JPS6147858B2 - - Google Patents

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JPS6147858B2
JPS6147858B2 JP9297677A JP9297677A JPS6147858B2 JP S6147858 B2 JPS6147858 B2 JP S6147858B2 JP 9297677 A JP9297677 A JP 9297677A JP 9297677 A JP9297677 A JP 9297677A JP S6147858 B2 JPS6147858 B2 JP S6147858B2
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JP
Japan
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acid chloride
liquid
polyparaphenylene terephthalamide
terephthalic acid
continuous
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JP9297677A
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Toshiaki Matsumoto
Takashi Fujiwara
Hirosaku Nagasawa
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS6147858B2 publication Critical patent/JPS6147858B2/ja
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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F7/00Compounds of aluminium
    • C01F7/48Halides, with or without other cations besides aluminium
    • C01F7/56Chlorides
    • C01F7/58Preparation of anhydrous aluminium chloride

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Polyamides (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリパラフエニレンテレフタルアミ
ドの新規な、かつ工業的規模で実施しうる連続製
造法に関するものである。
ポリパラフエニレンテレフタルアミドはアミド
基が芳香族環のパラ位に結合したくり返しからな
り、その成形品が耐熱性,高強力等の優れた機械
的性質を持つポリマーとして非常に有用であり、
各方面への幅広い用途が期待されている。
ポリパラフエニレンテレフタルアミドの製造
は、一般的に高重合度のポリマーを得るために、
N―置換アミド型溶媒中でテレフタル酸クロライ
ドとパラフエニレンジアミンとを低温重縮合する
ことで行なわれる。
この低温重縮合においては、重合開始より重合
終了までの間に液相,固相,粉体状と三段階の相
変化を示す上に、液相から固相への相変化が極め
て早く、重合開始より急激に粘度が上がり2〜3
分で固化してしまう。またこの重合系の特徴でも
あるが、固相をさらに撹拌して微粉末にすること
によつてさらに重合が進み、実用的水準の重合度
のポリマーとなるのである。
このような急激な相変化を示し、かつ各々の相
又は状態に適した有効な撹拌効果を付与すること
を要求される重合系においては、回分式重合に比
べて、各々の相に要求される機能に対応した装置
を組合せることのできる連続重合の方がはるかに
有利かつ合理的である。また、回分式重合に比べ
連続重合の方が生産されるポリマーの重合度分布
の小さな良質のポリマーが得られることが期待さ
れるだけでなく回分式の場合より大幅に省力化で
きる可能性が大であることなどから、ポリパラフ
エニレンテレフタルアミドの連続製造法の開発が
熱望されてきた。
ところが、ポリパラフエニレンテレフタルアミ
ドに連続重合させようとしたとき、テレフタル酸
クロライドとパラフエニレンジアミンとは相当厳
密にモル比管理をして供給しないと望ましい重合
度のポリマーを安定して得ることが困難であるに
もかかわらず、これらの両モノマーの連続供給精
度は現在市販されている連続供給機、例えば定量
ポンプや定量連続粉体フイーダー等ではやや不足
気味であることと、従来の連続重合装置におい
て、長時間運転すると、混合及び初期重合させる
工程にスケールが付着生成することの2つの問題
点があつた。
このような問題点をかかえているポリパラフエ
ニレンテレフタルアミドの連続重合法において、
本発明者らは先に特願昭50―65254号(特開昭51
―142100号)にてプレポリマー、即ち、 を作り、これとテレフタル酸クロライドを連続的
に反応させることにより連続定量精度の問題は基
本的に解決されることを示した。一方、米国特許
第3849074号及び同、第3850888号によると、重合
開始時の両モノマー液の混合を、両モノマー液を
噴射ノズルより「等質量速度」で噴出し、衝突せ
しめることによつて行い、スケールの生成を中空
プランジヤーで掃除する構造の混合機及びこの混
合機を利用したポリパラフエニレンテレフタルア
ミドの連続製造法が提案されている。ところが、
この装置及び方法では、スケールの生成がたえま
なく起こり、従つて掃除用のプランジヤーをほと
んど常時作動させる必要があつて操作が繁雑であ
り、その他「等質量速度」にするための両モノマ
ーの供給に関する制御が難しいなどの欠点を有し
ている。
本発明者らはこのような事情に鑑み、初期撹拌
工程において、スケールの生成がなくかつ初期混
合が必要十分におこなわれるポリパラフエニレン
テレフタルアミドの連続重合システムの開発に努
めるうちに、意外にも特別の初期撹拌装置を設け
ずに、セルフクリーニング型連続混合機のセルフ
クリーニング面にモノマー液を特別な方法で供給
する方法によつてこの問題が一挙に解決すること
を見出し、更に検討を重ねて本発明として完了さ
せたものである。
即ち本発明は、式 (式中、nは系内の全分子の数平均値で、o≦n
≦10を示す)で表わされるモノマー又はプレポリ
マーとN―置換アミド型溶剤よりなるアミノ基含
有液と液状テレフタル酸クロライドとを、芳香族
アミノ基と芳香族カルボン酸クロライド基とのモ
ル比が一定値になるように、セルフクリーニング
型2軸連続混合機のセルフクリーニング面に一方
の液又は両液の平均線速度を100cm/sec以上で供
給し、該セルフクリーニング型2軸連続混合機に
粉体上になるまで混練し連続重合させるのであ
る。このように、混合及び初期重合専用の工程を
特別に設けず重合機中にこれらの工程を含ませる
ことによつて、装置が大幅に簡素化し、操作も簡
単になり運転の管理がやりやすくなる。また、モ
ノマー液を直接セルフクリーニング面に供給する
ため従来の連続重合機では避けられなかつたスケ
ールの付着生成を完全に防ぐことができる。
本発明の特徴は、上述のようにモノマー液を直
接重合機のセルフクリーニング面に供給すること
によつてスケールの付着生成をふせぐことにある
のであるが、モノマー液の重合機のセルフクリー
ニング面への供給線速度が小さいと、両モノマー
液の混合が十分に行なわれず重合度にむらが生じ
る。このため少なくとも一方のモノマー液は、重
合機のセルフクリーニング面に平均供給線速度
100cm/sec以上、好ましくは300cm/sec以上、よ
り好ましくは500cm/sec以上で供給する必要があ
る。また、モノマー液の供給量は重合機の重合物
の吐出可能量よりも大きくならないようにする必
要がある。吐出可能量よりも供給量が多いと重合
機中のセルフクリーニング面にも重合物がたまつ
てくるため、モノマーの混合むらができたり、モ
ノマー液の供給ラインに大きな圧力がかかつた
り、モノマー液の導入口が詰まつたりすることが
起こるからである。
重合機への供給線速度とは、重合機入口におけ
る単位時間当りの導入液量(体積/時間で表わさ
れる)導入口の断面積で除した商で表わされる量
である。
さて、こんどは本発明の方法によるポリパラフ
エニレンテレフタルアミドの連続重合を操作の順
に従つて説明しよう。
本発明の方法で連続重合する場合、まずアミノ
基含有液と液状テレフタル酸クロライドを各々別
個に調製する必要がある。
本発明にいうアミノ基含有液とは、 (式中、nは系内全分子の数平均値を意味し、o
≦n≦10)とN―置換アミド型溶剤とより成る溶
液組成物のことである。ここでn=0の場合、即
ちパラフエニレンジアミン溶液の場合は、N―置
換アミド型溶剤にパラフエニレンジアミンを溶解
して調製することができる。またo<n≦10のい
わゆるプレポリマー溶液の場合は、N―置換アミ
ド型溶剤にパラフエニレンジアミン及びパラフエ
ニレンジアミン1モルに対してn/(n+1)モ
ルのテレフタル酸クロライドを溶解して調製する
ことができる。
ここで、パラフエニレンジアミン溶液を使用す
る場合とプレポリマー溶液を使用する場合の特徴
を比較すると、前者の場合、溶液の調製は簡単で
あるが、パラフエニレンジアミンとテルフタル酸
クロライドのモル比の管理がややしづらい。後者
はこの逆である。両者とも基本的には本発明の方
法に採用でき、連続重合に関する細部の条件等よ
り決定すればよい。
プレポリマー溶液を使用するとき、プレポリマ におけるnはプレポリマー溶液内の全分子の数平
均値としてo<n≦10が望ましく、より好ましく
はΓ<n≦3.0である。nに上限が存在する理由
は、nがあまり大きくなるとプレポリマー溶液の
粘度が大きくなつて連続定量供給機がその能力を
十分に発揮しなくなる恐れがあること、また、プ
レポリマー溶液が沈殿したりゲル化したりするこ
とがあるからである。
アミノ基含有液の溶剤として用いられるN―置
換アミド型溶剤としては、ヘキサメチルフオスフ
ルオルアミド、N―メチル―2―ピロリドン、
N,N―ジメチルアセトアミド、N―アセチルピ
ロリジンなどが挙げられる。また、これらの単独
又は混合溶剤に塩化カルシウムや塩化リチウムな
どの無機塩を添加した系やγ―ブチロラクトン、
γ―バレロラクトンなどのγ―ラクトン類やクロ
ロホルムなどの溶剤を添加した系なども用いられ
てよい。無機塩を添加した系を用いる時は、無機
塩が完溶していることが好ましいが、微細なスラ
リーで分散していても使用不可ではない。
これらの中で特に好ましく用いられる溶剤系
は、モノマーやプレポリマーの溶解性、副反応の
少なさなどの点から、ヘキサメチルフオスフオル
アミドとN―メチル―2―ピロリドン又はγ―ラ
クトン類との混合物、N―メチル―2―ピロリド
ンに塩化カルシウム又は塩化リチウムを添加して
溶解、分散した系、N,N―ジメチルアセトアミ
ドに塩化カルシウム又は塩化リチウムを添加して
溶解、分散した系、N―アセチルピロリジンに塩
化カルシウム又は塩化リチウムを添加して溶解、
分散した系である。
アミノ基含有液はその安定性などの点より−10
〜60℃で用いるのが好ましい。
一方、液状テレフタル酸クロライドとしては、
テレフタル酸クロライドの熔融液、テレフタル酸
クロライドをN―メチル―2―ピロリドンに溶解
した溶液、テレフタル酸クロライドをγ―ラクト
ン類、例えばγ―ブチロラクトンなどに溶解した
溶液などが用いられる。テレフタル酸クロライド
は、元来相当に化学的活性の大きい化合物である
ためその安定性が問題になり易く、固体状態が最
も安定性に優れているので、これらの面からこれ
を粉末状態で重合機に供給するのが最も望ましい
が、粉体をはじめ固体状態での連続定量供給は、
現在の工業水準では液体状態のそれに比べ相当に
劣るため、モノマーのモル比を厳しく管理するこ
とを要求される本発明の連続重合には適さない。
テレフタル酸クロライドを溶融した場合、その
安定性などより85〜110℃で用いるのがよい。一
方、テレフタル酸クロライドを他の溶剤に溶かし
た溶液を使用する場合は、−10〜40℃で用いるの
が好ましい。また、このような溶液中のテレフタ
ル酸クロライドの安定性は、熔融液を使用した場
合に比べてやや劣るという欠点を持つが、金属材
料に対する腐食性が小さいこと、アミノ基含有液
との供給量の比を1により近くすることが可能に
なり両液の混合がうまく行なわれるなどの利点を
もつている。
このようにして調製されたアミノ基含有液と液
状テレフタル酸クロライドとは、各々連続定量供
給機を経て、芳香族アミノ基と芳香族カルボン酸
クロライド基とのモル比が一定値になるようにセ
ルフクリーニング型連続混合機に導入される必要
がある。ここにいう連続定量供給機とは、連続的
に液を精度よく定量しつつ、連続混合機に供給し
うる機器又はシステムのことであり、汎用の工業
用定量輸送機、例えば、プランジヤー式、ダイヤ
フラム式などの定量ポンプ、スクリユーフイーダ
ー、定量ヘツド圧供給システムなどを利用するこ
とが出来る。なお、定量ポンプを使用する場合、
ポンプの脈流を防止又は減少させる意味から、脈
流吸収器を使用したり、いわゆる無脈動型のもの
を用いるのは好ましい実施態様の1つである。
芳香族アミノ基と芳香族カルボン酸クロライド
基とのモル比を一定にするのは、生産されるポリ
マーの重合度を一定のものにするための要請であ
り、この比がほぼ1であるとき最も高い重合度の
ポリマーが得られる。
上記のような連続定量供給機によつて供給され
たアミノ基含有液及び液状テレフタル酸クロライ
ドは、これをセルフクリーニング型連続混合機の
セルフクリーニング面に、先にも述べたように、
少なくとも一方を100cm/sec以上の供給線速度で
供給して重合を開始し、連続混合機即ち重合機中
で粉体状になるまで混練して重合度を高める必要
がある。
アミノ基含有液及び液状テレフタル酸クロライ
ド含有液の重合機への導入は、混合効果を一層向
上させる目的で、各々の液を2ケ所以上の導入口
より導くことは自由に行なわれてよく、導入口の
配置も特別に制限はなく、例えば互いに反対側
180゜方向にすること、0〜180゜の間の任意の角
度に配置すること、平行位置に取り付けることな
どから自由に選ばれてよい。
該セルフクリーニング型2軸連続混合機とは、
米国特許第3195865号同じく3198491号、同じく
3618902号などに記されたいわゆる「全表面更新
型連続2軸ニーダー」のことである。「全表面更
新型連続2軸ニーダー」は凸レンズ型又はおむす
び型などの突出部をもつた「パドル」が平行な2
軸にとりつけられ、一方の軸のパドルの突出部で
シリンダー及び他方の軸の相対するパドルの表面
をかきとりながら両軸とも同一方向に回転する構
造のもので、反応物を混練するに必要な剪断力は
パドル間及びパドルとシリンダー間で発生させ、
一方反応物の輸送力はいわゆるスクリユーユニツ
トの導入、傾斜したパドルの採用、隣接するパド
ル間の位相の選択などで発生させることができ、
回転方向とこれらの組み合せで送り出し力と捩り
力とを自由に生み出すことが出来る。
「全表面更新型連続2軸ニーダー」において、
捩り力を生じさせる機構を重合機内に一部採用す
ることによつて、重合機内で反応物の一部をリサ
イクルさせることができ、これによつて高重合度
のポリマー及び重合度分布の小さいポリマーを得
ることが出来る。
重合機中での混練時間は、およそ5〜20分の間
に選ばれる。また、混練の強さの程度としては、
剪断速度で表わされて、ほぼ100sec-1以上が1つ
の目安となる。
重合機として、同じものを直列に2機以上組み
合せて構成することも適宜行なわれてよい。
重合機中の滞在時間は、先にも述べたように通
常5〜20分の間に選ばれるが、これの調整は、例
えば、反応物のリサイクル機構の採用、混練ハネ
の回転速度、重合機出口の開度、反応物の供給
量、重合機の段数などで行うことが出来る。
重合機中の反応物の温度が80℃以上になると高
重合度のポリマーを得る上で障害となる副反応が
しばしば起こるので約80℃以下にするのが好まし
い。この条件を満たすために、水、その他冷媒を
用い慣用の手段で重合機を冷却するのもよい。
本発明の連続重合は、通常モノマー濃度0.2〜
1.0mol/で行なわれる。
本発明の連続重合の任意の工程に、ゴミ等の不
溶性の不純分を取り除く目的で、過用フイルタ
ー等を取り付けることは自由に行なわれてよい。
今までポリパラフエニレンテレフタルアミドに
ついてのみ述べて来たが、これ以外の芳香族ポリ
アミドの連続重合にも本発明の方法はポリパラフ
エニレンテレフタルアミドと同様の相変化をする
ものに関しては適用可能である。
さて、このようにして製造された粉体状の重合
物は、そのまま、又は更に粉砕をうけつつ、或い
は一旦チツプ状に成形された後、水やアルカリ水
溶液、アセトン、メタノール、クロロホルム等で
洗浄され、次いで乾燥を受けてポリマーとして単
離される。重合物をチツプに成形するのは、洗浄
及び乾燥を工業的規模で実施する上で好ましい方
法であるが、本発明の連続重合法を採用すれば、
重合機の出口に成形用ブレーカーを取り付けるだ
けで比較的簡単にチツプ状に成形できる利点があ
る。
得られたポリマーは、これを硫酸や前記のN―
置換アミド型溶剤等に再溶解して、調製したドー
プから、湿式や乾式又はいわゆる乾式ジエツト湿
式などの成形方法で、繊維やフイルム、フイブリ
ツドなどに成形することができる。
これらの成形品は、産業用、衣料用を問わず幅
広く利用され、例えばタイヤ、ベルト等のゴムの
補強剤、樹脂の補強剤等の分野や耐熱服、耐熱フ
イルム、耐熱紙、中空糸等として用いられ、その
高強力、高ヤング率、耐熱性、難熱性などの特徴
が十二分に発揮される。
以下に本発明を具体的に説明するために実施例
を示すが、実施例中に示す重合度の目安としての
対数粘度(ηioh)は98.5重量%の濃硫酸に濃度C
=0.5g/dでポリマーを溶かした溶液を、30
℃にて常法により測定したものである。
ηiohηre/C 実施例 1 内容積80のステンレス製の撹拌槽に、N―メ
チル―2―ピロリドン60.00Kg精秤して入れ、次
に撹拌下に粉末状の無水塩化カルシウムを40.00
Kg精秤して添加し、室温下に溶解した。1時間
後、粉末状のパラフエニレンジアミン3.888Kg精
秤して添加し約1時間撹拌をつづけた。次に撹拌
下にテレフタル酸クロライドを粉末状で2.436Kg
精秤して添加し、アミノ基含有液、すなわち、n
=1のプレポリマー溶液を調製した。
一方、ジヤケツトに0.5Kg/cm2Gの水蒸気を通
すことのできる内容積約15のステンレス製タン
クに、約8Kgのテレフタル酸クロライドの塊を入
れて、水蒸気をジヤケツトに通し融解した。
次に本実施例に用いた連続重合装置について説
明する。
「定量連続供給機」としては、2機ともダイヤ
フラム式の定量ポンプを用いた。また、重合機と
して栗本鉄工所製「クリモトコンテイニユアスニ
ーダー#5型機」を用いた。このコンテイニユア
スニーダーは先述の凸レンズ型のパドルをもつた
いわゆる「全表面更新型連続2軸ニーダー」の1
種で、入口部に近いところに送り込み用スクリユ
ーがある他は、残りの大半のパドルを内容物をリ
サイクルさせうる配列とした。
連続重合装置の運転開始は次のようにして行な
つた。すなわち、まずアミノ基含有液を定量ポン
プでコンテイニユアスニーダーに送液し、次いで
テレフタル酸クロライド熔融液を定量ポンプでコ
ンテイニユアスニーダーに注入した。なお、テレ
フタル酸クロライド熔融液を送る配管は全てジヤ
ケツト付として、ジヤケツトには90℃に温調され
た熱媒を送り、かつ配管はテフロンコーテイング
したものを用いた。テレフタル酸クロライド熔融
液とアミノ基含有液を、各々の定量ポンプの最大
吐出量で15分間注入したあと、前者を51.5ml/
minに後者を1100ml/minになるように各々の定
量ポンプをセツトした。なお、コンテイニユアス
ニーダーのセルフクリーニング面への平均線速度
が、テレフタル酸クロライド熔融液側が約300
cm/sec、アミノ基含有液側が約600cm/secにな
るように各々の供給口径を0.3mm,1.0mmとした。
上述のように運転した結果、最初は液状のもの
が流出してきたが、すこしずつ粘度が増しはじ
め、一旦何も出なくなつた。それから数分後こん
どは流動性のないゲル状物が吐出されはじめ、次
第に粉末状のものに変わつてゆき、しかもはじめ
は湿つた感じであつたが乾いたパン屑状に変つて
ゆき、この状態で安定した。なお、重合物はコン
テイニユアスニーダー中で約10分程度混練される
間、コンテイニユアスニーダーに設けられたジヤ
ケツトに水道水を流し冷却したことにより、吐出
物の温度は35〜40℃であつた。
連続重合装置は約1時間何のトラブルもなく運
転できた。乾いたパン屑状の吐出物を約10分毎に
サンプリングし、家庭用ミキサー中で粉砕しつつ
水洗して乾燥して得られたポリマーのηiohは順
に6.30,6.42,6.53,6.53,6.45,6.49であつた。
実施例 2 ヘキサメチルフオスフオルアミド60.00Kgを精
秤して実施例―1と同じ撹拌槽に入れ、撹拌下に
粉末状のパラフエニレンジアミン6.480Kgを精秤
して添加し、約1時間撹拌した後、撹拌槽に設け
られたジヤケツトに冷媒を通して10℃に冷却し、
アミノ基含有液を調製した。
一方、内容積50のステンレス製の撹拌槽に、
N―メチル―2―ピロリドン30.00Kgを精秤して
入れ、この撹拌槽に設けられたジヤケツトに冷却
水を通して10℃に冷却した後、撹拌下に粉末状の
テレフタル酸クロライド12.180Kgを精秤して添加
し約30分撹拌して、テレフタル酸クロライド溶液
を調製した。
コンテイニアスニーダーへ送液する配管は、配
管に設けられているジヤケツト冷媒を通し、送液
中も両液とも10℃に保つようにした。また定量ポ
ンプの設定は、アミノ基含有液を1400ml/min、
テレフタル酸クロライド溶液を700ml/minに
し、コンテイニアスニーダーのセルフクリーニン
グ面への平均線速度が両液とも約750cm/secにな
るように、各々の供給口径を1.0mm,0.7mmとし
た。
なお、コンテイニアスニーダーのパドル配列、
ポンプ等の装置は実施例―1と同じものを用い
た。
上のようにして運転した結果、実施例―1とほ
ぼ同じ状況であつた。なお、10分毎にサンプリン
グした水洗乾燥後のポリマーのηiohは6.35,
6.32,6.40,6.39であつた。
比較例 実施例―2と同じ溶媒系を用い、装置としては
コンテイニアスニーダーの上に米国特許3849074
号及び同第3850888号に記載されているような、
両モノマー液を噴射ノズルより「等質量速度」で
噴出し、衝突させることにより混合し、スケール
の生成を中空のプランジヤーで掃除する構造の混
合機を取り付け、アミノ基含有液及びテレフタル
酸クロライド溶液を実施例―1と同じようにして
導くようにし、また、定量ポンプの設定は、アミ
ノ基含有液を1000ml/min,テレフタル酸クロラ
イド溶液を500ml/minにし、噴射ノズルよりの
線速度が各々254cm/sec,245cm/secになるよう
に運転した。
上のようにして運転した結果、スケールの付着
のためモノマー液配管内の圧がたびたび上昇し、
中空状のプランジヤーをそのたびに動かす必要が
あつた。また、運転開始から40分程たつた時、テ
レフタル酸クロライド溶液剤の噴射ノズルが詰ま
り(テレフタル酸クロライド溶液側の配管内圧が
上昇)運転を中止した。なお、コンテイニユアス
ニーダーより出てきた重合物を10分おきにサンプ
リングし、水洗乾燥した後、測定したポリマーの
ηiohは4.83,5.08,4.94であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 (式中、nは系内の全分子の数平均値で、o
    n10を示す)で表わされるモノマー又はプレポ
    リマーとN―置換アミド型溶剤から成るアミノ基
    含有液と、液状テレフタル酸クロライドとを、芳
    香族アミノ基と芳香族カルボン酸クロライド基と
    のモル比が実質的に一定値になるように、セルフ
    クリーニング型2軸連続混合機のセルフクリーニ
    ング面に一方の液又は両液の平均線速度を100
    cm/sec以上で供給し、該セルフクリーニング型
    2軸連続混合機にて粉体状になるまで混練するこ
    とを特徴とするポリパラフエニレンテレフタルア
    ミドの連続製造法。 2 モノマーがパラフエニレンジアミンである特
    許請求の範囲第1項記載のポリパラフエニレンテ
    レフタルアミドの連続製造法。 3 プレポリマーが、式 (式中、o<n3.0を示す)で表わされるも
    のである特許請求の範囲第1項記載のポリパラフ
    エニレンテレフタルアミドの連続製造法。 4 N―置換アミド型溶剤がヘキサメチルフオス
    フオルアミドとN―メチル―2―ピロリドン又は
    γ―ラクトン類との混合物である特許請求の範囲
    第1項記載のポリパラフエニレンテレフタルアミ
    ドの連続製造法。 5 N―置換アミド型溶剤がN―メチル―2―ピ
    ロリドン、N,N―ジメチルアセトアミド又はN
    ―アセチルピロリジンに、塩化カルシウム又は塩
    化リチウムを添加したものである特許請求の範囲
    第1項記載のポリパラフエニレンテレフタルアミ
    ドの連続製造法。 6 アミノ基含有液を−10〜60℃で混合機に供給
    し混合することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のポリパラフエニレンテレフタルアミドの
    連続製造法。 7 液状テレフタル酸クロライドがテレフタル酸
    クロライドを溶融したもので、85〜110℃で混合
    機に供給することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のポリパラフエニレンテレフタルアミド
    の連続製造法。 8 液状テレフタル酸クロライドがテレフタル酸
    クロライドをN―メチル―2―ピロリドン又はγ
    ラクトン類に溶解したもので、−10〜40℃で混合
    機に供給することを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載のポリパラフエニレンテレフタルアミド
    の連続製造法。 9 一方の液又は両液の平均線速度を300cm/sec
    以上で供給混合することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のポリパラフエニレンテレフタル
    アミドの連続製造法。 10 セルフクリーニング型連続混合機の重合物
    吐出可能量がアミノ基含有液と液状テレフタル酸
    クロライドの供給量の合計よりも少なくないこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリパ
    ラフエニレンテレフタルアミドの連続製造法。 11 芳香族アミノ基と芳香族カルボン酸クロラ
    イド基とのモル比がほぼ1になるように、アミノ
    基含有液と液状テレフタル酸クロライドとを混合
    機に連続供給することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のポリパラフエニレンテレフタルア
    ミドの連続製造法。
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