JPS6151319A - 表示用ポリウレタン複合フイルムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表示用フィルム、％（：フラットスイッチ用
印刷カバーフィルム、ペン入力用印刷カバーフィルム、
パネル等に用いる表示用ポリウレタン複合フィルムの製
造方法に関する。

〔従来技術〕

近年電卓キーボード、ＯＡ機器キーボード、家庭電気製
品スイッチ等に多色印刷を施したプラスチックジートン
表面Ｃ二被覆したキーボード、スイッチ類が使われる様
になって来た。これらフラットスイッチキーボードは従
来のボタンスイッチと比べ、防塵、防水性さらに意匠性
の点で、文部品点数が大巾に減少する点で優れている為
、広範に使用され始めている。フラットスイッチキーボ
ードに用いられるプラスチックシートは主に厚み１００
〜２００μのポリエステルフィルム、ポリカーボネート
フィルムが裏面Ｃ二条色印刷されて用いられている。こ
れらのフィルムが使われる理由は、耐熱寸法安定性と透
明性が優れている為である。しかしこれらのフィルムは
硬質であるために、スイッチン押した時のクリック感が
無いので、指で直接的に確認できず不安感がある。その
ために音で確認する手法、嵌示ランプで確認する方法等
の対策がとられているが、これらの方法もクリック感の
あるボタンスイッチと比べると確認に手間取り、操作速
度が遅い。又入力するのに力が必要すため、長時間操作
すると疲れ、さらＣ二動作中心を押さないと入力ミスが
発生しゃ丁いなどの欠点がある。

これら硬質のプラスチックフィルムに代って、軟質ポリ
塩化ビニルフィルムが検討されたが、可塑剤移行の問題
、熱的寸法安定性が劣る等の問題があり実用に至ってい
ない。ゴム弾性に優れ、上述の様な硬質フィルムの持つ
欠点を解消し、かつ熱的寸法安定性（−優れたフィルム
として熱可塑性ポリウレタンフィルムが最近使用され始
めている。

熱可塑性ポリウレタンフィルムン用いた場合、ポリエス
テルフィルム、ポリカーボネートフィルムで見られる様
なりリック感に欠けるために生じる欠点はほぼ解消でき
、軟質ポリ塩化ビニルフィルムで見られる様な可塑剤移
行の問題もなく、熱的寸法安定性も事務機器や特に熱源
のない家蒐製品では光分満足しうる。

しかし、このポリウレタンフィルムも２つの大きな欠点
が有る。それは耐光性及び印刷性である。

光灯の光で数ケ月後には黄変し、初期の印刷効果ヲ非常
に低下させるうえ、黄変が激しい場合、表示内容の確認
が不可能となる。

印刷性については、ポリウレタンフィルムは溶剤に非常
に膨潤しや丁いため、印刷時の溶剤の選択及び乾燥条件
の管理精度について高度の技術が必要であり、印刷管理
精度が低下すると、必要な寸法精度が得られなくなる。

スイッチカバー印刷フィルムは通常の表示印刷、包装材
印刷と比べ、用途上スチッチ位置精度が求められるため
、高度の印刷精度が要求される。しがしながら、従来の
ポリウレタンシートは高度の印刷技術、管理精度！もっ
てしても、生産歩留の点で満足しうるものではなかった
。

〔発明の蟲的〕

本発明は、フラットスイッチ用印刷カバーフィルムに用
いられる印刷用フィルム（二関し、上述したポリエステ
ルフィルム、ポリカーボネートフィルム、軟質ポリ塩化
ビニルフィルムさらにポリウレタンフィルム等の欠点な
解決するため鋭意研究を進め完成に至ったものである。

〔発明の構成〕

本発明は、第１層が樹脂１００重量部に対して無機充填
剤を５０−１５０重量部添加し、かつ第２層とは熱融着
しないポリオレフィン系樹脂組成物であり、第２層は１
５０〜２００μｍ厚みの場合Ｃ二３（５Ｑｎｍ以下の波
長域で光線透過率が０％かつ全光線透過率が７０％以上
の特性を有する熱可塑性ポリウレタンであり、第３層は
ポリアミド樹脂である構成で共押出ン行ない、その後第
１層ン剥離することを特徴とする表示用ポリウレタン複
合フィルムの製造方法である。

図をもって本発明の詳細な説明する。第１図は、本発明
の共押出した複合フィルムの断面図である。

（１）は無機充填剤を添加したポリオレフィン系樹脂組
成物、（２；は熱可塑性ポリウレタン、さらに（δ］は
ポリアミドｍ脂の８層複合フィルムである。

第１図に示Ｔ８層複合フィルムの纂１層のポリオレフィ
ン系樹脂組成物を剥離すると第２図の２層複合フィルム
となる。さら（二第１層のポリオレフィン系樹脂組成物
を剥離した面（４）はその表面の中心線平均粗さが０．
５〜５０μの艶消しあるいは梨地状の面となる。

本発明に使用されるポリオレフィン系樹脂とはポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
、アイオノマー、ポリブタジェン、エチレンープμピレ
ン共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体等
があるが、上述の熱可塑性ポリウレタンとの共押出成形
性及び熱融着性を示さない点からポリエチレン、ポリプ
ロピレンが好ましい。

ポリオレフィン系樹脂に添加される無機充填剤としては
、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、クレー等が使用さ
れる。ポリオレフィン系樹脂１００Ｍ量部に対し無機充
填剤の添加量は５０重ｆ部以下ではポリウレタンフィル
ム面が光分艶消しにならず、又１５Ｑ重量部以上では押
出成形が非常に困難となる。

又、本発明に使用される熱可塑性ポリウレタンは、ポリ
エステル系、ポリエーテル系などの熱可塑性ポリウレタ
ンをベースに、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン
系、サリシレート系等の紫外線吸収剤が０．１〜５重量
部添加されており、シート両面娶平滑にし１５０〜２０
０μの厚みに設定した場合に、その全光線透過率が７０
％以上、かつ８６０ｎｍ以下の波長域で０％の光線透過
率を有するものである。該熱可塑性ポリウレタンは必要
（：応じて、酸化防止剤、滑剤等を添加してもよい。

該熱可塑性ポリウレタン層は用途品質設計上、厚みは５
０〜８００μｍの範囲が好ましい。

第３層に使用されるポリアミド樹脂は、共押出する第２
層の熱可塑性ポリウレタンの流動特性に合わせて選択さ
れるべきであり、６−ナイロン、６．６−ナイロン、６
．１０−ナイロン、１１−ナイロン、１２−ナイロン等
が使用されるが、融点の低いポリアミド１１ｊ１の刀が
成形上好ましい。さら（；ポリアミド樹脂層の厚みは、
第２層の熱可塑性ポリウレタンの厚みの１４以下である
。Ａ以上では熱可塑性ポリウレタンのもつゴム弾性が損
われ、フックトスイッテキーボードにした場合のクリッ
ク感が低下了る。又、該ポリアミド樹脂は第２層の熱可
塑性ポリウレタンと熱融着することは言うまでもない。

〔発明の効果〕

本発明の製造方法Ｃ二より、従来のポリウレタンフィル
ムで発生した印刷後の寸法変化を極力抑えることが可能
となり、スイッチ機構に要求される寸法精度に合致した
印刷フィルムを高い生産性で得ることができた。又、耐
光性についてもフェトメーター変色テストで従来４０時
間の変色程度が不発明のポリウレタン複合フィルムを用
いた場合６００時間と同等であり約１５　倍の耐光性を
有することが確認できた。

〔実施例〕

（１）　　第１層として低密度ポリエチレン（住友化学
工業（株）スミカセンＧ７０１　）　１００重量部に炭
酸カルシウム８０重量Ｓを混練した樹脂組成物を１００
μ島、第２層（二熱可塑性ポリウレタン（式日薬品工業
（株ＪタケラックＸＦ−１２８−６）ｋ　２５０　μｍ
さら６二第３層として１２−ナイロン（宇部興産（ａｔ
８０２４Ｂ　）　Ｙ　５０μｍの８層複合フィルムを共
押出し、フィルム冷却後、第１層のポリエチレン樹脂組
成物を剥離し、熱可塑性ポリウレタン表面の中心線平均
粗さが１０μｍの梨地状の熱可塑性ポリウレタンと１２
−ナイロンの２層複合フィルムを得た。比較例として、
同一の熱可塑性ポリウレタンを単層ダイじて厚み８００
μ溝で押出し、その直後（ニエンボスロールに圧着させ
て実施例■フィルムと同程度のエンボス表面をもつフィ
ルムラ得た。

各フィルムを１００°０．１２０℃雰囲気中に１０分間
放置した後に収縮率を測定したところ下記の様（二なっ
た。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明Ｃ二より得られる中間品の複合フィルム
の断面図、第２図は本発明（：よって得られた２層複合
フィルムの断面図。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 第１層は樹脂１００重量部に対して無機充填剤を５０〜
   １５０重量部添加し、かつ第２層とは熱融着しないポリ
   オレフィン系樹脂組成物であり、第２層は、１５０〜２
   ００μｍの厚みの場合に３６０ｎｍ以下の波長域で光線
   透過率が０％かつ全光線透過率が７０％以上の特性を有
   する熱可塑性ポリウレタンであり、第３層は、ポリアミ
   ド樹脂である構成で共押出を行ない、その後第１層を剥
   離することを特徴とする表示用ポリウレタン複合フィル
   ムの製造方法。