JP2007009604A - 止水構造に使用する止水材 - Google Patents

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Abstract

【課題】経験や勘を必要とせず、品質管理のばらつきやミスがない止水構造を提供する。

【解決手段】コンクリート部材、構造物の継目目地の止水構造に使用する止水材である。継目目地に形成した挿入溝の内部に挿入する水膨張チューブと、水膨張チューブの周囲に取付けた外周材とより構成する。水膨張チューブは、水で膨張する材料で形成した筒状の袋体である。外周材は、水膨張チューブの膨張に伴って伸張可能な材料で形成した被覆材である。

【選択図】 図1

Description

本発明は、止水構造に使用する止水材に関するものである。
コンクリート構造物の継目目地や鋼管矢板の継ぎ手部分には、止水のための構造が必要とされる場合がある。
そのために例えば土木シートよって筒状の袋を製作し、それを継目目地や継ぎ手の先端まで挿入し、その後に袋内にグラウトを注入して膨張させて止水を行っていた。
前記した従来の止水構造に使用する止水材にあっては、次のような問題点がある。
<1>充填グラウトの硬化までの止水は、注入圧によって補われていた。その注入圧力管理にはヒューマンエラーによる品質のばらつきが発生する可能性があつた。
<2>また、硬化までの止水効果維持については充填材のブリージング、地下水による希釈、土木シートのだぶりや寄れによる未充填部分の発生等についての不確定要素が懸念される事項がある。
上記のような課題を解決するために、本発明の止水構造に使用する止水材は、コンクリート部材、構造物の継目目地の止水構造に使用する止水材であって、継目目地に形成した挿入溝の内部に挿入する水膨張チューブと、水膨張チューブの周囲に取付けた外周材とより構成し、水膨張チューブは、水で膨張する材料で形成した筒状の袋体であり、外周材は、水膨張チューブの膨張に伴って伸張可能な材料で形成した被覆材である、止水構造に使用する止水材を特徴としたものである。
本発明の止水構造に使用する止水材は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1>止水材として水膨張チューブを用いたから、膨張は注水により行なうため、経験や勘を必要とせず、品質管理のばらつきやミスがない。
<2>止水袋は水膨張チューブを用い、内部の膨張は注水によるため、規格値通りの膨張圧が期待できる。
<3>止水袋は水膨張チューブを用い、膨張は注水によって行うため、外部からの環境影響を受けない。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
<1>前提条件。
本発明の止水材は、例えば基礎構造物Aのようなコンクリート構造物Aの継目目地B、あるいはコンクリート矢板のようなコンクリート部材の継ぎ手部分に使用する。
継目目地Bには、後述する本発明の止水材1を挿入できる挿入溝Cが形成してあることが必要である。
この挿入溝Cは継目目地Bの最深部まで形成してある。
挿入溝Cの形状は、図の実施例では断面が半円状の挿入溝Cを両側から合わせた円筒形の形状を呈するが、挿入溝Cの断面形状は限定されるものではない。
<2>全体の構成。
本発明の止水材1は、水膨張チューブ11と、水膨張チューブ11の周囲に取付けた外周材12とより構成する。
すなわち、以降の説明においては、水膨張チューブ11と外周材12とを含めて止水材1と称する。
<3>水膨張チューブ11。
水膨張チューブ11は、継目目地Bに形成した挿入溝Cの内部に挿入する筒状の袋体である。
挿入溝Cの内部に容易に挿入できるために、水膨張チューブ11の断面形状は、膨張前には挿入溝Cの断面よりも小さく形成し、挿入溝Cの内部に容易に挿入することができる。
水膨張チューブ11は、中心部に中空部13を有し、底を設けた袋体であるが、特にその素材は、水で膨張する材料で形成する。
そのために例えば、ウレタン系・スポンジ系・不職布系など使用条件によって選定する。
さらに、水膨張チューブ11は膨張した場合には、継目目地Bに形成した挿入溝Cの断面を十分に充填できるだけの膨張寸法を備えているように構成する。
したがって、どの材料を用いても筒状の袋である水膨張チューブ11の中空部13に注水した場合には、その外周を拡大して挿入溝C内に充満し、膨潤による止水効果を達成することができる。
<4>外周材12。
外周材12は、水膨張チューブ11の外周に取付けた被覆材である。
水膨張チューブ11は前記したように注水によって膨張するから、この外周材12も水膨張チューブ11の膨張に伴って伸張可能な材料で形成する。
さらに膨張した場合に、挿入溝Cの表面に密着しやすい素材で形成することが望ましい。
そのための材料として、例えばブチルゴムなどを採用することができる。
ただし外周材12は、周囲の水が海水である場合、工場排水である場合、など周囲の水質に合わせて耐久性を備えた材料を選択する。
また、その現場の土質、水位や被圧状況、構造物Aの表面素度、化学環境などの条件に市販の材料の中から選択して使用する。
次に上記の止水材1を使用した施工順序について説明する。
<5>挿入溝Cの清掃。
継目目地Bの内面に形成した挿入溝Cの内部を、その最深部まで洗浄する。
洗浄するためには、例えばジェット水を噴射して行うが、洗浄方法は矢板の継ぎ手部分の洗浄方法など、公知の方法を採用することができる。
<6>止水材1の挿入。
清掃の終わった挿入溝C内に、上記した止水材1を挿入する。
上記したように止水材1はその外形を、挿入溝Cを両側から合わせてできた断面形状よりも小さく形成してあるから、止水材1を簡単に挿入溝C内に挿入することができる。
なお、特に挿入溝Cが深い場合、長い場合には、エアジェットを利用するなど、公知の挿入方法を採用することができる。
<7>水の注入。
止水材1の水膨張チューブ11の中空部13に水を注入する。
その際に、例えばグラウトの注入に用いるロッドを挿入し、入り口はパッカで閉塞して、ロッドの先端から水を注入するような方法を採用することもできる。
このように水膨張チューブ11に一定の圧を加えつつ、ロットを引き上げて注水すると水膨張材を容易に膨張させることができる。
特に加圧状態を作らず、ロッドを使用しない方法も採用できる。
<8>外周材12の密着。
水膨張チューブ11は、膨張後の断面形状を、挿入溝Cの断面形状よりも十分に大きく設定してある。
そのために、水膨張チューブ11の膨張に伴い外周の外周材12は挿入溝C内に十分膨張して内面に密着する。
その結果、継目目地Bなどは完全に閉塞され遮断されて、十分な止水効果を期待することができる。
<9>三層構造。
以上の実施例は、内側の水膨張チューブ11と、その外周を被覆した外周材12の二層によって構成するものであった。
しかし、内側の水膨張チューブ11と、その外周の外周材12との間に、ビニルシートを介在させた三層構造を採用することもできる。
このような三層構造であると、水膨張チューブ11はその周囲をビニルシートによって包囲されているから、経年変化で内部の中空断面に注水した水が脱水することがなく、注水の逸水や脱水を防止し、半永久的に膨潤状態を確保することができる。
<10>常時注水構造。
あるいは、外部から配管を行い、地下水を水膨張チューブ11の中空部13に注水する構成を採用することもできる。
そうすれば経年変化があっても、内部の中空部13に水が継続的に注水されているから、半永久的に膨潤状態を確保することができる。
<11>注入材料の選択。
以上の実施例では水膨張チューブ11の中空部13には水を注水する構成を説明した。
しかし水ではなく、例えば長期的にゲル化する材料等を充填することもできる。
そうすれば半永久的に膨潤状態を確保することができ、やはり半永久的な止水効果を期待することができる。
コンクリート構造物に本発明の止水材を挿入する状態を示す説明図。 継目目地の挿入溝の内部に止水材を挿入した状態の説明図。 止水材の中空部に水を注入して膨張させ、止水構造を形成した状態の説明図。
符号の説明
A:コンクリート構造物
B:継目目地
C:挿入溝
1:止水材
11:水膨張チューブ
12:外周材
13:中空部

Claims (3)

  1. コンクリート部材、構造物の継目目地の止水構造に使用する止水材であって、
    継目目地に形成した挿入溝の内部に挿入する水膨張チューブと、
    水膨張チューブの周囲に取付けた外周材とより構成し、
    水膨張チューブは、水で膨張する材料で形成した筒状の袋体であり、
    外周材は、水膨張チューブの膨張に伴って伸張可能な材料で形成した被覆材である、
    止水構造に使用する止水材。
  2. 水膨張チューブはウレタン、スポンジ、不織布などの水膨張材によって構成した、
    請求項1記載の、止水構造に使用する止水材
  3. 被覆材は、ブチルゴム等によって構成した、
    請求項1記載の、止水構造に使用する止水材

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