JPH08299916A - 汚れ除去用具および汚れ除去方法 - Google Patents

汚れ除去用具および汚れ除去方法

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JPH08299916A
JPH08299916A JP7111670A JP11167095A JPH08299916A JP H08299916 A JPH08299916 A JP H08299916A JP 7111670 A JP7111670 A JP 7111670A JP 11167095 A JP11167095 A JP 11167095A JP H08299916 A JPH08299916 A JP H08299916A
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JP
Japan
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water
solvent
repellent
article
ethylene glycol
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JP7111670A
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English (en)
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Yasuo Takebe
安男 武部
Norihisa Mino
規央 美濃
Toru Nakagawa
徹 中川
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 撥水処理が施されている物品の表面に堆積ま
たは付着した汚れを簡便に除去でき、汚れを拭き取った
際に、溶剤が被洗浄物品表面に残らない汚れ除去用具な
らびに汚れ除去方法を提供する。 【構成】 ヘプタデカフルオロデシルトリクロロシラン
で撥水処理が施されたスライドガラスの表面に付着させ
た油汚れである指紋を、粘度が室温で3.8センチポイ
ズ以下であって前記汚れを溶解し得る溶剤エチレングリ
コールモノエチルエーテルなどをティシュペーパー(約
400cm2 )1枚当たり、溶媒0.4gを塗布した汚
れ除去用具を用いて拭き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚れ除去用具および汚
れ除去方法に関するものである。さらに詳しくは、撥水
処理が施された物品の表面上に堆積あるいは付着した汚
れを除去する用具ならびに汚れ除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】手垢や油汚れを簡便に除去するために、
洗浄液を紙、布帛(織物、編物、不織布等)などの基材
に含侵させた用具で拭き取る方法がよく用いられてい
る。洗浄液としては、特開昭49−66706号公報に
あるように、界面活性剤、流動パラフィン、植物油また
は脂肪酸エステル類からなる混合物や、レンジクリナー
の名称で市販されているように、水、エタノール、界面
活性剤、グリコールまたはグリコールエーテル、除菌剤
からなる混合物等が用いられている。また、これらの溶
剤などを布帛や紙などの基材に含ませた用具が化学雑巾
などと称されて市販されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来の洗浄液
を含ませた紙、布帛などの基材を用いて、撥水処理が施
されている物品の表面に堆積ないし付着した汚れを拭き
取った場合に、撥水処理が施されている物品の表面に洗
浄液が残るため、拭き取った汚れが洗浄液と共に再度付
着したり、有害物質が残留するといった問題がある。こ
のため、レンズ等の光学機器や、ショーウィンドウ等の
美観が要求される用途や食品が直接接触するような物品
の場合等には、適用できないか、もしくは一旦これらの
用具を用いて汚れを除去した後に、乾拭きあるいは水拭
き等の二度拭きが必要であると言う問題があった。
【0004】本発明は、撥水処理が施されている物品の
表面に堆積または付着した汚れを簡便に除去でき、汚れ
を拭き取った際に、洗浄液などの溶剤が残らない汚れ除
去用具ならびに汚れ除去方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の汚れ除去用具は、溶剤を含浸し得る柔軟な
基材に、撥水処理が施されてなる物品の表面上に堆積あ
るいは付着した物質を溶解し得る粘度が室温で3.8セ
ンチポイズ以下の溶剤が含浸されてなる撥水処理された
物品用の汚れ除去用具である。
【0006】前記本発明の汚れ除去用具においては、溶
剤を含浸し得る柔軟な基材が紙または布帛であることが
好ましい。また、前記いずれかの本発明の汚れ除去用具
においては、溶剤が少なくとも油脂を溶解し得る溶剤で
あることが好ましい。
【0007】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去用
具においては、溶剤の表面張力が、撥水処理された物品
の表面の表面エネルギーより大きい溶剤であることが好
ましい。
【0008】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去用
具においては、溶剤がエチレングリコールのエーテル
類、エチレングリコールの縮合物のエーテル類、エチレ
ングリコールのエステル類およびエチレングリコールの
縮合物のエステル類からなる群から選ばれた少なくとも
1種の溶剤を含む溶剤であることが好ましい。
【0009】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去用
具においては、撥水処理が施されてなる物品が、フッ素
樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理により
撥水処理が施されてなる物品であることが好ましい。
【0010】また、本発明の撥水処理された物品の汚れ
除去方法は、撥水処理が施された物品の表面上に堆積あ
るいは付着した物質を除去する際に、粘度が室温で3.
8センチポイズ以下であって前記物質を溶解し得る溶剤
が柔軟な基材に含浸されてなる汚れ除去用具で前記物品
の表面を拭くことを特徴とする。
【0011】前記本発明の汚れ除去方法においては、柔
軟な基材が紙または布帛であることが好ましい。また、
前記いずれかの本発明の汚れ除去方法においては、溶剤
が少なくとも油脂を溶解し得る溶剤であることが好まし
い。
【0012】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去方
法においては、溶剤の表面張力が、撥水処理された物品
の表面の表面エネルギーより大きい溶剤であることが好
ましい。
【0013】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去方
法においては、溶剤がエチレングリコールのエーテル
類、エチレングリコールの縮合物のエーテル類、エチレ
ングリコールのエステル類およびエチレングリコールの
縮合物のエステル類からなる群から選ばれた少なくとも
1種の溶剤を含む溶剤であることが好ましい。
【0014】また、前記いずれかの本発明の汚れ除去方
法においては、撥水処理が施されてなる物品が、フッ素
樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理により
撥水処理が施されてなる物品であることが好ましい。
【0015】
【作用】前記した本発明の構成によれば、撥水処理が施
されてなる物品の表面上に堆積あるいは付着した汚れ物
質を溶解し得る溶剤を用い、且つその溶剤の粘度が室温
で3.8センチポイズ以下の溶剤が含浸されてなる柔軟
な基材からなる用具を用いて撥水処理が施された物品の
表面を拭くことにより、汚れを除去した後に、前記用具
に含まれている溶剤が前記撥水処理された物品の表面に
付着しにくい汚れ除去用具ならびに汚れ除去方法が提供
できる。粘度が高い場合、拭き取り速度が早いと、溶媒
が対象物品に付着する。実用的な拭き取り速度(15c
m/秒)においては、本発明の如く溶媒の粘度が3.8
センチポイズ以下であれば、溶媒の付着はほとんどな
い。
【0016】更に溶剤を含浸し得る柔軟な基材として紙
または布帛を用いる事により、紙または布帛は溶剤を容
易に染み込ませる事ができ、安価で、しかも物品の表面
形状に沿って拭くことができるので好ましい。
【0017】更に汚れの原因となる物質には種々ある
が、一般家庭で問題となる汚れは、手垢や油煙等の油性
汚れが主であるので、溶剤として少なくとも油脂を溶解
し得る溶剤を含めておく事により、通常の汚れが容易に
除去でき好ましい。
【0018】更に溶剤の表面張力が、撥水処理された物
品の表面の表面エネルギーより大きい溶剤を用いる事に
より、撥水処理された物品の表面から溶剤がはじかれや
すくなるので、汚れを除去した後に、前記用具に含まれ
ている溶剤が前記撥水処理された物品の表面により一層
残留しにくくなるので好ましい。
【0019】更に、溶剤として粘度が室温で3.8セン
チポイズ以下のエチレングリコールのエーテル類、エチ
レングリコールの縮合物のエーテル類、エチレングリコ
ールのエステル類およびエチレングリコールの縮合物の
エステル類からなる群から選ばれた少なくとも1種の溶
剤は、蒸気圧が低く、したがって使用中または保存中に
溶媒が蒸発する等の不都合が少なく、油性汚れを溶かし
やすく、臭いや引火性、毒性も比較的小さいので特に好
ましく用いられる。
【0020】更に撥水処理が施されてなる物品が、フッ
素樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理によ
り撥水処理が施されてなる物品を対象とした汚れ除去用
具ならびに汚れ除去方法とする事により、本発明の汚れ
除去用具を用いて汚れを除去した後も、本発明で用いる
溶剤がまったく対象物品の表面に残留して付着すること
がなく、二度拭き等の必要はもとよりなく、かつ汚れに
対する洗浄性は撥水加工前と同等もしくはより優良とな
るため、格段に汚れ除去の効率を上げることができ好ま
しい。
【0021】
【実施例】本発明において用いる溶剤を含浸し得る柔軟
な基材としては、溶剤を含浸し得るが、用いる溶剤によ
って溶解しない素材で柔軟性を有する基材であればよ
く、紙または布帛が前述した様に好ましく用いられる。
布帛としては、織物、編物、不織布などが用いられる。
溶剤を吸収しやすいと言う意味では、パルプ、木綿、
麻、レーヨン、アセテート繊維などのセルロース系の繊
維素材、羊毛、絹などの素材を使用したものが好ましく
用いられるがこれらに限定されるものではなく、また、
用いる溶剤の種類によっては、他の素材を用いてもよ
い。
【0022】基材に含浸する溶剤としては、物品の表面
上に堆積あるいは付着した物質を溶解し得る能力のある
溶剤であって、粘度が室温(25℃)で3.8センチポ
イズ以下の溶剤が用い得る。特に油性汚れを溶かすこと
ができ、表面張力が大きいものが好ましい。具体的に
は、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコ
ールジメチルエーテル、エチレングリコールエチルエー
テルアセタート、ジエチレングリコールエチルエーテル
アセタートなどの粘度が室温で3.8センチポイズ以下
のエチレングリコールのエーテル類、エチレングリコー
ルの縮合物のエーテル類、エチレングリコールのエステ
ル類、エチレングリコールの縮合物のエステル類や、イ
ソプロパノール、アセトン、エタノールなどが挙げられ
る。前述した様にこの中でも特に粘度が室温で3.8セ
ンチポイズ以下のエチレングリコールのエーテル類、エ
チレングリコールの縮合物のエーテル類、エチレングリ
コールのエステル類、エチレングリコールの縮合物のエ
ステル類が望ましいが、これらに限定されないことは勿
論である。
【0023】基材に対する溶剤の含浸量については特に
限定するものではないが、余り少な過ぎると汚れの除去
がしにくくなったり、短期間で溶剤の補充が必要とな
り、また、余り多過ぎると圧力がかかった時に不必要に
溶剤が基材から絞り出されたり、滴り落ちたりするの
で、基材の体積に対して3〜10体積%程度が好まし
い。
【0024】撥水処理された対象物品としては、各種の
撥水処理が施された物品が対象になる。フッ素樹脂コー
トによる撥水処理、特開平02−258032号公報に
記載されている様なフルオロアルキル基を有するシラン
化合物を用いたフッ素系表面処理剤による処理、あるい
はポリシロキサン系のシリコーンポリマー撥水性塗料に
より処理された物品などが挙げられるが、前述した様に
フッ素樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理
により撥水処理が施されてなる物品が好ましい。
【0025】汚れの原因となる物質には様々な物がある
が、一般家庭で問題となる汚れは、手垢や油煙等の油性
汚れが主であるため、以下、具体的な実施例について
は、最も問題になりやすい油性汚れを対象に実施した。
【0026】また、不透明な物品表面上よりも透明な物
品表面上の方が汚れが目立ちやすく、判定もしやすく、
汚れが非常に問題となりやすいるため、以下の具体的実
施例としては対象物品としてガラスを用いガラス上の汚
れについて実施例で取り上げた。
【0027】ガラス表面は、特開平02−258032
の方法にしたがい、フルオロアルキル基を有するシラン
化合物を用いて、あらかじめ撥水処理を施した。これに
より、ガラス表面の表面エネルギーはガラスの材質によ
っても異なるが14dyn/cm以下まで低下した。
【0028】表面張力は室温(25℃)で懸垂滴法(ペ
ンダントドロップメソッド)により測定した。また、物
品の表面エネルギーは室温(25℃)において測定対象
物品の上に様々な混合比のエチレングリコールと水の混
合液体を滴下して、接触角を測定し、接触角と用いた種
々のエチレングリコールと水の混合液体の表面張力との
関係をプロットし(Zismanプロット)、そのプロ
ットを接触角が0度まで外挿した時の表面張力をその物
品の表面エネルギーとした。
【0029】以下、具体的実施例を挙げて本発明をさら
に説明するが、本発明は以下の具体的実施例に限定され
るものではない。 実施例1 ティシュペーパー(約400cm2 )1枚当たり、表1
に示した溶媒0.4gを霧吹きで均一に塗布して汚れ除
去用具とした。また、ティシュペーパーに溶剤を塗布し
ていない無溶剤のもの、ならびに粘度が室温で3.8セ
ンチポイズより大きい溶剤としてエチレングリコール、
トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノ
エチルエーテル、流動パラフィン、大豆油をティシュペ
ーパーに塗布したものも作成し比較例とした。
【0030】撥水処理をしたスライドガラスおよび比較
のための無処理のスライドガラスにそれぞれ指紋を付
け、上記汚れ除去用具で拭き取った。拭き取り速度(1
5cm/秒)、拭き取りの際の荷重(25g重/c
2 )で拭き取った。
【0031】指紋の取れ易さおよび溶剤の付着性の評価
結果を表1に示す。尚、スライドガラスの撥水処理は、
特開平02−258032号に記載された方法に従って
行った。すなわち、ヘキサデカンとクロロホルムを4:
1の重量比で混合した混合液に、ヘプタデカフルオロデ
シルトリクロロシラン(C8 17 2 4 SiCl3
を1重量%混合したものを撥水処理液とし、この撥水処
理液に洗浄したスライドガラスを1時間浸し、処理され
たガラスをクロロホルムで洗浄し、更に水で洗浄した。
得られた撥水処理スライドガラスの表面エネルギーは1
4dyn/cmであった。尚、無処理のスライドガラス
の表面エネルギーは水に対する接触角が0度であるので
測定不可であるが、この事より、無処理のスライドガラ
スの表面エネルギーは水の表面張力72dyn/cmよ
り大きいことがわかる。
【0032】
【表1】
【0033】表1に於ける評価基準は次の通りである。 A:指紋のとれ易さ:◎ ほとんど荷重をかけずにとれ
る ○ 荷重をかけるととれる △ 荷重をかけて3回擦るととれる × 3回擦ってもとれない B:溶剤の付着性 :○ ほとんど付かない △ 細かい液滴となって付着 × べったりと付着 表1の結果からも明らかなように、粘度が室温で3.8
センチポイズ以下の溶剤が含浸されてなる本発明の汚れ
除去用具を用いることにより、撥水処理をしたスライド
ガラス表面の汚れが容易に除去でき、且つ、撥水処理ス
ライドガラス表面に溶剤が細かい液滴となって付着し残
留していない、清透な撥水処理スライドガラスの表面状
態とすることができることが認められる。
【0034】実施例2 綿ネル布(約500cm2 )1枚当たり、表1に示した
溶剤1gを霧吹きで均一に塗布して汚れ除去用具を作成
した。
【0035】実施例1と同様の撥水処理をしたスライド
ガラス(表面エネルギー14dyn/cm)および無処
理のスライドガラス(表面エネルギー72dyn/cm
以上)に実施例1と同様に指紋を付け、上記汚れ除去用
具で拭き取った。
【0036】各汚れ除去用具による拭き取り結果、すな
わち、指紋の取れ易さおよび溶剤の付着性の評価結果
は、実施例1とほぼ同じであった。 実施例3 実施例1と同様の撥水処理をしたスライドガラス(表面
エネルギー14dyn/cm)および無処理のスライド
ガラス(表面エネルギー72dyn/cm以上)に指紋
の代わりに牛脂を金属製のスパチュラを用いて付着量約
7mg/cm2で塗り付け、実施例1の表1に示したと
同一の各種溶剤をそれぞれ塗布した同様の汚れ除去用具
で拭き取った。
【0037】牛脂の取れ易さおよび溶剤の付着性の評価
結果は、実施例1とほぼ同じであった。 実施例4 オーブントースターのガラス内側に撥水処理を施した。
撥水処理の方法は実施例1と同一であるがガラスの材質
が異なるので、撥水処理面の前記ガラスの表面エネルギ
ーは16dyn/cmであった。
【0038】このオーブントースター内で、パンを焦が
し、また、フライを焦がすことにより、ガラス内側に汚
れを付着させ、ティシュペーパー(約400cm2 )1
枚当たり、トリエチレングリコールジメチルエーテル
0.4gを霧吹きで均一に塗布して作成した汚れ除去用
具を用いて拭き取った。
【0039】汚れの取れ易さおよび溶剤の付着性の評価
結果を表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、撥
水処理が施された物品の表面汚れを簡単に除去でき、か
つ前記物品表面への溶剤の付着が少ない汚れ除去用具な
らびに汚れ除去方法が提供できる。
【0042】更に溶剤を含浸し得る柔軟な基材として紙
または布帛を用いる事により、溶剤を容易に染み込ませ
る事ができ、安価で、しかも物品の表面形状に沿って拭
くことができる好ましい汚れ除去用具ならびに汚れ除去
方法が提供できる。
【0043】更に、溶剤として少なくとも油脂を溶解し
得る溶剤を含めておく事により、一般家庭で問題となる
通常の汚れが容易に除去できる汚れ除去用具ならびに汚
れ除去方法が提供できる。
【0044】更に溶剤の表面張力が、撥水処理された物
品の表面の表面エネルギーより大きい溶剤を用いる事に
より、撥水処理された物品の表面から溶剤がはじかれや
すくなるので、汚れを除去した後に、前記用具に含まれ
ている溶剤が前記撥水処理された物品の表面により一層
残留しにくい汚れ除去用具ならびに汚れ除去方法が提供
できる。
【0045】更に、溶剤として粘度が室温で3.8セン
チポイズ以下のエチレングリコールのエーテル類、エチ
レングリコールの縮合物のエーテル類、エチレングリコ
ールのエステル類およびエチレングリコールの縮合物の
エステル類からなる群から選ばれた少なくとも1種の溶
剤を用いることにより、使用中または保存中に溶媒が蒸
発する等の不都合が少なく、油性汚れを溶かしやすく、
臭いや引火性、毒性も比較的小さい汚れ除去用具ならび
に前記用具を用いる汚れ除去方法が提供できる。
【0046】更に撥水処理が施されてなる物品が、フッ
素樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理によ
り撥水処理が施されてなる物品を対象とした汚れ除去用
具ならびに汚れ除去方法とする事により、汚れ除去用具
を用いて汚れを除去した後も、本発明で用いる溶剤がま
ったく対象物品の表面に残留して付着することがなく、
二度拭き等の必要はもとよりなく、かつ汚れに対する洗
浄性は撥水加工前と同等もしくはより優良となり、格段
に汚れ除去の効率を上げることができる。
【0047】特に、被洗浄対象物品物の表面をフルオロ
アルキル基を有するシラン化合物等を用いて、あらかじ
め撥水加工した物品を被洗浄対象物品とした場合には、
前記効果が顕著に発揮され、特に好ましい。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤を含浸し得る柔軟な基材に、撥水処
    理が施されてなる物品の表面上に堆積あるいは付着した
    物質を溶解し得る粘度が室温で3.8センチポイズ以下
    の溶剤が含浸されてなる撥水処理された物品用の汚れ除
    去用具。
  2. 【請求項2】 溶剤を含浸し得る柔軟な基材が紙または
    布帛である請求項1に記載の撥水処理された物品用の汚
    れ除去用具。
  3. 【請求項3】 溶剤が少なくとも油脂を溶解し得る溶剤
    である請求項1または2のいずれかに記載の撥水処理さ
    れた物品用の汚れ除去用具。
  4. 【請求項4】 溶剤の表面張力が、撥水処理された物品
    の表面の表面エネルギーより大きい溶剤である請求項1
    〜3のいずれかに記載の撥水処理された物品用の汚れ除
    去用具。
  5. 【請求項5】 溶剤がエチレングリコールのエーテル
    類、エチレングリコールの縮合物のエーテル類、エチレ
    ングリコールのエステル類およびエチレングリコールの
    縮合物のエステル類からなる群から選ばれた少なくとも
    1種の溶剤を含む溶剤である請求項1〜4のいずれかに
    記載の撥水処理された物品用の汚れ除去用具。
  6. 【請求項6】 撥水処理が施されてなる物品が、フッ素
    樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理により
    撥水処理が施されてなる物品である請求項1〜5のいず
    れかに記載の撥水処理された物品用の汚れ除去用具。
  7. 【請求項7】 撥水処理が施された物品の表面上に堆積
    あるいは付着した物質を除去する際に、粘度が室温で
    3.8センチポイズ以下であって前記物質を溶解し得る
    溶剤が柔軟な基材に含浸されてなる汚れ除去用具で前記
    物品の表面を拭くことを特徴とする撥水処理された物品
    の汚れ除去方法。
  8. 【請求項8】 柔軟な基材が紙または布帛である請求項
    7に記載の撥水処理された物品の汚れ除去方法。
  9. 【請求項9】 溶剤が少なくとも油脂を溶解し得る溶剤
    である請求項7または8のいずれかに記載の撥水処理さ
    れた物品の汚れ除去方法。
  10. 【請求項10】 溶剤の表面張力が、撥水処理された物
    品の表面の表面エネルギーより大きい溶剤である請求項
    7〜9のいずれかに記載の撥水処理された物品の汚れ除
    去方法。
  11. 【請求項11】 溶剤がエチレングリコールのエーテル
    類、エチレングリコールの縮合物のエーテル類、エチレ
    ングリコールのエステル類およびエチレングリコールの
    縮合物のエステル類からなる群から選ばれた少なくとも
    1種の溶剤を含む溶剤である請求項7〜10のいずれか
    に記載の撥水処理された物品の汚れ除去方法。
  12. 【請求項12】 撥水処理が施されてなる物品が、フッ
    素樹脂コートまたはフッ素系表面処理剤による処理によ
    り撥水処理が施されてなる物品である請求項7〜11の
    いずれかに記載の撥水処理された物品の汚れ除去方法。
JP7111670A 1995-05-10 1995-05-10 汚れ除去用具および汚れ除去方法 Pending JPH08299916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004109584A1 (de) * 2003-06-06 2004-12-16 Infineon Technologies Ag Verfahren zum herstellen eines integrierten fingerabdrucksensors sowie sensorschaltungsanordnung und einspritzanordnung

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WO2004109584A1 (de) * 2003-06-06 2004-12-16 Infineon Technologies Ag Verfahren zum herstellen eines integrierten fingerabdrucksensors sowie sensorschaltungsanordnung und einspritzanordnung

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