JPS6145239Y2 - - Google Patents

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JPS6145239Y2
JPS6145239Y2 JP1982135438U JP13543882U JPS6145239Y2 JP S6145239 Y2 JPS6145239 Y2 JP S6145239Y2 JP 1982135438 U JP1982135438 U JP 1982135438U JP 13543882 U JP13543882 U JP 13543882U JP S6145239 Y2 JPS6145239 Y2 JP S6145239Y2
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JP
Japan
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caisson
rubber
caissons
air
oil
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JP1982135438U
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JPS5938558U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、主として石油洋上備蓄基地のケーソ
ン用シール構造に関する。
〔従来の技術〕
近年、多用されている原油の洋上備蓄基地で
は、中近東その他の石油原産地から大量の原油を
満載して輸送してきた大型オイルタンカーが、そ
のまゝ洋上に碇泊し、かつ備蓄する。そこで、前
記タンカーから何等かの機会に漏れ出た小量のオ
イルや、不測の事故により大量に流出したオイル
により洋上ないし湾岸が汚染されるのを防止する
ため、碇泊海域の周囲に適当間隔を置いて防油フ
エンスを張り巡らし、さらにその外周に適当間隔
を置いて防波堤用コンクリート・ケーソンが構築
されている。
ケーソンの構築方法には種々の方式があるが、
最も簡単な方式は、陸上でケーソンを作り、完成
した該ケーソンを起重機船で沈設現場まで運んだ
上、水中地盤上に並べて沈設する。しかし、この
沈設作業の際、ケーソンとケーソンの間には、ど
うしても5〜10cm程度の隙間ができる。そのた
め、陸上基地への油送作業などの際に漏れて海上
に浮遊するオイルなどが防油フエンスを乗り越
え、またはフエンス間から漏れ出し、さらにケー
ソンの前記隙間から外部の洋上へ流出する。
従来、上記ケーソン間の隙間からのオイル流出
を防止するため、各ケーソンの対向面に溝部を設
けた上、該溝部間にゴムチーブを介装する方法、
又は、さらに該ゴムチユーブ内にセメントコンク
リートもしくはセメントモルタル等を充填する方
法(特開昭57−66212号公報参照)などが開発れ
さている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、単に中空のゴムチユーブをケーソン間
に介装しただけの構造では、ケーソン壁面に対す
る充分な密着作用を発揮し得ない許りでなく、地
盤の変動や波動に伴い各ケーソンが移動してケー
ソン間隔が変動した場合、該変動に直ちに追従し
得ないため、爾後満足なシール作用を果たし得な
くなる等の欠点を有する。因に、このような欠点
を改良するため、各ケーソン間の隙間を覆う伸縮
性シール板を該ケーソン間に跨設する考案(実開
昭56−749号)が開発されている。
一方、上記ゴムチユーブ内にセメントコンクリ
ートなどを充填したシール構造の場合も、該充填
材が一旦硬化して仕舞えば、ゴムチユーブは全く
可撓性を喪失し、ケーソンの移動に追従できな
い。
そこで本考案は、従来のケーソン用シール構造
における上記問題点を改良し、優れたシール作用
をなしうると共に、地盤変動などに伴うケーソン
の移動にも良く追従しうる一層安価なケーソン用
シール構造を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るケーソン用シール構造は、上記問
題点を解決するため、隣合せに配置される複数の
ケーソンの互いに対向する面に夫々溝部を形成す
ると共に、該溝部間に弾性シール材を嵌装してな
るケーソンにおいて、前記シール材が頂部に吸気
バルブを備えると共に、該バルブから内部に空気
を圧入される膨張収縮可能なゴム製気嚢体により
構成されていることを特徴とする。
溝部は、各ケーソンの対向面に各一条づゝ設け
られゝば足りるが、必要に応じて複数条設けられ
てもよい。
弾性シール材として用いられるゴム製気嚢体
は、天然ゴム又は合成ゴム、好ましくは耐油性、
難燃性、耐候性などが優れたクロロプレン系ゴム
で作られるのがよい。また、該気嚢体は、用時ケ
ーソンの溝面と密着して油の漏出を完全に防止す
るため内部に比較的高圧の空気が圧入される。一
方、外部からは波動圧を受けてコンクリート製ケ
ーソンの面と摩擦する。したがつて、これら内・
外圧や摩擦作用に耐えうるため、該気嚢体はポリ
エステルやポリアミドなどの合成繊維よりなるス
ダレ布や平織布に上述ゴム材を展延被着させたゴ
ム引き布を用いて、実施例に図示するごとく両端
部を密閉された中空円筒状に形成される。形状は
前記円筒状に限らないが、膨脹圧が均等に作用す
ることや、成形加工上の手間などを考慮して円筒
状が好ましい。
以上構成の気嚢体は、それ自体かなりの浮力を
有するから、水中地盤上に沈設された各ケーソン
間へ介装する際、水圧に抗してケーソンの底部ま
で容易に沈下しうるよう構成される必要がある。
そこで本考案では、該気嚢体の底部に適切な重量
の重錘部材が取付けられる。重錘部材の一例とし
てチエーンを挙げるこきができ、該部材は気嚢体
の底部に対して取替可能に装着される。
〔作用〕
本考案に係るケーソン用シール構造では、膨脹
収縮可能なゴム製気嚢体を各ケーソンの対向面に
形成されている溝部に沿わせ、かつ該気嚢体の底
部に取付けられている重錘部材の重量を利用して
前記ケーソンの底部まで沈下させた上、該気嚢体
の吸気バルブから所要圧力の空気を注入すれば、
該気嚢体が膨脹して各ケーソンの溝面に対し緊密
に圧着し、浮遊油などの流出を完全に阻止する。
また、その後の地盤変動や波動圧などによりケー
ソンが若干移動し、該ケーソン間の間隔が増減、
殊に増大した場合、それに応じて前記気嚢体も内
部の空気圧でさらに膨満し、先述と同様なシール
効果を維持できる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例について説明する。
第1図は、本考案の一実施例によるケーソン用
シール部材として用いられるゴム製気嚢体の斜視
図である。本例気嚢体1は、繊維層4にゴム層3
を展延被覆させたゴム引き布2を用いて、上下端
部を密封された中空円筒状に形成された上、その
頂部に空気注入バルブ5が、また底部にチエーン
6よりなる重錘部材が夫々取付けられている。
以上構成のゴム製気嚢体1は、第2図に示すご
とくケーソン7,7′の対向面に夫々形成された
溝部8に沿わせ、かつ重錘部材(チエーン6)の
重量を利用して前記ケーソン7,7′の底部まで
沈下させられた上、先述のごとく空気注入バルブ
5から空気を注入されることにより膨脹し、両ケ
ーソン7,7′の溝部8に密着して完全なシール
作用を発揮する。また、地盤変動に伴う両ケーソ
ン7,7′の間隔の増減に即応して変形する。
〔考案の効果〕
本考案は、以上実施例を掲げて説明した通り、
隣合せに配置される複数のケーソンの互いに対向
する面に夫々形成された溝部間に、頂部に吸気バ
ルブを備えると共に、該バルブから内部に空気を
圧入される膨脹収縮可能なゴム製気嚢体を介装す
ることにより、各ケーソン間に形成される隙間の
大小に即応して確実にシール効果を発揮しうる安
価なケーソン用シール構造を提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例によるケーソン用
シール部材として用いられるゴム製気嚢体の斜視
図、第2図は第1図の気嚢体の使用状態を示す斜
視図である。 各図における符号の意味は以下の通り;1:ゴ
ム製気嚢体、2:ゴム引き布、3:ゴム層、4:
繊維層、5:空気注入バルブ、6:チエーン(重
錘部材)、7,7′:ケーソン、8:ケーソンの溝
部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 隣合せに配置される複数のケーソンの互いに
    対向する面に夫々溝部を形成すると共に、該溝
    部間に弾性シール材を嵌装してなるケーソンに
    おいて、前記シール材が頂部に吸気バルブを備
    えると共に、該バルブから内部に空気を圧入さ
    れる膨脹収縮可能なゴム製気嚢体により構成さ
    れていることを特徴とするケーソン用シール構
    造。 (2) ゴム製気嚢体が底部に重錘部材を備える実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のケーソン用シ
    ール構造。
JP13543882U 1982-09-06 1982-09-06 ケ−ソン用シ−ル構造 Granted JPS5938558U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13543882U JPS5938558U (ja) 1982-09-06 1982-09-06 ケ−ソン用シ−ル構造

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JP13543882U JPS5938558U (ja) 1982-09-06 1982-09-06 ケ−ソン用シ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5938558U JPS5938558U (ja) 1984-03-12
JPS6145239Y2 true JPS6145239Y2 (ja) 1986-12-19

Family

ID=30304841

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13543882U Granted JPS5938558U (ja) 1982-09-06 1982-09-06 ケ−ソン用シ−ル構造

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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6129262U (ja) * 1984-07-27 1986-02-21 京セラ株式会社 太陽熱温水装置
JP2007009604A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Taisei Corp 止水構造に使用する止水材

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56749B2 (ja) * 1972-12-22 1981-01-09
JPS5766212A (en) * 1980-10-03 1982-04-22 Nippon Hodo Co Ltd Sealing work for saisson joint

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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