題点を解決した非消耗
性電極アーク溶接装置を提供することにある。
本出願の第1の発明は上記問題点を解消するた
め、その実施例を示す第2図乃至第7図に見られ
るように、被溶接物4の表面と略垂直な方向にト
ーチの位置を調整する駆動機構10と、被溶接物
4の表面に対する略垂直方向のトーチ2の位置に
対応したトーチ位置検出信号Ecを出力するトー
チ位置検出器25と、トーチ2の位置を設定する
トーチ位置設定信号Edを出力するトーチ位置設
定器26と、アーク電圧に相応したアーク電圧検
出信号Ebを出力するアーク電圧検出器16と、
アーク電圧を設定するアーク電圧設定信号Eaを
出力するアーク電圧設定器18と、トーチ位置設
定信号Edとトーチ位置検出信号Ecとを比較して
第1の比較信号Ed−Ecを出力し且つ前記アーク
電圧信号Ebと前記アーク電圧設定信号Eaとを比
較して第2の比較信号Eb−Eaを出力する比較回
路手段19,24,24′と、前記回路手段から
出力される前記第1の比較信号と前記第2比較信
号とを切換えて前記駆動機構10に供給する切換
スイツチ回路13,23′……………とを設けて
非消耗性電極アーク溶接装置を構成した。
第2図は本発明の一実施例を示したもので、同
図において、第1図と同一構成部分には同一の符
号を付してある。第1図と異なる部分について説
明すると、25は被溶接物の表面に対する略垂直
方向のトーチの位置を検出するトーチ位置検出
器、たとえば可変抵抗器であつて、その両端の端
子は制御電源27に接続され、摺動端子25aは
電動機9すなわちトーチ2の動きと連動してい
る。また26は被溶接物4の表面に対して略垂直
方向にトーチの位置を設定するトーチ溶接設定
器、たとえば可変抵抗器であつて、その両端の端
子間には制御電源28が接続されている。検出器
25及び設定器26の各摺動端子25a及び26
aと接地端子eとの間には互いに逆極性の信号
Ec及びEdが発生し、これらの出力信号は第1の
比較器を構成する加算器24に供給され、加算器
24は第1の比較信号Ed−Ecを出力する。
上記装置において溶接休止中でアーク長制御が
行なわれない場合には、切換スイツチ13が
「A」側に接続されており、加算器24の出力信
号Ed−Ecが増幅器Ampに供給され、トーチ位置
検出器25の摺動端子25aと接地端子eとの間
の信号Ecと、トーチ位置設定器26の摺動端子
26aと接地端子eとの間の信号Edとが逆極性
で大きさがほぼ等しい状態になれば駆動機構10
が停止する。したがつて、トーチ位置設定器26
の摺動端子26aの位置と電極先端・被溶接物表
面間の間隔とは一対一に対応する。アーク長自動
制御の動作は第1図で示した従来の装置と同じで
あるので省略するが、本実施例では加算器19が
第2の比較器を構成し、加算器19の出力が第2
の比較信号となる。また加算器19及び24によ
り比較回路手段が構成され、切換スイツチ13が
切換スイツチ回路を構成している。
第3図は本発明の他の実施例を示したもので、
この実施例においては比較回路手段を加算器2
4′を1個だけ用いて構成しており、切換スイツ
チ回路を構成する切換スイツチ23′によつて、
加算器24′で比較する入力信号Eaと信号Ebとの
組合せまたは信号Ecと信号Edとの組合せに切換
えている。すなわち、このスイツチ23′を側
にしたときにトーチ位置設定器26によつてトー
チ2の位置の調整を行い、側にしたときにアー
ク電圧設定器18によつてアーク電圧の調整を行
う。
すなわち、第2図及び第3図はともに、増幅器
Ampの入力信号として設定器26に設定された
トーチ位置設定信号Edと検出器25によつて検
出されたトーチ位置検出信号Ecとの第1の比較
信号か、又はアーク電圧設定器18によつて設定
されたアーク電圧設定信号Ebとアーク電圧検出
器16によつて検出されたアーク電圧検出信号
Eaとの第2の比較信号かのいずれかを切換える
回路を示している。
このように、第2図及び第3図に示した実施例
の装置によれば、アーク発生前のトーチ位置設定
器26の調整で、適正な電極の先端を被溶接物の
表面との間隔が得られるので、高周波火花及びア
ークを容易に発生させることができ、かつアーク
発生後であつてアーク長制御を開始する前のアー
ク電圧の調整もトーチ位置設定器の調整により容
易に行うことができる。
つぎに溶接装置のトーチ2及びトーチ駆動機構
10を、第4図に示すように、被溶接物4の上方
に設けられたレール44上を走行する台車42に
搭載した場合について説明する。ここでは同図に
示すように、台車42の走行面FF′は水平面
GG′と平行であり、被溶接物4の表面が図示のよ
うにG′側において水平面GG′より次第に下がつて
いる場合について検討する。このような被溶接物
4に対して図示のGからG′方向へ溶接する場
合、第2の装置ではG′端において溶接が停止し
た時にトーチ位置設定器26の摺動端子26aの
位置が溶接開始時と同じ位置にあつて、さらに溶
接停止時に切換スイツチ13が溶接開始時の設定
位置「A」側に復帰してトーチ2が溶接開始時の
設定位置に復帰した場合でも、電極の先端は被溶
接物4の表面から溶接開始時よりもさらに離れて
いるので問題はない。ところが、G′からGの方
向に溶接していく場合には、G端で溶接が停止し
た時にトーチ2の位置が溶接開始時に設定された
位置に復帰すると電極3の先端と被溶接物4の表
面との間隔は溶接開始時の設定置よりも小さくな
る。したがつて、電極3の先端と被溶接物4の表
面とが突き当ることがあり、溶接欠陥を発生した
りトーチを破損することもあり得る。これを防止
するためには、アーク長制御開始後にトーチ位置
設定器26の摺動端子26aを電極3の先端と被
溶接物4の表面との間隔を最大とするように設定
しておかなければならない。
第5図は上記の問題を解決した本発明の一実施
例を示す。同図において31はトーチ位置設定器
26の摺動端子26aと連動する設定器連動スイ
ツチ3で、この連動スイツチは設定値の上限uで
「切」となり、その他のところで「入」となるよ
うにしてある。溶接開始前には第1のリレーCR1
及び第2のリレーCR2が動作していないので、摺
動端子26aが第2のリレーCR2の常閉接点CR2d
により加算器24の一方の入力に接続され、加算
器24の出力は第1のリレーの常閉接点CR1d
介して増幅器Ampに接続されている。溶接開始
前において電極3の被溶接物4の表面との間隔を
トーチ位置設定器26により設定し、アークを発
生させる。このとき摺動端子26aの位置は上限
uにないので設定器連動スイツチ31は「入」で
ある。アーク発生後に押ボタンスイツチPB1を押
すと電源29から第1のリレーCR1のコイルに電
流が流れ、第1のリレーCR1が連動してその常開
接点CR1bが自己保持すると加算器19の出力が
リレーCR1の接点CR1cを介して増幅器Ampに供
給されアーク長制御が開始される。従つてアーク
電圧設定器18の調整によりアーク電圧を適切な
値に設定することができる。一方このときリレー
の接点CR1eが閉じて設定器連動スイツチ31が
「入」の位置にあるので、リレーCR2が動作し、
したがつてリレーの接点CR2bも閉じてこの接点
によつて自己保持がなされ、リレーCR2の接点
CR2cが閉じて、CR2dが開くことによつてトーチ
位置設定器26の上限端uが加算器24の一方の
入力端子に接続される。この状態のときにアーク
を終了すると同時に押ボタンスイツチPB2を押す
と、リレーCR1の自己保持が終りその常閉接点
CR1dを介して加算器24の出力信号が増幅器
Ampに供給される。このとき、第2のリレー
CR2は自己保持されているので、リレーCR2の接
点CR2cによりトーチ位置設定器26の上限端u
が加算器24の一方の入力端子に接続される。こ
のように溶接が終つた状態でトーチ位置設定器2
6は電極の先端と被溶接物の表面との間隔が最大
になるような信号を出力するので、電極の先端は
被溶接物の表面から最も離れた位置に後退する。
したがつて第4図においてG′からGへ向つて溶
接をした場合でも溶接終了時に電極の先端が被溶
接物の表面に突つ込むという心配はない。第5図
の装置において、再び溶接を開始しようとすると
きはトーチ位置設定器26の摺動端子26aを上
限端uへ移動して設定器26の摺動端子26aと
連動するスイツチ31を「切」とし、リレーCR2
の自己保持を解いて、リレーの接点CR2dによつ
て上限値の出力信号を加算器24の一方の入力に
与える。つぎにトーチ位置設定器26の摺動端子
26aを下限側に移動させて、電極の先端と被溶
接物の表面との間隔を調整した後に再びつぎの溶
接を開始すればよい。上記実施例においては、リ
レーCR1、リレーCR2及びこれらの接点、押ボタ
ンスイツチPB1,PB2等により切換スイツチ回路
が構成されている。
第6図は本発明の他の実施例で、同図において
32はトーチ位置設定器26を駆動するソレノイ
ドで、アーク長制御をしていない場合、ソレノイ
ド32は非励磁状態にあり、トーチ位置設定器2
6の摺動端子26aの位置をなんら拘束しない。
そのためトーチ位置設定器26により電極の先端
と被溶接物との間隔の調整が自由に行える。しか
し、溶接を開始した後に押ボタンスイツチPB1
閉じてアーク長制御を開始すると、ソレノイド3
2は励磁されてトーチ位置設定器26の摺動端子
26aを上限端uに移動させる。つぎに、溶接の
終了時に押ボタンスイツチPB2を押すとアーク長
制御は終了し、トーチ位置設定器26の摺動端子
26aは上限Uに設定された信号を出力する。し
たがつて、駆動機構10は電極の先端と被溶接物
との間隔を最大にするようにトーチ2を移動させ
る。また、前述した押ボタンスイツチPB2を押し
たときにリレーCR1は復帰し、ソレノイド32は
非励磁状態になる。
つぎに、トーチ位置設定器26の摺動端子26
aを下限lに移動させて、電極の先端と被溶接物
の表面との間隔を調整した後に、再び次の溶接を
開始する。
以上の如く、第5図及び第6図に示した実施例
においては1個のトーチ位置設定器26によつ
て、溶接開始時においては、高周波火花及びアー
クの発生が容易となる小さい開隔にすような第1
のトーチ位置設定信号を出力し、溶接終了時のア
ーク電圧制御からトーチ位置制御への復帰時にお
いては、電極の先端が溶接物の表面に接触する虞
れがないような大きい間隔にするような第2のト
ーチ位置設定信号を出力する。
第7図に更に本発明の他の実施例を示してあ
る。非消耗性電極アーク溶接において、被溶接物
の溶接条件が除々に変化する場合、例えば第4図
に示すように被溶接物の表面が一定の勾配で傾斜
しているような場合には、第5図及び第6図に示
す装置においても良好な溶接結果が得られる。し
かし、被溶接物の溶接条件は、被溶接物の接合線
を均一に前加工することが実際上困難であると、
仮付け溶接個所が存在すること、溶接姿勢が変化
すること、溶接終了時に入熱の減少、特にクレー
タの発生を防止するための操作が必要であること
などの理由から一定していない。このような場合
に溶接開始後から溶接終了時までの間で、アーク
電圧の一定値を維持するアーク電圧制御を中断し
て、積極的に電極位置制御を行いたい場合があ
る。例えば、溶接線方向にも被溶接物が突き合わ
されており、かつ、突き合せ面で段違いがある場
合、仮付け個所がある場合等には、それらの個所
で一時的にアーク電圧制御を中断して電極位置制
御に移し、電極の先端と被溶接物の表面との間隔
を積極的に大にしてアーク熱の増加又はアークの
広がりの拡大によつて溶融池を拡大して被溶接物
を十分に溶融させる必要性が生じる。逆に、ルー
トギヤツプが大なる場合や溶接終了位置に近づい
た場合などには、それらの個所でアーク電圧制御
を中断して電極位置制御に移し、アーク熱入力を
減少させるか又はアークの広がりを縮小させるこ
とによつて溶融池を縮小させる必要がある。
第7図は、上記のような場合にも適合できるア
ーク溶接装置であつて以下、この装置について説
明する。同図において、第5図と同一構成部分に
は同一符号を付してある。第7図においてPB3
は、溶接中に、アーク電圧制御を中断して電極位
置制御に移行させるための押ボタンスイツチであ
り、溶接中にこの押ボタンスイツチPB3を押すと
リレーCR3が動作してそのコイルは接点CR3によ
り自己保持され、またこのリレーの接点CR3及び
CR3の閉路並びにリレーの接点CR3d及びCR3f
開路によつて制御電源33に接続された第2のト
ーチ位置設定器34の摺動端子34aに設定され
た信号が加算器24及び増幅器Ampを通じて電
動機9に供給される。したがつて溶接中であるに
もかかわらず、アーク電圧制御が中断されて、電
極3の先端と被溶接物4の表面との間隔は第2の
トーチ位置設定器34に設定された値となる。次
に押ボタンスイツチPB4を押すと、リレーCR3
復帰して再びアーク電圧制御が行なわれる。この
溶接中の第2のトーチ位置設定器34、リレー
CR3等によるトーチ位置制御以外の動作は第5図
の場合と同様であるので、説明は省略する。尚上
記実施例において、リレーCR1、リレーCR2及び
リレーCR3及びこれらの接点並びに押ボタンスイ
ツチPB1〜PB4等により切換スイツチ回路が構成
されている。
なお、第7図においては、溶接中のトーチ位置
設定器を1個のみ設けたが、溶接中の電極の先端
と被溶接物の表面との間隔を、前述したような被
溶接物の被溶接物の溶接条件の変化に応じて、2
以上の異なる値に設定したい場合には、2以上の
溶接中のトーチ位置検出器を設けて手動操作で切
換えたり、又は、予め定めたアーク位置検出器の
検出信号によつて自動操作で切換えたりするよう
に構成することができる。また、2以上のトーチ
設定設定器を設ける代りに、一個のトーチ位置設
定器に2以上のタツプを設けて、このタツプを上
記と同様に切かえるようにしてもよい。
以上のように、本発明によれば、溶接開始前に
おいて、電極の先端と被溶接物との間隔を、正確
且つ迅速に小間隔を調整することができるので、
高周波火花放電に続いてアークの発生を容易に行
わせる事ができ、溶接開始時においては、アーク
が安定した後にアーク長を大にして円滑にアーク
長制御に移すことができる。さらに、本発明にお
いては、溶接開始時から終了時までの間で、被溶
接物の溶接条件に応じて、一時的にアーク電圧制
御を中断して電極位置制御に移し、アーク長を積
極的に変化させることによりアーク熱またはアー
クの広がりを変化させて被溶接物の溶接条件の変
化に応じた良好な溶接結果を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の非消耗性電極アーク溶接装置
の構成図、第2図及び第3図は、それぞれ本発明
の異なる実施例を示す構成図、第4図は、非消耗
性電極アーク溶接装置と被溶接物との位置関係を
示す図、第5図及び第6図はそれぞれ、第4図に
示すような位置関係にある被溶接物に適合した本
発明の他の異なる実施例を示す構成図、第7図
は、アーク電圧制御を一時中断して第2のトーチ
位置設定器の出力信号によつて、トーチ位置制御
をする場合の本発明の他の実施例を示す構成図で
ある。 2……トーチ、3……非消耗性電極、4……被
溶接物、10……駆動機構、16……アーク電圧
検出器、18……アーク電圧設定器、25……ト
ーチ位置検出器、26……トーチ位置設定器、2
3……切換スイツチ、34……第2のトーチ位置
設定器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被溶接物の表面と略垂直な方向にトーチの位
    置を調整する駆動機構と、 前記被溶接物の表面に対する略垂直方向のトー
    チの位置に対応したトーチ位置検出信号Ecを出
    力するトーチ位置検出器と、 前記トーチの位置を設定するトーチ位置設定信
    号Edを出力するトーチ位置設定器と、 アーク電圧に相応したアーク電圧検出信号Eb
    を出力するアーク電圧検出器と、 アーク電圧を設定するアーク電圧設定信号Ea
    を出力するアーク電圧設定器と、 前記トーチ位置設定信号Edと前記トーチ位置
    検出信号Ecとを比較して第1の比較信号Ed−Ec
    を出力し且つ前記アーク電圧信号Ebと前記アー
    ク電圧設定信号Eaとを比較して第2の比較信号
    Eb−Eaを出力する比較回路手段と、 前記比較回路手段から出力される前記第1の比
    較信号と前記第2の比較信号とを切換えて前記駆
    動機構に供給する切換スイツチ回路とを具備して
    なる非消耗性電極アーク溶接装置。 2 前記比較回路手段は、前記トーチ位置設定信
    号Edと前記トーチ位置検出信号Ecとを比較して
    前記第1の比較信号Ed−Ecを出力する第1の比
    較器と前記アーク電圧信号Ebと前記アーク電圧
    設定信号Eaとを比較して前記第2の比較信号Eb
    −Eaを出力する第2の比較器と、からなり、前
    記切換スイツチ回路は前記第1の比較器及び第2
    の比較器の出力を選択して前記駆動機構に供給す
    る切換スイツチを備えていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の非消耗性電極アーク
    溶接装置。 3 前記比較回路手段は一つの比較器からなり、
    前記切換スイツチ回路は前記アーク電圧信号Eb
    と前記アーク電圧設定信号Eaとの組合せ又は前
    記トーチ位置設定信号Edと前記トーチ位置検出
    信号Ecとの組合せのいずれか一方の組合せ信号
    を選択して前記一つの比較器に供給する切換スイ
    ツチを備えていることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項に記載の非消耗性電極アーク溶接装置。 4 前記トーチ位置設定器は異なつた値に設定さ
    れた2つの設定器から構成され、溶接開始時は一
    方の設定器から前記トーチ位置設定信号を出力
    し、溶接終了時は他方の設定器から前記トーチ位
    置設定信号を出力することを特徴とする特許請求
    の範囲第1項に記載の非消耗性電極アーク溶接装
    置。 5 前記トーチ位置設定器は異なつた2種類のト
    ーチ位置設定信号を出力するように構成されてお
    り、溶接開始時と溶接終了時にはそれぞれ異なつ
    たトーチ位置設定信号が出力されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項に記載の非消耗性電極
    アーク溶接装置。 6 前記スイツチ回路は、非溶接時、溶接開始時
    または溶接開始時及び溶接終了時に前記第1の比
    較信号を前記駆動機構に供給し、前記第1の比較
    信号が前記駆動機構に供給されていない溶接期間
    中は前記第2の比較信号を前記駆動機構に供給す
    るように前記比較回路手段の出力を切換える回路
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項乃
    至第5項のいずれかに記載の非消耗性電極アーク
    溶接装置。 7 前記切換スイツチ回路は、非溶接時、溶接開
    始時及び溶接開始時直後から溶接終了時までの間
    で被溶接物の溶接条件に変化が生じたときには前
    記第1の比較信号を前記駆動機構に供給し、前記
    第1の比較信号が前記駆動機構に供給されていな
    い溶接期間中は前記第2の比較信号を前記駆動機
    構に供給するように前記比較回路手段の出力を切
    換える回路であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項乃至第5項のいずれかに記載の非消耗性
    電極アーク溶接装置。 8 前記トーチ位置設定器は複数個の設定器から
    構成され、溶接開始時及び溶接開始時直後から溶
    接終了時までの間で被溶接物の溶接条件に応じて
    前記複数個の設定器のうちの一つから前記トーチ
    位置設定信号Edを出力することを特徴とする特
    許請求の範囲第7項に記載の非消耗性電極アーク
    溶接装置。 9 前記トーチ位置設定器は異なつた複数種類の
    設定信号を出力するように構成されており、溶接
    開始時及び溶接開始時直後から溶接終了時までの
    間で被溶接物の溶接条件に変化が生じたときに、
    前記変化に応じて前記複数種類の設定信号のうち
    から一つの前記トーチ位置設定信号Edを出力す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第7項に記載
    の非消耗性電極アーク溶接装置。
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