JPS61501437A - 襞状フィルタ−とその製造方法および製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 襞状フィルターとその製造方法および製造装置技術分野 この発明は流動体の濾過、ことに改良された襞状フィルターとそのフィルター製 造方法および装置に関すこの発明６は、概括的には、アメリカ特許第３３１３６ ６５号と３３７７２２０号と３５５２４００号と４３９００３１号とに開示され ている主題に関する。

上記各特許に開示されている主題は、明示的にここに取り入れられている。

先行技術 襞状フィルターの濾過表面積は、無襞で同大のフィルターのそれより大であるこ とは長年知られている。

しかし先行技術により襞付けされたフィルターには、その実際の商業利用を甚し く妨げる多数の欠点が内在する。例えば襞付けされるフィルターの材料は、襞付 けの際に形崩れせぬように十分なる構造自己保持能力を持たねばならない、それ 故に必要なるフィルター機能を果すためには薄膜の材料が要求される一方、襞状 に形成されたフィルターの構造保持のために部厚い材料が要求される。しかし部 厚い材料は、フィルター用薄膜材に較べて温かに嵩張りかつ１インチ当りの製放 が制限される。先行技術は１インチ当りの製放を大にする努力をしたが、襞同士 が詰め合い閉塞し合う結果となり、それ故に先行技術においては濾過表面積には 限界がある。更に、襞の深さが一定のフィルターを提供することは、今までは不 可能であった。

発明の目的 それ故に本発明の一つの口約は、濾過効率を犠牲にすることなしに、フィルター の単位長さ当りの製放をより大にできる襞状フィルターの構造を提供することで ある。また、そのフィルター構造の製造方法および装置を提供することもこの発 明の一つの目的である。

この発明の他の目的は、柔かい薄板または膜状のフない襞状フィルター構造を提 供することである。上記フィルターの製造方法と装置を提供することもこの発明 の他の目的である。

この発明のさらに他の目的は、安価でありかつ複雑で高濾過率を有するフィルタ ー構造と、上記フィルター構造の製造方法と製造装置とを提供することである。

この発明の更に他の目的は、襞付けにより濾過表面積が大であり、異なるフィル タ一段階が同一のまたは異なる多孔性を有する、一体化された構造の多段階フィ ルターを提供することである。また、上記フィルターの製造方法と装置を提供す ることもこの発明の目的である。

発明の概要 本発明に係る襞状フィルターは、２以上の互いに隣接した層から成る薄板から製 造される。この複数の層は同一の材質から成ることも、互いに異なる有孔性を持 つ材質から成ることも可能である。もし成る一つの襞付けされた層が、その襞付 けされた形状の内部構造を自刃で保持するには薄すぎる場合、さらに１以上の層 を構造保持のために追加する。ここに記述されている好ましい実施例においては 、フィルター材から成る層が、布材の２層または２バンド間に挿入されている。

その結果として成形される複数層の薄板は、製造されるフィルターの所望の外形 と同一である搬送方向の横方向断面外形の送路を有する空気コンベヤーによって 搬送される。この薄板は、送路の横断面が拡大している箇所にある通風位置にお いて通風される搬送ガスにより搬送される。成形するための材料が上記送路に入 る時の速度より遅い線速度で、薄板が同送路から引き出されるので、同薄板は、 特に送路が拡大している通風位置において、縮れて密接した襞群を成形する。フ ィルター層は布層間に固着しているので、そのフィルター層は布層と一緒に襞付 けされる。

布材は、フィルター薄板の襞が互いに閉塞し合わない状態を保持する機能を果す 一方、それ自身、襞付けされた薄板の両側で濾過機能を果す、その結果、この襞 付されたフィルターは、３段階の濾過過程を有しかつ薄膜を重ね合わせた構造を 有する。

この結果フィルターは、圧力降下の増大無しに濾過能力を高め、３段階より成り かつ一体化されたフィルター構造を有する。この３段階フィルター構造は、水を 燃料液から分離するのに有用である。更に、本発明に係るフィルターは、柔かい または膜状のフィルター材薄板を襞付けしその構造的一体性を保持することが可 能である。更には、複雑な高性能フィルターを安価に製造できる。

図面の簡単な説明 本発明について、上記と他の事項またはそれの特徴および多数の付随する長所は 、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより良く理解できる。

なお、幾つかの図面に対応する部品が記載されている場合は同一番号が付されて いる。

ここにおいて第１図は、本発明のフィルターを製造するための本発明に係る装置 の長手方向図面であり、第２図は、本発明に係る他の装置の、部分的に概念図で ある長手方向図面であり、かつそれはフィルター製造のための本発明の詳細な説 明しており、第３図は、第２図に説明されている方法と装置にしたがい製造され たフィルターの、拡大された長手方向の詳細図であり、 第４図は、第２図に示された襞成形装置を、部分的には概念図で示した長手方向 断面図である。なおこの装置は、本発明の他の方法にしたがう相異なる材料の供 給装置と共に使用される。

第５図ないし第７図は、それぞれ本発明の方法と装置にしたがい製造することが 可能な襞状フィルターの相異なる外形の斜視図であり、 第８図は、本発明の更に他の一つの態様にしたがってフィルター１板を予め縮れ させる、相異なる材料を供給する装置と共に使用された、第２図に示されている 襞成形装置の長手方向断面図である。

好ましい実施例についての説明 添付された第１図を参照する。

本発明に係るフィルターの襞付は装置は、長手方向に延長する中心孔１１を収容 する中空部材１０を有する。

孔１１は、長手方向に延長している管路１５を限定するプラグ部材１３により、 一端が閉塞されている。孔１５の一端には付属部品が付設され、他端には延長管 １７が内設されている。管１７は、管孔１１を貫通して更に管状部材１０の末端 を越えて延在している。この管状部材１０の末端は、長手方向に延び管ビを支え ている孔を有する略円筒部材１９に噛合する０円筒１９の管状物１ｏがら離れて いる方の末端は空洞であり、かつその末端には、通風室２１と末端室２３とに略 円筒部材１９の内部空洞を分割する略円筒挿入物２０を備える。挿入物２ｏは、 管１７の一端を把持する凹部を備えており、また、通風室２１と末端室２３間の 流通機能を果す複数の流通路２５をも備えている。略円筒部材１９の外形は先細 りしており、それ故に、通風室２１と末端室２３の領域において、管状物１０の 外形と比較して円筒１９の外形はより小である。

半径方向に延びる複数の送路２７は、通風室２１の中の円筒部材１９を境界とし て有し、それ故に通風室２１の周辺において円筒１９を直接包囲する領域は、通 風室２１と連通し、かつ送路２５を介して大気圧に開いている通風室２３とも連 通している。更に管路１７は、挿入物２０内の管路２０を介してプラグ１３内の 孔１５から末端室２３への流通機能を果す。

外側中空円筒部材３０と略円筒部材１９とは同心であり、この二つの同心円筒間 の間隙は環状送路３１を形成する。

円筒３０の内径は、円筒１９の外径が減少するのとは反対に、領域３３において 増大し、それ故に送路３１は、この領域において拡大しながら延びて行き、通風 室２１と平行して延びる通風ステイション３５へと入っていり、複数の通風送路 ３７は、通風ステイション３５において円筒部材３０の壁を貫通して半径方向に 外部へと延び、それ故に通風ステイション３５は、半径方向に内部へ延びる通風 送路３７とを有する。

通風ステイション３１より下流に、円筒部材３０の外壁内に境界を有する環状凹 部４１に隣接する加熱ステイション４０が配置されている。複数の送路４３は、 凹部４１から概して内部へかつ上流へと延び、加熱ステイション４０へと入って 行く、送路４３は、凹部４１内の加熱Ｗ　ｉＺ周辺に斜めに設置されている。

加熱ステイション４０の下流において、冷却ステイション４５は、円筒部材３０ の外壁内に有る環状凹部４７と隣接する。複数の送路４９は、概して半径方向に 凹部４７から冷却ステイション４５内へと延びる。外側スリーブ４２は、加熱ス テイション４０と冷却ステイション４５とに平行に延在する円筒３０の下流末端 に同心に設置されており、部品４４は、スリーブ４２内に有りかつ加熱ステイシ ョン４０において凹部４１と接触しており、それ故に蒸気又は他の高温ガスが凹 部４１に供給されることが可能である。他の部品４６はスリーブ４２内に境界を 有し、かつ凹部４７と連通しており、それ故に、空気または他の冷却ガスが、冷 却ステイションに近接しているその凹部４７に供給されることが可能である。

円筒３０の上流末端は、中間スリーブ５０により囲まれており、なお、このスリ ーブ５０は、円錐台形に近似した内面を有し、管状物１０の下流末端を囲む、ノ ズル形成物５１も、管状物１０の下流部分を囲んでおり、かつ円錐台形に近似し た外面を有する。なお、この外面は、スリーブ５０の内側円筒台形表面と半径方 向に間隔を置いて平行に延びる。上記２面間の間隙は、環状送路３１の上流側末 端とで終端する下流末端を有する略円錐台形のノズル５３を形成する。ノズル５ ３の上流側末端は、ノズル形成部材５１と周辺スリーブ５７０間に形成される環 状供給通路５５の中で終端する。部品５９は、スリーブ５７内に収容され、そし てこの部品５９により圧搾空気または他の適当な搬送ガスを通路５５とノズル５ ３を通ッて送路３１に注入することが可能となる。ノズル形成物５１は、環状送 路３１の上流側末端まで長手方向に延びている環状送路６０を形成するように管 状物１０の外郭と半径方向に間隔が設けられている。環状送路６０の上流末端は 、矢印６１により示されるように開いており、この開口部から、本発明の襞状フ ィルターを成形する材料が入れられる。

下記のように、フィルター材薄板は、矢印６１で示された道筋から環状送路６０ 内へと、布材と一緒に搬入されることができる。酢酸セルロースやビスコースや ナイロン等の多種の材質を含む連続繊維布がこれまで開発され、フィルター製造 のために一般に利用されている０例えば、酢酸セルロースは、タバコ用フィルタ ー製造のために利用されている。一般的に、布の繊維は出糸突起装置（スピナレ フト）により成形され、この出糸突起装置から出てくる絹糸は束ねられて粗布と なり、この粗布は、巻かれるか折り重ねられて包状になって次の製造工程にかけ られる０次段の製造工程は、粗布を巻戻すことのほかに、薄い繊維層を得るため に布の繊維を伸ばして繊維間に間隔を持たせること、隣接する繊維同士を接着す る可塑剤を繊維層に滲み込まを形成するために、適切な漏斗装置によって上記の ごとく接着された層を集めることを含む。

先行技術による布処理についての上記の説明は、本発明の好ましい実施Ｌｉ様に したがっての使用が可能である布の種類を説明するためだけに、ここに記載され た。しかしながら、本発明は布製品製造にも、ましてや従来使用されている布か らの製品製造にも特に関係ないことと、出糸突起装置により成形された繊維は、 本発明の必要条件としての原材料ではないこととが明確に認識されねばならない 。と同時に、繊維および繊維から成る布は、本発明の成る方法段階を容易にし、 そして、紡いだ繊維から成る布は簡単に手に入るかまたは安価に製造できるので 、繊維布は、本発明にしたがった使用のための適切なる基礎または出発要素であ る。いずれにせよ、下記のごとく隣接して配置される２以上の層を含む加工すべ き材料は、環状ノズル６１へ供給される。ノズル６１及び送路３１の壁は、摩擦 を減少させることが望まれればポリテトラ沸素エチレン（テフロン）または他の 同様な材料でその表面を覆うことができる。前記の供給された材料は、部品５９ に供給される圧搾搬送ガスにより送路３１を通って搬送される。

搬送ガスは、供給通路５５を通ってノズル５３へ行き、そして、そのノズルはこ の搬送ガスを環状送路３１へ送る。

円錐台形ノズル５３と本装置の長手方向軸とのなす角は、おおよそ０度と２５度 間にあり、約１５度が望ましい。例えば空気である搬送ガスには、環状送路３１ を通じて、この送路の環状断面とほぼ同形である布を圧搾空気輸送できるだけの 十分なる圧力がかけられていなければならない、しかしながら、この材料輸送の ために送られるガスの圧力は、搬送ガスの全部またはほぼ全部を通風ステイショ ン３５にある通風送路２７および３７を通して排出できる程度に低くなければな らない、搬送ガスは１膜状の材料を通風ステイション３５に搬送し、そしてそこ で、搬送ガスの放出または通風により、薄膜層から成る薄板は円筒部材１９と円 筒部材３０間を前方と後方に交互に曲げられる。つまり、搬送ガスの環状噴流が 、環状送路３１の上流末端で吸引効果を生み、そしてその吸引効果が当該材料を 、送路３１を通る搬送ガスの速度に比例した速度で環状送路６０を通じて搬送す る。

搬送ガスが通風ステイション３５から全部排出された後、材料を更に搬送する機 能は、ここに図示された装置の外部で　（例えば、前記アメリカ特許第４３９０ ０３１　で図示され説明された型の牽引装置により）果される。縮れたまたは襞 付けされた材料は、排出ステイション３５を通過した後、加熱されたガスにより 加熱される、なお、このガスは、部品４４と凹部４１と送路４３を通り搬送され 、当該材料の、長手方向中心軸から見て外側の部分と直接に触する。更に、プラ グ１３の管１５内の部品に供給される高温ガスは、管ビを通って末端室２３へ搬 送され、そこから更に送路４８を通って搬送され、加熱ステイション４０におい て材料の、長手方向中心軸から見て内側と接触する。加熱ガスは好ましくは加圧 された蒸気であり、その大部分は当該材料と接触して液化し、その液化により、 布の個々の繊維が接触点において既知の過程を経て変化するのに必要な熱を提供 する。

当該材料が加熱スティション４ｏにおてぃ加熱された後、その材料は冷却スティ ションを通過し、その際に例えば空気である冷却ガスが導入され、その冷却ガス は固着効果により布を、予定されている形と寸法に、すなわちスティション４０ および４５における環状送路の最終の断面のそれに成形し、かつその布を構造自 己保持能力を持った形崩れしないフィルターにする。冷却空気は部品４６から凹 部４７へと搬送され、そこがら送路４９を通って当該材料と接触する。

当該材料は、冷却スティション４５を通過した後、構造自己保持能力を持った形 崩れしない襞状フィルターとなり、そのフィルターにおける襞は、第１図に示さ れた装置の搬送方向に対して横方向の折目を持つ、フィルターは、環状送路６０ に材料が入った時点でのそのれたフィルター構造の退化の相対的比率があるにも かかわらず、圧序空気搬送技術により、材料内に既に存在する縮れの大部分は、 装置から出る時点の材料により保持されている。それに加え、２次的な縮れは、 本発明の好ましい工程技術により材料に付与され、成形されたフィルター構造内 に保持される。搬入時の材料の平均線速度との比は非常に大きな範囲で変動する 。

大部分の通用の際はこの比率は、本発明にしたがったフィルター製造の場合、１ ０：１からｔｏｏ：を迄である。

フィルター構造物の搬出速度比は、前記牽引装面の選択操作により容易に制御で きる。

はぼ同型の裏付装置が、下記に参照される第２図の左側に示されている０本装置 に搬入される材料は、下部の布バンド６７と上部の布バンド７０との真中のフィ ルター材６５とから成る。フィルター材薄板はローラー６６から搬入され、その ローラー上に蓄積され、そしてローラー６８において上部布バンド７０と下部布 バンド６７間に挾まれる。この三層６５と６７と７０とから成る混成薄七反は、 ローラー７１と７２により裏付装置の搬入路６０へと搬送される。この薄膜層か ら成る薄板は、ノズル５３から供給されかつ通風ステイシシン３５から排出され る搬送ガスにより送路３１を通って搬送される。この材料は、上記様式で排出ス テイション３５において縮れるかまたは裂けけされ、それから、加熱領域または ステイション４０と冷却領域またはステイション４５を通り、それから裂けは装 置から出る。

第２図の裏付装置により成形されるフィルター構造物は、全体として参照番号７ ３で示され、第３図において詳細に示されている。フィルター構造物７３は、隣 接した三層６５と６７と７０とから成る、中空円筒構造物に成形された薄板であ る。順次に隣接した複数の襞の各々は、三層６５と６７と７０とから成り、その 襞は、円筒構造物７３の長手方向に直角に走る折目を有する。これ故、もし薄板 ６５内のフィルター材料が薄膜状であるか、又は裂けされた構造状態を保持する ためには柔かすぎる場合、布または他の補強材６７と７０が襞の構造を支持する 。フィルター材６５は布６７と７０の二層に挾まれているので、この布材は、フ ィルター薄板６５内の襞同士が閉塞し合うのを防止する。更に、布材自身が濾過 機能を果すので、成形されたフィルター構造物７３は、三段階フィルター構造を 備える。この二つの布材は同一のことも違うこともあり、三つの材ｒ４６５と７ ０と７５は、同一有孔性を有することも異なる有孔性を有することもあ第４図に 示された装置は、基本的には第３図のそれと同一であるが、裏付装置への三層を 成す三材料を搬入する仕方に違いがある。殊に、第４図の実施例におけるフィル ター層６５は、押出し機７５から搬出され、そ示された実施例は、第１及び第２ 図に関する上記説明と同一である。

一触に中空であるフィルター構造物７３は第５図に斜視図として示されている。

その中空円筒形状は、裂けは装置内の環状送路の断面形状から得られる。しかし ながら、腰付装置内の送路のこの断面を変形させることは可能であり、第６図に 示された中空でない三層薄板８０を成形することも、第７図に示された中空長方 形または正方形構造物８１を成形することもできる。つまり、第６図に示された フィルター構造物８０を成形するためには、裏付装置を貫通する送路は長方形断 面を有し、この断面は、この装置内で常に流れの方向に対して横方向に延在して いる。第７図に示された中空長方形構造物８１を成形する為には、第５図に示さ れた中空円筒構造物７３を成形する円形環状形とは異なり、送路３１の下流にあ る、拡大されたその対応物の断面は長方形環状形である。

本発明の更に他の実施例が第８図に示されている。

この実施例においては、裏付装置は、本質的には第２および第４図に示されたそ れと同一である。第８図の実施例の主な相異点は、フィルター層６５が、そのフ ィルター層がそれぞれ上部布バンド７０と下部布バンド６７とに挾まれる前に、 縮らせる機能を持つローラー９０および９１間で部分的に予め縮らされるという 事実にある。

フィルター層６５を予め縮らすことは、腰付装置内の襞付工程を容易にする。

三層の代りに二層を適用して本発明を実施することも可能であり、その場合、二 層が必要な襞成形のために一諸に折り畳まれる。また、三層より大の層数の通用 も可能であるが、その場合襞が部厚すぎて、フィルター構造物の一定間隔当りの 製放が十分ではないことが起りうる。勿論、フィルター構造物の一定間隔当りの 濾過表面積を最大にするために、一定間隔当りの製放を最大にすることが望まし い。

本発明にしたがったフィルター製造の方法と装置は、前記アメリカ特許第４３９ ００３１　に既述されている方法と装置の一変形である。そして後者の方法と装 置は、前記アメリカ特許第３３１３６６５に既述されている方法と装置の一変形 である。後者特許に開示された方法において、成形される製品の密度は、材料の 搬入時線速度と搬出時のそれとの比で決まる。本発明で利用される、薄膜層から 成る薄板の場合、１インチ当りの製放は、壁の厚さと、材料の搬入時速度と搬出 時のそれとの比とを決めることにより算出される。つまり、速度比１００：１を 有し、襞付は装置内で１インチの襞の厚さを有する搬出時の材料は、１インチ当 り５０襞の構造をもたらす、出来上がったフィルター構造の全表面積は、襞の長 さ掛ける薄板幅の２倍である。したがって１０インチの周囲長と１インチの襞の 厚さを有し、襞付は装置内で１００：１の速度比で処理されて出来上がるフィル ター構造は、１インチ当り５００平方インチの濾過表面積をもつ。これにより、 従来技術において襞付けによりもたらされたいかなる表面積増大より大である表 面積増大が可能となる。この表面積が大であることにより、フィルター薄板６５ は高度の密度を有することが可能であり、かつ１ミクロン近辺の細い繊維を、有 孔性機能を失わずに適用できる。

上記のことは、２本の布製の網の間へ又は１本の布製の網へ隣接させて、フィル ター薄板を供給することに関する。しかしながら、その薄板は融解吹出し製法に よっても成形できる。その製法においては、毛細繊維は布の織目の間から押し出 され、そしてフィルターを形成する。この融解吹出し製法の一つの長所は、フィ ルター材料のｙｔ板が、襞付は装置に入る前に布に固着され、布を成形する繊維 網の間隙を満たしていることであり、それ故に薄板による直接手段によるよりは 、表面積増大が大であることである。更に、融解吹出し製法による繊維は、通常 の繊維製法技術によるそれよりは遥かに細くすることができる。繊維の融解温度 は融解物のそれより高いので、繊維の布への付着の仕方は、融解物のそれと同じ である。

上記のフィルター製造法は、可撓性があり、心棒（マンドレル）に巻き付くこと により螺締形状にできる管状物をもたらす、螺締形状は表面積をπ倍にし、それ 故に、本技術による長所を、この螺線法の適用により３倍以上にすることができ る。

本発明者は、本発明の為に開示された襞付は装置と方法により、多種のフィルタ ー構造を成形した。その一つの構造においては、デルネットの薄板を囲んでいる 外側の２枚の布層としてナイロンを使用する。他の構造においてはナイロンをリ ーメイと共に適用し、その際後者は、２層構造と３層構造の異なる２種のフィル ターの構成に利用される。上記説明の内容から、本発明が、各段階が異なる材料 の層から成る新規な多段階フィルターを提供することがＬ２識できる。濾過性が 圧力降下なしに増大し、一体化された３段階フィルター構造は、特に燃料液から 水を分離するのに適している。更に、本発明にしたがったフィルター構造により 、薄膜自身は襞状構成を保持できる構造を有しないにもかかわらず、例えば薄膜 である柔かいフィルター材が襞状フィルター構造に利用されることが可能になる 。

又、このフィルター構造成形の為の装置と方法は簡華で安価であり、かつそれに より、高性能のフィルターの製造が可能になる。

新しくかつ改善されたフィルター構造と、その製造法と’ｔＭ　Ｗとの幾つかの 実施例を説明したので、当業者に、前述の開示を基にした変更及び変形は示唆さ れていると考えられる。それ故に、それらの変更及び変形は添付の請求の範囲に より定められた、本発明の技術的範囲に属すると看なされるべきである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）複数の隣接する層を有する薄膜状部材を備え、上記各層が流体の少くとも １成分に対しては多孔性であり、上記層の少くとも一層が流体の第２の成分に対 しては不透性であり、上記薄膜状部材が長手方向に形状を有し、かつそれが該長 手方向に対して略横方向に配向する折り角を有し、次々に隣接する多数の襞を有 することを特徴とする流体の構成成分を物理的に分離するためのフィルター。 （２）上記順次隣接する複数の層が２枚の外側の層と、該２枚の外側の層間に有 る１枚の内側の層とを含むことと、該内側の層が上記順次隣接する層の最低１層 に対応し、かつ上記液体の上記第２の成分に対して不浸透であることとを特徴と する請求の範囲第（１）項記載のフィルター。 （３）上記２枚の外側の層が、それぞれ連続的であり加熱可塑性繊維からなる連 続細線布からなることを特徴とする請求の範囲第（２）項記載のフィルター。 （４）上記薄膜状部材が、長手方向に対して横方向で管状断面を有する、長手方 向に延びる円筒であることを特徴とする請求の範囲第（２）項に記載のフィルタ ー。 （５）上記薄板状部分が、長手方向に対して横方向で多角形である断面を有し、 かつ長手方向に延びる中空管であることを特徴とする請求の範囲第（２）項に記 載のフィルター。 （６）上記内側の層と外側の層が、同材料から成る薄板であることを特徴とする 請求の範囲第（２）項記載のフィルター。 （７）上記外側の層がナイロンであり、上記内側の層が、該ナイロンより小の有 孔性を有し、該ナイロンとは異なる材料から成ることを特徴とする請求の範囲第 （２）項に記載のフィルター。 （８）上記外側の層と内側の層が異なる有孔性を有することを特徴とする請求の 範囲第（１）項記載のフィルター。 （９）上記薄板状部分が、長手方向に対して横方向で管状である断面を有する、 長手方向に延びる円筒であることを特徴とする請求の範囲第（１）項記載のフィ ルター。 （１０）上記薄板部分が、長手方向に対して横方向で多角形である断面を有する 、長手方向に延びる中空管であることを特徴とする請求の範囲第（１）項記載の フィルター。 （１１）液体から含有成分を分離する為のフィルターを製造する方法において、 複数の材料層を隣接させることにより、複数の層から成る薄板状部材を成形する 段階と、 該薄板部材の長手方向に略横方向である折目を有する、順次隣接する複数の層か ら成る襞をもたらす為の薄板状部分を折り畳む段階とから成ることを特徴とする 方法。 （１２）上記第２の過程が、隣接しかつ各々の位置に有る上記複数の層を、長手 方向に対して横方向で予め決められた断面を有し、長手方向に延びる送路の入口 へ供給する段階と、 隣接する層を該送路を通して長手方向に搬送する段階とを含むことを特徴とする 請求の範囲第（１１）項に記載の方法。 （１３）上記搬送の段階が、上記層を上記送管の長手方向に向う流動要素ととも に、搬送箇所において該送管内へ、搬送ガスを流すことによって圧搾ガスで輸送 することを含む請求の範囲第（１２）項記載の方法。 （１４）上記流動の段階が、上記搬送箇所において送管に設置され、かつ搬送方 向に横方向である周辺部に傾斜して配置されている複数の間隙から、該送管内へ 搬送ガスを流入させることを含む請求の範囲第（１３）項記載の方法。 （１５）上記流動の段階が、長手方向に対して０度ないし２０度の角度で上記送 管内へ搬送ガスを流入させることを含む請求の範囲第（１４）項に記載の方法。 （１６）上記折り畳む段階が、上記薄板が上記送管内で繰り返し縮むために、上 記層が上記入口から搬入される時の線速度より小である平均線速度で、薄板が出 口から搬出される段階を含む請求の範囲第（１３）項記載の方法。 （１７）上記折り畳む段階が更に、拡大され長手方向に対して横方向である断面 を有し、かつ長手方向に沿い搬送箇所の下流に有る送管の排出箇所へ、該送管か ら上記搬送ガスを排出する段階を含む請求の範囲第（１６）項記載の方法。 （１８）更に、加熱されたガスを上記送管内に導入し、そのガスを上記排出箇所 より下流に有る、該送管内の薄板と直接に接触させる段階を含む請求の範囲第（ １７）項記載の方法。 （１９）加熱されたガスを導入する段階が、上記薄板の両側に加熱されたガスを 吹きつけることを含む請求の範囲第（１８）項記載の方法。 （２０）更に、冷却ガスを、上記加熱箇所より下流に有る、上記送管内の冷却箇 所において薄板と直接に接触させる段階を含む請求の範囲第（１８）項記載の方 法。 （２１）上記冷却ガスが圧搾空気であり、上記搬送ガスが圧搾空気であり、上記 加熱用ガスが圧搾蒸気である請求の範囲第（２０）項記載の方法。 （２２）更に、加熱されたガスを上記送管に導入し、上記搬送箇所より下流に有 る、加熱箇所において薄板と直接に接触させる段階を含む請求の範囲第（１６） 項記載の方法。 （２３）上記加熱されたガスを導入する段階が、上記薄板の両側に加熱されたガ スを吹きつけることを含む請求の範囲第（２２）項記載の方法。 （２４）更に、上記加熱箇所より下流に有る、上記送管内の冷却箇所において、 薄板と直接に冷却ガスを接触させる段階を含む請求の範囲第（２２）項記載の方 法。 （２５）上記折り畳む段階が、上記送管内において上記薄板を操り返し縮れさせ るために、上記層が上記入口より搬入される時の線形速度より小である平均線形 速度で、該送管の出口から薄板が搬出される段階を含む請求の範囲第（１２）項 記載の方法。 （２６）上記折り畳みの段階が、拡大され長手方向に直角な断面をさらに有し、 かつ長手方向に沿い搬送箇所より下流に有る、送管の排出箇所において該送管か ら搬送ガスを排出する段階を含む請求の範囲第（２５）項記載の方法。 （２７）さらに上記送管内に加熱されたガスを導入し、かつ該ガスを上記排出箇 所より下流に有る、該送管内の加熱箇所において薄板と直接に接触させる段階と 、冷却ガスを該加熱箇所より下流に有る、該送管内の冷却箇所において薄板と直 接に接触させる段階とを含む請求の範囲第（２６）項記載の方法。 （２８）上記送管の、予じめ決められた長手方向に直角の断面が、円心円である 内壁と外壁とを有する環である請求の範囲第（１２）項記載の方法。 （２９）上記内壁と外壁がほぼ円状である請求の範囲第（２８）項に記載の方法 。 （３０）上記内壁と外壁が多角形である請求の範囲第（２８）項に記載の方法。 （３１）上記送管へ上記層を搬入する前に、該層の最低１層を予じめ縮める段階 を含む請求の範囲第（１２）項記載の方法。 （３２）上記成形の段階が、第１の材料から成る細繊維の層を第２の材料から成 る２層間に挿入して上記薄板の３層を成形する段階を含む請求の範囲第（１１） 項記載の方法。 （３３）上記折り畳みの段階が、予じめ決められ長手方向に直角である断面を有 する、長手方向に延びかつそれに直角には延びない送管における入口より薄板を 搬入する、かつその際の薄板の搬入速度が第１の平均線形速度である段階と、該 薄板を該送管を通して長手方向に搬送する段階と、薄板を繰り返し該送管内で縮 らせるために、上記第１の平均線形速度より小である第２の平均線速度で送管の 出口より該薄板が搬出される段階とを含む請求の範囲第（１１）項記載の方法。 （３４）搬送の段階が、送管の長手方向下流に向う流動成分により搬送箇所にお いて送管に搬送ガスを流入させることを含む請求の範囲第（３３）項記載の方法 。 （３５）折り畳みの段階が、更に拡大された長手方向に直角の断面を有し、かつ 搬送箇所より長手方向下流に有る送管の排出箇所において該送管から搬送ガスを 排出する段階を含む請求の範囲第（３４）項記載の方法。 （３６）更に、加熱されたガスを上記送管に導入し、かつそのガスを、上記排出 箇所より下流に有る該送管内の加熱箇所において上記薄板を直接に接触させる段 階を含む請求の範囲第（３５）項記載の方法。 （３７）上記加熱箇所より下流に有る、上記送管内の冷却箇所において薄板と直 接に冷却ガスを接触させる段階を含む請求の範囲第（３６）項記載の方法。 （３８）更に、加熱されたガスを上記送管へ導入し、かつ上記送管より下流に有 る、送管の加熱箇所において上記薄板と直接に接触させる段階を含む請求の範囲 第（３３）項記載の方法。 （３９）上記加熱箇所より下流に有る上記送管内の冷却箇所において薄板と直接 に冷却ガスを接触させる段階を含む請求の範囲第（３８）項記載の方法。 （４０）予じめ決められた断面形状を備える長手方向にのび、かつ入口と出口を 有する送管の形状を定める手段と、 該送管の長手方向に直角であり、順次隣接して配置されている複数の層とともに 薄板を上記入口より該送管に搬入する搬送手段と、 上記薄板内に順次隣接する襞を成形するために上記送管から該薄板を搬出する時 、各襞が上記複数の層を含み、該送管の長手方向に対して横方向である折り目を 有するようになっている、該薄板を縮れさせる手段とを備える複数層フィルター を製造するための装置。 （４１）上記送管を通して上記薄板を搬送するために、搬送ガスを搬送箇所から 長手方向下流に向い流動させる手段を上記搬送手段が含むことを特徴とする請求 の範囲第（４０）項記載の装置。 （４２）上記縮らせる手段が上記搬送箇所より下流に位置する排出箇所を含み、 上記送管の断面が拡大され、該排出箇所が、該送管から上記搬送ガスを排出する 複数の排出開口部を備える請求の範囲第（４１）項記載の装置。 （４３）更に、上記排出箇所より下流にある加熱箇所において上記送管内に加熱 されたガスを導入する手段を含む装置であって、上記薄板に加熱されたガスを直 接々触させることが可能に配置された複数のノズルを含むことを特徴とする請求 の範囲第（４２）項記載の装置。 （４４）更に、上記加熱箇所より下流に有る冷却箇所において上記管内に有る薄 板に冷却ガスを直接に接触させる手段を含むことを特徴とする請求の範囲第（４ ３）項記載の装置。