JPS6144733B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシユリンクラベルの位置ずれ及びラベ
ルの傷を防止しながら安定した送壜を行なうこと
を目的としたシユリンクラベル自動装入機の改良
に関するものである。

従来、シユリンクラベル自動装入機にあつて
は、ボトルの排出機構が大きな問題となつてい
た。特に間欠直進タイプのラベラーでは、本機内
部でのボトル移動速度と本機搬送コンベアー速度
に大きな速度差があるため、ラベルの位置ずれを
防止しながら安定した排壜を行なうことは極めて
難しい問題であつた。

従来の技術では排出機構としてスターホイール
や単純なピツチの１本スクリユー等を設けてお
り、何れの方法も上記問題点の解決にはなつてい
ない。

すなわち、通常シユリンクラベルはボトルの中
央部に装着されるため、安定した排壜を目的とす
ればボトルの重心部をホールドすることになつ
て、ラベルの位置ずれや傷を生じ、又ラベル部を
避けて排出を行なうと送壜が極めて不安定となり
倒壜や破壜の原因となつていた。

以上のような欠点を取除くために、本発明者は
先に次のようなシユリンクラベル自動装入機にお
ける送排出装置を提案した。

すなわち、グリツパーを一定間隔に取付けた左
右一対の本機搬送コンベアーに、複数個底がホー
ルドされて移送停止したボトルに対し、フイーダ
ーからラベルをサツカーを用いして取出し、ボト
ルに装入する間欠直進タイプのシユリンクラベル
自動装入機において、入口部には前記本機搬送コ
ンベアーと同期駆動され、且つボトル底を支持し
て本機搬送コンベアーに装入する同期コンベアー
ベルトと、ボルトの側部を支持して本機搬送コン
ベアー速度まで増進し、且つボトルを定ピツチ間
隔で本機搬送コンベアーに移送するところのピツ
チが本機搬送コンベアーに向つて漸次拡大するス
クリユーとが配設され、排出部には前記本機搬送
コンベアーと同期駆動され、且つボトル底を支持
して本機搬送コンベアーからボトルを排出する排
出コンベアベルトと、ボトルの上部を支持してボ
トルの移送速度を漸減せしむるピツチが本機搬送
コンベアーから漸次縮小する左右スクリユーを配
設したものである。ところが前記したようなシユ
リンクラベル自動装入機にあつては、シユリンク
ラベルとしてリング状のものを偏平にした形の単
体をフイーダーに積層して供給するものであるた
め、一枚ずつ分離することはその素材特に静電気
等の影響により困難で、そのために特別のフイー
ダーを用いなければならなかつた。

本発明は以上のような欠点を除くために、巻き
取りより送られたチユーブ状フイルムを光電管の
ような検出器で所定寸法に検知し、これをカツト
してボトルに供給することができるようにしたも
のである。

以下図面に示す実施例について説明する。

図示のものは４ヘツドの間欠直進タイプのシユ
リンク自動装入機、すなわちシユリンクラベラー
を示すもので、押せ押せ状態で流れてきたボトル
をタイミングスクリユーでシユリンクラベラー内
部に等ピツチに広げながら送り込み、ボトルが静
止した状態でラベルをボトルに装入し、その後の
動作でボトルを排出するいわゆる１サイクルで４
本ずつラベルを装着したボトルが排出されるもの
である。

そこで、シユリンクラベラーの入口部から説明
すると、ラベラーに向つてピツチが漸増する上下
一対のスクリユー１，２が配設され、これに対向
してガイド版３がある。

そして、これらの下方に後述する本機搬送コン
ベアーと同期駆動され、且つボトル底を支持して
本機搬送コンベアーに装入する同期コンベアー４
がある。

この同期コンベア４の代りにデツドプレートで
もよい。

上下一対のスクリユー１，２はボトルの胴部と
肩部に相対応するように配設される。

以上のように配設されたスクリユー１，２によ
つてボトルの移動速度を本機搬送コンベアー速度
まで増速させることになり、押せ押せ状態で流れ
てきたボトルはこのタイミングスクリユーで等ピ
ツチに広げながらラベラー本機内部に向つて送り
込むことができるのである。

スクリユー入口部にはボトルが入り易いように
端面修正が必要である。

又、スクリユー内部でのボトルの減速率は余り
大きくとらない方が安定送壜の点からもベターで
ある。

更に又、同期コンベア４は本機搬送コンベアー
と同期するが、スクリユー内での安定送壜が出来
るものでなければならない。

スクリユーはボトルをホールドしながら送壜す
るので同期コンベアー速度との間に大きな速度差
があると送壜が不安定になり、極端な場合ボトル
が傾きながら送られスクリユー出口直後のボトル
の状態に倒壜等の問題が残る。

次にラベラーの排出部にはラベラーからピツチ
が漸次縮小するスクリユー５を設けると共にこれ
に対応して他のスクリユー６を設置する。更にボ
トルの底を支持して搬出する排出ベルト７を設け
る。

この排出部ではボトルはスクリユーで高速から
低速に向つて搬出されるので本機搬送コンベアー
から排出されるボトルの搬送速度と合致し、安定
した送壜が出来る。

又、ボトルの上部をスクリユーでホールドする
のでラベルを傷つけることはない。

次にシユリンクラベルの左右一対の本機搬送コ
ンベアー８，８′はグリツパー９，９′を一定間隔
に設けており、４本のボトルｂはそれぞれグリツ
パー９，９′で底がホールドされて所定の位置に
停止することができるようになつている。

そしてボトルにラベルを装入する挿入バー１
０，１０′はシリンダー１１のピストンロツドに
連結されたバー１２に対し、ピン１３とスリツト
溝１４とで結合されたアーム１５，１５′の支軸
１６，１６′に設けられており、アーム１５，１
５′は支軸１６，１６′を基点として揺動するの
で、挿入バー１０，１０′も支軸１６，１６′と共
に揺動することゝなり、更に挿入バー１０，１
０′は左右対称的に設けられているのでこれに取
付けられたサツカー１７，１７′でラベルａを広
げることができ、このラベルａをボトルｂに装入
するために、第３図に示すようにシリンダー１８
で前記したリンク機構全体は昇降するようになつ
ている。

以上のような挿入バー１０，１０′の動作機構
は本機搬送コンベアー８，８′が４本のボトルｂ
をそのグリツパー９，９′でホールドして一定位
置に停止した位置に設けられることは勿論であ
る。

次にラベルａの供給装置について第４図をもと
にして説明する。

この図面では挿入バー１０，１０′の駆動機構
が第２・３図のものと異なつているが実質的には
差異はない。

第４図において１９はチユーブ状のフイルムの
巻取りドラムであつて、こゝからフイルムa′がフ
イルム定送りローラ２０，２０′で引出され、ガ
イドローラ２１、ダンサーローラ２２、ガイドロ
ーラ２４，２７を経て静電除去機２８，２８′で
フイルム表面に生じる静電気が除去され、フイル
ム送りローラ２９，２９′に供給される。

このフイルム送りローラ２９，２９′には相対
向するフイルム押え３０，３０′があつて、これ
からカツター３１，３２に供給される。その３１
は固定カツターであり、３２は可動カツターでシ
リンダー３３のピストンロツドで前後動する。カ
ツター３１，３２で切断されたラベルａはサツカ
ー１７，１７′で両サイドから吸引され、そのシ
リンダー３４，３４′のピストンロツドでラベル
ａを左右に引張つて扁平状態のラベルを開口す
る。

この開口を助長するために図示しないノズルか
らエアーをラベルに向つて吹きつける。

シリンダー３４，３４′で左右に後退してサツ
カー１７，１７′はシリンダー３７のピストンロ
ツド３６に固定されたＵ字形フレーム３５で下降
し、ボトルｂの位置まで運んでボトルに被せる。

この場合フレーム３５にはボルトの数だけ挿入
バー１０を設けるものである。

フイルム定送りローラ２０とフイルム送りロー
ラ２９とはモーター３８からブレーキクラツチ３
９，４０を介してベルト伝動させる。

したがつて検出センサー２６で予めフイルムに
つけられた定ピツチのマークを検出すると、ブレ
ーキクラツチ４０が外ずれてフイルム送りローラ
２９，２９′の駆動を止め、カツター３１，３２
による切断が行われるのである。

そしてフイルムa′の切断が行なわれている間、
フイルム定送りクローラ２０，２０′は駆動され
ているので、フイルムa′は供給され、したがつて
ダンサーローラ２２は図示実線のように下降し、
遂にはマイクロスイツチ２３に接触してブレーキ
クラツチ３９を外し、そこでフイルム定送りロー
ラ２０，２０′の駆動は止まり、フイルムa′の供
給が停止される。

ブレーキクラツチ４０は一定時間経過後再び入
るので、フイルム送りローラ２９，２９′は稼動
し、フイルムを牽引する。

するとダンサーローラ２２は図示位置から引き
上げられてマイクロスイツチ２３から離れ、ブレ
ーキクラツチ３９は再び入となつてフイルム定送
りのローラ２０，２０′が稼動してフイルムが送
られるようになる。

以上のような作動でフイルムa′は絶えずフイル
ム送りローラ２９，２９′に向つて送られ一定ピ
ツチに切断される。

サツカー１７，１７′は以上のような切断が行
なわれる前にフイルムを把持することは勿論であ
る。

なお、２５は日付捺印のためのスタンプを示
す。これは検出センサー２６によつてそのシリン
ダーを作動しフイルムに日付捺印する。

以上のようなフイルム供給装置は本機搬送コン
ベアー８，８′で運ばれてきたボトルが一定位置
に停止すると作動するものである。

以上何れにしても本発明のものはラベラーの送
排出部に粗スクリユーを配設して送壜できるよう
にしたから、安定した送壜が出来てラベルの位置
ズレを生ずることはない。

そもそもこの種の装置ではラベルの位置ずれを
防止しながら安定した送壜が出来ることが第１の
ポイントである。

つまり本機内部での稼動速度とラインコンベア
ー速度の差が大きい場合、従来のスターホイール
方式ではその速度差を吸収できない欠点があつた
が、本発明のような粗スクリユー方式によればス
クリユーピツチのとり方により徐々に増減速でき
るので大きな速度差がある場合にも安定した送壜
ができる。

したがつて、例えば充填機で内容物が充填され
た壜がラインコンベアー上を押せ押せで流れてく
ると、これを迅速に本機コンベアー上に到らし
め、ラベル供給が終つた後こんどは再びラインコ
ンベアー上に押せ押せで漸減速で排出し、シユリ
ンク工程に到らしめることができる。しかして、
排出装置にあつてはラベルを避けてボトルの上部
をスクリユーでホールドして移送するからラベル
を傷つけることもなく、且つ移送速度が漸減する
ようになつているから、ラインコンベアーの出口
において速度差もなく爾後のシユリンク工程に支
障なく安定して送壜できる。しかもチユーブ状巻
き取りより切断してラベルを供給するものである
ため、リング状のものを偏平にした形の単体をフ
イーダーに積層して供給するものゝようにフイー
ダーで一枚ずつ分離する必要はなく、ラベルの供
給が円滑に行なわれるという特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明シユリンクラベル自動装入機の
略式平面図、第２図は挿入バーリンク機構図、第
３図は第１図の側面図、第４図はラベル供給機構
図である。 １，２……スクリユー、３……ガイド板、４…
…同期コンベアー、５，６……スクリユー、７…
…排出ベルト、８，８′……本機搬送コンベア
ー、９，９……グリツパー、１０，１０′……挿
入バー、１９……巻き取りドラム、２０，２０′
……フイルム定送りローラ、２２……ダンサー、
２３……マイクロスイツチ、２６……検出センサ
ー、２９，２９′……フイルム送りローラ、３
１，３２……カツター、３８……モーター、３
９，４０……ブレーキクラツチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ グリツパーを一定間隔に取付けた左右一対の
   本機搬送コンベアーに、底がホールドされて移送
   停止した複数個のボトルに対し、ラベルをサツカ
   ーを用いて吸引開口し、ボトルに装入する間欠直
   進タイプのシユリンクラベル自動装入機であつ
   て、入口部には前記本機搬送コンベアーと同期駆
   動され、且つボトル底を支持して本機搬送コンベ
   アーに装入する同期コンベアベルト又はデツトプ
   レートと、ボルトの側部を支持して本機搬送コン
   ベア速度まで増速し、且つボトルを定ピツチ間隔
   で本機搬送コンベアーに移送するところのピツチ
   が、本機搬送コンベアーに向かつて漸次拡大する
   スクリユーとが配設され、排出部には前記本機搬
   送コンベアーと同期駆動され、且つボトル底を支
   持して本機搬送コンベアーからボトルを排出する
   排出コンベアベルトと、ボトルの上部を支持して
   ボトルの移送速度を漸減せしむるピツチが、本機
   搬送コンベアーから漸次縮小する左右スクリユー
   を配設し、巻き取りから送られたチユーブ状フイ
   ルム素材を検知器を用いて所定寸法に切断してで
   きたラベルを前記サツカーに供給できるように構
   成してなるシユリンクラベル自動装入機。