JPS6147588B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6147588B2
JPS6147588B2 JP10812178A JP10812178A JPS6147588B2 JP S6147588 B2 JPS6147588 B2 JP S6147588B2 JP 10812178 A JP10812178 A JP 10812178A JP 10812178 A JP10812178 A JP 10812178A JP S6147588 B2 JPS6147588 B2 JP S6147588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyvinyl alcohol
instrument
water
film
oil stains
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10812178A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5535904A (en
Inventor
Kunio Matsuno
Hideo Sanbe
Reiko Kudo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP10812178A priority Critical patent/JPS5535904A/ja
Publication of JPS5535904A publication Critical patent/JPS5535904A/ja
Publication of JPS6147588B2 publication Critical patent/JPS6147588B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Ventilation (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は器具表面の処理方法に係り、詳しくは
油状物質による汚れが生じ易い器具をポリビニル
アルコールと接触させることにより、器具表面に
ポリビニルアルコールの被膜を形成する方法に関
する。 家庭における台所、飲食店における調理場、作
業場などは油状物質が霧状又は油煙になつて空中
に浮遊し、あるいは飛沫となつて飛散するため
に、様々な器具表面に油汚れが生ずる。かかる油
汚れは長期間放置すると、揮発性成分が蒸発し、
酸化を受け、あるいは共に器具表面に付着した他
の種々の物質と反応を起すなどすることにより、
器具表面に固着して容易に除去し難くなる。以
下、換気扇を例に説明する。換気扇は周知の如く
室内の汚れた空気を室外へ排気するために、台
所、トイレ、事務所、作業所等随所で使用されて
いる。このうち特に台所(調理場)で用いられる
換気扇は油汚れが甚しくまた清潔さを要求される
場所柄しばしば汚れ落としをしなければならな
い。汚れ落としは通常構成部品を取りはずし洗剤
を用いてタワシやスポンジで機械的に行なうこと
が多い。しかし、汚れの付着は通常強固であり、
特に形状が複雑な羽根については容易に細部まで
洗浄することは困難であるとともに、器具表面の
塗装面等に擦り傷ができ易いなどの弊害があつ
た。またこの洗浄作業は汚れが手に付いたりする
ために苦痛を伴うものとなつていた。したがつ
て、器具の油汚れを効果的に防止できる技術、又
はたとえ油汚れが生じても容易に除去し得る技術
の確立が望まれていた。 従来、かかる技術として、換気扇に関しては、
羽根および開閉鎧蓋を被覆する着脱容易なカバー
(実開昭52−35166)、外枠に装着する汚れ防止覆
い(実開昭52−52361)、内側に油を塗布し外側に
水分吸収体を取り付けて成る羽根カバー(実開昭
−25454)などが提案されている。これらはいづ
れも換気扇の構成部品に予め所定の形状に作製し
たカバーを装着させるものであり、換気扇の汚れ
を防止するという点においてはそれなりに効果的
であろうが、屈曲部の細部まで十分密着させるこ
とは極めて難かしく、また回転機器のため使用中
に振動等により脱落するおそれがあつた。また、
オリフイス表面に樹脂性フイルムを着脱自在に積
層し汚れの進行に従つて順次フイルムを取り除く
換気扇の外被が提案されている(実公昭−
24065)。しかしこの外被によつても器具の屈曲部
には隙間なく取り付けることは難しく、十分に油
汚れを防止することができないという難点があつ
た。更に、換気扇の排気流と接触する部分にフツ
素樹脂等の非粘着性物質の被膜を形成した換気扇
が提案されている(特開昭53−13540)が、油汚
れの付着は一般に強固であり、非粘着性物質のみ
によつて付着の強さを軽減することは困難で、ま
して水洗によつて油汚れを除去し得るものではな
かつた。以上、換気扇について従来技術をみて来
たが、他の器具・機器の場合も同様に、油汚れを
効果的に防止でき、又は容易に油汚れを除去し得
る技術は存在しなかつた。 本発明の目的は、従来技術の欠点を解消し、た
とえ器具表面に油汚れが生じても、水洗により容
易に除去し得る器具の処理方法を提供することに
ある。 本発明は、油状物質による汚れが生じ易い器具
の表面をポリビニルアルコールを接触させること
を特徴とする、器具表面にポリビニルアルコール
の被膜を形成する方法である。 本発明で使用されるポリビニルアルコールは、
水に溶解しかつ器具表面に被膜も形成し得るもの
であれば、特にケン化度、重合度、粘度(水溶液
とした場合)等は問れないが、好ましくは重合度
300〜2000、ケン化度70〜100%のものが望まし
い。一般に重合度が300未満では被膜が軟弱で実
用性に乏しくなり、2000を超えると水に対する溶
解度が低下するために良好な塗膜形成が困難にな
るからである。又、ケン化度が70%未満でも水に
対する溶解度が低下し、良好な塗膜は得がたくな
るからである。 器具をポリビニルアルコールに接触させる態様
としては、ポリビニルアルコール水溶液に器具を
浸漬し、又は同水溶液を器具表面に塗布もしくは
吹き付ける。又、ケン化度の低いポリビニルアル
コールの場合はアルコール−水の混合溶媒に溶解
しこれを上記方法にて接触するなどの方法が可能
である。上記の場合浸漬、塗布、吹き付け等の処
理後乾燥させることにより器具表面にポリビニル
アルコールの被膜が形成される。本発明で処理さ
れる器具表面の材質は特に問われず、金属、プラ
スチツクは勿論、更にこれらの上に塗装、めつき
等の表面処理が施されていてもよい。本発明によ
りポリビニルアルコールの被膜が形成された器具
表面に油汚れが生じても、その油汚れは水洗によ
りポリビニルアルコールとともに容易に除去し得
る。この水洗の際には、たわし等を用いて特別に
強い力で器具表面を擦するなどの処理は不要であ
るため、器具表面に擦り傷が生ずるおそれはな
い。 油汚れの原因となる油状物質としては、台所・
調理場における天ぷら油などの植物油、工場にお
ける鉱油などのほかシリコーンオイル、ポリオレ
フイン、アルキルベンゼンなどの合成油など広範
囲の油状物質が含まれ、本発明はこれらに起因す
る油汚れの除去に効果的である。 次に換気扇を例として、本発明の処理方法をよ
り詳細に説明する。換気扇の構成部品のうち特に
汚れが顕著な外枠、キヤツプ、羽根を本体より取
りはずし、表面に付着する油性分を除去するため
洗剤で洗浄しておく。ポリビニルアルコールを適
当な濃度になるように水で希釈する。水溶液の濃
度は均一な被膜を形成し得る範囲であれば良い
が、一般に5重量%以上25重量%以下が望まし
い。5重量%未満では形成されるポリビニルアル
コールの被覆が薄すぎて好ましくなく、25重量%
を超えると水溶液の粘性が著しく増し均一な被膜
の形成が困難だからである。器具を調製したポリ
ビニルアルコール水溶液と接触させ方法として
は、浸漬、あるいははけ塗りが最も簡単である。
塗布後乾燥し水分を揮発させる。数十度に加温す
れば乾燥の時間は短縮される。ポリビニルアルコ
ール層を指で押して、くつつかなくなつた時点で
乾燥は完了させてよい。乾燥時間は、ポリビニル
アルコール濃度や膜厚によつて著しく異なるが一
般には常温で1〜2時間で強固な塗膜が形成され
る。次いで換気扇本体に処理部品を装填し実用に
供する。使用につれ汚れが目立ち始めたら部品を
取りはずし水中に浸漬する。15分から20分で塗膜
は部品面より脱落しきれない面が露われる。この
際、冷水よりも温水の方が汚れは落ちやすくまた
時折軽く部品をゆり動かした方が早く落ちる。き
れいな水ですゝいだ後乾燥し、再度前述の方法で
塗膜を形成してやれば何度でもリフレツシユして
用いることが可能である。ポリビニルアルコール
の被膜は無色透明であり部品に対し被覆を形成し
ても殆んど無処理のものと見分けはつかない。 実施例 1 羽根直径21cm6枚羽根の家庭用換気扇の羽根
(スチレン−アクリロニトリル共重合体製)、外枠
(ポリプロピレン製)キヤツプ(スチレン−アク
リロニトリル共重合体製)を取りはずし中性洗剤
で表面を洗浄後水分をぬぐい去り室温で15分間乾
燥した。次いで下記の如く調製したポリビニルア
ルコール水溶液を塗布もしくは浸漬により表面に
被膜を形成させ、1時間50℃で乾燥後本体に装填
した。次に天ぷら、油いため、焼肉、焼魚等油煙
を発生する調理を8時間行ない汚れをつけた後部
品を取りはづし冷水(20℃)、又は温水(50℃)
に浸漬して効果を調べたところ、下表に示す結果
を得た。実験結果より明らかなように、本発明の
方法により形成されたポリビニルアルコールの被
膜により、器具表面の油汚れは極めて容易に除去
し得ることがわかる。尚、比較例としてフツ素系
界面活性剤A(商品名FC128住友スリーエム社
製)及びB(商品名スミフルノン住友化学(株)製)
で表面処理したものにつき同時に実験したがいづ
れも単に水に浸漬しただけでは除染効果は認めら
れなかつた。A、Bの概要を表の下に示す。
【表】
【表】 A、Bはともに、被膜がはつ水、はつ油性を有
し、防汚効果があるとされている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油状物質による汚れが生じ易い器具表面を、
    ポリビニルアルコールと接触させることを特徴と
    する、器具表面にポリビニルアルコールの被膜を
    形成する方法。 2 油状物質による汚れが生じ易い器具を、ポリ
    ビニルアルコール水溶液に浸漬後乾燥させる特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 3 油状物質による汚れが生じ易い器具表面に、
    ポリビニルアルコール水溶液を塗布後乾燥させる
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 油状物質による汚れが生じ易い器具表面に、
    ポリビニルアルコール水溶液を吹き付ける特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
JP10812178A 1978-09-05 1978-09-05 Formation of polyvinyl alcohol film on surface of instrument Granted JPS5535904A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10812178A JPS5535904A (en) 1978-09-05 1978-09-05 Formation of polyvinyl alcohol film on surface of instrument

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10812178A JPS5535904A (en) 1978-09-05 1978-09-05 Formation of polyvinyl alcohol film on surface of instrument

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5535904A JPS5535904A (en) 1980-03-13
JPS6147588B2 true JPS6147588B2 (ja) 1986-10-20

Family

ID=14476447

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10812178A Granted JPS5535904A (en) 1978-09-05 1978-09-05 Formation of polyvinyl alcohol film on surface of instrument

Country Status (1)

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JP (1) JPS5535904A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5271959A (en) * 1991-11-12 1993-12-21 S. C. Johnson & Son, Inc. Method of preventing grease buildup in ductwork

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5535904A (en) 1980-03-13

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