JPS6151712B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも２つの円板で形成された
制御要素を有する弁体からなり、これらの円板の
うち第１の円板が固定状態で配置されかつ入口孔
を備え、これらの入口孔が一方の側で給水管に取
りつけられかつ他方の側で、第１の円板の上を可
動に配置してある第２の円板に対して向けられ、
この第２の円板には、第１の円板の入口孔および
出口孔と同時に重ねることができる変向機能のた
めの表面ダクトがあり、この表面ダクトには１つ
または複数の篩がある衛生給水弁に関する。

ドイツ公開公報第2356326号には、表面ダクト
の底部から特定の距離をおいて配置された雑音−
緩衛篩が既に開示されている。この篩は表面ダク
トの側壁に当接する２つの環状部分の間に保持さ
れ、そのうち一方の環状部分が、篩と表面ダクト
の底部の間の間隔を決めるための距離スペーサと
して用いられ、他方の環状部分が篩を取りつける
ために用いられる。実際の篩の他に、表面ダクト
に篩を位置決めして取りつけるために２つの環状
部分も必要である。

また、一体で形成されかつ一種のバスケツトの
ように形成された篩も公知であり、この場合篩バ
スケツトの開放端部が表面ダクトの底部に支持さ
れている（ドイツ公開公報第2622179号参照）。か
くして、篩バスケツトの側壁が間隔を維持するた
めにも使用されている。しかしながら、篩の取り
つけは別の環状部分を経て行われる。

また、平らな篩がこの種のバスケツトと回転肩
部の間の表面ダクトに保持された例も知られてい
る。

別個の環状部分を用いると比較的コスト高にな
ることが分つた。さらに、セラミツク材料製の制
御円板で特別な製造公差を維持するには、現在の
篩組立体の場合の問題に通じる困難が惹起され
た。

本発明の目的は、１つまたは複数の篩のいつそ
う簡単な構造と配置により費用を減少させ、そし
て上記の組立体の問題を除去することである。

本発明の目的は、篩を表面ダクトに自己保持す
るように配置することにより達成される。

篩をプラスチツクまたは金属メツシユで作るの
が有利である。

本発明の篩を簡単に装置を用いて表面ダクトに
押し込み、篩の自己保持構造のため篩がそれ自体
で保持する。

以下、本発明を実施例について附図により説明
する。

これらの附図には、衛生給水弁の弁体を４で示
してあるが、この弁は、２つの円板６と７で形成
された制御要素を有するカートリツジ状ハウジン
グ５を保持している。円板６が固定状態で配置さ
れている。円板６には、冷水と暖水のための２つ
の入口孔８，９ならびに出口１０に通じる混合水
のため出口孔１１がある。円板７が、ハンドル１
２に連結された制御レバー１３により円板６の上
を変位可能にかつ旋回可能であるように配置され
ている。円板７には、可変量だけ入口孔８，９お
よび出口孔１１と重ねることができる混合および
変向作用のための表面ダクト１４がある。

見えるように、篩１５が表面ダクト１４に配置
されている。この篩１５は、弾性的なメツシユ材
料、例えば金属、プラスチツク、ゴムまたは同様
なもので作つてある。篩１５は表面ダクトに自己
保持して配置されている。

第１図乃至第６図によれば、篩は一体で形成さ
れていてかつ一種のバスケツトの形をしている。
非取付け状態で、篩１５が円錐状の外側環状部分
１６ならびに円錐状の内側環状部分１７を有し、
この内側環状部分は一方の側で篩底部１９に進み
かつ他方の側では外側環状部分と共に、締付リム
１８を形成しており、締付リムの直径が表面ダク
ト１４の直径より大きい。

例えば締付リム１８に当接するラム−ポンチを
用いて篩を所定量だけ表面ダクトの中に押し込
む。従つて、締付リムが表面ダクト１４の壁に圧
力を受けて位置決めされる。締付リム１８と円板
６，７の密封面の間の距離が小さければ小さいほ
ど、雑音緩衝がいつそう大きくなる。しかしなが
ら、篩１５を球形のプラスチツクまたは硬質のゴ
ムローラにより表面ダクト１４の中へ押し込むこ
ともできる。

作用においては、下方円板６の入口孔８と９を
通つて来る水の流れが変向領域で篩１５に抗して
運ばれ、完全にまたは部分的に細かく分散され
る。このようにして、混合水の穏やかな流れが変
向され、その結果雑音発生がはつきりと減少す
る。

本発明の基本的思想の範囲内で、特に篩の特別
な配置と形状について他の可能性がある。第７図
の第２の実施例によれば、篩１５を中空リングと
して構成することもできる。さらに、本発明によ
る篩を、２つ以上の円板状制御要素を備えた給水
弁に適合させることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は混合弁ユニツトの形態の衛生給水弁の
開放状態の縦断面図、第２図は表面ダクトを備え
た上方円板の下側から見た平面図で、冷水のため
開放状態にある下方円板を一点鎖線で表わしてあ
る。第３図は、第２図の線−に沿つて切断し
た縦断面図、第４図は自己保持する篩の平面図、
第５図は第４図の線−に沿つて切断した篩の
断面図、第６図は第４図の線−に沿つて切断
した篩の断面図、第７図は第２の実施例の篩の断
面図である。図において ４……弁体、６……第１の円板、７……第２の
円板、８，９……入口孔、１１……出口孔、１４
……表面ダクト、１５……篩、である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも２つの円板で形成された制御要素
   を有する弁体からなり、これらの円板のうち第１
   の円板が固定状態で配置されかつ入口孔を備え、
   これらの入口孔が一方の側で給水管に取りつけら
   れかつ他方の側で、第１の円板に可動に配置して
   ある第２の円板に向けられ、第２の円板には、第
   １の円板の入口孔および出口孔と同時に重ねるこ
   とができる変向機能のための表面ダクトがあり、
   また表面ダクト内には１つまたは複数の篩がある
   衛生給水弁において、１つまたは複数の篩が表面
   ダクト１４に、自己保持するように配置されてい
   ることを特徴とする衛生給水弁。 ２ 一体で形成されかつ一種のバスケツトのよう
   に賦形された弾性材料製の篩１５を設け、この篩
   が非取付状態で円錐状の外側環状部分１６ならび
   に円錐状の内側環状部分１７を有し、この内側環
   状部分が一方の側で篩底部１９に進みかつ他方の
   側で外側環状部分１６と共に締付けリム１８を形
   成し、締付リムの直径が表面ダクト１４の直径よ
   り大きくなつている特許請求の範囲第１項記載の
   衛生給水弁。 ３ 篩１５が中空リングとして構成されている特
   許請求の範囲第１項記載の衛生給水弁。 ４ 篩１５をメツシユ材で作つてある特許請求の
   範囲第１項から第３項までのうちのいずれか一つ
   に記載の衛生給水弁。 ５ 篩１５がプラスチツク製である特許請求の範
   囲第１項から第４項までのうちのいずれか一つに
   記載の衛生給水弁。 ６ 篩１５が金属製である特許請求の範囲第１項
   から第４項までのうちのいずれか一つに記載の衛
   生給水弁。